JPH0547112A - 光磁気デイスクのデータ記録再生方式 - Google Patents

光磁気デイスクのデータ記録再生方式

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JPH0547112A
JPH0547112A JP22373591A JP22373591A JPH0547112A JP H0547112 A JPH0547112 A JP H0547112A JP 22373591 A JP22373591 A JP 22373591A JP 22373591 A JP22373591 A JP 22373591A JP H0547112 A JPH0547112 A JP H0547112A
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Susumu Chiaki
進 千秋
Tetsuji Kawashima
哲司 川嶌
Shoei Kobayashi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 データの再生信号をA/D変換器のダイナミ
ックレンジを最も有効に利用したデジタルデータとして
得る。 【構成】 各セクターにアドレスデータ及び参照記録領
域が形成されているアドレステスト領域と、データ記録
領域が形成されている光磁気ディスクに対するデータ記
録再生方式として、記録時には、参照記録領域に特定の
パターン信号を記録するようにし、また、再生時には、
該パターン信号の再生信号レベルから、再生信号処理に
かかる最適ゲイン及び最適オフセットを算出し、当該算
出された最適ゲイン及び最適オフセットをデータ記録領
域の再生時に再生信号に与えるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光に感応する記録媒体
を記録面とする光ディスクに対してデータを記録し、再
生する際に有用な光磁気ディスクのデータ記録再生方式
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】渦巻状のトラックにレーザビームを照射
して、各種のデータを光ディスク上に記録し、この記録
データを読み出すことができる光学ディスクシステムに
は、光ディスク上のデータが配列されるトラックをプリ
グルーブによって構成するコンティニアス方式と、デー
タを配列するトラックが離散的に配置されているサンプ
ルサーボピットによって形成されるサンプルサーボ方式
のものが知られている。
【0003】図7は記録トラックがサンプルサーボピッ
トによって形成される場合の光磁気ディスクのフォーマ
ットの1例を示したものでS1 〜S42は、例えば円周方
向に42分割されているセクターを示す。各セクター単
位のトラックには、図8(a)に示すように、あらかじ
めエンボス加工等によるピットによってアドレスデータ
が記録されている領域であるヘッダH1 と、試し書き領
域(参照記録領域WT )として光磁気記録可能部分が設
けられたヘッダH2 とからなるアドレステスト領域AD
が形成され、さらに、これに続く例えば20バイトのデ
ータの書込が可能なデータ領域が30のデータセグメン
トSG1 〜SG30に分割して形成されている。
【0004】図8(b)は、各データセグメント(SG
1 〜SG30)又はヘッダH2 をさらに拡大したもので、
これらの領域では、最初にサーボバイトSBが配置さ
れ、これに続いてデータバイトDB又は参照記録領域W
T がプリグルーブによって設けられている。
【0005】サーボバイトSBには少なくともトラック
Tの中心から外周側、及び内周側に偏位している1対の
ウォーブリングピットP1 ,P2 と、トラックTの中心
線上に配置されているクロックピットP3 があらかじめ
エンボス加工等によって形成されている。また、トラッ
ク情報を示すグレーコードを形成するピットP4 ,P5
も同様に形成されている。又、ウォーブリングピットP
1 ,P2 とクロックピットP3 の中間はミラー面Mとさ
れ、このミラー面Mから反射されるレーザ光によってフ
