JPH05331405A - 鉛筆芯 - Google Patents

鉛筆芯

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JPH05331405A
JPH05331405A JP16407692A JP16407692A JPH05331405A JP H05331405 A JPH05331405 A JP H05331405A JP 16407692 A JP16407692 A JP 16407692A JP 16407692 A JP16407692 A JP 16407692A JP H05331405 A JPH05331405 A JP H05331405A
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pencil lead
paraffin wax
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oily substance
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Hiroaki Okabayashi
宏明 岡林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加熱状態で筆記することによる筆跡の濃度と
筆記面への定着性との逆相関関係の改善に寄与する。 【構成】 焼成芯体に含浸する油状物の少なくとも一部
としてパラフィンワックスを用いたものにおいて、パラ
フィンワックスとして炭素数分布の平均値が30以上で
標準偏差が3.5以下のものを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、焼成芯体とこの焼成芯
体の気孔中に含浸された油状物とよりなる鉛筆芯であっ
て、前記油状物の少なくとも一部としてパラフィンワッ
クスを用いたものに関する。
【0002】
【従来の技術】焼成芯体とこの焼成芯体の気孔中に含浸
された油状物とよりなる鉛筆芯は、粘土、各種合成樹脂
などを結合材として使用し、黒鉛などの体質材及び必要
に応じて使用される着色材、気孔形成材、可塑剤、溶剤
などとともに加圧ニ−ダ−、ヘンシェルミキサ−、3本
ロ−ルなどで均一分散させた後、高温熱処理して多孔質
の焼成芯体を得、これに油状物を含浸して製造されてい
る。ここで、油状物としては、スピンドル油、シリコ−
ン油、流動パラフィン、マイクロクリスタリンワック
ス、モンタンワックス、ボヘミアワックス、カルナバワ
ックスなど、複数種併用を含めて種々知られている。パ
ラフィンワックスもその一つである。
【0003】また、先に出願人は、筆跡の濃度と筆記面
に対する定着性との逆相関関係を改善し、濃度も濃く、
筆記面への定着性も良好な筆跡を得るために、油状物と
して常温で固体状のものを用い、これを加熱して軟らか
くした状態で筆記することについての提案をしている
(特開平3−284996号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、先の提案に
続くものの一つであり、加熱筆記による筆跡の濃度と筆
記面に対する定着性との逆相関関係の改善に寄与するに
好適な鉛筆芯を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】ある特定のパラフィンワ
ックス、具体的には、炭素数分布の平均値が30以上で
あって標準偏差が3.5以下のパラフィンワックスを油
状物として用いる。即ち、本発明は、焼成芯体とこの焼
成芯体の気孔中に含浸された油状物とよりなる鉛筆芯で
あって、前記油状物の少なくとも一部としてパラフィン
ワックスを用いたものにおいて、前記パラフィンワック
スとして、炭素数分布の平均値が30以上であって標準
偏差が3.5以下のものを用いたことを特徴とする鉛筆
芯を要旨とする。
【0006】以下、詳述する。パラフィンワックスは、
直鎖状炭化水素を主成分とする分子量300〜500程
度の飽和炭化水素の混合物であり、直鎖状炭化水素は炭
素数の分布を有する。即ち、炭素数の平均値とともに標
準偏差を有する。ちなみに、一般的市販品は、平均炭素
数が20〜35程度、標準偏差が2.3〜4.2程度で
ある。
【0007】炭素数の平均値が大きいほど固化状態にお
いて硬いものとなる。パラフィンワックスは筆跡を形成
する粉末と筆記面との接着剤として働くことが期待され
るものであり、この点、固化状態における硬さは硬いほ
ど好ましい。しかし、分布における一般則であるが、平
均値が大きくなると標準偏差も大きくなってしまう。そ
して、標準偏差が大きいと融点近傍での粘度変化も臨界
性が低くなる。即ち、固化が緩慢になる。そして、固化
