JPH05321711A - 内燃機関の蒸発燃料制御装置 - Google Patents

内燃機関の蒸発燃料制御装置

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JPH05321711A
JPH05321711A JP12176492A JP12176492A JPH05321711A JP H05321711 A JPH05321711 A JP H05321711A JP 12176492 A JP12176492 A JP 12176492A JP 12176492 A JP12176492 A JP 12176492A JP H05321711 A JPH05321711 A JP H05321711A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パージが行われたときの内燃機関の空燃比の
乱れを防止する。 【構成】 内燃機関の蒸発燃料制御装置において、キャ
ニスタ37と制御弁40との間に蒸発燃料中の酸素濃度
を検出する酸素濃度センサ46を設ける。このセンサ4
6で検出された酸素濃度より、蒸発燃料中の燃料成分密
度を算出する。一方、内燃機関の吸気負圧と制御弁40
の開度とから蒸発燃料流量を算出する。この燃料成分密
度と蒸発燃料流量とから、サージタンク35内へ供給さ
れる蒸発燃料中の燃料成分重量を算出する。この燃料成
分重量だけ、内燃機関の燃料噴射弁4の噴射量を減量補
正する。これによって、パージした時点の内燃機関の空
燃比が乱れることを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の蒸発燃料制御
装置に関し、特に酸素濃度センサ等より蒸発燃料中の燃
料成分重量を算出し、パージ時の内燃機関の空燃比が乱
れないものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、燃料タンク内に発生する蒸発燃料
を、一時的にキャニスタに貯蔵し、内燃機関の運転中、
吸気負圧でキャニスタから内燃機関の吸気系に適宜供給
させる、いわゆるパージを行う蒸発燃料制御装置が知ら
れている。この装置によって、燃料タンク内の蒸発燃料
は燃焼され、大気中に放出されるのを防止する。ここ
で、蒸発燃料がパージされたとき、内燃機関の空燃比が
変動することを抑止するために特開昭62─23346
6号公報が開示されている。
【0003】この公報によると、まず蒸発燃料のパージ
を少量で行い、吸気系に供給された蒸発燃料によって変
化する空燃比を、排気系に設けられた空燃比センサで検
出する。そして、この値を吸気系の吸入空気量と供給燃
料量とを調整する空燃比制御手段にフィードバックさせ
て、パージによる空燃比偏差を求めている。このとき、
この空燃比偏差が所定値内であれば大量パージへ移行さ
せ、空燃比偏差が所定値を上回るときには大量パージへ
の移行を禁止するパージ量制御が行われる。これによっ
て、パージによる空燃比の変動が急激に発生することを
防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記公報
では、パージされる蒸発燃料中の燃料成分の重量を内燃
機関へ供給する前に把握することができないため、内燃
機関へ供給される合計の燃料の量を把握することができ
ない。したがって、吸気に付加された蒸発燃料が、吸気
の総合的な空燃比を多少とも変動させてしまう。その結
果、機関を常に最良の状態で安定に運転しながら蒸発燃
料を吸気中へパージすることが困難になるという問題が
あった。
【0005】本発明は、上記問題に鑑み、蒸発燃料中の
酸素濃度から蒸発燃料中の燃料重量を算出し、その重量
分だけ燃料噴射弁から噴射される燃料量を減少させて、
パージした時点の内燃機関の空燃比が乱れることを防止
する内燃機関の蒸発燃料制御装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため図6のクレーム対応図に示すように、燃料タ
ンクと連通し、前記燃料タンクの蒸発燃料を内燃機関の
吸気系ヘ供給する放出通路50と、前記放出通路50を
開閉し前記吸気系への蒸発燃料流量を調整する開閉手段
51と、前記燃料タンクと前記開閉手段51との間の前
