JP2991141B2 - 衛星回線アクセス方式 - Google Patents

衛星回線アクセス方式

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JP2991141B2 JP35245996A JP35245996A JP2991141B2 JP 2991141 B2 JP2991141 B2 JP 2991141B2 JP 35245996 A JP35245996 A JP 35245996A JP 35245996 A JP35245996 A JP 35245996A JP 2991141 B2 JP2991141 B2 JP 2991141B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1つの衛星を介し
て1局(中心的)対複数局(周辺局)間の通信を行う多
元接続の衛星通信方式に関し、特に周辺局から中心局方
向への回線アクセス方式の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】1つの衛星回線をタイムスロットという
単位に時分割し、複数の周辺局がこの1つの衛星回線を
共有して、1つの中心局との通信を行う時分割多元接続
の衛星回線アクセス方式の第一として、スロット化アロ
ハ方式がある。
【0003】時分割多元接続の衛星回線アクセス方式の
第二としてスロット予約方式がある。これは、最初に周
辺局が、自局に発生したデータを送信するために、必要
な数だけのスロットを予約し、これに対して、中心局が
その周辺局専用のスロットを割り当てるものである。
【0004】第三として、固定割り当て方式がある。こ
れは、衛星回線を最初に一定時間長のフレームという単
位に時分割し、さらにこのフレームを一定数のタイムス
ロットに時分割して、フレーム毎に、少なくとも1個の
タイムスロットを周辺局に割り当てるものである。
【0005】これらの方式のうち、第一のスロット化ア
ロハ方式は、ランダムなデータの発生に対して柔軟に対
応することが可能であり、トラフィックが低いシステム
においては遅延量が少ないという利点がある。この方式
では、2つ以上の周辺局が同一のタイムスロット上にデ
ータを送信した時、データ同士が衝突して送信に失敗す
る。このため、トラフィックが増加してくると衝突が多
発し、システムが不安定になり遅延量も増加するという
欠点を持つ。
【0006】第三の固定割り当て方式は、各周辺局で発
生するデータ量の変動が小さい場合、遅延量の少ない安
定したシステムを実現することが可能である。しかし、
データ量の変動に対する柔軟性に欠けるとともに、1つ
の衛星回線を共有できる周辺局の数が制限されるという
欠点を持つ。この欠点を解決するために、周辺局からの
要求に応じて、フレーム内のタイムスロットの割り当て
を変更する方式もある。
【0007】しかし、この場合、周辺局からの割り当て
変更要求を送信するために、フレーム内にデータ用のタ
イムスロット以外のスロットを設けるか、制御専用の衛
星回線を別に設けるなどするため、衛星回線の使用効率
は低下する。
【0008】これに対して、第二のスロット予約方式
は、スロット化アロハ方式の短所である衝突の問題を軽
減し、トラフィックが比較的高い場合にも安定したシス
テムが実現できるとともに、各周辺局で発生するデータ
量の変動にも柔軟に対応することができる。しかし、ス
ロットの予約を行い、その割り当てを待ってデータを送
信するため、周辺局と中心局との間の往復伝搬遅延分が
加算され、遅延量が大きくなるという欠点を持つ。
【0009】従来の技術では、スロット化アロハ方式の
利点である少ない遅延量と、スロット予約方式の利点で
ある安定性とを利用し、互いの欠点を補うために、この
2つを併用する方式が多く用いられる。
【0010】特開平8−181645公報、特開平6−
046059公報、特開平1−168126公報及び特
開昭62−199129公報記載のものがそれである。
これらいずれの方式でも、周辺局から発生するトラフィ
ックが低い場合はスロット化アロハ方式を使用し、周辺
局で多量のデータが発生した場合には、最初にデータの
一部をスロット化アロハ方式か、またはあらかじめ割り
当てられている予約スロットを使用して送信し、これに
残りのデータを送信するために必要な数のスロット予約
要求を付加する。更に残りのデータについては、予約要
求に対し割り当てられた予約スロットを使用して送信す
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来のスロット予約方
式では、各周辺局が中心局に対して予約を要求するタイ
ムスロットの数は、その時点で周辺局内に蓄積されてい
るデータを送信するために必要な数だけである。即ち、
図13に示すように、後から到着したデータについて
は、あらためて予約の要求を行う必要がある。
【0012】図13では、周辺局T1は4タイムスロッ
ト分に相当するデータが発生し、これがパケットデータ
A,B,C,Dに分割される。最初にパケットAがスロッ
ト化アロハ方式で送信され、これに残りの3パケット分
のスロット予約要求3が付加される。この後、中心局か
ら予約スロットが割り当てられる前に、次のデータが発
生する。これがパケットE〜Iである。この時、パケッ
トF〜Iを送信するタイムスロットを予約するために、
先頭のパケットEにスロット予約要求4を付加してスロ
ット化アロハ方式で送信される。
【0013】新しくデータが発生した時に、予約スロッ
トの割り当てがあれば、この予約スロット上に送信され
るデータに予約要求を付加することも可能である。しか
し、データJ〜Mのように、予約スロットへのデータ送
出が終了したところで新しいデータが発生した場合、先
頭のパケットJにスロット化アロハ方式を使用して、あ
らためてスロット予約を行う必要がある。
【0014】このように、周辺局から高トラフィックが
発生する時でも、周辺局にデータが蓄積されるタイミン
グが間欠的である場合、データブロック毎のスロット予
約が繰り返されるため、予約要求のためのスロット化ア
ロハ方式の使用が頻繁に発生し、周辺局間の衝突の可能
性が高くなる。また、スロット予約の要求と割り当ての
ために要する伝搬遅延も繰り返されるため、データ全体
の伝送に要する時間も大きくなる。
【0015】周辺局に接続されたデータ端末から、中心
