JPH05319042A - タイヤ滑り止め装置用基体およびこれを用いたタイヤ滑り止め装置 - Google Patents

タイヤ滑り止め装置用基体およびこれを用いたタイヤ滑り止め装置

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JPH05319042A
JPH05319042A JP3335787A JP33578791A JPH05319042A JP H05319042 A JPH05319042 A JP H05319042A JP 3335787 A JP3335787 A JP 3335787A JP 33578791 A JP33578791 A JP 33578791A JP H05319042 A JPH05319042 A JP H05319042A
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JP3335787A
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Yutaka Oda
裕 尾田
Takashi Ono
崇 尾野
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 構造が簡単で、しかもジヤッキアップするこ
となく、容易に着脱できるタイヤ滑り止め装置の安全性
を高める。 【構成】 ホイール体の軸方向一端に設けられている、
受動嵌合体部3をもつ基体に対して、能動嵌合体部11
と、曲り部を有し一端がこの能動嵌合体部に連結されて
いる滑り止めアーム部12と、を備えている滑り止め体
を半径方向に着脱可能になしたタイヤ滑り止め装置にお
いて、実質的に能動嵌合体部を受動嵌合体部の外周上か
ら半径方向内方に移行せしめて所望の位置に嵌め合わせ
た時、能動嵌合体部が受動嵌合体部から外れるのを防止
するための係合要素と被係合要素とからなる一対の係合
手段を具備し、この係合要素と被係合要素との係合を付
勢する付勢手段およひ/または係合要素と被係合要素の
係合状態を保持する保持手段1dを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車のタイヤ滑り止め
装置用基体およびこれを用いたタイヤ滑り止め装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、必要時にジャッキアップすること
なく滑り止めアーム部をもつ滑り止め体を係合手段によ
り、ホイールに設けた基体に容易に着脱でき、しかも構
造簡単かつ走行時に車体に生じる振動を抑制できると共
に、滑り止めアーム部に作用するストレスを抑制できる
タイヤ滑り止め装置を、本出願人が先に特開平1−17
5307号公報にて基本発明を提案した。
【0003】しかしながら、凍結した山道等の急激な坂
道での発進時、滑り止めアーム部に予期せぬ無理な力が
作用し、係合手段の係合部と被係合部の係合が外れるお
それがあった。また、滑り止め体が不要の時基体がホイ
ールの軸方向一端から突出して残るため、駐車する時等
に基体が道路の縁石に接触してこの基体を破損するおそ
れがあった。このため実用化する上で難点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のタイ
ヤ滑り止め装置と同様にジヤッキアップすることなく容
易に着脱でき、且つ走行時に車体に生じる振動を抑制で
きることは勿論のこと、滑り止め体を装着した使用時に
は、この滑り止め体を基体に強く保持することができ安
全性に優れたタイヤ滑り止め装置を提供する一方、不使
用時に痛め難い基体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】第一の手段では、タイヤ
が装着されているホイール体の軸方向の一端に、実質的
外周縁部分に該ホイール体と同心的に設けられている、
実質的に半径方向に案内する該タイヤの外側壁面と略平
行に延びる一対の対向する嵌合面をもつ受動嵌合体部を
備えた基体と;該受動嵌合体部の外周上から該受動嵌合
体部に半径方向に嵌め外しできる能動嵌合体部と、曲が
り部を有し、一端が該能動嵌合体部に連結されている板
状のバネ弾性を有する滑り止めアーム部とで構成された
滑り止め体と;該能動嵌合体部を実質的に該受動嵌合体