ォーカスサーボ信号が検出されると共に、レーザパワー
のコントロ−ルも行うことができる。
【0006】このような光磁気ディスクは、通常ウォー
ブリングピットP1 ,P2 をサンプル点t1 ,t2 で検
出したときの反射光を演算することによってトラッキン
グエラー信号が形成され、クロックピットP3 をサンプ
ル点t3 で検出する信号によってクロック信号が形成さ
れる。
【0007】この光磁気ディスクのヘッダH2 及びデー
タセグメントSG1 〜SG30においては、上記トラック
に沿って記録面にレーザビームを照射すると共に、光磁
気ディスクの他方の面から磁界を印加すると、記録面が
キューリ点以上となったときに印加されている磁界の方
向で磁化され、データが記録される。又、データが記録
されている光磁気ディスクから情報を読み出すときは、
レーザビームの反射光を磁気カ一効果を利用して検出す
ることにより、記録データが読み出される。
【0008】そして、読み出された再生信号は、波形整
形によって2値化され、記録データの読み出しが行われ
る。光磁気ディスクから読み出された再生信号より2値
データを検出する際に、この再生信号レベルを、そのま
まA/D変換器によってデジタル化し、デジタル信号の
状態で各種クロック信号を生成すると共に、記録データ
の抜き取り等を行うようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、各種光磁気
ディスク間や、1つの光磁気ディスクの記録部分の間で
再生信号のレベルが種々の要因で変動し、再生信号がA
/D変換器のダイナミックレンジから大きく外れてしま
う場合があり、適正な信号再生処理が行なわれないとい
う問題がある。
【0010】各種光磁気ディスク間における再生信号の
レベル差の要因としては、例えば光磁気ディスクの記録
層の材料や、ディスクの反射率等の違いがあげられ、ま
た1つの光磁気ディスク内におけるRFレベル変動の要
因としては、光磁気ディスクがCAV(角速度一定)で
回転駆動されている場合の内周側と外周側での周波数特
性の違いや、記録層成形時に起因する周方向での反射率
のバラツキ等があげられる。
【0011】これらのレベル変動要因を考慮して、常に
再生信号がA/D変換器のダイナミックレンジ内に入る
ように再生信号のゲインを小さく設定すると、A/D変
換器のダイナミックレンジを有効に利用したデジタル信
号が得られず、S/Nも悪化する。逆に或る程度、再生
信号のゲインを大きく設定し、なるべくA/D変換器の
ダイナミックレンジを有効に利用しようとすると、上記
した各種要因によるレベル変動によって、再生信号がA
/D変換器のダイナミックレンジから大きく外れてしま
うことが発生するものである。
【0012】また、仮にA/D変換器のダイナミックレ
ンジに対する再生信号の適正ゲインが得られたとして
も、再生信号にDC成分が重畳されていると、再生信号
がA/D変換器のダイナミックレンジから外れてしまう
ことになる。つまり、DC成分が例えば各ディスク毎に
異なったものになっていると、再生信号に適正ゲインを
与えるだけではA/D変換処理のダイナミックレンジに
適合したA/D変換器への入力は得られず、ダイナミッ
クレンジを有効に利用したデジタル信号は得られない。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる問題点
を解消するために、各セクター領域にアドレスデータ及
び参照記録領域が形成されているアドレステスト領域
と、データ記録領域が形成されている光磁気ディスクに
対するデータ記録再生方式として、記録時には、データ
記録領域に所定の記録データを記録するだけでなく参照
記録領域に特定のパターン信号を記録するようにし、ま
た、再生時には、参照記録領域に記録されている特定の
パターン信号の再生信号の信号レベルから、A/D変換
手段の処理レンジに対する再生信号の最適ゲインを算出
し、当該算出された最適ゲインをデータ記録領域におい
て記録されているデータの再生信号に与えるようにする
とともに、当該ゲインが与えられた再生信号の振幅中点