記放出通路50に設けられ、前記吸気系へ供給される蒸
発燃料中の酸素濃度を検出する酸素濃度検出手段52
と、前記開閉手段51の開度と内燃機関の運転状態とか
ら蒸発燃料流量を算出する蒸発燃料流量算出手段53
と、前記酸素濃度検出手段52で検出された酸素濃度か
ら蒸発燃料中の燃料成分密度を算出する燃料成分密度算
出手段54と、前記蒸発燃料流量算出手段52より算出
された蒸発燃料流量と、前記燃料成分密度算出手段54
より算出された燃料成分密度とから蒸発燃料中の燃料成
分重量を算出する燃料成分重量算出手段55と、前記燃
料成分重量算出手段55より算出された燃料成分重量だ
け、前記内燃機関の燃料噴射弁から噴射される燃料噴射
量を減量補正する制御手段56と、を備えたことを特徴
とする内燃機関の蒸発燃料制御装置、という技術的手段
を採用する。
【0007】また、前記燃料タンクと前記酸素濃度検出
手段との間の前記放出通路に、蒸発燃料を吸着する吸着
材を備えるキャニスタを設けてもよい。また、前記燃料
成分密度算出手段で算出される燃料成分密度が所定値未
満であるか否かに応じて、前記開閉手段の開度を制御し
てもよい。
【0008】
【作用】本発明の内燃機関の蒸発燃料制御装置には、燃
料タンクと連通し、前記燃料タンクの蒸発燃料を内燃機
関の吸気系ヘ供給する放出通路と、この放出通路を開閉
する開閉手段とを備えている。そして、この開閉手段と
燃料タンクとの間に、酸素濃度検出手段を設ける。この
酸素濃度検出手段より、内燃機関の吸気系へ供給される
蒸発燃料中の酸素濃度を検出する。
【0009】そして、この酸素濃度検出手段で検出され
た酸素濃度から、燃料タンクからの蒸発燃料中の燃料成
分密度が燃料成分密度算出手段によって算出される。一
方、吸気管内圧等の内燃機関の運転状態および開閉手段
の制御量より吸気系に供給される蒸発燃料流量が蒸発燃
料流量算出手段によって算出される。この燃料成分密度
と蒸発燃料流量とにより、蒸発燃料中の燃料成分重量が
燃料成分重量算出手段によって算出される。そして制御
手段によって、この燃料成分重量だけ、内燃機関の燃料
噴射弁から噴射される燃料噴射量は減量補正される。
【0010】したがって内燃機関の空燃比は最適に制御
され、パージした時点の内燃機関の空燃比が乱れること
が防止される。
【0011】
【実施例】本発明を適用した内燃機関の蒸発燃料制御装
置の第1実施例を説明する。図1は、本実施例の蒸発燃
料制御装置の全体構成図である。
【0012】図1に示すように、内燃機関の多気筒エン
ジン1には、各気筒ごとに吸気管2と排気管3とが連通
されている。そして、内燃機関の吸気系である各々の吸
気管2には、電磁式の燃料噴射弁4が設けられている。
これらの各吸気管2はサージタンク35で集合してい
る。そしてサージタンク35へ吸入空気を流入する通路
が形成され、この通路には、エンジン1内に吸入される
吸入空気量を調節するスロットル弁5が設けられてい
る。一方、各気筒ごとに設けられた内燃機関の排気系で
ある各々の排気管3は、1つの通路に集合する。この通
路には、空燃比検出手段としての02 センサ6が設けら
れている。この02 センサ6は、排気ガス中の酸素濃度
に応じた電圧信号を出力する。
【0013】燃料噴射弁4に燃料を供給する燃料供給系
統は、燃料タンク7、燃料ポンプ8、燃料フィルタ9お
よび調圧弁10を有している。そして、燃料タンク7内
の燃料(ガソリン)が燃料ポンプ8にて燃料フィルタ9
を介して各燃料噴射弁4へ圧送されるとともに、調圧弁
10にて各燃料噴射弁4に供給される燃料が所定圧力に
調整される。
【0014】燃料タンク7の上部から延びる放出通路3
6は、吸着材としての活性炭を収容するキャニスタ37
を介してサージタンク35へ連通されている。このキャ
ニスタ37には外気を導入するための大気開放孔38が
設けられている。また、キャニスタ37からサージタン
ク35側の放出通路36には、開閉手段としてのパージ
用電磁弁(以下、パージ弁という)40が設けられてい
る。このパージ弁40は、スプリング(図示せず)、弁
体41、シート部42、コイル43等を備えている。こ
の弁体41は図示しないスプリングによって、常にシー
ト部42と当接する方向へ付勢する。また、弁体41
は、コイル43を励磁することで、スプリングの付勢力
に抗してシート部42と離間する。これによって、パー
