JPH0536054Y2 - - Google Patents

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JPH0536054Y2
JPH0536054Y2 JP1440388U JP1440388U JPH0536054Y2 JP H0536054 Y2 JPH0536054 Y2 JP H0536054Y2 JP 1440388 U JP1440388 U JP 1440388U JP 1440388 U JP1440388 U JP 1440388U JP H0536054 Y2 JPH0536054 Y2 JP H0536054Y2
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door
rotates
input shaft
transmission
train
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、開いたドアを自動的に閉じるドア
クローザーであつて、所定角度以上開いた位置で
その開き動作に制動を掛けるバツクチエツク付ド
アクローザーに関する。
(従来の技術) 開いたドアを閉じるドアクローザーとして最も
普及しているのは、オイル式ドアクローザーであ
つて、オイルとばねを内蔵したシリンダとピスト
ンとからなつていて、オイルの流通速度を制御す
ることによつてドアの閉じ速度を加減している。
また、開きつつあるドアが例えば突風で煽られて
急激に開いてしまうのを防止するバツクチエツク
手段として、ドアの開閉方向と開き角度に応じて
オイルの流通量を調節する制動装置が提案されて
いる。例えば、特開昭49−103454号で提案されて
いる技術がそれであつて、オイル式ドアクローザ
ーに適用されるものである。
(考案が解決しようとする課題) 上記バツクチエツクは、所期の目的を達成した
ものではあるが、オイル式ドアクローザーには、
オイル洩れの問題、気温の変化に伴うオイル粘度
の変化に応じてドアの閉じ速度が変動するという
問題がある。オイル粘度が変化するということ
は、安定したドアの制動効果が望めないことを意
味している。
(課題を解決するための手段) 本考案は、上記したオイル式ドアクローザーの
有する課題をしたバツクチエツク付ドアクローザ
ーの提供を目的としていて、ドアの開閉に連動し
て回転する入力軸と、この入力軸の回転に従動し
て移動する移動体と、この移動体がドア開方向に
移動させられたとき蓄勢されて該移動体をドア閉
方向に付勢する付勢手段と、上記入力軸の回転に
制動を掛ける制動手段と、上記移動体と上記制動
手段との間に配設されていて上記入力軸の回転を
上記制動手段に伝達する伝達輪列と、この伝達輪
列中に配設されていて該輪列が第1の方向に回転
したときにのみ制動手段を駆動する向きに作用す
る一方向伝達手段とからなつていて、上記移動体
には、ドアが閉じ位置から所定角度の開き位置へ
向けて回動するとき上記伝達輪列の一つに係合し
て該輪列を上記第1の方向と逆の第2の方向に回
転させドアが所定角度の開き位置から閉じ位置へ
向けて回動するとき該輪列を上記第1の方向に回
転させる第1係合部と、ドアが所定角度以上開か
れるとき上記伝達輪列の一つにに係合して該輪列
を上記第1の方向に回転させドアが所定角度以上
開かれた位置から所定角度の開き位置まで回動す
るとき該輪列を上記第2の方向に回転させる第2
係合部とを備えたことを特徴とする。
(作用) ドアを開くと、入力軸が回転して移動体をドア
開方向に移動させる。移動体が移動すると、付勢
手段が蓄勢される。ドアが所定角度の開き位置ま
で開くとき、移動体の第1係合部が伝達輪列を第
2の方向に回転させて制動手段を作動させない。
ドアが所定角度以上開かれると、第2係合部が伝
達輪列を第1の方向に回転させで制動手段を作動
させ、所定角度以上開くドアに制動を掛ける。
