JPH05338417A - タイヤトレッド - Google Patents

タイヤトレッド

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JPH05338417A
JPH05338417A JP4332465A JP33246592A JPH05338417A JP H05338417 A JPH05338417 A JP H05338417A JP 4332465 A JP4332465 A JP 4332465A JP 33246592 A JP33246592 A JP 33246592A JP H05338417 A JPH05338417 A JP H05338417A
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Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 側壁面に切欠きを備えた溝を有するタイヤト
レッドを提供する。 【構成】 降雪地面または雨氷地面上の接地性と摩耗特
性との折衷を改良するため、垂直断面において２分岐を
有するフォーク状の線図を示すゼロでない幅の複数の切
欠き２を備えたタイヤトレッドにおいて、このトレッド
の溝３の壁体面に切欠きを備え、この切欠きは、前記溝
の壁体面の線図と共に、前記溝に平行な最も近い切欠き
の線図の対称線図を成す。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ラジアルカーカスとブ
レーカとを含み特に降雪地面、雨氷地面または湿潤地面
上の転動に使用されるタイヤトレッドに関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】このようなタイヤトレッドは一般に突起
要素、リブまたはブロックから成り、これらの突起要素
は相互に周方向または横方向に溝によって分離されまた
それぞれ複数の切欠きまたはスリットを備え、これらの
切欠きの幅はゼロでなく前記周方向または横方向溝の幅
よりはるかに狭い。
【０００３】一般に切欠きの幅は、対応のタイヤサイズ
に対応して変動するが、０．２ｍｍ乃至２ｍｍの範囲内
にある。
【０００４】トレッドの突起要素に対して地面から加え
られる主応力に対応して、このトレッドは一般に複数の
切欠きを備えたブロックを含み、これらの切欠きのトレ
ッド面に対する線図は相互に平行でありまたこれらの切
欠きの平均軸線はブロックを画成する横方向溝の軸線に
対して平行であり、これらの切欠きはホイールに加えら
れる駆動偶力または制動偶力のもとに作用する。またタ
イヤトレッドは、相互にまた周方向溝に対して平行な切
欠きを備えたブロックを含む事ができる。
【０００５】トレッド表面に対するこれらの切欠きの線
図は直線、波形またはジグザグ状とする事ができ、これ
らの線図の平均軸線が線図の平均方向を示す直線とな
る。
【０００６】横方向溝とは、トレッド面においてタイヤ
の回転軸線方向または回転軸線に平行な方向に対して、
−２０゜乃至＋２０゜の角度を成す平均軸線を示す溝ま
たは溝部分を言う。また周方向溝とは、タイヤの周方向
に対して−２０゜乃至＋２０゜の角度を成す溝または溝
部分を言う。同様に、切欠き線図は、これらの切欠き線
図の成す角度が−２０゜乃至＋２０゜の範囲内にあれ
ば、相互に平行とする。
【０００７】トレッドの全体的摩耗を改良し、あるいは
対応の地面上の接地性を改良するため、種々の切欠き形
状が提案された。特にフランス特願第２，４６１，５０
１号は、３０％乃至５５％のトレッド摩耗率から発生す
る接地性の顕著な喪失を防止し、同時にタイヤ寿命初期
における摩耗速度を低下させるため、垂直断面において
少なくとも２つの分岐を有するフォーク状の線図を有し
これらの分岐がＵ形またはＶ形を成す切欠きを提案して
いる。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】この型の切欠きによっ
て得られる接地性と摩耗特性の折衷法は非常に高いレベ
ルにある。しかし、このような折衷法は特に対応の地面
上の接地性の顕著な利得によって改良する事ができ、同
