JPH0551490B2 - - Google Patents

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JPH0551490B2
JPH0551490B2 JP60042083A JP4208385A JPH0551490B2 JP H0551490 B2 JPH0551490 B2 JP H0551490B2 JP 60042083 A JP60042083 A JP 60042083A JP 4208385 A JP4208385 A JP 4208385A JP H0551490 B2 JPH0551490 B2 JP H0551490B2
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Japan
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seat
folding
rolling
luggage
seat back
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JP60042083A
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Kazumasa Sakakibara
Toshiaki Shimokawa
Masahiro Taguchi
Sadahisa Onimaru
Satoshi Kuwakado
Toshikazu Ina
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Soken Inc
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Nippon Soken Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、パワーシート畳み込み制御装置に関
する。本発明による装置は例えばワゴン車(ワン
ボツクス車)における最後席を、畳み込み、荷物
格納空間(ラゲツジルーム)を作る場合に用いら
れる。
〔従来技術および発明が解決すべき問題点〕
近年、乗用車などにおいて、シートスライド、
リクライニング等が電動化され、運転者、乗客の
煩わしさを軽減している。
一方、ワゴン車(ワンボツクス車)においては
まだ電動化が行われておらず、特にその最後席を
畳み込んで荷物格納空間(ラゲツジルーム)を作
る場合には、操作レバーを手動にて引つ張ること
によりシートの床面へのロツク機構を解除し、そ
の後シートを転動させていた。しかしながら該転
動動作の直前になされるシートバツクの折畳み動
作においては、該シートバツクがリクライニング
の前限位置から更に前方へフリーの状態で倒され
る。このように該折畳み動作時には、該シートバ
ツクの角度位置が正確に保持される機構とされて
いないため、該ロツク機構をワイヤ等によつて該
シートバツクと連動させようとする場合、該ロツ
ク機構の作動が不安定となるという問題点があつ
た。
本発明はかかる技術的課題を解決するためにな
されたもので、上述したようなシートの畳み込み
操作についての運転者、乗客の煩わしさを大幅に
低減させて、該シートの畳み込みとそれによるラ
ゲツジルームの形成を便利に行いうるようにする
とともに、該畳み込み操作に付随して駆動される
上記ロツク機構を安定して作動させうるようにし
たものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明においては、シート操作の選択を行う操
作スイツチからの指令を受け操作スイツチ指令の
判別を行う操作スイツチ判別手段、 該操作スイツチ判別手段からの信号およびシー
トバツク折畳みセンサからの信号を受けシートバ
ツク折畳み状態の判別を行うシートバツク折畳み
判別手段、 該シートバツク折畳み判別手段からのシートバ
ツク折畳み駆動指令を受けシートバツク折畳み駆
動を行うシートバツク折畳み駆動部、 該シートバツク折畳み判別手段からの信号およ
びシート転動センサからの信号を受けシート転動