ジ弁40のコイル43の励磁により放出通路36は開
き、コイル43の消磁により放出通路36は閉じる。ま
た、パージ弁40は、パルス幅変調に基づくデューティ
制御により開度制御される。
【0015】また、キャニスタ37からパージ弁40に
至る放出通路36には、酸素濃度センサ46が設けられ
ている。この酸素濃度センサ46は、放出通路36を通
過する蒸発燃料中の酸素濃度を検出する。
【0016】図2に、隔膜ガルバニ電池方式の酸素濃度
センサ46の断面図を示す。この酸素濃度センサ46
は、両端が放出通路36に接続するセンサハウジング4
7を備えている。そして、このセンサハウジング47の
内部は、キャニスタ37からの蒸発燃料が通過するガス
通路48として作用する。また、センサハウジング47
には貴金属電極(Pt)49と、卑金属電極(Pb)5
0と、電解液51とが備えられている。この貴金属電極
49は、テフロン膜52を介してガス通路48中の蒸発
燃料と接している。そして、両極49、50間には負荷
抵抗53が接続されている。この負荷抵抗53の電位差
が電圧計54により検出される。
【0017】貴金属電極49においては、下記の化学式
1に示す反応が進行している。
【0018】
【化1】O2 +2H2 O+4e- →4OH- 一方、卑金属電極50においては、下記の化学式2に示
す反応が進行している。
【0019】
【化2】2Pb→2Pb2++4e- この化学式1、化学式2によって、空気中の酸素濃度に
比例した電流が流れる。
【0020】ここで、ガス通路48を通過する蒸発燃料
中に燃料成分が含まれないときには、酸素濃度が21%
となる。このとき電圧計54に出力される電圧は最大と
なる。そして、蒸発燃料中が燃料成分で全て満たされる
ときには、酸素濃度が0%となるとともに、その時の燃
料成分密度を例えば2.32g/lとする。このとき、
電圧計54に出力される電圧は最小となる。
【0021】図3に燃料成分密度と酸素濃度と出力電圧
との関係を示すマップを示す。このマップのように、酸
素濃度に比例した電圧と燃料成分密度との関係が得られ
る。すなわち、この酸素濃度センサ46の電圧計54に
出力される電圧は燃料成分密度と対応する。
【0022】図1において、マイクロコンピュータで構
成された制御回路44は、スロットル弁5の開度を検出
するスロットルセンサ(図示せず)からのスロットル開
度信号と、エンジン1の回転数を検出する回転数センサ
(図示せず)からのエンジン回転数信号と、吸気管2の
内圧を検出する吸気管内圧センサ(図示せず)からの吸
気管内圧信号と、エンジン冷却水の温度を検出する水温
センサ(図示せず)からの冷却水温信号を入力する。こ
れらの信号から制御回路44は、スロットル弁5の開
度、エンジン回転数、吸気管内圧、エンジン冷却水温を
検知する。
【0023】さらに、制御回路44は、上述の如く酸素
濃度センサ46からの検出信号(電圧値)を入力し、図
3のマップを用いて燃料成分密度の算出を行う。また、
制御回路44は、パージ弁40と接続され、パージ弁4
0をデューティ制御する。
【0024】次に、キャニスタ37からサージタンク3
5へ供給される蒸発燃料の流量および燃料成分重量の算
出方法について説明する。一般的に、キャニスタ37か
らサージタンク35への蒸発燃料流量は吸気管内圧であ
るサージタンク35の負圧と、パージ弁40のデューテ
ィ制御による開度とで決まる。図4に、サージタンク負
圧が−450mmHgのときの、パージ弁40の開度を
決定するパージ弁駆動デューティと蒸発燃料流量との関
係を示すマップを示す。制御回路44には、図4のマッ
プのように吸気管内圧とパージ弁駆動デューティとによ
って決まる蒸発燃料流量が記憶されている。制御回路4
4は、吸気管内圧信号とパージ弁駆動デューティ信号と
が入力されると、このマップを用いてパージ時の蒸発燃
料流量を算出する。
【0025】次に、蒸発燃料中の燃料成分重量は、蒸発
燃料流量と燃料成分密度との乗算によって得られる。し
たがって、上記の如く制御回路44で算出される燃料成
分密度と蒸発燃料流量とから、キャニスタ37からサー
ジタンク35へ供給される燃料成分重量は、制御回路4
4内で算出される。
【0026】上記の算出を行う制御回路44によるパー
ジ制御を説明する。図5は、制御回路44で実行される
