JPH05505998A - エアバッグカバー組立体及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 エアバッグカバー組立体及びその製造方法皮工立１ 本発明は、一般に、自動車のエアバッグ展開ドアに関し、特に、低密度ポリウレ タンフォームから成るヒンジ式破断自在のエアバッグ展開ドア即ちエアバッグカ バー組立体（エアバッグを収納し展開するためのカバー組立体）に関する。

１血１１ エアバッグカバー組立体は、一般に、ビニル又はウレタンの外側スキン（５ｋｉ ｎ）と、８８１〜９６１　ｋｇ／ｍ３の密度を有する半剛性又は多少弾性のウレ タンフオーム（ｆｏａｍ）と、自動車のエアバッグ展開用キャニスタ−又は計器 盤に取付けることができるように設計された金属製又は熱可塑プラスチック材製 のインサート（１ｎｓｅｒｔ）を有している。このタイプのエアバッグカバー組 立体は、Ｓ　Ｆ　Ｉ　（ｓｋｉｎ−ｆｏａｍ−ｉｎｓｅｒｔ）カバーと称されて いる別のタイプのエアバッグカバー組立体として、ＲＩＭ／　Ｓ　ｃ　ｒ　ｉ　 ｍカバーと称されるカバー組立体が知られている。このカバー組立体は、その微 孔質の弾性ポリウレタンカバーを成形するのに用いられる反応射出成形（Ｒｅａ ｃｔｉｏｎ　Ｉｎｊｅｃｔｉｏｎ　Ｍｏｌｄｉｎｇ）法と、射出成形の前に金型 内に敷設する補強ネットがスクリム（Ｓｃｒｉｒｎ）であることから命名された ものである５スクリムは、自動車のエアバッグ展開用キャニスタ−又は計器盤に 取付けることができるように設計された鋼製の取付用ストリップに取付けられる 。

米国特許第３，８８７，２１４号及び３，７５６，６１７号には、各々、フオー ム材のような高弾性材のコアを含む１対のパッド部分又はクッション部分を備＾ た破断自在パッド構造のＳＦＩタイプのエアバッグカバー組立体が開示されてい る。このコアは、プラスチック材で形成された保護ケーシングで包被されており 、１対のパッド部分は、両者の縁部を互いにオーバーラツプさせた継手によって 結合されている。

一豆立！ｊ 本発明の目的は、自動車のダツシュボードの乗客側にとつけるためのエアバッグ カバー組立体であって、取付用ストリップに固着されたナイロンスクリムとゲラ スマットに組合せて、１６０ｋｇ／ｍ”程度の密度を有する低密度の、剛性又は 非弾性のポリウレタンフォームを備えたエアバッグカバー組立体を提供すること である。

本発明の他の目的は、エアバッグカバー組立体を製造する改良された方法を提供 することである。

本発明の更に他の目的は、発泡成形型のキャビティ内に外側スキンを形成し、該 スキン上にゲラスマットとナイロンスクリムと取付用ストリップから成るインサ ートを載せ、低密度ポリウレタンフォームを前記発泡成形型内に注入して前記ナ イロンスクリム及びゲラスマットを低密度ポリウレタンフォームで被覆するとと もに、低密度ポリウレタンフォームを該ナイロンスクリム及びゲラスマット内に 埋入させることから成るエアバッグカバー組立体製造方法を提供することである 。低密度ポリウレタンフォームは、ナイロンスクリム及びゲラスマットと結合し てエアバッグカバー組立体の本体として機能する図面の簡単な説明 図１は、本発明のエアバッグカバー組立体を組入れた自動車の部分概略図であり 、エアバッグカバー組立体が不作動状態にあるところを示す。

図２は、本発明のエアバッグカバー組立体を組入れた自動車の部分概略図であり 、衝突時等にエアバッグカバー組立体が作動したところを示す。

図３は、本発明のエアバッグカバー組立体の一部分の分解透視図である。

図４は、本発明のエアバッグカバー組立体を製造するのに使用される発泡成形型 及びコアの断面図である。

図５は、本発明のエアバッグカバー組立体の裏側の透視図である。

Ｋ豊１ 図１を参照すると、自動車のダツシュボード１２の乗客側に設置された本発明の エアバッグ展開用カバー組立体１０が示されている。このエアバッグ展開用カバ ー組立体（「エアバッグカバー組立体」又は単に「カバー組立体」とも称する） １０は、破断自在型であり、図１は、カバー組立体１０が展開前のエアバッグ１ ６を収納してキャニスタ−１４に固着された破断前の状態にあるところを示す。

図２は、カバー組立体１０が破断開放され、エアバッグ１６を展開したところを 示す。

図３〜５に明示されているように、カバー組立体１゜は、外側スキン又はフィル ム１８と、外側スキン又はフィルム（単に「スキン」とも称する）１８の内側に 配設された１対の互いに離隔したインサート即ち副組立体２０．２０とから成る 。

