JPH0544729B2 - - Google Patents
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- JPH0544729B2 JPH0544729B2 JP828384A JP828384A JPH0544729B2 JP H0544729 B2 JPH0544729 B2 JP H0544729B2 JP 828384 A JP828384 A JP 828384A JP 828384 A JP828384 A JP 828384A JP H0544729 B2 JPH0544729 B2 JP H0544729B2
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Description
(産業上の利用分野)
本発明は、非磁性支持体上に磁性層又は磁性層
及びバツクコート層を形成してなる磁気テープ等
の磁気記録媒体に関する。 (従来技術) 通常の磁気テープ等においては、ポリエチレン
テレフタレートフイルム等の非磁性支持体(ベー
ス)上に磁性層が設けられ、これと反対側の面に
必要に応じてバツクコート層が設けられている。 磁性層は、磁性粉とバインダー樹脂とを主成分
とする磁性塗料を非磁性支持体上に塗布すること
により形成される。 一方、近年の磁気テープ等の磁気記録媒体は、
より高性能かつ高信頼性なものが要求さられてお
り、これらの要求を実現するための具体的な手段
としては、磁性層中の磁性粉の分散性の向上、磁
性層の耐久性の向上、磁性層の表面性の向上、磁
性層の支持体(ベース)に対する接着性の向上な
どが挙げられる。 先ず、磁性粉の分散性を向上させる手段として
は、分散性の高い軟質のバインダー樹脂を使用し
たり、界面活性剤の添加量を増すなどの方法が考
えられるが、何れの場合も磁性層が軟化して耐久
性が低下してしまう。また、磁性層の支持体(ベ
ース)に対する接着性を向上させる手段として
は、磁性層とベースとの間に下塗り層を設ける方
法が一般的であるが、実際に生産する場合には、
生産工程が非常に複雑になる上に、ベース上に合
計2回の塗布を施すため、表面性を保持するのが
難しいといつた問題点がある。 これらの問題を解決するために、本発明者等は
様々な研究を重ねた結果、磁性層のバインダー樹
脂の一部に平均分子量が1万〜50万の範囲にある
ポリビニルピロリドン(略称PVP)を用いるこ
とによつて、磁性粉の分散性を向上させ、なおか
つ高分散の状態を長時間にわたつて安定に保持で
きることが判明し、しかもベースフイルムへの接
着性及び磁性層の耐久性が向上することを見出し
た。 また、ポリビニルピロリドンは、次に示す構造
式を有しており、多くの有機溶剤をはじめアルコ
ールや水にも良く溶ける性質がある。 そのため、磁性塗料中では磁性粉その他の無機
質添加物に対する親水性基として作用し、バイン
ダー樹脂や有機溶剤に対しては親油性基として作
用する。従つて、ポリビニルピロリドンは磁性粉
やその他の添加物に対して高性能の界面活性剤と
して高い分散性をもたらし、しかも、この分散状
態は安定性が高く再凝集しにくいという特徴をも
つ。又、ポリビニルピロリドンは多くの種類のバ
インダー樹脂との間に高い相溶性を示し、結果と
してバインダー樹脂間の結合力を高めて塗膜の耐
久性を向上させ、またベースフイルム樹脂表面と
の接着性も向上する。 バインダー樹脂に対するポリビニルピロリドン
の添加量は任意の割合(バインダー樹脂全体の1
〜50重量%)で可能であるが、望ましくはバイン
ダー樹脂全体の5〜20重量%程度が適当である。
また、平均分子量は1万〜50万程度のものが適当
であるが、その中で一定の分子量分布を持つたも
のを単独で使用したり、あるいは、異なる平均分
子量を持つたものを或る分子量のものを中心に分
布するように混合して使用したりすることができ
る。しかし、分子量の小さいものを用いると耐久
性が低下し、平均分子量の大きいものを用いると
磁性塗料の流動性を悪くするため、望ましくは平
均分子量が2万〜20万程度のものが良い。 (発明の目的) 本発明の目的は、上記のことを鑑みて、磁性層
の接着性、分散性及び耐久性に優れた磁気記録媒
体を提供することにある。 (問題点を解決するための手段) 本発明は、上記の目的を達成するために、非磁
性支持体上に磁性層又は磁性層及びバツクコート
層を形成してなる磁気記録媒体において、磁性層
中に平均分子量が1万〜50万の範囲にあるポリビ
ニルピロリドン(略称PVP)を樹脂全体の1〜
50重量%含有することを特徴とする磁気記録媒体
を提供するものである。 (実施例) 本発明になる磁気帰記録体の具体的実施例(実
験例)を以下に示す。なお、本実施例(実験例)
では、分散性への効果を分かりやすくするため
に、分散性のあまり良くないポリエステル
(PET)樹脂をバインダーに用いる。 実施例 1 γ−Fe2O3100重量部、ポリエステル(PET)