レベル値とA/D変換手段の処理レンジの中点レベル値
が略一致するように算出されたオフセット値を、データ
の再生信号に与えるようにするものである。
【0014】
【作用】参照記録領域における実際の再生信号を用いて
最適ゲイン及び最適オフセットを算出することにより、
セクター単位で、データ記録領域において記録されてい
るデータの再生信号に対して、その信号処理のための最
適なゲイン及び最適オフセットを与えることができる。
つまり、参照記録領域の再生信号のレベルをA/D変換
器の変換レンジとほぼ等しくなるようにゲイン設定すれ
ば、記録データの再生信号の振幅レベルがA/D変換器
の変換レンジを最大限に利用できる振幅レベルとなり、
また、このようにゲインが与えられた再生信号の振幅中
点レベル値とA/D変換手段の処理レンジの中点レベル
値が略一致するように算出されるようにオフセット値を
与えれば、記録データの再生信号は、A/D変換器の変
換レンジに最も適合したものとなる。
【0015】そして、このようにセクター単位で最適ゲ
インを得ることにより、再生信号レベルのディスク間,
ディスク内の差にかかわらず、常にA/D変換器の出力
がそのダイナミックレンジを有効に利用したデジタルデ
ータとして得られる。
【0016】
【実施例】図1は、本発明の光磁気ディスクの記録再生
方式が適用される記録/再生回路の概要図を示したもの
で、1は前記図7,図8において説明したものとほぼ同
様のトラックフォーマットがなされている光磁気ディス
クであり、この光磁気ディスク1はスピンドルモータ2
により一定線速度(CLV)、或いは一定角速度(CA
V)で回転駆動されるようになされている。そして、記
録又は再生時にレーザ光を照射する光学ヘッド3が光磁
気ディスク1の下側に配置される。
【0017】この光学ヘッド3はよく知られているよう
に、レーザ発光源、コリメータレンズ、ビームスプリッ
タ、対物レンズをコントロールする2軸デバイス等から
なる光学系で構成され、光磁気ディスクからの反射光を
検出する偏光ビームスプリッタ、ディテクタを備えてい
る。特に、反射光は偏光ビームスプリッタ3Cによって
P偏向成分とS偏向成分に分割され、2つのディテクタ
3A,3Bによって検出されるようになされている。
【0018】そして、ディテクタ3A,3Bの出力を差
動増幅器4に供給し、この差動増幅器4で両出力の差を
とることによって、光磁気記録されたデータの再生信号
を抽出する。
【0019】又、ディテクタ3Aは例えば分割面を有す
る受光素子とされ、各セグメントのサーボバイトSBを
走査した際に、そのプッシュプル信号を検出回路5で抽
出することによって、各種のサーボ信号を形成し、サー
ボ回路6に供給して前記2軸デバイスを駆動し、トラッ
キングサーボ、及びフォーカスサーボを行うと共に、制
御データ再生回路7に供給して、クロック信号等を形成
し、このクロック信号をシステムコントロ−ル部8に出
力する。また、各セクターにおけるアドレスデータが記
録されているヘッダH1 を走査することによって得られ
る再生情報も制御データ再生回路7におけるアドレスデ
コーダに供給されてアドレス情報が抽出され、システム
コントロ−ル部8に供給される。
【0020】10は、差動増幅器4により復調された再
生信号の信号処理回路を示し、再生信号の振幅を一定に
コントロールするAGC回路を含んでいる。また、11
は光磁気ディスク1から読み出された再生信号のクラン
プ回路であり、このクランプ回路11は後述するように
クランプ基準として記録されている信号でクランプをか
け、そのクランプレベルG0 を後段のゲイン付加回路の
ゲイン基準とする。
【0021】12は固定ゲイン付加回路であり、この固
定ゲイン付加回路12では、上記してきた光学系又は各
回路部の設計条件によって特定される固定的なゲイン特
性に基づいて、再生信号が後述するA/D変換器14に
おけるダイナミックレンジに対して或る程度適切な振幅
レベルとなるように微調整用のゲインを付加している。
【0022】13は設定ゲイン付加回路であり、ディス
ク間、ディスク内の所条件に違いにより発生する再生信
