JPH05338433A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JPH05338433A
JPH05338433A JP4153427A JP15342792A JPH05338433A JP H05338433 A JPH05338433 A JP H05338433A JP 4153427 A JP4153427 A JP 4153427A JP 15342792 A JP15342792 A JP 15342792A JP H05338433 A JPH05338433 A JP H05338433A
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air volume
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邦夫 入谷
Akira Isaji
晃 伊佐治
Takahisa Suzuki
隆久 鈴木
Keita Honda
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダクト内の熱交換器が冷媒凝縮器として機能
する際に、送風機の風量を大風量から小風量へ切り替え
ても、インバータをトリップさせない空気調和装置の提
供。 【構成】 空気調和装置1の制御装置41は、ダクト2
内の下流側熱交換器22が冷媒凝縮器として機能し、か
つ風量切替スイッチによって、送風機4の風量が大風量
から小風量へ切り替えられると、まず、送風機4の風量
を中間風量に設定する。大風量から中間風量への切替
は、風量の減少が少ないため、風量減少による高圧圧力
の上昇が抑えられる。続いて、高圧圧力の上昇速度が、
設定上昇速度となるように、送風機4の風量を減少させ
る。これによって、高圧圧力の上昇が抑えられ、結果的
に冷媒圧縮機27および電動モータ33の負荷上昇が抑
えられ、インバータ35がトリップするのが防がれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室内へ空気を送るダク
ト内の熱交換器が冷媒凝縮器として機能可能な空気調和
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電動モータによって冷媒圧縮機を駆動す
る空気調和装置の一例として、電気自動車に搭載される
空気調和装置を用いて説明する。電気自動車は、内燃機
関を用いた自動車のような高温、高容量の排熱源を有さ
ない。このため、電気自動車に用いられる空気調和装置
は、室内の暖房を行うために、ダクト内に配置した熱交
換器を冷媒凝縮器として機能させる技術が提案されてい
る。また、電気自動車に使用される冷媒圧縮機は、電動
モータによって駆動される。この電動モータの回転速度
を、インバータによって制御し、冷媒圧縮機の無駄な動
力を抑えて、車載バッテリの電力消費を抑える技術が提
案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】空気調和装置は、手動
により、あるいは自動的に風量を可変する機能を備え
る。そして、従来の空気調和装置では、ダクト内の熱交
換器が冷媒凝縮器として機能している場合に、図8の実
線A1 に示すように、送風機の風量が大風量(Hi)から
小風量(Lo)へ切り替えられると、送風機の通電電圧が
切り替わり、送風機の風量が急速に低下する。すると、
冷凍サイクルの高圧側の圧力が実線B1に示すように急
上昇する。冷凍サイクルの高圧側の圧力が上昇して設定
圧力(例えば25kg/cm2 )を越えるか、あるいは
電動モータの入力電流値が設定電流値(例えば12A)
を越えると、実線C1 に示すように、インバータが電動
モータの回転速度を低下させ、冷媒圧縮機の冷媒吐出容
量を低下させる。しかるに、高圧圧力の上昇が急激であ
るため、インバータにより冷媒圧縮機の回転速度が低下
しても、高圧圧力の上昇に冷媒吐出容量の低下制御が追