所定角度以上開いたドアに対する開く向きの作
用を解除すると、付勢手段で付勢された移動体が
入力軸を回動させてドアを閉じると共に第2係合
部が伝達輪列を第2の方向に回転させる。所定角
度までドアが閉じられると、第1係合部が伝達輪
列に噛み合つてこれを第1の方向に回転させて制
動手段を作動させ、閉じるドアに制動を掛ける。
(実施例) 以下、図示の実施例に基づいて本考案を詳細に
説明する。
第1図は、ドア内蔵のドアクローザーの例を示
していて、バツクチエツク付ドアクローザー1
は、フレーム2と、これに回転自在に支持されて
いて、その端部をフレームから突出させた入力軸
3と、後述する各構成要素とからなつている。フ
レーム2は、図示しないドアの上端部に形成され
た格納部に格納され固定される。一方、図示され
ないドア枠には、断面倒伏U字状のガイドレール
4が固着されている。ガイドレール4には、アー
ム5の一端に枢着されたスライダー5aが摺動自
在に嵌合されている。アーム5の他端5bは、こ
れに形成された角孔5cを入力軸3の突出端部に
連結されている。
第3図及び第4図において、フレーム2の略中
央部には、フレームに固定された軸受6,6に回
転自在に支持された入力軸3が配設されている。
フレームから突出している入力軸3の端部は、角
軸に形成されていて、一方の端部にアーム5(第
1図参照)の角孔5cが係合される。入力軸3に
は、その全周に歯部3aga形成されている。
フレーム2には、移動体としてのスライダー7
が摺動自在に設けられている。スライダー7に
は、第1係合部8と第2係合部9が係合部されて
いる。第2係合部9には、入力軸の歯部3aに噛
合するラツク部7aが係合部されている。図示の
例は、一方の係合部9にのみラツク部を形成した
が、第1係合部8の方にもラツク部が形成されて
いてよい。第1係合部8の先端部と第2係合部9
の先端部の対向縁部には、ラツク部8a,9aが
それぞれ形成されている。ラツク部8a,9a
は、その移動方向において相対的な設置位置に大
きな意味を有するのであるが、この点については
後述する。スライダー7の端部には、付勢手段と
してのスプリング10,10の一端を受けるばね
受け部7bが形成されている。
スプリング10,10は、上下に2本が並設さ
れていて、その他端は受け板11によつて支持さ
れている。受け板11は、その両端をフレーム2
に固定されたステー12によつて支持されてい
る。スプリング10,10は、ドアのラツチを係
合させ得る程度に予圧縮されてフレーム内に格納
されている。
フレーム2内には、その初段をラツク部8a,
9aに選択的に係合させる伝達輪列13と、伝達
輪列13の終段を成すウオーム軸14に設けられ
た制動手段15と、伝達輪列13の一方向への回
転のみを制動手段15に伝達する一方向伝達手段
16が収納されている。
伝達輪列13は、これの初段を成す伝達部材1
7と、二段歯車18、小径歯車19、ウオームホ
イール20、ウオーム軸14とからなる増速輪列
である。ウオーム軸14を除く他の輪列は、それ
ぞれ水平方向に配設されその両端をフレーム2に
かしめられた支持軸21,22,23によつて回
転自在に支持されている。
伝達部材17は、ラツク部8a,9aに選択的
に係合する小径のピニオン部17aと大径の歯部
17bとを一体的に形成されている。ピニオン部
17aは、ラツク部8aとラツク部9aの中間に
配設されている。そして、ラツク部8aとラツク
部9aとは、一方のラツク部がピニオン部17a
に係合しているときには他方のラツク部が係合し
ないように、その摺動方向における相対位置が設
定されている。第4図は、ラツク部8aとピニオ
ン部17aとの係合が外れ、ラツク部9aとピニ
オン部17aとの係合が開始された状態を示して
いるのであるが、このとき、ドアは、第2図に符
号DFで示すように、閉じ位置Dから所定角度の
開き位置(例えば80°)の位置にある。
二段歯車18は、伝達部材17の歯部17bに
