JPH054747B2

JPH054747B2 -

Info

Publication number: JPH054747B2
Application number: JP58056280A
Authority: JP
Inventors: Tadashi Motoyama; Takaaki Hashimoto
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1983-03-31
Filing date: 1983-03-31
Publication date: 1993-01-20
Also published as: JPS59180857A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、ビデオ信号が記録された記録トラツ
クを有するビデオデイスクからビデオ信号を再生
するビデオデイスク・プレーヤに於いて、再生ビ
デオ信号が所定のタイミングをもつて得られるよ
うになす役割りを果す同期制御装置に関する。

背景技術とその問題点ビデオ信号が、例えば、ピツトの配列をもつて
記録された螺旋状の記録トラツクが形成されたビ
デオデイスクを回転せしめ、その記録トラツク
に、例えば、光学式読取り手段を追従せしめて読
取り信号を得、得られた読取り信号からビデオ信
号を再生するビデオデイスク・プレーヤに於いて
は、再生ビデオ信号のタイミング、即ち、再生ビ
デオ信号中の垂直同期信号及び水平同期信号の周
波数や位相を所定のものとなす同期制御は、ビデ
オデイスクを回動軸により回転駆動するモータを
制御して、ビデオデイスクの回動を制御すること
により行われる。このビデオデイスクを回転駆動
するモータは、通常、直流サーボモータとされ、
スピンドル・モータと呼ばれる（以下、ビデオデ
イスクを回転駆動するモータをスピンドル・モー
タという）。

このようなビデオデイスク・プレーヤにより得
られる再生ビデオ信号を、ビデオデイスク・プレ
ーヤからみて外部同期がとられたモニター受像機
に供給して、再生画像を得る場合等には、ビデオ
デイスク・プレーヤからの再生ビデオ信号中の垂
直及び水平同期信号、即ち、再生垂直及び水平同
期信号を、モニター受像機を動作させる垂直及び
水平同期信号等の外部垂直及び水平同期信号に
夫々同期せしめることが必要となる。斯かる場
合、従来のビデオデイスク・プレーヤに於いて
は、先ず、外部垂直同期信号と再生垂直同期信号
との間の位相差が検出され、検出された位相差に
もとずいてスピンドル・モータが制御されること
により、外部垂直同期信号と再生垂直同期信号と
の間の位相差が、零もしくは所定の比較的小なる
位相差に保たれるようになす垂直位相サーボコン
トロールが行われる。そして、次に、外部垂直同
期信号と再生垂直同期信号との間の位相差が零も
しくは所定の比較的小なる位相差に保たれた状態
で、外部水平同期信号と再生水平同期信号とが位
相比較され、その比較出力によりスピンドル・モ
ータが制御されて、外部水平同期信号と再生水平
同期信号とが同位相となるようになす水平位相サ
ーボコントロールに切り変えられる。このよう
に、垂直位相サーボコントロール状態と水平位相
サーボコントロール状態とが順次にとられ、水平
位相サーボコントロール状態に於いて、再生垂直
及び水平同期信号が外部垂直及び水平同期信号に
同期せしめられるのである。

しかしながら、斯かる従来のビデオデイスク・
プレーヤに於ける外部同期制御にあつては、スピ
ンドル・モータに対するサーボコントロール状態
の切り変えを行わなければならず、また、外部垂
直同期信号と再生垂直同期信号との間の定常位相
差を、零もしくは所定の比較的小なる位相差に、
厳格に保持しなければならないので、外部同期制
御を行うビデオデイスク・プレーヤ内の同期制御
装置は、これらの切換え動作、あるいは、定常位
相差保持動作のための各種の補助回路を備えねば
ならず、複雑な構成を有したものになつてしまう
という不都合がある。

発明の目的斯かる点に鑑み本発明は、ビデオデイスクから
読取り信号を得、得られた読取り信号からビデオ
信号を再生するに際し、比較的簡単な構成をもつ
て、再生ビデオ信号中の再生垂直及び水平同期信
号を外部垂直及び水平同期信号に確実に同期せし
めることができる。ビデオデイスク・プレーヤの
同期制御装置を提供することを目的とする。

