JPH0546424B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、プラントやビルのメンテナンス、塗
装や工事等の足場を組み立て・解体するための単
位ポスト昇降による足場ポスト組み立て・解体装
置に関する。

従来の技術 この種の足場組み立て・解体は、例えば、従来
の鉄骨組み立ては、下方から上方に組み上げてい
くために、組み立て部品はクレーン等で上方に運
ばれ、組み立てが進むにつれて、組み立て作業場
が高くなり、組み立て作業や、組む立て部品の運
搬に伴なう危険が多くなると共にその作業能率が
悪くなり、且つ、クレーン等が大型で強力なもの
が必要になり、組み立て部品の運搬距離が長くな
る等の欠点があつた。

発明が解決しようとする問題点 本発明はかかる従来技術に伴なう欠点を解消す
るために、両端部に接続部を有し所定の長さを有
する単位ポストをそれより長い高さ寸法を有する
組み立て解体装置内において昇降することにより
単位ポストを垂直方向に組み立て解体するもの
で、組み立て解体装置内で単位ポストを単位ポス
ト昇降部材により引き上げ、他の単位ポストをそ
の下部に位置させて両単位ポストを接合したり、
またその逆をして単位ポストを解体したりするこ
とにより、安全で効率良く容易確実に足場のポス
ト組み立て・解体ができる単位ポスト昇降による
足場ポスト組み立て・解体装置を提供することを
目的とするものである。

問題点を解決するための手段 即ち、両端部に接続部を形成した所定の長さを
有する複数の単位ポストを垂直方向に組み立てて
足場ポストを形成する本発明に係る足場ポスト組
み立て解体装置は、単位ポストを設置する台部
と、単位ポストを昇降する単位ポスト昇降部材
と、該昇降部材と前記単位ポストを着脱自在に結
合する保持部材と、前記昇降部材を前記単位ポス
トの高さ寸法より高く上げる昇降器とを有し、前
記台部、前記昇降器及び前記昇降部材でほぼコ字
状の単位ポスト設置部を形成し、該単位ポスト設
置部内で単位ポストを単位ポスト昇降部材により
引き上げ、他の単位ポストをその下部に位置させ
て両単位ポストを接合し、前記引き上げられた単
位ポストと前記昇降部材との保持を前記保持部材
の開放により解き、前記昇降部材を初期の状態に
下降して前記昇降部材で下の前記単位ポストを保
持し、この単位ポストを前記同様に上昇させて足
場ポストを組み立て、逆により足場ポストを解体
する構成を特徴とする。

作 用 従つて、保持部材で単位ポスト昇降部材と単位
ポストとを保持して単位ポストを昇降器で引き上
げ、この引き上げられた単位ポストの下に他の単
位ポストを設置して両単位ポストを接合し、引き
上げられた単位ポストと単位ポスト昇降部材との
保持を保持部材の解放により解き、単位ポスト昇
降部材を初期の状態に下降して単位ポスト昇降部
材で下の単位ポストを保持し、この単位ポストを
同様に上昇させることにより単位ポストを垂直方
向に組み立て足場ポストを組み立てることができ
る。即ち、足場ポスト組み立て解体装置のほぼコ
字状の単位ポスト設置部内において単位ポストを
昇降することにより単位ポストを垂直方向に組み
立て足場ポストを組み立てることができ、その逆
をすることにより足場ポストを解体することもで
きる。このようにコ字状の単位ポスト設置部内で
単位ポストを単位ポスト昇降部材により引き上
げ、他の単位ポストをその下部に位置させて両単
位ポストを接合し、これらの作業を繰り返せば単
位ポストは上方へ組み上げられて行き、所定の高
さの足場ポストが得られる。解体はこの逆の作業
を行うことができ、解体されるべき、単位ポスト
は上の単位ポストが昇降器で単位ポストの高さ寸
法より上方に保持されているときに解体され、か
かる作業を順次することで解体できる。

実施例 以下に本発明を図面の実施例に従つて説明す
る。

本実施例は炉内の足場ポスト組み立て・解体装
置で、第５図及び第４図にその足場１を示す。第
５図の足場１は９段に設けられているが、必要に
応じてその段数は増減され、また、手摺や段階も
必要に応じてその種類や数は選択される。

本実施例では足場１に手摺２を設け、足場と足
場を階段３で連続させている。最下部には第４図
に示す如く操作ステージに足場ポスト組み立て・
解体装置５及びその操作盤６等を設けている。ま
たこの操作盤は炉外に設けた制御盤７や分電盤８
に連結されている。

前記足場ポスト組み立て・解体装置５は第１図
にその詳細を示し、台部９、昇降器１０、該昇降
器で昇降される昇降部材１１、保持部材であるピ
ン１２、及び昇降器１０を支持する固定部材１３
等で構成され、昇降器１０はモータ（電導式また
は油圧式等）１４により図示しないがウオームギ
ヤ等を介して所定の距離だけ前記昇降部材１１を
昇降する。

足場１を支持する単位ポスト（以下本実施例で
はポストという）１５は、本実施例ではその軸線
方向の長さ（高さ）が１ｍであるが、足場に要求
される高さによつて適当に決められる。このポス
ト１５はその両端にフランジ１６を有し、このフ
ランジはポストが組み上げられるに従つてボルト
等で上下ポストを連結する。尚、本実施例ではフ
ランジを用いているが凹凸等の差込み式でもよ
い。また、ポスト１５には足場１を固定する足場
取付金具１７を設けると共に、前記昇降部材１１
に着脱されるための金具１８を有し、前記ピン１
２を介してポスト１５を昇降部材１１に着脱す
る。

