JPH0532943A - 接着パターン形成用複合リボン - Google Patents

接着パターン形成用複合リボン

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JPH0532943A
JPH0532943A JP20984791A JP20984791A JPH0532943A JP H0532943 A JPH0532943 A JP H0532943A JP 20984791 A JP20984791 A JP 20984791A JP 20984791 A JP20984791 A JP 20984791A JP H0532943 A JPH0532943 A JP H0532943A
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adhesive
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heating
adhesive layer
forming
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JP20984791A
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Yutaka Tozaki
裕 戸崎
Masatoshi Achinami
正俊 阿知波
Yutaka Hori
豊 堀
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Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被転写体の表面に任意のパターンの接着剤層
を形成できる接着パターン形成用リボンを提供する。 【構成】常温で非又は弱粘接着性で加熱により接着性を
発揮きする第1層と常温で又は加熱により接着性を発揮
する第2層とから構成される加熱加圧下で混合しない接
着剤層と、第2層の表面に設けられた剥離しうるフィル
ム状基材とから接着パターン形成用リボンを構成させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は新規な接着剤層形成シ
ステムを提供するものであって、さらに詳しくは目的と
する物品の表面に、目的とする形状の接着剤パターンを
形成するのに好適な接着パターン形成方法及び該接着パ
ターン形成に有用な複合リボンを提供するものである。
【0002】
【従来技術】接着技術を用いて二つの物品を接合する方
法としては、大別すると二つの方法が知られている。そ
の一つは所謂接着剤を用いる方法であり、他の一つは両
面接着テープ又はシート等の接着材料の加工品を用いる
方法である。
【0003】前者の接着剤の方法は、溶剤或いはエマル
ジョン系などの接着剤液を接合しようとする物品の一方
或いは両方の物品面に塗布し、両者を重ね合わせて静止
しておいたり、或いは熱賦活型接着剤を加熱装置を用い
て物品の一方或いは両方の物品面に塗布し、両者を重ね
合わせて静止しておく方法である。しかして、溶剤或い
はエマルジョン系などの接着剤液を用いる場合、塗布直
後に両者を重ね合わせ、目的とする接着強度を得るまで
の乾燥に時間がかかったり、重ね合わ後一時的に静止状
態を必要とするといった不都合と、溶剤などの大気中へ
の放出による環境汚染の問題がある。また、熱活性型接
着剤を用いる場合は、接着剤液を用いる場合の多くの不
都合な問題点は解決されるが、加熱装置と多量の熱容量
を必要とする。
【0004】後者の両面接着テープ又はシートの加工品
を用いる方法は、加工品の表裏面が一般に優れた感圧接
着性を有するために前記の接着剤を用いた場合の多くの
欠点を解決するので汎用されている。しかして、加工品
が例えば窓枠状に打ち抜かれた打ち抜き品である場合、
打ち抜き品が比較的小さい場合は抜き捨てられる部分が
少ないので経済的な不利は少ないが、大きい場合は抜き
捨てられる部分が多くなり、実際の使用面積に比して極
めて割高なものとなるという欠点を有するものである。
【0005】近時、かかる窓枠状等のパターン状に接着
剤層を形成する方法として、例えば特開平3−5428
1号公報では、セパレータに粘着剤層及び低融点化合物
を主体とする層を順次形成した粘着剤シートを用い、こ
のシートのセパレータ面からサーマルプリンター等を用
いて部分加熱し、加熱部分である粘着剤画像を被転写体
面に形成する方法が提案されている。
