JPH0537178Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は氷、特にキユービツク状の氷を削
り、さらにこれをシロツプ、糖密等の液状物にミ
ツクスする氷削装置に関するものである。

従来の技術 従来前記のような種類のものとしては、第１図
に示すこの考案の実施例にもみられるような機枠
１の上部に固定し、透孔４から突出する切削刃５
及びこれを包囲して下方に延びるシユート８を有
する切削プレート２と、この切削プレート２の中
心孔を貫通してその上方にまで延びている回転軸
３と、この回転軸３の上部に取付けられた移送ロ
ータ６と、切削プレート２の下方において、機枠
１内に配置され、回転軸３を回転する主駆動部材
７とを具えている氷削機に図示しないミキサの攪
拌羽根を備えたコツプを着脱可能に設置したよう
な形式のものが知られている。

考案が解決しようとする課題 ところで前記のような従来の氷削装置にあつて
は、ミキサの氷削機への結合構造が複雑になり、
さらにミキサはその底部に攪拌羽根が着脱できな
いように設けられていることから、その洗浄を簡
単に行うことができず、また氷削機への着脱操作
がはん雑なことから、どうしても一度に大量のミ
ツクス氷削物をうることができるように大型とな
り、少量のものの製造には適さないという問題点
があつた。

そこでこの考案の目的は、前記のような従来の
氷削装置のもつ問題点を解消し、簡単な操作でコ
ツプを所定の位置に設置し、またはそこから取出
すことができ、コツプの洗浄が容易であるのに加
えて、少量特に個人毎のミツクス氷削物を手軽に
作ることができる氷削装置を提供するにある。

課題を解決するための手段 この考案は前記のような目的を達成するため
に、前記のような氷削装置において、シユート８
の下端を機枠１の外部まで突出させて、カバー９
を保持させ、このカバー９の下方にコツプ１０を
機枠１に出入自在に設置し、機枠に設けた副駆動
部材１１によつて回動する攪拌軸１２をカバー９
を貫通してコツプ１０の内部にまで挿入し、この
攪拌軸１２の下端に攪拌羽根１３を取付けたこと
を特徴とするものである。

作 用 前記のような氷削装置においては、予めミツク
スしたい液状物を入れたコツプ１０をカバー９の
下方に位置させて、内部に攪拌軸１２及び攪拌羽
根１３をコツプ１０内に挿入し、切削プレート２
上にキユービツク状氷を投入し、主駆動部材７を
作動して移送ロータ６を回転して、切削刃５によ
り氷を切削する。このようにして切削されたかき
氷はシユート８を経てコツプ１０内に落下する
が、この間駆動部材７の作動後まもなく副駆動部
材１１が作動を開始し、これにより攪拌羽根１３
が回転して、コツプ１０内の液状物とかき氷とを
攪拌するとともに混合し、最終的には氷塊のない
さらさらとした感じの飲物がえられる。このよう
にして副駆動部材１１は所定時間後停止すること
となるが、駆動部材７はそれに先立つて停止する
ようにしておく。その後コツプ１０を装置外に取
出して内容物を喫食することとなる。

実施例 図示の実施例において、駆動部材７，１１は通
常電動モータを使用し、前記のような作動は手動
スイツチで行つても、または制御回路を設けて、
これによつて作動を制御してもよい。

その他の部材として、第１図において、１６は
切削プレート２の上部に着脱可能に装着された防
水カバー、１７は機枠１の上部に設けられて、防
水カバー１６の周囲を包囲し、開口部１８を有す
る頭部カバー、１９はその基端が頭カバー１７に
枢着された開閉蓋、２０は機枠１の下部を構成す
る機台２１上に水平方向に位置調節可能に設けら
れた支持台をそれぞれ示し、支持台２０はコツプ
１０を図示位置に設置し、またはそこから取出す
際変位することとなる。

さらに他の図面をも参照し、駆動部材７の回転
軸２４にはピニオン２５が取付けられ、このピニ
オン２５が回転軸３に取付けた歯車２６と噛合し
て移送ロータ６を回転するようになつている。駆
動部材１１の回転軸２７にはプーリ２８が取付け
られ、他方攪拌軸１２は切削プレート２の裏面に
ブラケツト３２を介して設置された軸受２９によ
つて軸承されて、プーリ３０が取付けられ、両プ
ーリ２８，３０間にはベルト３１が張設されてい
る。攪拌軸１２の軸受２９の下部に当る部分には
水切り３３が装着されている。

第４、第５図において、シユート８の下部は柔
軟性のある合成樹脂製のカバー９のほぼ中央に設
けられた長孔３３内に嵌入され、その下端から突
設したフランジ３４でカバー９の裏面を支承して
おり、上部のフランジ３５により切削プレート２
の裏面に取付けられ、攪拌軸１２はカバー９の偏
心位置に設けた透孔３６中を斜めに貫通してい
る。

前記のようなものにあつては、駆動部材７の作
動がピニオン２５、歯車２６を介して移送ロータ
６に伝えられて氷削が行われ、駆動部材１１の作
動がプーリ２８，３０及びベルト３１を介して攪
拌羽根１３に伝えられて、かき氷と液状物との攪
拌及び混合が行われることとなる。

考案の効果 この考案は前記のようであつて、従来公知の氷
削装置においてかき氷用シユートの下端にカバー
を装着し、その下方にコツプを出入自在に設置
し、主駆動部材と別の副駆動部材で作動される攪
拌羽根をコツプの内に挿入可能としたものである
ため、従来のものと比べてコツプは普通用いられ
るものをそのまま使用できて、その出入の操作は
きわめて簡単であり、また洗浄作業も容易である
のに加えて、少量の特に個人毎のその好みに応じ
た内容物を提供できる等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例の一部については縦
断し、他部については前記縦断部とは異る垂直方
向面に位置させて示した説明図、第２図は主副駆
動部材及びそれによつて作動される部分の平面的
配置図、第３図は第２図につき線−に沿つて
示し、一部については縦断して示す説明図、第４
図はシユートの斜面図、第５図はカバーの斜面
図、第６図は攪拌部材の分解斜面図である。 １……機枠、２……切削プレート、３……回転
軸、４……透孔、５……切削刃、６……移送ロー
タ、７……主駆動部材、８……シユート、９……
カバー、１０……コツプ、１１……副駆動部材、
１２……攪拌軸、１３……攪拌羽根。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機枠１の上部に固設し、透孔４から突出する切
   削刃５及びこれを包囲して下方に延びるシユート
   ８を有する切削プレート２と、この切削プレート
   ２の中心孔を貫通してその上方にまで延びている
   回転軸３と、この回転軸３の上部に取付けられた
   移送ロータ６と、切削プレート２の下方におい
   て、機枠１内に配置され、回転軸３を回転する主
   駆動部材７とを具えている氷削装置において、シ
   ユート８の下端を機枠１の外部まで突出させて、
   カバー９を保持させ、このカバー９の下方にコツ
   プ１０を機枠１に出入自在に設置し、機枠に設け
   た副駆動部材１１によつて回動する攪拌軸１２を
   カバー９を貫通してコツプ１０の内部にまで挿入
   し、この攪拌軸１２の下端に攪拌羽根１３を取付
   けたことを特徴とする氷削装置。