JPH05329985A - 離型シート及びその製造方法 - Google Patents
離型シート及びその製造方法Info
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- JPH05329985A JPH05329985A JP4163516A JP16351692A JPH05329985A JP H05329985 A JPH05329985 A JP H05329985A JP 4163516 A JP4163516 A JP 4163516A JP 16351692 A JP16351692 A JP 16351692A JP H05329985 A JPH05329985 A JP H05329985A
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- density polyethylene
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- polyethylene resin
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 離型剤層面に接当，貼着される粘着剤層の
粘着力の低下が無く、しかも、離型剤層と粘着剤層との
間の界面の剥離に際しては適度に重い剥離力が与えられ
る離型シート及びその製造方法を提供する。 【構成】 離型シート用支持基材２と該離型シート用
支持基材２の片面に積層されている低密度ポリエチレン
樹脂の押出し樹脂層による離型剤層６とを有しており、
しかも、粘着剤層と接当する離型剤層６の離型面（表
面）が鏡面状態を呈する離型シート１。
粘着力の低下が無く、しかも、離型剤層と粘着剤層との
間の界面の剥離に際しては適度に重い剥離力が与えられ
る離型シート及びその製造方法を提供する。 【構成】 離型シート用支持基材２と該離型シート用
支持基材２の片面に積層されている低密度ポリエチレン
樹脂の押出し樹脂層による離型剤層６とを有しており、
しかも、粘着剤層と接当する離型剤層６の離型面（表
面）が鏡面状態を呈する離型シート１。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、粘着シートや
粘着テープ等の台紙としての用途を有する離型シート及
び該離型シートの製造方法に関する。
粘着テープ等の台紙としての用途を有する離型シート及
び該離型シートの製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】粘着シートや粘着テープ等に利用されて
いる離型シートは、離型シート用支持基材に離型剤層を
積層させた積層シートからなっており、該離型剤層とし
ては、低密度ポリエチレン樹脂層を離型シート用支持基
材に積層させた後にこの低密度ポリエチレン樹脂層の表
面にシリコーン樹脂を塗布し、硬化させたものが知られ
ている。なお、ロール巻きの状態で流通させる粘着シー
トや粘着テープは、離型シート用支持基材に対して離型
剤層の反対側に粘着剤層を形成させることによって得ら
れる。また、枚葉状状態で流通させる粘着シートや粘着
テープ、例えばラベルのような形態のものは、粘着剤層
を有する粘着シートの粘着剤層面と離型シートの離型剤
層面とを接当するようにして、粘着シートと離型シート
とを積層して得られる。
いる離型シートは、離型シート用支持基材に離型剤層を
積層させた積層シートからなっており、該離型剤層とし
ては、低密度ポリエチレン樹脂層を離型シート用支持基
材に積層させた後にこの低密度ポリエチレン樹脂層の表
面にシリコーン樹脂を塗布し、硬化させたものが知られ
ている。なお、ロール巻きの状態で流通させる粘着シー
トや粘着テープは、離型シート用支持基材に対して離型
剤層の反対側に粘着剤層を形成させることによって得ら
れる。また、枚葉状状態で流通させる粘着シートや粘着
テープ、例えばラベルのような形態のものは、粘着剤層
を有する粘着シートの粘着剤層面と離型シートの離型剤
層面とを接当するようにして、粘着シートと離型シート
