JPH0538531A - プレス金型 - Google Patents
プレス金型Info
- Publication number
- JPH0538531A JPH0538531A JP23535191A JP23535191A JPH0538531A JP H0538531 A JPH0538531 A JP H0538531A JP 23535191 A JP23535191 A JP 23535191A JP 23535191 A JP23535191 A JP 23535191A JP H0538531 A JPH0538531 A JP H0538531A
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- JP
- Japan
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- die
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Abstract
(57)【要約】
［目的］ 汎用プレス機を用いて、高精度に且つ安価に
加工、ならびに切り口面の仕上げを行う。 ［構成］ パンチを前後左右（ｘ，ｙ方向）に自在にス
ラストベアリングで保持し、同パンチ先端は弾頭状に
し、材料の小さな穴に沿えるように構成する。パンチ材
料の穴に沿いながら下降して自動的に芯合わせし、更に
下降すると、前記材料の穴の切口面は前記パンチの周面
によってしごかれてシェービング仕上げが行われる。汎
用機で高精度の芯合わせが容易にできるので、精度を保
ちながら設備コストの低廉化を図ることができる。
加工、ならびに切り口面の仕上げを行う。 ［構成］ パンチを前後左右（ｘ，ｙ方向）に自在にス
ラストベアリングで保持し、同パンチ先端は弾頭状に
し、材料の小さな穴に沿えるように構成する。パンチ材
料の穴に沿いながら下降して自動的に芯合わせし、更に
下降すると、前記材料の穴の切口面は前記パンチの周面
によってしごかれてシェービング仕上げが行われる。汎
用機で高精度の芯合わせが容易にできるので、精度を保
ちながら設備コストの低廉化を図ることができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はプレス金型に関し、より
詳しくはプレス加工とシェービング加工を１工程で行う
ことができる、プレス金型に関するものである。
詳しくはプレス加工とシェービング加工を１工程で行う
ことができる、プレス金型に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、プレス加工の穴抜きをした場合、
材料の圧延方向により、穴が僅かに楕円になったり、破
断面が粗く汚くなる場合がある。高精度な穴加工及び仕
上げ面をきれいにしたい場合、プレス加工では、精密打
ち抜き法や仕上げ抜き、およびシェービング加工などが
ある。このうちシェービング加工は、一度抜いた穴の切
り口を、１回またはそれ以上にわたって削り取り、面を
きれいに仕上げる方法である。
材料の圧延方向により、穴が僅かに楕円になったり、破
断面が粗く汚くなる場合がある。高精度な穴加工及び仕
上げ面をきれいにしたい場合、プレス加工では、精密打
ち抜き法や仕上げ抜き、およびシェービング加工などが
ある。このうちシェービング加工は、一度抜いた穴の切
り口を、１回またはそれ以上にわたって削り取り、面を
きれいに仕上げる方法である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の技
術すなわち一度抜かれた穴を、さらに高精度化または仕
上げ面をきれいにするため行うシェービング加工におい
ては、シェービング加工専用の装置が必要であり、設備
コストが高くつくという課題があった。また前記従来例
の場合、一度抜かれた穴のセンターと、パンチ・ダイの
センター合わせが、材料セット時に非常にシビアにな
り、高度な熟練を要し作業性が悪いという課題があっ
た。本発明は、このような課題を解決することを目的と
する。
術すなわち一度抜かれた穴を、さらに高精度化または仕
上げ面をきれいにするため行うシェービング加工におい
ては、シェービング加工専用の装置が必要であり、設備
コストが高くつくという課題があった。また前記従来例
の場合、一度抜かれた穴のセンターと、パンチ・ダイの
センター合わせが、材料セット時に非常にシビアにな
