JPH0539639A - アンカ固着用カプセル - Google Patents

アンカ固着用カプセル

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JPH0539639A
JPH0539639A JP8092891A JP8092891A JPH0539639A JP H0539639 A JPH0539639 A JP H0539639A JP 8092891 A JP8092891 A JP 8092891A JP 8092891 A JP8092891 A JP 8092891A JP H0539639 A JPH0539639 A JP H0539639A
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JP
Japan
Prior art keywords
capsule
anchor
curing agent
uncured adhesive
filled
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8092891A
Other languages
English (en)
Inventor
Fujio Hashimoto
文二男 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanki Engineering Co Ltd
Sanki Industrial Co Ltd
Original Assignee
Sanki Engineering Co Ltd
Sanki Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sanki Engineering Co Ltd, Sanki Industrial Co Ltd filed Critical Sanki Engineering Co Ltd
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Publication of JPH0539639A publication Critical patent/JPH0539639A/ja
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  • Adhesive Tapes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 カプセル挿入孔へ挿入したアンカをハンマな
どを用いて打込むだけで未硬化接着剤とその硬化剤とを
均一に混和させる。 【構成】 未硬化接着剤5を充填密封した内側カプセル
3と外側カプセル2との隙間に硬化剤6を充填密封して
硬化剤を未硬化樹脂の周囲に配置し、打込みの際に内側
および外側カプセルが破壊したとき両者が直ちに均一に
分散した状態で混和するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアンカを用いて建築材な
どをコンクリート、岩盤などの母材に取付ける際に用い
られるアンカ固着用カプセルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリート、岩盤その他の母材に種々
の建築材を取付ける際に、母材ならびに取付位置を選ば
ず施行が迅速且つ容易であるとともに均一で安定した固
着力が得られ、また耐震性、耐久性に優れているなどの
理由から接着剤を用いたアンカが多用されている。
【0003】かかるアンカは、アンカボルト、異形棒鋼
などのアンカと、未硬化接着剤とその硬化剤とを隔離状
態で筒状のカプセル容器に封入してなるアンカ固着用カ
プセルとから構成され、母材のアンカ取付け位置に形成
されたアンカボルト挿入孔にアンカ固着用カプセルを挿
入し、その上から差込んだアンカによりアンカ固着用カ
プセルを破壊して未硬化接着剤とその硬化剤とを混合さ
せて接着剤を硬化させアンカを固着するものである。
【0004】そして、従来からアンカ固着用カプセルと
して第6図に示した構成のものが一般に知られている。
【0005】このアンカ固着用カプセル1aは、ガラス
材により形成された円筒状のカプセル本体2aに未硬化
接着剤3aならびにこれに混和させた適量の骨材4a、
更にガラス細管により形成され未硬化接着剤3aの硬化
剤5aが封入された硬化剤カプセル6aが充填密封され
た構成を有している。
【0006】ところが、前記従来のアンカ固着用カプセ
ルは固着作業時において差込まれたアンカによって外側
に位置するカプセル本体2aは容易に破壊されて小片と
なるが、内側に位置する硬化剤カプセル6aは一般に小
径であって差込まれたアンカとの接触度合いが少ないた
め小片に破壊されにくい。更に、カプセル全体について
見ると硬化剤が一つの軸線上に集中配置されているので
アンカを打込むだけではアンカボルト挿入孔内で均一に
分散しない。
【0007】従って、アンカをハンマドリルなどに取付
けて振動、回転などによりカプセル本体2a更には硬化
剤カプセル6aを粉砕して未硬化接着剤3aと硬化剤5
aとを充分に混和させなければならず、固着作業に長い
時間を要し能率的でないという問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来のアンカ固着用カプセルでは固着作業
