JPH053807A - 電動歯ブラシ - Google Patents

電動歯ブラシ

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JPH053807A
JPH053807A JP3244757A JP24475791A JPH053807A JP H053807 A JPH053807 A JP H053807A JP 3244757 A JP3244757 A JP 3244757A JP 24475791 A JP24475791 A JP 24475791A JP H053807 A JPH053807 A JP H053807A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡単であるとともに、極めて簡単な操
作でブラシ毛の往復動のストロークを可変とすることが
できる電動歯ブラシを提供すること。 【構成】 ブラシ毛14が植毛された植毛部15を含む
ヘッド部10と、モータ22を有する把持部12と、把
持部に設けられるとともに前記ヘッド部が連結される中
間伝達部材20と、中間伝達部材とモータとの間に介装
され、モータの回転動力を中間伝達部材の往復動に変換
する変換機構24と、を備え、少なくともヘッド部の植
毛部が中間伝達部材の軸線に対して揺動偏位するように
構成され、この偏位量に応じて少なくとも植毛部の往復
動のストロークが可変となるよう構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動歯ブラシに関わ
り、特に、ヘッド部が把持部に対して分離可能であり、
且つ往復動される電動歯ブラシに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ブラッシング作業を電動モータを
利用して行なういわゆる電動歯ブラシなるものが開発さ
れている。このうち、例えば特開昭57−166108
号、特開昭58−69505号、特開昭58−1057
09号、特公昭42−27372号などのものは、ブラ
シ毛先を数ミリ程度の短いストロークでヘッド部の軸方
向に略往復動させるものである。また、例えば特開昭5
9−40807号、特開昭57−69806号などに記
載のものは、ブラシ毛先をヘッド部の軸回りに往復回転
動させるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら電動歯
ブラシは使用者にとって手を動かさなくても済むという
便利さがある反面、ブラッシングの注意力が緩慢になる
という虞がある。特に適切な歯面等へのブラシ毛の押付
け力について注意を怠り、往復動しているブラシ毛先を
不意に強く歯面等へ押し付けてしまい、歯肉を傷つける
虞がある。
【0004】また、上記従来例の電動歯ブラシにおいて
は、例えば歯を強く磨くためにブラシ毛を歯面等に比較
的強く押し付けると、モータに作用する負荷が増大して
モータの回転トルクが低下し、ブラシ毛の往復動速度が
低下してしまうため、所望の強いブラッシングが達成で
きないという問題がある。
【0005】ところで、上記直線往復動もしくは回転往
復動のストロークは、実際に磨く場所に応じて変化させ
ることが良いとされている。例えば、歯の表面を磨いた
り歯肉のマッサージをする場合には往復動ストロークは
比較的大きい方が良く、逆に微細な部分、例えば歯間部
や歯の噛み合わせ面、歯と歯茎の境目などを磨く場合に
は往復動ストロークは小さい方が良いとされている。し
かし、上記従来例の電動歯ブラシは、往復動のストロー
クを可変とするようなものではなく、従って磨く場所に
応じた適切なブラッシングをするためには、往復動スト
ロークが異なる複数の電動歯ブラシを用意しなければな
らないという問題がある。ここで駆動源であるモータを
正逆転可能とし、スイッチ操作によって、例えば正転時
には往復動ストロークが小さく、逆転時には往復動スト
ロークは大きいようにすることも考えられるが、このよ
うに電気的な切換スイッチを利用すると構造が複雑とな
り、これにともなってコストの増大を招くと共に故障の