とを積層して得られる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の離型シ
ートを利用した粘着シートや粘着テープは、離型シート
の離型剤層面に対して粘着剤層が接当，貼着されると、
離型剤層におけるシリコーン樹脂が粘着剤層面に移行す
るため、剥離シートから引き剥した後の粘着剤層面の粘
着力が十分でなくなる。
ートを利用した粘着シートや粘着テープは、離型シート
の離型剤層面に対して粘着剤層が接当，貼着されると、
離型剤層におけるシリコーン樹脂が粘着剤層面に移行す
るため、剥離シートから引き剥した後の粘着剤層面の粘
着力が十分でなくなる。
【０００４】なお、離型剤層におけるシリコーン樹脂が
粘着剤層面に移行する現象は、離型シート用支持基材に
形成されている低密度ポリエチレン樹脂層の軟化点が７
０〜８０℃程度であるため、離型シート用支持基材に離
型剤層を形成する工程において、該低密度ポリエチレン
樹脂層の表面に塗布したシリコーン樹脂を硬化させる際
に高温を適用することができなく、低密度ポリエチレン
樹脂層とシリコーン樹脂層との間の接着強度が不十分で
あることに起因している。
粘着剤層面に移行する現象は、離型シート用支持基材に
形成されている低密度ポリエチレン樹脂層の軟化点が７
０〜８０℃程度であるため、離型シート用支持基材に離
型剤層を形成する工程において、該低密度ポリエチレン
樹脂層の表面に塗布したシリコーン樹脂を硬化させる際
に高温を適用することができなく、低密度ポリエチレン
樹脂層とシリコーン樹脂層との間の接着強度が不十分で
あることに起因している。
【０００５】また、前述のシリコーン樹脂の塗工層を有
する離型シートを利用した粘着シートや粘着テープは、
離型剤層と粘着剤層との間の界面の剥離強度が１０〜１
００ｇ／（１５ｍｍ幅）程度の軽いものであり、例えば
医療用材料として利用される絆創膏等の場合には、離型
剤層と粘着剤層との間の界面の剥離力が軽すぎるため
に、これらの界面での剥離を行なうと離型シート用支持
基材が指先に絡まり易く、さらには、消費者に対して露
出した粘着剤層の粘着力が軽いのではないかとの印象を
与える等の欠点を有する。
する離型シートを利用した粘着シートや粘着テープは、
離型剤層と粘着剤層との間の界面の剥離強度が１０〜１
００ｇ／（１５ｍｍ幅）程度の軽いものであり、例えば
医療用材料として利用される絆創膏等の場合には、離型
剤層と粘着剤層との間の界面の剥離力が軽すぎるため
に、これらの界面での剥離を行なうと離型シート用支持
基材が指先に絡まり易く、さらには、消費者に対して露
出した粘着剤層の粘着力が軽いのではないかとの印象を
与える等の欠点を有する。
【０００６】これに対して本発明は、離型剤層面に接
当，貼着される粘着剤層の粘着力の低下が無く、しか
も、離型剤層と粘着剤層との間の界面の剥離に際しては
適度に重い剥離力が与えられる離型シート及びその製造
方法を提供する。
当，貼着される粘着剤層の粘着力の低下が無く、しか
も、離型剤層と粘着剤層との間の界面の剥離に際しては
適度に重い剥離力が与えられる離型シート及びその製造
方法を提供する。
【０００７】
【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、離型
シート用支持基材と該離型シート用支持基材の片面に積
層されている低密度ポリエチレン樹脂の押出し樹脂層に
よる離型剤層とを有するもので、離型剤層の離型面が鏡
面状態を呈しており、しかも、低密度ポリエチレン樹脂
層による離型剤層が、離型シート用支持基材側に位置す
る第１の低密度ポリエチレン樹脂の押出し樹脂層と、該
第１の低密度ポリエチレン樹脂層に積層されている第２
の低密度ポリエチレン樹脂の押出し樹脂層とからなり、
しかも、第１の低密度ポリエチレン樹脂の押出し層樹脂
層が、押出しダイス直下の温度３１０〜３３０℃で押出
し成形されており、また、第２の低密度ポリエチレン樹
脂の押出し層樹脂層が、押出しダイス直下の温度２４０
〜２８０℃で押出し成形されている離型シートからな
る。
シート用支持基材と該離型シート用支持基材の片面に積
層されている低密度ポリエチレン樹脂の押出し樹脂層に
よる離型剤層とを有するもので、離型剤層の離型面が鏡