各副組立体２０は、スキン１８に隣接した亜鉛メッキ鋼製のＵ字形取付用ストリ ップ（単に「取付用ストリップｊとも称する）２２と、互いに重ね合わされてＵ 字形取付用ストリップ２２の両側壁の間に挟みつけられ、取付用ストリップから 突出した短いナイロンスクリム２４及び長いゲラスマット２６を含む、後述する 方法で、低密度ポリウレタンフォーム２８でナイロンスクリム２４及びゲラスマ ット２６を所定の厚さにまで被覆するとともに、低密度ポリウレタンフォーム２ ８をナイロンスクリム２４及びゲラスマット２６内の空隙又は隙間に満たす（隙 間に埋入又は含浸させる）。ナイロンスクリム２４と、ゲラスマット２６と、低 密度ポリウレタンフォーム２８との飽和複合構造体は、硬化すると、スキン１８ の内側で最終カバー組立体の本体として機能する。

１対の副組立体２０は、図１及び図３〜５にみられるように、両者のゲラスマッ ト２６の隣接する端縁３８と３８の間に所定の狭い間隙３８が画定されるように 互いに長手方向に突合せ関係に配設する。

亜鉛メッキ鋼製の取付用ストリップ２２は、断面Ｕ字形の本体を有し、その両側 壁に複数の互いに離隔した取付穴３０が穿設されている。ナイロンスクリム２４ は、取付用ストリップ２２のＵ字形本体の一方の側壁の内側面に衝接するような サイズとされた平坦な帯片であり、取付用ストリップ２２の端縁３２から所定の 短い距離だけ突出している。ゲラスマット２６は、ナイロンスクリム２４と、取 付用ストリップ２２のＵ字形本体の他方の側壁の内側面との間に嵌着され、ナイ ロンスクリム２４の端縁３４を越えて後述する部位にまでナイロンスクリム２４ より長い距離突出した平坦な帯片である。ナイロンスクリム２４は、ゲラスマッ ト２６をＵ字形取付用ストリップ２２の両側壁の間に締めつけられた状態に保持 する役割を果たす。

外側スキン１８は、ゲラスマット２６の外表面に圧接し、２つのゲラスマット２ ６の隣接する端縁３８と３８の間の狭い間隙３８を跨いで延長している。後述す る目的のために、この間隙３８の中心線に対応する部位のスキン１８の内側面に その全幅に亙って刻み目４０が形成されている。

図４を参照すると、特定の自動車の内装に適合する形状に何形されたキャビティ ４４を有する発泡成形型４２が示されている。外側スキン１８は、このキャビテ ィ４４内に形成する。１対のインサート、即ち、取付用ストリップ２２と、ナイ ロンスクリム２４と、ゲラスマット２６から成る副組立体２０をキャビティ４４ 内に挿入しスキン１８の上に載せる０次いで、発泡成形型４２及び１対のインサ ート２０のための蓋の役割を果たすコア４６を発泡成形型４２の上に閉じる。コ ア４６は、図４に示されるように、ナイロンスクリム２４及びゲラスマット２６ に隣接して空間４８を画定する。コア４６の突出部５０は、間隙３６を閉塞する 働きをする。コア４６の適当な部位に空間４８に連通する開口５２が穿設されて いる。

低密度ポリウレタンフォーム２８を高圧供給源５４から開口５２を通して空間４ ８内へ注入し、空間４８を満たし、そこからナイロンスクリム２４及びゲラスマ ット２６の壁を通して浸透させナイロンスクリム２４及びゲラスマット２６の空 隙又は隙間に埋入又は含浸させる。

空間４８を満たした低密度ポリウレタンフォーム２８は、ナイロンスクリム２４ 及びゲラスマット２６を被覆する所定の厚さを有する。

低密度ポリウレタンフォーム２８が発泡成形型４２内で発泡し硬化したならば、 コア４６を開放し、発泡成形型４２のキャビティ４４から成形品を取出す、かく して、図５に示されるようにエアバッグカバー組立体１０が得られる。カバー組 立体１０は、その取付用ストリップ２２の取付穴３ｏにリベット又はその他の締 着具を通すことによって図１に示されるようにキャニスタ−１４及び、又は計器 盤に固定することができる。

取付用ストリップ２２は、キャニスタ−１４の上縁と下縁のところにのみ存在し 、カバー組立体１ｏの両側には外側スキン１８によって覆われたゲラスマット２ ６とフオーム２８だけが存在する。

使用において、自動車が衝突などによりエアバッグ１６を展開するのに十分な力 を受けると、周知の態様でエアバッグ１６が外方へ膨張展開せしめられ、その膨 張展開力により図２に示されるようにカバー組立体ＩＯが刻み目４０に沿って裂 断され、ゲラスマット２６及びそれを被覆している低密度ポリウレタンフォーム ２８及びそれに隣接した外側スキン１８の部分が外方に枢動せしめられる。エア バッグ１６の膨張により乗客への衝撃が吸収される。ゲラスマット２６は、エア バッグ１６が展開されたとき、低密度ポリウレタンフォーム２８が小断片に破砕 されるのを防止する。