状態の判別を行うシート転動判別手段、 該シート転動判別手段からのシート転動駆動指
令を受けシート転動駆動を行うシート転動駆動
部、および、 該シートバツク折畳み駆動部内の駆動源を共用
することにより該シートバツク折畳み駆動部と連
動して該シートを車体にロツクまたはロツク解除
するロツク機構、 を具備することを特徴とするパワーシート畳み込
み制御装置が提供される。
〔実施例〕
本発明の一実施例としてのパワーシート畳み込
み制御装置が第1図Aに示される。第1図A装置
の機能ブロツク図が第1図Bに示される。ワゴン
車(ワンボツクス車)Wのシートの配置におい
て、最前席1、中間席2、最後席3が設けられ
る。一般に乗客に適したシート形状とすることが
出来る各アジヤスタ機能の他に最前席1では、フ
ルフラツト機能、中間席2ではフルフラツト機能
と対面機能、最後席3においては、フルフラツト
機能とラゲツジ機能を有している。最前席1の側
方には操作スイツチ5が設けられる。
第1図Aの破線は各シートのフルフラツト状態
を示す。第2図は最後席が折畳まれて行く過程を
示す。第3図は最後席3がラゲツジ状態にある状
況を示す。
前述の構成を有するワゴン車等に使用される電
動ラゲツジ機構が以下に記述される。
通常、ラゲツジ状態にするには、ヘツドレスト
31を下限迄下降させシートバツク32に接する
様にするか、ヘツドレスト31を取り外した後、
リクライニング用回転軸324を中心にシートバ
ツク32を前限迄起こした後シートバツク32
を、ラゲツジ状態にする時の回転軸33を中心に
前方に折り畳み、シートバツク32の背もたれ面
321と、シートクツシヨン34の座面341を
接触させる。最後にシートクツシヨン後部を床面
にロツクしているロツク機構35を外しシート全
体を転動させれば第3図に示されるラゲツジ状態
となる。
ここで畳み込み操作の煩わしさを大幅に低減さ
せるために、ヘツドレスト31の上昇下降動作、
シートバツク32のリクライニング動作と折畳み
動作、シートクツシヨン34の転動操作、および
シートを床面41にロツクまたはロツク解除する
ロツク機構35がすべて電動化される。
また該ロツク機構35はその駆動源として上記
シートバツクの折畳み動作用の駆動源(すなわち
駆動モータ331)を共用することにより、該シ
ートバツクの折畳み駆動と連動して上記ロツク機
構によるロツクまたはロツク解除がなされる。し
たがつて上記駆動源(駆動モータ331)の作動
位置に応じて、該シートバツクの角度位置をその
折畳み完了位置まで確実に保持設定することがで
き、そのためかかる連動化形式としても、該ロツ
ク機構を安定して作動させることができる。しか
もかかる共用形式とすることによつて、該駆動源
に対する省スペース化をはかることもできる。
シート全体を転動させる機構が以下に記述され
る。
第4図、第5図はシート全体を転動させる機構
の一例を示す図であり、シートクツシヨンの表皮
等を取除いて側方及び上方から見たものが示され
る。但し、第5図においてはシートバツクとシー
トクツシヨンは切り離したものとして示される。
シートクツシヨンフレーム342は、リクライ
ニング機構のステーを取りつける取付部342
1、および床面41に固定された取付ステー42
の一端421に回転可能に軸支された脚3422
より成る。シートを床面41に固定可能なロツク
機構35は、公知の機構によつて構成されてお
り、ロツク爪354を回動させることにより、床
面41に固定してあるロツクバー355とのロツ
クを可能としている。
ロツク爪354の回動はアウタワイヤ351内
のワイヤ352を作動させればよく、ワイヤ35
2を矢印RA1方向へ引くとロツクは解除され、
緩めるとロツク機構35内のスプリングによつて
ワイヤ352が牽引され、ロツクされる。さらに
ワイヤ352は、例えばその一端を該シートバツ
クに連結することによつて、該シートバツクの折
畳み運動に連動するようになつており、シートバ
ツクが折り畳まれると、ワイヤ352は牽引さ
れ、ロツク解除となり、シートバツクが開かれる
と、ワイヤ352は緩み、ロツクされる。