号のレベル差に対応して、例えば図2に示すように振幅
レベルaの再生信号がA/D変換器14におけるダイナ
ミックレンジAに対して適切な振幅レベルとなるように
設定されたゲインgを付加するものである。ただし、ゲ
イン設定動作は参照記録領域とされているヘッダH2
参照記録領域WT の走査にかかる再生信号に基づいてな
されるものであり、ゲイン設定動作中、即ち各セクター
においてヘッダH2 の参照記録領域WT の走査にかかる
再生信号が供給されている際は設定ゲイン付加回路13
によるゲインg=1に固定されている。なお、ゲイン設
定動作については後述する。
【0023】14は固定オフセット付加回路であり、こ
の固定オフセット付加回路14は固定ゲイン付加回路1
2と同様に、上記してきた光学系又は各回路部の設計条
件によって特定される固定的なオフセット特性に基づい
て、再生信号が後述するA/D変換器16のダイナミッ
クレンジから外れないように或る程度適切なオフセット
を付加している。
【0024】15は設定オフセット付加回路であり、デ
ィスク間、ディスク内の所条件に違いにより発生する再
生信号に重畳されるオフセットレベル差に対応して、再
生信号がA/D変換器16におけるダイナミックレンジ
Aから外れないように設定されたオフセットOfを付加
するものである。このオフセット設定動作は上記ゲイン
と同様参照記録領域WT の走査にかかる再生信号に基づ
いてなされるものであり、オフセット設定動作中、即ち
各セクターにおいてヘッダH2 の参照記録領域WT の走
査にかかる再生信号が供給されている際には、その再生
信号はこの設定オフセット付加回路15によってオフセ
ットは与えられない。なお、オフセット設定動作につい
ても後述する。
【0025】16はA/D変換器であり、このA/D変
換器16の出力は差分検出回路18を介してデジタル回
路で構成されているデータ検出部17、又はホールド回
路19に供給される。差分検出回路18ではA/D変換
器16の出力の振幅レベルをそのピーク値とボトム値か
ら検出しているため、設定ゲイン付加回路13において
ゲインg=1とされている参照記録領域WT にかかる再
生信号が供給されている際に検出される振幅レベルは例
えば図2のaの値に相当する。
【0026】このaの値はホールド回路19においてホ
ールドされ、例えばn回検出されたaの値の平均値が算
出される。なお、ホールド回路19においてn回の平均
値をとるようにしたのは、サンプル値が必ずしも振幅の
適正なピーク値及びボトム値をとらないリードクロック
未確定の位相調整時や、検出エラー等を考慮したことに
よる。ホールド回路19から出力されるaの値は、A/
D変換器16のダイナミックレンジに相当する値Aを保
持する割算回路20に供給され、A÷aの演算がなされ
る。
【0027】また、記録データにかかる再生信号が供給
されている際には、差分検出回路18の出力はデータ検
出部16に供給され、このデータ検出部16で、例えば
コード変換及び差分方式による記録データの抜きとり、
リードクロックの再生等が行われる。
【0028】また、A/D変換器16の出力は中点検出
回路21にも供給され、中点検出回路21では(トップ
値+ボトム値)/2の演算により再生信号の振幅中点の
値bを検出し、ホールド回路22に供給する。ホールド
回路22では振幅中点の値bのn回平均をとる。
【0029】23は、クランプ回路11におけるクラン
プレベルG0 からA/D変換器16の基底レベルまでの
差の値である固定値dを発生させるd値発生部、24
は、A/D変換器16のダイナミックレンジAの中点値
A を発生させるMA 値発生部である。
【0030】さらに、25はホールド回路22から出力
される振幅中点の値bとd値発生部23から出力される
値dを加算する加算回路、26はd値発生部23から出
力される値dとMA 発生部から出力される値MA を加算
する加算回路、27は加算回路25から出力される値
(b+d)と割算回路20から出力される値g(=A÷
a)を乗算する乗算回路、28は加算回路26から出力
される値(MA +d)から乗算回路27から出力される
値{g(b+d)}を減算する減算回路である。また、