局に接続された端末へ、ファイル転送のように多量のデ
ータを送信する場合、周辺局のメモリ量に制限があるた
め、一度に全てのデータを周辺局内に蓄積することは困
難である。このため、端末から周辺局へのデータの伝送
は、間欠的に発生する。このような現象は、周辺局に接
続されたデータ端末が、一度に送信するデータ量の規制
を行う場合、いわゆるフロー制御やウインドウ制御を行
う場合に特に顕著であり、伝送効率が低下するという問
題がある。
【0016】(目的)本発明は、1つの中心局と複数の
周辺局とから構成される衛星通信方式において、複数の
周辺局が1つの衛星回線を時分割的に使用して、中心局
へアクセスを行う際の多元接続の回線アクセス方式を改
良し、周辺局から中心局へのデータ伝送の性能を向上す
ることを目的とする。
【0017】特に、複数の周辺局で発生する高いトラフ
ィックに対し、周辺局からの一度の予約要求によって、
その周辺局が専用して使用できるタイムスロットを連続
して割り当てるように、予約スロット割り当ての方式を
改良することにより、周辺局から中心局へのデータ転送
の効率を向上する。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、本発明の衛星回線アクセス方式は、複数の周辺局
が、1つの衛星回線におけるフレーム構成の時分割タイ
ムスロットを使用して1つの中心局と通信を行う際に、
ランダムにアクセスを行うスロット化アロハ方式と、事
前に予約したタイムスロットを使用するスロット予約方
式とを併用する時分割多元接続の衛星回線アクセス方式
において、前記周辺局は、自局内に蓄積されているデー
タ量及び自局内の発生が予測されるデータ量に基づき一
定数の予約スロットを要求するか、又は周期的に連続す
る予約スロットを要求し、前記中心局は、各周辺局に割
り当てる予約スロットを周辺局の要求に応じて、一定数
の割り当てを行うか又は予約スロットの周期的な連続す
る割り当てを行うことを特徴とする。そして、前記周辺
局は、自局内の送信データが無くなったときに、周期的
に連続する予約スロットの割り当てを停止するように前
記中心局に要求し、中心局は前記周辺局からの割り当て
の停止要求に基づいて周期的に連続する予約スロットの
割り当てを停止することを特徴とする。
【0019】また、衛星回線アクセス方式において、前
記中心局は、周辺局に割り当てた周期的に連続する予約
スロットを当該周辺局が一定期間使用していないことを
検出して、周期的に連続する予約スロットの割り当てを
停止することを特徴とする。
【0020】更に、本発明の通信回線アクセス方式は、
複数の周辺局が、1つの衛星回線におけるフレーム構成
の時分割タイムスロットを使用して1つの中心局と通信
を行う際に、ランダムにアクセスを行うスロット化アロ
ハ方式と、事前に予約した予約スロットを使用するスロ
ット予約方式とを併用する時分割多元接続の衛星回線ア
クセス方式において、前記周辺局は、自局内の蓄積デー
タ量及び自局内の発生が予測されるデータ量を認識し、
中心局へのタイムスロットの予約を要求する際に、自局
内の蓄積データを送信するタイムスロットの予約を要求
するか、発生が予想されるデータを送信するフレーム毎
の連続するタイムスロットの予約を要求するかを決定す
る予約管理部と、各タイムスロットが自局の予約スロッ
トか否かを識別し、各タイムスロットへのデータの送出
の有無及データの送出時にスロット化アロハ方式(図6
の603、606)又はスロット予約方式(図6の60
4、605)の何れによるデータの送出を行うかを決定
する送信制御部を有し、前記中心局は、各周辺局からの
タイムスロットの予約の要求に基づいて、予約スロット
を周辺局の要求数だけ割り当てるか、又はフレーム毎に
連続して割り当てるかを決定する予約スロット管理部
と、各タイムスロットがどの周辺局に割り当てられてい
るかを示す予約情報を生成して周辺局に通知する予約情
報生成部とを有することを特徴とする。
【0021】より具体的には、本発明は、1つの中心局
(図1のC)と複数の周辺局(図1のT1,T2・・・)
とから構成され、複数の周辺局が衛星(図1のS)を介
した共通の通信回線を時分割的に使用して中心局へアク
セスする際に共通の衛星回線を時分割する単位であるタ
イムスロットに対し、全ての周辺局がアクセスを行うた
めの方式として、ランダムにアクセスを行うスロット化
アロハ方式と、事前に予約した各周辺局専用のタイムス
ロットを使用するスロット予約方式とを併用する、時分
割多元接続の衛星回線アクセス方式である。
【0022】複数の周辺局が中心局へのアクセスのため
に使用する共通の衛星回線は、一定の時間長のフレーム
に時分割され、さらにこのフレームは一定数のタイムス
ロットに時分割されて、中心局側がこのタイムスロット
を各周辺局専用に割り当てる方法として、周辺局側が要
求した数だけのタイムスロットを割り当てる方法と、周
辺局からの一度の予約要求に対して、フレーム毎等に連
続してタイムスロットを割り当てる方法の2つを併用す
る。
【0023】中心局は、予約スロット管理部(図4の
8)と予約情報生成部(図4の9)とを備える。予約ス
ロット管理部は、各周辺局からのスロット予約要求を受
け付け、これに対して、周辺局が要求する数だけのタイ
ムスロットを割り当てるか、フレーム毎に連続してタイ
ムスロットを割り当てるかを決定する機能を有する。予
約情報生成部は、各タイムスロットがどの周辺局に割り
当てられているかを示す予約情報を生成して、これを周
辺局に通知する機能をもつ。
【0024】周辺局は、予約管理部(図5の25)と送
信制御部(図5の27)とを備える。予約管理部は、自
局内に蓄積されているデータ量と、これから自局内で発
生すると予想されるデータ量とを認識し、中心局へタイ
ムスロットの予約を要求する場合に、自局内に溜まって
いるデータを送信するために必要な数だけのタイムスロ
ットを予約するか、これから発生すると予想されるデー
タを送信するために、フレーム毎に連続してタイムスロ
ットを予約するかを決定する機能を備える。送信制御部
は、各タイムスロットが自局専用に割り当てられたタイ
ムスロットであるか否かを識別する機能と、各タイムス
ロットにデータを送出するかどうかを決定し、送出する
場合はどのデータを送出するかを決定する機能をもつ。
【0025】さらに、周辺局は、自局に接続されている