所定時間ごとに行われるパージ制御ルーチンである。
【0027】制御回路44は、ステップ100でパージ
制御の実行条件が成立しているか否かを判定する。実行
条件は、例えば、アイドリング中でないときおよび燃料
カット時でないときに成立する。そして実行条件が成立
する場合は、ステップ101へ進み、フラグF=1とな
っているか否かを判定する。このフラグFは、図示しな
いキースイッチが投入されたときに、F=0に再設定さ
れる。フラグF=1でない場合、すなわちパージがエン
ジン1が始動してからはじめて実施される場合、ステッ
プ102へ進む。ステップ102では、全閉となってい
るパージ弁40をα(%/sec)の割合で開弁する。
このαは、時間(sec)に対するパージ弁駆動デュー
ティ(%)の割合を示す。例えば、α=0.2としても
よい。そして、ステップ103で、パージ弁が開きはじ
めてから所定時間経過するまで待機し、キャニスタ37
の蒸発燃料が酸素濃度センサ46へ十分に到達するよう
にする。
【0028】そして所定時間経過後、ステップ104へ
進む。また、ステップ101でフラグF=1であるなら
ば、前回からパージ制御が実行されていると判定され
て、上記ステップ102、103の処理をとびこえ、ス
テップ104へ進む。このステップ104で、酸素濃度
センサ46で検出された蒸発燃料中の酸素濃度を読み込
む。ステップ104で読み込まれた酸素濃度より、ステ
ップ105で、図3のマップから燃料成分密度を算出す
る。また、ステップ106において、制御回路44に入
力されるパージ弁40の駆動デューティと吸気管内圧と
から図4のマップで蒸発燃料流量を算出する。次に、ス
テップ107へ進み、ステップ105、ステップ106
で算出された燃料成分密度と蒸発燃料流量とを乗じて燃
料成分重量QEVP を算出する。
【0029】次に、ステップ108で、燃料噴射弁4か
ら噴射される燃料噴射量QFUELから、ステップ107で
算出された燃料成分重量QEVP を減量する補正を行う。
そして、この減量補正値(QFUEL−QEVP )を、新たに
燃料噴射弁4から噴射される燃料噴射量とし、燃料噴射
弁4はこの補正された燃料量を噴射する。次に、ステッ
プ109で、フラグF=1とする。
【0030】ステップ110では、ステップ105で算
出された燃料成分密度が所定値β未満であるか否かを判
定する。燃料成分密度が所定値β未満である場合、ステ
ップ111へ進み、キャニスタ37に吸着されている燃
料量は少ないと判定されて、キャニスタ37の大気開放
孔38から流入する空気が不必要に吸気管2へ吸入され
るのを防ぐため、パージ弁40をα(%/sec)の割
合で閉じる。一方、燃料成分密度が所定値β以上の場
合、ステップ112へ進み、キャニスタ37に吸着され
ている燃料量は多いと判定されて、パージ弁40をα
(%/sec)の割合で開ける。これによって、キャニ
スタ37内の吸着燃料量を減少させることができる。な
お、この所定値βは、ステップ111でパージ弁40が
閉じられるときにも、まだ十分にキャニスタ37の吸着
量の余裕があるように設定される。ここで、例えば所定
値βを、キャニスタ37からサージタンク35に供給さ
れる蒸発燃料中の空気と蒸発燃料成分とが理論空燃比と
なるときの密度としてもよい。
【0031】そして、ステップ100で実行条件が成立
していないと判定されたとき、ステップ111へ移行
し、パージ弁40を閉じる。なお、パージ弁40が全閉
となったときには、ステップ111のパージ弁40の閉
弁は中止される。一方、ステップ102およびステップ
112でパージ弁40が開いて全開となった場合にも、
パージ弁40の開弁は中止されるようにする。
【0032】また燃料噴射弁4の燃料噴射量は、制御回
路44へ入力される吸気管内圧信号およびエンジン回転
数信号とで基本噴射量が決定され、スロットル開度信号
および冷却水温信号によって、この基本噴射量は補正さ
れることによって決定される。この燃料噴射量を決定す
る制御の詳細の説明は本実施例では省略する。
【0033】以上により、パージしたときの蒸発燃料中
の単位時間当たりの燃料成分重量を、酸素濃度センサ4
6からの検出値から算出することができる。そして、パ
ージしたときに燃料噴射弁4の燃料噴射量を、この算出
された燃料成分重量分除くように制御する。これによっ