【0006】しかして、前記提案の方法によれば、シー
トの最外層即ち被転写体と接触する面が、高級脂肪酸及
びこれらのエステル類或いは高級アルコールなどを主体
する実質的に非又は弱粘着性の低融点化合物で構成され
ているために、被転写体と形成した粘着剤パターンとの
界面での接着が不充分で目的とする接着強度が得られ
ず、実用に耐えられないものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、フィルム
状基材の表面に設けられている接着剤層を無駄なく、し
かも被転写体に強固に接着する接着パターン形成用複合
リボンの開発を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明者らは、被転写
体(物品)の表面に接着剤層を適用するに際し、フィル
ム状基材と特定の接着剤層とから構成された複合リボン
を被転写体の表面に重ね合わせ、コンピューターの指示
どおりに加熱ヘッドを操作することによって、接着剤層
を無駄なく使用でき、且つ被転写体面に強固に接着でき
ることを知見して、本発明に至ったものである。
【0009】即ち、この発明は、接着剤層が少なくとも
第1層と第2層とから構成され、第1層の接着剤層は常
温で非又は弱粘接着性で加熱により活性化して強粘接着
性を発揮する配合組成物で形成され、第2層の接着剤層
は常温で又は加熱により強粘接着性を発揮する配合組成
物で形成され、二つの接着剤層は加熱加圧下では実質的
に混合しない配合組成物がそれぞれ選択され、且つ前記
第2層の表面には剥離しうるフィルム状基材が設けられ
ている接着パターン形成用複合リボンを提供するもので
ある。
【0010】
【発明の構成・作用】この発明の接着パターン形成用複
合リボンは、少なくとも第1層と第2層の接着剤層と、
第2層の表面に設けられる剥離しうるフィルム状基材と
から構成される。第1層と第2層の接着剤層は、それぞ
れ接着剤層の外層を構成するものであって、第1層と第
2層の接着剤層の間にはこれらの層に対して強固に結合
する中間層を1またはそれ以上介在させてもよいもので
ある。剥離しうるフィルム状基材は、この発明の接着パ
ターン形成用複合リボンを被転写体の表面に第1層を介
して重ね合わせて、フィルム状基材面から加熱ヘッドで
加熱加圧したあと、加熱加圧部分の接着剤層のみが被転
写体の表面に移着され、フィルム状基材面には接着剤層
残が起こらない程度の剥離性を有するものである。
【0011】第1層及び第2層の接着剤層を構成する配
合組成物は、通常知られている多くの接着性物質を用い
ることができ、例えばアルキルエステル系、ウレタン
系、天然又は合成ゴム系等が挙げられるが、入手容易性
の点からアルキルエステル系が好ましいものである。
【0012】第1層の接着剤層は常温で非又は弱粘接着
性であることが必須とされ、弱粘接着性とは前記リボン
を被転写体の表面に置いたときリボンの自重で被転写体
の表面に粘接着しない程度の粘接着性を指称するもので
ある。そして、第1層を構成する接着剤層は、常温で非
又は弱粘接着性であると同時に加熱により強い接着性を
発揮する配合組成物で形成されるものであって、例えば
その好適例として、アルキル基の炭素数が2〜14個の
アクリル酸のアルキルエステルとこのアクリル酸のアル
キルエステルと共重合可能なモノエチレン性不飽和単量
体とのアクリル系共重合体感圧接着物質に、熱溶融性樹
脂を配合してなる熱接着性組成物が挙げられる。
【0013】この発明に用いられるアルキル基の炭素数
が2〜14個のアクリル酸のアルキルエステルとは、例
えばエチルアクリレート、ブチルアクリレート、イソア
ミルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、2−エ
チルへキシルアクリレート、イソオクチルアクリレー
ト、イソノニルアクリレート、デシルアクリレート、ド
デシルアクリレートなどの単量体が挙げられ、これらの
うち一種または二種以上が使用される。
【0014】この発明に用いられる共重合可能なモノエ
チレン性不飽和単量体とは、前記アクリル酸アルキルエ
ステルと共重合して官能基や極性基を導入することによ
り接着性の改良又は共重合体のガラス転移温度をコント
ロールして凝集力や耐熱性を改善するものであって、例
えばアクリル酸、マレイン酸、イタコン酸等のカルボキ
シル基を持つ重合性単量体、アクリル酸−2−ヒドロキ
シエチルエステル、アクリル酸−2−ヒドロキシプロピ
