JPH0544526U - 包装用積層体 - Google Patents

包装用積層体

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JPH0544526U JP1396992U JP1396992U JPH0544526U JP H0544526 U JPH0544526 U JP H0544526U JP 1396992 U JP1396992 U JP 1396992U JP 1396992 U JP1396992 U JP 1396992U JP H0544526 U JPH0544526 U JP H0544526U
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作三 塚田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】酸素ガス,二酸化炭素ガスなどのガスバリア
性,水蒸気バリア性,可撓性,耐水性および耐薬品性に
すぐれ、種々の厳しい環境下におかれてもその性能が安
定している包装用積層体に関する。 【構成】けい素酸化物を必須成分とするドライプレーテ
イング層を1層以上設けたプラスチックフィルムにおい
て、該ドライプレーテイング層に水性被覆剤を塗布また
は印刷してなる包装用積層体である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、酸素ガス,二酸化炭素ガスなどのガスバリア性,水蒸気バリア性, 可撓性,耐水性および耐薬品性にすぐれ、種々の厳しい環境下におかれてもその 性能が安定しており、飲食品,医薬品,し好品などの包装材料分野にさまざまな 場面において環境に対してクリーンで、なおかつ、酸素,水蒸気等のガスバリヤ 性を有する、有用なけい素酸化物を必須とするドライプレーテイング層を含む包 装用積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】
飲食品,医薬品,し好品,電子部品などの包装材料分野などに用いられている プラスチック積層体は、包装された内容物の変質を防ぐために、水蒸気や酸素な どのガス透過率の小さい材質のものが用いられている。 さらに、最近では廃棄処理時の簡便性やリサイクル対応などの地球環境に対す る安全性の要求が高まっている。 しかしながらPVDC(ポリ塩化ビニリデン)の様に塩素分子を含んだバリヤ ー性フィルムは、酸素,水蒸気などのガスバリヤー性を有しているが、燃焼時に おける塩素イオンの発生により有毒物の発生又は酸性雨の引き金になっていると の事から、これらのフィルムの使用は最近にわかに問題となっている。 また、ポリビニルアルコールフィルムや、エチレンービニルアルコール共重合 体フィルム等のポリビニルアルコール系フィルムも、酸素バリヤ性に優れている ので、包装材料として広く用いられている。これらのフィルムは燃焼時に環境を 害するような有毒ガスは発生しない。しかしながら、ポリビニルアルコール系フ ィルムは水蒸気バリヤ性において劣り、さらに高湿度の条件下では酸素バリヤ性 も低下するという欠点を有する。
【0003】 そして、さらに高度のガスバリヤ性が必要な包装材料の場合には、フィルムに アルミニウム箔を貼り合わせたものや、フィルムの表面にアルミニウムを蒸着さ せたものが用いられてきた。しかしながら、このような金属箔等を用いた包装材 料は水蒸気や酸素などに対するガスバリヤ性には優れているものの、耐酸性や耐 アルカリ性に問題が有るため内容物や積層体が使われる環境のpH(水素イオン 濃度)により金属箔等を用いた包装材料は使用範囲が限定されている。さらに、 金属箔等を含んだ包装材料は廃棄後の燃焼時にこの金属箔等が溶融し、燃焼炉の 底部分に金属が堆積し、燃焼炉の空気穴や灰分取出穴を塞いでしまったり、耐火 材の損傷をまねく事もあり、問題となっている。 一方、プラスチックラミネート包装材料分野において、塗工時の作業環境や包 装材料として残留溶剤の心配がない等により無公害性,安全性の高い水性被覆剤 が一部実用化されている。しかしながら特殊な処理をしていないプラスチックフ ィルムに対する水性被覆剤の塗加工はぬれ性不足による塗工不良や接着力不足が 理由で、あまり普及していない。 これは多くのプラスチックフィルムが疎水性であるためプラスチックフィルム 上に水性被覆物を塗布しても均一に濡れない事に起因している。 