地上回線の通信容量や、自局に接続されているデータ端
末に蓄積されているデータ量を認識する端末監視部(図
5の22)を有する。端末監視部は、フレーム毎に連続
してタイムスロットを予約する場合の、フレームあたり
の予約スロットの数を決定する機能を備え、さらに、自
局に接続されたデータ端末内のデータが無くなった時
に、フレーム毎に連続して割り当てられている予約スロ
ットの割り当てを停止するように、中心局に対して要求
する機能を備える。
【0026】また、中心局は、各周辺局専用に割り当て
られたタイムスロット上に、実際にデータが送出された
か否かを監視する回線監視部(図4の3)を有する。前
記予約スロット管理部(図4の8)は、回線監視部から
の入力によって予約スロットの使用の有無を認識し、一
定数のフレームに渡って、連続して予約スロットを使用
しなかった周辺局に対しては、連続した予約スロットの
割り当てを停止する機能を備えるとともに、周辺局から
の予約スロット割り当て停止要求に応じて、連続した予
約スロットの割り当てを停止する機能を備える。
【0027】(作用)中心局がタイムスロットを各周辺
局専用に割り当てる方法として、周辺局側が要求した数
だけのタイムスロットを割り当てる方法と、フレーム毎
に連続してタイムスロットを割り当てる方法の2つを併
用する。
【0028】中心局の予約スロット管理部は、各周辺局
からのスロット予約要求を受け付け、これに応じて、周
辺局が要求する数だけのタイムスロットを割り当てる
か、フレーム毎に連続してタイムスロットを割り当てる
かを決定する機能を備え、中心局の予約情報生成部は、
各タイムスロットがどの周辺局に割り当てられているか
を示す予約情報を生成して、これを周辺局に通知する機
能をもつ。
【0029】周辺局は、自局に接続されている地上回線
の通信容量や、自局に接続されているデータ端末に蓄積
されているデータ量を認識する端末監視部を有する。こ
の端末監視部からの入力によって、周辺局の予約管理部
は、中心局へタイムスロットの予約を要求する場合に、
自局内に溜まっているデータを送信するために必要な数
だけのタイムスロットを予約するか、これから発生する
と予想されるデータを送信するために、フレーム毎に連
続してタイムスロットを予約するかを決定する機能を有
する。
【0030】よって、周辺局で連続してデータが発生す
ると予想される場合には、一度のスロット予約要求によ
って、連続して予約スロットが割り当てられるため、デ
ータが発生する度にタイムスロットの予約要求を繰り返
す必要がない。
【0031】さらに、周辺局の端末監視部は、自局に接
続されたデータ端末内のデータが無くなった時に、フレ
ーム毎に連続して割り当てられている予約スロットの割
り当てを停止するように、中心局に対して要求する機能
を備える。
【0032】また中心局は、各周辺局専用に割り当てた
タイムスロット上に、実際にデータが送出されたか否か
を監視する回線監視部を備え、中心局の予約スロット管
理部は、回線監視部からの入力によって予約スロットの
使用の有無を認識し、一定数のフレームに渡って、連続
して予約スロットを使用しなかった周辺局に対しては、
連続した予約スロットの割り当てを停止する機能を備え
るとともに、周辺局からの予約スロット割り当て停止要
求に応じて、連続した予約スロットの割り当てを停止す
る機能を備える。
【0033】これによって、周辺局でのデータ発生が停
止した時には、その周辺局に対する予約スロットの連続
的な割り当てを停止することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0035】[1]構成の説明 図1は、本方式を適用した衛星通信ネットワークの1構
成図である。この衛星通信ネットワークは1つの中心局
Cと複数の周辺局T1,T2・・・とから構成され、周辺
局T1,T2・・・は衛星Sを介する1つの衛星回線を時
分割することにより、中心局Cに対しアクセスを行う。
中心局Cにはホスト端末を、周辺局T1,T2・・・には
ユーザデータ端末を接続することにより、星状のネット
ワークを実現するものである。
【0036】図2は、周辺局T1,T2・・・から中心局
Cへ向かう信号のフォーマットを示す。周辺局T1,T2
・・・から中心局Cへの信号の送信においては、1つの
回線をまず一定時間長のフレームに分割し、このフレー
ムをさらにいくつかのタイムスロットに分割し、このタ
イムスロットを基本的な送信単位とする。図2の例で
は、1フレームを8つのスロットに分割している。
【0037】周辺局T1,T2・・・から中心局Cに送信
するパケットデータは、全て図2に示されるようなフォ
ーマットをとる。すなわち、搬送波・クロック再生のた
めのプリアンブル部とデータの開始を示すユニークワー
ド部からなるオーバーヘッド部(OH)、送信元の周辺
局アドレスを示すフィールド(ADRS)、周辺局から
のタイムスロット予約要求を示すフィールド(REQ1
とREQ2)、周辺局で1つのデータを複数のパケット
に分割した場合に、そのパケットを中心局で再び1つの
データに組み立てるための情報フィールド(PC)、こ
のパケットに収容されたユーザデータそのものの長さを
示すフィールド(PL)、ユーザデータそのものを収容
するデータ部(DATA)、パケット長を1タイムスロ
ットの長さにそろえるためのダミービット(DMY)、
ADRS部からDMY部までを対象とするフレームチエ
ックシーケンスフイールド(FCS)、誤り訂正のため
の冗長ビット(FEC)次のスロットに送信されるパケ
ットとの間隔を確保するためのガードタイム(GT)と
から構成される。
【0038】タイムスロットの予約要求を示すフイール
ドは、フレーム毎に連続してスロットを予約するか、必
要な数のスロットだけを予約するかを示す部分(REQ
1)と、予約を要求するスロットの数を示す部分(RE
Q2)からなる。予約を要求するスロット数を示す部分
(REQ2)は、連続予約要求の場合には、各フレーム
毎にタイムスロットの数を示すものとする。また、フレ
ーム毎の連続予約スロットの割り当てを停止するため、
周辺局から要求する場合は,REQ1の部分に停止要求
を示すものとする。
【0039】図3は、中心局Cから周辺局T1,T2・・
・へ向かう信号のフオーマットを示す。中心局Cは周辺
局T1,T2・・・に向かってパケットデータを送信する
とともに、一定の時間長のフレームの区切りを示すフレ