ルエステル、2−ヒドロキシビニルエーテル等の水酸基
を持つ重合性単量体、N・N−ジメチルアミノエチルア
クリレート、N−ターシヤリーブチルアミノエチルアク
リレート等のアミノ基を持つ重合性単量体、アクリルア
ミド、メタアクリルアミド等のアミド基を持つ重合性単
量体、グリシジルアクリレート、グリシジルメタアクリ
レート等のグリシジル基を持つ重合性単量体、その他ス
ルホプロピルアクリレート、N−ビニルカプロラクタ
ム、アクリロニトリル、酢酸ビニル等が挙げられ、これ
らのうち一種または二種以上が使用される。
【0015】上記のアクリル酸アルキルエステルとこれ
と共重合可能なモノエチレン性不飽和単量体とは、単量
体ベースで主成分となるアクリル酸アルキルエステルが
70〜100重量%、好ましくは85〜100重量%
で、共重合可能なモノエチレン性不飽和単量体が30〜
0重量%、好ましくは15〜0重量%となるようにする
のが接着性、凝集力の点から好ましいものである。
【0016】この発明に用いられる熱溶融性樹脂は、接
着剤層に接着保持性を付与する成分であって、前記アク
リル酸アルキルエステルとこれと共重合可能なモノエチ
レン性不飽和単量体とから構成されるアクリル系共重合
系感圧接着物質との相溶性がよく、常温で固形、好まし
くは融点が50℃以上、より好ましくは融点が70〜2
00℃の範囲である。例えば、エポキシ樹脂、フェノー
ル樹脂、キシレン樹脂、ロジン等が挙げられ、これらは
一種または二種以上が使用される。
【0017】前記、熱溶融性樹脂は、前記アクリル系共
重合体感圧接着物質の常温での感圧接着性を実質的に消
失させる程度に配合されるものであるが、概してアクリ
ル系共重合体感圧接着物質100重量部に対して35〜
180重量部、好ましくは50〜150重量部の範囲で
添加でき、35重量部以下ではアクリル共重合体系感圧
接着物質の常温での粘着性が不充分となり、180重量
部を超えると接着剤層の弾性率が高く、被転写体へのな
じみが悪くなるので好ましくないものである。
【0018】このようにアクリル系共重合体感圧接着物
質と熱溶融性樹脂とからなる第1層は、常温では全く又
は殆ど弱粘接着性で、即ち非又は弱粘接着性であり、こ
れに90〜350℃の温度を瞬間又は数秒間を加え、且
つ加圧することによって約50〜2500g/20mmの接
着強度を発揮するものがえられる。
【0019】第1層の接着剤層は、前記の如くアクリル
系共重合体感圧接着物質と熱溶融性樹脂との混合系から
構成することができるが、例えばエチレン−酢酸ビニル
共重合体に代表されるエチレン系重合体、或いはポリア
ミド樹脂などの熱接着性樹脂単独或いはこれらの樹脂を
含む混合系なる熱賦活型接着剤層であってもよいもので
ある。第1層の接着剤層の厚みは、上記何れの場合にも
50μm以下、好ましくは30μm以下、実用的には
0.3〜20μmの範囲とされる。
【0020】第2層の接着剤層は、常温で約300〜2
500/20mmの強粘接着性を発揮するものであって、そ
の材質については前述のものの多くが使用でき、例えば
前記第1層の接着剤層を構成するのに用いたアクリル系
共重合体感圧接着物質と熱溶融性樹脂との混合系から構
成することができるが、この混合系から熱溶融性樹脂の
量を少なくして実質的にアクリル系共重合体感圧接着物
質の感圧接着性を消失させないようにしたもの、或いは
樹脂を全く添加しない系のものでもよい。
【0021】また、例えばエチレン−酢酸ビニル共重合
体に代表されるエチレン共重合体、或いはポリアミド樹
脂などの熱接着性樹脂を含む混合系からなる感圧型接着
剤層であってもよいものである。第2層の接着剤層の厚
みは、上記何れの場合においても約50μm以下、好ま
しくは30μm以下、実用的には0.3〜20μmの範
囲とされる。
【0022】しかして、このような第1層と第2層の接
着剤配合組成物は、各々の組成が物理的に或いは化学的
に異なっていても或いは同じでもよいが、加熱加圧時の
熱と圧力によって、混合しない組み合わせで選択されて
いることが必要である。
【0023】このような第1層と第2層とから構成され
た接着剤層は総厚で100μm以下、好ましくは60μ
m以下、実用的には0.6〜40μmの範囲とされる
が、第1層と第2層との厚み比は0.1:9.9〜5:
5とするのが好ましいものである。
【0024】前記第1層及び第2層を構成する接着剤層
には、必要に応じて着色剤、顔料、充填剤、軟化剤、導
電性物質などを適量添加することができ、特に導電性物
質例えば金属粉末、金属繊維粉末、導電性物質で表面処
