JPH0424343A - アンカ固着用カプセル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はアンカを用いて建築材などをコンクリート、岩
盤などの母材に取付ける際に用いられるアンカ固着用カ
プセルに関するものである。

［従来の技術］ コンクリート、岩盤その他の母材に種々の建築材を取付
ける際に、施工が迅速且つ容易で母材ならびに取付位置
を選ばず、均一で安定した固着力が得られ、また耐震性
、耐久性Ｃ二優れているなどの理由から樹脂アンカが多
用されて（Ａる。

かかる樹脂アンカは、アンカボルト、異形棒鋼などのア
ンカと、未硬化接着剤とその硬化剤とを隔離した状態で
、必要により骨材と一緒に筒状のカプセル容器内に封入
してなるアンカ固着用カプセルとから構成され、母材の
アンカ取付は位置に形成されたアンカボルト挿通孔にア
ンカ固着用カプセルを挿入し、その上から差し込んだア
ンカによりアンカ固着用カプセルを破壊して未硬化接着
剤とその硬化剤とを混合させて接着剤を硬化させアンカ
を固着するものである。

そして、従来からアンカ固着用カプセルとして第９図に
示した構成のものが一般に知られている。

このアンカ固着用カプセルｌａは、ガラス材により形成
された円筒状のカプセル本体２ａ内に未硬化接着剤３ａ
ならびにこれに混和させた適量の骨材４ａ、更にガラス
細管により形成され内部（二未硬化接着剤３ａの硬化剤
５ａが封入された硬化剤カプセル６ａが充填密封された
構成を有している。

［発明が解決しようとする課題］ ところが、前記従来のアンカ固着用カプセルは、カプセ
ル本体２ａが通常のガラス材により形成されている。

従って、固着作業時においてアンカを差込むだけではカ
プセル本体２ａ、更には硬化剤カプセル６ａを細片に粉
砕することができない、殊にカプセル本体２ａは保管、
運搬時における破損を防ぐために必要な厚さを有するた
め粉砕しにくい。

そのためアンカをハンマドリルなどに取付けて振動、回
転などによりカプセル本体２ａ更には硬化剤カプセル６
ａを粉砕して、未硬化接着剤３ａと硬化剤５ａとを充分
に混和させなければならず固着作業が容易でないという
問題がある。

本発明はかかる課題を解決するためになされたものであ
って、アンカを打込むだけの簡単な作業で固着作業を行
うことができるアンカ固着用カプセルを提供するもので
ある。

［課題を解決するための手段］ 本発明は、カプセル本体内に未硬化接着剤ならびにその
硬化剤が互いに隔離状態で充填密封されたアンカ固着用
カプセルにおいて、前記カプセル本体が強化ガラスによ
り形成されている手段、およびカプセル本体内に未硬化
接着剤ならびに内部に前記未硬化接着剤の硬化剤が封入
された硬化剤カプセルが充填密封されたアンカ固着用カ
プセルにおいて、前記カプセル本体が強化ガラスにより
形成されている手段、更Ｃ二はこの手段において、硬化
剤カプセルが強化ガラスにより形成されている構成、硬
化剤が液状である構成ならびに硬化剤カプセル内に微細
な骨材が混入されている構成を以て前記課題を解決する
ための手段とした。

［作　用］ 母材に穿孔されたカプセル挿入孔に挿入されたアンカ固
着用カプセルの基端側からアンカを打込んだとき、カプ
セル本体および硬化剤カプセルが破壊される。このとき
、カプセル本体、更には硬化剤カプセルが強化ガラスに
より形成されている。そのため、それらの一箇所が破壊
されると全面に亘って多数の細片に瞬時に粉砕される。

また、アンカの挿入によってカプセル挿入孔の底に押付
けられた粉砕されたカプセル本体などの破片からなる骨
材ならびに硬化剤が均一に混和した未硬化接着剤がアン
カとカプセル挿入孔との間に形成される隙間を埋め、所
定時間の経過により未硬化接着剤が硬化してアンカを固
着する。

［実施例］ 次に本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図ならびに第２図は本発明の第一実施例を示すもの
であり、アンカ固着用カプセルｌは紫外線の透過を防止
するための着色を施した強化ガラスにより形成された密
封状態の円筒状のカプセル本体２内に例えば未硬化状態
のポリエステル樹脂或いはエポキシ樹脂などの合成樹脂
からなる未硬化接着剤３と、強化ガラス製の細管により
形成された硬化剤カプセル４に封入された液状の過酸化
ベンゾイルなどの硬化剤５とが封入されている。