シート転動機構36は駆動モータ361、減速
機構362、パワーリンク363、ジヨイントリ
ンク364、ドライブシヤフト365を具備す
る。駆動モータ361の回転力は減速機構362
を介して増力され、パワーリンク363を、軸3
66を中心に回動させる。減速機構362には公
知のリクライニング機構を用いることができる。
ジヨイントリンク364の一端3641は、ピ
ン3671によりパワーリンク363に回転可能
に軸支され、他端3642は、ピン3672によ
り取付ステー42に回転可能に軸支される。又、
ドラブシヤフト365は、反対側の減速機構にモ
ータの回転を伝える。
モータ361を回転させ、パワーリンク363
を矢印AR2方向へ回転させると、シートはピン
368を中心として矢印AR3方向へ転動し、モ
ータ361を逆転させるとシートも反対方向へ転
動する。
以上の構成により、操作スイツチ5を操作して
各構成を順序よく作動させれば簡単にラゲツジ状
態にすることができる。
第1図A装置においては操作スイツチおよび各
位置検出センサからの信号を受け所定の演算を行
う制御回路6が設けられる。制御回路としてはマ
イクロコンピユータ形式のものが用いられる。制
御回路6への入力は、ヘツドレスト31の上下方
向位置を検出するヘツドレストセンサ315、シ
ートバツク32のリクライニングの角度を検出す
るリクライニングセンサ335、シートバツクの
折り畳み角度を検出するシートバツク折り畳みセ
ンサ325、シートの転動角度を検出するシート
転動センサ365、ラゲツジにするか通常状態に
するかを決める操作スイツチ5からの信号であ
る。
なお操作スイツチ5は、当然のこととして、ヘ
ツドレスト位置調整と、リクライニング位置調整
機能を有する。なお、操作スイツチ5は第1図A
においては最前席1の横に取付けられたものとし
て示されるが、必ずしもこの位置に限られず、他
の適切な位置を選ぶことができる。また、各調整
スイツチは調整されるシートの近傍に別に設けて
もよい。また、上記の各センサとしては、従来技
術の、モータの回転をパルスで拾う形式、リミツ
トスイツチを使用する形式等を採用することがで
きる。
制御回路6の動作の流れが第6図に示される。
第6図の流れ図においては、ラゲツジ動作のみが
示され、他のヘツドレストの上下、リクライニン
グ前後のマニユアル動作については省略されてい
る。
S101;操作スイツチにて、ラゲツジを選択し
たならばS102へ進み、そうでなければS1
14へ進む。
S102:ヘツドレストが下限位置にあればS1
03へ進みそうでなければS106へ進む。
S106;ヘツドレスト駆動モータを回転させ、
ヘツドレストを下降させる。
S107;ヘツドレストが下限位置にきたならば
S103へ進み、そうでなければS106へ戻
る。
S103;リクライニングが、前限位置にあれば
S104へ進みそうでなければS108へ進
む。
S108;リクライニング駆動モータを回転さ
せ、リクライニングを前方向へ作動させる。
S109;リクライニングが前限位置にきたなら
ばS104へ進む、そうでなければS108へ
戻る。
S104;シートバツク折り畳みが完了位置にあ
ればS105へ進み、そうでなければS110
へ進む。
S110;折り畳み駆動モータを回転させ、折り
畳み作動させる。
S111;折り畳みが完了位置にきたならばS1
05へ進みそうでなければS110へ戻る。
S105;シート転動が完了位置にあればS10
1へ戻り、そうでなければS112へ進む。
S112;シート転動駆動モータを回転させ、シ
ート転動を行わせる。
S113;シート転動が完了位置にきたならばS
101へ戻りそうでなければS112へ戻る。
以上でラゲツジ動作が終了する。
S114;操作スイツチにて着座用状態(ノーマ
ル状態)を選択したならば、S115へ進み、
そうでなければS101へ戻る。
S115;シート転動が開始位置にあればS11
6へ進み、そうでなければS117へ進む。
S117;シート転動駆動モータを回転させ、シ
ート転動を復帰作動させる。
S118;シート転動が開始位置にきたならばS
116へ進みそうでなければS117へ戻る。