り、高度な熟練を要し作業性が悪いという課題があっ
た。本発明は、このような課題を解決することを目的と
する。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次のようなプレス金型を提供する。すなわ
ち本発明は、パンチホルダープレート内にスラストベア
リングでｘｙ方向に自在に保持され、且つ先端が下向き
の弾頭状に形成されたパンチと、材料を押える付勢され
たストリッパープレートとを有するダイセット上型と、
前記パンチの弾頭状の先端を没入させる穴を穿設したダ
イを有するダイセット下型とから構成されるプレス金
型。ならびにパンチホルダープレート内にスラストベア
リングでｘｙ方向に自在に保持され、且つ先端が下向き
の弾頭状の第１段部とその第１段部より径の大きい第２
段部とを段差をもって形成したパンチと、材料を押える
付勢されたストリッパープレートとを有するダイセット
上型と、前記パンチの弾頭状の先端の第１段部を没入さ
せる穴を有する受け部材と、この受け部材をスライド可
能に保持し、且つ前記第２段部を没入させてバーリング
加工するバーリング用ボタンダイと、前記受け部材を上
方に付勢する付勢部材と、この付勢部材とバーリング用
ボタンダイを支持するボタンダイホルダーブロックと、
このボタンダイホルダーブロックをｘｙ方向に自在に支
持するスラストベアリングと、前記ボタンダイホルダー
ブロックを収容支持するダイを有するダイセット下型と
からなる、プレス金型である。
め、本発明は次のようなプレス金型を提供する。すなわ
ち本発明は、パンチホルダープレート内にスラストベア
リングでｘｙ方向に自在に保持され、且つ先端が下向き
の弾頭状に形成されたパンチと、材料を押える付勢され
たストリッパープレートとを有するダイセット上型と、
前記パンチの弾頭状の先端を没入させる穴を穿設したダ
イを有するダイセット下型とから構成されるプレス金
型。ならびにパンチホルダープレート内にスラストベア
リングでｘｙ方向に自在に保持され、且つ先端が下向き
の弾頭状の第１段部とその第１段部より径の大きい第２
段部とを段差をもって形成したパンチと、材料を押える
付勢されたストリッパープレートとを有するダイセット
上型と、前記パンチの弾頭状の先端の第１段部を没入さ
せる穴を有する受け部材と、この受け部材をスライド可
能に保持し、且つ前記第２段部を没入させてバーリング
加工するバーリング用ボタンダイと、前記受け部材を上
方に付勢する付勢部材と、この付勢部材とバーリング用
ボタンダイを支持するボタンダイホルダーブロックと、
このボタンダイホルダーブロックをｘｙ方向に自在に支
持するスラストベアリングと、前記ボタンダイホルダー
ブロックを収容支持するダイを有するダイセット下型と
からなる、プレス金型である。
【０００５】
【作用】上記構成において、請求項１において、パンチ
先端は弾頭状に曲面をもって形成されており、且つパン
チはスラストベアリングでｘｙ方向に自由にダイセット
上型に保持されているので、そのパンチは材料の穴を介
して先端を材料の穴の中心に誘導されて材に没入する。
さらに、前記パンチが深く下降すると、そのパンチの周
面により、材料はしごかれて仕上げがおこなわれる。請
求項２においては、前記請求項１の作用のほか、ダイも
スラストベアリングでダイセット下型に保持されている
ので、ダイの穴の位置も移動調整できる。
先端は弾頭状に曲面をもって形成されており、且つパン
チはスラストベアリングでｘｙ方向に自由にダイセット
上型に保持されているので、そのパンチは材料の穴を介
して先端を材料の穴の中心に誘導されて材に没入する。
さらに、前記パンチが深く下降すると、そのパンチの周
面により、材料はしごかれて仕上げがおこなわれる。請
求項２においては、前記請求項１の作用のほか、ダイも
スラストベアリングでダイセット下型に保持されている
ので、ダイの穴の位置も移動調整できる。
【０００６】
【実施例】本発明の実施例について、以下、図面にした
がって本発明の構成が実際上どのように具体化されるか
を、その作用とともに説明する。図１は本発明の１実施
例の断面説明図であり、図中１はダイセット上型で、こ
のダイセット上型１には、下面にパンチホルダープレー
ト２が取り付けられ、このパンチホルダープレート２内
には、パンチホルダーブロック３内に固定されたパンチ
４を、スラストベアリング５でｘｙ方向（水平方向）に
自在に移動できるよう左右に若干の隙間ｓをもって内設