発生の原因となる。また、モータの回転動を往復動に変
換してブラシヘッドに伝達する中間伝達部材を、それ自
体ある基準位置から偏位可能とし、中間変換機構に対す
る偏位量に応じてブラシヘッドの往復動ストロークを可
変とするものも提案されているが(例えば米国特許第
4,326,314参照)、これも構造が複雑となり、
動力伝達機能に支障が生じ易く、中間伝達部材自体が偏
位するために水に対するシール性の問題も生じる虞があ
る。
【0006】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、その目的とするところは、ブラシ毛
を歯面等へ押し付ける場合に、歯面等に対する緩衝機能
を備えた電動歯ブラシを提供するにある。また、本発明
の他の目的は、構造が簡単であるとともに、極めて簡単
な操作でブラシ毛の往復動のストロークを可変とし、所
望のブラッシングを効率良く行うことができる電動歯ブ
ラシを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段・作用】本発明は、このよ
うな目的を達成するために、ブラシ毛が植毛された植毛
部を含むヘッド部と、モータを有する把持部と、把持部
に往復動自在に支持されるとともに前記ヘッド部が連結
される中間伝達部材と、中間伝達部材とモータとの間に
介装され、モータの回転動力を中間伝達部材の往復動に
変換する変換機構と、を備え、少なくともヘッド部の植
毛部が、略ブラシ毛先方向に付勢され、歯への押付け力
の反力により弾性的に揺動可能に構成されたものであ
る。この構成により、ブラシ毛を不意に歯面等に強く押
し付けすぎることがあっても、ブラシ毛は弾性的に揺動
して逃げ、歯面等への損傷を防止できる。
【0008】上記において、前記植毛部は、前記揺動に
より中間伝達部材の軸線に対して偏位するよう構成さ
れ、この偏位量に応じて、該植毛部の往復動のストロー
クが変化するよう構成されたものとすることができる。
この構成により、少なくともヘッド部の植毛部を中間伝
達部材の軸線から偏位させることにより、偏位した植毛
部の往復挙動は中間伝達部材自体の往復動とは異なった
ものとなり、その偏位量に応じてその植毛部の往復動の
ストロークが変動する。従って、例えば電気的スイッチ
の操作によったり、中間伝達部材自体を変換機構に対し
て偏位させて往復動ストロークを可変とするような複雑
な構造をとる必要がなくなる。なお、植毛部の中間伝達
部材の軸線からの偏位は、ブラッシング時に歯に対する
ブラシ毛先の押圧力の調節によって行なうことも、予め
手などで操作しても、または偏位量の異なるヘッド部を
複数用意して所望の往復動ストロークに応じた一つのヘ
ッド部を中間伝達部材に連結しても良い。ブラッシング
時の歯に対するブラシ毛の押圧力の調整によって前記偏
位量を考える場合、少なくとも植毛部が揺動し得る範囲
ではモータに作用する負荷は略同一であり、その範囲内
でブラシ毛を押し付ける限りモータの回転速度が低下す
ることはなくなる。むしろ、押し付け力が強いときに往
復動ストロークを小さく、逆に弱いときに往復動ストロ
ークを大きくするように構成すれば、ブラシ毛の仕事量
は略一定となり、効率の良いブラッシングが可能とな
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
説明する。
【0010】図1及び図2には本発明の第1実施例が示
されている。まずこの電動歯ブラシは主として、ヘッド
部10と把持部12により構成され、ヘッド部10は把
持部12に対して脱着可能に構成されている。ヘッド部
10は、その頭部においてブラシ毛14が植毛された植
毛部15を有し、その基部において支軸挿入穴16を有
し、支軸挿入穴16を介して後述する支軸20に脱着可
能に連結される。ヘッド部10は、可撓性かつ弾性を有
る合成樹脂等により形成され、その中央部が切欠かれた
屈曲部17を有する。そして、ヘッド部10は、通常の
状態すなわち何等ブラシ毛14表面に力が作用していな
いか、比較的小さな力P1 が作用しているときには、屈
曲部17においてブラシ毛先方向に予め屈曲しており、