29aは減算回路28の出力{MA −g(b+d)+
d}をアナログ信号に変換するD/A変換器である。
【0031】一方、光磁気ディスク1に対しては光学ヘ
ッド3と対向する位置に磁気ヘッド部40が設けられ、
記録データによって反転する磁界が印加されている。す
なわち、端子41から供給された記録データは、記録デ
ータ処理部42において、所定のコード変調と、ブロッ
ク化が行われ、さらに誤り訂正符号等が付加され、記録
データとして磁気ヘッド40に供給される。
【0032】ところで、本実施例の光磁気ディスクのデ
ータ記録再生方式では、この記録データ処理部42にお
ける信号処理時に、参照データ部43から、例えば、最
大記録周波数である1Tの連続信号が供給され、前述し
た図5(a)のヘッダH2 の領域(参照記録領域WT
に記録されるようになされている。
【0033】また、例えば図3に示すように、1Tの連
続信号が記録されるヘッダH2 の参照記録領域WT 、及
び所定の記録データが記録される各データセグメントS
1〜SG30におけるデータバイトDBの先頭部分は、
サーボバイトSBの領域に突出して光磁気記録がなされ
るプリライト領域PWとされている。このプリライト領
域PWについては、記録される信号の信号長が再生時に
再生信号が飽和する例えば3クロック分程度の長さとさ
れるように、記録時に記録データ処理部42で記録信号
が付加される。なお、実際上は参照データ部43は記録
データ処理部42に含まれている。また、ヘッダH2
参照記録領域WT に記録される信号は1Tの連続信号に
限られるものではない。
【0034】このように参照記録領域WT に例えば1T
信号が記録される本実施例では、再生時には参照記録領
域WT の再生信号に基づいて設定ゲイン付加回路13の
最適ゲインが算出され、また設定オフセット付加回路1
5の最適オフセットが算出されるものである。これらの
算出動作を図4を参照しながら説明する。
【0035】光学ヘッド3によって光磁気ディスク1か
ら読み出された再生信号は、上記したように信号処理部
10を介してクランプ回路11に供給されるが、このク
ランプ回路11では、記録時に参照記録領域WT の先頭
部分に設けられたプリライト領域PWからの再生信号に
よる飽和レベルで図4(a)のようにクランプレベルG
0 にクランプする。
【0036】そして、このクランプレベルG0 をゲイン
基準とした後、設定ゲイン付加回路13に供給される、
参照記録領域WT に記録された1T信号の再生信号は図
示するように振幅レベルaの信号となり、この参照記録
領域WT の部分を再生している際には前述したように設
定ゲイン付加回路13のゲインg=1とされているた
め、差分検出回路18,ホールド回路19によって振幅
レベルaが算出される。このaの値は、A/D変換器1
6のダイナミックレンジを示すAの値を保持する割算回
路20に供給され、このAの値に対してA÷aの演算が
なされる。
【0037】この割算回路20の出力であるA÷aの値
はゲインgの値としてD/A変換器38aによってアナ
ログ信号とされて設定ゲイン付加回路13に供給され、
以降、設定ゲイン付加回路13において再生信号にゲイ
ンgが与えられることになる。この設定されたゲインg
(=A÷a)とは、つまり、前記図2のように振幅レベ
ルaの信号がA/D変換器16のダイナミックレンジA
に対してほぼフルスケールとなるためのゲイン値に調整
されているものである。
【0038】ただし、以上のように設定されたゲインg
を付加するのみでは、例えば図4(a)の再生信号は図
4(b)のようにA/D変換器16のダイナミックレン
ジAから外れてオーバーフローをおこしてしまうことが
ある。そこで、同時に、ゲインgを与えられた再生信号
が図4(c)のようにA/D変換器16のダイナミック
レンジAに入るようにするために付加すべき最適なオフ
セット値Ofを算出し、このオフセットOfを設定オフ
セット付加回路15で与えるようにする。
【0039】最適なオフセットOfの算出は、A/D変
換器16のダイナミックレンジAの中点値MA 、上記の
通り算出された適正ゲインg、クランプレベルG0 から
