JPH0551552A - 下塗り用厚膜型プライマ組成物 - Google Patents

下塗り用厚膜型プライマ組成物

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JPH0551552A
JPH0551552A JP21731691A JP21731691A JPH0551552A JP H0551552 A JPH0551552 A JP H0551552A JP 21731691 A JP21731691 A JP 21731691A JP 21731691 A JP21731691 A JP 21731691A JP H0551552 A JPH0551552 A JP H0551552A
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JP
Japan
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coating
primer composition
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JP21731691A
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English (en)
Inventor
Masayuki Mase
正行 間瀬
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Aisin Chemical Co Ltd
Original Assignee
Aisin Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】アルミホイールなどに塗装された場合に少ない
工程数で平滑な塗面とすることができ、かつ塗膜物性も
十分に確保できる組成とする。 【構成】自己架橋型アクリル樹脂100重量部と、エポ
キシ樹脂3〜15重量部と、真球状微粒子ポリマ1〜2
0重量部と、を含むことを特徴とする。真球状微粒子ポ
リマによりチクソトロピー性と凹部への充填性が得ら
れ、少ない塗布回数で平滑な塗面が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミホイールなどに
最適なプライマ組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車のアルミホイール装着率が
高まり、その意匠性が重視されている。すなわち光沢に
優れること、表面の平滑性が高いことなどが望まれてい
る。しかしアルミホイールは一般に鋳造により製造され
ているため、表面が凹凸状の鋳肌面となっている。その
ため通常の塗装工程では平滑に仕上げることが困難であ
り、各種の方法が提案されている。例えばカラーコート
とクリアコートとの多重コート法、あるいは下塗りに粉
体塗装を施した後カラーコートとクリアコートで仕上げ
る3コート3ベーク法など、多くの塗装工程を必要とし
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが多重コート法
では、ワキ・タレなどの作業性上の問題や厚膜一体焼付
けによる付着性の低下が生じ、これを避けようとすると
コート数や1回の塗布膜厚を減らさざるを得ず、アルミ
ホイールの鋳肌面を平滑にすることは困難であった。ま
たカラーコートとクリアコートとを1コート毎に焼付け
ながら多重に塗り重ねる方法によれば上記問題は解決で
きるが、生産効率が半減するとともに熱エネルギーが多
大となりコストの増大を招く。さらに粉体塗装を併用す
る方法では、平滑性は満足されるが付着性が弱く耐食性
などの塗膜物性に難点があった。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、アルミホイールなどに塗装された場合に少
ない工程数で平滑な塗面とすることができ、かつ塗膜物
性も十分に確保することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の下塗り用厚膜型プライマ組成物は、自己架橋型アク
リル樹脂100重量部と、エポキシ樹脂3〜15重量部
と、真球状微粒子ポリマ1〜20重量部と、を含むこと
を特徴とする。本発明の厚膜型プライマ組成物のマトリ
ックスを構成する自己架橋型アクリル樹脂は、分子内に
互いに架橋反応する官能基を有し、加熱などにより自己
架橋するものをいう。この自己架橋型アクリル樹脂は、
アクリル・メラミン架橋型樹脂などに比べて架橋時の内
部応力の発生が小さい。したがって金属素材への付着性
が良好となる。
【0006】厚膜型プライマ組成物に含有されるエポキ
シ樹脂は、金属素材への付着性の向上に寄与する。この
エポキシ樹脂としては種々のエポキシ樹脂を用いること
ができるが、一般的なビスフェノールA型のエポキシ樹
脂が好ましい。このエポキシ樹脂は、自己架橋型アクリ
ル樹脂100重量部に対して3〜15重量部配合され
る。この範囲を外れると、金属素材に対する付着性が低
下するようになる。
【0007】本発明の特色は、自己架橋型アクリル樹脂
100重量部に対して真球状微粒子ポリマを1〜20重
量部含むところにある。この真球状微粒子ポリマにより
金属素材の凹部が充填され、かつ適度なチクソトロピー
性が発現するため厚膜に塗装することができるので、従
来に比べて少ない塗装回数で平滑とすることができる。
またポリマであるためマトリックスである自己架橋型ア
クリル樹脂とのなじみがよく、一体的な塗膜が形成され
るため、優れた塗膜物性が得られる。さらに屈折率も近
似しているため高い透明性が得られ、アルミホイールな
どの透明仕上げに最適である。
【0008】この真球状微粒子ポリマとしては、本発明
に用いられる溶剤や樹脂に溶解しないものであれば、種
々の樹脂から形成されたものを用いることができる。ま
たその粒径は細かいものほど好ましく、数μm〜数十μ
mのものが適当である。そして材質、粒径及び量を種々
選択して用いることができる。なお、上記成分以外にレ
ベリング剤、チキソ付与剤、消泡剤など、従来の塗料用
添加剤を種々選択して用いることもできる。
【0009】
【発明の作用及び効果】本発明の厚膜型プライマ組成物
には、真球状微粒子ポリマが含まれている。この真球状