植毛部15は先端ほど支軸の軸線に対してブラシ毛14
方向に除々に偏位している(α1 の状態)。ブラシ毛表
面により大きな力P2 、P3 が作用すると、ヘッド部1
0は屈曲部17の回りに弾性的に起立し、α2 、α3
状態となり得る。
【0011】把持部12は、その外筒18から先端方向
に突出する支軸20を有し、この支軸20に対して前記
ヘッド部10の支軸挿入穴16を装着することにより、
ヘッド部10が把持部12に対して脱着可能に取付けら
れる。把持部12は主として、外筒18内に収納された
モータ22と、モータ22の回転運動を往復回転運動に
変換する変換機構24と、この変換機構24からの往復
回転運動を受ける前述の支軸20と、により構成されて
いる。モータ22の回転動力はまずそのピニオン26か
ら中間歯車28に伝達され、ここで中間歯車28は、実
質的に外筒18に支持された軸30に回転自在に支持さ
れている。この中間歯車28の先端面には、前記軸30
から偏心する偏心突起32が突設されている。偏心突起
32は図2にも示すように、全体として略U字型ヨーク
形状を成す揺動部材34の長穴36に係合し、揺動部材
34は前述の支軸20の基端部に一体に嵌着され、支軸
20の半径方向に延在している。よって、中間歯車28
が軸30の回りに回転されることにより偏心突起32が
揺動部材34の長穴36内を摺動しつつ偏心回転し、こ
れによって揺動部材34ひいては支軸20が所定の回転
角で往復回転動するように構成されている。なお、支軸
20の略中央部は、外筒18内に固定された支持部材3
8に回転自在に支持され、一定の基準位置に保持されて
いる。
【0012】この構成により、モータ22の回転動力は
ピニオン26を介して中間歯車28に伝達される。中間
歯車28が軸30の回りに回転することにより偏心突起
32は図2に示す円弧を描きながら偏心回転し、これに
よって揺動部材34ひいては支軸20は、該支軸20の
軸線回りに揺動すなわち往復回転動する。
【0013】ここで、図3ないし図5は図1のヘッド部
10を上方より見た端面図を示しており、特に図3はヘ
ッド部10の植毛部15がP1 の圧力を受けてα1 の状
態にある時に対応し、図4は植毛部15がP2の圧力を
受けてα2 の状態にある時に対応し、図5は植毛部15
がP3 の圧力を受けてα3 の状態にある時に対応してい
る。これら図から明らかなように、支軸20がθの角度
で回転往復動をしても、図3のようにブラシ毛14の毛
先が支軸20から最も遠く離れている場合にはこのブラ
シ毛14の毛先の往復動ストロークは最も大きいS1
なり、図4の場合にはその往復動ストロークはS2 と中
間の値をとり、図5に示すようにブラシ毛14の毛先が
最も支軸20に近づいた場合にはブラシ毛14の毛先の
往復動ストロークはS3 と最も小さくなる。このよう
に、この実施例では、前述の回転動力を往復回転動力に
変換する変換機構24の態様を何等変更することなく、
単にブラシ毛14に対する押圧力すなわちブラッシング
時における歯面に対するブラシ毛14の押し付け力を変
えて屈曲部を屈曲偏位させるだけで、ブラシ毛14の毛
先の往復動ストロークを可変とすることが可能となる。
【0014】よって、例えば歯の表面を磨く場合や歯茎
をマッサージする場合にはブラシ毛14を歯面などにあ
まり強く押し付けないようにして、少なくとも植毛部1
5をα1 のような状態にすればよい。これにより、ブラ
シ毛先は大きな往復動ストロークで往復回転動を行い、
十分な達成感を与えつつ有効に表面を磨いたりマッサー
ジすることが可能となる。一方、歯間部や歯と歯茎の境
目などの凹凸が入り組んだ部分をブラッシングする場合
には、ブラシ毛14を歯面などに強く押し付け、植毛部
15をα3 のような状態にすればよい。これにより、ブ
ラシ毛先は小さな往復動ストロークS3 で往復動し、い
わゆるバス法、スクラブ法に似たブラッシングが可能と
なって歯垢を効率良く除去できるようになる。ここで、
植毛部15が弾性的に揺動偏位し得る範囲内であれば、
ブラシ毛先を歯面等に強く押し付けてもモーターに大き
な負荷が作用せず、従来のようにモータ回転速度が低下