A/D変換器16のダイナミックレンジAの基底レベル
までの差の値である固定値d、A/D変換器16の基底
レベルを基準とした場合の、適正ゲインg付加前の再生
信号の振幅中点の値bを用いて、 Of=MA −g(b+d)+d の演算によってなされる。
【0040】つまり、図4(b)から分かるようにオフ
セットOfは、A/D変換器16の基底レベルを基準と
した場合における適正ゲインg付加後の再生信号の中点
値Bと、ダイナミックレンジAの中点値MA との差であ
り、 Of=MA −B と表わされる。ここで値Bは、ゲインg付加後の再生信
号の振幅中点からゲイン基準値G0 までのレベルを示す
値B1 から値dを減算したものである(B=B1
d)。また、値B1 とはゲインg付加前の再生信号の振
幅中点からゲイン基準値G0 までのレベルを示す値b1
にゲインgを与えたものである(B1 =g・b1 )。さ
らに図4(a)からもわかるようにb1 =b+dであ
る。
【0041】従って、 Of=MA −B Of=MA −B1 +d Of=MA −g・b1 +d Of=MA −g(b+d)+d と導かれる。
【0042】この演算は、ゲインgの算出と同時に行な
われる。即ち、加算回路25において(b+d)がなさ
れ、さらに、乗算回路27において(b+d)と、割算
回路20で算出されたゲインgの乗算g(b+d)が行
なわれる。また、加算回路26で(MA +d)がなさ
れ、この(MA +d)から減算回路28においてg(b
+d)が減算される。即ち、減算回路28の出力はMA
−g(b+d)+dであり、オフセット値Ofが算出さ
れることになる。このOf値はD/A変換器29aでア
ナログ信号とされ、設定オフセット付加回路15に供給
される。そして、設定オフセット付加回路15では再生
信号に算出されたオフセットOfを与えるものである。
【0043】すなわち本実施例では、図4(a)のよう
な再生信号が図4(c)のようにA/D変換器16のダ
イナミックレンジAに適合した振幅レベルとなるように
算出されたゲインg及びオフセットOfを設定ゲイン付
加回路13及び設定オフセット付加回路15において与
えるようにしている。
【0044】このように参照記録領域WT の再生信号か
ら設定ゲイン付加回路13のゲインg及び設定オフセッ
ト付加回路15のオフセットOfが設定された後、引き
続いて各データセグメントSG1 〜SG30のデータバイ
トDBに記録されているデータが再生されるが、この記
録されているデータにかかる再生信号は、そのプリライ
ト領域PAの再生信号でクランプされた後、設定ゲイン
付加回路13において参照記録領域WT の再生時に設定
されたゲインg、及びオフセットOfが与えられてA/
D変換器16に入力される。つまり、データバイトDB
の再生信号は、その振幅のピーク−ボトム幅がA/D変
換器16のダイナミックレンジに略相当するような、A
/D変換器16に対する最適振幅レベルとされてA/D
変換器16に入力される。
【0045】A/D変換器16から出力されるデータバ
イトDBの再生信号は差分検出回路18を介してデータ
検出部17に供給され、記録データの抜きとり、リード
クロックの再生等が行われるが、A/D変換器16のダ
イナミックレンジが有効利用されているため、S/Nが
向上し、信号の抜き取り精度も向上したものとなる。
【0046】その後、再生走査が次のセクターに達する
と、そのセクターの参照記録領域WT の再生時に設定ゲ
イン付加回路13のゲインg=1とされて、再びA÷a
が算出され、ゲインg(=A÷a)が設定され、またオ
フセットOfが、Of=MA−g(b+d)+dの演算
により設定される。そして続くデータバイトDBの再生
時には、再生信号に設定されたゲインg及びオフセット
Ofが与えられることになる。
【0047】本実施例ではこのように、参照記録領域W
T に参照信号(1T信号)を記録しておき、この再生信
号からデータバイトDBの再生信号の最適ゲイン及び最
適オフセットをセクター単位で算出しているため、ディ
スク間,ディスク内の諸条件に違いにより再生信号レベ