その為、プラスチックフィルムに、水性被覆剤をコーティングする場合、フィ ルム表面のぬれ性やフィルムと水性被覆剤の接着性を改善する目的だけのために コロナ放電処理,火炎処理,プラズマ処理,グロー放電処理,粗面化処理等の表 面処理や公知のアンカーコート処理、易接着処理のような表面処理および改質材 の塗りこみ等の処理をプラスチックフィルムに施す事によりある程度実用化して いるのが現状である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、けい素酸化物をプラスチックフィルム表面に付与することにより、 表面のぬれ性を改善し、水性被覆剤との塗工性,接着性を改善するばかりでなく 、水性被覆剤の使用可能範囲を拡大することにより、有機溶剤系の被覆剤に比べ 、良好な作業環境を生みだし、さらに残留溶剤等のない、また焼却しても、塩素 イオン等を放出せず、環境に対してクリーンな積層体を提供するものである。ま たけい素酸化物を必須としたドライプレーテイング層をガスバリヤ層として使う ことにより耐酸,耐アルカリ性に優れるばかりでなく、高温高湿度の条件下にお いても優れた水蒸気,酸素等のガスバリヤ性を示し、さらにドライプレーテイン グ層に水性被覆剤を通常の印刷、ドライラミネート等の条件で塗布することによ り、ガスバリヤ性が溶剤系の被覆剤に比べて、さらに向上させた積層体を提供す るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、けい素酸化物を必須成分とするドライプレーテイング層を1層以上 設けたプラスチックフィルムにおいて、該ドライプレーテイング層に水性被覆剤 を塗布または印刷してなる包装用積層体である。 本考案においてプラスチックフィルムとしては特に制限はなく、ポリエチレン テレフタレート,ポリブチレンテレフタレート,ポリエチレン−2,6−ナフタ レートなどのポリエステル,ポリアミド,ポリイミド,ポリアクリロニトリル, ポリカーボネート,ポリスチレン,ポリプロピレン,エチレン−酢酸ビニル共重 合体けん化物,ポリビニルアルコール,芳香族ポリアミド,ふっ素樹脂などを素 材とするフィルム、あるいはこれらの1種または2種以上を含む積層フィルムが あり、一軸延伸や二軸延伸をされたものであってもよい。 また一般包装用途では光沢,強度の面から二軸延伸ポリプロピレンフィルム, ポリエステルフィルムなどが好んで用いられ、電子材料分野ではふっ素樹脂フィ ルムやポリエステルフィルムなどが用いられる。また巻取り方式で生産する場合 にはプラスチックフィルムの厚さは伸びしわ、亀裂などの発生の防止の面から5 〜100μmであることが好ましい。
【0006】 本考案による積層体の形成方法は以下に示すとおりである。まず基材のプラス チックフィルムの少なくとも片面にけい素酸化物を必須成分とするドライプレー テイング層を形成する。このドライプレーテイング層はプラスチック表面のぬれ 性を改善するばかりでなく、最終的に得られるフィルムに酸素や水蒸気等のガス バリヤ性機能を付与するものである。プラスチックフィルムにけい素酸化物を必 須成分とするドライプレーテイング層を形成する方法としては特に制限はなく、 真空蒸着,イオンプレーティング,スパッタリング,プラズマCVDなどを用い る。さらに、真空蒸着の加熱方法としては特に制限はなく、高周波誘導加熱,抵 抗加熱,輻射加熱,電子線加熱などの従来公知の加熱方法を用いることができる 。 ケイ素酸化物の薄膜の厚さは、使用するフィルム基体の厚さと最終的に得られ るフィルムの使用目的に合わせて選定されるが、本考案においては30Å〜50 00Åの範囲が望ましく、好ましくは200Å〜1000Åが望ましい。 次にけい素酸化物を必須成分とするドライプレーテイング層に水性被覆剤を塗 布または印刷する。水性被覆剤としては水性接着剤,水性アンカーコート剤,水 性コーティング剤,水性グラビアインキ等があり、ヒートシール性,易接着性を 有しているものでも良い。これら水性被覆剤は使用される状態で主溶媒が水であ れば良く、接着剤,アンカーコート剤,コーティング剤,印刷インキ等の樹脂は とくに限定されるものではない。さらに水性被覆剤にはアルコール等の有機溶剤 が一部含まれていてもよい。水性被覆剤としては、再生利用や燃焼時のことを考 慮する場合にはポリエステル系が好ましい。
【0007】 水性被覆剤の塗布量としては特に制限はなく接着剤,アンカーコート剤,コー ティング剤,印刷インキ等が一般的に使用される範囲なら問題はない。水性被覆 剤をけい素酸化物を必須成分とするドライプレーテイング層を設けたプラスチッ クフィルムに塗布する方法としては、グラビアコート,リバースコート,スプレ ーコート等の方法が考えられるが、これらに限定されるものではない。また、塗 工速度・乾燥手段も通常使用される範囲なら問題ない。水性被覆剤の厚さとして は、通常1〜10μmである。