発明の概要本発明に係るビデオデイスク・プレーヤの同期
制御装置は、回転駆動されるビデオデイスクから
の読取り信号から得られる再生垂直同期信号及び
再生水平同期信号を発生する同期分離部と、外部
水平同期信号と再生水平同期信号とを位相比較す
る位相比較部と、パルス発生部と、このパルス発
生部に、外部垂直同期信号と再生垂直同期信号と
の間の位相差に応じたパルス信号を送出させるパ
ルス制御部と、上述の位相比較部の出力及びパル
ス信号が供給され、位相比較部の出力にもとずい
てビデオデイスクの回動を制御するとともに、パ
ルス信号にもとずいてビデオデイスクの回動に対
する位相比較部の出力にもとずく制御の安定点を
移動せしめる駆動制御部とを備えて構成されて、
再生水平同期信号及び再生垂直同期信号を外部水
平同期信号及び外部垂直同期信号に夫々同期せし
めるようにされる。このようにされることによ
り、従来の同期制御装置に於いて行われる、ビデ
オデイスクの回動制御に関しての垂直位相サーボ
コントロール状態から水平位相サーボコントロー
ル状態への切換えや、外部垂直同期信号と再生垂
直同期信号との間の定常位相差の厳格な保持等が
不要となり、従つて、構成が簡略化されたものと
なる。

実施例以下、図面を参照して本発明の実施例について
述べる。

第１図は本発明に係るビデオデイスク・プレー
ヤの同期制御装置の一例を示す。この例は、変調
されたビデオ信号とともに変調されたオーデイオ
信号が記録されたビデオデイスクからビデオ信号
及びオーデイオ信号を再生するビデオデイスク・
プレーヤに適用された例であり、回転駆動される
ビデオデイスクに記録された信号が、光学式読取
り手段等とされたピツクアツプ１によつて読み取
られ、ピツクアツプ１から読取り信号Srが得ら
れる。読取り信号Srは、増幅回路２で所定レベ
ルにまで増幅され、さらに、波形整形回路３で所
定の波形に整形された後、フイルタ回路４に供給
れる。フイルタ回路４は、読取り信号Srの波形
整形出力から変調されたオーデイオ信号Sa及び
変調されたビデオ信号S_vを分離して夫々別個に導
出する。これら変調されたオーデイオ信号Sa及
び変調されたビデオ信号S_vは夫々オーデイオ復調
回路５及びビデオ復調回路６に供給されて復調さ
れ、オーデイオ復調回路５から再生オーデイオ信
号SAが得られ、また、ビデオ復調回路６から再
生ビデオ信号SVが得られて、夫々、端子７及び
８に導出される。

再生ビデオ信号SVは、また、同期分離回路９
にも供給され、同期分離回路９から、再生ビデオ
信号SV中の垂直同期信号及び水平同期信号、即
ち、再生垂直同期信号F_v及び再生水平同期信号
F_Hが得られる。

一方、端子１０からは外部水平同期信号F_HOが
供給され、この外部水平同期信号F_HOと同期分離
回路９から得られる再生水平同期信号F_Hとが位
相比較回路１１に供給されて位相比較される。そ
して、位相比較回路１１からの比較出力Ｘが、常
閉動作をとるスイツチ１２、このスイツチ１２の
出力側と接地点との間に接続されたコンデンサ１
３及び加算回路１４を経て駆動制御回路１５に供
給される。駆動制御回路１５は、比較出力Ｘに応
じてスピンドル・モータ１６の回転を制御し、そ
れにより、ビデオデイスクの回動を制御して、比
較出力Ｘが、外部水平同期信号F_HOと再生水平同
期信号F_Hとが同位相となるとき得られるものと
なるようになす。即ち、駆動制御回路１５によ
る、位相比較回路１１からの比較出力Ｘに応じた
スピンドル・モータ１６の回転制御がなされて、
再生水平同期信号F_Hが外部水平同期信号F_HOに同
期するようになすサーボコントロールが行われる
のである。

