JPH0541684A - データ配信形伝送方式 - Google Patents

データ配信形伝送方式

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JPH0541684A
JPH0541684A JP1002192A JP1002192A JPH0541684A JP H0541684 A JPH0541684 A JP H0541684A JP 1002192 A JP1002192 A JP 1002192A JP 1002192 A JP1002192 A JP 1002192A JP H0541684 A JPH0541684 A JP H0541684A
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emergency transmission
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Shojiro Nakahara
昭次郎 中原
Michio Nakanishi
道雄 中西
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回線の空き時間を削減して、ビット当たりの
伝送経費が廉価なデータ配信形伝送方式を得る。 【構成】 送信データを緊急度の高い緊急送信用データ
と低い非緊急送信用データとに区分し、または、前記緊
急送信用データ,非緊急送信用Sデータ、およびデータ
の収集から送信までの許容時間幅が大きく、かつ予約に
より定期的な配信が可能な非緊急送信用Lデータに区分
し、緊急度の低いデータはそれより緊急度の高いデータ
が伝送されていない通信回線の空き時間帯を利用して配
信する。 【効果】 データを空き時間の少ない状態で効率的に多
重化でき、回線の利用時間率が向上してビット当たりの
伝送経費を大幅に低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数のユーザからの
送信要求データを、各ユーザの指定する1つまたは複数
の宛先に転送するデータ配信形伝送方式に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、通信衛星を中継局として利用した
データ配信形ネットワークにより、送信地球局,通信衛
星及び搬送波を共用する衛星通信システムは、図9に示
すように構成されている。図9において、Aはデータを
通信衛星1に送信する送信地球局であり、順次に接続さ
れたアンテナ2、送信装置3、送信周波数変換装置4、
変調装置5及び衛星回線と地上回線とのクロック整合を
取るバッファメモリ6を含んでいる。
【0003】7は第1ユーザの端末装置、8は第2ユー
ザの端末装置、9は送信地球局Aから送信された送信信
号、11はユーザの受信専用局及びデータ端末装置、1
2は他のユーザの受信専用局及びデータ端末装置、13
は第1ユーザの地上回線、14は第2ユーザの地上回
線、20はユーザ指定の時間帯に当該ユーザ端末装置と
送信地球局装置Aとを接ぐスイッチである。
【0004】次に動作について説明する。端末装置7は
ユーザからの要求に応じ、要求されたデータを地上回線
13を経由して送信地球局Aに送る。送信地球局Aでは
送られてきたデータをスイッチ20を経由しバッファメ
モリ6に蓄積し、衛星回線用クロックに変換後、変調装
置5、送信周波数変換装置4、送信装置3を経てアンテ
ナ2より通信衛星1に送信信号9として送出する。
【0005】送出された信号は通信衛星1を経て地球へ
再送信され、全ての受信専用局で受信される。受信専用
局の端末装置では受信したデータのヘッダ部で自局宛の
アドレスを検出し、受信データを端末装置に送り込む。
他の受信専用局は自局宛のヘッダでないため、受信デー
タは端末装置に取り込まず捨てる。第2ユーザに関して
も同様のことが行われる。
【0006】上記の一連の動作において、第1ユーザと
第2ユーザが独立してデータを送り出すため、データを
送り出すタイミングが重なり、送信地球局Aの入口で衝
突を起すことがある。この問題を避ける為、予めユーザ
の送信時間帯を割り当てておき、定められた時間帯をス
イッチ20で割り当て、ユーザの端末装置7,8と送信
地球局Aを継ぐことにより、複数ユーザで送信地球局A
を共用することを可能にしている。
【0007】図10は上記衛星通信システムを用いて、
2つの端末装置7,8からのデータを送信地球局Aから
送信する送信信号9の時間的配列を示すもので、71及
び72は端末装置7から送られるデータを送信する送信
信号、81及び82は端末装置8から送られるデータを
送信する送信信号を示す。
【0008】以上の説明は、端末装置7または8から独
自にデータの同報配信、特定の受信専用局宛のデータを
送出する場合についてであるが、受信専用局11または
12から例えば地上回線を経由して端末装置7または8
に対し、データの送信要求を行う場合にも同様の動作を
行う。
【0009】また以上の説明はデータ配信形ネットワー
クにおける衛星通信システムで、データを片送り衛星回
線で受信専用局の場合としたが、この衛星通信システム
に送受信局が混在しても動作の本質は変らない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の衛星通信システ
ムは以上のように構成されているので、複数のユーザの
データ送信を行うためには、ユーザの要求に基づいて2
つの時間帯を割り当てなければならないため、一般には
図10に示すように空き時間Tを生じ、衛星回線の利用
時間率を高めることが難しく、中継器使用料金が割り高