以上の説明から明らかなように、本発明は、低密度ポリウレタンフォームと、該 低密度ポリウレタンフォームを保持する役割を果たすゲラスマットを備えた改良 されたエアバッグカバー組立体を提供する。

以上、本発明を１つの実施例に関連して説明したが、本発明は、ここに例示した 実施例の構造及び形態に限定されるものではなく、本発明の精神及び範囲から逸 脱することなく、いろいろな実施形態が可能であり、いろいろな変更及び改変を 加久ることができることを理解されたい。

要約書 自動車のダツシュボードの乗客側に取付けるためのエアバッグカバー組立体。こ のエアバッグカバー組立体は、外側スキンと、該外側スキンの内側に配設された １対の互いに隣接した副組立体とから成り、該ｌ対の副組立体は、各々、亜鉛メ ッキ鋼製の取付用ストリップと、互いに重ね合わされて該Ｕ字形の取付用ストリ ップの両側壁の間に挟みつけられ、該取付用ストリップから突出したナイロンス クリム及びゲラスマットを含み、１対のゲラスマットの隣接する縁部と縁部の間 に所定の狭い間隙が形成されている。低密度ポリウレタンフォームを、前記スキ ン及び１対の副組立体を装着した発泡成形型内に注入する。低密度ポリウレタン フォームは、ナイロンスクリム及びゲラスマットを被覆するとともに、該ナイロ ンスクリム及びゲラスマット内の隙間に埋入される。ナイロンスクリムと、ゲラ スマットと、低密度ポリウレタンフォームとの飽和複合構造体は、硬化すると、 スキンの内側で最終カバー組立体の本体として機能する。ゲラスマットは、エア バッグが展開されたとき、低密度ポリウレタンフォームが小断片に破砕されるの を防止する。

国際調査報告

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. １．所定の形状の外側スキンと、該外側スキンの内側に配設された１対の互いに 隣接した副組立体とから成り、該１対の副組立体は、各々、取付用ストリップと 、ナイロンスクリムと、グラスマットと、低密度フォームとの複合構造体から成 り、該１対の互いに隣接した副組立体の間に対応する部位の該外側スキンの内側 面に刻み目が形成されていることを特徴とするエアバッグカバー組立体。
2. ２．前記各取付用ストリップは、対応する前記ナイロンスクリム及びグラスマッ トの縁部分を挟みつけるようになされたＵ字形の断面形状を有することを特徴と する請求の範囲第１項に記載のエアバッグカバー組立体。
3. ３．前記各ナイロンスクリムは、対応する前記Ｕ字形の取付用ストリップから所 定の短い距離だけ突出しており、前記各グラスマットは、対応するＵ字形の取付 用ストリップからナイロンスクリムより長い所定の距離だけ突出しており、１対 のグラスマットの隣接する縁部と縁部の間に所定の狭い間隙が形成されているこ とを特徴とする請求の範囲第２に記載のエアバッグカバー組立体。
4. ４．前記各Ｕ字形の取付用ストリップの両側壁に複数の取付穴が穿設されている ことを特徴とする請求の範囲第２に記載のエアバッグカバー組立体。
5. ５．前記各取付用ストリップは、亜給メッキ鋼で形成されていることを特徴とす る請求の範囲第１に記載のエアバッグカバー組立体。
6. ６．エアバッグカバー組立体を製造する方法であって、 ａ．所望の形状を有する発泡成形型のキャビティ内にスキンを敷設し、 ｂ．各々、Ｕ字形の取付用ストリップと、互いに重ね合わされて該Ｕ字形の取付 用ストリップの両側壁の間に挟みつけられ、該取付用ストリップから突出したナ イロンスクリム及びグラスマットを含む１対の副組立体を製造し、 ｃ．該１対の副組立体を両者の間に所定の間際を設定するようにして前記発泡成 形型内に前記スキン上に載せ、ｄ．所定の形状の蓋を前記発泡成形型に装着し、 ｅ．低密度ポリウレタンフォームを前記発泡成形型内に注入して前記ナイロンス クリム及びグラスマットを低密度ポリウレタンフォームで被覆するとともに、低 密度ポリウレタンフォームを該ナイロンスクリム及びグラスマット内に埋入させ 、 ｆ．前記ナイロンスクリムと、グラスマットと、低密度フォームとの飽和複合構 造体を硬化させ、得られたエアバッグカバー組立体を前記キャビティから取出す ことから成る方法。
7. ７．前記１対の副組立体の間の前記間隙の中央に対応する部位の前記スキンの面 に刻み目を形成することを特徴とする請求項６に記載の方法。