S116;折り畳みが開始位置にあればS101
へ戻り、そうでなければS119へ進む。
S119;折り畳み駆動モータを回転させ、折り
畳みを復帰作動させる。
S120;折り畳みが開始位置にきたならばS1
01へ戻りそうでなければS119へ戻る。
以上で着座用動作(ノーマル状態)が終了す
る。
第6図の流れ図においてヘツドレストを下降さ
せる場合(S102,S106,S107)と、
リクライニングを前限に作動させる場合(S10
3,S108,S109)は順序が入れ換わつて
もよい。また、ノーマル状態で操作スイツチにて
ノーマルを選択したり、ラゲツジ状態で操作スイ
ツチにてラゲツジを選択してもシートは動作しな
いことは流れ図から明らかである。
シート駆動機構の他の例が第7図〜第18図に
示される。
前述の例ではモータの回転力にて、リンクを用
いることでシートを転動させたが、第7図に示す
例では、リンクの代わりにコグドベルト
(coggedbelt)371を用いる。第7図機構はモ
ータ361の減速後の出力軸によつて駆動される
コグドベルト371、床面に固定されるステー4
2に固定される歯車372を有する。よつて、モ
ータ361を回転させることによつて、シートク
ツシヨン342は転動する。なお、コグドベルト
の他に、チエーン、ワイヤ等を使用してもよい。
第4図および第7図機構において、駆動モータ
はシートフレームクツシヨンに取り付けてあり、
シート回転中心から離れているが、これは一般的
にシート回転中心付近の床面下にはサスペンシヨ
ン系の部材等があるため、床面下にモータの出張
りを出さずに、配設するのが困難なためである。
但し床面下に余裕のある場合は、回転中心付近に
駆動モータを取付け、直接シートを回転させても
よい。
第8図〜第13図に示される例においては、1
つの駆動モータにてシートを転動させる機構のみ
でなく、シートクツシヨン前部を上下させる機構
も作動させている。この場合、シートクツシヨン
前部の上下はフルフラツトにした時に使用する。
その理由は、一般に、座り心地を良くするため
に、シートクツシヨン前部は後部よりも高くして
あり、フルフラツトにした時にはシートクツシヨ
ンは傾斜しており、乗り心地が良くないことにか
んがみて、フルフラツト時にはシートクツシヨン
前部を低くして乗り心地を良くするためである。
これは公知の機構である。
第8図〜第13図に示される例においては、シ
ートを転動させる機能と、シートクツシヨン前部
を上下させる機能を1つのモータで行つている。
第8図は、シートクツシヨンから表皮等が取除
かれた側面図、第9図は、第8図の正面図の一部
部分図、第10図は第9図のX−X断面図、第1
1図は、シート前部が下限のときのX−X断面図
である。第12図はリンク3500の斜視図であ
る。第13図はロツクレバー3620の斜視図で
ある。
シートを床面41に固定可能なロツク機構35
は、前述の例におけるロツク機構と同じであり、
ワイヤを介して、シートバツクの折り畳みと連動
して、シートバツクが折り畳まれると解除され
る。
第8図〜第13図に示される機構は駆動モータ
3200、減速機構3300、減速後の出力軸に
より、回動するAリンク3400、シートクツシ
ヨンフレーム3000に回動自在に支軸3510
により軸支されるBリンク3500、Bリンク3
500に回動自在に軸支され、且つその一端35
21をAリンク3400に軸支される軸352
0、支軸3610を中心に回動するロツクレバー
3620、ロツクレバー3620を作動させるワ
イヤ3630、ロツクレバー3620を第10図
時計回り方向に付勢するスプリング3640、お
よび床面41に固定されるステー3700を具備
する。
Aリンク3400は、支軸3510と同軸であ
る減速機構3300の出力軸を中心に回動する。
Bリンク3500は、第12図に示すような形状
をしていて、支軸3510は穴3501,350
2を貫通している。支軸3510の両端3511
と3512はBリンク3500の穴3501と3
501を貫通すると共に、ステー3700に設け
られた長穴3711と3712も貫通しステー3
700の両側に突出している。