となって地上回線との経費上の競争力が劣り、衛星通信
の普及の上で支障となるという問題点があった。
【0011】請求項1に記載の発明は上記のような問題
点を解消するためになされたもので、複数のユーザで送
信地球局設備、中継局として用いる通信衛星および搬送
波周波数を共用しながら、衛星回線の利用時間率を極力
高めることができる衛星通信システムを得ることを目的
とする。
【0012】また、請求項2に記載の発明は、通信回線
の高効率化するに当っての限界を打破し、通信回線の利
用時間率をさらに向上させることができるデータ配信形
伝送方式を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係る衛星通信システムは複数のユーザからのデータに、
要求発生時に緊急、非緊急の区別を付与し、データ送信
処理手段として緊急送信用データと非緊急送信用データ
に分けて格納するバッファメモリを具備し、緊急送信用
データは着信順序に従って優先的に取り出し、非緊急送
信用データは前記緊急送信用データを格納したバッファ
メモリが空の時に分割して取り出し、それぞれのデータ
の頭にヘッダ部としてユーザ識別信号,宛先,データの
順序番号を付加して送信地球局に送信するデータ送信処
理手段を設けたものである。
【0014】また、請求項2に記載の発明に係るデータ
配信形伝送方式は、送信データを送信要求発生時に送信
する緊急度の高い緊急送信用データ,送信要求発生時に
送信され、必要により非緊急度の度合いで複数段階に分
けられる非緊急送信用Sデータ、およびデータを収集し
てから送信するまでの時間の許容幅が大きく、かつ予約
によって定期的に配信を行う非緊急送信用Lデータに区
分してバッファメモリに格納し、緊急送信用データは着
信順序に従って優先的に、非緊急送信用Sデータは前記
緊急送信用データを格納しているバッファメモリが空の
時に一括または分割して、非緊急送信用Lデータは前記
緊急送信用データを格納しているバッファメモリおよび
非緊急送信用Sデータを格納しているバッファメモリが
同時に空きになった時に一括または分割してそれぞれ取
り出し、ヘッダ部としてユーザ識別信号,宛先,データ
の順序番号を付加した後、伝送方向を一方向に限った専
用回線を通じて宛先に配信するものである。
【0015】
【作用】請求項1に記載の発明におけるデータ送信処理
手段は、緊急送信用データを着信順序に取り出し該緊急
送信用データの格納バッファメモリが空のときに非緊急
送信用データを取り出して送信することにより、データ
の伝送効率が向上し、伝送経費を大幅に低減することを
可能にする。
【0016】また、請求項2に記載の発明におけるデー
タ送信処理手段は、バッファメモリに格納された緊急送
信用データ,非緊急送信用Sデータ、および非緊急送信
用Lデータのうち、緊急送信用データは第一優先として
着信順序に従って、非緊急送信用Sデータおよび非緊急
送信用Lデータは、それぞれ緊急度がそれより上位のデ
ータを蓄積しているバッファメモリが全て空きの時に一
括または分割して送信することにより、専用回線の伝送
方向を一方向に限ることと合わせて、通信回線の利用時
間率をさらに向上させたデータ配信形伝送方式を実現す
る。
【0017】
【実施例】実施例1.以下、この発明の実施例1を図に
ついて説明する。図1は請求項1に記載の発明の一実施
例を示す構成図であり、図9に示す従来の衛星通信シス
テムと同一、もしくは相当部分には同一符号を付してそ
の説明を省略している。図1において、6aは緊急送信
用データを格納するバッファメモリ、6bは非緊急送信
用データを格納するバッファメモリである。ここで緊急
送信用データとは、通常の伝達時間内で送られることを
期待するデータであり、非緊急送信用データとは、その
日中に送ればよいファイル転送用データ、数十分若しく
は数時間以内に入手すれば十分と判断される検索資料な
どである。これら緊急、非緊急の区別はユーザが該デー
タを送信する以前にユーザによって付与されるのであ
る。
【0018】また、17は上記バッファメモリ6a,6
bに格納されたデータの読み出しをインタフェースする
バッファメモリ読み出しインタフェース部、18はこの
バッファメモリ読み出しインタフェース部17に読み出
しアドレスを与える読み出しアドレス制御部、19はバ
ッファメモリ6a,6bへのデータの書き込みをインタ
フェースするバッファメモリ書き込みインタフェース
部、21はこのバッファメモリ書き込みインタフェース
部19に書き込みアドレスを与える書き込みアドレス制
御部であり、22は読み出しアドレス制御部18および
書き込みアドレス制御部21の制御を行うバッファメモ
リ用プロセッサである。Bはこれらバッファメモリ6
a,6b、バッファメモリ読み出しインタフェース部1
7、読み出しアドレス制御部18、バッファメモリ書き
込みインタフェース部19、書き込みアドレス制御部2
1、バッファメモリ用プロセッサ22を含んだデータ送
信処理手段である。
【0019】ここで衛星通信システムの送信において
は、中継器である通信衛星1の周波数帯域を十分に使用
するため、種々の帯域又は速度を持つ信号を多重化して
送るのが普通で、その多重化の方法として周波数分割多
重(FDM)と、時分割多重(TDM)とがあり、その
いずれを使ってもこの発明の有効性は変らないが、ここ
では周波数多重、とくにプリ・アサインメント,シング
ル・チャネル・パー・キャリア(Single Cha
nnel Per Carrier、以下SCPCとい
う)を用いた場合を示す。SCPCとは1チャンネルの
信号伝送に1搬送波を用いることであり、図2に示すよ