従できない。この結果、冷媒圧縮機の負荷が急激に増大
し、電動モータの入力電流が実線D1 に示すように急上
昇する。すると、インバータの出力電流が保護限界値に
達し、インバータがトリップする場合が生じる。つま
り、インバータがトリップして、冷凍サイクルが停止す
る不具合が生じる。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上記の事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、送風機の風量を大風量から小風量
へ切り替えても、インバータのトリップを生じない空気
調和装置の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の空気調和装置
は、室内への空気通路をなすダクトと、このダクトを介
して室内へ空気を送る送風機と、前記ダクトの内部に配
置され、室内へ送られる空気と冷媒との熱交換を行う熱
交換器、および冷媒の吸入、圧縮、吐出を行う冷媒圧縮
機を備え、前記熱交換器が冷媒凝縮器として機能可能な
冷凍サイクルと、前記冷媒圧縮機を駆動する電動モータ
と、この電動モータの回転速度を制御するインバータ
と、前記熱交換器が冷媒凝縮器として機能し、かつ前記
送風機の風量が大風量から小風量へ切り替えられる指示
が与えられた際に、前記送風機の風量を中間風量へ下げ
た後、徐々に小風量まで下げる低下風量制御手段とを備
える技術的手段を採用した。
【0006】
【発明の作用】ダクト内の熱交換器が冷媒凝縮器として
機能する際、冷凍サイクルの高圧側の圧力は、送風機の
風量の影響を受ける。ここで、送風機の送風量が大きい
時に、送風機の風量を小風量にする指示が与えられる
と、低下風量制御手段が送風機の風量を一端中間風量に
下げる。この時、送風機の風量の低下によって、冷凍サ
イクルの高圧側の圧力が上昇する。しかるに、送風機の
風量の低下量が小さいため、冷媒圧縮機の駆動負荷の急
激な増加が抑えられ、インバータはトリップしない。そ
して、制御装置によって中間風量に下げられた送風機の
風量は、その後、徐々に小風量へ下げられる。このよう
に、徐々に送風機の風量を下げることにより、高圧圧力
の上昇が抑えられ、インバータのトリップの発生が防が
れる。
【0007】
【発明の効果】本発明の空気調和装置は、上記の作用で
示したように、ダクト内の熱交換器が冷媒凝縮器として
機能する際に、送風機の送風量を大風量から小風量へ切
り替える指示が与えられても、冷凍サイクルの高圧側の
圧力の上昇が抑えられるため、インバータがトリップす
る不具合が防がれる。
【0008】
【実施例】次に、本発明の空気調和装置を、図に示す一
実施例に基づき説明する。 〔実施例の構成〕図1ないし図5は本発明の実施例を示
すもので、図2は空気調和装置の冷媒回路図、図3は空
気調和装置のダクトの概略図である。空気調和装置1
は、車室内に向けて空気を送る空気通路をなすダクト2
を備える。このダクト2は、車室内に配置され、ダクト
2の一端には、内外気切替手段3を備えた送風機4が接
続されている。内外気切替手段3は、車室内と連通して
車室内の空気(内気)を導入する内気導入口5と、車室
外と連通して車室外の空気(外気)を導入する外気導入
口6とを備える。そして、内外気切替手段3は、内外気
切替ダンパ7を備え、この内外気切替ダンパ7により、
ダクト2内に導かれる空気を内気と外気とで切り替える
ことができる。送風機4は、ファンケース8、ファン
9、モータ10からなり、モータ10は通電を受けると
ファン9を回転し、内気または外気をダクト2を介して
室内へ送る。
【0009】ダクト2の他端には、ダクト2内を通過し
た空気を車室内の各部に向けて吹き出す吹出口が形成さ
れている。この吹出口は、乗員の頭胸部に向けて主に冷
風を吹き出すベンチレーション吹出口11と、乗員の足
元に向けて主に温風を吹き出すフット吹出口12と、窓
ガラスに向けて主に温風を吹き出すデフロスタ吹出口1
3とからなる。そして、ダクト2内には、各吹出口へ通