ル差、オフセット差が発生していても、それに対応して
データバイトDBの再生信号が常にA/D変換器16の
ダイナミックレンジを最も有効利用する振幅レベルに調
整され、S/Nが向上するとともに再生信号がA/D変
換器のダイナミックレンジから外れてしまうことはな
い。また、参照記録領域WT に記録される1Tの固定パ
ターンの信号はリードクロック位相検出用も兼ねること
ができるという利点もある。
【0048】図5は本発明の他の実施例を示すものであ
り、図1と同一部分は同一符合を付し、説明を省略す
る。この実施例ではさらに設定ゲイン付加回路30、設
定オフセット付加回路31が設けられ、設定ゲイン付加
回路30のゲインgref 、及び設定オフセット付加回路
31のオフセットOfref がディスク半径情報に基づい
て制御されるものである。
【0049】即ち、システムコントロール部8から得ら
れるトラックアドレス情報をデコード処理部32におい
てデコードして所定の半径情報を得、再生時の半径方向
の位置によってゲインgref を設定し、D/A変換器3
8bを介して設定ゲイン付加回路30に供給する。また
ゲインgref の設定に伴って、設定ゲイン付加回路13
に入力される再生信号のゲイン基準が変動するため、そ
れを調整するように、設定オフセット付加回路31にお
けるオフセットOfref が所定値に設定される。つま
り、トラックアドレス情報をデコード処理部33におい
てデコードしてオフセットOfref の値を得、D/A変
換器29bを介して設定オフセット付加回路31に供給
する。
【0050】なお、設定ゲイン付加回路13のゲインg
及び設定オフセット付加回路15のオフセットOfの設
定動作は図1の実施例とほぼ同様であり、即ち、参照記
録領域WT の再生時に設定ゲイン付加回路19でゲイン
ref が与えられた状態の信号の振幅レベルをaとした
ときに、A/D変換器16のダイナミックレンジに対し
て最適な振幅レベルとするゲインg(=A÷a)を設定
するものであり、また、オフセットOfもそのゲインg
を用いて算出される。
【0051】この実施例の場合、半径情報によってディ
スク内外周の周波数特性の差に対応する適切なゲイン及
びオフセットが設定ゲイン付加回路30,設定オフセッ
ト付加回路31によって与えられるため、参照記録領域
T の再生時、即ち設定ゲイン付加回路13における最
適ゲインgの設定される前の時点であっても、参照記録
領域WT の再生信号の振幅を或る程度大きくすることが
できる。参照記録領域WT の再生信号の振幅を大きくす
ることができればその検出精度を上げることができるた
め、この参照記録領域WT の再生信号をリードクロック
検出用の信号として兼用する際には本実施例は非常に好
適なものとなる。
【0052】図6は本発明のさらに他の実施例を示すも
ので、図5における設定ゲイン付加回路13,30に相
当する設定ゲイン付加回路34を設けている。すなわち
設定ゲイン付加回路34においては、gref ×gのゲイ
ンが与えられる。また、図5における設定オフセット付
加回路15,31に相当する設定オフセット付加回路3
5を設けている。すなわち設定オフセット付加回路35
においては、Ofref +Ofのオフセットが与えられ
る。
【0053】また、この設定ゲイン付加回路34及び設
定オフセット付加回路35に対して設定ゲイン及び設定
オフセットを供給する手段としてROMテーブル36,
37が設けられ、ROMテーブル36に対して、割算回
路20で算出されたゲインgの値とデコード処理部32
から半径情報が供給されるようになされている。そして
ROMテーブル36においては、gref ×gの各値が、
入力されるgの値及び半径情報に対応して保持されてお
り、これを出力することにより、上記図5の実施例と同
様のゲイン付加動作が設定ゲイン付加回路34で実現さ
れる。
【0054】また、ROMテーブル37に対して、減算
回路28で算出されたオフセットOfの値とデコード処
理部33から半径情報が供給されるようになされてい
る。そしてROMテーブル37においては、Of+Of
ref の各値が、入力されるOfの値及び半径情報に対応