うに送信信号の伝送速度に対応する周波数帯域幅を持つ
搬送波を決められた間隔でn波並べることで多重化を行
なう。この場合チャンネル1はf1 の搬送波を使用する
というようにはじめから搬送波の周波数を割当てておく
のがプリ・アサインメント方式である。この発明の適用
例のようにデータ配信形ネットワークで数多くの受信局
を使う場合は、周波数を固定した方が受信局が簡単かつ
安価になりシステム構成が容易になるのでこの方式を例
とした。図1はその1チャンネル分を記してあり、衛星
中継器全体を使用する場合は図1の単位構成をn個並列
にすればよい。
【0020】次に動作について説明する。第1ユーザの
端末装置7は、要求されたデータを地上回線13を経由
してデータ送信処理手段Bに送る。データ送信処理手段
Bでは、送られてきたデータをバッファメモリ書き込み
インタフェース部19で受け取ると、書き込みアドレス
制御部21に着信割り込み指示を与えると同時に、この
書き込みアドレス制御部21からの指示により、バッフ
ァメモリ書き込みインタフェース部19で受け取ったデ
ータをバッファメモリ6aまたは6bに書き込む。この
場合、第1ユーザの端末装置7から送り出されるデータ
は緊急送信用データと非緊急送信用データに区別され、
それぞれに識別符号が付されているので、緊急送信デー
タはバッファメモリ6aに、また非緊急送信用データは
バッファメモリ6bに、それぞれバッファメモリ用プロ
セッサ22の指示による書き込みアドレス制御部21の
制御によって、分類して着信順に書き込まれる。
【0021】バッファメモリ6aに格納された緊急送信
用データは、読み出しアドレス制御部18の指示により
バッファメモリ読み出しインタフェース部17を経由し
て読み出される。この際、バッファメモリ用プロセッサ
22で生成したユーザ識別信号がデータのヘッダ部に付
加される。一方、非緊急送信データとして区別されたデ
ータはバッファメモリ6bにプロセッサ22の指示によ
る書き込みアドレス制御部21の制御により着信順に書
き込まれる。格納された非緊急送信用データは緊急送信
用データを格納したバッファメモリ6aが空になった
時、読み出しアドレス制御部18の指示により適当な長
さのパケットに区切られ、バッファメモリ読み出しイン
タフェース部17を経由して読み出される。この際、緊
急送信用データの場合と同様バッファメモリ用プロセッ
サ22で生成されたユーザ識別信号がデータのヘッダ部
に付加される。非緊急送信用データが読み出され変調装
置5に送られている最中に、バッファメモリ6aに緊急
送信用データが書き込まれると、バッファメモリ用プロ
セッサ22は非緊急用データの読み出し中止指示を読み
出しアドレス制御部18に対して行ない、バッファメモ
リ6aに書き込まれた緊急送信用データを優先して読み
出すよう読み出しアドレス制御部18に指示する。
【0022】バッファメモリ6aまたは6bから読み出
されて、ユーザ識別信号および宛先がヘッダ部に付加さ
れたデータは、変調装置5、送信周波数変換装置4、送
信装置3、およびアンテナ2を経由して送信信号9とし
て、通信衛星1に向けて送出される。通信衛星1は送信
信号9を受信すると地球へ向けて再送信し、この信号は
全ての受信専用局で受信される。受信専用局では受信デ
ータのヘッダ部のユーザ識別信号,自局宛のアドレスを
検出し端末装置に取り込む。他の受信専用局では自局宛
のアドレス信号が検出されない限り受信したデータは捨
てる。また非緊急用データを受信した局は、到着順にデ
ータを端末装置のメモリに格納し、全データが集まるま
でデータを受信する。第2ユーザの場合も第1ユーザと
同様の動作を行う。更にユーザが増えてもよい。
【0023】図3は送信信号9として送るユーザのデー
タの時間的配列を示す図である。図3において(イ)は
緊急送信用データ/非緊急送信用データの区別のない従
来の衛星通信システムの場合を示し、送信信号の時間的
配列に空き時間を生じる。(ロ)は緊急送信用データ送
出の空き時間を利用してそこに非緊急送信用データを嵌
め込んで送るこの実施例1の衛星通信システムの例で、
殆んど空き時間のない効率のよい伝送が可能であること
を示す。なお、この実施例1では、ユーザ端末装置7,
8から独自に送られるデータの同報配信、特定受信専用
局宛のデータ配信の場合を示したが、受信専用局11ま
たは12から、例えば地上回線を経由して端末装置7ま
たは8に対し、データ配信要求を行う場合も同様であ
る。
【0024】実施例2.次にこの発明の実施例2につい
て説明する。図4は請求項2に記載の発明の一実施例を
示す構成図で、図1と同一の部分には同一符号を付して
説明の重複をさけている。図4において、6b,6cは
後に説明する非緊急送信用Sデータと非緊急送信用Lデ
ータとをそれぞれ別々に格納するバッファメモリであ
り、23,24はユーザの端末装置7,8とバッファメ
モリ書き込みインタフェース部19とを結んで、特に前
記非緊急送信用Lデータの伝送に使用される地上回線で
ある。
【0025】ここで、この実施例2における配信システ
ムでは、ファックスをはじめとする静止画,各種CAD
データ,フロッピーディスクやレーザディスクのデータ
などのデータ配信およびファイル転送など、或る箇所か
ら他の希望の箇所へ一方向に配信するあらゆるデータを
扱うが、この実施例ではそのデータを次のように緊急度
により3種類に分類する。
【0026】
【表1】
【0027】特に非緊急送信用LデータはCADデー
タ,高精細静止画,計算機のファイル更新など大量のデ
ータでかつ送信局でデータを収集から送信までの時間が
例えば半日とか1日というように許容幅が大きく、予約
により定期的な配信が期待できるようなデータであるこ