また、端子１７からは外部垂直同期信号F_VOが
供給され、この外部垂直同期信号F_VOは、同期分
離回路９からの再生垂直同期信号F_Vとともに、
パルス制御部１８に供給される。パルス制御部１
８は、外部垂直同期信号F_VOと再生垂直同期信号
F_Vとの間の位相差を検出し、検出された位相差
に応じた２種の制御信号Q₁及びQ₂を発生してパ
ルス発生回路１９に供給する。パルス発生回路１
９は、パルス制御部１８からの制御信号Q₁によ
つて定められる極性と同じくパルス制御部１８か
らの制御信号Q₂によつて定められる周波数fpと
を有するパルス信P₁を発生し、これを加算回路
１４を介して駆動制御回路１５に供給し、また、
パルス信号P₁と同期した一定の極性を有するパ
ルス信号P₂を発生してこれをスイツチ１２の制
御端に供給する。

スイツチ１２の制御端にパルス信号P₂が供給
されるとき、スイツチ１２はオフ状態とされ、そ
の直前の位相比較回路１１からの比較出力Ｘがコ
ンデンサ１３によつて保持される。従つて、この
とき、パルス信号P₁はコンデンサ１３に保持さ
れた比較出力Ｘに重畳されて駆動制御回路１５に
供給されることになる。駆動制御回路１５は、パ
ルス信号P₁が供給される毎にスピンドル・モー
タ１６の回転を変化せしめ、例えば、パルス信号
P₁が正極性である場合には、再生水平同期信号
F_Hが外部水平同期信号F_HOの周期、即ち、１水平
期間（以下、水平期間をＨという）に相当する位
相量の進み方向への位相ずれを生じ、また、パル
ス信号P₁が負極性である場合には、再生水平同
期信号F_Hが1Hに相当する位相量の遅れ方向への
位相ずれを生じるようにする制御を行う。そし
て、駆動制御回路１５へのパルス信号P₁の供給
が終了するとき、同時に、スイツチ１２の制御端
へのパルス信号P₂の供給も終了して、スイツチ
１２はオン状態となり、スピンドル・モータ１６
の回転が位相比較回路１１からの比較出力Ｘに応
じて制御されるサーボコントロール状態となる。
従つて、スピンドル・モータ１６の回動に関して
の比較出力Ｘにもとずく制御が行われるサーボコ
ントロールに於ける安定点が、パルス信号P₁が
駆動制御回路１５に供給される毎に移動せしめら
れることになり、各パルス信号P₁毎に、外部水
平同期信号F_HOに対する再生水平同期信号F_Hの位
相が1Hに相当する位相量ずつ進み方向にずれて
いく、もしくは、遅れ方向にずれていくことにな
る。

パルス発生回路１９に斯かるパルス信号を発生
せしめるパルス制御部１８は、例えば、再生垂直
同期信号F_Vが外部垂直同期信号F_VOに比して、
0.5Hに相当する位相量以上の遅れ位相にあると
きには、制御信号Q₁を、パルス信号P₁の極性を
正極性とするものとなすとともに、制御信号Q₂
を、パルス信号P₁の周波数fpを所定の値にするも
のとなす。また、再生垂直同期信号F_Vが外部垂
直同期信号F_VOに比して、0.5Hに相当する位相量
以上の進み位相にあるときには、制御信号Q₁を、
パルス信号P₁の極性を負極性とするものとなす
とともに、制御信号Q₂を、パルス信号P₁の周波
数fpを所定の値にするものとなす。さらに、再生
垂直同期信号F_Vと外部垂直同期信号F_VOとの間の
位相差が0.5Hに相当する位相量より小であると
きには、制御信号Q₁及びQ₂を、パルス発生回路
１９にパルス信号P₁及びP₂を送出させないもの
となす。