樹脂25重量部、ポリビニルピロリドン(PVP)
樹脂(平均分子量4万のもの)5重量部、カーボ
ンブラツク6重量部をトルエン100重量部、メチ
ルエチルケトン100重量部に溶かした後、サンド
ミルにて10時間分散して得た磁性塗料を、例えば
15μmの厚さのベースフイルム上に、例えば5μm
の厚さに塗布し、カレンダー処理を施した後、所
定巾に裁断(スリツト)して、例えばビデオテー
プレコーダ用磁気テープを得る。 実施例 2 γ−Fe2O3100重量部、ポリエステル(PET)
樹脂20重量部、ポリビニルピロリドン(PVP)
樹脂(平均分子量4万のもの)10重量部、カーボ
ンブラツク6重量部をトルエン100重量部、メチ
ルエチルケトン100重量部に溶かした後、サンド
ミルにて10時間分散して得た磁性塗料を、例えば
15μmの厚さのベースフイルム上に、例えば5μm
の厚さに塗布し、カレンダー処理を施した後、所
定巾に裁断(スリツト)して、例えばビデオテー
プレコーダ用磁気テープを得る。 比較例 1 γ−Fe2O3100重量部、ポリエステル(PET)
樹脂30重量部、カーボンブラツク6重量部をトル
エン100重量部、メチルエチルケトン100重量部に
溶かした後、実施例と同様の手順によつて、ビデ
オテープレコーダ用磁気テープを得る。 比較例 2 γ−Fe2O3100重量部、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体30重量部、カーボンブラツク6重量部
をトルエン100重量部、メチルエチルケトン100重
量部に溶かした後、実施例と同様の手順によつ
て、ビデオテープレコーダ用磁気テープを得る。 上記の実施例と比較例の各々について、磁気特
性(最大磁束密度)、表面電気抵抗値、塗膜剥離
強度及び200回連続再生後のドロツプアウト数の
増減を測定した結果を表1に示す。
及びバツクコート層を形成してなる磁気テープ等
の磁気記録媒体に関する。 (従来技術) 通常の磁気テープ等においては、ポリエチレン
テレフタレートフイルム等の非磁性支持体(ベー
ス)上に磁性層が設けられ、これと反対側の面に
必要に応じてバツクコート層が設けられている。 磁性層は、磁性粉とバインダー樹脂とを主成分
とする磁性塗料を非磁性支持体上に塗布すること
により形成される。 一方、近年の磁気テープ等の磁気記録媒体は、
より高性能かつ高信頼性なものが要求さられてお
り、これらの要求を実現するための具体的な手段
としては、磁性層中の磁性粉の分散性の向上、磁
性層の耐久性の向上、磁性層の表面性の向上、磁
性層の支持体(ベース)に対する接着性の向上な
どが挙げられる。 先ず、磁性粉の分散性を向上させる手段として
は、分散性の高い軟質のバインダー樹脂を使用し
たり、界面活性剤の添加量を増すなどの方法が考
えられるが、何れの場合も磁性層が軟化して耐久
性が低下してしまう。また、磁性層の支持体(ベ
ース)に対する接着性を向上させる手段として
は、磁性層とベースとの間に下塗り層を設ける方
法が一般的であるが、実際に生産する場合には、
生産工程が非常に複雑になる上に、ベース上に合
計2回の塗布を施すため、表面性を保持するのが
難しいといつた問題点がある。 これらの問題を解決するために、本発明者等は
様々な研究を重ねた結果、磁性層のバインダー樹
脂の一部に平均分子量が1万〜50万の範囲にある
ポリビニルピロリドン(略称PVP)を用いるこ
とによつて、磁性粉の分散性を向上させ、なおか
つ高分散の状態を長時間にわたつて安定に保持で
きることが判明し、しかもベースフイルムへの接
着性及び磁性層の耐久性が向上することを見出し
た。 また、ポリビニルピロリドンは、次に示す構造
式を有しており、多くの有機溶剤をはじめアルコ
ールや水にも良く溶ける性質がある。 そのため、磁性塗料中では磁性粉その他の無機
質添加物に対する親水性基として作用し、バイン
ダー樹脂や有機溶剤に対しては親油性基として作
用する。従つて、ポリビニルピロリドンは磁性粉
やその他の添加物に対して高性能の界面活性剤と
して高い分散性をもたらし、しかも、この分散状
態は安定性が高く再凝集しにくいという特徴をも
つ。又、ポリビニルピロリドンは多くの種類のバ
インダー樹脂との間に高い相溶性を示し、結果と
してバインダー樹脂間の結合力を高めて塗膜の耐
久性を向上させ、またベースフイルム樹脂表面と
の接着性も向上する。 バインダー樹脂に対するポリビニルピロリドン
の添加量は任意の割合(バインダー樹脂全体の1
〜50重量%)で可能であるが、望ましくはバイン
ダー樹脂全体の5〜20重量%程度が適当である。
また、平均分子量は1万〜50万程度のものが適当
であるが、その中で一定の分子量分布を持つたも
のを単独で使用したり、あるいは、異なる平均分
子量を持つたものを或る分子量のものを中心に分
布するように混合して使用したりすることができ
る。しかし、分子量の小さいものを用いると耐久
性が低下し、平均分子量の大きいものを用いると