【0008】 プラスチックフィルムにドライプレーテイング層を設け、その上に水性被覆剤 を塗工または印刷し、さらにその上に一層又は二層以上のプラスチックフィルム を積層する方法としては特に制限はなく、ドライラミネート,エクストルージョ ンラミネート,サーマルラミネート等の従来公知のラミネート方法を用いること ができる。水性被覆剤の上に積層するプラスチックフィルムとしては特に制限は なくポリエチレンテレフタレート,ポリブチレンテレフタレート,ポリエチレン −2,6−ナフタレートなどのポリエステル,ポリアミド,ポリイミド,ポリア クリロニトリル,ポリカーボネート,ポリスチレン,ポリエチレン,ポリプロピ レン等のポリオレフィン,エチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物,ポリビニル アルコール,芳香族ポリアミド,ふっ素樹脂などを素材とするフィルム、あるい はこれらの1種または2種以上を含む積層フィルムがあり、一軸延伸や二軸延伸 をされたものであってもよい。またけい素酸化物を必須成分とするドライプレー テイング層を設けたプラスチックフィルム側にも一層又は二層以上のプラスチッ クフィルムを同様な方法で積層してもよい。ドライプレーテイング層に水性被覆 剤を塗布または印刷することにより有機溶剤系の被覆剤に比べ、ガスバリヤー性 がさらに向上する理由としては、水性被覆剤をけい素酸化物を必須成分とするド ライプレーテイング層に塗布または印刷することにより、けい素酸化物の薄膜表 面および薄膜内に形成された微細孔に吸着した水分が反応し、ケイ素酸化物の薄 膜表面及び内に形成された微細孔が塞がれる構造となるため、酸素及び水蒸気が 極めて透過しにくい構造となり、酸素及び水蒸気の各バリヤ性の優れたものとな ると考えられる。
【0009】
【考案の効果】
本考案により得られる積層体はプラスチックフィルムにけい素酸化物を必須成 分とするドライプレーテイング層を設け、ぬれ性を改善したことで塗工適性が向 上し、その結果、水性被覆剤の使用が可能となり、接着性向上の為だけの表面改 質処理は不要となる。また、有機溶剤を使用しないためラミネート作業環境,印 刷作業環境等の作業環境がクリーンになるばかりでなく、積層体の残留溶剤もほ とんどなくなるものであり、その積層体は、実質的にポリエステル系樹脂層で構 成することもでき廃棄処理時における混乱もなく、焼却しても塩素イオンを発生 しない。また水性被覆剤をドライプレーテイング層に塗布することで、酸素,水 蒸気等のガスバリヤ性がさらに向上するためバリヤ性向上のため、わざわざ水を 塗工する必要もなく、極めて完成度の高いハイバリヤー包装用積層体の提供が可 能になる。この積層体はパウチ、トレイのフタ材、ガゼット包装やタバコ包装の 一般包装用として用いることができる。 また、バリヤー性の向上、および印刷や他のフィルムとの接着などの機能を一 度の処理で可能となるメリットがある。例えば、基材に用いるプラスチックフイ ルムに予め片面にヒートシールを有しているものを用いた場合、一回の塗布また は印刷で両面にヒートシール層を有するバリヤー性フイルムを得ることができる 。この基材に予め設けられたヒートシール層の形成方法としては、共押出多層二 軸延伸であってもよく、またフイルム延伸前後のインラインもしくはオフライン による塗布であってもよい。 さらに、タバコ包装材料の場合、従来使用されているPVDCコーティングポ リプロピレンフイルムよりも、Lメンソール等のフレーバーバリヤー性能が向上 するばかりでなく、フレーバー成分の樹脂への吸着量も少ないため、タバコの風 味を損なうことなく長期間の保存が可能となる。特に袋の内面のヒートシール層 をポリエステル系にすることにより、フレーバー成分の樹脂への吸着量を低くす ることができる。また、積層体が透明であるため、袋への印刷が不要となる利点 もある。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例に基づいて、さらに詳細に説明するが、本発明はその要 旨を超えない限り、以下の例に限定されるものではない。なお実施例における各 特性の測定は次の測定方法によったものである。 酸素ガス透過率 ASTM D−3985に準じて酸素ガス透過率測定器(モダンコントロール ズ社OXTRAN−100)を用いて25℃、100%RH(湿度)の条件にて 測定した。 水蒸気透過率 ASTM F−1249に準じて水蒸気透過率測定器(モダンコントロールズ 社PERMATRAN−W−TWIN)を用いて40℃、90%RHの条件にて 測定した。 ヒートシール強度 120℃、1Kg/cm2、1秒間の条件でヒートシールされた積層体について、1 5mm幅、T字剥離、300mm/minの強度を測定した。ヒートシール面は、基材ポ リエステルのヒートシール層どおし、基材ポリエステルのヒートシール層とその 反対面、および反対面どおし、の3点について行った。 残留溶剤量 得られた積層体10×30mmを密封容器に入れて、80℃、30分間加熱処理し、 ガスクロマトグラフィーで溶剤量を測定した。