尚、カプセル本体２ならにびに硬化剤カプセル４は、従
来知られている強化ガラスと同様に通常のガラス材によ
り形成したカプセル本体２を一旦軟化点近くまで加熱し
、空気を吹付けて表面を−様に急冷して圧縮応力を生じ
させるものであり、加熱や冷却の条件を適宜選択するこ
とにより各固着カプセルの使用用途などに応じて必要な
粉砕される細片の大きさを予め定めておくものである。

以上の構成を有する実施例を使用するには。

第２図に示すように先ず、従来と同様に母材６に穿設し
たカプセル挿入孔７内にアンカ固着用カプセル１を挿入
する。そして、その上から固着しようとするアンカ８の
固着端部８１を当接させて、図示しないハンマなどによ
りアンカ８の基端を叩打すると、固着端部８１がカプセ
ル本体２および硬化剤カプセル４を破壊する。二のとき
、カプセル本体２および硬化剤カプセル４は強化ガラス
で形成されている。そのため、それらの一箇所が破壊さ
れると、全体が瞬時に細片に粉砕される。従って、カプ
セル本体２および硬化剤カプセル４内に充填されていた
未硬化接着剤３と硬化剤５とが露出して互いに混和する
。

このとき硬化剤５が液状である両者の混和が良好且つ迅
速におこなわれる。また、アンカ８が深く挿入されるに
伴ってカプセル挿入孔７の底に押付けられたカプセル本
体２および硬化剤カプセル４の破片からなる骨材ならび
に硬化剤５が混和した状態の未硬化接着剤３は互いに混
じり合いながらアンカ８とカプセル挿入孔７との間に形
成される隙間に進入して均一に分散混和した状態で隙間
を埋め、所定時間の経過により未硬化接着剤３が硬化し
てアンカ８が母材６に固着される。

かかる実施例によれば、アンカ８を打込むだけで未硬化
接着剤３、硬化剤５およびカプセル本体２ならびに硬化
剤カプセル４の破片が骨材となって均一に混和されて所
定の引抜き強度でアンカ８を固着することができる６ま
た１本実施例は硬化剤５が液状であるため粉状の硬化剤
を使用した場合に比べて迅速且つ効率よく混和する。ま
た、カプセル本体２がその表面に−様な圧縮応力が生じ
た強化ガラスにより形成されているため通常の場合には
優れた破壊強度を有し、保管ならびに運搬の際における
カプセル本体２の破損を防止することもできる。

尚、本実施例ではカプセル本体２を溶封形式としたため
カプセル挿入孔７に挿入した際にガラスのカプセル本体
２の部分が露出するためきわめて破壊しやすいが、前記
従来例に示したようにキャップ式のカプセル本体２につ
いても同様に実施することができるものである。また、
本実施例では未硬化接着剤３として有機系の合成樹脂を
用いたが、例えば無機系の接着剤である急結セメントな
ど他の接着剤を用いてもよい。

更に本実施例ではアンカ８をハンマなどにより打込むだ
けの簡単な作業で固着することができるため、きわめて
作業性がよいが、従来と同様にアンカ８をハンマドリル
などを用いて衝撃、回転を与えながら固着作業を行なう
と更に混和が促進されて固着強度が増大する。尚また、
本実施例では粉砕されたカプセル本体２更には硬化剤カ
プセル４が確実に°細片になって分散するため別途に骨
材を充填していないが、使用する未硬化接着剤３の種類
や母材の種類などによっては適宜必要な骨材を加えても
よい。

第３図は本発明第二実施例を示すものであり、全体の構
成ならびに使用方法は前記第一実施例と同様であるが、
硬化剤５に微細な骨材９が混入している点が異なる。

従って、固着の際に硬化剤カプセル４が破壊されたとき
、骨材９が液状の硬化剤５とともに未硬化接着剤３内に
迅速且つ均一に混和することになり、未硬化接着剤が迅
速且つ更に確実に硬化する。

第４図は本発明の第三実施例を示すものであり、全体の
構成ならびに使用方法は前記第一実施例と同様であるが
、強化ガラスにより形成されたカプセル本体２の周壁２
１に多数の環状凹部２２が長さ方向へ適宜の間隔で形成
されている。

従って、アンカ８を打込んだときに打込み力が環状凹部
２２の部分に集中してこの部分からカプセル本体２がき
わめて容易に破壊されて、未硬化接着剤３と硬化剤５と
がきわめて良好に混合することができるものである。

第５図は本発明の第四実施例を示すものであり、強化ガ
ラスにより形成されたカプセル本体２は内部の所定位置
に配置されたカプセル本体２の内径にほぼ等しい外形を
有する仕切板１０が圧入されて先端側の区画室２人と基
端側の区画室２Ｂの二基に区画されている。