じる空気通路に、各吹出口への空気流を制御するベンチ
レーションダンパ14、フットダンパ15、およびデフ
ロスタダンパ16が設けられている。
【0010】また、ダクト2内には、冷媒と空気との熱
交換を行う冷凍サイクル17の上流側熱交換器18が配
設されている。上流側熱交換器18は、冷媒蒸発器の機
能しか果たさないもので、ダクト2内の空気が全量通過
するように設けられている。この上流側熱交換器18の
下流には、図2に示すように、車両駆動用モータ(図示
しない)やバッテリ(図示しない)の排熱、あるいは蓄
熱剤(図示しない)を利用した温水ヒータ19が配設さ
れている。この温水ヒータ19は、上流ヒータバイパス
20が設けられている。ダクト2内には、ダクト2内を
通過する空気が、温水ヒータ19か上流ヒータバイパス
20の一方を通過するように切り替える上流ヒータ切替
ダンパ21が設けられている。なお、この上流ヒータ切
替ダンパ21は、冷凍サイクル17が冷房モードを行う
際に、ダクト2内を通過する空気を上流ヒータバイパス
20を通し、他のモードでは温水ヒータ19を通すよう
に切り替えられる。温水ヒータ19の下流には、冷媒と
空気との熱交換を行う冷凍サイクル17の下流側熱交換
器22が配設されている。この下流側熱交換器22は、
冷媒凝縮器の機能しか果たさないもので、温水ヒータ1
9と同様、図2に示すように、下流側熱交換器22をバ
イパスする下流ヒータバイパス23が設けられている。
ダクト2内には、ダクト2内を通過する空気が、下流側
熱交換器22か下流ヒータバイパス23の一方を通過す
るように切り替える下流ヒータ切替ダンパ24が設けら
れている。なお、この下流ヒータ切替ダンパ24は、上
流ヒータ切替ダンパ21同様、冷凍サイクル17が冷房
モードを行う際に、ダクト2内を通過する空気を下流ヒ
ータバイパス23を通し、他のモードでは下流側熱交換
器22を通すように切り替えられる。この下流側熱交換
器22の下流には、図3に示すように、補助ヒータ25
が設けられている。この補助ヒータ25は、PTCヒー
タなどの電気ヒータで、通電を受けると発熱してダクト
2内を流れる空気を加熱する。
【0011】本実施例に示す冷凍サイクル17は、アキ
ュムレータサイクルで、上述の上流側熱交換器18およ
び下流側熱交換器22の他に、室外熱交換器26、冷媒
圧縮機27、第1減圧装置28、第2減圧装置29、ア
キュムレータ30、および冷媒の流れ方向を切り替える
流路切替手段を備える。室外熱交換器26は、ダクト2
の外部において車室外の空気と冷媒との熱交換を行うも
ので、冷媒と熱交換する空気を強制的に室外熱交換器2
6へ送る室外ファン31、および室外熱交換器26へ流
入する空気を遮断するシャッタ32を備える。冷媒圧縮
機27は、冷媒の吸入、圧縮、吐出を行うもので、電動
モータ33により駆動される。この冷媒圧縮機27は、
電動モータ33と一体的に密封ケース34内に配置され
る。電動モータ33は、インバータ35によって回転速
度が可変するもので、電動モータ33の回転速度の変化
によって、冷媒圧縮機27の冷媒吐出容量が変化する。
なお、本実施例の空気調和装置1は、冷媒圧縮機27の
回転速度の変化による容量変化により、吹き出し温度の
制御を行うものである。第1減圧装置28は、上流側熱
交換器18へ流入する冷媒を減圧膨張する固定絞りのキ
ャピラリチューブで、第2減圧装置29は室外熱交換器
26へ流入する冷媒を減圧膨張する温度作動式の膨張弁
である。アキュムレータ30は、冷凍サイクル17内の
過剰冷媒を蓄えるとともに、冷媒圧縮機27に気相冷媒
を送り、液冷媒が冷媒圧縮機27に吸い込まれるのを防
ぐように設けられている。
【0012】冷媒の流路切替手段は、冷房運転時、暖房
運転時、除湿運転時および除霜運転時とで、冷媒の流れ
方向を切り替える。具体的には、冷房運転時と他の運転
時とで、冷媒圧縮機27の吐出方向を切り替える四方弁
36、暖房運転時に第1減圧装置28と上流側熱交換器
18をバイパスさせる第1電磁開閉弁37、除湿運転時