長穴3711,3712はロツク機構3100
を床面41に固定するロツクレバー3110を中
心とした円弧になつているため、ロツク機構31
0をロツクしたままシートクツシヨンの前部を上
下させても支軸5310の両端3511と351
2は長穴3711と3712内を滑らかに摺動す
る。軸3520はAリンク3500の穴3503
と3504を貫通していて、一端3522は、ス
テー3700に設けられた長穴3722を貫通し
ており、ステー3700より突出している。軸3
520の他端3521は、ステー3700の長穴
3721を貫通した後Aリンク3400に軸支さ
れる。
ロツクレバー3620は第13図に示す形状を
有しており、支軸3520の一端3522側をロ
ツクするAロツクレバー3621と他端3521
側をロツクするBロツクレバー3622、及びA
ロツクレバー3621とBロツクレバー3622
を連結するパイプ3623より成る。
パイプ3623の一部には、ワイヤ3630の
一端とスプリング3640の一端を固定する為の
ステー3624が設けられている。ワイヤー36
30は、一端3631をステー3624に連結さ
れ、ステー3700のガイド3730を介した
後、一端3632を固定されたアウタワイヤ36
33内に導かれている。
このため、ワイヤ3630を第10図矢印AR
5方向へ牽引すると、Aロツクレバー3621と
Bロツクレバー3622は第10図反時計方向に
回転する。ワイヤ3630は、シートバツク折り
畳み連動しており、シートバツクが折り畳まれる
と、緩む。
第8図〜第13図の機構の作動が以下に記述さ
れる。
先ず、ラゲツジ状態にする場合は、前述の実施
例の場合と同様に、ヘツドレストを下げ、リクラ
イニングを起こし、シートバツクを折り畳む。す
ると、ロツク3100は解除され、ロツクレバー
3620は第10図の状態になる。この後、モー
タ3200を回動させ、リンクA3400、第8
図反時計方向へ回動させる。ところがAリンク3
400の回転は、ロツクレバー3620によつて
阻止されているので減速機構3300が固定して
あるシートクツシヨンフレーム3000が転動す
ることになる。
ラゲツジよりノーマルに戻す場合は逆に行う。
次にフルラツトにする場合を説明する。シート
バツクは折り畳まれていないので、ロツク機構3
100はロツクされている。また、ロツクレバー
3620は第11図の状態となつている。この後
ヘツドレストを下げ、リクライニングを後限まで
作動させた後、モータ3200を回転させ、Aリ
ンク3400を反時計方向へ回転させる。こんど
はAリンク3400の回動は阻止されないので支
軸3520は、長穴3721,3722を摺動す
ると共に、支軸3510は長穴3711,371
2を摺動し、第11図の状態となる。よつてシー
トクツシヨンフレーム3000は、ロツクバー3
110を中心に第8図時計回り方向に回転し、下
がることになる。
ノーマル状態に戻すときは前述と逆の作動を行
わせる。
第8図〜第13図の機構においても、位置検出
センサと、位置検出センサと操作スイツチの入力
に応じて各機構を作動させる制御装置を設けるこ
とが出来るが、そのフローチヤートは前述の場合
とほぼ同じであり、詳細な説明は省略する。
前述においては、ラゲツジ機構を最後席が一体
式のタイプについて説明したが、他の形式、例え
ば、最近市販されている最後席が中間で分かれて
おり、ラゲツジにするときに折り畳んで左右に寄
せ、ラゲツジ空間を形成させる形式や、最後席に
加えて中間席もラゲツジ機能を有する形式等にも
簡単に本機構を設けることが出来る。
ラゲツジ機構に用いる駆動モータは、シート全
体を転動させねばならぬから、比較的大きなもの
となる。そこで、補助バネを取り付けて、モータ
の負担も少なくして小型のモータを使用すること
も出来る。
第14図に補助バネを取り付けた場合の構成を
示す。バネ2個を用い、それぞれのバネに役割を
分担させる。第14図機構の特性を第15図に示
す。Aバネ3804及びBバネ3805の巻心は
減速機構3800の取付ステー3801に連結さ
れたステー3802の巻軸3803に取り付けら
れる。又、外端はピンを紙面鉛直上方へ延長した