時にハンマドリルなどが必要で固着作業が簡単に且つ能
率よく行なえない、という点である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、外側カプセル
に内側カプセルが所定の隙間を有して内蔵されており、
前記内部カプセルには未硬化接着剤が充填密封されてい
るとともに前記隙間には前記未硬化接着剤の硬化剤が充
填密封されている構成、更には前記構成において、硬化
剤が液状である構成、外側カプセルの一つの端面に凹面
が形成されている構成、外側カプセルの一つの端面が凹
面に形成されているとともにその表面にスリットが形成
されている構成、更には内側カプセルまたは外側カプセ
ルの少なくとも一方の周壁に複数の環状凹部が長手方向
へ適宜間隔で形成されている構成、としたことを以て前
記課題を解決するための手段とし、アンカを例えばハン
マーなどを用いて打込むだけの簡単な作業で未硬化接着
剤と硬化剤とが均一に混和して充分な引抜き強度を発揮
するアンカ固着用カプセルを提供するという目的を達成
する。
【0010】
【作用】硬化剤を未硬化樹脂の周囲に配置することによ
り固着作業時にアンカを打込んでカプセルを破壊したと
き両者が直ちに全体的に均一に混和する。
【0011】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する
と、図1乃至図3は本発明の第一実施例を示すものであ
り、アンカ固着用カプセル1は例えば紫外線の透過を防
止するために着色を施したガラス材により形成された密
封状態の円筒状の外側カプセル2に前記と同様のガラス
材により形成された密封状態の内側カプセル3が全周に
亘り所定の隙間4を有して内蔵されている。
【0012】また、内側カプセル3には例えば未硬化状
態のポリエステル樹脂などの合成樹脂からなる未硬化接
着剤5が充填密封されており、外側カプセル2と内側カ
プセル3との隙間4には例えば粉末状の過酸化ベンゾイ
ルからなる未硬化接着剤5の硬化剤6が充填密封されて
いる。
【0013】更に、外側カプセル2の一方の端面21は
半球状の凹部22に形成されている。
【0014】かかる実施例は、図2に示すように上端を
開放した有底のガラス管の底面に凹部を形成した外側カ
プセル2の上方開口部23より予め所定量の未硬化接着
剤5を充填密封してなる内側カプセル3を同心に挿入す
るとともに必要量の硬化剤6を注入し、開口部23を溶
封することにより製造される。硬化剤6の充填量は外側
カプセル2の径を変化させることで調整する。
【0015】以上の構成を有する実施例を使用するに
は、図3に示すように、先ず、従来と同様に母材7に穿
設したカプセル挿入孔71内にアンカ固着用カプセル1
を凹面22を有する端面21が入口側となるように挿入
する。
【0016】そして、その上から固着しようとするアン
カ8の固着端部81を当接させて、図示しないハンマな
どによりアンカ8の基端を叩打すると、未硬化接着剤5
に比べて硬化剤6は少量であって内側および外側カプセ
ル2、3の隙間4が小さいため固着端部81が内側およ
び外側カプセル2、3を同時に破壊する。このとき、固
着端部81が当接する端面21が凹面22に形成されて
いるため打込み力が集中して破壊が容易であるばかり
か、硬化剤6は未硬化接着剤5の周囲に配置されている
ための外側および内側カプセル2、3の破壊とほぼ同時
に未硬化接着剤5と硬化剤6とが混和することとなり、
従来のアンカ固着用カプセルのようにアンカ8を振動、
回転させることなしに均一に混和し、きわめて短時間で
大きな引抜き強度を以てアンカ8を固着させることがで
きる。
【0017】尚、本実施例では硬化剤6として粉末状の
ものを用いたが、硬化剤6として液状のものを用いた場
合には、硬化剤6を未硬化接着剤5の周囲に配置した構
成としたことによって生じる混和促進効果と、硬化剤6
を液状としたために生じる硬化剤6の未硬化接着剤5へ
の迅速な拡散効果とが相俟って硬化剤6と未硬化接着剤
5とがきわめて良好且つ迅速に混和する。
【0018】また、本実施例では未硬化接着剤5として
有機系の合成樹脂を用いたが、例えば無機系の接着剤で
ある急結セメントなど他の接着剤を用いてもよい。
【0019】更に、本実施例では未硬化接着剤5内に骨
材を特に添加していないためアンカ打込み時における骨
材による打込み抵抗がない。従って、内側カプセル3に
未硬化接着剤5を充填し外側カプセル2に硬化剤6を密
封した構成による硬化剤6と未硬化接着剤5とがきわめ
て良好且つ迅速に混和するという効果を確実に奏するこ
とができる。未硬化接着剤5内に骨材を特に添加してい
ない場合にも内側カプセル3ならびに外側カプセル2が
アンカ打込みに伴って細かく破砕されて骨材となるが、
使用する未硬化接着剤5の種類や母材の性質などに応じ
て適宜必要量の骨材を内側カプセル3内や隙間4に加え
てもよい。
【0020】更にまた、本実施例では外側ならびに内側
カプセル2,3を着色ガラスにより形成することで保存
中の内側カプセル3内に充填した未硬化接着剤5が紫外
線によって劣化することを確実に防止するが、通常は未
硬化接着剤5が充填された外側カプセル2はその外側周
面が外側カプセル3に充填された硬化剤6でほぼ全域に
亘って覆われているため紫外線よる影響を殆ど受ける心
