JPH05321661A - 車輌用消音器 - Google Patents

車輌用消音器

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JPH05321661A
JPH05321661A JP14872792A JP14872792A JPH05321661A JP H05321661 A JPH05321661 A JP H05321661A JP 14872792 A JP14872792 A JP 14872792A JP 14872792 A JP14872792 A JP 14872792A JP H05321661 A JPH05321661 A JP H05321661A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outlet pipe
inlet pipe
silencer
muffler
pipe
Prior art date
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Pending
Application number
JP14872792A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Niwa
啓之 丹羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
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Publication of JPH05321661A publication Critical patent/JPH05321661A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車に使用される消音器において、後方に
開口するアウトレットパイプから入った洗車水や、消音
器本体内で凝結した水を抜く構造を簡単にする。 【構成】 インレットパイプ16をエンジンのエキゾース
ト側に接続し、アウトレットパイプ17を車体後方に開口
した車輌用消音器1において、消音器本体2の前部を後
部より低くなる姿勢に保持し、インレットパイプ16を消
音器本体2の前部から内部に挿入すると共に、後部から
挿入するアウトレットパイプ17の前端を消音器本体2の
内部のインレットパイプ16の後端より前方に位置させ、
インレットパイプ16の後端部高さを、アウトレットパイ
プ17の前端部高さより高くした。消音器本体2の姿勢に
より、内部の水は前部に溜り、排気ガスと共にアウトレ
ットパイプ17から外部に排出される。開口部の高さ関係
により水がインレトパイプ16側に入ることはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等のエンジンに
おける排気系に適用することができる、車輌用消音器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車等のエンジンにおいては、排気ガ
スの圧力を下げて排気音を小さくする消音器(マフラ)
が設けられる。この消音器は、エンジンの燃焼ガスをそ
のまま大気中に排出すると、圧力が高いので大きな音を
発することから、これを膨張収縮あるいは干渉させる等
の手段により圧力を下げて音を小さくするのである。消
音器に関しては従来から多くの出願が成されているが、
その一例として実公昭56-46023号公報に開示されるもの
がある。
【0003】図3に符号1で示すものが、この公報に記
載された車輌用消音器である。これを説明すると、2は
消音器本体であり、内部に、下部に通路3を有する隔壁
4と、同じく下部に通路5を有する隔壁6、および上下
に通路7,8を有する隔壁9が設けられ、これらで4個
の室10,11,12,13に分けられている。隔壁4にはパイ
プ14が設けられて室10,11間を連通させており、隔壁6
にはパイプ15が設けられて室11,12間を連通させてい
る。
【0004】消音器本体2の室10に臨むところの下部に
は、先端を図示しないエンジンの排気系に接続したイン
レットパイプ16の後端部分が貫通し、隔壁4に向けて斜
めに取付けられている。17はアウトレットパイプであ
る。このアウトレットパイプ17は消音器本体2の後端壁
と隔壁9とを貫通し、先端が室12内の下方に向けて開口
させてある。このためアウトレットパイプ17は、図示す
るように略L字形に屈曲させた形状にしてある。なお、
このアウトレットパイプ17の室13内に位置する部分に
は、レゾネータ用孔(バイパス孔)18が複数個穿設され
ている。
【0005】このような構成に係る従来の車輌用消音器
1において、インレットパイプ16の開口部下端と消音器
本体2の内壁との距離aは約20mm以上の寸法に設定され
ており、アウトレットパイプ17の室12内への開口部と消
音器本体2の内壁との距離bは10mm前後の寸法に設定さ
れている。この状態でインレットパイプ16から排気ガス
が室10内に導かれると、この排気ガスは室10内に入って
膨張し、パイプ14で収縮した後、室11で再度膨張し、パ
イプ15で再度収縮して室12に入りここで再度膨張する。