とが特長である。この予約ベースのデータは一般にデー
タ量が大きいため、緊急送信用データ,非緊急送信用S
データの場合に比し、通信回線としてより高速なことが
要求され、長時間回線を塞ぐ恐れがあるので、その場合
は別の地上回線23,24で入力する必要がある。また
一つの方法としてはユーザ側でデータが備った時点で送
信局側からデータを呼び出すことも考えられる。
【0028】次に動作について説明する。ユーザからの
送信要求データは端末装置7,8からそれぞれのプロト
コルに従い地上回線13,14又は23,24を経由し
てデータ送信処理手段Bに送られる。データ送信処理手
段Bではデータはバッファメモリ書き込みインタフェー
ス部19を経由して、書き込みアドレス制御部21に着
信割り込み指示を与えると同時に、この書き込みアドレ
ス制御部21からの指示により、バッファメモリ6a,
6bおよび6cのいずれかに書き込まれる。この場合ユ
ーザの端末装置7,8から送り出されるデータは緊急送
信用データと非緊急送信用Sデータおよび非緊急送信用
Lデータに区別され、それぞれに識別符号が付されてい
るので、緊急送信用データはバッファメモリ6aに非緊
急送信用Sデータはバッファメモリ6bに、また非緊急
送信用Lデータはバッファメモリ6cに、それぞれバッ
ファメモリ用プロセッサ22の指示による書き込みアド
レス制御部21の制御によって、分類して着信順に書き
込まれる。
【0029】バッファメモリ6aに格納された緊急送信
用データは、読み出しアドレス制御部18の指示により
バッファメモリ読み出しインタフェース部17を経由し
て読み出される。この際、バッファメモリ用プロセッサ
22で生成したユーザ識別信号および宛先がデータのヘ
ッダ部に付加される。一方バッファメモリ6bに格納さ
れた非緊急送信用Sデータは、緊急送信用データを格納
したバッファメモリ6aが空になった時、読み出しアド
レス制御部18の指示によりバッファメモリ読み出しイ
ンタフェース部17を経由して読み出される。この際緊
急送信用データの場合と同様バッファメモリ用プロセッ
サ22で生成されたユーザ識別信号および宛先がデータ
のヘッダ部に付加される。非緊急送信用Sデータが読み
出され変調装置5に送られている最中に、バッファメモ
リ6aに緊急送信用データが書き込まれると、バッファ
メモリ用プロセッサ22は非緊急送信用Sデータの読み
出し中止指示を読み出しアドレス制御部18に対して行
ない、書き込まれた緊急送信用データを優先して読み出
すように読み出しアドレス制御部18に指示する。再度
バッファメモリ6aが空になった時、上記手順により非
緊急送信用Sデータの読み出しの開始を指示し、一連の
非緊急送信用Sデータが読み出し終るまで上記手順を繰
り返す。
【0030】またバッファメモリ6cに格納された非緊
急送信用Lデータは、緊急送信用データを格納したバッ
ファメモリ6a、および非緊急送信用Sデータを格納し
たバッファメモリ6bが同時に空になった時、読み出し
アドレス制御部18の指示によりバッファメモリ読み出
しインタフェース17を経由して読み出される。この際
バッファメモリ用プロセッサ22で生成されたユーザ識
別信号および宛先がデータのヘッダ部に付加される。非
緊急送信用Lデータが読み出され変調装置5に送られて
いる最中に、バッファメモリ6aか6bのいずれかにデ
ータが書き込まれると、バッファメモリ用プロセッサ2
2は非緊急送信用Lデータの読み出し中止指示を、読み
出しアドレス制御部18に対して行ない、書き込まれた
データを優先して読み出す。再度バッファメモリ6a,
6bが同時に空になった時、非緊急送信用データLの読
み出しの開始を指示し、一連の非緊急送信用Lデータが
読み出し終るまで上記手順を繰り返す。
【0031】バッファメモリ6a,6bまたは6cから
読み出されて、ユーザ識別信号および宛先がヘッダ部に
付加されたデータは、変調装置5、送信周波数変換装置
4、送信装置3およびアンテナ2を経由し、送信信号9
として専用回線である衛星回線を通って通信衛星1に向
けて送出される。通信衛星1は受信信号を地球へ向けて
再送信し、この信号は全ての受信専用局で受信される。
該当する受信専用局では受信データのユーザ識別番号,
自局宛の宛先を検出しデータを取り込む。他の受信専用
局では自局宛の宛先信号が検出されないので受信データ
は捨てる。また非緊急送信用Sデータまたは非緊急送信
用Lデータを要求した局は、データが分割されている場
合には到着順にデータを受信専用局内のメモリに格納
し、一連のデータが集った時点で受信完了とする。受信
専用局に取り込んだデータは使用端末のプロトコルに従
って所要のインタフェース条件の下に受信側端末に送ら
れる。
【0032】図5は衛星回線に送り込まれるユーザのデ
ータの時間的配列すなわち回線の使用状態を想定した送
信要求データの時間分布と対比して示す説明図である。
図5(イ)は緊急送信用データのみの場合(ロ)は緊
急送信用データと非緊急送信用Sデータを区別した
場合、(ハ)はさらに非緊急送信用Lデータを加えた
場合を示す。前述のごとくこの実施例2ではプリアサイ
ンメントSCPCを用いた場合を示しており、これは図
6に示すように限定されたn個のユーザから並列にかつ
ランダムに送られてバッファメモリに蓄積されたデータ
が、回線容量(伝送速度)一定の出力回線で送出される
ことを意味する。
【0033】ここで、データの送信に緊急性を要求され
る場合には、トラフィックのピークに対応して出力回線
の容量(伝送速度)を入力回線の容量(伝送速度)より
大きくする必要がある。実際には回線容量は任意には選
べないので、出力回線の容量(例えば64kb/se