面状態を呈しており、しかも、低密度ポリエチレン樹脂
層による離型剤層が、離型シート用支持基材側に位置す
る第１の低密度ポリエチレン樹脂の押出し樹脂層と、該
第１の低密度ポリエチレン樹脂層に積層されている第２
の低密度ポリエチレン樹脂の押出し樹脂層とからなり、
しかも、第１の低密度ポリエチレン樹脂の押出し層樹脂
層が、押出しダイス直下の温度３１０〜３３０℃で押出
し成形されており、また、第２の低密度ポリエチレン樹
脂の押出し層樹脂層が、押出しダイス直下の温度２４０
〜２８０℃で押出し成形されている離型シートからな
る。
【０００８】この発明の離型シートにおける離型剤層の
離型面、すなわち、第２の低密度ポリエチレン樹脂の押
出し層樹脂層の表面鏡面状態は、ＪＩＳ Ｋ６７６８に
よる表面張力が３３ｄｙｎｅ／ｃｍ以下の表面ぬれ特性
を有することが一応の目安となる。
離型面、すなわち、第２の低密度ポリエチレン樹脂の押
出し層樹脂層の表面鏡面状態は、ＪＩＳ Ｋ６７６８に
よる表面張力が３３ｄｙｎｅ／ｃｍ以下の表面ぬれ特性
を有することが一応の目安となる。
【０００９】請求項２の発明は、請求項１の発明の構成
による離型シートにおいて、低密度ポリエチレン樹脂層
による離型剤層の厚さが２０〜６０μの離型シートから
なる。
による離型シートにおいて、低密度ポリエチレン樹脂層
による離型剤層の厚さが２０〜６０μの離型シートから
なる。
【００１０】請求項３の発明は、離型シート用支持基材
の片面に、該離型シート用支持基材側に位置する第１の
低密度ポリエチレン樹脂による押出し樹脂層を、押出し
ダイス直下の温度３１０〜３３０℃で形成すると共に、
該第１の低密度ポリエチレン樹脂による押出し樹脂層に
積層される第２の低密度ポリエチレン樹脂による押出し
樹脂層を、押出しダイス直下の温度２４０〜２８０℃で
形成する工程と、押出しダイスから押出した低密度ポリ
エチレン樹脂による押出し樹脂層の離型面を、鏡面ミラ
ーロールで冷却することによって離型剤層を形成する工
程とにより、目的とする離型シートを得ることからな
る。
の片面に、該離型シート用支持基材側に位置する第１の
低密度ポリエチレン樹脂による押出し樹脂層を、押出し
ダイス直下の温度３１０〜３３０℃で形成すると共に、
該第１の低密度ポリエチレン樹脂による押出し樹脂層に
積層される第２の低密度ポリエチレン樹脂による押出し
樹脂層を、押出しダイス直下の温度２４０〜２８０℃で
形成する工程と、押出しダイスから押出した低密度ポリ
エチレン樹脂による押出し樹脂層の離型面を、鏡面ミラ
ーロールで冷却することによって離型剤層を形成する工
程とにより、目的とする離型シートを得ることからな
る。
【００１１】前記構成による本発明の離型シート及びそ
の製造方法において、低密度ポリエチレン樹脂による押
出し樹脂層が積層される離型シート用支持基材の面に対
しては、該離型シート用支持基材と低密度ポリエチレン
樹脂による押出し樹脂層すなわち離型剤層との間の接着
強度を高め、層間の接着強度を安定化させるために、例
えば、ポリエチレンイミン，有機チタン，ウレタン系樹
脂等によるアンカーコート剤の処理や、オゾン酸化処理
等の接着性改良処理を予め行なって置くことが好まし
い。
の製造方法において、低密度ポリエチレン樹脂による押
出し樹脂層が積層される離型シート用支持基材の面に対
しては、該離型シート用支持基材と低密度ポリエチレン
樹脂による押出し樹脂層すなわち離型剤層との間の接着
強度を高め、層間の接着強度を安定化させるために、例
えば、ポリエチレンイミン，有機チタン，ウレタン系樹
脂等によるアンカーコート剤の処理や、オゾン酸化処理
等の接着性改良処理を予め行なって置くことが好まし
い。
【００１２】離型シート用支持基材としては、例えば、
紙、熱可塑性ポリエステル，ナイロン，ポリプロピレ
ン，ポリイミド等による２軸延伸プラスチックフィル
ム、硬質ポリ塩化ビニルフィルム、セロファン等が使用
される。
紙、熱可塑性ポリエステル，ナイロン，ポリプロピレ
ン，ポリイミド等による２軸延伸プラスチックフィル
ム、硬質ポリ塩化ビニルフィルム、セロファン等が使用
される。
【００１３】離型シート用支持基材に対して離型剤層と