そして、再生垂直同期信号F_Vが外部垂直同期
信号F_VOに比して0.5Hに相当する位相量以上の遅
れ位相にあり、パルス信号P₁が正極性を有して
発生せしめられ、同時に発生せしめられたパルス
信号P₂によりスイツチ１２がオフ状態とされた
もとで、駆動制御回路１５に供給されると、再生
水平同期信号F_Hの位相が各パルス信号P₁毎に1H
ずつ進み方向にずらされる。これにともなつて、
再生垂直同期信号F_Vは位相進みを生じていき、
再生垂直同期信号F_Vと外部垂直同期信号F_VOとの
間の位相差は減少されていく。そして、両者間の
位相差が0.5Hに相当する位相量より小となると、
これがパルス制御部１８で検出されて、パルス信
号P₁及びP₂が得られなくなり、その結果位相比
較回路１１からの比較出力Ｘがスイツチ１２を介
して駆動制御回路１５に供給されるサーボコント
ロール状態とされて、再生水平同期信号F_Hが外
部水平同期信号F_HOに同期せしめられるとともに
その同期状態が保たれることになり、さらに、こ
れにともなつて、再生垂直同期信号F_Vも外部垂
直同期信号F_VOに同期せしめられ、その同期状態
が保たれることになる。

また、再生垂直同期信号F_Vが外部垂直同期信
号F_VOに比して0.5Hに相当する位相量以上の進み
位相にあり、パルス信号P₁が負極性を有して発
生せしめられ、同時に発生せしめられたパルス信
号P₂によりスイツチ１２がオフ状態とされたも
とで、駆動制御回路１５に供給されると、再生水
平同期信号F_Hの位相が各パルス信号P₁毎に1Hず
つ遅れ方向にずらされる。これにともなつて、再
生垂直同期信号F_Vは位相遅れを生じていき、再
生垂直同期信号F_Vと外部垂直同期信号F_VOとの間
の位相差は減少されていく。そして、両者間の位
相差が0.5Hに相当する位相量より小となると、
上述同様に、これがパルス制御部１８で検出され
て、パルス信号P₁及びP₂が得られなくなり、そ
の結果位相比較回路１１からの比較出力Ｘがスイ
ツチ１２を介して駆動制御回路１５に供給される
サーボコントロール状態とされて、再生水平同期
信号F_Hの外部水平同期信号F_HOに対する同期状態
及び再生垂直同期信号F_Vの外部垂直同期信号F_VO
に対する同期状態が保たれることになる。

勿論、再生垂直同期信号F_Vと外部垂直同期信
号F_VOとの間の位相差が最初から0.5Hに相当する
位相量より小であれば、パルス発生回路１９から
パルス信号P₁及びP₂が得られず、位相比較回路
１１からの比較出力Ｘがスイツチ１２を介して駆
動制御回路１５に供給されるサーボコントロール
状態が継続的にとられて、再生水平同期信号F_H
大び再生垂直同期信号F_Vは、外部水平同期信号
F_HO及び外部垂直同期信号F_VOに夫々同期せしめら
れる。

なお、第１図に示される例に於いては、再生水
平同期信号F_Hが速度制御信号発生回路２０にも
供給されて、この速度制御信号発生回路２０から
の制御信号が加算回路１４を介して駆動制御回路
１５に供給され、これによりスピンドル・モータ
１６の速度制御がなされる。

以上のようにして、第１図に示される本発明に
係るビデオデイスク・プレーヤの同期制御装置に
よれば、再生垂直同期信号F_V及び再生水平同期
信号F_Hが外部垂直同期信号F_VO及び外部水平同期
信号F_HOに夫々同期する状態が、確実にとられる
のである。