c)に合わせてトラフィックを考慮しながらユーザの数
を定めることになる。このような状態における“送信要
求データの時間分布”と“回線の使用状態”を示したの
が図5(イ)である。送信要求データの時間分布は、ユ
ーザが主に企業と想定すれば通常の通信サービス同様朝
9時から10時まで、午後の最初および終業時間前後に
トラフィックの集中がみられ、あとは疎になるのが平均
的なパターンと考えられる。実際のトラフィック分布は
もっと複雑であるが、この図では簡単のため回線容量で
正規化してある。緊急送信で時間遅れが僅かであること
から回線の使用状態は時間分布と殆ど等しい。
【0034】次に多少の遅れを認める非緊急送信用Sデ
ータを加えた場合を図5(ロ)に示す。この場合は非
緊急送信用Sデータの送信の遅れが許されることから、
非緊急送信用Sデータは出力回線の容量をオーバーし
て入力しても良く、回線の使用状態も図示の如く緊急送
信用データのみの時に比し、空き時間の少ない時間効率
の良い伝送が可能である。しかしながら、緊急送信用デ
ータや非緊急送信用Sデータのように送信要求発生
時に送信するデータのみを扱う限り、特定時間帯でのト
ラフィック集中は避けられず、出力回線容量をこれに合
わせた場合、中間時間帯での空き時間は図5(ロ)のよ
うにまだかなり残ることになる。また送信用によるトラ
フィックの変動を見込むと空き時間率は更に大となる。
【0035】図5(ハ)は上記緊急送信用データおよ
び非緊急送信用Sデータに加えて、前述のように予約
によって定期的な配信が期待できる非緊急送信用Lデー
タを新たに付加した場合である。この非緊急用Lデー
タは大量のデータが多く、この場合は緊急送信用デー
タや非緊急送信用Sデータのための回線では長時間
回線を塞ぐことにもなるので、別途より高速な回線を用
いて緊急送信用データや非緊急送信用Sデータとは
別にバッファメモリに入力する。また別の方法としては
ユーザ側でデータが備った時点で送信側からデータを呼
び出すことも考えられる。このように緊急送信用データ
および非緊急送信用Sデータとは別途取り込んだ非
緊急送信用Lデータの模様を示したのが図5(ハ)の
の格納状況である。この非緊急送信用Lデータを新
たに加えることにより回線の空き時間は顕著に埋り、回
線の利用時間率を十分上げることができる。どこまで効
率を上げられるかは日々のトラフィックの変動率によ
る。なお、この実施例2では最も一般性あるものとし
て、データの緊急度を3段階としたが、ユーザの要求如
何で非緊急用Sデータの段階を省いても良いし、逆によ
り細かい要求にこたえるため非緊急用Sデータの段階を
増やしても、考え方は同じである。
【0036】また、この実施例2においては、使用端末
装置によって決るプロトコルに従った接続手順による伝
送は送信端末←→データ送信処理手段間と受信専用局←
→受信端末間で行われ、送信地球局→受信専用局の間の
衛星回線による専用回線区間は一方向伝送によるデータ
伝送となっている。このように専用回線が一方向性であ
ることは、通信の都度通信路の設定・解除を行なう手続
きが不要なだけデータ伝送の効率が実質的に向上すると
同時に、前述のデータ送信処理手段を用いて、ほとんど
隙間なく送り出されるデータ信号列をそのまま伝送する
のに適している。なお、この方式で受信側から送達確認
や再送要求などの信号を送信側に送り返す必要がある場
合は別途地上回線を使用する。
【0037】さらに、図4の例は受信側端末装置が受信
専用局内か同一構内にある公衆回線と専用回線の接続の
場合であるが、受信端末が受信専用局から離れた場所に
あるときは当然その間を公衆回線で結ぶことになる。ま
た、図4ではその専用回線として衛星回線を使用した場
合について説明したが、一方向伝送に限った地上専用回
線を用いても配信システムとしては全く同じ動作をする
ものであり、上記実施例と同様の効果が得られる。
【0038】実施例3.図4に基づいて説明した実施例
2は、小口ユーザにも広く利用されるように、ユーザ側
に置く受信専用局の価格を極力安くするため、プリアサ
インメントSCPCを使用した場合である。このため一
本の回線に多数のユーザからの変動のあるトラフィック
を詰め込む必要から、回線の平均的利用時間率の向上に
自ずと限界がある。この回線の平均的利用時間率を更に
上げるためには、要求トラフィックが急増して、一回線
では規定の時間内にデータを送り切れないと判断した場
合、その余剰のデータを送り出す第2の回線を設けるこ
とが必要となる。
【0039】図7はそのような実施例のシステムの構成
図であり、大部分は図4と同じであり重複する部分は説
明を繰り返さない。図において、4a,5aおよび4
b,5bはそれぞれ異った周波数の搬送波を作る周波数
変換装置および変調装置であり、25は2系統の送信ル
ートの送信状況をモニタして送信ルート選択を行う送信
ルート選択プロセッサである。9,10は周波数変換装
置と変調装置4a,5aおよび4b,5bを経て送信地
球局Aから送信される送信信号である。また、図8は通
信衛星1の中継器の周波数スペクトラムを示す説明図で
あり、図において、41は中継器(通信衛星1)の帯域
幅、42および43はそれぞれ周波数変換装置4aおよ
び4bと変調装置5aおよび5bを経て送信地球局Aか
ら送信される送信信号9,10の搬送波スペクトラムを
示す。
【0040】次に動作について説明する。予め緊急送信
用データ,非緊急送信用Sデータ、および非緊急送信用
Lデータを、その緊急度別に分類され、ユーザの端末装
置から地上回線を経由してデータ送信処理手段に送られ
たデータは、一旦バッファメモリ6a,6b,6cのい
ずれかに格納され、その後、緊急度の順位に従って順次