して形成される低密度ポリエチレン樹脂には、密度０．
９１０〜０．９３０程度のものが利用され、第１の低密
度ポリエチレン樹脂の押出し樹脂層と第２の低密度ポリ
エチレン樹脂の押出し樹脂層とからなる離型剤層は、タ
ンデムラミネート法や共押し出しラミネート法等によ
り、離型シート用支持基材の片面に積層される。
して形成される低密度ポリエチレン樹脂には、密度０．
９１０〜０．９３０程度のものが利用され、第１の低密
度ポリエチレン樹脂の押出し樹脂層と第２の低密度ポリ
エチレン樹脂の押出し樹脂層とからなる離型剤層は、タ
ンデムラミネート法や共押し出しラミネート法等によ
り、離型シート用支持基材の片面に積層される。
【００１４】また、低密度ポリエチレン樹脂による離型
剤層は、厚さ２０〜６０μの範囲内で形成されているこ
とが好ましい。
剤層は、厚さ２０〜６０μの範囲内で形成されているこ
とが好ましい。
【００１５】
【作用】本発明の離型シートは、離型シート用支持基材
に積層されている低密度ポリエチレン樹脂の押出し樹脂
層からなる離型剤層の表面、すなわち、粘着剤層が接
当，貼着される離型面が、鏡面状態を呈する平滑面とさ
れているため、この離型シートを利用して得られる粘着
シートや粘着テープにおける粘着剤層の表面が平滑面に
なる。
に積層されている低密度ポリエチレン樹脂の押出し樹脂
層からなる離型剤層の表面、すなわち、粘着剤層が接
当，貼着される離型面が、鏡面状態を呈する平滑面とさ
れているため、この離型シートを利用して得られる粘着
シートや粘着テープにおける粘着剤層の表面が平滑面に
なる。
【００１６】このため、本発明の離型シートを利用した
粘着シートや粘着テープの粘着剤層面を露出させ、粘着
剤層面を所定の箇所に接当して貼着する際には、エアー
の抱き込みによる外観不良の発生が無く、しかも、粘着
シートや粘着テープの粘着剤層と離型シートの離型剤層
面との間が、均一な剥離強度を具備している。
粘着シートや粘着テープの粘着剤層面を露出させ、粘着
剤層面を所定の箇所に接当して貼着する際には、エアー
の抱き込みによる外観不良の発生が無く、しかも、粘着
シートや粘着テープの粘着剤層と離型シートの離型剤層
面との間が、均一な剥離強度を具備している。
【００１７】また、本発明の離型シートは、離型剤層が
低密度ポリエチレン樹脂で形成されており、離型シート
用支持基材側に位置して積層されている低密度ポリエチ
レン樹脂の押出し樹脂層が、押出しダイス直下の温度３
１０〜３３０℃での押出し成形によって形成されている
ことから、離型シート用支持基材と離型剤層との間の接
着強度が強固であり、しかも、離型剤層の離型面が鏡面
状態を呈しているため、この離型シートを利用して得ら
れた粘着シートや粘着テープ等においては、離型剤層を
形成している樹脂の１部が粘着剤層に移行するようなこ
とがなく、粘着剤層の粘着力が離型剤層によって低下す
るようなことが無い。
低密度ポリエチレン樹脂で形成されており、離型シート
用支持基材側に位置して積層されている低密度ポリエチ
レン樹脂の押出し樹脂層が、押出しダイス直下の温度３
１０〜３３０℃での押出し成形によって形成されている
ことから、離型シート用支持基材と離型剤層との間の接
着強度が強固であり、しかも、離型剤層の離型面が鏡面
状態を呈しているため、この離型シートを利用して得ら
れた粘着シートや粘着テープ等においては、離型剤層を
形成している樹脂の１部が粘着剤層に移行するようなこ
とがなく、粘着剤層の粘着力が離型剤層によって低下す
るようなことが無い。
【００１８】さらに、本発明の離型シートは、粘着剤層
が接当，貼着される側の離型剤層が低密度ポリエチレン
樹脂によって形成されていることから、該離型シートを
利用して得られる粘着シートや粘着テープにおいて、粘
着剤層と離型剤層との間に適度に重い剥離力が得られる
ため、粘着剤層の粘着力に対する安定感を消費者に与え
ることができる。
が接当，貼着される側の離型剤層が低密度ポリエチレン
樹脂によって形成されていることから、該離型シートを
利用して得られる粘着シートや粘着テープにおいて、粘
着剤層と離型剤層との間に適度に重い剥離力が得られる
ため、粘着剤層の粘着力に対する安定感を消費者に与え