【0011】 実施例1 厚さ12μの二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムの表面 に高周波誘導加熱方式で一酸化ケイ素を加熱、真空蒸着させ、約1000Åのけ い素酸化物の薄膜を形成させた。 この蒸着フィルムに水性グラビアインキ、アクワカラーR63F白(東洋イン キ製造社製)を塗布量約2g/m2(ドライ)をグラビアコーターを用いて速度1 00m/min で印刷し、さらにその上に水性接着剤AD−610A/AD−61 0C(東洋モートン社製)を塗布量約2.5g/m2(ドライ)をグラビアコータ ーを用いて約100m/min で塗布し、線状低密度ポリエチレンフィルム60μ とドライラミネートした。得られた積層体の部分拡大断面図を図1に示す。1は プラスチックフィルム、2はドライプレーテイング層、3,4は水性被覆剤層、 6はさらに積層されるプラスチックフィルムを表わす。得られた積層体について 、前記の方法で酸素ガス透過率と水蒸気透過率を測定した。また、ドライプレー テイング層2と水性インキ3の接着強度を15mm幅、T字剥離、剥離速度300 mm/min の条件で測定した。又得られた積層体0.2m2を密封容器に入れ、80 ℃、30分間加熱処理し、ガスクロマトグラフィーで残留溶剤についての試験を 行った。結果を表1に示す。
【0012】
【表1】
【0013】 実施例2 実施例1で得られた蒸着フィルムに水性接着剤AD−610A/AD−610 C(東洋モートン社製)塗布量約2.5g/m2(ドライ)をグラビアコーターを 用いて、100m/min で塗布し、線状低密度ポリエチレンフィルム60μとド ライラミネートした。得られた積層体の部分拡大断面を図2に示す。得られた積 層体について前記の方法で酸素ガス透過率、水蒸気透過率を測定した。測定結果 を表1に示す。
【0014】 実施例3 実施例1で得られた蒸着フィルムの両面に水性ヒートシール剤THW−328 7(東洋モートン社製)を巻取式ドライラミネーターにより片面約1g/m2(ド ライ)塗工し、90℃で10秒間乾燥した積層体(図3)を作成した。この積層 体について前記の方法で酸素ガス透過率と水蒸気透過率を測定した。測定の結果 を表−1に示す。また、上記積層体の蒸着面側と蒸着面側とを向い合わせに12 0℃、2kg/cm2 で1秒間ヒートシールをした。その積層体について、15mm幅 、T字剥離、300mm/min によるヒートシール強度測定を行った。測定の結果 を表1に示す。
【0015】 実施例4 厚さ15μm片側ヒートシール処理二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィ ルムの非処理面に高周波誘導加熱方式で一酸化けい素を加熱真空蒸着させ、約1 000Åのけい素酸化物の薄膜を形成させた。 上記蒸着フィルムの蒸着層側に水性ヒートシール剤THW−3287(東洋モ ートン社製)を巻取式ドライラミネータにより約1g/m2(ドライ)塗工し、9 0℃で10秒間乾燥した積層体(図4)を作成した。この積層体について前記の 方法で酸素ガス透過率と水蒸気透過率を測定した。結果を表1に示す。また、上 記積層体について、ヒートシール処理面と塗工面とを向い合わせにして120℃ 2kg/cm2 で1秒間ヒートシールし、実施例1と同様にヒートシール強度を測定 した。結果を表1に示す。
【0016】 比較例1 厚さ12μの二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムの表面 に水性グラビアインキ、アクワカラーR63F白(東洋インキ製造社製)を塗布 量約2g/m2(ドライ)をグラビアコーターを用いて、速度100m/min で印 刷し、さらにその上に水性接着剤AD610A/AD610C(東洋モートン社 製)塗布量約2.5g/m2(ドライ)をグラビアコーターを用いて約100m/ min で塗布し、線状低密度ポリエチレンフィルム60μとドライラミネートした (図5)。得られた積層体について前記の方法で酸素ガス透過率と水蒸気透過率 を測定した。また実施例1と同様な条件でPETフィルム1と水性インキ3の接 着強度を測定した。測定結果を表1に示す。