理した粉末等の添加は、この発明のリボンに加えられる
熱(高周波加熱を含む)を短時間でしかも効率良く伝え
るので好ましいものである。
【0024】このように第1層と第2層とから構成され
た接着剤層の第2層面には、この第2層面から剥離しう
るフィルム状基材が設けられる。該基材としては、可撓
性を有する耐熱性のフィルム状物で、表面が接着性物質
に対して低接着性であれば多くのものが使用される。典
型的なフィルム状基材は、ポリエチレンテレフタレート
に代表されるポリエステルフィルム単体或いは該フィル
ムと他のフィルムとの積層フィルム、並びにこれらのフ
ィルムの表面にシリコーン系樹脂に代表される低接着性
樹脂の被膜を設けたフィルムである。
【0025】第1層、第2層並びに剥離しうるフィルム
状基材の順序て構成される接着パターン形成用複合リボ
ンは通常の方法で作ることができる。その一つの製法
は、フィルム状基材の表面に第2層の接着剤を通常知ら
れる方法で塗布又は積層し、この接着剤層面に第1層の
接着剤を塗布又は積層する方法である。また、第1及び
第2の接着剤をダイスから共押出し、押し出された第2
の接着剤層面に剥離しうるフィルム状基材を貼り合わせ
る方法である。他の方法は、第1層と第2層とをフィル
ム状基材面に別々に製造し、これを層同志で貼り合わせ
る方法である。この様に製造された複合リボンは、通常
フィルム状基材面を外側にしてロール状に巻かれる。
【0026】この接着パターン形成用複合リボンは、こ
れを巻き戻して後被転写体(物品)表面に第1層の接着
剤層を介して重ね合わせる。このとき第1層の接着剤層
は常温で非又は弱粘接着性に構成されているので、被転
写体(物品)の表面を無理なく走行させることができ、
次に重ね合わせ部分のフィルム状基材面から熱転写プリ
ンターの加熱ヘッド等により目的のパターンで加熱加圧
し、第1層の接着剤層を軟化又は溶融させて被転写体
(物品)の表面に目的とするパターンの接着剤層移着接
着し、次いでリボンを剥離して行くことによって被転写
体(物品)表面には常温で粘着性の接着剤層が形成され
る。この形成された接着剤層面には他の被転写体(物
品)を必要に応じて貼り合わせる。
【0027】
【発明の効果】この発明の接着パターン形成用複合リボ
ンは、被転写体との接触面が非又は弱粘接着性とされて
いるので被転写体面上を走行させることができると共
に、被転写体との接着は加熱により強固に接着させるこ
とができ、しかも目的とするパターン状の接着剤層を接
着剤の無駄を少なくして形成できるという特徴を有する
ものである。特に第1層と第2層の接着剤層が加熱加圧
によっても混合しない非混合系で構成されているので、
何れの層も加熱加圧によって改質或いは変質されること
がなく、目的とする接着強度が得られるものである。
【0028】
【実施例】次にこの発明の実施例を記載して具体的に説
明する。なお、以下において部とあるのは重量部を意味
する。
【0029】実施例1第1層の接着剤の配合組成物および層の形成 ブチルアクリレート:アクリル酸=97:3(重量比)
の割合で溶液重合(45%)したアクリル系共重合体感
圧接着物質溶液(平均重量分子量30万)を調整する。
この溶液の固形分100部にエポキシ樹脂(融点110
℃)100部を添加して混合し、この混合物を厚さ12
μmのポリエステルフィルム(表面にシリコーン樹脂被
膜を形成したもの)からなる剥離しうるフィルム状基材
の片面に乾燥後の厚みが3μmとなるように塗布し、1
00℃で2分間乾燥する。乾燥後の接着剤層は、殆ど粘
接着性を示さず、測定のためにBA仕上げされたステン
レス板に常温下で2kgのロールで一往復の圧力をかけ
て貼り付けて接着力を測定したところ、10g/20mmの
180度接着力( 引張速度300m/min)を示した。
【0030】第2層の接着剤の配合組成物および層の形
第1層に用いたアクリル系共重合体感圧接着物質溶液の
固形分100部に前記エポキシ樹脂を15部添加して混
合し、この混合物を前記の剥離しうるフィルム状基材の
片面に乾燥後の厚みが10μmとなるように塗布し、1
00℃で3分間乾燥する。前記と同様に180度接着力
を測定すると900g/20mmであった。
【0031】接着パターン形成用複合リボン 前記、第1及び2層の接着剤フィルムを接着剤層同志を
重合わせ、加温下で2kgのロールで一往復の圧力をか
けて貼り合わせ、次いで幅15mmのテープ状に切断して
第1層側のフィルムを剥離して円筒のボビンにロール状
に巻き付けた。