時に非常に優れた走行性能を生じる。
【０００９】
【課題を解決するための手段】そのため、ブレーカを載
置されたラジアルカーカス型タイヤのトレッドであっ
て、周方向および横方向溝によって分離された突起要素
またはブロックを含み、前記ブロックは、０．２乃至２
ｍｍのゼロでない幅（ｅ）の切欠きを備え、これらの切
欠きは、トレッドの表面において相互に平行な線図を示
し、またこれらの切欠きの平均軸線はタイヤの軸方向あ
るいは周方向に対して最大４０゜の絶対値に等しい角度
を成し、またこれらの切欠きは垂直断面において幅
（ｅ）の線図を示し、これらの幅（ｅ）の線図は一定の
深さからそれぞれ幅（ｅ／２）の２分岐とに分岐するよ
うに成されたタイヤトレッドにおいて、ブロックの切欠
きの平均配向に対して平行な溝は垂直断面において壁体
面を有し、これらの壁体面は深さ（ｈ１）から発生する
切欠きを備え、この切欠きの残余の深さ（ｈ−ｈ１）の
線図は、深さ（ｈ）までの前記溝の壁体面の線図と共
に、トレッド面に対して垂直な直線（Ｄ）に関して、前
記溝に最も近い切欠きの線図の対称線図を成し、ここに
（ｈ）は前記切欠きの深さとする。
【００１０】この切欠きの存在は、対応のタイヤトレッ
ドの受ける長手方および横方向応力作用のもとに、溝に
最も近いゴム層に対して最大の接地面積を与える。
【００１１】切欠きによって形成される稜部を自己摩耗
させ、しかも切欠き間のゴム層の過度の摩耗を生じない
ようにするため、切欠きの前記分岐の線図はＶ形を成
し、これらの分岐は、好ましくはトレッドの面に対する
垂直方向に関して−２０゜乃至＋２０゜の角度で傾斜し
た切欠きの第１部分から延長され、これらのＶ形分岐は
相互に最大４０゜の角度を成す。
【００１２】
【実施例】以下本発明の実施例を図面につき説明する。
図１に図示のタイヤトレッド１の一部は、相互に周方向
溝３（図示されず）と、３ｍｍ乃至第７ｍｍの幅の横方
向溝３とによって分離された突起要素またはブロック１
１を含む。図１においては、溝３と切欠き２の配向に垂
直な面に沿った断面において、それぞれ切欠き２を備え
た２つのブロック１１を離間する溝３を示す。トレッド
面上のこれらの切欠き２の線図は相互に平行でありまた
溝３の平均配向に対して平行である。横方向溝３は９ｍ
ｍの深さＨを有する。切欠き２は０．８ｍｍの幅ｅを有
し、トレッド１の表面からこのトレッド表面に対して垂
直な直線部分２０を含み、この直線部分２０から放射方
向内側に、それぞれ幅０．４ｍｍの２本の分岐２１、２
２が延長されている。直線部分２０は３．６ｍｍの深さ
ｈ１、すなわち０．４５ｈ延在し、ここにｈは切欠きの
深さ全体であって８ｍｍに等しい。２本の分岐２１、２
２は相互に３０゜の角度（θ）を成す。
【００１３】溝３の両側面３０上に、深さｈ１におい
て、切欠き３１が形成され、これらの切欠き３１の線図
はその深さ（ｈ−ｈ１）にわたって傾斜している。これ
らの切欠き３１の線図は、深さｈまでの溝３の側面線図
３０と共に、トレッド面に垂直な直線Ｄに関して、溝３
の周方向に最も近い切欠き２の線図の対称線図を成す。
【００１４】図２において図示のトレッド１のブロック
１１と図１のブロック１１との相違点は、切欠き２がト
レッド１の表面から直線線図２０を有し、これらの線図
２０は、２つの隣接切欠きが反対方向の傾斜を有するよ
うに、トレッドの表面に対する垂線に関して±１０゜の
角度（α）をもって傾斜されている事である。溝３の壁
体面３０の傾斜は、深さｈ１まで、この溝の周方向に最
も近い切欠き２の直線部分２０の配向と逆の配向を有す
る。
【００１５】図３と図４において、ブロック１１の切欠
き２の分岐２１、２２は、それぞれ垂直断面においてＵ
形（図３）、または文字（ｈ）の下部の形状（図４）を
有する。
【００１６】図５に図示のブロック１１の切欠き２は下
記の特性を組合わせている。すなわち、これらの切欠き
は、トレッド表面を分岐２１、２２に結合するジグザグ
状の部分２０を有し、これらの分岐２１、２２そのもの
が深さ方向にジグザグ状の線図を有する。本発明によれ
ば、溝の壁体面３０に備えられた切欠き３１もジグザグ
状線図を有し、また溝壁体面３０が対応の線図を有す