規定の手順により送信地球局Aに送られるが、この手順
は図4に示した実施例2に基づいて既に記述した通りで
ある。
【0041】この過程で一部ユーザの要求トラフィック
が増加して、6a,6b,6cの各バッファメモリに蓄
積中のデータ量のいずれかが、個別に定められた一定量
をこえ規定の時間内に配送できなくなった場合、バッフ
ァメモリ用プロセッサ22は送信ルート選択プロセッサ
25から空きルートの指示を受け、当該バッファメモリ
のデータをユーザ単位に先着順にバッファメモリ読み出
しインタフェース部17を介してその都度指定されたル
ートにデータの送出を行なう。当該バッファメモリの蓄
積データの量が一定量より少なくなった段階で別ルート
からの送出は中止し、本来の1ルートのみによる送信に
戻る。トラフィック急増により、バッファメモリ内残デ
ータ量が一定量を超える状態が2つ以上のバッファメモ
リで同時に生じた場合は、緊急度の大なるデータを収容
しているバッファメモリ内のデータから先に送信する。
【0042】ここで2波送信の開始を定める一定量は種
々の決め方があるが最も簡単な例を次に示す。当該バッ
ファメモリに指定された緊急度から考えて、蓄積データ
の送信に許される残り時間をα時間,データを送り出す
回線の伝送速度を64kb/sとし、緊急度上位でα時
間内に入力することが想定されるデータ量をDとすれ
ば、上記一定量Kは以下となる。
【0043】K=α×3600×64kb−D
【0044】通信衛星1を経由して地上へ向けて送り返
された信号は全受信専用局で受信される。このシステム
に組込まれる受信専用局は2搬送波を同時に受信する機
能を有しており、自局宛の識別をヘッダ部の識別信号を
監視して行ない、自局宛データを検出した時のみ端末装
置にデータを取り込み、自局宛でないデータは捨てられ
る。このように一波余分に搬送波をたて、別ルートを設
け必要時に2波同時に使用することにより、変動のある
トラフィックでもある程度のオーバーフローを許容する
ところまで、本来の回線の平均的利用時間率を向上させ
ることが可能となる。
【0045】なお、今までの説明は、一つの正規の搬送
波に対して、トラフィック急増用のもう一つの予備用搬
送波を加えた2波送信の例を示したが、トラフィックオ
ーバーフローの程度があまり頻繁でない場合は、正規の
搬送波N個に対し、共通した1個の予備搬送波をたてる
ことも可能である。
【0046】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、データを緊急送信用データと非緊急送信用デー
タに分けて格納するバッファメモリを有し、緊急送信用
データは着信順序に従って優先的に、非緊急送信用デー
タは緊急送信用データを格納したバッファメモリが空の
時にそれぞれ取り出し、その頭にユーザ識別信号,宛
先,データの順序番号によるヘッダ部を付加して送信地
球局に転送するデータ送信処理手段を設けるように構成
したので、送信地球局の搬送波にのせるデータを空き時
間の少ない状態で効率的に多重化することができ、ビッ
ト当たりの伝送経費を大幅に低下させることが可能とな
る。
【0047】また、請求項2に記載の発明によれば、送
信データを送信要求発生時に送信する緊急送信用データ
と非緊急送信用Sデータ、およびデータを収集してから
送信までの時間の許容幅が大きく、かつ予約により定期
的な配信が可能な非緊急送信用Lデータに区分し、緊急
度の低いデータはそれより緊急度の高いデータが伝送さ
れていない専用回線の空き時間を利用して伝送し、また
専用回線を一方向伝送に限って使用するように構成した
ので、専用回線の空き時間をさらに削減することが可能
となり、専用回線の利用時間率が大幅に向上して、ビッ
ト当たりの伝送経費をさらに低減できる効果がある。ま
た、本発明の効果は、伝送回線の性質によって左右され
るものではないから、本発明が衛星回線だけでなく地上
回線を持ついたデータ配信システムに適用できることは
明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す構成図である。
【図2】SCPCにおける周波数割当を示す説明図であ
る。
【図3】上記実施例の送信信号の時間的配置を示す説明
図である。
【図4】この発明の実施例2を示す構成図である。
【図5】上記実施例の送信信号の時間的配置を示す説明
図である。
【図6】バッファメモリの入力回線と出力回線との関係
を模式的に示す説明図である。
【図7】この発明の実施例3を示す構成図である。
【図8】上記実施例における中継器の周波数スペクトラ
ムを示す説明図である。
【図9】従来のデータ配信形ネットワークにおける衛星
通信システムを示す構成図である。
【図10】従来のシステムの配信形ネットワークにおけ
る衛星通信システムを示す構成図である。
【符号の説明】
1 通信衛星 6a バッファメモリ 6b バッファメモリ 6c バッファメモリ A 送信地球局 B データ送信処理手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年4月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】バッファメモリ6aに格納された緊急送信
用データは、読み出しアドレス制御部18の指示により
バッファメモリ読み出しインタフェース部17を経由し
て読み出される。この際、バッファメモリ用プロセッサ
22で生成したユーザ識別信号、宛先、データの順序番
がデータのヘッダ部に付加される。一方、非緊急送信
データとして区別されたデータはバッファメモリ6bに
プロセッサ22の指示による書き込みアドレス制御部2