ームタイミング信号を放送モードで送信する。このフレ
ームタイミング信号は、周辺局T1,T2・・・が自局か
ら送信を行う時に用いるタイミングの基準となり、この
フレームタイミング信号が送信される間隔は、周辺局T
1,T2・・・の送信の際に、回線を時分割するフレーム
の長さと等しい。
【0040】中心局Cは、フレームタイミング信号に続
いて、周辺局T1,T2・・・が送信したデータに対する
受信応答信号と、予約情報を放送モードで送信する。こ
の受信応答信号と予約情報を表したのが図3の(A)で
ある。
【0041】受信応答信号は、中心局Cがある1フレー
ム中で正しく受信したデータの送信元周辺局アドレス
を、スロットの順番に並べたもので、何もデータが受信
されなかったスロット、または、データ同士の衝突や伝
送誤り等によってデータを正常に受信することができな
かったスロットについては、オール0を書き込む。
【0042】予約情報は、あるフレームの各タイムスロ
ットがランダムアクセス可能なスロットであるのか、い
ずれかの周辺局専用に割り当てられたスロットであるの
か、を示す情報であり、各スロットが割り当てられる周
辺局アドレスをスロットの順番に並べたものである。こ
の時、どこの周辺局にも割り当てられていないスロッ
ト、即ちランダムアクセス可能なスロットについては、
グローバルアドレスとしてオール1が書き込まれる。た
だし、オール0やオール1のアドレスを持つ周辺局は存
在しないものと仮定する。
【0043】また、中心局Cは、予約情報に続けて、予
約BUSY情報を放送モードで送信する。これは、各周
辺局から予約要求が多発し、予約できるタイムスロット
が全て予約されてしまった場合、予約受け付けの中止を
全周辺局に通知するための情報である。この予約BUS
Y情報は0/1の2値情報であり、0が予約受け付け
中、1が受け付け中止とする。
【0044】図3の(A)の例では、周辺局から中心局
へ送信される回線の1フレームが、8タイムスロットに
分割される場合の受信応答信号と予約情報の一例を示し
ている。
【0045】受信応答信号・予約情報と、周辺局T1
ら中心局Cへデータを送信するタイミングの基準である
フレームとの関係は図9のようになる。図9の例では、
周辺局のフレーム1に送信したデータに対する受信応答
信号は、周辺局側から見ると、3フレーム先のフレーム
4で受信されるものとしている。また、この受信応答信
号とともに送られてくる予約情報は、周辺局側からみる
と、次のフレームであるフレーム5についてのスロット
割当情報を示している。
【0046】図3の(B)は、中心局Cから周辺局
1,T2・・・へ送信される信号のうち、パケットデー
タのフオーマットを示すものである。中心局Cから周辺
局T1,T2・・・へ送信されるパケットデータは、ハイ
レベルデータリンク制御(HDLC)のフレームフオー
マットに準拠し、パケットの先頭および終了を表すフラ
グパターン(F)に挟まれている。
【0047】さらに、中心局Cから周辺局T1,T2・・
・へ送信されるパケットデータは、宛先の周辺局アドレ
ス(ADRS)、ユーザデータそのものを収容するデー
タ部(DATA)、伝送誤りを検出するフレームチエッ
クシーケンス(FCS)とから構成される。
【0048】図4は、中心局Cの構成図である。
【0049】送受信装置1は、衛星Sとの送受信を行
い、高周波数帯と中間周波数帯との周波数変換を行う。
【0050】受信部2は、送受信装置1が受信した信号
の復調・誤り訂正を行う。
【0051】回線監視部3は、受信したパケットのフレ
ームチエックシーケンス部(FCS)を参照して、受信
パケットのADRS部からDMY部までの伝送誤りを検
出する。誤りが検出されれば、そのパケットを破棄す
る。誤りが検出されない、すなわち正常に受信されたパ
ケットについては、そのADRS部からDMY部までを
ヘッダ処理部4へ引き渡す。
【0052】また、回線監視部3は、各タイムスロット
が使用されたかどうかを、予約スロット管理部8へ通知
する。この時、使用されたタイムスロットと判定される
のは、伝送誤りが検出されない、すなわち、正常にデー
タが受信されたタイムスロットのみであり、伝送誤りが
検出されたタイムスロットは、使用されなかったものと
判定される。
【0053】ヘッダ処理部4は、受信パケットの送信元
周辺局アドレス(ADRS)を受信応答信号生成部7と
予約スロット管理部8へ通知し、予約要求(REQ1お
よびREQ2)を予約スロット管理部8に通知する。さ
らに、ヘッダ処理部4は、受信パケットをパケット組立
バッファ5へ引き渡す。
【0054】パケット組立バッファ5は、ヘッダ処理部
4から渡された受信パケットを一時バッファリングし、
受信パケットのPC部を参照して、これが周辺局側でパ
ケット分割されたものかどうかを判断する。分割されて
いない場合は、PL部からデータそのもの(DATA)
の長さを確認し、受信パケットのDATA部のみを受信
データバッファ6へ出力する。分割されている場合は、
元のデータを構成する全てのパケットが揃うまで保持す
る。この時、送信元周辺局アドレス(ADRS)を参照
し、各送信元周辺局毎に独立して、分割パケットをバッ
ファリングしなければならない。全てのパケットが揃っ
たならば、DATA部を受信データバッファ6に出力す
る。この時、DATA部は、周辺局で分割される前の、
元のデータの形に組み立てて出力される。
【0055】受信データバッファ6は、パケット組立バ
ッファ5から出力されたDATA部、すなわち周辺局か
ら送られたユーザデータをバッファリングし、これをホ
スト端末に引き渡す。
【0056】受信応答信号生成部7は、ヘッダ処理部4
から受け取った、送信元周辺局アドレスを利用して、受
信応答信号を作成する。そして、各フレームの最終スロ
ットの受信応答信号を作成した後、そのフレームの受信
応答信号を多重部13へ出力する。
【0057】予約スロット管理部8は、ヘッダ処理部4
から通知された、周辺局アドレスと予約要求を利用し
て、スロット割当テーブルを作成する。予約スロット管
理部8は、周辺局からの予約要求が、フレーム毎に連続
してタイムスロットを要求する連続予約か、要求した数
だけのスロットを予約する通常の予約かを識別し、スロ
ット割当を決定する。また、予約スロット管理部8は、
回線監視部3から入力する、各タイムスロットの使用の
有無を示す情報を参照し、スロット割当テーブルと照合