が緩慢になることは、例えば、筆記面に吸い取られるな
ど、筆跡粉末と筆記面との間にあって接着剤として働か
ない分も増えることになる。
【0008】従って、接着剤として働かせるためには、
平均値が大きいだけでなく標準偏差が小さいことも望ま
れる。このような観点から本発明者は検討を加え、そし
て、実際に選択するに到ったのが、本発明で用いる平均
値が30以上であって標準偏差が3.5以下のものであ
る。
【0009】尚、焼成芯体については、前述したような
種々のものであってよい。例えば、ポリ塩化ビニル、ポ
リ塩化ビニリデン、塩素化ポリエチレン、尿素樹脂、メ
ラニン樹脂、フラン樹脂、ポリビニルアルコ−ル、ポリ
アクリルアミド、ブチルゴムなどを結合材として使用
し、炭化処理して得られたもの、また、粘土を結合材と
して使用し、焼結処理して得られたものなどである。黒
鉛、窒化硼素などの体質材やその他の材料も適宜選択さ
れてよい。気孔率も10〜60%程度であれば、十分に
油状物を含浸できるし、芯体自体の強度も、シャ−プペ
ンシル用芯の比較的細径のものとするにも十分である。
勿論、気孔率がこの範囲外のものであっても、それなり
に改善される。また、常温液状の油状物との併用もで
き、常温での筆記にも使用することができる。
【0010】
【実施例】
<実施例1> ポリ塩化ビニル 30重量部 黒鉛 50重量部 カ−ボンブラック 5重量部 ステアリン酸 2重量部 フタル酸ジオクチル 15重量部 上記配合材料を3本ロ−ルで十分に混練後、細線状に押
出成形し、空気中で300℃まで熱処理後、不活性雰囲
気中で1000℃まで熱処理し、呼び径0.5のシャ−
プペンシル用芯の焼成芯体を得た。次いで、この焼成芯
体にHNP−11(日本精蝋(株)製のパラフィンワッ
クス:炭素数分布の平均値31.9、標準偏差1.8)
を120℃に加熱溶融させて含浸した。
【0011】<実施例2、3>実施例1において、HN
P−11に代えてHNP−1(日本精蝋(株)製のパラ
フィンワックス:炭素数分布の平均値30.6、標準偏
差2.2)、HNP−9(日本精蝋(株)製のパラフィ
ンワックス:炭素数分布の平均値36.3、標準偏差
3.1)を用いた以外、すべて実施例1と同様にした。
【0012】<実施例4>実施例1において、HNP−
11に代えてHNP−11に流動パラフィンを10重量
%加えたものを用いた以外、すべて実施例1と同様にし
た。
【0013】<比較例1〜3>実施例1において、HN
P−11に代えて日本精蝋(株)製のパラフィンワック
ス標準品で品種155(炭素数分布の平均値34.4、
標準偏差4.18)、品種135(炭素数分布の平均値
27.7、標準偏差2.87)、品種115(炭素数分
布の平均値24.0、標準偏差2.32)を用いた以
外、すべて実施例1と同様にした。
【0014】<比較例4>実施例4において、HNP−
11に代えて日本精蝋(株)製のパラフィンワックス標
準品で品種155(前述)を用いた以外、すべて実施例
4と同様にした。
【0015】各例で得たものを、プロッタ−のシャ−プ
ペンシル構造の鉛筆芯保持部に収容し、鉛筆芯保持部先
端の芯保護細管部に設けた加熱部の設定温度を90℃に
し、荷重400gで上質紙((株)きもと:KGP)に
筆記し、筆跡の濃度と定着性を測定した結果を表1に示
す。定着性は、プロッタ−による筆記重量部の反射率を
α、筆記重量部を一定条件で擦り筆記重量部外の汚れた
ところの反射率をβとしたとき、{定着性}=(100
−β)÷(100−α)×100である。値が小さいほ
ど定着性はよい。
【0016】
【表1】
【0017】また、実施例4、比較例4のものについ
て、加熱部の設定温度を25℃にして同様に濃度と定着
性とを測定した結果を表2に示す。
【0018】
【表2】
【0019】
【発明の効果】表1より分かるように、本発明の鉛筆芯
を使用すると加熱筆記による筆跡の濃度と筆記面への定
着性の逆相関関係の改善が顕著になる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼成芯体とこの焼成芯体の気孔中に含浸
    された油状物とよりなる鉛筆芯であって、前記油状物の
    少なくとも一部としてパラフィンワックスを用いたもの
    において、前記パラフィンワックスとして、炭素数分布
    の平均値が30以上であって標準偏差が3.5以下のも
    のを用いたことを特徴とする鉛筆芯。
JP16407692A 1992-05-29 1992-05-29 鉛筆芯 Expired - Fee Related JP3161043B2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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