【0017】 比較例2 実施例1で得られた蒸着フィルムに溶剤系グラビアインキラミスターR63白 (東洋インキ製造社製)と溶剤系接着剤AD308A/AD308B(東洋モー トン社製)を用いて、実施例1と同様な方法で積層体(図6)を作成し、前記の 方法で酸素ガス透過率と水蒸気透過率を測定した。又、残留溶剤試験も実施例1 と同様な方法で行った。測定結果を表1に示す。
【0018】 比較例3 実施例1で得られた蒸着フィルムに、有機溶剤系接着剤AD308A/AD3 08B(東洋モートン社製)を用いて実施例2と同様な方法で積層体(図7)を 作成し、前記の方法で酸素ガス透過率と水蒸気透過率を測定した。測定結果を表 1に示す。
【0019】 比較例4 実施例1で得られた蒸着フィルムについて、前記の方法で酸素ガス透過率と水 蒸気透過率を測定した。結果を表1に示す。
【0020】 比較例5 実施例3の記載例において、ヒートシール剤を溶剤系のAD−33−DW87 2(東洋モートン社製)とし、乾燥条件を150℃、10秒、ヒートシール条件 を190℃、3kg/cm2 で1秒としたほかは、実施例1と同じ手順で作製した積 層体(図8)に関して諸特性を評価した結果を表1に示す。
【0021】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案または比較例による包装用積層体の部分
拡大断面図を示す。
【図2】本考案または比較例による包装用積層体の部分
拡大断面図を示す。
【図3】本考案または比較例による包装用積層体の部分
拡大断面図を示す。
【図4】本考案または比較例による包装用積層体の部分
拡大断面図を示す。
【図5】本考案または比較例による包装用積層体の部分
拡大断面図を示す。
【図6】本考案または比較例による包装用積層体の部分
拡大断面図を示す。
【図7】本考案または比較例による包装用積層体の部分
拡大断面図を示す。
【図8】本考案または比較例による包装用積層体の部分
拡大断面図を示す。
【符号の説明】
1 プラスチックフィルム 2 ドライプレーテイング層 3,4,5 水性被覆剤層 6 積層されるプラスチックフィルム 7 ヒートシール処理層 8,9,10,11 有機溶剤系被覆剤層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 野手 紘太郎 東京都中央区京橋二丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 けい素酸化物を必須成分とするドライプ
    レーテイング層を1層以上設けたプラスチックフィルム
    において、該ドライプレーテイング層に水性被覆剤を塗
    布または印刷してなることを特徴とする包装用積層体。
  2. 【請求項2】 けい素酸化物を必須成分とするドライプ
    レーテイング層を1層以上設けたプラスチックフィルム
    において、該ドライプレーテイング層に水性被覆剤を用
    いてプラスチックフィルムを積層してなることを特徴と
    する包装用積層体。
  3. 【請求項3】 けい素酸化物を必須成分とするドライプ
    レーテイング層を1層以上設けたプラスチックフィルム
    において、該ドライプレーテイング層に水性印刷インキ
    が塗布または印刷され、更に外側に水性被覆剤を用いて
    プラスチックフィルムを積層してなることを特徴とする
    包装用積層体。
  4. 【請求項4】 けい素酸化物を必須成分とするドライプ
    レーテイング層を1層以上設けたプラスチックフィルム
    において、該ドライプレーテイング層に水性被覆剤が塗
    布または印刷され、更にプラスチックフィルムの反対面
    に水性被覆剤が塗布または印刷されてなることを特徴と
    する包装用積層体。
  5. 【請求項5】 けい素酸化物を必須成分とするドライプ
    レーテイング層を1層以上設けたプラスチックフィルム
    において、該ドライプレーテイング層に水性被覆剤が塗
    布または印刷され、更にプラスチックフィルムの反対面
    に水性被覆剤が塗布または印刷されてなることを特徴と
    するタバコ包装用積層体。
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