して連続予約としてある周辺局専用に割り当てられてい
るタイムスロットが、一定のフレーム数の間連続して使
用されていない場合は、その周辺局への連続予約の割当
を停止する。
【0058】予約情報生成部9は、受信応答信号生成部
7が受信応答信号を出力するタイミングがきたならば、
予約スロット管理部8が管理するスロット割当テーブル
から、1フレーム分のスロット割当情報を読みだし、こ
れを予約情報として多重部13に出力する。
【0059】送信データバッファ10は、ホスト端末か
らユーザデータを受けてバッファリングし、多重部13
へ出力する。
【0060】フレームタイミング信号生成部11は、フ
レームの区切りを示すフレームタイミング信号を多重部
13へ出力する。また、フレームタイミング信号生成部
11は、中心局Cで使用する受信フレームタイミング
を、受信スロットタイミング生成部12に通知する。
【0061】受信スロットタイミング生成部12は、フ
レームタイミング信号生成部11の出力に基づいて、中
心局Cで使用する受信スロットタイミングを作成し、こ
れを回線監視部3と受信応答信号生成部7に出力する。
【0062】多重部13は、受信応答信号生成部7、予
約情報生成部9及びフレームタイミング信号生成部11
からの出力を時分割多重し、これを送信部14に出力す
る。
【0063】送信部14は、多重部13からの入力のう
ち、パケットデータについてのみ、CRC方式による伝
送誤り検出用の冗長ビットを付加し、符号化・変調を施
して送受信装置1に出力する。
【0064】図5は、周辺局T1,T2・・・の構成図で
ある。
【0065】送受信装置15は、衛星Sとの信号の送受
信を行い、高周波数帯と中間周波数帯との間の周波数変
換を行う。
【0066】受信部16は、送受信装置15が受信した
信号の復調・誤り訂正処理を行い、処理後の信号を分離
部17に出力する。
【0067】分離部17は、受信部16の出力を受け
て、その中から、中心局Cが生成したフレームタイミン
グ信号を検出して、フレームタイミングをフレーム周期
部20へ、予約情報を予約スロット管理部26へ、受信
応答信号を送達確認部29へ、パケットデータを監視部
18へ、それぞれ出力する。
【0068】監視部18は、分離部17から受け取った
パケットデータについて誤り検出を行い、伝送誤りがな
く、かつ自局宛のデータのみを有効受信データと判定
し、それ以外のパケットデータはこれを破棄する。有効
受信データは、そのDATA部だけを、受信データバッ
ファ19へ引き渡す。
【0069】受信データバッファ19は、ユーザデータ
パケットをバッファリングし、これをユーザデータ端末
へ引き渡す。
【0070】フレーム同期部20は、中心局Cから送信
されてくるフレームタイミングを基準として、自局と衛
星との距離を考慮し、自局が送信を行う際に用いるフレ
ームタイミングを決定して、これをスロットタイミング
生成部21に出力する。
【0071】スロットタイミング生成部21は、フレー
ム同期部20が作ったフレームを、所定の数のスロット
に分割し、スロットタイミングを決定する。
【0072】端末監視部22は、端末から発生したデー
タを中心局に対して転送する際に、タイムスロットの予
約方式として、フレーム毎に連続してタイムスロットを
予約する連続予約を使用するか、必要なスロット数だけ
を予約する通常の予約を使用するかを決定する。1つの
周辺局が地上回線に対して、物理的に複数のインターフ
エースを持つ場合、端末監視部22は、そのインターフ
エースの数だけ存在するものとする。
【0073】端末監視部22は、周辺局側のユーザデー
タ端末と、中心局側のホスト端末との間で交換される通
信手順を監視する機能をもち、周辺局側のユーザデータ
端末から、フアイル転送(例としてUNIXのRemo
te Copy等)によって多量のデータが発生するこ
とを認識すると、連続予約方式を選択する。この時、地
上回線の回線速度や、転送されるファイルの大きさ等か
ら、各フレーム毎に割り当てが必要なスロット数を決定
する。また、ファイル転送が終了する時は、やはりホス
ト端末とユーザデータ端末との間で交換される通信手順
を監視して、転送の終了を認識し、連続予約の停止を要
求することができる。
【0074】また、端末監視部22は、ユーザデータか
ら発生する個々のデータの種類にかかわらず、連続予約
か通常の予約のどちらか一方のみを選択するように設定
することもできるものとする。
【0075】パケット化部23は、端末監視部22から
データを受け取り、そのデータが1つのタイムスロット
のDATA部のサイズを越える長さならば、これを複数
のパケットに分割してこれをDATA部とする。さら
に、パケット化部23は、そのDATA部に、パケット
を再組みてするための情報部(PC)・DATA部の長
さを示すデータ長(PL)・ダミービット(DMY)・
フレームチェックシーケンス部(FCS)を付加して、
所定のフォーマットのパケットデータを作成し、これを
送信データバッファ24へ出力する。
【0076】パケットを再組み立てるための情報(P
C)としては、例えばそのデータが、パケット分割され
たデータの1部分であるか否か、分割されたデータの一
部ならば順序番号等の情報が考えられる。
【0077】送信データバッファ24は、パケット化部
23からパケットデータを受信してバッファリングし、
送信制御部27へこれを出力する。この時、送信データ
バッファ24は、1タイムスロット上にスロット化アロ
ハ方式で送信するべきパケットデータと、通常の予約方
式で送信するべきパケットデータ、連続予約方式で送信
するべきパケットデータ、および、一度送信に失敗して
再送するべきパケットデータとを、別々にバッファリン
グする。
【0078】また、送信データバッファ24は、送信制
御部27へ出力したパケットデータを、送達確認のため
に一時保留バッファに保留する。そして、送達確認部2
7からの再送/バッファ解放指示信号を受けて、保留バ
ッファからの解放を指示されたデータはバッファ内から
消去し、再送が指示されたデータは、再送用の専用バッ
ファにバッファリングしなおす。
【0079】予約管理部25は、送信データバッファ2
4の中に、通常の予約方式を使用するデータとしてバッ
ファリングされているデータの数を管理し、何タイムス
ロット分を予約すればよいかを決定する。また、予約管