ることができる。
【００１９】また、本発明の離型シートは、該離型シー
トにおける離型剤層が低密度ポリエチレン樹脂の押出し
樹脂層で形成されているので、無添加グレードの低密度
ポリエチレン樹脂層による離型剤層とすることができる
ため、衛生面において優れた作用が奏される。
トにおける離型剤層が低密度ポリエチレン樹脂の押出し
樹脂層で形成されているので、無添加グレードの低密度
ポリエチレン樹脂層による離型剤層とすることができる
ため、衛生面において優れた作用が奏される。
【００２０】さらにまた、本発明の離型シートの製造方
法によれば、前述の各特性を有する離型シートを、容易
かつ的確に製造し得る。
法によれば、前述の各特性を有する離型シートを、容易
かつ的確に製造し得る。
【００２１】
【実施例】本発明の離型シートの具体的な構成を製造実
施例を以って説明する。
施例を以って説明する。
【００２２】「実施例１〜実施例３」［図１］におい
て、晒クラフト紙「８０ｇ／ｍ2 ：紀州製紙 (株) 」か
らなる離型シート用支持基材２の片面にポリエチレンイ
ミン系のアンカーコート層３を形成した後、該アンカー
コート層３面に対して、密度０．９１７ｇ／ｃｍ3 の低
密度ポリエチレン樹脂「Ｍ１１Ｐ：三井石油化学工業
(株) 」による厚さ２５μの押出し層樹脂層からなる第
１の低密度ポリエチレン樹脂層４を、押出しダイス直下
の温度３２０℃で押出し成形し、続いて、該第１の低密
度ポリエチレン樹脂層４面に対して、厚さ２５μの第２
の低密度ポリエチレン樹脂の押出し樹脂層５を、密度
０．９１７ｇ／ｃｍ3 の低密度ポリエチレン樹脂「Ｍ１
１Ｐ：三井石油化学工業 (株) 」を利用し、押出しダイ
ス直下の温度２４０℃，２６０℃及び２８０℃で押出し
成形することにより、低密度ポリエチレン樹脂による２
層構成の離型剤層６を具備する本発明の実施例品である
離型シート１を得た。なお、本実施例においては、低密
度ポリエチレン樹脂層側に接当する冷却ロールとして、
鏡面ミラーロール（０．２Ｓロール：平均深さ０．２
μ）を使用した。
て、晒クラフト紙「８０ｇ／ｍ2 ：紀州製紙 (株) 」か
らなる離型シート用支持基材２の片面にポリエチレンイ
ミン系のアンカーコート層３を形成した後、該アンカー
コート層３面に対して、密度０．９１７ｇ／ｃｍ3 の低
密度ポリエチレン樹脂「Ｍ１１Ｐ：三井石油化学工業
(株) 」による厚さ２５μの押出し層樹脂層からなる第
１の低密度ポリエチレン樹脂層４を、押出しダイス直下
の温度３２０℃で押出し成形し、続いて、該第１の低密
度ポリエチレン樹脂層４面に対して、厚さ２５μの第２
の低密度ポリエチレン樹脂の押出し樹脂層５を、密度
０．９１７ｇ／ｃｍ3 の低密度ポリエチレン樹脂「Ｍ１
１Ｐ：三井石油化学工業 (株) 」を利用し、押出しダイ
ス直下の温度２４０℃，２６０℃及び２８０℃で押出し
成形することにより、低密度ポリエチレン樹脂による２
層構成の離型剤層６を具備する本発明の実施例品である
離型シート１を得た。なお、本実施例においては、低密
度ポリエチレン樹脂層側に接当する冷却ロールとして、
鏡面ミラーロール（０．２Ｓロール：平均深さ０．２
μ）を使用した。
【００２３】「比較例１〜比較例２」晒クラフト紙「８
０ｇ／ｍ2 ：紀州製紙 (株) 」からなる離型シート用支
持基材の片面にポリエチレンイミン系のアンカーコート
層を形成した後、該アンカーコート層面に対して、密度
０．９１７ｇ／ｃｍ3 の低密度ポリエチレン樹脂「Ｍ１
１Ｐ：三井石油化学工業 (株) 」による厚さ２５μの押
出し層樹脂層からなる第１の低密度ポリエチレン樹脂層
を、押出しダイス直下の温度３２０℃で押出し成形し、
続いて、該第１の低密度ポリエチレン樹脂層面に対し
て、厚さ２５μの第２の低密度ポリエチレン樹脂の押出
し樹脂層を、密度０．９１７ｇ／ｃｍ3 の低密度ポリエ
チレン樹脂「Ｍ１１Ｐ：三井石油化学工業 (株) 」を利
用し、押出しダイス直下の温度３００℃及び３２０℃で
押出し成形することにより、低密度ポリエチレン樹脂に
よる２層構成の離型剤層を具備する比較のための離型シ
ートを得た。なお、本比較例においては、低密度ポリエ