噛み合う小径歯部18aと、大径歯部18bとか
らなる増速歯車である。大径歯部18bには、小
径歯車19の歯部19aが噛み合つている。小径
歯車19とウオームホイール20で一方向伝達手
段16を構成している。小径歯車19には、スリ
ーブ19bが形成されていて、これに巻装したコ
イルばね24の一端を係止している。ウオームホ
イール20は、スリーブ19bを囲繞したスリー
ブ20aの外周面に歯部20bを形成されてい
る。コイルばね24は、スリーブ20aの内周面
に圧接する向きの拡開習性を与えられていて、そ
の自由端はスリーブ20aに対してフリーになつ
ている。そして、伝達輪列13が第4図に実線矢
印で示す第1の方向に回転して、小径歯車19が
矢印a方向に回転するときには、コイルばね24
は、拡開してスリーブ19bの回転をウオームホ
イール20に伝達する。伝達輪列が実線矢印と逆
向きの第2の方向(破線矢印方向)に回転すると
きには、コイルばね24が巻き締まることによつ
てスリーブ19bの回転をスリーブ20aに伝達
しない。すなわち、伝達部材17の回転は、増速
されて実線矢印方向の場合にウオームホイール2
0に伝達されウオーム軸14で更に増速されるこ
とになる。なお、一方向伝達手段16としては、
図示の例に限定されるものではなく、上記作用が
得られる他の形式のクラツチが採用されて良い。
制動手段15は、フレームに固定された軸受部
材25,26に回転自在に支持されたウオーム軸
20と、この軸に圧入固定されていて、該軸が高
速回転させられたとき円周方向に拡開する摩擦部
材27と、摩擦部材を囲繞していて、拡開した摩
擦部材がその内周壁を摺接してウオーム軸の回転
に制動を掛ける制動用カツプ28とからなつてい
る。なお、制動手段としては、風切方式、渦電流
方式等の他の形式のガバナ機構が採用されてよい
のであるが、回転中心軸としてはウオーム軸が用
いられる。
以上のように構成された実施例の作用を説明す
る。なお、第2図において、符号Dは閉じ位置に
置かれたドアを示し、同DCは周知のドアストツ
パ機構によつて閉じ位置から例えば90°の開き位
置に停止された位置のドアを示し、同DFは閉じ
位置Dから所定角度(例えば80°)の開き位置に
位置した状態のドアを示している。
第2図に符号Dで示すように、ドアが完全に閉
じられているとき、スライダー7と伝達輪列13
との相対位置は、第5図に示すように、スプリン
グ10で押動されたスライダー7の第1係合部の
ラツク部8aが、ピニオン部17aに係合して伝
達部材17を反時計方向に回動させている。この
とき、第2係合部9aはピニオン部17aとの係
合を外された位置にある。第5図に示す状態にお
いて、ドアを開くと、入力軸3が矢印b方向に回
動させられて、これの歯部3aに噛合しているラ
ツク部7aを介してスライダー7が破線矢印で示
すドア開方向に移動させられる。スライダー7が
移動すると、スプリング10が押し縮められて蓄
勢される。また、スライダー7がドア開方向に移
動すると、これと一体の第1係合部8のラツク部
8aがピニオン部17aを介して伝達輪列13を
破線矢印で示す第2の方向に回転させる。伝達輪
列13が第2の方向に回転するとき、一方向伝達
手段16はこの回転を制動手段15に伝達しない
ので、制動手段15は作動しない。
開かれるドアが第2図に符号DFで示す所定角
度の開き位置まで回動されたとき、スライダー7
は、第4図に示すように、第1係合部のラツク部
8aがピニオン部17aとの係合を外され、第2
係合部のラツク部9aをピニオン部17aに係合
させるようになつている。ラツク部8a,9aが
同時にピニオン部17aに係合することはない。
所定角度の開き位置DF以上にドアが開かれると、
入力軸3が矢印b方向に引き続き回動し、ラツク
部7aを介してスライダー7を矢印c方向に移動
させる。スライダー7が移動すると、第2係合部
9のラツク部9aがピニオン部17aを実線で示