理部25は、端末監視部22からの通知を受け、フレー
ム毎に連続したスロットの割り当てを要求する連続予約
の要求、および連続予約の停止要求を行う。
【0080】予約スロット管理部26は、中心局Cから
送信される予約情報を参照して、スロット割当テーブル
を作成する。
【0081】送信制御部27は、スロットタイミング生
成部21からの出力を受け、スロットタイミングが来た
ことを知ると、まず、予約スロット管理部26のスロッ
ト割当テーブルを参照し、ランダムアクセス可能なスロ
ットタイミングか、自局に割り当てられた予約スロット
タイミングか、あるいは他の周辺局に割り当てられた予
約スロットタイミングか、を判別する。ランダムアクセ
ス可能なスロットタイミングか、自局用の予約スロット
タイミングであるならば、送信データバッファ24にバ
ッファリングされたデータの中から、適当なデータを選
択して送信する。この時送信制御部27は、送信パケッ
トデータに、自局のアドレス(ADRS)・予約要求
(REQ1およびREQ2)を付加して、送信部28へ
出力する。この時、予約要求(REQ1およびREQ
2)は、予約管理部25が指示する値を設定する。さら
に送信制御部27は、どのタイムスロットでデータ送信
を行ったか否かを、送達確認部29へ送信履歴として通
知する。
【0082】送信部28は、送信制御部27からの入力
について、ダミービットを付加し、さらに符号化・変調
を施して誤り訂正用冗長ビット(FEC)を付加し、送
受信装置15に出力する。
【0083】送達確認部29は、送信制御部27からの
出力を受けて、自局がどのタイムスロットで送信を行っ
たかという送信履歴を記憶している。これにより、送達
確認部29は、送信履歴と、分離部17から出力される
中心局Cからの受信応答信号とを比較し、自局がデータ
送信を試みたタイムスロットに対する応答が、肯定応答
ACK(ACKNOWLEDGEMENT)か否定応答NAK(NOT ACK
NOWLEDGEMENT)であるかを識別する。すなわち、受信応
答信号が自局のアドレスを示していれば肯定応答AC
K、オール0か他の周辺局のアドレスが示されていれば
否定応答NAKと判断する。
【0084】さらに、送達確認部29は、応答が否定応
答NAKであったデータについては再送を、応答が肯定
応答ACKであったデータについては、一時保留バッフ
ァからの解放を、それぞれ送信データバッファ24に指
示する。
【0085】図6は、周辺局の送信データバッファ24
の詳細図である。
【0086】周辺局の送信データバッファ24は、スロ
ット化アロハ方式で送信するデータをバッファリングす
るバッファ603、通常の予約方式で送信するべきデー
タをバッファリングするバッファ604、連続予約方式
で送信するべきデータをバッファリングするバッファ6
05、一度送信に失敗した再送データをバッファリング
するバッファ606、受信確認を待つために、送信した
データを一時保留しておくバッファ607とから構成さ
れる。
【0087】また、送信データバッファ24は、スイッ
チSWA601とSWB602によって、パケット化部
23から入力するパケットデータを、どのバッファにバ
ッファリングするか振り分ける。
【0088】SWA601は、端末監視部22からの通
知に従って、連続予約方式で送信するデータは連続予約
データバッファ605へバッファリングし、それ以外の
データはSWB602へ渡す。ただし、連続予約方式で
転送されるデータのうち、最初の1パケットだけはSW
B602に引き渡すものとする。
【0089】SWB602は、パケットデータのPC部
を参照し、1タイムスロットに収容できる短いデータ
や、長いメッセージを2パケット以上に分割した先頭パ
ケットをスロット化アロハ方式用データバッファ603
に、それ以外の分割パケットは、予約データバッファ6
04へバッファリングする。
【0090】一時保留バッファ607は、送達確認部2
9からの指示に従って、一時保留データの消去、また
は、再送データバッファへの転送を行う。
【0091】また、再送用データバッファ606、予約
データバッファ604、はそれぞれのバッファ内にバッ
ファリングしているパケットデータの数を、予約管理部
25へ通知する。
【0092】図7は、周辺局の送信制御部27が送信デ
ータバッファ24の中のバッファを選択するロジックを
示すものである。送信制御部27は、最初に、各スロッ
トタイミングがランダムアクセス可能なスロットである
か、自局用の予約スロットであるか、他の周辺局用の予
約スロットであるかを判断する。ランダムアクセス可能
なスロットであるならば、再送用データバッファのデー
タを送信する。再送用データバッファにデータがなけれ
ば、スロット化アロハ用データバッファのデータを選択
する。また、自局用の予約スロットであるならば、連続
予約データバッファ・再送用データバッファ・通常の予
約データバッファ・スロット化アロハ用データバッファ
の順序で残留データ数を検索して、優先順位の高いバッ
ファからデータを送信する。他局用の予約スロットなら
ば、何も送信しない。
【0093】図8は、中心局Cの予約スロット管理部8
が作成するスロット割当テーブルの一例を示す。この例
では、予約スロット管理部8は、32フレーム分の予約
を管理するものとしている。1フレームを8つのタイム
スロットに分割しているため、各フレーム毎に8スロッ
ト分の予約を管理する。オール1が書き込まれているス
ロットは、まだ予約されていないスロットを示し、いず
れかの周辺局のアドレスが書き込まれているスロット
は、すでに予約済みのスロットである。
【0094】スロット割当テーブルは、読みだしポイン
タRと書き込みポインタWとによって管理され、読みだ
しポインタRは、次の読みだしタイミングで、予約情報
生成部9に読み出されるべきフレームを示し、書き込み
ポインタは現在予約要求を受け付けているフレームを示
している。
【0095】スロット割当テーブルは、周辺局から要求
された連続予約も管理しており、現在、周辺局T1から
2スロット、周辺局T3から1スロットが連続予約され
ている。このため、各フレームのスロット#1と#3が
周辺局T1にスロット#5が周辺局T3に連続して割り当
てられている。また、1フレーム中で連続予約に割り当
てられているスロットの数には上限があり、この例で
は、この上限を4スロットとしている。