このように膨張、収縮を繰り返すことにより、排気ガス
はその温度と圧力が減じられて消音され、アウトレット
パイプ17から外部に排出される。
【0006】室13は共鳴室として機能する。すなわち、
この室13の容積とアウトレットパイプ17のこの部分に設
けられたレゾネータ用孔18の開口面積によって定まるあ
る周波数域の排気音の音圧レベルが、排気ガスの一部が
アウトレットパイプ17に設けられたこのレゾネータ用孔
18を出入りすることによって、低減するようになってい
る。
【0007】洗車時においては、充分な注意を払っては
いても、消音器本体2内に水が入ってしまうことがあ
る。特にホースを使用しての手洗いで洗車を行なうとき
には、ホースの先がアウトレットパイプ17に向いてしま
うことがあり、このときアウトレットパイプ17から消音
器本体2内に水が入ってしまう。またこれとは別に、消
音器本体2の内部の空気中の水分が凝縮して溜ることも
ある。このようにして消音器本体2内に溜った水をその
まま放置しておくと、消音器本体2の内部に発錆を生
じ、やがて消音器本体2に孔をあけてしまうことにな
る。
【0008】前述した隔壁4,6,9に通路3,5,8
を設けた点、インレットパイプ16の開口部とアウトレッ
トパイプ17の開口部との間に高さ寸法を設けた点、さら
にアウトレットパイプ17の形状を、先端が下方を向くよ
うにした点は、消音器本体2の内部に溜った水を除去す
るための工夫である。すなわち、アウトレットパイプ17
から消音器本体2の内部に水が入ってしまったときに
は、この水は各隔壁4,6,9の下部に設けられた通路
3,5,8により、4個の室10,11,12,13の間を流通
できることになる。そしてこの水は、先端の開口部が下
方を向けられ、エンジンが作動すると排気ガスを排出す
るために大きな吸引力を発生するアウトレットパイプ17
によって吸引され、外部に排出される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように作用すると
き、アウトレットパイプ17にはレゾネータ用孔18が設け
られており、排気音の音圧レベルを低減させるために
は、このレゾネータ用孔18の孔径をある程度大きなもの
とする必要があることから、このように大きくしたとき
には排水効果が小さくなってしまうという問題があっ
た。またインレットパイプ16の端面位置を高く設定しな
ければならないこと、およびアウトレットパイプ17の開
口部が消音器本体2の下部内壁から10mm程度のところに
位置させる必要があることから、レイアウト上の制約が
大きくなるという問題もある。さらにアウトレットパイ
プ17の前端開口部が消音器本体2の長手方向中央部とな
ることから排水効果が充分なものとはならず、アウトレ
ットパイプ17に設けられたレゾネータ用孔18が他とは独
立した室内に開口する構造であることから、隔壁にアウ
トレットパイプ17を貫通させるためのの孔を穿設しなけ
ればならないという問題もあった。
【0010】本発明は、図3について説明した構造の従
来の車輌用消音器が有するこのような多くの問題を解決
することを目的として成されたものであり、これらの問
題を解決すると共に、エンジンをアイドリング回転させ
るのみで消音器本体内の水を排水できる車輌用消音器を
提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための手段として、車輌用消音器の構成を、イン
レットパイプをエンジンのエキゾースト側に接続し、ア
ウトレットパイプを車体後方に開口した車輌用消音器に
おいて、消音器本体の前部を後部より低くなる姿勢に保
持し、前記インレットパイプを該消音器本体の前部から
内部に挿入すると共に、後部から挿入するアウトレット
パイプの前端を消音器本体内部の前記インレットパイプ
の後端より前方に位置させ、前記インレットパイプの後
端部高さを、アウトレットパイプの前端部高さより高く
したことを特徴とする。
【0012】
【作用】このような構成とすれば、まず消音器本体の姿
勢が前部が後部より低いことによって、内部に水が入っ
てもその水はインレットパイプ側には流入しない。そし
てアウトレットパイプの前端部をインレットパイプの後
端より前方に位置させ、インレットパイプの後端部高さ
を、アウトレットパイプの前端部高さより高くしたこと
により、エンジンが始動することによって発生する排気
圧力で消音器本体内部の水がアウトレットパイプから外
部に排出される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1について、図
3と同様の部材には同一の符号を付して説明する。ま
ず、本発明に係る車輌用消音器1においては、消音器本
体2の姿勢を、図示するように前部を後部より低くなる
ように保持してある。そして、インレットパイプ16を消
音器本体2の前部から内部に挿入すると共に、後部から
挿入するアウトレットパイプ17の前端を消音器本体2内
部のインレットパイプ16の後端より前方に位置させ、前
記インレットパイプ16の後端部高さを、アウトレットパ
イプ17の前端部高さより高くしてある。
【0014】消音器本体2の内部には隔壁19が1枚のみ
設けられており、消音器本体2の内部を二つの室20,21