され、そのパンチ４先端を下方に突出させている。この
パンチ４の下部先端は砲弾の弾頭のような曲面をなし、
最先端が尖った形状をしている。また、前記パンチホル
ダープレート２の下部には、ストリッパープレート６が
圧縮ばね７を介して取り付けられている。前記ダイセッ
ト上型１下部には、パンチホルダープレート２の両側に
当接部１ａ・１ａが設けられ、ダイセット上型１の降下
動作時に、後述のガイドポストに当接してストップ支持
される。このダイセット上型１に対して、その下方には
ダイセット下型８が設けられている。このダイセット下
型８には、前記パンチ４を受け入れるための穴９ａを有
するダイ９が取り付けられ、このダイ９の上には材料
（ワーク）１０が載置される。この材料（ワーク）１０
には、あらかじめ小さ目に穴１０ａがあけられている。
また、前記ダイ９の両側にはガイドポスト１１が設けら
れている。このガイドポスト１１は、上端が前記当接部
一ａに当接することによって、前記降下時のダイセット
１をストップ支持できる。
がって本発明の構成が実際上どのように具体化されるか
を、その作用とともに説明する。図１は本発明の１実施
例の断面説明図であり、図中１はダイセット上型で、こ
のダイセット上型１には、下面にパンチホルダープレー
ト２が取り付けられ、このパンチホルダープレート２内
には、パンチホルダーブロック３内に固定されたパンチ
４を、スラストベアリング５でｘｙ方向（水平方向）に
自在に移動できるよう左右に若干の隙間ｓをもって内設
され、そのパンチ４先端を下方に突出させている。この
パンチ４の下部先端は砲弾の弾頭のような曲面をなし、
最先端が尖った形状をしている。また、前記パンチホル
ダープレート２の下部には、ストリッパープレート６が
圧縮ばね７を介して取り付けられている。前記ダイセッ
ト上型１下部には、パンチホルダープレート２の両側に
当接部１ａ・１ａが設けられ、ダイセット上型１の降下
動作時に、後述のガイドポストに当接してストップ支持
される。このダイセット上型１に対して、その下方には
ダイセット下型８が設けられている。このダイセット下
型８には、前記パンチ４を受け入れるための穴９ａを有
するダイ９が取り付けられ、このダイ９の上には材料
（ワーク）１０が載置される。この材料（ワーク）１０
には、あらかじめ小さ目に穴１０ａがあけられている。
また、前記ダイ９の両側にはガイドポスト１１が設けら
れている。このガイドポスト１１は、上端が前記当接部
一ａに当接することによって、前記降下時のダイセット
１をストップ支持できる。
【０００７】次に動作につい説明する。まず、ダイセッ
ト上型１を降下させると、前記パンチ４の弾頭４ａは、
先端がダイ９上に載置された材料（ワーク）１０の小さ
目な穴１０ａに挿入される。このとき、もし、図２に示
すようにワーク１０の穴１０ａのセンターＣ1 とパンチ
４のセンターＣ2 とが一致しない場合、パンチ４は前記
スラストベアリング５でｘｙ方向（水平方向）に移動自
由であり、且つ弾頭４ａは先が尖った弾頭状をしている
ことから、そのワークの穴１０ａの縁に当接する一方の
斜面で誘導され、パンチ４は水平分力を受けて水平方向
に移動させられ、前記両Ｃ1 ・Ｃ2 が一致したとき、図
３のように、前記弾頭状の斜面は全方位が等しく前記小
穴１０ａの縁に当接支持され、水平分力の釣り合いがと
れて前記パンチ４のｘｙ方向の水平移動が止まり、セン
ター合わせは終了する。このセンター合わせが終わった
後、さらにダイセット上型１の降下によって、圧縮ばね
７を介してストリッパープレート６が、前記材料（ワー
ク）１０を上から均等に押圧し、その材料１０を安定的
に固定する。前記材料１０が固定され、両センターＣ1
・Ｃ2 が一致した状態において、さらに引続きパンチ４
を降下させると、そのパンチ４の周囲は前記材料の***
１０ａをしごいて削る。すなわち本実施例では、汎用機
で容易にセンター合わせが行われると同時にシェービン
グが行われるわけである。前記センター合わせやシェー
ビングは、前記スラストベアリングや隙間、パンチ弾頭
の斜面と材料の穴などの構成により、前述のように材料
（ワーク）の穴にしたがって自動的に、容易に行われる
から、複数のパンチ４を同時に動作させて作業効率を上
げることもできる。シェービングがおこなわれた後、ダ
イセット上型１を上方に引き上げると、前述の図１のよ
うに、前記圧縮ばね７は圧縮状態から解放されて伸長
し、その伸長の際にストリッパープレート６で前記パン