1の制御により着信順に書き込まれる。格納された非緊
急送信用データは緊急送信用データを格納したバッファ
メモリ6aが空になった時、読み出しアドレス制御部1
8の指示により適当な長さのパケットに区切られ、バッ
ファメモリ読み出しインタフェース部17を経由して読
み出される。この際、緊急送信用データの場合と同様バ
ッファメモリ用プロセッサ22で生成されたユーザ識別
信号、宛先、データの順序番号がデータのヘッダ部に付
加される。非緊急送信用データが読み出され変調装置5
に送られている最中に、バッファメモリ6aに緊急送信
用データが書き込まれると、バッファメモリ用プロセッ
サ22は非緊急用データの読み出し中止指示を読み出し
アドレス制御部18に対して行ない、バッファメモリ6
aに書き込まれた緊急送信用データを優先して読み出す
よう読み出しアドレス制御部18に指示する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】バッファメモリ6aまたは6bから読み出
されて、ユーザ識別信号および宛先、データの順序番
がヘッダ部に付加されたデータは、変調装置5、送信
周波数変換装置4、送信装置3、およびアンテナ2を経
由して送信信号9として、通信衛星1に向けて送出され
る。通信衛星1は送信信号9を受信すると地球へ向けて
再送信し、この信号は全ての受信専用局で受信される。
受信専用局では受信データのヘッダ部のユーザ識別信
号,自局宛のアドレスを検出し端末装置に取り込む。他
の受信専用局では自局宛のアドレス信号が検出されない
限り受信したデータは捨てる。また非緊急用データを受
信した局は、到着順にデータを端末装置のメモリに格納
し、全データが集まるまでデータを受信する。第2ユー
ザの場合も第1ユーザと同様の動作を行う。更にユーザ
が増えてもよい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】バッファメモリ6aに格納された緊急送信
用データは、読み出しアドレス制御部18の指示により
バッファメモリ読み出しインタフェース部17を経由し
て読み出される。この際、バッファメモリ用プロセッサ
22で生成したユーザ識別信号宛先、データの順序番
がデータのヘッダ部に付加される。一方バッファメモ
リ6bに格納された非緊急送信用Sデータは、緊急送信
用データを格納したバッファメモリ6aが空になった
時、読み出しアドレス制御部18の指示によりバッファ
メモリ読み出しインタフェース部17を経由して読み出
される。この際緊急送信用データの場合と同様バッファ
メモリ用プロセッサ22で生成されたユーザ識別信号
宛先、データの順序番号がデータのヘッダ部に付加され
る。非緊急送信用Sデータが読み出され変調装置5に送
られている最中に、バッファメモリ6aに緊急送信用デ
ータが書き込まれると、バッファメモリ用プロセッサ2
2は非緊急送信用Sデータの読み出し中止指示を読み出
しアドレス制御部18に対して行ない、書き込まれた緊
急送信用データを優先して読み出すように読み出しアド
レス制御部18に指示する。再度バッファメモリ6aが
空になった時、上記手順により非緊急送信用Sデータの
読み出しの開始を指示し、一連の非緊急送信用Sデータ
が読み出し終るまで上記手順を繰り返す。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】またバッファメモリ6cに格納された非緊
急送信用Lデータは、緊急送信用データを格納したバッ
ファメモリ6a、および非緊急送信用Sデータを格納し
たバッファメモリ6bが同時に空になった時、読み出し
アドレス制御部18の指示によりバッファメモリ読み出
しインタフェース17を経由して読み出される。この際
バッファメモリ用プロセッサ22で生成されたユーザ識
別信号、宛先、データの順序番号がデータのヘッダ部に
付加される。非緊急送信用Lデータが読み出され変調装
置5に送られている最中に、バッファメモリ6aか6b
のいずれかにデータが書き込まれると、バッファメモリ
用プロセッサ22は非緊急送信用Lデータの読み出し中
止指示を、読み出しアドレス制御部18に対して行な
い、書き込まれたデータを優先して読み出す。再度バッ
ファメモリ6a,6bが同時に空になった時、非緊急送
信用データLの読み出しの開始を指示し、一連の非緊急
送信用Lデータが読み出し終るまで上記手順を繰り返
す。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】バッファメモリ6a,6bまたは6cから
読み出されて、ユーザ識別信号、宛先、データの順序番
がヘッダ部に付加されたデータは、変調装置5、送信
周波数変換装置4、送信装置3およびアンテナ2を経由
し、送信信号9として専用回線である衛星回線を通って
通信衛星1に向けて送出される。通信衛星1は受信信号
を地球へ向けて再送信し、この信号は全ての受信専用局
で受信される。該当する受信専用局では受信データのユ
ーザ識別番号,自局宛の宛先を検出しデータを取り込
む。他の受信専用局では自局宛の宛先信号が検出されな
いので受信データは捨てる。また非緊急送信用Sデータ
または非緊急送信用Lデータを要求した局は、データが
分割されている場合には到着順にデータを受信専用局内
のメモリに格納し、一連のデータが集ったことをデータ
の順序番号により確認した時点で受信完了とする。受信
専用局に取り込んだデータは使用端末のプロトコルに従
って所要のインタフェース条件の下に受信側端末に送ら
れる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】次に多少の遅れを認める非緊急送信用Sデ