【0032】テープロール状の複合リボンをライン型熱
転写プリンターにセットし、ステンレス箔(厚さ50μ
m)の表面に幅10mmの直線状のパターン(長さ10cm)
を印字した。印字パターンは外郭が直線状で接着剤層の
糊切れ性が良好で、第1層と第2層との混合は認められ
なかった。
【0033】測定のために、印字パターンの表面に幅1
0mmのステンレス箔を貼り合わせ100℃で1分間加熱
し180度接着力をしたところ、第2層の接着剤層が凝
集破壊し、第1層の接着剤層とステンレス箔との剥離は
認められなかった。
【0034】実施例2 第1層の接着剤層としてのポリアミド樹脂を用意し、第
2層の接着剤層としてエチレン−酢酸ビニル共重合体
(酢酸ビニル含有量28重量%)100部とロジン樹脂
100部との混合物を用意し、これを二層押出機のそれ
ぞれのホッパーに入れて第1層側が3μm、第2層側が
15μmの厚みで二層押出し、第2層側に実施例1で用
いた剥離しうるフィルム状基材を貼り合わせてロール状
に巻いた。
【0035】このロール状物から実施例1と同様にテー
プロール状の複合リボンを作り、同様に印字特性及び接
着力を測定したところ以下のとおりであった。 印字パターンの外郭は直線状である。 第1層と第2層との混合は認められない。 第2層の接着剤層とステンレス箔との180度接着力
は1010g/20mmであった。 第1層の接着剤層とステンレス箔との剥離は認められ
なかった。
【0036】比較例 実施例1の第2層の接着剤、即ちブチルアクリレート:
アクリル酸=97:3(重量比)の割合で溶液重合(4
5%)したアクリル系共重合体感圧接着物質溶液(平均
重量分子量30万)の固形分100部に対してエポキシ
樹脂(融点110℃)15部添加して、この混合物を前
記の剥離しうるフィルム状基材の片面に乾燥後の厚みが
10μmとなるように塗布し100℃で3分間乾燥す
る。前記と同様に180度接着力を測定すると900g
/20mmであった。この接着剤層の表面に アクリル樹
脂:カルナウバワックス:溶剤=1:4:45(重量
比)の混合溶液を乾燥後の厚みが2〜3μmの範囲とな
るように塗布乾燥して複合リボン(テープロール状)を
作成した。
【0037】このリボンの印字特性及び接着力を測定し
たところ以下のとおりであった 印字パターンの外郭は略直線状である。 第1層(ワックス層)は第2層と混合して殆ど残留し
ていない。 接着剤層のワックス層側のステンレス箔との180度
接着力は200g/20mmであった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接着剤層が少なくとも第1層と第2層と
    から構成され、第1層の接着剤層は常温で非又は弱粘接
    着性で加熱により活性化して強粘接着性を発揮する配合
    組成物で形成され、第2層の接着剤層は常温で又は加熱
    により強粘接着性を発揮する配合組成物で形成され、二
    つの接着剤層は加熱加圧下では実質的に混合しない配合
    組成物がそれぞれ選択され、且つ前記第2層の表面には
    剥離しうるフィルム状基材が設けられている接着パター
    ン形成用複合リボン。
  2. 【請求項2】 第1層の常温で非又は弱粘接着性で加熱
    により強粘接着性を発揮する接着剤層がアクリル系共重
    合体感圧接着物質と該物質の感圧接着性を実質的に消失
    させる程度に配合された熱溶融性樹脂とから構成されて
    いる請求項1記載の接着パターン形成用複合リボン。
  3. 【請求項3】 第1層の常温で非又は弱粘接着性で加熱
    により強粘接着性を発揮する接着剤層層が熱賦活型接着
    剤層である請求項1記載の接着パターン形成用複合リボ
    ン。
  4. 【請求項4】 第2層の常温で又は加熱により強粘接着
    性を発揮する接着剤層がアクリル系共重合体感圧接着物
    質と該物質の感圧接着性を実質的に消失しない程度に配
    合された熱溶融性樹脂とから構成されている請求項1記
    載の接着パターン形成用複合リボン。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001152107A (ja) * 1999-11-25 2001-06-05 Hitachi Chem Co Ltd 積層接着フィルム、半導体チップ搭載用基板及び半導体装置
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