することもない。特に押圧力Pが小さいときに往復動ス
トロークSが大きく、押圧力Pが大きいときに往復動ス
トロークSが小さくなるので、植毛部の揺動位置に拘ら
ず、ブラシ毛先の仕事量は略一定である。
【0015】このように、ブラシ毛先の往復動ストロー
クの変更を、例えば従来のようにスイッチの操作をした
り、支軸20を偏位させるなどすることなく、単にブラ
シ毛先を歯面などに押し付ける押し付け力を変動させる
ことにより行うことにしたので、構造が極めて簡素化さ
れ、故障なども少なくなり、また特に支軸を偏位させる
場合に比較して水に対するシール性の問題もなくなる。
また、ヘッド部10の少なくとも植毛部15が弾性的に
偏位し得るので、ブラシ毛14を不意に歯面等に強く押
し付けることがあっても、ブラシ毛14が弾性的に逃
げ、従って歯面等に対する緩衝機能を有するという利点
もある。この利点は、駆動状態のヘッド部10のブラシ
毛14を最初に歯面に当てがうときに特に顕著である。
さらに、植毛部15は歯面に押圧される方向に付勢され
ているので、歯ブラシ全体を移動させる際に歯面の凹凸
に対してブラシ毛14を自動的に追従させることがで
き、特に凹凸の入り組んだ部分のブラッシングを、たと
え使用者が特別な配慮をしなくとも、有効に行うことが
できる。
【0016】次に図6には本発明の第2実施例が示さ
れ、この実施例が図1に示した第1実施例と異なる点
は、ヘッド部10の本体を積極的に湾曲偏位させず、代
わりにヘッド部10の基端部に弾性片19を基端方向に
突出して装着し、この弾性片19を支軸20に連結する
とともに弾性偏位可能にした点である。特にこの実施例
では弾性片19はヘの状に予め屈曲されており、P1
押圧力がブラシ毛14に作用する際には、ヘッド部15
が実線で示すようにα1の形態をとるように構成されて
いる。なお、さらにこの実施例では、支軸20をその軸
回りに回転往復動させるとともに、支軸20の軸線方向
にも往復動させるように構成している。すなわち、揺動
部材34の基部からは、その長穴36とは反対方向に突
出する案内ピン21が一体的に形成され、この案内ピン
21は外筒18の内側に一体に形成された案内溝23に
沿って摺動するように挿入されている。案内溝23は図
7に示すように支軸20の軸線と直角の方向に対し傾斜
して延在している。従って、揺動部材34が前述のよう
に揺動することによりピン21も揺動するが、案内溝2
3が斜めに延在するので、揺動部材34は支軸20の軸
方向にも往復動するようになる。
【0017】この第2実施例の構成によっても、支軸2
0は変換機構24に対して一定の位置を保持され、ブラ
シ毛14に対してP1 よりも大きなP2 の押圧力が作用
すると、ヘッド部10は弾性片19を弾性変形させなが
らやや起立してα2 の状態となり、さらに大きな押圧力
3がブラシ毛14に作用すると、ヘッド部10はα3
の状態となる。従って、第1実施例の場合と同様に支軸
20に対するブラシ毛14の毛先の半径方向距離は図3
ないし図5のように偏位し、これによって同様にブラシ
毛14の往復動ストロークも変動する。
【0018】次に図8には本発明の第3実施例が示さ
れ、この実施例が第1実施例と異なる点は、歯ブラシ自
体を、人体を媒体として歯とブラシ毛との間に電子の流
れを生じせしめるいわゆる電子歯ブラシとした点であ
る。すなわち、ヘッド部10はその基部からブラシ毛1
4の根元部近傍に亘って軸線方向に延びる支軸挿入穴1
6を有し、この支軸挿入穴16はブラシ毛14の近傍位
置において連通孔40を介してヘッド部10のブラシ毛
側表面に連通している。この連通孔40は、液体を媒体
として導電路を形成する液路の一部として機能し、支軸
挿入穴16内に挿入する支軸20とブラシ毛14とを唾
液などの液体を介して電気的に導通させるものである。
ヘッド部10の植毛部15よりも基端側の略中央部は、
支軸挿入穴16との間の肉圧が比較的薄く形成されて屈
曲部17とされ、従って第1実施例と同様にヘッド部1
0自体がその屈曲部17を支点として偏位するように構
成されている。
【0019】把持部12から突出する導電性材料からな