す第1の方向に回転させる。ピニオン部17aす
なわち伝達部材17の回転は、第3図及び第4図
に示すように、二段歯車18を介して小径歯車1
9に伝達され、これを第4図において、矢印aの
向きに回転駆動する。小径歯車19が回転する
と、これのスリーブ19bがコイルばね24を拡
開してウオームホイール20と一体のスリーブ2
0aを高速度で回転させる。すなわち、ドアが所
定開き角度を超えると、一方向伝達手段16が接
になつて、ウオームホイール20がウオーム軸1
4を高速度で回転駆動する。ウオーム軸14が高
速回転すると、摩擦部材27が遠心力で拡開し、
制動用カツプ28の内周面を摺擦してウオーム軸
14の回転に制動を掛ける。ウオーム軸の回転に
制動が掛かるということは、これを駆動している
伝達輪列13に制動が掛かることになり、スライ
ダー7に噛み合つている入力軸3の回転に制動を
加えることになる。入力軸3に制動が掛けられる
ということは、所定開き角度(DF)を超えて開
く向きに回動しているドアの回動に制動が掛けら
れることになる。従つて、開き位置DCで停止さ
せられるときのドアの開き速度はゆつくりとした
ものとなる。ところで、制動手段15の制動は、
ウオーム軸14の回転が低下すると摩擦部材27
が制動用カツプ部28を摺擦しなくなることで解
除される。従つて、ウオーム軸の回転が上がると
制動作用が開始され、その回転が低下すると制動
作用が解除される。そして、突風などで急激に開
こうとするドアには大きな制動力が作用すること
になる。
さて、開き位置(第2図のDC参照)に置かれ
たドアに対する停止作用を解除すると、スプリン
グ10の蓄勢力によつてスライダー7が矢印cと
逆方向(ドア閉方向)に押動されて入力軸3を矢
印bと逆方向に回動させてドアを閉じる向きに回
動させる、このとき、所定開き角度DF位置まで
は、第2係合部のラツク部9aがピニオン部17
を介して伝達部材17を破線で示す第2の方向に
回動させる。所定開き角度DF位置になると、ラ
ツク部9aとピニオン部17aとの係合が外れる
にに代つてラツク部8aがピニオン部に係合す
る。よつて、ドアの開き角度が、所定開き角度
DFより小さい開き角度になると、第1係合部8
のラツク部8aがピニオン部17aを介して伝達
輪列13を第1の方向に回転させるので、制動手
段15が作動してスライダー7の移動速度すなわ
ち入力軸3の回動速度に制動が掛かりドアは閉じ
位置Dに向けてゆつくりと閉じられることにな
る。
次に、第6図乃至第8図において、本考案の別
の実施例を説明する。この実施例の特徴は、前記
した実施例における第1係合部8と第2係合部9
とが、一体に形成されているのに対して、第1・
第2係合部が別体に形成されている点にある。
これらの図において、移動体を兼ねる第1係合
部80には、伝達部材17のピニオン部17aに
選択的に係合するラツク部80aと、入力軸30
に形成された部分歯部30aに噛合するラツク部
80bと、2本のスプリング10のそれぞれの一
端を受けるばね受け部80cが形成されている。
一方、第2係合部90には、ピニオン部17aに
選択的に係合するラツク部90aと、入力軸30
に形成された全周歯部30bに噛み合うラツク部
90bがそれぞれ形成されている。第2係合部9
0の端部90cは、第1係合部のばね受け部80
cに形成された案内穴80dに摺動自在に挿通さ
れている。入力軸の歯部30a,30bに噛合す
るラツク部80b,90bは同一ピツチで形成さ
れている。第1形成80は、図示されないフレー
ムの側壁とガイド部材81によつて摺動自在に案
内され、第2係合部90は、ピニオン部との係合
をバツクアツプするガイド部材91と案内穴80
dによつて摺動自在に案内される。両係合部8
0,90は、ラツク部80aとラツク部90aと
が同時にピニオン部17aに係合しないようにそ
の相対位置を決めてから入力軸30に噛合され
る。
