JPH0536091Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0536091Y2
JPH0536091Y2 JP1989103630U JP10363089U JPH0536091Y2 JP H0536091 Y2 JPH0536091 Y2 JP H0536091Y2 JP 1989103630 U JP1989103630 U JP 1989103630U JP 10363089 U JP10363089 U JP 10363089U JP H0536091 Y2 JPH0536091 Y2 JP H0536091Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outer ring
flange
ring
radially inward
ball bearing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1989103630U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH037523U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1989103630U priority Critical patent/JPH0536091Y2/ja
Publication of JPH037523U publication Critical patent/JPH037523U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0536091Y2 publication Critical patent/JPH0536091Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、軸受、特に保持器を使用せず内輪
と外輪の間に形成される環状空間に転動体を完全
に充填することの出来る玉軸受に関する。
〔従来の技術〕
従来、ラジアル玉軸受においては外輪、内輪の
材質としてSUJ−2或いはSUS440C等を削り加
工した後、熱処理、研磨、組立等の作業を行つて
おり加工にかなりの工数を要している。また、外
輪、内輪の間に保持器を使用せず回転体を充填す
るのは技術的に難しいため種々の工夫がなされて
いる。
保持器を使用せず転動体を外輪と内輪との間の
環状空間に充填する方法としては例えば特公昭50
−14236号で提案されているように、外輪となる
外側レースと内輪となる内側レースとの間に転動
素子を充填しこれら各レースの外側及び内側から
転動素子に向けて一対のローラで圧力を加えつつ
該レースの一方を回転させ、転造する方法が知ら
れている。
〔考案が解決しようとする課題〕
高精度を要求されない軸受、例えば玩具のレー
シングカー用の軸受、キヤスターに使用される玉
軸受等では高品質の材料を使用し削り加工や熱処
理等を行うと過剰品質になりコスト高となる。ま
た、軸受には密閉装置等部品点数も多く、極小の
軸受では特に密閉装置がむずかしい。
この考案はかかる課題に鑑みてなされたもので
あり、その目的とする所は外輪と内輪との間の環
状空間に保持器を使用せずに転動体を完全に充填
し、加工も比較的簡単でコスト低減を図ることの
出来る玉軸受を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
即ち、この考案は上記する課題を解決するため
に、板材で製作した円筒体の一方の周縁部を半
径方向内方に曲折して鍔部を形成した内カバーに
同じく周縁部を半径方向内方に曲折し他方の鍔部
を形成した円筒体の外カバーを圧入した外輪と、
鍜造材で製作され外周面に軌道溝を設けると共に
軸穴を軸の断面形状に合せて円形或いは多角形と
した内輪とよりなり、これら外輪と内輪との間の
環状空間に転動体を充填してなる玉軸受におい
て、前記外輪の鍔部と内輪の外周面との間に形成
される隙間で密封部を形成し、更に前記外輪の両
鍔部の内径部は前記転動体のピツチ円近傍を軸方
向内方に曲折して絞りを形成すると共に該絞りよ
り径内方向は転動体を案内する部分を含んで平坦
面としたことを特徴とする。
或いは板材で製作した円筒体の一方の周縁部
を半径方向内方に曲折して鍔部を形成した内カバ
ーに同じく周縁部を半径方向内方に曲折し他方の
鍔部を形成した円筒体の外カバーを圧入した外輪
と、合成樹脂で製作され外周面に軌道溝を設ける
