JPH0548847B2

JPH0548847B2 -

Info

Publication number: JPH0548847B2
Application number: JP60100472A
Authority: JP
Inventors: Yoshiro Tanaka; Sakae Ishikawa; Noriichi Wada; Tsutomu Goto; Tokuji Yoshino
Original assignee: Azbil Corp
Current assignee: Azbil Corp
Priority date: 1985-05-14
Filing date: 1985-05-14
Publication date: 1993-07-22
Also published as: JPS61259122A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明はセラミツク製測定管を備えた電磁流量
計に関するものである。

〔従来の技術〕電磁流量計はフアラデーの電磁誘導現象を利用
して測定管内を通過する導電性流体の流量を電気
信号に変換することにより流量測定を行なうもの
であつて、測定に際しての可動部分がないことや
測定のための圧力損失が生じない等の利点を有す
るばかりでなく、他の測定装置では測定困難な腐
食性流体やスラリ固形物などを含んだ流体の流量
測定が可能であるところから、各方面に広く用い
られている。

この種の電磁流量計の測定管は従来、金属管に
テフロン等をライニングしたものが用いられてい
たが、近年は種々の特長を有するセラミツク製の
測定管が広く用いられるようになつてきた。第７
図は従来におけるセラミツク製測定管を備えた電
磁流量計の縦断面図、第８図は測定管の側断面図
であつて、これを同図に基いて説明すると、測定
管１は、セラミツクにより円筒状に形成された内
管２と、その外周に嵌合固着された金属製両鍔付
きの外管３とで形成されており、外管３には、一
対の励磁コイル４がねじ止めされている。また、
外管３の周面を２等分する箇所に設けられたブラ
ケツト５には、外管３と内管２とを貫通する電極
６が摺動自在に支持されており、この電極６は、
圧縮コイルばね７により測定管１内部の被測定流
体に接液するように付勢されている。また外管３
には計器のケース８が嵌合されてねじ止めされて
いる。

このように構成されていることにより、励磁コ
イル４を励磁し、測定管１の内管２内を導電性流
体が流れると、磁界方向と流体の流れ方向とにそ
れぞれ直交する方向に設けた電極６間には、平均
流量に比例した起電力が発生するので、これを測
定することによつて流量が得られる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、このような従来の電磁流量計に
おいては、セラミツク製内管２全体を覆う金属製
外管３を別に設けてこれに励磁コイル４と電極６
およびケース８などを取付けているので、流量計
全体が大形化して重量が増し、安価に提供できな
いという問題があつた。

〔問題点を解決するための手段〕

このような問題点を解決するために本発明では
セラミツク製測定管の両鍔外周に金属製リングを
嵌合固定し、内部電気部品と計器ケースとの少な
くとも一方をこの金属製リングに支持部材を介し
て固定するとともに、別発明では前記支持部材を
磁性材で形成しこれで測定管鍔部内面のほゞ全体
を覆つた。

〔作用〕

このように構成することにより、セラミツク製
測定管の鍔が一部を金属で形成されることになる
ので、測定管全体が金属製の場合と同様に内部電
気部品や計器ケースを自由に取付けることがで
き、さほど大形とならない。また、別発明によれ
ば、磁気が漏洩しない。

〔実施例〕

第１図および第２図は本発明に係る電磁流量計
の実施例を示し、第１図は測定管の側断面図、第
２図は同じく励磁コイルを取付けたところを示す
縦断面図である。これらの図において、電磁流量
計の測定管１１は、セラミツクにより円筒状に形
成されて両側各開口端から突出する鍔部１１ａを
備えており、その外周には、鍔部１１ａと同厚の
環状に形成された金属製のリング１２が焼嵌めに
よつて嵌合固着されている。両側鍔部１１ａの内
面を円周方向へ２等分する箇所には、Ｌ字状に形
成された支持部材としてのブラケツト１３がねじ
止めされていて、相対向するブラケツト１３間に
は、短冊状に形成された支持プレート１４が両端
をねじ止めされてかけ渡されており、各支持プレ
ート１４には、ほゞ鞍形状に形成された電気部品
のとしての励磁コイル１５が、測定管１１を挾む
両側に位置して固定されている。１６は、短冊状
のプレート１６ａとその両側の取付板１６ｂとで
コ字状に一体形成された支持プレートであつて、
取付板１６ｂを両側のリング１２内面に固定され
ており、その中心位置が前記励磁コイル１５の中
心とそれぞれ90°をなす位置に設定されている。
支持プレート１６の長さ方向中央部に、嵌装され
た絶縁材からなるブツシユ１７には、測定管１１
の電極孔１１ｂに挿入された電極１８が支持され
ており、この電極１８の挿入端は、測定管１１の
内孔１１ｃを通過する導電性流体に接液されてい
る。また、電極１８の他端は支持プレート１６に
ボルト１９で支持された絶縁板２０の孔に嵌入さ
れており、この絶縁板２０と、電極１８の鍔との
間には、圧縮コイルばね２１が介装されている。
そして、両電極１８の中心線は、励磁コイル１５
の磁界方向ならびに流体の流れ方向とそれぞれ直
交している。なお、電極１８と電極孔１１ｂとの
シールは、冷し嵌めや、接着、Ｏリング等によつ
て行なわれる。