【0096】連続予約方式用に割り当てられているスロ
ット#1,#3,#5以外のスロットが、通常の予約用
に割り当てられるスロットである。しかし、各フレーム
共に、ランダムアクセス可能なスロットを少なくとも1
つは設ける必要があるため、この例では、予約スロット
割り当てられる最大数は、1フレームあたり7つまでで
ある。よって、フレーム#3と#4は、すでに7つまで
スロット予約が行われているため、予約受け付けを終了
し、現在はフレーム#5が予約を受け付けている。
【0097】書き込みポインタWの更新が進み、読みだ
しポインタRに追いついた時には、予約受け付けを中止
するものとする。
【0098】[2]動作の説明 図9は、本発明の衛星通信方式における、アクセス方式
の第一の例を示す。
【0099】これは、従来のスロット化アロハ方式とス
ロット予約方式を併用した方式と同じであり、ここで、
周辺局T1には、4タイムスロットに渡るような長デー
タが生起したため、これを4パケットに分割し、先頭パ
ケットAが、後続3パケット分の予約要求を付加され
て、ランダムアクセスで送出される。B〜Dの後続3パ
ケットは、中心局がパケットAに付加された要求に対し
て割り当てる予約スロットに送出される。データEは、
1タイムスロットのDATA部に収容できる長さのデー
タであるため、速やかに、スロット化アロハ方式で送出
される。
【0100】図10は、本発明の衛星通信方式におけ
る、アクセス方式の第二の例である。
【0101】周辺局T1の端末監視部は、自局に接続さ
れたデータ端末から中心局側のホスト端末へ、ファイル
転送によって多量のデータが転送されることを認識し、
最初のデータブロックA〜Dが発生された時、すなわち
フレーム1で、パケットAをスロット化アロハ方式で送
信し、これに連続予約要求を付加する。この時、各フレ
ーム毎の予約スロット数として2を要求したものとす
る。これに対して、フレーム5以降からのフレームに、
2スロットずつの予約スロットが割り当てられ続ける。
よって、周辺局T1に続いて発生するデータE以降は、
その予約スロットに送出することができる。
【0102】図11は、本発明の衛星通信方式におけ
る、アクセス方式の第三の例である。
【0103】周辺局T1の端末管理部は、自局に接続さ
れたデータ端末から中心局側のホスト端末への多量のデ
ータ転送の発生を認識し、フレーム1において、パケッ
トAをスロット化アロハ方式で送信することにより、連
続予約要求を行う。さらに端末監視部は、自局に接続さ
れたデータ端末と中心局側のホスト端末間で交換される
通信手順によって、データE〜Gがデータ転送の最後の
データであることを認識する。このため、周辺局T
1は、パケットGに連続予約の停止要求を付加する。
【0104】これによって、周辺局T1に対する予約ス
ロットの連続した割り当ては、フレーム10まで停止す
る。
【0105】図12は、本発明の衛星通信方式におけ
る、アクセス方式の第四の例である。
【0106】自局に接続されたデータ端末と中心局側の
ホスト端末間で交換される通信手順の種類によっては、
周辺局の端末監視部がデータ転送の終了を認識できない
場合もある。このような場合は、図12に示すように、
中心局C側の回線監視部と予約スロット管理部とが、各
タイムスロットの使用の有無を監視し、一定フレーム数
の間連続して予約スロットが使用されない時に、予約ス
ロットの割り当てを停止するものである。
【0107】図12の例では、周辺局T1は、フレーム
1において、パケットAをスロット化アロハ方式で送信
することにより連続予約を要求したが、フレーム5でパ
ケットB,Cを送信後、データの発生が停止した。中心
局は、フレーム6,7と連続して予約スロットが使用さ
れていないことから、周辺局T1に対する予約スロット
の連続した割り当てを、フレーム10まで停止してい
る。
【0108】以上説明した実施の形態においては、周期
的な連続する予約スロットとしてフレーム毎の周期的に
連続する予約スロットの割り当てを行う例で説明した
が、必ずしもフレーム毎である必要はなく、中心局は、
周辺局のデータのトラフィック状況等に応じて適宜複数
フレーム間隔の周期的な連続する予約スロットの割り当
てを行うようにしてもよい。また、中心局が行う周期的
に連続する予約スロットの割り当ての停止は、周辺局か
らの要求に応じて行うようにする代わりに、周辺局のデ
ータのトラフィック状況等に応じて時間的制限を設け、
当該予約スロットの割り当て後の一定期間又は一定予約
スロット数後に自動的に停止させ、当該予約スロットを
他の周辺局のためのグローバルタイムスロット又は予約
スロットとして開放するように構成してもよい。更に、
周期的な連続する予約スロットが一定期間使用されなか
ったことを監視することによる当該予約スロットの割り
当ての停止は、周辺局からの停止要求により停止する方
式とを併用する方式としてもよい。
【0109】
【発明の効果】本発明の第1の効果は、中心局がタイム
スロットを各周辺局専用に割り当てる方法として、フレ
ーム毎に連続してタイムスロットを割り当てる方法を使
用することにより、周辺局側で高いトラフィックが発生
した場合、1回のスロット化アロハ方式による予約要求
を行うだけで、以降は割り当てられる予約スロット上に
速やかにデータ転送を行うことができる点である。予約
要求を繰り返す必要がないため、スロット化アロハ方式
でのアクセスを繰り返すことによって、衝突が発生する
問題が解決される。また、タイムスロットの予約要求と
割り当てに要する遅延時間が省かれるため、伝送効率が
向上する。
【0110】本発明の第2の効果は、従来のスロット化
アロハ方式とスロット予約方式を併用するため、周辺局
で発生するトラフィックが低い場合にも、柔軟に対応す
ることが可能となる点である。
【0111】本発明の第3の効果は、周辺局の端末監視
部が、周辺局から中心局へのデータ転送の終了を認識す
ることにより、連続したタイムスロットの割り当てを停
止することができるため、衛星回線の有効な利用が可能
な点である。
【0112】本発明の第4の効果は、周辺局の端末監視
部が、周辺局から中心局へのデータ転送の終了を認識で
きない場合も、中心局側でタイムスロットの使用状況を
監視して、連続して予約スロットを使用しない周辺局に
対しては、予約スロットの割り当てを停止することが可
能な点である。