次に、パルス信号P₁及びP₂に対する制御を行
う上述のパルス制御部１８の詳細について例をあ
げて述べるに、第２図は、パルス制御部１８の一
具体例を示す。

この第２図の例に於いては、端子３１に外部垂
直同期信号F_VOが供給される。ここでは、外部垂
直同期信号F_VOは、第３図Ａに示される如く、２
垂直期間（以下、垂直期間をＶという）毎に到来
するフレーム同期信号であり、各同期信号F_VOは
3Hに相当する幅を有するものとされている。そ
して、第３図に於いては、或るひとつの同期信号
F_VOの前縁から、0.5Hに相当する期間が経過する
時点T₁、1Vの1/5程度の期間が経過する時点T₂
及び1Vが経過する時点T₃が示され、さらに、次
の同期信号F_VOの前縁より1Vの1/5程度の期間だ
け手前の時点T₄及び同じく次の同期信号F_VOの前
縁より0.5Hに相当する期間だけ手前の時点T₅が
示されている。また、端子３２には、再生垂直同
期信号F_Vが供給される。この再生垂直同期信号
F_Vもフレーム同期信号であり、正規の状態で3H
に相当する幅を有するものとされている。これら
同期信号F_VO及び同期信号F_Vは、セツト・リセツ
ト・フリツプ・フロツプ（以下、セツト・リセツ
ト−FFという）３３のセツト端子Ｓ及びリセツ
ト端子Ｒに夫々供給され、セツト・リセツト−
FF３３は、同期信号F_VOの前縁でセツトされてそ
の後到来する同期信号F_Vの前縁でリセツトされ、
その出力端に、同期信号F_VOの前縁からその後到
来する同期信号F_Vの前縁までの期間に高レベル
ｈをとり、他の期間に低レベルｌをとる信号U₀
を発生する。

セツト・リセツト−FF３３からの信号U₀はカ
ウンタ３４のイネーブル端子ENに供給され、カ
ウンタ３４は、信号U₀が高レベルｈをとる期間、
そのクロツク端子Ｃに供給されるクロツク・パル
スCLにもとずくカウントを行う。そして、カウ
ンタ３４の各カウントに於けるカウント出力N₀
は、５個のデイジタル比較器３５，３６，３７，
３８及び３９の夫々の一方の入力端に供給され
る。デイジタル比較器３５〜３９の夫々の他方の
入力端には、カウンタ３４に於けるカウントが、
同期信号F_VOの前縁から時点T₁，T₂，T₃，T₄及
びT₅の夫々までの期間行われるとしたとき得ら
れるべきカウント値N₁，N₂，N₃，N₄及びN₅が、
夫々、供給されており、デイジタル比較器３５〜
３９の夫々に於いて、カウンタ３４からのカウン
ト出力N₀とカウント値N₁〜N₅の夫々の比較が行
われる。これらデイジタル比較器３５〜３９の
夫々の出力信号U₁，U₂，U₃，U₄及びU₅は、
夫々、N₀がN₁以上、N₀がN₂以上、N₀がN₃以
上、N₀がN₄以上、及び、N₀がN₅以上のとき
“１”となり、そうでないとき“０”となる。

そして、出力信号U₁とU₂とがエクスクルーシ
ブ・オア回路４０に、出力信号U₂とU₃とがエク
スクルーシブ・オア回路４１に、出力信号U₃と
U₄とがエクスクルーシブ・オア回路４２に、出
力信号U₄とU₅とがエクスクルーシブ・オア回路
４３に、夫々、供給されて、エクスクルー・シ
ブ・オア回路４０，４１，４２及び４３の各々の
出力端に、“０”もしくは“１”となる信号U₆，
U₇，U₈及びU₉が夫々得られる。さらに、信号U₆
とU₇とがオア回路４４に、信号U₇とU₈とがオア
回路４５に、信号U₆とU₉とがオア回路４６に、
夫々、供給されて、オア回路４４，４５及び４６
の各々の出力端に、“０”もしくは“１”となる
信号U₁₀，U₁₁及びU₁₂が夫々得られ、信号U₁₀は
出力端子４７に導かれる。

また、パルス発生回路１９から発生されるパル
ス信号P₁の周波数fpを比較的高い周波数fhにする
制御信号q₁及びパルス信号P₁の周波数fpを比較的
低い周波数flにする制御信号q₂を、夫々、発生す
る制御信号源４８及び４９が設けられており、制
御信号q₁と信号U₁₁とがアンド回路５０に、ま
た、制御信号q₂と信号U₁₂とがアンド回路５１に
供給される。アンド回路５０は、信号U₁₁が
“１”のときその出力端に制御信号q₁を導出し、
また、アンド回路５１は、信号U₁₂が“１”のと
きその出力端に制御信号q₂を導出する。これらア
ンド回路５０及び５１の出力端に得られる制御信
号q₁及びq₂は、オア回路５２を介して出力端子５
３が導かれる。