かかる実施例の作用を説明すると、第6図はド
アが閉じた位置(第2図のD位置参照)にある状
態を示していて、スライダー7はスプリング10
によつて押動され、第1係合部80のラツク部8
0aがピニオン部17aに係合している。第6図
に示す状態において、ドアを開くと入力軸30が
矢印方向に回動して、これの歯部30a,30b
に噛み合つている第1係合部80と第2係合部9
0とを破線矢印で示すドア開方向に移動させる。
第1係合部80の移動によつて、そのラツク部8
0aがピニオン部17aすなわち伝達輪列13を
破線矢印で示す第2の方向に回転させる。しか
し、この向きの伝達輪列の回転は、一方向伝達手
段16(第3図参照)の作用によつて制動手段1
5には伝達されない。そして、開かれるドアが第
2図に示す所定角度の開き位置DFまで回動する
と、第7図に示すように、第1係合部80のラツ
ク部80aとピニオン部17aとの係合が外れ、
第2係合部90のラツク部90aがピニオン部1
7aに係合する。この時点で伝達部材17はその
回転が一時的に停止する。第7図に示すように、
第1係合部80とピニオン部との係合が外れた段
階で、入力軸の部分歯部30aとラツク部80b
との噛み合いも外れるので、スプリング10の蓄
勢が完了する。所定角度の開き位置DF以上にド
アが開かれると、すなわち、第7図に示す状態で
入力軸30が更に矢印b方向に回転させられる
と、第8図に示すように、これの全周歯部30b
が第2係合部90を、停止している第1係合部8
0とは独立して矢印c方向に移動させる。第2係
合部90の移動によつて、そのラツク部90aが
ピニオン部17aを実線矢印方向に回転させ、伝
達輪列13を矢印で示す第1の方向に回転させ
る。伝達輪列が第1の方向に回転すると、一方向
伝達手段16(第3図参照)が「接」になつて、
入力軸の回転を制動手段15に伝達してこれを作
動させる。従つて、所定角度の開き位置DF以上
にドアが開かれると、該ドアには制動が掛ること
になる。開き位置DC(第2図参照)まで回動した
ドアは、図示されないドアストツパ機構によつて
この位置に保持される。このとき、第1係合部8
0のラツク部80bは、入力軸30の部分歯部3
0a以外の円周面部分に対向しているので、開き
位置DCに置かれたドアには、スプリング10の
付勢力は作用していない。但し、図示されないド
アストツパ機構でこの位置を保持される。換言す
ると、ドアストツパ機構の作用に抗して開き位置
DC以上の開き位置までドアを回動することも可
能である。
そして、開き位置DCに置かれたドアを閉方向
に回動させると、第8図において、入力軸30が
矢印bと逆方向に回動し、その全周歯部30bで
第2係合部90を破線矢印方向に移動させ、その
ラツク部90aで伝達部材17を破線矢印で示す
第2の方向に回転させる。このとき、第1係合部
80は、そのラツク部80bが部分歯部30aに
噛合していないので破線矢印方向(ドア閉方向)
には未だ移動しない。閉じる向きに回動させられ
るドアが所定角度の開き位置DFに来たとき伝達
部材17は第7図に示す位置まで回転させられ、
ピニオン部17aとラツク部90aとの係合を外
される。時を移さず、入力軸30の部分歯部30
aが第2係合部80のラツク部80bに係合す
る。ラツク部80bに係合したのち入力軸30
は、スプリング10によつて付勢されて破線矢印
で示すドア閉方向に移動するスライダー7により
回転させられるので、ドアはスプリングの力で閉
じられる。回転する入力軸30は、その全周歯部
30bによつて第2係合部90も移動させる。第
7図にて破線矢印方向に移動するラツク部80a
は、ピニオン部17aに係合してこれを第6図に
実線矢印で示す第1の方向に回転させる。ピニオ
ン部17aすなわち伝達輪列13が第1の方向に
回転すると、一方向伝達手段16(第3図参照)
が「接」になつて制動手段15を作動させ、閉じ
るドアに制動を掛けることになる。よつて、ドア