る。このような特性組合わせにより、トレッド１は顕著
な摩耗規則性を示すと共に、その使用期間中常に、駆動
時にも制動時にもほぼ同数の有効稜を示す。
【図面の簡単な説明】
【図１】タイヤトレッドの表面に対してまた横方向溝と
横方向切欠きの平均配向に対して垂直な断面における溝
に隣接するブロックの断面図。
【図２】本発明の他の実施態様の図１と同様の断面図。
【図３】本発明の他の実施態様の図１と同様の断面図。
【図４】本発明の他の実施態様の図１と同様の断面図。
【図５】本発明の他の実施態様の図１と同様の断面図。
【符号の説明】
１ タイヤトレッド ２ 切欠き ３ 横方向溝 １１ ブロック ２１、２２ 切欠きの分岐 ３０ ブロックの壁体面 ３１ ブロックの分岐

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】ブレーカを載置されたラジアルカーカス型
    タイヤのトレッド（１）であって、周方向および横方向
    溝（３）によって分離された突起要素またはブロック
    （１１）を含み、前記ブロックは、０．２乃至２ｍｍの
    ゼロでない幅（ｅ）の切欠き（２）を備え、これらの切
    欠きは、トレッド（１）の表面において相互に平行な線
    図を示し、またこれらの切欠き（２）の平均軸線はタイ
    ヤの軸方向あるいは周方向に対して最大４０゜の絶対値
    に等しい角度を成し、またこれらの切欠きは垂直断面に
    おいて幅（ｅ）の線図を示し、これらの幅（ｅ）の線図
    は一定の深さ（ｈ１）からそれぞれ幅（ｅ／２）の２分
    岐（２１）、（２２）とに分岐するように成されたタイ
    ヤトレッド（１）において、前記溝（３）は垂直断面に
    おいて壁体面（３０）を有し、これらの壁体面（３０）
    は深さ（ｈ１）から発生する切欠き（３１）を備え、こ
    の切欠き（３１）の残余の深さ（ｈ−ｈ１）の線図は、
    深さ（ｈ）までの溝（３）の壁体面（３０）の線図と共
    に、トレッド面に対して垂直な直線（Ｄ）に関して、前
    記溝（３）に最も近い切欠き（２）の線図の対称線図を
    成し、ここに（ｈ）は前記切欠きの深さとする事を特徴
    とするタイヤトレッド。
  2. 【請求項２】溝（３）に最も近い切欠き（２）はトレッ
    ド面に垂直な第１部分（２０）を有し、この第１部分か
    ら放射方向内側に２つの直線分岐（２１）と（２２）が
    延長され、これらの分岐は前記第１部分（２０）の延長
    線の両側に対称的に配置され、この延長線に対して最大
    ２０゜の角度を成すことを特徴とする請求項１に記載の
    タイヤトレッド。
  3. 【請求項３】溝（３）に最も近い切欠き（２）は、トレ
    ッド（１）の面に対する垂線に関して±２０゜の範囲内
    の角度（α）で傾斜した第１直線部分（２０）と、２つ
    の直線分岐（２１）、（２２）とを含み、分岐（２１）
    は第１部分（２０）の延長線上にあり、分岐（２２）は
    分岐（２１）に対して、最大４０゜の角度（θ）を成す
    ことを特徴とする請求項１に記載のタイヤトレッド。
  4. 【請求項４】ブロック（１１）は複数の切欠き（２）を
    含み、これらの切欠きはそれぞれ−２０゜乃至＋２０゜
    の角度（α）で傾斜された第１部分（２０）と、相互に
    最大４０゜の角度（θ）を成す直線分岐（２１）、（２
    ２）とを有し、隣接の切欠き（２）の第１部分（２０）
    はそれぞれ−αと＋αの逆配向を有することを特徴とす
    る請求項１に記載のタイヤトレッド。
  5. 【請求項５】ブロック（１１）は複数の切欠き（２）を
    含み、これらの切欠きはそれぞれ、ジグザグ状または波
    形線図の第１部分（２０）と、同じくジグザグ状または
    波形であって第１部分（２０）の平均軸線の延長線に対
    して対称的な線図を有する分岐（２１）、（２２）とを
    含むことを特徴とする請求項１に記載のタイヤトレッ
    ド。
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