JPH054567Y2 - - Google Patents

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JPH054567Y2
JPH054567Y2 JP20273886U JP20273886U JPH054567Y2 JP H054567 Y2 JPH054567 Y2 JP H054567Y2 JP 20273886 U JP20273886 U JP 20273886U JP 20273886 U JP20273886 U JP 20273886U JP H054567 Y2 JPH054567 Y2 JP H054567Y2
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side member
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、トラツクのフレーム構造体であるサ
イドメンバーやクロスメンバー等の中空閉断面構
造を有する構造体に部材を取り付ける際に用いら
れる締結装置に関する。
(従来の技術) 第8図および第9図に示すように、トラツク1
0のシヤシーフレーム11は、通常、車体前後方
向に延びてフレーム両側部を形成するフレームサ
イドメンバー12と、両側のフレームサイドメン
バー12に直角に架設されるフレームクロスメン
バー13とによつて構成されている。
近年、小型トラツクやダンプ車等では、上記フ
レーム構造体であるフレームサイドメンバー12
の捩り剛性や曲げ強度を強化するため、フレーム
サイドメンバー12の断面構造に、第10図に示
すように中空閉断面構造(ボツクス構造)を採用
することが多くなつている。良く知られているよ
うに、このような中空閉断面構造を有するフレー
ムサイドメンバー12は断面コ型形状に形成され
たサイドメンバーアウター6とサイドメンバーイ
ンナー7とによつて構成されており、サイドメン
バーアウター6とサイドメンバーインナー7とを
互いに嵌合し、互いの嵌合接合部Cを溶接して中
空閉断面構造に形成されたものである。
ところで、第8図に示すように、トラツク10
のシヤシーフレーム11のフレームサイドメンバ
ー12には、フユーエルタンク14やバツテリ1
5、エアブレーキ用のエアタンク16等の部材が
装着されるが、第10図に示すような中空閉断面
構造のフレームサイドメンバー12に上記部材を
取り付けるに際して、フレームサイドメンバー1
2内に手が入れられないため、フレームサイドメ
ンバー12形成後に上記部材をボルト等によつて
締結固着することは実質的に不可能であつた。
そこで、従来より、中空閉断面構造を有するフ
レームサイドメンバー12に部材を締結固着する
方法として第11図に示すように、フレームサイ
ドメンバーを構成するサイドメンバーアウター6
(またはサイドメンバーインナー7)の部材取付
位置に穿設された穴に予めボルト25を挿通し、
ボルトヘツドとサイドメンバーアウター壁面との
接合部Dを溶接してボルト25をサイドメンバー
アウター6に固着した後、サイドメンバーインナ
ー7をサイドメンバーアウター6に嵌合、溶接し
てフレームサイドメンバー12を形成した後、上
記サイドメンバーアウター6に溶接されたボルト
によつて部材を締結する方法、すなわちウエルド
ボルトを用いる方法が採用されていた。
(考案が解決しようとする問題点) ところが、上記従来のウエルドボルトを用いる
方法では、部材取付用のボルト25を一本づつサ
イドメンバーアウター6(またはサイドメンバー
インナー7)に溶接しなければならず、部材取付
個所が多数個所に及び場合、工数が増大し、製造
コストが大幅に増大する。また、サイドメンバー
にボルトを直接溶接するため、溶接時の熱によつ
てサイドメンバーのボルト溶接位置およびその周
辺の材質が劣化し、サイドメンバーの剛性および
強度が低下する。このためフレーム構造体として
のサイドメンバーの品質低下を招いていた。
(問題点を解決するための手段) 本考案は上記事情に鑑みてなされたものであつ
て、中空閉断面構造を有する構造体に部材を締結