配がなく外側ならびに内側カプセル2,3を通常の無着
色ガラスにより形成しても問題がない。
【0021】尚また、本実施例では外側ならびに内側カ
プセル2,3を溶封形式としたため密封が完全である
が、前記従来例に示したようにキャップ式としてもよ
く、この場合には製造がきわめて容易である。
【0022】図4は本発明の第二実施例を示すものであ
り、全体の構成ならびに使用方法は前記第一実施例と同
様であるが、外側カプセル2の端面21に形成された凹
部22の表面にその中心を通るスリット24が形成され
ている。
【0023】従って、固着作業特にアンカ8を打込んだ
とき、その打込み力がスリット24に集中してこの部分
から外側カプセル2がきわめて容易に破壊される。
【0024】尚、本実施例では一本のスリット24が形
成された構成であるが、複数本のスリットを形成しても
よく、また本実施例では外側カプセル2だけに凹部22
ならびにスリット24を形成したが、内側カプセル3に
もこれらを施してもよい。
【0025】図5は本発明の第三実施例を示すものであ
り、全体の構成ならびに使用方法などは前記実施例とほ
ぼ同様であるが、内側ならびに外側カプセル2,3の周
壁25、31に複数の環状凹部26、32がそれぞれ形
成されている。
【0026】従って、アンカ8を打込んだときにその打
込み力が環状凹部26、32の部分に集中してこの部分
からも内側ならびに外側カプセル2、3がきわめて容易
に破壊される。
【0027】尚、本実施例では外側および内側カプセル
2、3の双方に環状凹部25、32を設けたがいずれか
一方の場合であってもよい。
【0028】
【発明の効果】本発明によると、硬化剤が未硬化接着剤
の周囲に配置されているため、ハンマで打込んで内側お
よび外側カプセルを破壊するだけの簡単な操作で未硬化
接着剤と硬化剤とが母材に形成されたカプセル挿入孔の
ほぼ全域に至って均一な混和状態を直ちに形成する。従
って、簡単な固着作業で充分な引抜き強度を得ることが
できるものである。
【0029】また、硬化剤を液状とした場合には、硬化
剤を未硬化接着剤の周囲に配置した構成としたことによ
って生じる混和促進効果と、硬化剤を液状としたために
生じる硬化剤の未硬化接着剤への迅速な拡散効果とが相
俟って硬化剤と未硬化接着剤とがきわめて良好且つ迅速
に混和する。
【0030】また、硬化剤を液状とした場合には、硬化
剤を未硬化接着剤の周囲に配置した構成としたことによ
って生じる混和促進効果と、硬化剤を液状としたために
生じる硬化剤の未硬化接着剤への迅速な拡散効果とが相
俟って硬化剤と未硬化接着剤とがきわめて良好且つ迅速
に混和する。
【0031】更に、内側カブセル内に骨材を全く或いは
少ししか充填しない場合には骨材によるアンカの打込み
に対する抵抗がないため打込みがきわめて容易且つ迅速
に行われる。従って、多くの骨材を内側カブセル内に充
填しない場合には硬化剤を未硬化接着剤の周囲に配置し
たことによる硬化剤と未硬化接着剤とがきわめて良好且
つ迅速に混和するという効果が確実に得られるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例における縦断面図。
【図2】本発明の第一実施例における製造工程を示す説
明図。
【図3】本発明の第一実施例における使用状態を示す説
明図。
【図4】本発明の第二実施例における斜視部分図。
【図5】本発明の第三実施例における一部を切載した正
面図。
【図6】従来例における一部を切載した正面図。
【符号の説明】
1 アンカ固着用カプセル 2 外側カプセル 3 内側カプセル 4 隙間 5 未硬化接着剤 6 硬化剤 21 端面 22 凹部 24 スリット 25 周壁 26 環状凹部 31 周壁 32 凹部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外側カプセルに内側カプセルが所定の隙
    間を有して内蔵されており、前記内側カプセルには未硬
    化接着剤が充填密封されているとともに前記隙間には前
    記未硬化接着剤の硬化剤が充填密封されていることを特
    徴とするアンカ固着カプセル。
  2. 【請求項2】 硬化剤が液状である請求項1記載のアン
    カ固着用カプセル。
  3. 【請求項3】 外側カプセルの一つの端面が凹面を形成
    している請求項1記載のアンカ固着用カプセル。
  4. 【請求項4】 外側カプセルの一つの端面が凹面に形成
    されているとともにその表面にスリットが形成されてい
    る請求項1記載のアンカ固着用カプセル。
  5. 【請求項5】 内側カプセルまたは外側カプセルの少な
    くとも一方の周壁に複数の環状凹部が長手方向へ適宜間
    隔で形成されている請求項1,2、3、4いずれかに記
    載のアンカ固着用カプセル。
JP8092891A 1990-12-27 1991-03-19 アンカ固着用カプセル Withdrawn JPH0539639A (ja)

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JP41490590 1990-12-27
JP2-414905 1990-12-27
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