の開き角度が、所定開き角度DFより小さい開き
角度になると、第1係合部80のラツク部80a
が伝達輪列13を第1の方向に回転させるので、
制動手段が作動してスライダー7の移動速度すな
わち入力軸3の回動速度に制動が掛かりドアは閉
じ位置Dに向けてゆつくりと閉じられることにな
る。
なお、図示の実施例は、ドア内蔵型のドアクロ
ーザーを挙げたが、本考案は、ドアの表面に固定
する外付け型のドアクローザーであつても良い。
(発明の効果) 以上のように、本考案のバツクチエツク付ドア
クローザーによれば、オイル洩れの心配のない機
械式であるから、ドアが閉じる向きと所定角度の
開き位置で機能する制動手段の作動が安定するの
で、急激なドアの開閉が安定して防止でき、ドア
支持構造への無用な衝撃やドアへの衝突を防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示すバツクチエツ
ク付ドアクローザーの外観斜視図、第2図はドア
の複数の開き位置を示す平面図、第3図は本考案
の一実施例を示すバツクチエツク付ドアクローザ
ーの所定角度の開き位置における平断面図、第4
図は同上の縦断面図、第5図は第1係合部と伝達
輪列が係合している状態を示す正面図、第6図は
本考案の別の実施例を示すバツクチエツク付ドア
クローザーの要部であつて、第1係合部と伝達輪
列が係合している状態を示す正面図、第7図は同
上の所定角度の開き位置における第1・第2係合
部と伝達輪列との相対位置を示す正面図、第8図
は同上の所定角度の開き位置以上にドアが開いた
ときの第2係合部と伝達輪列との相対位置を示す
正面図である。 1……ドアクローザー、3……入力軸、7,8
0……移動体、8,80……第1係合部、9,9
0……第2係合部、10……付勢手段、13……
伝達輪列、15……制動手段、16……一方向伝
達手段、DF……所定角度の開き位置、D……閉
じ位置。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ドアの開閉に連動して回転する入力軸と、 この入力軸の回転に従動して移動する移動体
    と、 この移動体がドア開方向に移動させられたと
    き蓄勢されて、該移動体をドア閉方向に付勢す
    る付勢手段と、 上記入力軸の回転に制動を掛ける制動手段
    と、 上記移動体と上記制動手段との間に配設され
    ていて、上記入力軸の回転を上記制動手段に伝
    達する伝達輪列と、 上記伝達輪列中に配設されていて、該輪列が
    第1の方向に回転したときにのみ上記制動手段
    を駆動する向きに作用する一方向伝達手段とか
    らなつていて、 上記移動体には、ドアが閉じ位置から所定角
    度の開き位置へ向けて回動するとき、上記伝達
    輪列の一つに係合して、該輪列を上記第1の方
    向と逆の第2の方向に回転させ、ドアが所定角
    度の開き位置から閉じ位置へ向けて回動すると
    き該輪列を上記第1の方向に回転させる第1係
    合部と、ドアが上記所定角度以上開かれるとき
    上記伝達輪列の一つに係合して、該輪列を上記
    第1の方向に回転させ、ドアが上記所定角度以
    上開かれた位置から所定角度の開き位置まで回
    動するとき該輪列を上記第2の方向に回転させ
    る第2係合部とを備えたことを特徴とするバツ
    クチエツク付ドアクローザー。 (2) 上記第1係合部と第2係合部が一つの移動体
    に形成された実用新案登録請求の範囲第1項記
    載のバツクチエツク付ドアクローザー。 (3) 上記第1係合部と第2係合部が、上記入力軸
    にそれぞれ連動する別体の移動体に形成された
    実用新案登録請求の範囲第1項記載のバツクチ
    エツク付ドアクローザー。
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