チ４の周囲をしごいて、そのパンチ４に付着している削
り屑を下方に突き落とすことにより、パンチ周面を清潔
に保持することができる。
ト上型１を降下させると、前記パンチ４の弾頭４ａは、
先端がダイ９上に載置された材料（ワーク）１０の小さ
目な穴１０ａに挿入される。このとき、もし、図２に示
すようにワーク１０の穴１０ａのセンターＣ1 とパンチ
４のセンターＣ2 とが一致しない場合、パンチ４は前記
スラストベアリング５でｘｙ方向（水平方向）に移動自
由であり、且つ弾頭４ａは先が尖った弾頭状をしている
ことから、そのワークの穴１０ａの縁に当接する一方の
斜面で誘導され、パンチ４は水平分力を受けて水平方向
に移動させられ、前記両Ｃ1 ・Ｃ2 が一致したとき、図
３のように、前記弾頭状の斜面は全方位が等しく前記小
穴１０ａの縁に当接支持され、水平分力の釣り合いがと
れて前記パンチ４のｘｙ方向の水平移動が止まり、セン
ター合わせは終了する。このセンター合わせが終わった
後、さらにダイセット上型１の降下によって、圧縮ばね
７を介してストリッパープレート６が、前記材料（ワー
ク）１０を上から均等に押圧し、その材料１０を安定的
に固定する。前記材料１０が固定され、両センターＣ1
・Ｃ2 が一致した状態において、さらに引続きパンチ４
を降下させると、そのパンチ４の周囲は前記材料の***
１０ａをしごいて削る。すなわち本実施例では、汎用機
で容易にセンター合わせが行われると同時にシェービン
グが行われるわけである。前記センター合わせやシェー
ビングは、前記スラストベアリングや隙間、パンチ弾頭
の斜面と材料の穴などの構成により、前述のように材料
（ワーク）の穴にしたがって自動的に、容易に行われる
から、複数のパンチ４を同時に動作させて作業効率を上
げることもできる。シェービングがおこなわれた後、ダ
イセット上型１を上方に引き上げると、前述の図１のよ
うに、前記圧縮ばね７は圧縮状態から解放されて伸長
し、その伸長の際にストリッパープレート６で前記パン
チ４の周囲をしごいて、そのパンチ４に付着している削
り屑を下方に突き落とすことにより、パンチ周面を清潔
に保持することができる。
【０００８】図４は、本発明の他の実施例を示す図であ
り、バーリング加工（立ち上がりが低い場合）における
センター合わせの機構を示している。この実施例ではダ
イセット下型のダイ９内に、バーリング用ボタンダイ９
ａが、ｘｙ方向（水平方向）に移動可能に、スラストベ
アリング５で保持されている点が前記一実施例と異な
る。同バーリング用ボタンダイ９ａは、横方向に若干の
隙間ｓもってダイ９内に配置されているので、ｘｙ方向
に移動調整できる余地を有する。このバーリングボタン
ダイ９ａは、ボタンダイホルダーブロック９ｃを介して
スラストベアリング５に保持されている。この実施例の
パンチ４は、先端が下向きの弾頭状の第１段部４１とそ
の第１段部４１より径の大きい第２段部４２とからな
り、第１段部と第２段部とは段差を有することも前記一
実施例とは異なる。また、前記バーリング用ボタンダイ
９ａ内には、パンチ４の前記弾頭状の第１段部４１を受
けて没入させる受け部材１２が、受けばね（付勢部材）
１３によって上方に付勢されている。ダイ９の上には材
料（ワーク）１０が載置され、その上方にはストリッパ
ープレート６が、圧縮ばね（付勢材料）７を介してパン
チホルダープレート（図示せず）に取り付けられてい
る。
り、バーリング加工（立ち上がりが低い場合）における
センター合わせの機構を示している。この実施例ではダ
イセット下型のダイ９内に、バーリング用ボタンダイ９
ａが、ｘｙ方向（水平方向）に移動可能に、スラストベ
アリング５で保持されている点が前記一実施例と異な
る。同バーリング用ボタンダイ９ａは、横方向に若干の
隙間ｓもってダイ９内に配置されているので、ｘｙ方向
に移動調整できる余地を有する。このバーリングボタン
ダイ９ａは、ボタンダイホルダーブロック９ｃを介して
スラストベアリング５に保持されている。この実施例の
パンチ４は、先端が下向きの弾頭状の第１段部４１とそ
の第１段部４１より径の大きい第２段部４２とからな
り、第１段部と第２段部とは段差を有することも前記一
実施例とは異なる。また、前記バーリング用ボタンダイ
９ａ内には、パンチ４の前記弾頭状の第１段部４１を受
けて没入させる受け部材１２が、受けばね（付勢部材）
１３によって上方に付勢されている。ダイ９の上には材
料（ワーク）１０が載置され、その上方にはストリッパ