固着する装置として、プレート状に形成された基
部と、該基部のプレート面から略垂直方向に立設
した複数のねじ部と、該ねじ部突設側の面と反対
側のプレート面から略垂直方向に立設した少なく
とも一つの位置押え部とによつて構成される締結
装置を設ける。
(作用) 上記締結装置のねじ部は従来のウエルドボルト
と同様に、構造体の壁部に穿通された穴部に中空
部内壁側より挿通され、部材の締結に供される。
締結装置の基部は上記ねじ部基端側を支持固定
し、部材締結時の締付トルク付勢時にねじ部のつ
れ回りを防止するように作用する。
締結装置の位置押え部は、突出端側で構造体の
中空部内壁に係合し、係合側の内壁と対向する中
空部内壁面にプレート状基部を押え付けるように
作用し、締結装置を所定位置に固定する。
(実施例) 以下、図示の実施例に基づいて本考案を説明す
る。第1図および第2図に本考案による締結装置
1の一例を示す。
同図において、この定着装置1は長方形プレー
ト状に形成された基部2と、この基部2のプレー
ト面の2個所にそれぞれ立設され、部材の締結に
供されるねじ部5と、ねじ部5が立設された面と
反対側のプレート面から略垂直方向に立設される
位置押え部4とによつて構成される。
上記締結装置1の基部2は金属板よりなり板金
加工や切断加工等によつて簡単に形成でき、大量
生産可能である。また、位置押え部4は、基部2
形成時に一辺を残して所定長さの舌片状に切り抜
き加工された基部2の一部によつて形成され、上
記一辺を基端部として基部2のプレート面に対し
て略垂直方向に折曲されて設けられる。
また、ねじ部5は、基部2のプレート面に予め
穿設された抜穴若しくはねじ穴にヘツドボルトを
挿通もしくは螺合し、ヘツドボルトと基部2との
係合部A,Bの少なくともどちらか一方(通常B
側)を溶接、固着して形成される。
なお、図ではヘツドボルトを用いた例を示した
が、スタツドボルトや長尺なナツトを溶接し立設
してもよい。
つぎに、以上の構成よりなる本考案の締結装置
1を第10図に示した中空閉断面構造を有するト
ラツクのシヤシーフレーム構造体たるフレームサ
イドメンバー12に適用した例を第3図に示す。
本考案による締結装置1はフレームサイドメン
バー12のサイドメンバーアウター6とサイドメ
ンバーインナー7とを嵌合する時にサイドメンバ
ーアウター6とサイドメンバーインナー7とで形
成される中空部17の所定位置に挿着される。
第3図では、サイドメンバーアウター6の部材
取付位置の壁面に穿設された2個所の抜穴に締結
装置1のねじ部5を挿通後、サイドメンバーアウ
ター6とサイドメンバーインナー7を嵌合し、互
いの接合部Cを溶接して部材取付用ねじ部をサイ
ドメンバーに設けた例を示す。なお、サイドメン
バーインナー7嵌合時に締結装置1の位置押え部
4がサイドメンバーインナー7の内壁と係合し、
サイドメンバーインナー7によつて基部2が位置
押え部4を介して押圧されるため、締結装置1は
ねじ部5挿通用の抜穴が穿設されたサイドメンバ
ーアウター6側の壁面に固定されフレームサイド
メンバー12と一体化される。
第3図に示す状態に装着された締結装置1は、
基部2の2個所に立設されたねじ部5と、サイド
メンバーインナー7の内壁に係合された位置押え
部4とによつてサイドメンバーアウター6に固定
されるため、部材取付時の締付トルクによるつれ
回りが防止され、また、位置押え部によつて押圧
固定されるため部材取付前に締結装置1のねじ部
5がサイドメンバーアウター6の抜穴から脱落す
ることが無い。
第4図は本考案による締結装置1の別の実施例
を示し、長尺な長方形プレートの両端部を折曲し
てコ型形状にし、位置押え部4を基部2の両端部
に設けた例である。なお、第4図に示すコ型形状
に締結装置1を形成した場合は、第5図に示すよ
うに、サイドメンバーアウター6の内壁面に締結
装置1の位置押え部4を嵌合することができるた
め、フレームサイドメンバー12の捩り剛性を強
化することができる。また、フレームサイドメン
バー12組立時に、締結装置1の位置押え部4が
サイドメンバーインナー7の嵌合位置を規定する
ため、位置決めが容易になる。