と共に軸穴を軸の断面形状に合せて円形或いは多
角形とした内輪とよりなり、これら外輪と内輪と
の間の環状空間に転動体を充填してなる玉軸受に
おいて、前記外輪の鍔部と内輪の外周面との間に
形成される隙間で密封部を形成し、更に前記外輪
の両鍔部の内径部は前記転動体のピツチ円近傍を
軸方向内方に曲折して絞りを形成すると共に該絞
りより径内方向は転動体を案内する部分を含んで
平坦面としたことを特徴とする。
〔作用〕
この考案の玉軸受を上記手段とした時の作用に
ついて添付図の符号を用いて説明する。
外輪1の両鍔部11a及び12aに形成された
絞り6,6は外輪1の両側の鍔部11a及び12
aが玉3との軸方向隙間を小さくするよう玉3寄
りに狭く絞つて形成されているため、両鍔部11
a及び12aにて玉3を精度よく案内しようとす
る場合、外輪幅に関係なく軸受の回転性能が低下
することがない。
また、これの手段では、外輪1は両鍔部11a
及び12aが玉3側に絞られているため絞らない
場合に比べて断面積が増加し強度が向上し、高荷
重に耐えることが出来る。更に、外輪1の両鍔部
11a及び12aを曲折して絞り6,6を形成す
れば絞らない場合に比べて隙間をより小さく出来
るので密封性の点で優れている。
〔実施例〕
以下、この考案の具体的実施例について図面を
参照して説明する。
第1図はこの考案の玉軸受の軸方向断面図、第
2図は第1図のX−X矢視断面図である。1は外
輪であつて円筒形の内カバー11に同じく円筒形
の外カバー12を圧入して構成する。2は内輪で
あつて鍜造材を削り出して製作する。
即ち、この考案では軸受の外輪1や内輪2は削
り出し加工としたものを使用せず、外輪1は板材
(鋼板)を円筒形に形成し周縁部をプレス加工に
より曲折したプレス成形品とする。そして、先ず
鋼板で製作した円筒形の内カバー11の一方の周
縁部をプレス加工によつて半径方向内方に曲折し
鍔部11aを形成する。次に鋼板で製作した円筒
形の外カバー12の一方の周縁部をプレス加工に
よつて半径方向内方に曲折し鍔部12aを形成す
る。
前記内輪2は鍜造材で製作し、その外周面にロ
ーリングないしは切削又は研削により軌道用の溝
21を加工して設ける。また、軸穴22は軸(図
示せず)の断面形状に合わせて加工するが軸の断
面形状が円形の場合は円形に、軸の断面形状が多
角形例えば六角形の場合は六角形にというように
多角形に加工する。
而して、前記内カバー11と内輪2の間の環状
空間5内の軌道溝21に玉3を保持器を使用する
ことなく充填し、内カバー11を被せ、更に該内
カバー11に外カバー12を圧入する。この場
合、外輪1の鍔部11a及び12aと内輪2の外
周面との間に形成される隙間4,4は密封部を形
成出来る程度の隙間とする。尚、前記外輪1の玉
3と接する軌道面11cはフラツトとしても良い
し、若干曲面としても良い。
次に、前記内カバー11の鍔部11a及び外カ
バー12の鍔部12aのピツチ円(P.C.D)近傍
を軸方向内方に曲折してガタ防止のため玉3寄り
に絞り6,6を形成するよう加工する。この場
合、該絞り6,6より径内方向は玉3を案内する
部分を含んで平坦面とする。即ち、絞り6、6部
分はそのピツチ円より少し外径寄りに形成し玉3
はピツチ円上でも平坦面で案内されるように形成
する。
この考案の実施例は以上のようであるが、次に
その作用について説明する。
前記外輪1の両鍔部11a及び12aに形成さ
れた絞り6,6は外輪1の両側の鍔部11a及び
12aが玉3との軸方向隙間を小さくするよう玉
3寄りに狭く絞つて形成されているため、両鍔部
11a及び12aにて玉3を精度よく案内しよう
とする場合、外輪幅に関係なく軸受の回転性能が
低下することがない。従つて外輪幅は必要に応じ
て大きくとることが可能となり必要以上に制限さ
れることはない。
また、この考案では外輪1は両鍔部11a及び
12aが玉3側に絞られているため絞らない場合
に比べて断面積が増加し強度が向上し、高荷重に
耐えることが出来る。更に、外輪1の両鍔部11
a及び12aを曲折して絞り6,6を形成すれば
絞らない場合に比べて隙間をより小さく出来るの
で密封性の点で優れている。これは、例えば、外
輪が同一量傾いた場合、絞り6を形成した場合と
形成しない場合とでは絞り6を形成した方が外輪
1の両鍔部11a及び12aは軸受中心に近いた
め、両鍔部11a及び12aの内輪2への接近量
が小さくなり、従つて外輪1の傾斜時、外輪1の
両鍔部11a及び12aと内輪2の外周面との接