ープレート６が、圧縮ばね（付勢材料）７を介してパン
チホルダープレート（図示せず）に取り付けられてい
る。
【０００９】図５は、前記他の実施例におけるバンチ４
の動作状態を示す図であり、パンチ４の降下のとき、パ
ンチホルダープレート６が降下し材料１０を押さえて安
定させ、パンチの第１段部４１が降下して受け部材１２
に没入し、その受け部材１２も共に受けばね１３に抗し
て下降する。この受け部材１２は、バーリング用ボタン
ダイ９ａに内接して降下するから、この受け部材１２に
第１段部４１を没入したまま降下するパンチ４は、その
センターラインを正しく保持している。前記パンチ４の
第１段部４１の降下に引き続いて、第２段部４２が降下
すると、前記材料１０の一部は、その第２段部４２とバ
ーリング用ボタンダイ９ａとの間に挟まって折れ曲がる
ことにより、その材料１０はバーリング加工される。こ
のバーリング加工時には、パンチ４もバーリング用ボタ
ンダイ９ａも共にｘｙ方向（水平方向）に移動可能であ
り、したがって、固定された材料１０に対してパンチ４
や受け部材１２の位置が自動的に調整されるから、パン
チ４はその中心を材料１０の中心位置に容易に合わせる
ことが出来ると共に、受け部材１２やバーリング用ボタ
ンダイ９ａの中心も、そのパンチ４を介して材料１０の
中心位置に自動的にあわせられることににり、加工動作
において無理な力がかからないので、設備の無用な磨耗
や損傷を防止することができる。以上実施例について説
明したように、本発明は、従来、高度の技術訓練を必要
とされていたシェービング加工やバーリング加工におけ
るセンター合わせを、汎用機を用いて簡単に行うことが
でき、プレス金型の設備コストの低廉化を図ることがで
きるものである。
の動作状態を示す図であり、パンチ４の降下のとき、パ
ンチホルダープレート６が降下し材料１０を押さえて安
定させ、パンチの第１段部４１が降下して受け部材１２
に没入し、その受け部材１２も共に受けばね１３に抗し
て下降する。この受け部材１２は、バーリング用ボタン
ダイ９ａに内接して降下するから、この受け部材１２に
第１段部４１を没入したまま降下するパンチ４は、その
センターラインを正しく保持している。前記パンチ４の
第１段部４１の降下に引き続いて、第２段部４２が降下
すると、前記材料１０の一部は、その第２段部４２とバ
ーリング用ボタンダイ９ａとの間に挟まって折れ曲がる
ことにより、その材料１０はバーリング加工される。こ
のバーリング加工時には、パンチ４もバーリング用ボタ
ンダイ９ａも共にｘｙ方向（水平方向）に移動可能であ
り、したがって、固定された材料１０に対してパンチ４
や受け部材１２の位置が自動的に調整されるから、パン
チ４はその中心を材料１０の中心位置に容易に合わせる
ことが出来ると共に、受け部材１２やバーリング用ボタ
ンダイ９ａの中心も、そのパンチ４を介して材料１０の
中心位置に自動的にあわせられることににり、加工動作
において無理な力がかからないので、設備の無用な磨耗
や損傷を防止することができる。以上実施例について説
明したように、本発明は、従来、高度の技術訓練を必要
とされていたシェービング加工やバーリング加工におけ
るセンター合わせを、汎用機を用いて簡単に行うことが
でき、プレス金型の設備コストの低廉化を図ることがで
きるものである。
【００１０】
【発明の効果】以上、本発明によれば、請求項１の発明
は、汎用機を用いて材料のセンターにパンチのセンター
を自動的に合わせ、シェービングするようにしたので、
センター合わせが簡単にでき、シェービングの精度を保
ちつつ、設備コストの低廉化を図ることができる。また
請求項２の発明は、パンチの第１段部で自動的に材料の
センターにパンチのセンター位置をあわせ、そのセンタ
ー位置を保持しつつ、第２段部でバーリング加工を行う
ので、センター合わせが簡単で精度の高いバーリング加
工を行うことができるから、バーリングの精度を保持し
つつ、プレス金型の設備のコストの低廉化を図ることが
できる、などの効果がある。
は、汎用機を用いて材料のセンターにパンチのセンター
を自動的に合わせ、シェービングするようにしたので、
センター合わせが簡単にでき、シェービングの精度を保
ちつつ、設備コストの低廉化を図ることができる。また
請求項２の発明は、パンチの第１段部で自動的に材料の
センターにパンチのセンター位置をあわせ、そのセンタ
ー位置を保持しつつ、第２段部でバーリング加工を行う
ので、センター合わせが簡単で精度の高いバーリング加