して保持されており、これを出力することにより、上記
図5の実施例と同様のオフセット付加動作が設定オフセ
ット付加回路35において実現されることになる。この
実施例においても上記図5の実施例と同様の効果を得る
ことができる。
【0055】なお、以上3つの実施例について説明して
きたが、本発明の光磁気ディスクのデータ記録再生方式
が採用される回路構成は上記各実施例に限定されるもの
ではない。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光磁気デ
ィスクのデータ記録再生方式は、記録時に参照記録領域
に特定のパターン信号を記録し、再生時には、参照記録
領域に記録された特定のパターン信号の再生信号の信号
レベルから、再生信号処理にかかる最適ゲイン及び最適
オフセットを算出し、当該算出された最適ゲイン及び最
適オフセットをデータ記録領域に記録されたデータの再
生信号に与えるようにしたことにより、ディスク間,デ
ィスク内の諸条件に違いにより再生信号レベル差が発生
しても、それに対応してデータの再生信号が常にA/D
変換器のダイナミックレンジを最も有効に利用したデジ
タルデータとして得られるという効果があり、より正確
な再生動作が実現される。また、参照記録領域に記録さ
れる特定のパターン信号は再生時にリードクロック検出
用の信号として兼ねることができるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光磁気ディスクデータの記録再生方式
が適用される回路の一実施例のブロック図である。
【図2】本実施例において再生信号に与えるゲインの説
明図である。
【図3】本実施例において記録されるプリライト領域の
説明図。
【図4】本実施例において再生信号に与えるゲイン及び
オフセットの説明図である。
【図5】本発明の光磁気ディスクデータの記録再生方式
が適用される回路の他の実施例のブロック図である。
【図6】本発明の光磁気ディスクデータの記録再生方式
が適用される回路のさらに他の実施例のブロック図であ
る。
【図7】磁気ディスクのフォーマットの説明図である。
【図8】記録トラックの詳細な説明図である。
【符号の説明】
1 光磁気ディスク 3 光学ヘッド 13,30,34 設定ゲイン付加回路 15,31,35 設定オフセット付加回路 16 A/D変換器 18 差分検出回路 20 割算回路 21 中点検出回路 23 d発生部 24 MA 発生部 25,26 加算回路 27 乗算回路 28 減算回路 29 D/A変換器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光磁気ディスク上に同心円状又は渦巻状
    に形成されているトラックを所定のセクター領域に分割
    し、分割されている各セクター内にアドレスデータ及び
    参照記録領域が形成されているアドレステスト領域と、
    このアドレステスト領域に続いて、分割された複数のデ
    ータ記録領域が形成されている光磁気ディスクに対する
    データ記録再生方式であって、 記録時には、前記各データ記録領域に記録データを記録
    するとともに、前記参照記録領域に特定のパターン信号
    を記録し、 再生信号をA/D変換してデータを抽出する再生時に
    は、前記参照記録領域に記録された特定のパターン信号
    の再生信号の振幅レベルから、A/D変換手段の処理レ
    ンジに対する再生信号の最適ゲインを算出し、算出され
    た最適ゲインを前記データ記録領域に記録されたデータ
    の再生信号に与えるとともに、当該ゲインが与えられた
    再生信号の振幅中点レベル値と前記A/D変換手段の処
    理レンジの中点レベル値が略一致するように最適オフセ
    ット値を算出し、算出された最適オフセット値を、前記
    データ記録領域に記録されたデータの再生信号に与える
    ようにしたことを特徴とする光磁気ディスクのデータ記
    録再生方式。
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