ータを加えた場合を図5(ロ)に示す。この場合は非
緊急送信用Sデータの送信の遅れが許されることから、
非緊急送信用Sデータは出力回線の容量をオーバーし
て入力しても良く、回線の使用状態も図示の如く緊急送
信用データのみの時に比し、空き時間の少ない時間効率
の良い伝送が可能である。しかしながら、緊急送信用デ
ータや非緊急送信用Sデータのように送信要求発生
時に送信するデータのみを扱う限り、特定時間帯でのト
ラフィック集中は避けられず、出力回線容量をこれに合
わせた場合、中間時間帯での空き時間は図5(ロ)のよ
うにまだかなり残ることになる。また送信によるトラ
フィックの変動を見込むと空き時間率は更に大となる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】また、この実施例1および2においては、
使用端末装置によって決るプロトコルに従った接続手順
による伝送は送信端末←→データ送信処理手段間と受信
専用局←→受信端末間で行われ、送信地球局→受信専用
局の間の衛星回線による専用回線区間は一方向伝送によ
るデータ伝送となっている。このように専用回線が一方
向性であることは、通信の都度通信路の設定・解除を行
なう手続きが不要なだけデータ伝送の効率が実質的に向
上すると同時に、前述のデータ送信処理手段を用いて、
ほとんど隙間なく送り出されるデータ信号列をそのまま
伝送するのに適している。なお、この方式で受信側から
送達確認や再送要求などの信号を送信側に送り返す必要
がある場合は別途地上回線を使用する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】さらに、図1および図4の例は受信側端末
装置が受信専用局内か同一構内にある公衆回線と専用回
線の接続の場合であるが、受信端末が受信専用局から離
れた場所にあるときは当然その間を公衆回線で結ぶこと
になる。また、図4ではその専用回線として衛星回線を
使用した場合について説明したが、一方向伝送に限った
地上専用回線を用いても配信システムとしては全く同じ
動作をするものであり、上記実施例と同様の効果が得ら
れる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】次に動作について説明する。予め緊急送信
用データ,非緊急送信用Sデータ、および非緊急送信用
Lデータのいずれかに緊急度別に分類され、ユーザの端
末装置から地上回線を経由してデータ送信処理手段に送
られたデータは、一旦バッファメモリ6a,6b,6c
のいずれかに格納され、その後、緊急度の順位に従って
順次規定の手順により送信地球局Aに送られるが、この
手順は図4に示した実施例2に基づいて既に記述した通
りである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のユーザからの送信要求データを収
    集し、送信地球局及び通信衛星を中継局として利用して
    複数の受信地球局に転送するデータ配信形ネットワーク
    による衛星通信システムにおいて、前記複数のユーザか
    らの送信データは該ユーザからの要求に応じて緊急送信
    用データと非緊急送信用データに区分し、複数ユーザか
    らの該データを処理する送信処理手段として該データを
    緊急、非緊急に区別して格納するバッファメモリを具備
    し、前記緊急送信用データは着信順序に従って優先的に
    取り出し、前記非緊急送信用データは前記緊急送信用デ
    ータを格納しているバッファメモリが空の時に分割して
    取り出し、それぞれのデータの頭にヘッダ部としてユー
    ザ識別信号、宛先、データの順序番号を付加して前記送
    信地球局に転送する手段を設けたことを特徴とする衛星
    通信システム。
  2. 【請求項2】 複数のユーザからの送信要求データを、
    前記各ユーザの指定する1つまたは複数の宛先に転送す
    るデータ配信形伝送方式において、前記ユーザ側では送
    信データを、送信要求発生時に送信する緊急度の高い緊
    急送信用データと、同様に送信要求発生時に送信するも
    ので、必要により非緊急度の度合いで複数段階に分けら
    れる非緊急送信用Sデータと、データを収集してから送
    信するまでの時間の許容幅が大きく、かつ予約によって
    定期的に配信を行う非緊急送信用Lデータとに区分し、
    それぞれに識別符号を付加してデータ送信処理手段に転
    送し、前記データ送信処理手段では受け取った前記送信
    データを、前記識別符号に従って前記緊急送信用デー
    タ、非緊急送信用Sデータ、および非緊急送信用Lデー
    タに分類してそれぞれ対応するバッファメモリに格納
    し、前記緊急送信用データは着信順序に従って優先的に
    取り出し、前記非緊急送信用Sデータは前記緊急送信用
    データを格納しているバッファメモリが空の時に一括ま
    たは分割して取り出し、前記非緊急送信用Lデータは前
    記緊急送信用データを格納しているバッファメモリおよ
    び前記非緊急送信用Sデータを格納しているバッファが
    同時に空きになった時に一括または分割して取り出し、
    それぞれのデータの頭にヘッダ部としてユーザ識別番
    号,宛先,データの順序番号を付加した後、伝送方向を
    一方向に限った専用回線を通じて、宛先に配信すること
    を特徴とするデータ配信形伝送方式。
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