微粒子ポリマは真球状であるため、塗布されたときに金
属素材の凹部に最密充填的に充填されやすい。また凸部
から凹部へ転がり落ちる効果も期待される。さらにチク
ソトロピー性も発現するため、厚膜に塗装することがで
きる。このような理由により凹部は効率よく埋められ、
少ない工数で平滑とすることができる。
【0010】またマトリックスである自己架橋型アクリ
ル樹脂は、硬化時の応力の発生が少なく、真球状微粒子
ポリマとのなじみがよい。そして焼付け温度が極端に高
くなるようなこともないので、内部応力の増大による付
着性の低下もない。したがって優れた塗膜物性をもつ塗
膜が得られる。さらに屈折率も近似しているため高い透
明性が得られ、アルミホイールなどの透明仕上げに最適
である。
【0011】
【実施例】以下、実施例により具体的に説明する。 (実施例1) 自己架橋型アクリル樹脂 100重量部 (「ACE−087」アイシン化工(株)製、Mw=15万、NV=43%) エポキシ樹脂 5重量部 (「Ep−1001−B80」油化シェルエポキシ(株)製) 真球状微粒子ポリマ 10重量部 (「MBXー5」積水化成品工業(株)製) をディスパーで攪拌し、トルオール27.5重量部を加
えて不揮発分40%に調整した後、さらにシンナーで1
7±1秒(フォードカップ#4、20℃)に調整して下
塗り用プライマ組成物を得た。なお、この時の不揮発分
は25%である。 <評価>アルミニウム合金鋳物4種C材から形成され、
150×70×8mmの大きさで上部半分がショットブ
ラスト処理、下部半分が切削加工処理され、さらに脱脂
洗浄及びリン酸ジルコニウム系の化成皮膜処理が施され
たテストピースを用意した。このテストピースに上記下
塗り用プライマ組成物を40μmの膜厚となるようにス
プレー塗布し、1分後にカラーコート(「アクラックT
A410」アイシン化工(株)製)を15μmの膜厚と
なるようにスプレー塗布し、5分放置後140℃で20
分焼き付けた。冷却後さらにクリヤーコート(「アクラ
ックTA330」アイシン化工(株)製)を30μmの
膜厚となるようにスプレー塗布し、5分放置後140℃
で20分焼き付けた。 (試験)得られた各塗板について、平滑性とワキ・タレ
などの塗面の異常の有無を目視で評価した。平滑性は、
別に作成した基準板と比較して評価した。この基準板
は、0.6mm径のショット粒でショットブラストされ
たテストピースを5枚用意し、上記と同様のカラーコー
トを膜厚20μmとなるように塗布して110℃で10
分焼き付け、次いでクリヤーコートを膜厚30μmとな
るように塗布して140℃で20分焼き付けた塗板をラ
ンク1とした。そしてランク1の工程を2回繰り返した
塗板をランク2、3回繰り返した塗板をランク3、4回
繰り返した塗板をランク4、5回繰り返した塗板をラン
ク5とした。結果を表1に示す。
【0012】またそれぞれの塗板について初期付着性、
耐水性及び耐糸さび性の試験を行い、結果を表1に示
す。なお、付着性はJISに規定された碁盤目試験で評
価し、耐水性は40℃の温水中に10日間浸漬した後の
外観と付着性で評価し、耐糸さび性はクロスカットして
24時間ソルトスプレー試験に供し、さらに40℃×湿
度85%の条件に10日間放置した後の糸さびの発生の
有無で評価した。 (実施例2〜5、比較例1〜4)各成分の配合量を、表
1に示すように変化させたこと以外は実施例1と同様で
ある。実施例1と同様に塗板を作成し、同様に評価した
結果を表1に示す。 (従来例1)実施例1と同様のテストピースに、同様の
カラーコートを20μmの膜厚となるように塗布した
後、110℃で10分焼付け、冷却後クリアコートを同
様に塗布し140℃で20分焼付けた(2C2B)。こ
の試験板を実施例1と同様に試験し、結果を表2に示
す。 (従来例2)実施例1と同様のテストピースに、同様の
カラーコートを50μmの膜厚となるように3分の間隔
で2回塗布した後、110℃で10分焼付け、冷却後ク
リアコートを同様に2回塗布し140℃で20分焼付け
た(4C2B)。この試験板を実施例1と同様に試験
し、結果を表2に示す。 (従来例3)実施例1と同様のテストピースに、同様の
カラーコートを20μmの膜厚で塗布した後、140℃
で20分焼付け、冷却後クリアコートを同様に塗布し1
40℃で20分焼付けた。この工程を2度行い(4C4
B)、従来例3の試験板を作成した。この試験板を実施
例1と同様に試験し、結果を表2に示す。 (従来例4)実施例1と同様のテストピースに、アクリ
ル系粉体塗料を用いて塗装し170℃で40分間焼付け
た。その後同様のカラーコートを20μmの膜厚で塗布
した後、140℃で20分焼付け、冷却後クリアコート
を同様に塗布し140℃で20分焼付けた(3C3
B)。この試験板を実施例1と同様に試験し、結果を表
2に示す。 (評価)表1より、本発明の実施例では全ての物性に問
題がない。しかし成分の組成が本発明の範囲から外れた
比較例では、付着性や耐糸さび性に劣っていることか
ら、本発明の組成範囲が最適であることが明らかであ
る。
【0013】また表2より実施例のプライマ組成物を用
いれば、従来の塗装工程より少ない工程で、優れた塗膜
物性をもつ塗装ができることが明らかである。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 5/00 PPF 6904−4J 5/08 PPY 6904−4J PQA 6904−4J PQH 6904−4J 163/00 PKE 8416−4J //(C09D 133/00 163:00) 8416−4J

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自己架橋型アクリル樹脂100重量部
    と、エポキシ樹脂3〜15重量部と、真球状微粒子ポリ
    マ1〜20重量部と、を含むことを特徴とする下塗り用
    厚膜型プライマ組成物。
JP21731691A 1991-08-28 1991-08-28 下塗り用厚膜型プライマ組成物 Pending JPH0551552A (ja)

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ID=16702259

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