る支軸20は、前記支軸挿入穴16の奥端に至るように
長く突出延在し、かつヘッド部10の屈曲部17に対応
する位置がコイルばね42で形成されることにより、ヘ
ッド部10とともに屈曲偏位を可能としている。符号4
4は把持部側の係止部材であり、支軸20に嵌着される
とともに、ヘッド部10の基端の係止構造と脱着可能に
係止するものである。符号46はシール部を示す。また
この実施例では、中間歯車28の偏心突起32は比較的
大径に形成され、回転中心軸30は偏心突起32の中心
よりもずれた位置に前後に貫通している。
【0020】支軸20の揺動部材34から突出する端部
は、導電板48に接触しており、この導電板48は外筒
18内に収納された電池50の一方の電極、例えば負極
に接続されている。外筒18は軸方向に3つに分割さ
れ、その中央の筒体は導電性を備えるべく、表裏面に導
電性金属のメッキが施された導電筒18aとなってい
る。そして電池50の他方の電極、例えば正極がリード
スイッチ52を介してこの導電筒18aの裏面に接続さ
れている。なお符号54はスイッチノブである。
【0021】図10をも参照し、スイッチノブ54を操
作してリードスイッチ52をオンするとモータ22が回
転駆動され、これによって変換機構24、支軸20を介
してヘッド部10は支軸20の回りに回転往復動する。
使用者が手で把持部12を把持し、特に導電筒18aに
触れ、ブラシ毛14を口の中に挿入してブラッシングす
ると、唾液などによってブラシ毛14ならびにヘッド部
10の連通孔40が濡れる。これによって電池50→導
電筒18a→手→身体→歯→ブラシ毛14→唾液などの
液体→支軸20→電池50の電気回路が構成され、これ
によって電子の流れを発生させ、歯垢などを歯面から有
効に除去し易くすることができる。図8において実線で
示すヘッド部10の状態(α2 )はブラシ毛14に対し
てP2 の圧力が作用している状態であり、この圧力がよ
り大きな圧力P3 となると、ヘッド部10の屈曲部17
が支軸20のコイルばね42とともに弾性変形を呈して
α3 の状態に偏位する。これにより、図9に示すよう
に、α2 の状態における往復動ストロークS2 が、α3
の状態ではブラシ毛14の毛先がより支軸20に半径方
向において近づく為、その往復動ストロークはより小さ
なS3 となる。
【0022】つぎに図11及び図12には本発明の第4
実施例が示されこの実施例では、上述の第1ないし第3
実施例においてヘッド部10の植毛部15が歯面に対す
る押圧力に応じてアナログ的に偏位したのに対し、植毛
部15の偏位を節度感のあるデジタル的な偏位とした点
でのみ異なる。すなわち、把持部12から突出する支軸
20の端部には略U字形状のヘッド受け具56が連結さ
れ、この受け具56内から、ヘッド部10の基端部と係
止される係止部材44が突出している。係止部材44は
ピン58を介して受け具56に対して揺動自在に支承さ
れ、その揺動範囲は受け具56の内側に突設されたスト
ッパー60によって規制されている。係止部材44の基
端部にはその幅方向に貫通する穴62が形成され、この
穴内にボール64が出没可能に設けられている。このボ
ール64はコイルばね66によって係止部材44から受
け具内壁へ突出するように付勢されている。一方受け具
56のボール64に対向する内面には、複数、例えば3
つの凹部68が形成され、ボール64を受領するように
なっている。
【0023】この構成により、ヘッド部10がα1 、α
2 、α3 の各状態をとる時に係止部材44のボール64
が凹部68のいずれかに嵌入し、その位置を保持するこ
とができる。したがって、この実施例では、ブラッシン
グ時における歯面に対する押圧力でヘッド部10をα1
ないしα3 の各位置に保持することも可能であるが、予
め手などによってヘッド部10を所望の位置に偏位せし
め、その状態でブラッシングを行うことも可能となる。
なお、この実施例において、係止部材44をばねなどに
よってα1 の方向に付勢すれば、前述の実施例と同様に
歯面に対する押圧力が大きいほどブラシ毛14の往復動
ストロークが小さくなるようにすることができる。また