【0113】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例である衛星通信ネッ
トワークを説明する図である。
【図2】図2は、図1の衛星通信ネットワークにおける
周辺局T1,T2・・・より中心局Cへ向けての信号フォ
ーマットを示す図である。
【図3】図3は、中心局Cより周辺局T1,T2・・・へ
向けての信号フォーマットを示す図である。
【図4】図4は、中心局4の構成を示す図である。
【図5】図5は、周辺局T1,T2・・・の構成を示す図
である。
【図6】図6は、周辺局の構成要素の1つである、送信
データバツフアの詳細を示す図である。
【図7】図7は、周辺局の構成要素の1つである、送信
制御部の処理フローを示す図である。
【図8】図8は、中心局の構成要素の1つである、予約
スロット管理部が作成するスロット割当テーブルの一例
を示す図である。
【図9】図9は、本発明におけるアクセス方式の第一の
例を示す図である。
【図10】図10は、本発明におけるアクセス方式の第
二の例を示す図である。
【図11】図11は、本発明におけるアクセス方式の第
三の例を示す図である。
【図12】図12は、本発明におけるアクセス方式の第
四の例を示す図である。
【図13】図13は、従来技術におけるアクセス方式の
一例を示す図である。
【符号の説明】
1 送受信装置 2 受信部 3 回線監視部 4 ヘッダ処理部 5 パケット組立バツフア 6 受信データバツフア 7 受信応答信号生成部 8 予約スロット管理部 9 予約情報生成部 10 送信データバツフア 11 フレームタイミング信号生成部 12 受信スロットタイミング生成部 13 多重部 14 送信部 15 送受信装置 16 受信部 17 分離部 18 監視部 19 受信データバツフア 20 フレーム同期部 21 スロットタイミング生成部 22 端末監視部 23 パケット化部 24 送信データバツフア 25 予約管理部 26 予約スロット管理部 27 送信制御部 28 送信部 29 送達確認部

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の周辺局が、1つの衛星回線におけ
    るフレーム構成の時分割タイムスロットを使用して1つ
    の中心局と通信を行う際に、ランダムにアクセスを行う
    スロット化アロハ方式と、事前に予約したタイムスロッ
    トを使用するスロット予約方式とを併用する時分割多元
    接続の衛星回線アクセス方式において、 前記周辺局は、自局内に蓄積されているデータ量及び自
    局内の発生が予測されるデータ量に基づき一定数の予約
    スロットを要求するか、又は周期的に連続する予約スロ
    ットを要求し、前記中心局は、各周辺局に割り当てる予
    約スロットを周辺局の要求に応じて、一定数の割り当て
    を行うか又は予約スロットの周期的な連続する割り当て
    を行うことを特徴とする衛星回線アクセス方式。
  2. 【請求項2】 前記周辺局は、自局内の送信データが無
    くなったときに、周期的に連続する予約スロットの割り
    当てを停止するように前記中心局に要求し、中心局は前
    記周辺局からの割り当ての停止要求に基づいて周期的に
    連続する予約スロットの割り当てを停止することを特徴
    とする請求項1記載の衛星回線アクセス方式。
  3. 【請求項3】 前記中心局は、周辺局に割り当てた周期
    的に連続する予約スロットを当該周辺局が一定期間使用
    していないことを検出して、周期的に連続する予約スロ
    ットの割り当てを停止することを特徴とする請求項1又
    は2記載の衛星回線アクセス方式。
  4. 【請求項4】 複数の周辺局が、1つの衛星回線におけ
    るフレーム構成の時分割タイムスロットを使用して1つ
    の中心局と通信を行う際に、ランダムにアクセスを行う
    スロット化アロハ方式と、事前に予約した予約スロット
    を使用するスロット予約方式とを併用する時分割多元接
    続の衛星回線アクセス方式において、 前記周辺局は、自局内の蓄積データ量及び自局内の発生
    が予測されるデータ量を確認し、中心局へのタイムスロ
    ットの予約を要求する際に、自局内の蓄積データを送信
    するタイムスロットの予約を要求するか、発生が予想さ
    れるデータを送信するフレーム毎の連続するタイムスロ
    ットの予約を要求するかを決定する予約管理部と、各タ
    イムスロットが自局の予約スロットか否かを識別し、各
    タイムスロットへのデータの送出の有無及データの送出
    時にスロット化アロハ方式又はスロット予約方式の何れ
    によるデータの送出を行うかを決定する送信制御部を有
    し、 前記中心局は、各周辺局からのタイムスロットの予約の
    要求に基づいて、予約スロットを周辺局の要求数だけ割
    り当てるか、又はフレーム毎に連続して割り当てるかを
    決定する予約スロット管理部と、各タイムスロットがど
    の周辺局に割り当てられているかを示す予約情報を生成
    して周辺局に通知する予約情報生成部とを有することを
    特徴とする通信回線アクセス方式。
  5. 【請求項5】 前記周辺局は、自局に接続されたデータ
    端末の蓄積データ量及び自局に接続された地上回線の通
    信容量を認識し、前記フレーム毎の予約スロットの要求
    数を決定し、前記データ端末の蓄積データが無くなった
    ときに、フレーム毎の連続する予約スロットの割り当て
    の停止を中心局に要求する端末監視部を有し、前記中心
    局は、前記周辺局からの割り当ての停止要求に基づいて
    周期的に連続する予約スロットの割り当てを停止するこ
    とを特徴とする請求項4記載の衛星回線アクセス方式。
  6. 【請求項6】 前記中心局は、各周辺局に割り当てたタ
    イムスロットのデータの送出の有無を監視する回線監視
    部を有し、前記予約スロット管理部は一定数のフレーム
    に渡って、周期的に連続する予約スロットを使用しなか
    った周辺局に対して当該予約スロットの割り当てを停止
    することを特徴とする請求項4又は5記載の衛星回線ア
    クセス方式。
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