第6図は本考案による締結装置1のさらに別の
実施例を示し、ねじ部5が立設されたプレート状
基部2のねじ部5立設面と反対側の面部中央に板
ばねを溶接等によつて固着、立設し、位置押え部
4を形成した例である。
第7図は第6図に示した形状の締結装置1をフ
レームサイドメンバー12の中央部17内に板ば
ねが押圧力を付勢するように装着した例を示し、
ねじ部5がサイドメンバーインナー7側に位置す
るようにして固定した例である。
この実施例では、位置押え部4が押圧力を付勢
する板ばねで形成されているため、部材未締結状
態で放置されても、位置押え部4の押圧力によつ
て基部2がサイドメンバーインナー7の壁面に押
圧、固定されているため、車両走行時の振動等に
よるがたつきや脱落が防止される。
以上三種の実施例について説明したとおり、本
考案による締結装置はトラツクのシヤシーフレー
ムを構成するフレームサイドメンバー等の中空閉
断面構造を有する構造体の外壁部に部材を締結固
定するのに最適な装置である。
なお、前記実施例ではねじ部を2個所に立設し
た例について説明したが、多数のねじ部を形成す
ることも可能である。また、位置押え部を複数設
けることも同様に可能である。また、基部材を長
尺に形成し、ねじ部をサイドフレームメンバー等
の構造体の長手方向に向けて多数配設することも
可能である。
(考案の効果) 以上説明したとおり、本考案による締結装置は
プレート状の基部と、ねじ部と、位置押え部とに
よつて構成される簡単な構造であるため、製作が
容易で且つ大量生産可能であり、また、位置押え
部を設けたことにより、締結装置をフレームサイ
ドメンバー等の中空閉断面構造体の中空部内に装
着するだけで部材取付用ねじ部をサイドメンバー
の壁面に簡単に固定できるため、従来のウエルド
ボルトを用いた場合と比較して工数の大幅な低減
が図れ、フレームサイドメンバー等の構造体の製
造コストを大幅に削減できる。
また、本考案による締結装置は溶接等の手段を
用いることなく構造体の所定位置の中空部内に嵌
め込むだけで固定されるため、従来のウエルドナ
ツトを用いた際に生じた、溶接による構造体の熱
劣化が生ずる虞れは全くなく、逆に、プレート状
の基部と位置押え部の効果によつて、構造体の捩
り剛性を強化することができ、フレームサイドメ
ンバー等の構造体の品質向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す締結装置の斜
視図、第2図は第1図F方向より見た締結装置の
正面図、第3図は第1図に示す形状の本考案によ
る締結装置を組付けたフレームサイメンバーの断
面図、第4図および第6図は本考案の別の実施例
をそれぞれ示す締結装置の斜視図、第5図および
第7図は第4図および第6図に示した形状の本考
案による締結装置が組み込まれたフレームサイド
メンバーの断面図、第8図はトラツクのシヤシー
構造の一例を示すトラツクシヤシーの上面図、第
9図はトラツクのシヤシーフレームの一例を示す
シヤシーフレームの上面図、第10図は第9図
−断面図、第11図は従来の締結装置たるウエ
ルドボルトのフレームサイドメンバーへの取付構
造説明図である。 1……締結装置、2……基部、4……位置押え
部、5……ねじ部、12……構造体、14,1
5,16……部材、17……中空部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 中空閉断面構造を有する構造体の上記中空部内
    に装着され、上記構造体の外壁面に取り付けられ
    る部材を締結固着する装置であつて、 プレート状に形成された基部と、該基部のプレ
    ート面から略垂直方向に立設した複数のねじ部
    と、該ねじ部立設側の面と反対側のプレート面か
    ら略垂直方向に立設した少なくとも一つの位置押
    え部とによつて構成される締結装置。
JP20273886U 1986-12-25 1986-12-25 Expired - Lifetime JPH054567Y2 (ja)

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