この実施例において、ブラシ毛14が広がったりなどし
て取替を必要とする場合には、ヘッド部10を係止部材
44から分離し、ヘッド部10のみを交換すればよい。
【0024】次に図13および図14には本発明の第5
実施例が示されている。この実施例が前述の実施例と異
なる点を説明すると、先ず中間歯車28は傘歯車とされ
てその回転軸30はモータ22のピニオン26の軸と直
交して配置されている。中間歯車28の偏心突起32は
支軸20の基端に形成された孔70に挿入され、かつ支
軸20は支持部材38に対してその軸方向に摺動可能に
なっている。把持部12から突出する支軸の端部には前
述の第4実施例と同様に受け具56が連結され、係止部
材44をピン58の回りに揺動可能に支持し、ヘッド部
10と脱着可能に連結されている。係止部材44の基端
部はコイルばね70によってヘッド部がα1 の状態をと
る方向に付勢されている。
【0025】この構成により、支軸の孔70が図13の
紙面に垂直な方向に長い長穴の場合は、支軸20はその
軸方向への往復動を呈する。支軸の孔70が偏心突起3
2と略同径の円孔である場合は、支軸20の孔70の部
分は偏心突起32につれて円運動を行い、例えば支軸2
0を支持部材38の先端付近で揺動可能に支持すれば、
受け具56ひいてはブラシ毛14は同様に円運動もしく
は楕円運動を呈する。すなわち、支軸20の往復動は、
その軸を通り図13の紙面と垂角な面上での往復動であ
る。
【0026】この実施例によれば、ヘッド部10がα2
のように支軸20と同軸上に位置する場合には、ブラシ
毛14は支軸20と同様の往復動ストロークを呈する
が、図14を参照し、ヘッド部10がα3 の状態になる
時には、ヘッド部10の軸方向の往復動ストロークS3
はα2の状態におけるS2 よりも短くなるとともに、ブ
ラシ毛14の延在方向における往復動も発生することに
なる。ヘッド部10がα1 の状態をとる時にも同様のこ
とがいえる。なお、この実施例でも、中間伝達部材であ
る支軸20は、変換機構の偏心突起32に対して、ブラ
シ毛延在方向には一定の位置に保持される。
【0027】次に図15には本発明の第6実施例が示さ
れており、この実施例は、第1実施例が一本のヘッド部
10自体を偏位させるようにしたのに代え、α1 ないし
α3 の各状態を予め有するそれぞれのヘッド部10を用
意し、所望の往復動ストロークに応じたヘッド部を選ん
でこれを支軸20に装着するようにしている。この実施
例では、歯面に対するブラシ毛14の押圧力が変動して
もブラシ毛14の往復動ストロークに変動はない。
【0028】次に図16には本発明の第7実施例が示さ
れており、この実施例では、図15に示した第6実施例
と同様に種々の形態をとる複数のヘッド部10を用意し
ているが、第6実施例と異なる点はその屈曲形状であ
る。すなわち、この実施例においては、例えばα1 とα
3 の状態を有する二つのヘッド部10において、ブラシ
毛の植毛部15は支軸20と平行となるように全体とし
て略クランク状に屈曲させている。
【0029】つぎに図17には本発明の第8実施例が示
され、この実施例は実質的に図8に示した第3実施例と
図13に示した第5実施例を組み合わせたものである。
すなわち、まず支軸を2分割してその基端寄りの支軸2
0bを、変換機構によりその軸回りに回転往復動させ
る。この支軸20bは、その基端において導電板48を
介して電池50の一方の電極に接続され、その先端は把
持部12よりも突出させてそこに受け具56を一体に固
着するとともに、該受け具56内でU字状の接続金具5
4の一面に当接している。接続金具の他面には、2分割
された先端寄りの支軸20aの端が接触しており、この
支軸20aはピン58を介して受け具56に対して揺動
自在に支承され、その揺動中も支軸20aの端は接続金
具54への接触が維持される。図17ではヘッド部10
がα2 の状態にあるときを示しているが、ばね72によ
り支軸20aがブラシ毛先方向へ付勢され、不使用時又
は、最小押圧力P がブラシ毛14に作用するときには
ヘッド部はα1 の位置にあり、この押圧力がP2 からP