触を防止するためには絞り6,6を形成したもの
の方がより優れている。
また、第3図1は第1図で示した実施例の変形
実施例の軸方向断面図で、同図2は1のP部拡大
図である。この場合も第1図に示すように、外輪
1は円筒形の内カバー11に同じく円筒形の外カ
バー12を圧入して構成しこれらのシメシロだけ
で持たせている。そこで同様に、更に高負荷に耐
えうるよう外カバー12に形成した鍔部12aの
反対側の周縁端部12bを内カバー11の角のR
に添うよう加締めて曲げる。
玉軸受を以上のように構成することにより外輪
1と内輪2とに軌道を設け玉3の軸方向の動きを
規制することが出来るし、組立も非常に簡単とな
る。また、内輪2の軸穴22に嵌挿する軸の断面
形状が多角形の場合、該軸穴22を軸形状に合わ
せて多角形に形成すればクリープを防止すること
が出来る。
第4図は第3図における内輪2を合成樹脂で形
成した内輪2′とした変形実施例であり、他の構
成は第1図及び第3図と同様である。このように
内輪を合成樹脂の内輪2′とすることにより軸受
の軽量化が可能となる。
〔考案の効果〕
この考案にかかる玉軸受は以上詳述したような
構成としたので、少ない工数で製作することが出
来、密封装置も比較的簡単に構成することが出来
る。また、保持器も不要で転動体も完全に封入す
ることが出来るので耐久性もあり且つ製作コスト
も安価である。
特に円筒形の内カバーに円筒形の外カバーを圧
入し該外カバーの周縁端部を加締めると高負荷に
耐え且つ軸受寿命の延長を図る上で有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案にかかる玉軸受の軸方向断面
図、第2図は第1図のX−X矢視断面図、第3図
1は第1図で示した実施例の変形実施例の軸方向
断面図で、同図2は1のP部拡大図、第4図はさ
らに別の変形実施例である。 1……外輪、2……内輪、3……玉、4……密
封部、5……環状空間、6……絞り、11……内
カバー、12……外カバー、12b……外カバー
周縁端部、21……軌道溝、22……軸穴。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 板材で製作した円筒体の一方の周縁部を半径
    方向内方に曲折して鍔部を形成した内カバーに
    同じく周縁部を半径方向内方に曲折し他方の鍔
    部を形成した円筒体の外カバーを圧入した外輪
    と、鍜造材で製作され外周面に軌道溝を設ける
    と共に軸穴を軸の断面形状に合せて円形或いは
    多角形とした内輪とよりなり、これら外輪と内
    輪との間の環状空間に転動体を充填してなる玉
    軸受において、前記外輪の鍔部と内輪の外周面
    との間に形成される隙間で密封部を形成し、更
    に前記外輪の両鍔部の内径部は前記転動体のピ
    ツチ円近傍を軸方向内方に曲折して絞りを形成
    すると共に該絞りより径内方向は転動体を案内
    する部分を含んで平坦面としたことを特徴とす
    る玉軸受。 (2) 板材で製作した円筒体の一方の周縁部を半径
    方向内方に曲折して鍔部を形成した内カバーに
    同じく周縁部を半径方向内方に曲折し他方の鍔
    部を形成した円筒体の外カバーを圧入した外輪
    と、合成樹脂で製作され外周面に軌道溝を設け
    ると共に軸穴を軸の断面形状に合せて円形或い
    は多角形とした内輪とよりなり、これら外輪と
    内輪との間の環状空間に転動体を充填してなる
    玉軸受において、前記外輪の鍔部と内輪の外周
    面との間に形成される隙間で密封部を形成し、
    更に前記外輪の両鍔部の内径部は前記転動体の
    ピツチ円近傍を軸方向内方に曲折して絞りを形
    成すると共に該絞りより径内方向は転動体を案
    内する部分を含んで平坦面としたことを特徴と
    する玉軸受。 (3) 外輪を構成する円筒形の外カバーは鍔部の反
    対側の周縁端部を内カバーの角のRに沿うよう
    加締めて曲げたことを特徴とする請求項第1項
    又は請求項第2項記載の玉軸受。
JP1989103630U 1988-09-05 1989-09-04 Expired - Lifetime JPH0536091Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989103630U JPH0536091Y2 (ja) 1988-09-05 1989-09-04