軸3806に引掛けられる。Bバネ3805は、
第14図の状態つまりノーマル状態で最も付勢さ
れており、ラゲツジ状態で付勢力なしであり、A
バネ3804は、第14図の状態で付勢力なし
で、ラゲツジ状態で最も付勢されるように取り付
けられている。
第14図機構における力の関係が第15図に示
される。
第15図において、縦軸はトルクの大きさを示
し、横軸はシートの状態を角度を表している。1
点鎖線F11,F12はシート全体を持ち上げる
のに要するトルク特性であり、ノーマル状態から
持ち上げていくとしだいに必要トルクは小さくな
り、途中で0となり、その後は逆に持ち下げる力
が必要となり、この力はラゲツジ状態で最大とな
る。
2点鎖線F21は、Aバネ3804の特性、二
点鎖線F22はBバネ3805の特性を示す。破
線F31,F32は、Aバネ3804とBバネ3
805の合成力を示す。ここで、ラゲツジ状態に
する場合の回転方向に働く力を正、逆方向に働く
力を負とすると、F11,F32は正、F12,
F13は負である。よつて、これらの力を全て合
成すると、実線F41,F42となり、F41は
正、F42は負となる。バネを取り付ける以前と
比べてみると、必要最大トルクは軽減され、その
ぶん駆動モータを小型にすることができる。
なお、前述の実施例の変形として、ラゲツジ動
作の実行状態の良否を行なう実行状態判定手段が
さらに加えられた形態のものが可能である。実行
状態判定手段に用いられるセンサとしては、(1)車
速センサ、(2)シート近傍の物体検出センサ、(3)非
常停止スイツチ、(4)負荷検出センサ、(5)シート状
態検出センサ、(6)エンジン回転検出センサ等があ
る。
(1) 車速センサは、走行中シートを作動させるこ
とは安全上好ましくないので、走行中はシート
を作動不可能とするために用いられる。
(2) シート近傍の物体検出センサは、シート作動
させる場合、シート作動範囲内に、荷物があつ
たり人がいた場合に作動不可能とするために用
いられるもので、着座スイツチ、テープスイツ
チ、光電管、超音波等がある。
(3) 非常停止スイツチは、使用者が何らかの原因
でシート作動を停止させる場合に用いられる。
(4) 負荷検出センサは、シート作動を妨げる様に
力が働いた場合シート作動を停止させるために
用いられるもので、電流検出回路、圧力センサ
等がある。
(5) シート状態検出センサは、ラゲツジ作動をす
る時に、他のシートが作動範囲内にあれば、ラ
ゲツジ作動を停止させる。
(6) エンジン回転検出センサは、バツテリ上りを
防ぐためのものであるが、イグニツシヨンキー
にて代用してもよい。
上記実行状態判定手段用のセンサを用いた場合
の動作流れが流れ図第16図〜第18図に示され
る。
S201;実行状態判定センサのうちの任意のセ
ンサもしくは組み合わせた場合、いずれか1つ
もしくは複数のセンサから入力があり、作動不
可能の場合はスタートに戻る。入力のない場合
はS202へ進む。
S202;操作スイツチにてラゲツジを選択した
場合はS203へ進み、そうでなければS20
8へ進む。
S203;第6図に示す様な順序に従つてラゲツ
ジ動作を行う。
S204;実行状態判定センサのうちの任意のセ
ンサもしくは組み合わせた場合、いずれか1つ
もしくは複数のセンサから入力があり、作動不
可能の場合はS206へ進む。入力がなければ
S205へ進みラゲツジ動作を断続する。
S205;シート状態検出センサよりラゲツジ動
作が終了したことを検出したらS201へ戻
る。そうでなければS203へ戻る。
S206;作動中のモータを停止させる。
S207;警報を発する。
S208;操作スイツチにてノーマルを選択した
場合はS209に進み、そうでなければS20
1へ戻る。
S209;第6図に示す様な順序に従つてノーマ
ル動作を行なう。
S210;実行状態判定センサのうちの任意のセ
ンサもしくは組み合わせた場合、いずれか1つ
もしくは複数のセンサより入力があり、作動不
可能の場合は、S206へ進む。入力がなけれ
ばS211へ進みノーマル動作を断続する。
S211;シート状態検出センサよりノーマル動