3 に増大することによりヘッド部はα2 からα3 の位置
をとるように揺動する。その他図8と同一符号で示した
ものは同一の部材を示し、これらの説明は省略する。こ
の実施例によれば、いわゆる電子歯ブラシであってブラ
シ毛が回転往復動するものが提供される。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
少なくとも植毛部が歯への押付け力の反力により弾性的
に揺動するので、歯肉等への緩衝機能を有し、かつ歯面
の凹凸等に対してブラシ毛を自動的に追従させることが
できる。
【0031】また、歯面への押圧力の反力に基づく揺動
によって植毛部の往復動ストロークが変化するように構
成したものによれば、例えば歯面への押圧力の調節とい
う簡単な操作のみでブラシ毛先の所望の往復動ストロー
クを得ることができる。
【0032】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動歯ブラシの第1実施例を示す
模式図である。
【図2】図1のII−II線に沿う拡大断面図である。
【図3】同実施例における植毛部がα1 の状態をとる時
の往復動を示す模式図である。
【図4】同実施例における植毛部がα2 の状態をとる時
の往復動を示す模式図である。
【図5】同実施例における植毛部がα3 の状態をとる時
の往復動を示す模式図である。
【図6】本発明の第2実施例を示す模式図である。
【図7】図6のVII−VII線に沿う拡大断面図であ
る。
【図8】本発明の第3実施例を示す要部切欠断面図であ
る。
【図9】同実施例における往復挙動を示す図3と同位置
の模式図である。
【図10】同実施例における電気回路を示す回路図であ
る。
【図11】本発明の第4実施例を示す要部側面図であ
る。
【図12】図11の左側からみた正面図である。
【図13】本発明の第5実施例を示す模式図である。
【図14】同実施例における往復挙動を示す説明図であ
る。
【図15】本発明の第6実施例を示し、(1)はα1
(2)はα2 、(3)はα3 の各状態に対応したヘッド
部の側面図である。
【図16】本発明の第7実施例を示し、(1)はα1
(2)はα3 の各状態に応じたヘッド部の側面図であ
る。
【図17】本発明の第8実施例を示す要部切欠断面図で
ある。
【符号の説明】
10 ヘッド部 12 把持部 15 植毛部 17 屈曲部 20 支軸 22 モータ 24 変換機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラシ毛が植毛された植毛部を含むヘッ
    ド部と、モータを有する把持部と、把持部に往復動自在
    に支持されるとともに前記ヘッド部が連結される中間伝
    達部材と、中間伝達部材とモータとの間に介装され、モ
    ータの回転動力を中間伝達部材の往復動に変換する変換
    機構と、を備え、少なくともヘッド部の植毛部が、略ブ
    ラシ毛先方向に付勢され、歯への押付け力の反力により
    弾性的に揺動可能に構成された電動歯ブラシ。
  2. 【請求項2】 前記植毛部は、前記揺動により中間伝達
    部材の軸線に対して偏位するよう構成され、この偏位量
    に応じて、該植毛部の往復動のストロークが変化するよ
    う構成された請求項1記載の電動歯ブラシ。
  3. 【請求項3】 ブラシ毛が植毛された植毛部を含むヘッ
    ド部と、モータを有する把持部と、把持部に往復動自在
    に支持されるとともに前記ヘッド部が連結される中間伝
    達部材と、中間伝達部材とモータとの間に介装され、モ
    ータの回転動力を中間伝達部材の往復動に変換する変換
    機構と、を備え、少なくともヘッド部の植毛部が、中間
    伝達部材の軸線に対して、略ブラシ毛延在方向の偏位量
    が異なる位置を選択的にとりうるよう構成され、前記偏
    位量に応じて前記植毛部の往復動のストロークが変化す
    るよう構成された電動歯ブラシ。
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