に第1減圧装置28をバイパスさせる第2電磁開閉弁3
8、除霜運転時に第2第2減圧装置29をバイパスさせ
る第3電磁開閉弁39を備えてなる。なお、図中の符号
40は、冷媒の流れ方向を規制する逆止弁である。そし
て、流路切替手段は、冷房運転時、暖房運転時、除湿運
転時および除霜運転時に応じて、次のように冷媒の流れ
を切り替える。冷房運転時は、冷媒圧縮機27の吐出し
た冷媒を、四方弁36→室外熱交換器26→第1減圧装
置28→上流側熱交換器18→アキュムレータ30→冷
媒圧縮機27の順に流す(図中矢印C参照)。暖房運転
時は、冷媒圧縮機27の吐出した冷媒を、四方弁36→
下流側熱交換器22→第2減圧装置29→室外熱交換器
26→第1電磁開閉弁37→アキュムレータ30→冷媒
圧縮機27の順に流す(図中矢印H参照)。除湿運転時
は、冷媒圧縮機27の吐出した冷媒を、四方弁36→下
流側熱交換器22→第2減圧装置29→室外熱交換器2
6→第2電磁開閉弁38→上流側熱交換器18→アキュ
ムレータ30→冷媒圧縮機27の順に流す(図中矢印D
参照)。除霜運転時は、冷媒圧縮機27の吐出した冷媒
を、四方弁36→下流側熱交換器22→第3電磁開閉弁
39→室外熱交換器26(この時、室外ファン31はOF
F 、シャッタ32は閉鎖)→第1減圧装置28→上流側
熱交換器18→アキュムレータ30→冷媒圧縮機27の
順に流す(図中矢印F参照)。
【0013】上述の送風機4、補助ヒータ25、室外フ
ァン31、電動モータ33、四方弁36、第1電磁開閉
弁37、第2電磁開閉弁38、第3電磁開閉弁39、各
ダンパやシャッタ32等を駆動するアクチュエータ(図
示しない)などの電気部品は、制御装置41によって通
電制御される。制御装置41は、使用者によって手動操
作される操作パネル42(図4参照)の指示に従って各
電気部品の通電制御を行うもので、操作パネル42は、
室内の操作性の良い位置に設置される。操作パネル42
は、各吹き出しモードの設定を行う吹き出しモード切替
スイッチ43、送風機4の送風量を可変する指示を与え
る風量切替スイッチ44、電力消費を抑える節電スイッ
チ45、内外気の設定を行う内外気設定スイッチ46、
各空調モードの設定および停止を指示する空調モード設
定スイッチ47、暖房運転時に室外熱交換器26の除霜
運転を指示する除霜スイッチ48、温度調節レバー49
を備える。なお、温度調節レバー49は、設定位置に応
じて各空調モードにおける冷媒圧縮機27の回転速度の
設定を行って、空調能力の設定を行うものである。
【0014】制御装置41には、回転速度低下手段の機
能と、低下風量制御手段の機能とが設けられている。回
転速度低下手段は、冷凍サイクル17の高圧側の圧力上
昇、あるいは電動モータ33の入力電流値の上昇に応じ
て電動モータ33の回転速度を低下させるものである。
具体的には、高圧側の圧力が設定圧力(例えば25kg/c
m2)以上の時に、インバータ35が電動モータ33の回
転速度を低下させ、冷媒圧縮機27の回転速度を低下さ
せるものである。あるいは、電動モータ33の入力電流
値が、設定電流値(例えば12A)以上の時に、インバ
ータ35が電動モータ33の回転速度を低下させ、冷媒
圧縮機27の回転速度を低下させるものである。このた
め、制御装置41は、冷凍サイクルの高圧側の圧力を検
出する圧力検出センサ50を備えるとともに、電動モー
タ33の入力電流を監視する。
【0015】低下風量制御手段は、下流側熱交換器22
が冷媒凝縮器として機能し、かつ風量切替スイッチ44
によって送風機4の風量が大風量(Hi)から小風量(L
o)へ切り替えられた際に、送風機4の風量を中間風量
へ一端下げた、その後、徐々に小風量(Lo)まで下げ
る。具体的には、下流側熱交換器22が冷媒凝縮器とし
て機能し、かつ風量切替スイッチ44によって送風機4
の風量が大風量(Hi)から小風量(Lo)へ切り替えられ
ると、まずインバータ35がトリップしない中間風量が
得られるように送風機の通電電圧を設定する。その後、