磁性塗料の流動性を悪くするため、望ましくは平
均分子量が2万〜20万程度のものが良い。 (発明の目的) 本発明の目的は、上記のことを鑑みて、磁性層
の接着性、分散性及び耐久性に優れた磁気記録媒
体を提供することにある。 (問題点を解決するための手段) 本発明は、上記の目的を達成するために、非磁
性支持体上に磁性層又は磁性層及びバツクコート
層を形成してなる磁気記録媒体において、磁性層
中に平均分子量が1万〜50万の範囲にあるポリビ
ニルピロリドン(略称PVP)を樹脂全体の1〜
50重量%含有することを特徴とする磁気記録媒体
を提供するものである。 (実施例) 本発明になる磁気帰記録体の具体的実施例(実
験例)を以下に示す。なお、本実施例(実験例)
では、分散性への効果を分かりやすくするため
に、分散性のあまり良くないポリエステル
(PET)樹脂をバインダーに用いる。 実施例 1 γ−Fe2O3100重量部、ポリエステル(PET)
樹脂25重量部、ポリビニルピロリドン(PVP)
樹脂(平均分子量4万のもの)5重量部、カーボ
ンブラツク6重量部をトルエン100重量部、メチ
ルエチルケトン100重量部に溶かした後、サンド
ミルにて10時間分散して得た磁性塗料を、例えば
15μmの厚さのベースフイルム上に、例えば5μm
の厚さに塗布し、カレンダー処理を施した後、所
定巾に裁断(スリツト)して、例えばビデオテー
プレコーダ用磁気テープを得る。 実施例 2 γ−Fe2O3100重量部、ポリエステル(PET)
樹脂20重量部、ポリビニルピロリドン(PVP)
樹脂(平均分子量4万のもの)10重量部、カーボ
ンブラツク6重量部をトルエン100重量部、メチ
ルエチルケトン100重量部に溶かした後、サンド
ミルにて10時間分散して得た磁性塗料を、例えば
15μmの厚さのベースフイルム上に、例えば5μm
の厚さに塗布し、カレンダー処理を施した後、所
定巾に裁断(スリツト)して、例えばビデオテー
プレコーダ用磁気テープを得る。 比較例 1 γ−Fe2O3100重量部、ポリエステル(PET)
樹脂30重量部、カーボンブラツク6重量部をトル
エン100重量部、メチルエチルケトン100重量部に
溶かした後、実施例と同様の手順によつて、ビデ
オテープレコーダ用磁気テープを得る。 比較例 2 γ−Fe2O3100重量部、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体30重量部、カーボンブラツク6重量部
をトルエン100重量部、メチルエチルケトン100重
量部に溶かした後、実施例と同様の手順によつ
て、ビデオテープレコーダ用磁気テープを得る。 上記の実施例と比較例の各々について、磁気特
性(最大磁束密度)、表面電気抵抗値、塗膜剥離
強度及び200回連続再生後のドロツプアウト数の
増減を測定した結果を表1に示す。
【表】
上記データの測定法について説明するに、
最大磁束密度は、磁気テープ化した試料を振動
試料型磁力計(VSM)にて測定した値である。 表面電気抵抗値は、断面が半径約1cmの4分の
1の円をなす2本の棒状金属製電極を12.7mm(=
1/2インチ)離して平行に配置し、これらの上に
直角に磁気テープ(幅12.7mm)を、その磁性面が
接するように置き、さらに、この磁気テープの両
端に各160gの分銅をつるし絶縁抵抗計を用いて
直流500±50Vの測定電圧をこれらの電極に加え
て抵抗値を測定した値である。 塗膜剥離強度は、基台の上に固定した粘着テー
プ上に、磁気テープ化した試料(幅12.7mm)をベ
ースフイルムを上側にして張り付け、その後、ベ
ースフイルムの一端にバネばかりを取付けて、お
よそ、1cm/秒の速さで垂直方向に引き上げ、そ
の際にバネばかりが示す重量値である。 ドロツプアウト数は、磁気テープ表面に存在す
る傷や異物等によつて、再生信号出力が、24dB
以上かつ5μsec以上にわたつて低下する現象が、
1分間に何度発生するかを計数(カウント)した
値である。 すなわち、この表1に示した評価結果によれ
ば、実施例1及び実施例2のようにバインダー樹
脂にポリビニルピロリドンを含んだ磁気テープ
は、ポリビニルピロリドンを含まない比較例1の
磁気テープよりも磁性粉やカーボンブラツクに対
する分散性、安定性が高いために磁気特性や帯電
防止効果が向上している。また、接着性も向上し
ているために剥離強度が高くなつている。さら
に、耐久性も向上しているために繰り返し使用し
てもテープ表面の劣化が少なく、ドロツプアウト
数がほとんど増加しない。 また、比較例2ではバインダー樹脂として最も
一般的な塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体を使用
して他の例と比較を行なつた。この比較例2によ
る磁気テープは比較例1のものに比べると分散性
や接着性は優つているが、耐久性が劣つている。
一方、実施例1及び実施例2による磁気テープ