チレン樹脂層側に接当する冷却ロールとして、鏡面ミラ
ーロール（０．２Ｓロール：平均深さ０．２μ）を使用
した。
０ｇ／ｍ2 ：紀州製紙 (株) 」からなる離型シート用支
持基材の片面にポリエチレンイミン系のアンカーコート
層を形成した後、該アンカーコート層面に対して、密度
０．９１７ｇ／ｃｍ3 の低密度ポリエチレン樹脂「Ｍ１
１Ｐ：三井石油化学工業 (株) 」による厚さ２５μの押
出し層樹脂層からなる第１の低密度ポリエチレン樹脂層
を、押出しダイス直下の温度３２０℃で押出し成形し、
続いて、該第１の低密度ポリエチレン樹脂層面に対し
て、厚さ２５μの第２の低密度ポリエチレン樹脂の押出
し樹脂層を、密度０．９１７ｇ／ｃｍ3 の低密度ポリエ
チレン樹脂「Ｍ１１Ｐ：三井石油化学工業 (株) 」を利
用し、押出しダイス直下の温度３００℃及び３２０℃で
押出し成形することにより、低密度ポリエチレン樹脂に
よる２層構成の離型剤層を具備する比較のための離型シ
ートを得た。なお、本比較例においては、低密度ポリエ
チレン樹脂層側に接当する冷却ロールとして、鏡面ミラ
ーロール（０．２Ｓロール：平均深さ０．２μ）を使用
した。
【００２４】「実験１」実施例１〜実施例３及び比較例
１〜比較例２で得られた各離型シートの離型剤層面に市
販のセロファン粘着テープの粘着剤層面を圧接して積層
シートを作成した後、該積層シートの粘着剤層面と離型
シートの離型剤層面との界面を剥離する際の剥離力を測
定すると共にその状態を観察した。結果を［表１］に示
す。
１〜比較例２で得られた各離型シートの離型剤層面に市
販のセロファン粘着テープの粘着剤層面を圧接して積層
シートを作成した後、該積層シートの粘着剤層面と離型
シートの離型剤層面との界面を剥離する際の剥離力を測
定すると共にその状態を観察した。結果を［表１］に示
す。
【００２５】
【表１】
【００２６】「比較例３〜比較例５」晒クラフト紙「８
０ｇ／ｍ2 ：紀州製紙 (株) 」からなる離型シート用支
持基材の片面にポリエチレンイミン系のアンカーコート
層を形成した後、該アンカーコート層面に対して、密度
０．９１７ｇ／ｃｍ3 の低密度ポリエチレン樹脂「Ｍ１
１Ｐ：三井石油化学工業 (株) 」による厚さ２５μの押
出し層樹脂層からなる第１の低密度ポリエチレン樹脂層
を、押出しダイス直下の温度３２０℃で押出し成形し、
続いて、該第１の低密度ポリエチレン樹脂層面に対し
て、厚さ２５μの第２の低密度ポリエチレン樹脂の押出
し樹脂層を、密度０．９１７ｇ／ｃｍ3 の低密度ポリエ
チレン樹脂「Ｍ１１Ｐ：三井石油化学工業 (株) 」を利
用し、押出しダイス直下の温度２６０℃にて押出し成形
することにより、低密度ポリエチレン樹脂による２層構
成の離型剤層を具備する比較のための離型シートを得
た。
０ｇ／ｍ2 ：紀州製紙 (株) 」からなる離型シート用支
持基材の片面にポリエチレンイミン系のアンカーコート
層を形成した後、該アンカーコート層面に対して、密度
０．９１７ｇ／ｃｍ3 の低密度ポリエチレン樹脂「Ｍ１
１Ｐ：三井石油化学工業 (株) 」による厚さ２５μの押
出し層樹脂層からなる第１の低密度ポリエチレン樹脂層
を、押出しダイス直下の温度３２０℃で押出し成形し、
続いて、該第１の低密度ポリエチレン樹脂層面に対し
て、厚さ２５μの第２の低密度ポリエチレン樹脂の押出
し樹脂層を、密度０．９１７ｇ／ｃｍ3 の低密度ポリエ
チレン樹脂「Ｍ１１Ｐ：三井石油化学工業 (株) 」を利
用し、押出しダイス直下の温度２６０℃にて押出し成形
することにより、低密度ポリエチレン樹脂による２層構
成の離型剤層を具備する比較のための離型シートを得
た。
【００２７】なお、本比較例においては、低密度ポリエ
チレン樹脂層側に接当する冷却ロールとして、ミラーロ
ール，セミマットロール及びマットロールを利用した。
チレン樹脂層側に接当する冷却ロールとして、ミラーロ
ール，セミマットロール及びマットロールを利用した。
【００２８】「実験２」比較例３〜比較例５で得られた
各離型シートの離型層面に市販のセロファン粘着テープ
の粘着剤層面を圧接して積層シートを作成した後、該積
層シートの粘着剤層面と離型シートの離型剤層面との界
面を剥離する際の剥離力を測定し、その状態が観察し