冷凍サイクル17の高圧側の圧力の上昇速度が、設定上
昇速度(例えば0.2〜0.4kg/cm2sec )となるよう
に、送風機4の通電電圧を低下して風量を徐々に低下
し、小風量(Lo)にする。
【0016】制御装置41に設けられた低下風量制御手
段の機能を、図5のフローチャートを用いて説明する。
冷凍サイクル17の運転が開始されると(スタート)、
暖房運転や、除湿運転など、下流側熱交換器22が冷媒
凝縮器として機能しているか否かの判断を行う(ステッ
プS1 )。この判断結果がNOの場合は、ステップS1 へ
戻り、YES の場合は、風量切替スイッチ44によって送
風機4の風量が大風量(Hi)から小風量(Lo)へ切り替
えられたか否かの判断を行う(ステップS2 )。この判
断結果がNOの場合は、ステップS1 へ戻る。ステップS
2 の判断結果がYES の場合は、中間風量が得られるよう
に送風機4の通電電圧を中間電圧にする(ステップS3
)。続いて、冷凍サイクル17の高圧側の圧力の上昇
速度が、設定上昇速度(例えば0.2〜0.4kg/cm2se
c )より高いか否かの判断を行う(ステップS4 )。こ
の判断結果がNOの場合は、ステップS4 へ戻り、YES の
場合は送風機4の通電電圧を所定電圧下げる(ステップ
S5 )。次に、送風機4の風量が小風量(Lo)に達した
か否かの判断を行う(ステップS6 )。この判断結果が
NOの場合はステップS4 へ戻り、YES の場合はリターン
する。
【0017】〔実施例の作動〕次に、本発明にかかる実
施例の作動を、図1のタイムチャートを用いて簡単に説
明する。乗員による操作パネル42の操作によって、暖
房運転あるいは除湿運転が行われ、送風機4の風量が大
風量に設定されている場合、時間t1 で使用者が風量切
替スイッチ44を操作し、送風機4の風量を大風量(H
i)から小風量(Lo)へ切り替えると、実線Aに示すよ
うに、制御装置41が送風機の通電電圧を中間電圧に
し、風量を中間風量に切り替える。すると、冷凍サイク
ル17の高圧側の圧力が実線Bに示すように緩やかに上
昇する。続いて、送風機4の風量は、高圧圧力の上昇速
度が設定上昇速度となるように低下し、最後に小風量
(Lo)にされる。この結果、高圧圧力の上昇、および電
動モータ33の入力電流の上昇が、実線B、Dに示すよ
うに少ない。なお、高圧圧力および電動モータ33の入
力電流の上昇量が小さく、設定圧力および設定電流値に
達しないため、電動モータ33の回転速度を低下する制
御は、実線Cに示すように行われない。
【0018】〔実施例の効果〕本実施例では、上記の作
用で示したように、ダクト2内の下流側熱交換器22が
冷媒凝縮器として機能する際に、送風機4の送風量を大
風量(Hi)から小風量(Lo)へ切り替えても、冷凍サイ
クル17の高圧圧力の上昇、および電動モータ33の入
力電流の上昇が抑えられる。このため、電動モータ33
の回転速度を制御するインバータ35がトリップする不
具合が防がれ、冷凍サイクル17を安定して作動させる
ことができる。また、本実施例の空気調和装置1は、ダ
クト2内に配された上流側熱交換器18および下流側熱
交換器22が、常に冷媒蒸発器および冷媒凝縮器の機能
に固定されているため、各運転モードが切り替わって
も、ダクト2内の熱交換器が冷媒蒸発器から冷媒凝縮器
へ切り替わることがない。このため、モード切り替え時
に、冷媒蒸発器のドレン水が蒸発して窓ガラスが曇る不
具合を発生しない。
【0019】〔第2実施例〕図6は制御装置(第1実施
例参照)の低下風量制御手段の機能を示す第2実施例の
フローチャートである。本実施例は、上記第1実施例の
ステップS4 の判断内容を変更したもので、本実施例の
ステップS4 では、インバータ(第1実施例参照)の入
力電流の上昇速度が、設定上昇速度(例えば0.2〜
0.5A/sec )より高いか否かの判断を行う。そして
この判断結果がNOの場合は、ステップS4 へ戻り、YES
の場合はステップS5 へ進む。
【0020】〔第3実施例〕図7は制御装置(第1実施
