JPH0542352U - オペレータキヤビンのマウント装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 横揺れを減少させると共に、しかもコストも
低減させるもの。 【構成】 オペレ−タキャビン１を載置したパワ−ショ
ベル等の旋回体である車体フレ−ム２の両側に剛性のあ
る支柱３を立設し、支柱３の上部内側にオペレ−タキャ
ビン１の側面を上部弾性体４を介してそれぞれ支持する
と共に、車体フレ−ム２とオペレ−タキャビン１の底面
とを下部弾性体５を介して支持したもの。 【効果】 横揺れを押さえながら上下方向の変位を大き
く取れることにより乗り心地の改良が図れ、しかも支柱
は従来の落石落下防止用部材を使用することにより、ハ
イマウント用としての新たなフレ−ムが不要となる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は建設機械、特に油圧式パワ−ショベルにおけるオペレ−タキャビンの マウント装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に油圧式パワ−ショベル等のオペレ−タキャビンのマウント装置としては 従来から多く考案されているが、例えば図４（ａ），（ｂ）に示すようにデッキ １１の上にオペレ−タキャビン１２をマウントゴム１３を介して取付けたもの、 また、図５に示す特開平３−９６５２７号公報にはオペレ−タキャビン１４の底 面とデッキ１５との間と、同キャビン１４の後面の中位の高さの部分をデッキ１ ５上に取付けられたマウントフレ−ム１６の双方に緩衝支持体１７を介して支持 するようにしたもの、さらに図６に示すようにデッキ１９上面とオペレ−タキャ ビン２０の底面とをマウントゴム２１により支持し、落石落下防止部材２２をデ ッキ１９に単独に取付けたもの、あるいはブルド−ザの場合のように図７に示す 転倒防止部材２３にオペレ−タキャビン２４の上部を多数のボルト２５により吊 るように取付け、転倒防止部材２３を車体フレ−ム２６にマウントゴム２７によ り取付けたもの等がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかして、図４，図６および図７はキャビンの底面のみの支持のため、オペレ −タキャビンの横揺れが大きくなり、乗り心地の悪化を招く問題がある。これに 対して図５の場合は乗り心地は改善されるものの新たにハイマウント用のマウン トフレ−ム１６が必要となり、したがって重量も増大してコスト高となる問題が 生ずる。

【０００４】 本考案はこれに鑑み、横揺れを減少させると共に、しかもコストを低減するこ とのできるオペレ−タキャビンのマウント装置を提供して従来技術の持つ欠点の 解消を図ることを目的としてなされたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記従来技術の問題点を解決する手段として本考案は、オペレ−タキャビンを 載置した車体フレ−ムの両側に剛性のある支柱を立設し、該支柱の上部内側に該 オペレ−タキャビンの側面を上部弾性体を介してそれぞれ支持すると共に、該車 体フレ−ムと該オペレ−タキャビンの底面とを下部弾性体を介して支持したこと を特徴とする。

【０００６】

【作用】

上記構成によれば、オペレ−タキャビンは上部が剛性のある支柱により支持さ れ、下部が従来のように支持されているから、横揺れが減少する。

【０００７】

【実施例】

図１は本考案にかかるオペレ−タキャビンのマウント装置の一実施例を示す側 面図、図２は図１の正面図、図３は図１の後部から見た斜視図である。

【０００８】 本考案はオペレ−タキャビン１を載置したパワ−ショベル等の旋回体である車 体フレ−ム２の両側に剛性のある支柱３を立設し、該支柱３の上部内側にオペレ −タキャビン１の側面を上部弾性体４を介してそれぞれ支持すると共に、該車体 フレ−ム２と該オペレ−タキャビン１の底面とを下部弾性体５を介して支持した もので構成されている。

【０００９】 オペレ−タキャビン１は底面を車体フレ−ム２に設けた下部弾性体５（実施例 ではマウントスプリング）で支持されており、上部両側面は上部弾性体４（実施 例ではマウントスプリング）で支柱３に取付けられている。そして上下方向は小 さいばね定数に設定されている。また、実施例では支柱３は上部が一体に連結さ れて落石の落下防止部材を形成しており、車体フレ−ム２にボルト等の締結手段 ６により堅固に固着されている。

【００１０】 つぎに作用を説明する。オペレ−タキャビン１が横揺れしようとした場合、上 部は上部弾性体４がその動きを拘束し、揺れ量を押さえることになり、上下方向 は小さいばね定数に設定されているから、ストロ−クは従来通り得ることができ 、乗り心地はこれにより改善される。

【００１１】

【考案の効果】

以上説明したように本考案は、オペレ−タキャビンを載置した車体フレ−ムの 両側に剛性のある支柱を立設し、該支柱の上部内側に該オペレ−タキャビンの側 面を上部弾性体を介してそれぞれ支持すると共に、該車体フレ−ムと該オペレ− タキャビンの底面とを下部弾性体を介して支持したから、横揺れを押さえながら 上下方向の変位を大きく取れることにより乗り心地の改良が図れ、しかも支柱は 従来の落石落下防止用部材を使用することにより、ハイマウント用としての新た なフレ−ムが不要となるので安価に提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案にかかるオペレ−タキャビンのマウント
装置の一実施例の側面の説明図である。

【図２】図１の正面の説明図である。

【図３】図１を後方から見た斜視による説明図である。

【図４】従来のオペレ−タキャビンのマウント装置の第
１例を示し、（ａ）は正面、（ｂ）は側面の説明図であ
る。

【図５】従来のオペレ−タキャビンのマウント装置の第
２例を示す説明図である。

【図６】従来のオペレ−タキャビンのマウント装置の第
３例を示す説明図である。

【図７】従来のオペレ−タキャビンのマウント装置の第
４例を示す説明図である。

【符号の説明】

１ オペレ−タキャビン ２ 車体フレ−ム ３ 支柱 ４ 上部弾性体 ５ 下部弾性体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 オペレ−タキャビンを載置した車体フレ
   −ムの両側に剛性のある支柱を立設し、該支柱の上部内
   側に該オペレ−タキャビンの側面を上部弾性体を介して
   それぞれ支持すると共に、該車体フレ−ムと該オペレ−
   タキャビンの底面とを下部弾性体を介して支持したこと
   を特徴とするオペレ−タキャビンのマウント装置。