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11654488 1988-09-05
JP1512389 1989-02-10
JP1989103630U JPH0536091Y2 (ja) 1988-09-05 1989-09-04

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH037523U JPH037523U (ja) 1991-01-24
JPH0536091Y2 true JPH0536091Y2 (ja) 1993-09-13

Family

ID=31721099

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989103630U Expired - Lifetime JPH0536091Y2 (ja) 1988-09-05 1989-09-04

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0536091Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112011105249T5 (de) * 2011-05-16 2014-02-13 Aktiebolaget Skf Wälzlager, das ein Gehäuse umfasst, das zwei Teile aufweist, und Verfahren zur Fertigung eines solchen Lagers
WO2013110334A1 (en) * 2012-01-26 2013-08-01 Aktiebolaget Skf Rolling bearing assembly having magnetic and/or electronic elements

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51127947A (en) * 1975-04-24 1976-11-08 Schaeffler Ohg Industriewerk Race material for ball bearing
JPS5280932A (en) * 1975-12-26 1977-07-07 Kazuhiro Kozono Method of manufacturing special bearing for roller skate
JPS622836B2 (ja) * 1979-07-14 1987-01-21 Tokyo Shibaura Electric Co

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5430520Y2 (ja) * 1976-05-29 1979-09-26
JPS622836U (ja) * 1985-06-21 1987-01-09

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51127947A (en) * 1975-04-24 1976-11-08 Schaeffler Ohg Industriewerk Race material for ball bearing
JPS5280932A (en) * 1975-12-26 1977-07-07 Kazuhiro Kozono Method of manufacturing special bearing for roller skate
JPS622836B2 (ja) * 1979-07-14 1987-01-21 Tokyo Shibaura Electric Co

Also Published As

Publication number Publication date
JPH037523U (ja) 1991-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7465102B2 (en) Bearing ring and wheel bearing unit
US6796714B2 (en) Rolling-bearing unit for wheel support
JPH0333510A (ja) 自動調心ころ軸受用の合成樹脂製保持器
WO2007078616A2 (en) Tapered bearing and method for manufacturing
JP7260581B2 (ja) 車輪用軸受装置とその製造方法
US4955732A (en) Unitary, axially self-locating needle bearing
US4240681A (en) Two row rolling bearing assembly having single piece inner ring and two piece outer ring
JP2003090350A (ja) 車輪用軸受の固定構造及び車輪用軸受
EP3546777B1 (en) Hub unit bearing, method for manufacturing same, motor vehicle, and method for manufacturing same
US4964742A (en) Ball bearing
US4998346A (en) Method of making a unitary, axially self-locating needle bearing
US20090154860A1 (en) Tapered roller bearing
JP4455182B2 (ja) 車輪用軸受装置
US4765762A (en) Hardened ball bearing assembly
JPH0536091Y2 (ja)
JPH0121238Y2 (ja)
JP7367379B2 (ja) ハブユニット軸受用内輪の製造方法
JP2007100715A (ja) 車輪用軸受装置
JP4239542B2 (ja) 転がり軸受装置
JPS5836893Y2 (ja) 円筒ころ軸受用二ツ割保持器
JP6911664B2 (ja) ハブユニット軸受
JP2557931Y2 (ja) ラジアル玉軸受
JPS5855362B2 (ja) 二方向荷重型玉軸受
EP2975278B1 (en) Rolling bearing and method for manufacturing such a rolling bearing
JP4221961B2 (ja) 転がり軸受装置