作が終了したことを検出したらS201へ戻
る。そうでなければS209へ戻る。
以上のフローチヤートに示されるように、実行
状態判定センサのうち、少くとも1つから作動不
可能となる信号が入力された場合は、操作前のと
きは操作を不可能にし、操作中のときは、操作を
停止させ、警報を発する。
その他の制御法としては、例えば第17図に示
す様に、負荷検出センサより、負荷を検出した場
合、例えば荷物や人などを挟み込んだ場合等にお
いて、作動中のモータを設定量だけ逆転させ、挾
み込みを解除するようにしてもよい。
また、第18図に示す様に、他のシートがラゲ
ツジ作動範囲内にある場合は、他のシートを作動
範囲外に作動させてから、ラゲツジ動作をさせる
様にしてもよい。このように実行状態判定手段を
設けることによつて、種々の制御方法を採用する
ことができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、シートの畳み込み操作につい
ての運転者、乗客の煩わしさをなくして、該シー
トの畳み込みとそれによるラゲツジルームの形成
を便利に行うことができる。更に該シートを車体
にロツクまたはロツク解除するロツク機構の駆動
源としてシートバツク折畳み用の駆動源を共用す
ることによつて、該シートバツクの折畳み駆動と
連動して該ロツク機構を安定して作動させること
ができ、しかも該駆動源に対する省スペース化を
はかることもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図Aは本発明の一実施例としてのパワーシ
ート畳み込み制御装置の概略構成を示す図、第1
図Bは第1図A装置の機能ブロツクを示す図、第
2図は第1図A装置における最後席シートの畳み
込みの過程を説明する図、第3図は最後席シート
の畳み込みによりラゲツジ空間が形成された状況
を示す図、第4図はシート機構を示す側面図、第
5図は第4図に示されるシート機構の平面図であ
つてフルフラツト状態の場合をあらわすもの、第
6図は第1図装置における制御回路の動作流れを
示す流れ図、第7図〜第14図はいずれもシート
機構の各部分の構成の他の例を示す図、第15図
は第14図に示される機構の特性を示す特性図、
第16図〜第18図はいずれも実行状態判定手段
用のセンサを用いた場合の動作流れを示す流れ図
である。 1……最前席、2……中間席、3……最後席、
3……ヘツドレスト、32……シートバツク、3
3……折畳み回転軸、34……シートクツシヨ
ン、35……ロツク機構、36……シート転動機
構、41……床面、5……操作ボタン、6……制
御回路、W……車両。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 シート操作の選択を行う操作スイツチからの
    指令を受け操作スイツチ指令の判別を行う操作ス
    イツチ判別手段、 該操作スイツチ判別手段からの信号およびシー
    トバツク折畳みセンサからの信号を受けシートバ
    ツク折畳み状態の判別を行うシートバツク折畳み
    判別手段、 該シートバツク折畳み判別手段からのシートバ
    ツク折畳み駆動指令を受けシートバツク折畳み駆
    動を行うシートバツク折畳み駆動部、 該シートバツク折畳み判別手段からの信号およ
    びシート転動センサからの信号を受けシート転動
    状態の判別を行うシート転動判別手段、 該シート転動判別手段からのシート転動駆動指
    令を受けシート転動駆動を行うシート転動駆動
    部、および、 該シートバツク折畳み駆動部内の駆動源を共用
    することにより該シートバツク折畳み駆動部と連
    動して該シートを車体にロツクまたはロツク解除
    するロツク機構、 を具備することを特徴とするパワーシート畳み込
    み制御装置。
JP60042083A 1985-03-04 1985-03-04 パワ−シ−ト畳み込み制御装置 Granted JPS61202941A (ja)

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