に分割している。この隔壁19にはインレットパイプ16の
後端近傍部位、アウトレットパイプ17の前端近傍部位が
それぞれ貫通しており、さらに室20,21間を絞りを与え
て連通するパイプ22が設けられている。隔壁19の下部と
消音器本体2の内壁下部との間には通路23が設けられて
おり、室20,21が連通するようになっている。
【0015】アウトレットパイプ17の前端部は下方に向
けて屈曲しており、その先端は消音器本体2内部の前部
下方に向けて開口させてある。そしてこのアウトレット
パイプ17の前端開口部と、インレットパイプ16の後端開
口部との高さ寸法cを、5〜10mm程度にとってある。こ
の消音器の場合、アウトレットパイプ17には直径寸法が
5mm程度のレゾネータ用孔18が1個のみ設けられてお
り、その位置は室20側であり、かつ、前端の開口部より
高いところとなっている。
【0016】このように構成されたこの車輌用消音器1
は、インレットパイプ16から排気ガスが室21内に導かれ
たとき、ここで膨張し、パイプ22で収縮した後、室20で
再度膨張し、その後、アウトレットパイプ17から外部に
排出される。消音器本体2の内部に水が入ったときに
は、消音器本体2の姿勢から、開口部がこの水がもっと
も溜りやすいところに向けられたアウトレットパイプ17
がこれを吸引し、排気ガスとともに外部に排出すること
になる。1個のみ設けられているレゾネータ用孔18は室
20の内部との間で排気ガスの出入を行ない、排気音の音
圧レベルを下げることになる。
【0017】図2に示すものは本発明の他の実施例であ
る。この実施例の特徴となる点は、インレットパイプ16
の後端部を閉塞し、その少し前の部分に上向きの切欠き
24を設けたことである。このような構造としても切欠き
24が室21内に開口している限り、図1に示した実施例と
略等しい作用効果を得ることができる。なお、この実施
例における切欠き24のもっとも低い部位とアウトレット
パイプ17の前端開口部との高さ寸法dは、図1における
高さ寸法cと同様に、5〜10mm程度に設定してある。
【0018】以上説明した実施例においては、レゾネー
タ用孔18が1個のみ設けられているが、エンジンの排気
量が 660〜1300cc程度の自然吸気式小型のものにおいて
はこれで充分であることが確認されている。このレゾネ
ータ用孔18の径寸法が大きくなると排水効果が下がるこ
とになり、また別室があると消音効果が低下し、連通効
果も必要となる。
【0019】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
た車輌用消音器であるから、消音器本体の姿勢が前部が
後部より低いことによって、内部に水が入ってもその水
はインレットパイプ側には流入しない。そしてアウトレ
ットパイプの前端部をインレットパイプの後端より前方
に位置させ、インレットパイプの後端部高さを、アウト
レットパイプの前端部高さより高くしたことにより、エ
ンジンが始動することによって発生する排気圧力で消音
器本体内部の水がアウトレットパイプから外部に排出さ
れる。これにより、凝縮水による消音器本体内壁の腐
食、冬期寒冷地における排気管凍結による始動不良の防
止を図ることができることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の断面図である。
【図2】本発明の他の実施例の断面図である。
【図3】従来の車輌用消音器の断面図である。
【符号の説明】 1 車輌用消音器 2 消音器本体 16 インレットパイプ 17 アウトレットパイプ 19 隔壁 20 室 21 室

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インレットパイプをエンジンのエキゾー
    スト側に接続し、アウトレットパイプを車体後方に開口
    した車輌用消音器において、消音器本体の前部を後部よ
    り低くなる姿勢に保持し、前記インレットパイプを該消
    音器本体の前部から内部に挿入すると共に、後部から挿
    入するアウトレットパイプの前端を消音器本体内部の前
    記インレットパイプの後端より前方に位置させ、前記イ
    ンレットパイプの後端部高さを、アウトレットパイプの
    前端部高さより高くしたことを特徴とする車輌用消音
    器。
JP14872792A 1992-05-15 1992-05-15 車輌用消音器 Pending JPH05321661A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103277179A (zh) * 2013-05-27 2013-09-04 柳州五菱汽车有限责任公司 一种汽车***

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103277179A (zh) * 2013-05-27 2013-09-04 柳州五菱汽车有限责任公司 一种汽车***
CN103277179B (zh) * 2013-05-27 2015-09-30 广西汽车集团有限公司 一种汽车***

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