は、分散性、接着性においても比較例2よりも明
らかに優れている。 (発明の効果) 本発明の磁気記録媒体は、上記のようにバイン
ダー樹脂にポリビニルピロリドンを含んでいるか
ら、従来のバインダー樹脂だけによる磁気記録媒
体に比べ大幅な分散性、接着性及び耐久性の向上
を望むことができる等の特長を有する。
試料型磁力計(VSM)にて測定した値である。 表面電気抵抗値は、断面が半径約1cmの4分の
1の円をなす2本の棒状金属製電極を12.7mm(=
1/2インチ)離して平行に配置し、これらの上に
直角に磁気テープ(幅12.7mm)を、その磁性面が
接するように置き、さらに、この磁気テープの両
端に各160gの分銅をつるし絶縁抵抗計を用いて
直流500±50Vの測定電圧をこれらの電極に加え
て抵抗値を測定した値である。 塗膜剥離強度は、基台の上に固定した粘着テー
プ上に、磁気テープ化した試料(幅12.7mm)をベ
ースフイルムを上側にして張り付け、その後、ベ
ースフイルムの一端にバネばかりを取付けて、お
よそ、1cm/秒の速さで垂直方向に引き上げ、そ
の際にバネばかりが示す重量値である。 ドロツプアウト数は、磁気テープ表面に存在す
る傷や異物等によつて、再生信号出力が、24dB
以上かつ5μsec以上にわたつて低下する現象が、
1分間に何度発生するかを計数(カウント)した
値である。 すなわち、この表1に示した評価結果によれ
ば、実施例1及び実施例2のようにバインダー樹
脂にポリビニルピロリドンを含んだ磁気テープ
は、ポリビニルピロリドンを含まない比較例1の
磁気テープよりも磁性粉やカーボンブラツクに対
する分散性、安定性が高いために磁気特性や帯電
防止効果が向上している。また、接着性も向上し
ているために剥離強度が高くなつている。さら
に、耐久性も向上しているために繰り返し使用し
てもテープ表面の劣化が少なく、ドロツプアウト
数がほとんど増加しない。 また、比較例2ではバインダー樹脂として最も
一般的な塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体を使用
して他の例と比較を行なつた。この比較例2によ
る磁気テープは比較例1のものに比べると分散性
や接着性は優つているが、耐久性が劣つている。
一方、実施例1及び実施例2による磁気テープ
は、分散性、接着性においても比較例2よりも明
らかに優れている。 (発明の効果) 本発明の磁気記録媒体は、上記のようにバイン
ダー樹脂にポリビニルピロリドンを含んでいるか
ら、従来のバインダー樹脂だけによる磁気記録媒
体に比べ大幅な分散性、接着性及び耐久性の向上
を望むことができる等の特長を有する。
Claims (1)
- 1 非磁性支持体上に磁性層又は磁性層及びバツ
クコート層を形成してなる磁気記録媒体におい
て、磁性層中に平均分子量が1万〜50万の範囲に
あるポリビニルピロリドンを樹脂全体の1〜50重
量%含有することを特徴とする磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP828384A JPS60151823A (ja) | 1984-01-20 | 1984-01-20 | 磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP828384A JPS60151823A (ja) | 1984-01-20 | 1984-01-20 | 磁気記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60151823A JPS60151823A (ja) | 1985-08-09 |
JPH0544729B2 true JPH0544729B2 (ja) | 1993-07-07 |
Family
ID=11688852
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP828384A Granted JPS60151823A (ja) | 1984-01-20 | 1984-01-20 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60151823A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3403848B2 (ja) * | 1995-03-14 | 2003-05-06 | 株式会社東芝 | 塗料組成物、現像装置および現像装置の製造方法 |
-
1984
- 1984-01-20 JP JP828384A patent/JPS60151823A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60151823A (ja) | 1985-08-09 |
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