以上は支持部材としてのブラケツト１３に内部
電気部品の励磁コイル１５を取付けた例を示した
が、ブラケツト１３には計器のケースを取付ける
ことができる。第３図および第４図はそれぞれブ
ラケツトにケースを取付けたところを示す断面図
であつて、第３図においては、前記実施例と同様
にセラミツク製測定管１１の鍔部１１ａに嵌合固
着された金属製リング１２のうちの片側のリング
１２内面にブラケツト１３がねじ止めされてお
り、このブラケツト１３には、測定管１１に嵌合
された金属製ケース２２がボルト２３によつて固
定されている、また、第４図においては、両側の
リング１２内面に固定されたブラケツト１３間に
支持プレート１４がかけ渡されており、この支持
プレート１４には、測定管１１に嵌合固定された
ケース２２がボルト２３によつて固定されてい
る。

以上、第１図ないし第４図においては、金属製
リング１２を設けて、このリング１２に、内部電
気部品と計器ケースとのいずれか一方をブラケツ
ト１３を介してそれぞれ取付けた例を示したが、
これら電気部品と計器ケースとの両方ヲ金属製リ
ング１２に取付けることもできる。

以上のように構成されていることにより、励磁
コイル１５を励磁し、測定管１１の内孔１１ｃ内
を導電性流体が流れると、磁界方向と流体の流れ
方向とにそれぞれ直交する方向に設けた電極１８
間には、平均流量に比例した起電力が発生するの
で、これを測定することによつて流量が得られ
る。

さらに、第５図および第６図は、別発明に係る
電磁流量計の実施例を示し、第５図は測定管の側
断面図、第６図は第５図のBB断面図である。こ
れらの図において、セラミツク製の測定管１１の
両鍔部１１ａには、金属製のリング１２が嵌合固
着されており、各リング１２の内周面には、支持
部材としてのブラケツト２４がそれぞれねじ止め
されている。このブラケツト２４は、磁性材によ
り環状に形成されており、リング１２内面のほゞ
全体を覆つている。両側のブラケツト２４間にか
け渡された支持プレート１４には、励磁コイル１
５が固定されている。其の他、電極等の構成は、
第１図および第２図に示した実施例と同じであ
る。

以上のように構成されていることにより、第１
図および第２図に基いて説明したように動作する
とともに、ブラケツト２４を磁性材で形成して金
属性リング１２内面のほゞ全体を覆つたことによ
り、励磁コイル１５の側方がセラミツク製の鍔部
１１ａで覆われるので、磁気の漏洩が防止され
る。

なお、前記各実施例においては、リング１２と
測定管１１の鍔部１１ａとを焼嵌めによつて固着
した例を示したが、接着剤で接着したり、セラミ
ツク地に金属蒸着したのち鑞付したりすること等
によつて固着してもよい。また、リング１２への
ブラケツト１３，２４の固定は、ねじ止ではなく
て溶着法によつて固定してもよい。さらに、ブラ
ケツト１３の位置は図示の位置に限定するもので
はない。

〔発明の効果〕

以上の説明により明らかなように、本発明によ
れば、電磁流量計において、セラミツク製測定管
の両鍔外周に金属製リングを嵌合固定し、内部電
気部品と計器ケースとの少なくとも一方をこの金
属製リングに支持部材を介して固定するように構
成したことにより、電気部品やケースを取付ける
ためのセラミツク材の複雑な加工を必要とせず製
作コストの低減を計ることができるとともに、セ
ラミツク製内管を覆う金属製鍔付外管を設けてこ
れに電気部品やケースを取付けていた従来の電磁
流量計と比較して軽量、小形化が可能となり、し
かも従来と同等の強度を確保することができる。
さらに金属製リングに固定される前記支持部材を
磁性材で環状に形成してリング内面のほゞ全体を
覆うことにより、磁気の漏洩を防止することがで
き、電磁流量計としての性能が向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は本発明に係る電磁流量計
の実施例を示し、第１図は測定管の側断面図、第
２図は同じく励磁コイルを取付けたところを示す
縦断面図、第３図および第４図はそれぞれ本発明
の他の実施例を示す電磁流量計の縦断面図、第５
図および第６図は別発明に係る電磁流量計の実施
例を示し、第５図は測定管の側断面図、第６図は
第５図のBB断面図、第７図および第８図は従来
の電磁流量計を示し、第７図はその縦断面図、第
８図は測定管の側断面図である。１１……測定管、１１ａ……鍔部、１２……リ
ング、１３……ブラケツト、１４……支持プレー
ト、１５……励磁コイル、１６……ブラケツト、
１８……電極、２２……ケース、２３……ボル
ト、２４……ブラケツト。

Claims

【特許請求の範囲】１セラミツク製測定管の各開口端から突出する
鍔部外周に金属製リングをそれぞれ嵌合固着し、
内部電気部品と計器ケースとの少なくとも一方を
前記金属製リングに支持部材を介して固定したこ
とを特徴とする電磁流量計。２セラミツク製測定管の各開口端から突出する
鍔部外周に金属製リングをそれぞれ嵌合固着し、
内部電気部品と計器ケースとの少なくとも一方を
前記金属製リングに支持部材を介して固定すると
ともに、前記支持部材を、磁性材により形成して
これで前記鍔部内面のほゞ全体を覆つたことを特
徴とする電磁流量計。