そして、例えば、再生垂直同期信号F_Vが、第
３図Ｂに示される如く、その前縁の時点Ｔが時点
T₂とT₃との間に位置するように到来する状態、
即ち、再生垂直同期信号F_vが外部垂直同期信
号F_VOに比して、0.5Hに相当する位相量より
はるかに大なる位相量の遅れ位相にある状態で
は、セツト・リセツト−FF３３から、第３図に
示される如くの、外部垂直同期信号F_VOの前縁か
ら時点Ｔまでの期間ｔの間高レベルｈをとる信号
U₀が得られ、この期間ｔの間カウンタ３４のカ
ウントが行われる。そして、カウント出力N₀は
カウント値N₁及びN₂より大で、N₃〜N₅より小
となり、そのため、出力信号U₁及びU₂が“１”
となり、出力信号U₃〜U₅が“０”となる。その
結果、信号U₆〜U₉のうち、U₇のみが“１”とな
つて他は“０”となる。従つて、信号U₁₀〜U₁₂
のうち、U₁₀とU₁₁とが“１”となつてU₁₂は
“０”となり、出力端子４７から“１”の信号
U₁₀がパルス制御部１８の制御信号Q₁として送出
され、また、制御信号源４８からの制御信号q₁
が、出力端子５３から、パルス制御部１８の制御
信号Q₂として送出されて、共に、パルス発生回
路１９に供給される。これら“１”の信号U₁₀及
び制御信号q₁が供給されるとき、パルス発生回路
１９からは、正極性で比較的高い周波数fhを有す
るパルス信号P₁が得られ、さらに、パルス信号
P₁と同期したパルス信号P₂が得られる。

また、再生垂直同期信号F_Vの前縁の時点Ｔが
時点T₁とT₂との間に位置する状態、即ち、再生
垂直同期信号F_Vが外部垂直同期信号F_VOに比し
て、0.5Hに相当する位相量より大であるがはる
かに大ではない位相量の遅れ位相にある状態で
は、カウント出力N₀はカウント値N₁より大でN₂
〜N₅より小となる。その結果、信号U₆〜U₉のう
ちU₆のみが“１”となつて他は“０”となる。
従つて、信号U₁₀〜U₁₂のうち、U₁₀とU₁₂とが
“１”となつてU₁₁は“０”となり、出力端子４
７から“１”の信号U₁₀が制御信号Q₁として送出
され、また、制御信号源４９からの制御信号q₂
が、出力端子５３から、制御信号Q₂として送出
されて、共にパルス発生回路１９に供給される。
これら“１”の信号U₁₀及び制御信号q₂が供給さ
れるとき、パルス発生回路１９からは、正極性で
比較的低い周波数flを有するパルス信号P₁が得ら
れ、さらに、パルス信号P₁と同期したパルス信
号P₂が得られる。

同様にして、再生垂直同期信号F_Vの前縁の時
点Ｔが時点T₃とT₄との間、もしくは、時点T₄と
T₅との間に位置する状態、即ち、再生垂直同期
信号F_Vが外部垂直同期信号F_VOに比して、0.5Hに
相当する位相量よりはるかに大なる位相量の進み
位相、もしくは、0.5Hに相当する位相量より大
ではあるがはるかに大ではない位相量の進み位相
にある状態では、夫々、信号U₁₀〜U₁₂のうち、
U₁₁のみが“１”となつてU₁₀及びU₁₂が“０”と
なり、もしくは、信号U₁₂のみが“１”となつて
U₁₀及びU₁₁が“０”となり、出力端子４７から
“０”の信号U₁₀が制御信号Q₁として送出され、
また、制御信号q₁、もしくは、制御信号q₂が出力
端子５３から、制御信号Q₂として送出されて、
共に、パルス発生回路１９に供給される。これら
“０”の信号U₁₀及び制御信号q₁、もしくは、
“０”の信号U₁₀及び制御信号q₂が供給されると
き、パルス発生回路１９からは、夫々、負極性で
比較的高い周波数fhを有するパルス信号P₁、もし
くは、負極性で比較的低い周波数flを有するパル
ス信号P₁が得られ、さらに、斯かるパルス信号
P₁に同期したパルス信号P₂が得られる。