て、パージした時点の内燃機関の空燃比が乱れることを
防止できる。
【0034】なお上記実施例では、酸素濃度0%となる
ときの燃料成分密度が2.32g/lであるという特性
より、任意の酸素濃度における燃料成分密度を算出して
いる。しかしながら、この特性は外気温度の違い(特に
燃料の揮発性の違い)により、上記実施例の値から変化
する場合があるときには、その値に応じた酸素濃度0%
のときの燃料成分密度を算出し、任意の酸素濃度におけ
る燃料成分密度を算出してもよい。
【0035】また、上記実施例では、貴金属電極49は
Ptであったが、Agでもよい。
【0036】
【発明の効果】本発明の内燃機関の蒸発燃料制御装置
は、パージしたときに、蒸発燃料の流量を算出する一方
で蒸発燃料の酸素濃度を検出し、この酸素濃度から燃料
成分密度を算出する。この燃料成分密度と蒸発燃料流量
とから、吸気系に供給される蒸発燃料中の燃料成分重量
を算出する。そして、この燃料成分重量だけ、内燃機関
の燃料噴射弁の噴射量を減量補正する。これによって内
燃機関の空燃比は最適に制御され、パージした時点の内
燃機関の空燃比が乱れることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の蒸発燃料制御装置の全体構成図であ
る。
【図2】本実施例の酸素濃度センサの断面図である。
【図3】燃料成分密度と酸素濃度と出力電圧との関係を
示す特性図である。
【図4】パージ弁の開度と蒸発燃料流量との関係を示す
特性図である。
【図5】本実施例のパージ制御ルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図6】クレーム対応図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 吸気管 4 燃料噴射弁 5 スロットル弁 7 燃料タンク 35 サージタンク 36 放出通路 37 キャニスタ 40 パージ弁 44 制御回路 46 酸素濃度センサ 50 放出通路 51 開閉手段 52 酸素濃度検出手段 53 蒸発燃料流量算出手段 54 燃料成分密度算出手段 55 燃料成分重量算出手段 56 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 磯村 重則 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクと連通し、前記燃料タンクの
    蒸発燃料を内燃機関の吸気系ヘ供給する放出通路と、 前記放出通路を開閉し前記吸気系への蒸発燃料流量を調
    整する開閉手段と、 前記燃料タンクと前記開閉手段との間の前記放出通路に
    設けられ、前記吸気系へ供給される蒸発燃料中の酸素濃
    度を検出する酸素濃度検出手段と、 前記開閉手段の開度と内燃機関の運転状態とから蒸発燃
    料流量を算出する蒸発燃料流量算出手段と、 前記酸素濃度検出手段で検出された酸素濃度から蒸発燃
    料中の燃料成分密度を算出する燃料成分密度算出手段
    と、 前記蒸発燃料流量算出手段より算出された蒸発燃料流量
    と、前記燃料成分密度算出手段より算出された燃料成分
    密度とから蒸発燃料中の燃料成分重量を算出する燃料成
    分重量算出手段と、 前記燃料成分重量算出手段より算出された燃料成分重量
    だけ、前記内燃機関の燃料噴射弁から噴射される燃料噴
    射量を減量補正する制御手段と、 を備えたことを特徴とする内燃機関の蒸発燃料制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記燃料タンクと前記酸素濃度検出手段
    との間の前記放出通路に設けられ、蒸発燃料を吸着する
    吸着材を備えるキャニスタを備えたことを特徴をする請
    求項1記載の内燃機関の蒸発燃料制御装置。
  3. 【請求項3】 前記燃料成分密度算出手段で算出される
    燃料成分密度が所定値未満であるか否かに応じて、前記
    開閉手段の開度を制御することを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の内燃機関の蒸発燃料制御装置。
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