そして、先端側の区画室２人には例えば未硬化状態のポ
リエステル樹脂、エポキシ樹脂などの合成樹脂からなる
未硬化接着剤３が充填されており、仕切板ｌＯを挟んで
対向する基端側の区画室２Ｂには、液状の過酸化ベンゾ
イルなどの未硬化接着１１１３の硬化Ａ（５がそれぞれ
充填されている。

尚、本実施例ではカプセル本体ｌに圧入される仕切板Ｉ
Ｏは第６図に示すように例えば、セラミックス、硬質合
成樹脂などの薄板１１の表面に多数の切れ目１２を形成
した構成とし、第７図に示すように仕切板１０を軟質の
ポリエチレンフィルム１３などを介して圧入することで
隙間の発生を阻止して区画室２人内の未硬化接着剤３が
区画室２Ｂ内の硬化剤５と接触する心配がないが、区画
室２ａ内に充填される未硬化接着剤３とを密に隔離する
もので、しかもアンカ打込みの衝撃により容易に破砕が
可能なものであればよく、例えば硬化剤５を予め未硬化
接着剤３に安定で破断の容易な軟質ポリエチレンフィル
ムなどにより被包しておくか、或いはカプセル本体２を
溶封することによって構成するなど他の構成であっても
よい。

本実施例によれば、第８図に示すように固着の際に前記
実施例と同様にアンカ８の固着端部８１を当接させて、
図示しないハンマなどにょリアンカ８の基端を叩打して
固着端部８１がカプセル本体２の一箇所を破砕すると強
化ガラスで形成されているカプセル本体２の全体が瞬時
に細片に粉砕して基端側の区画室２Ｂ内に充填されてい
る硬化剤５が露出するとともにその押込まれたアンカ８
によって仕切板１０が破砕され、硬化剤５ならびに破砕
された仕切板１０の破片ならびにカプセル本体２の細片
が先端側へと押込まれる。そして、アンカ８が深く挿入
されるに伴ってカプセル挿入孔７の底に押付けられた仕
切板ｌＯの破片、カプセル本体２の細片ならびに硬化剤
５が混和した状態の未硬化接着剤３は互いに混じり合い
ながらアンカ８とカプセル挿入孔７との間に形成される
隙間に進入して均一に分散混和した状態で隙間を埋め、
所定時間の経過により未硬化接着剤３が硬化してアンカ
８が母材６に固着される。

［発明の効果］ 以上の構成を有する本発明によれば、カプセル本体が強
化ガラスにより形成されているため、カプセル挿入孔内
に挿入して、カプセル本体をハンマで打込むだけの簡単
な操作でカプセル本体が瞬時に且つ確実に細片に粉砕し
て骨材になるとともに未硬化接着剤と硬化剤とが効率良
く混和し、充分な引抜き強度を得ることができる。

また、硬化剤カプセルを強化ガラスにより形成する場合
、液状の硬化剤を用いた場合、更には液状の硬化剤に微
細な骨材を混入した場合には硬化剤が更に効率よく未硬
化接着剤に拡散混和してアンカをより迅速且つ確実に固
着することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ならびに第２図は本発明の第一実施例を示すもの
であり、第１図は一部を切截した斜視図、第２図は使用
状態を示す説明図、第３図は本発明の第二実施例を示す
斜視図、第４図は本発明の第三実施例を示す斜視図、第
５図乃至第８図は本発明の第五実施例を示すものであり
、第５図は一部を切截した斜視図、第６図は仕切板の一
実施例を示す斜視図、第７図は仕切板の異なる実施例を
示す断面部分図、第８図は使用状態を示す説明図、第９
図は従来例を示す部を切截した斜視図である。 １・・・アンカ固着用カプセル、２・・・カプセル本体
、３・・・未硬化接着剤、　　　４・・・硬化材カプセ
ル、５・・・硬化剤、９・・・骨　材。 ｒｐ・・、２

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、カプセル本体内に未硬化接着剤ならびにその硬化剤
   が互いに隔離状態で充填密封されたアンカ固着用カプセ
   ルにおいて、前記カプセル本体が強化ガラスにより形成
   されていることを特徴とするアンカ固着用カプセル。 ２、カプセル本体内に未硬化接着剤ならびに内部に前記
   未硬化接着剤の硬化剤が封入された硬化剤カプセルが充
   填密封されたアンカ固着用カプセルにおいて、前記カプ
   セル本体が強化ガラスにより形成されていることを特徴
   とするアンカ固着用カプセル。 ３、硬化剤カプセルが強化ガラスにより形成されている
   請求項２記載のアンカ固着用カプセル。 ４、硬化剤が液状である請求項２記載のアンカ固着用カ
   プセル。 ５、硬化剤カプセル内に微細な骨材が混入されている請
   求項４記載のアンカ固着用カプセル。