さらに、再生垂直同期信号F_Vの前縁の時点Ｔ
が外部垂直同期信号F_VOの前縁と時点T₁との間、
もしくは、時点T₅と次の外部垂直同期信号F_VOの
前縁との間に位置する状態、即ち、再生垂直同期
信号F_Vと外部垂直同期信号F_VOとの間の位相差が
0.5Hに相当する位相量より小である状態では、
カウント出力N₀がカウント値N₁〜N₅のいずれよ
り小、もしくは、いずれより大となり、そのた
め、出力信号U₁〜U₅はいずれも“０”、もしく
は、いずれも“１”となる。その結果、信号U₆
〜U₉がいずれも“０”となり、信号U₁₀〜U₁₂も
いずれも“０”となる。従つて、出力端子４７か
らは“０”の信号U₁₀が送出されるが、出力端子
５３からは制御信号q₁もq₂も送出されない。即
ち、パルス制御部１８から制御信号Q₂が得られ
ないのであり、この場合には、パルス発生回路１
９からパルス信号P₁もP₂も得られない。

発明の効果以上の説明から明らかな如く、本発明に係るビ
デオデイスク・プレーヤの同期制御装置によれ
ば、従来の同期制御装置に於いて必要であつた、
スピンドル・モータのサーボコントロールに於け
る、垂直同期信号の位相検出にもとずくサーボコ
ントロール状態から水平同期信号の位相検出にも
とずくサーボコントロール状態への切換えや、外
部垂直同期信号と再生垂直同期信号との間の定常
位相差を所定の値に厳格に保持すること、等を要
することなく、再生垂直及び水平同期信号を外部
垂直及び水平同期信号に、夫々、確実に同期せし
めることができる。そして、上述の如くのサーボ
コントロール状態の切換えや外部垂直同期信号と
再生垂直同期信号との間の定常位相差の保持を行
う必要がないので、それだけ回路構成を簡略化で
きるものとなる。なお、パルス発生回路やパルス
制御部等は容易に集積回路化することができるも
のであつて、これらを集積回路化することによ
り、回路構成の一層の簡略化がはかれる利点もあ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るビデオデイスク・プレー
ヤの同期制御装置の一例を示すブロツク接続図、
第２図は本発明に係るビデオデイスク・プレーヤ
の同期制御装置に用いられるパルス制御部の一例
を示す構成図、第３図は第２図に示されるパルス
制御部の例の説明に供される波形図である。図中、１はピツクアツプ、４はフイルタ回路、
６はビデオ復調回路、９は同期分離回路、１０は
外部水平同期信号が供給される端子、１１は位相
比較回路、１２はスイツチ、１４は加算回路、１
５は駆動制御回路、１６はスピンドル・モータ、
１７は外部垂直同期信号が供給される端子、１８
はパルス制御部、１９はパルス発生回路である。

Claims

【特許請求の範囲】

１回転駆動されるビデオデイスクからの読取り
信号から得られる再生垂直同期信号及び再生水平
同期信号を発生する同期分離部と、外部水平同期
信号と上記再生水平同期信号とを位相比較する位
相比較部と、パルス発生部と、外部垂直同期信号
と上記再生垂直同期信号との間の位相差を検出
し、上記パルス発生部に、検出された位相差に応
じたパルス信号を送出させるパルス制御部と、上
記位相比較部の出力及び上記パルス信号が供給さ
れ、上記位相比較部の出力にもとずいて上記ビデ
オデイスクの回動を制御するとともに、上記パル
ス信号にもとずいて上記ビデオデイスクの回動に
対する上記位相比較部の出力にもとずく制御の安
定点を移動せしめる駆動制御部とを備え、上記再
生水平同期信号及び再生垂直同期信号を上記外部
水平同期信号及び外部垂直同期信号に夫々同期せ
しめるようになすビデオデイスク・プレーヤの同
期制御装置。