次に、上記構成の足場ポスト組み立て・解体装
置の作動を説明する。

先ず、足場を組み立てる場合について説明する
と、昇降部材１１を下方の所定の位置に下降さ
せ、この状態でポスト１５を台部９にその所定の
位置に立てて置き、昇降部材１１の孔と金具１８
の孔とを対向させて両孔にピン１１を挿入する。
このように昇降部材１１にポスト１５が保持され
た状態で、第４図の操作盤６のボタン（図示せ
ず）を押すと、第２図に示すの工程が得られ
る。即ち、モータ１４が予め設定された回転数だ
け回転してウオーム等を回動し、昇降部材１１を
１ｍ２cm上昇させて止まる。

この持ち上げられたポストの下に他のポスト１
５を同時に置き、操作盤６の所定のボタンを押す
と、第２図のの工程が得られ、上のポストが２
cm降下して第１図の状態になる。ここで、両ポス
ト１５の当接フランジ１６をボルトで結合する。
足場１をポスト１５に結合するのは、ポスト１５
が台部９上にあるときでも、第１図の状態でもよ
い。ただし、本実施例では足場１はポスト２本に
１つ、組まれる。足場の種類やそれが設けられる
場所や高さ等を考慮して作業のやりやすい方を選
択する。両フランジ１６が結合された後、ピン１
２を抜き、操作盤６のボタンを押して第２図の
の工程を得、昇降部材１１を初期の状態に戻すこ
のような工程を繰り返すことにより足場が組み上
げられて行く。また、本実施例ではポスト１５は
４本同時に昇降され、足場が万一傾斜したり、モ
ータに異常が発生した時は自動的に停止され、前
記操作盤６にその不具合個所が表示される。

足場の解体は、この逆の工程で行われ、第３図
に示す，，の順序でポスト１５は解体され
る。

即ち、第１図の状態で昇降部材１１を２cm上昇
させ、両ポスト１５のフランジ１６を、結合して
いるボルトを外し、下側のポストを抜き取り、第
３図のの工程で昇降部材１１を１ｍ２cm下降さ
せ、ピン１２を昇降部材１１とポスト１５から外
した後、昇降部材１１を１ｍ上昇させてピン１２
で昇降部材１１にポスト１５を保持させる。この
工程を繰り返すことにより、ポスト１５の解体が
行われる。勿論足場１をポスト１５より外すこと
も行われるが、ポストが上昇位置にあるときに行
うか否かは、作業性や安全性等を考慮して選択さ
れる。

発明の効果 以上の説明から明らかなように、本発明の構成
によれば、両端部に接続部を有し所定の長さを有
する単位ポストをそれより長い高さ寸法を有する
ほぼコ字状の単位ポスト設置部内で昇降させて垂
直方向に足場ポストを組み立て、また逆にして足
場ポストを解体するので、単位ポストの組み立て
解体が安全性及び作業性に富むだけでなく、足場
ポスト組み立て解体装置の単位ポスト設置部内と
いう特定の限られた所で単位ポストを昇降させて
垂直方向に組み立て解体すればよく、野外等の現
場でも工場内の組み立て解体作業のように安全で
効率良く容易確実に作業ができる。例えば建物等
のように大きなものの足場ではタワークレーン等
を用いたり、炉等の小さなものには地表面上に油
圧ジヤツキ等を設置して足場を組み立てる従来の
面倒で危険な作業を要せず、更には部品の運搬等
も経済的且つ安全に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る一実施例を示すもので、第
１図は足場ポスト組み立て・解体装置の斜視図、
第２図及び第３図は組み立て及び解体の工程図、
第４図は作業状態を示す図、そして第５図は足場
完成の全体図である。 １……足場、５……足場ポスト組み立て・解体
装置、１０……昇降器、１１……昇降部材、１２
……ピン、１５……ポスト、１６……フランジ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 両端部に接続部を形成した所定の長さを有す
   る複数の単位ポストを垂直方向に組み立てて足場
   ポストを形成する足場ポスト組み立て解体装置に
   して、単位ポストを設置する台部と、単位ポスト
   を昇降する単位ポスト昇降部材と、該昇降部材と
   前記単位ポストとを着脱自在に結合する保持部材
   と、前記昇降部材を前記単位ポストの高さ寸法よ
   り高く上げる昇降器とを有し、前記台部、前記昇
   降器及び前記昇降部材でほぼコ字状の単位ポスト
   設置部を形成し、該単位ポスト設置部内で単位ポ
   ストを単位ポスト昇降部材により引き上げ、他の
   単位ポストをその下部に位置させて両単位ポスト
   を接合し、前記引き上げられた単位ポストと前記
   昇降部材との保持を前記保持部材の解放により解
   き、前記昇降部材を初期の状態に下降して前記昇
   降部材で下の前記単位ポストを保持し、この単位
   ポストを前記同様に上昇させて足場ポストを組み
   立て、逆により足場ポストを解体することを特徴
   とする単位ポスト昇降による足場ポスト組み立
   て・解体装置。