た。各比較のための離型シートを得る際に使用した冷却
ロールの種類とその結果とを［表２］に示す。
各離型シートの離型層面に市販のセロファン粘着テープ
の粘着剤層面を圧接して積層シートを作成した後、該積
層シートの粘着剤層面と離型シートの離型剤層面との界
面を剥離する際の剥離力を測定し、その状態が観察し
た。各比較のための離型シートを得る際に使用した冷却
ロールの種類とその結果とを［表２］に示す。
【００２９】
【表２】
【００３０】
【効果】本発明の離型シートによれば、粘着剤層の表面
（離型面）が平滑面として形成されるために、粘着テー
プや粘着シートを貼着する際にエアの抱き込みの無い体
裁の良好な貼着ができ、しかも、粘着テープや粘着シー
トから離型剤層と粘着剤層との界面の剥離を行なう際に
は、均一な剥離強度が与えられる等により、品質特性に
おいて優れた効果が得られる。
（離型面）が平滑面として形成されるために、粘着テー
プや粘着シートを貼着する際にエアの抱き込みの無い体
裁の良好な貼着ができ、しかも、粘着テープや粘着シー
トから離型剤層と粘着剤層との界面の剥離を行なう際に
は、均一な剥離強度が与えられる等により、品質特性に
おいて優れた効果が得られる。
【００３１】また、本発明の離型シートの製造方法によ
れば、前記品質特性において優れた効果を奏する離型シ
ートを容易かつ的確に得られる。
れば、前記品質特性において優れた効果を奏する離型シ
ートを容易かつ的確に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の離型シートの積層構成の１例を示す模
型断面図である。
型断面図である。
１・・・・離型シート ２・・・・離型シート用支持基材 ３・・・・アンカーコート層 ４・・・・第１の低密度ポリエチレン樹脂による押出し樹脂
層 ５・・・・第２の低密度ポリエチレン樹脂による押出し樹脂
層 ６・・・・低密度ポリエチレン樹脂による離型剤層
層 ５・・・・第２の低密度ポリエチレン樹脂による押出し樹脂
層 ６・・・・低密度ポリエチレン樹脂による離型剤層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ０９Ｊ 7/02 ＪＫＹ 6770−4Ｊ // Ｂ２９Ｋ 23:00
Claims (3)
- 【請求項１】 離型シート用支持基材と該離型シート
用支持基材の片面に積層されている低密度ポリエチレン
樹脂の押出し樹脂層による離型剤層とを有する離型シー
トにおいて、低密度ポリエチレン樹脂層による離型剤層
が、離型シート用支持基材側に位置する第１の低密度ポ
リエチレン樹脂の押出し樹脂層と、該第１の低密度ポリ
エチレン樹脂層に積層されている第２の低密度ポリエチ
レン樹脂の押出し樹脂層とからなり、しかも、第１の低
密度ポリエチレン樹脂の押出し層樹脂層は、押出しダイ
ス直下の温度３１０〜３３０℃で押出し成形されてお
り、また、第２の低密度ポリエチレン樹脂の押出し層樹
脂層は、押出しダイス直下の温度２４０〜２８０℃で押
出し成形されており、かつ、離型剤層の離型面が鏡面状
態にあることする離型シート。 - 【請求項２】 低密度ポリエチレン樹脂層による離型
剤層の厚さが２０〜６０μである請求項１記載の離型シ
ート。 - 【請求項３】 離型シート用支持基材の片面に、該離
型シート用支持基材側に位置する第１の低密度ポリエチ
レン樹脂による押出し樹脂層を、押出しダイス直下の温
度３１０〜３３０℃で形成すると共に、該第１の低密度
ポリエチレン樹脂によるの押出し樹脂層に積層される第
２の低密度ポリエチレン樹脂による押出し樹脂層を、押
出しダイス直下の温度２４０〜２８０℃で形成し、第２
の低密度ポリエチレン樹脂による押出し樹脂層面を鏡面
ミラーロールで冷却することを特徴とする離型シートの