例参照)の低下風量制御手段の機能を示す第2実施例の
フローチャートである。本実施例も上記第1実施例のス
テップS4 の判断内容を変更したもので、本実施例のス
テップS4 では、インバータ(第1実施例参照)の出力
電流値の上昇速度が、設定上昇速度(例えば0.5〜
0.7A/sec )より高いか否かの判断を行う。そして
この判断結果がNOの場合は、ステップS4 へ戻り、YES
の場合はステップS5 へ進む。
【0021】〔変形例〕なお、本実施例では、高圧圧力
の上昇速度により、送風機の風量下降速度を制御した例
を示したが、第2実施例や第3実施例で示したように、
インバータの入力電流や出力電流(電動モータの入力電
流)を検出し、その電流値の上昇速度により送風機の風
量下降速度を制御しても良い。また、インバータの入力
電流や出力電流(電動モータの入力電流)の電流値が予
め設定された電流値に達したら所定時間風量の低下を中
止し、次に設定された電流値に達したら再び所定時間風
量の低下を中止し、この動作を繰り返して徐々に風量を
低下しても良い。さらに、大風量から小風量に切り替わ
った際、中間風量に設定した後、予め設定された速度で
風量を低下させても良い。本実施例では、送風機の風量
を手動によって操作する例を示したが、自動的に風量を
制御装置が設定する空気調和装置に適用しても良い。温
度の調節を手動操作によって行う例を示したが、目標の
室温が得られるオートエアコンに本発明を適用しても良
い。実施例に記載した数値は、理解補助のために用いた
もので、本発明は実施例中の数値に限定されるものでは
なく、種々変更可能なものである。自動車用空気調和装
置に適用した例を示したが、家庭用、工業用など他の空
気調和装置に本発明を適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の作動を示すタイムチャートである(第
1実施例)。
【図2】空気調和装置の冷媒回路図である(第1実施
例)。
【図3】空気調和装置のダクトの概略構成図である(第
1実施例)。
【図4】操作パネルの正面図である(第1実施例)。
【図5】低下風量制御手段の機能を示すフローチャート
である(第1実施例)。
【図6】低下風量制御手段の機能を示すフローチャート
である(第2実施例)。
【図7】低下風量制御手段の機能を示すフローチャート
である(第3実施例)。
【図8】従来技術の作動を示すタイムチャートである
(従来技術)。
【符号の説明】
1 空気調和装置 2 ダクト 4 送風機 17 冷凍サイクル 22 下流側熱交換器 27 冷媒圧縮機 33 電動モータ 35 インバータ 41 制御装置(低下風量制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本多 桂太 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) 室内への空気通路をなすダクトと、 (b) このダクトを介して室内へ空気を送る送風機と、 (c) 前記ダクトの内部に配置され、室内へ送られる空気
    と冷媒との熱交換を行う熱交換器、および冷媒の吸入、
    圧縮、吐出を行う冷媒圧縮機を備え、前記熱交換器が冷
    媒凝縮器として機能可能な冷凍サイクルと、 (d) 前記冷媒圧縮機を駆動する電動モータと、 (e) この電動モータの回転速度を制御するインバータ
    と、 (f) 前記熱交換器が冷媒凝縮器として機能し、かつ前記
    送風機の風量が大風量から小風量へ切り替えられる指示
    が与えられた際に、前記送風機の風量を中間風量へ下げ
    た後、徐々に小風量まで下げる低下風量制御手段とを備
    える空気調和装置。
JP15342792A 1992-06-12 1992-06-12 空気調和装置 Expired - Fee Related JP3198623B2 (ja)

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