工を行うことができるから、バーリングの精度を保持し
つつ、プレス金型の設備のコストの低廉化を図ることが
できる、などの効果がある。
【図１】本発明の一実施例の断面説明図である。
【図２】同実施例のパンチのセンター合わせ説明図であ
る。
る。
【図３】同実施例のパンチのセンター合わせ説明図であ
る。
る。
【図４】本発明の他の実施例の断面説明図である。
【図５】本発明の他の実施例の断面説明図である。
１ ダイセット上型 ２ パンチホルダープレート ４ パンチ ４１ パンチの第１段部 ４２ パンチの第２段部 ５ スラストベアリング ６ ストリッパープレート ８ ダイセット下型 ９ ダイ ９ａ バーリング用ボタンダイ ９ｃ ボタンダイホルダーブロック １０ 材料（ワーク） １２ 受け部材 １３ 受けばね（付勢部材）
Claims (2)
- 【請求項１】 パンチホルダープレート内にスラストベ
アリングでｘｙ方向に自在に保持され、且つ先端が下向
きの弾頭状に形成されたパンチと、材料を押える付勢さ
れたストリッパープレートとを有するダイセット上型
と、 前記パンチの弾頭状の先端を没入させる穴を穿設したダ
イを有するダイセット下型とから構成されるプレス金
型。 - 【請求項２】 パンチホルダープレート内にスラストベ
アリングでｘｙ方向に自在に保持され、且つ先端が下向
きの弾頭状の第１段部とその第１段部より径の大きい第
２段部とを段差をもって形成したパンチと、材料を押え
る付勢されたストリッパープレートとを有するダイセッ
ト上型と、 前記パンチの弾頭状の先端の第１段部を没入させる穴を
有する受け部材と、この受け部材をスライド可能に保持
し、且つ前記第２段部を没入させてバーリング加工する
バーリング用ボタンダイと、前記受け部材を上方に付勢
する付勢部材と、この付勢部材とバーリング用ボタンダ
イを支持するボタンダイホルダーブロックと、このボタ
ンダイホルダーブロックをｘｙ方向に自在に支持するス
ラストベアリングと、前記ボタンダイホルダーブロック
を収容支持するダイを有するダイセット下型とからな
る、プレス金型。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23535191A JPH0538531A (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | プレス金型 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23535191A JPH0538531A (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | プレス金型 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0538531A true JPH0538531A (ja) | 1993-02-19 |
Family
ID=16984805
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23535191A Pending JPH0538531A (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | プレス金型 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0538531A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006021213A (ja) * | 2004-07-07 | 2006-01-26 | Yamanaka Gookin:Kk | 鍛造金型装置 |
| JP2008180333A (ja) * | 2007-01-26 | 2008-08-07 | Air Water Sol Kk | 流体噴出装置 |
| WO2018056259A1 (ja) * | 2016-09-20 | 2018-03-29 | 株式会社三井ハイテック | 薄板材の加工装置及びその加工方法 |
| CN109433908A (zh) * | 2018-12-21 | 2019-03-08 | 郑州云海信息技术有限公司 | 一种服务器机箱部件快速抽孔专用治具 |
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