製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4163516A JPH05329985A (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 離型シート及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4163516A JPH05329985A (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 離型シート及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05329985A true JPH05329985A (ja) | 1993-12-14 |
Family
ID=15775354
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4163516A Pending JPH05329985A (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 離型シート及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05329985A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5817386A (en) * | 1996-03-28 | 1998-10-06 | Norton Performance Plastics Corporation | Silicone-free release films |
| JP2003096414A (ja) * | 2001-09-26 | 2003-04-03 | Nitto Denko Corp | 剥離ライナー、及び感圧性両面接着テープ又はシート |
| US7390544B2 (en) | 2004-03-02 | 2008-06-24 | Nitto Denko Corporation | Thermosetting adhesive or pressure-sensitive adhesive tape or sheet, and process of producing the same |
| JP2013230611A (ja) * | 2012-04-27 | 2013-11-14 | Lintec Corp | 剥離シート、粘着シートおよび粘着シートの製造方法 |
-
1992
- 1992-05-29 JP JP4163516A patent/JPH05329985A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5817386A (en) * | 1996-03-28 | 1998-10-06 | Norton Performance Plastics Corporation | Silicone-free release films |
| JP2003096414A (ja) * | 2001-09-26 | 2003-04-03 | Nitto Denko Corp | 剥離ライナー、及び感圧性両面接着テープ又はシート |
| JP4703069B2 (ja) * | 2001-09-26 | 2011-06-15 | 日東電工株式会社 | 剥離ライナー、及び感圧性両面接着テープ又はシート |
| US7390544B2 (en) | 2004-03-02 | 2008-06-24 | Nitto Denko Corporation | Thermosetting adhesive or pressure-sensitive adhesive tape or sheet, and process of producing the same |
| JP2013230611A (ja) * | 2012-04-27 | 2013-11-14 | Lintec Corp | 剥離シート、粘着シートおよび粘着シートの製造方法 |
| TWI579140B (zh) * | 2012-04-27 | 2017-04-21 | Lintec Corp | A method of manufacturing a sheet, an adhesive sheet, and an adhesive sheet |
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