部の外周上から半径方向内方に強制移行する移行作動に
関連して、該受動嵌合体部に嵌合せしめた該能動嵌合体
部を該受動嵌合体部から外れるのを防止するための、該
受動嵌合体部に設けた第一の被係合部あるいは該能動嵌
合体部に設けた第一の被係合部と、該第一の被係合部に
対して係合する第一の係合部とで構成された第一の係合
手段と;からなり、該能動嵌合体部を該受動嵌合体部の
外周上から半径方向内方に移行した際、該第一の係合手
段により該能動嵌合体部は該受動嵌合体部に保持され、
該滑り止めアーム部の他端がタイヤのトレッドに接合す
るようになした自動車のタイヤ滑り止め装置において該
第一の係合部と第一の被係合部との係合を強くする方向
に付勢する付勢手段および/または該第一の係合部と該
第一の被係合部の係合状態を保持するための保持手段を
備えていることを特徴とする自動車のタイヤ滑り止め装
置を構成したものである。
【0006】
【作用】第一の解決手段では、能動嵌合体部を受動嵌合
体部の外周上から半径方向内方に移行した際、第一の係
合手段により該能動嵌合体部は該受動嵌合体部に保持さ
れて滑り止め体が基体に装着されることになるが、第一
の係合部と第一の被係合部との係合を強くする方向に付
勢する付勢手段および/または該第一の係合部と該第一
の被係合部の係合状態を保持するための保持手段を備え
ているので、これ等付勢手段、保持手段はいずれも第一
の係止部と第一の被係止部とが外れ難くなるように作用
するので、能動嵌合体部が受動嵌合体部から外れ難くな
り、滑り止め体を基体に強く保持することができる。
【0007】
【実施例1】先ず、第1〜第3図に基づいて説明する。
図においてホイール体Hは軸方向一端に、円板状の基体
1を備えている。即ち、H`は既存のホイールであり、
このホイールH`にはタイヤTが装着されていて、自動
車のアクスルAにハブナット2により固着され、ハブナ
ット2は一端に基体1を支持する軸部2aが設けられて
いる。そして、この軸部2aに環状の溝2cが軸方向に
複数個施されていて、耐熱樹脂性の基体1が矢印(イ)
で示す方向には移動可能に保持されている。詳しくは、
車種に応じて所望の位置に、基体の外方への移行を規制
するストッパ手段としてCリング等のスナップリング2
1がライナー22を介して溝2cに止着されている一
方、不仕用時に、基体1の外周縁部が停車する際、道路
の縁石等に接触しないように、2点鎖線で示す位置に基
体をホイールH`側に寄せ込むことができる。ストッパ
手段としては、軸部2aに孔を設けて、割りピンを止着
しても良い。
【0008】基体1の外周縁部分の同一円上に雌形形状
の受動嵌合体部3が複数個設けられている。この受動嵌
合体部3はホイールH`に取りつけられた基板1aの外
周縁部1bと、間隙をへだててこの外周縁部1bに対面
して設けられている環状の円板1cと、これらの間隙を
周方向に分割する区画部片3a,3bで構成されてい
る。即ち、外周縁部1bには略半径方向に延びる一対の
区画部片3a,3bが裏面側に突出して形成されてい
て、これらの頂面上に円板1cがボルト等でホイールH
`と同心に固着され、外周縁部1bと円板1cの対向面
で、タイヤの外側壁面Tsと平行に延びる一対の嵌合面
が形成されると共に、穴3`が形成され、受動嵌合体部
3が構成されている。
【0009】この受動嵌合体部3に滑り止め体10がそ
の雄形の能動嵌合体部11`で半径方向に嵌め外しでき
ると共に、一対の第一の係合手段により受動嵌合体部3
に保持できるようになっている。
【0010】滑り止め体10は能動嵌合体部11`と、
曲がり部を有し、一端がこの能動嵌合体部11`に連結
されている滑り止めアーム部12とからなり、強化され
たナイロン、ポリプロピレン、ウレタン等の樹脂で一体
に形成されている。能動嵌合体部11`は基部11aと
これから平行に延びる3本の平行脚11b,11c,1
1dを備え、さらに能動嵌合体部11`は第一の係合要
素11eとして両側の主平行脚11b,11c根本部に
凹部11e,11fを備えることにより受動嵌合体部3
に保持できる持着体11として機能することができる。
【0011】即ち、両側の主平行脚11b、11cは先
端が尖っており、根本部は基部11aに隣接して第一の
係合要素11e,11fが施され、能動嵌合体部11`
を基体1に設けられている受動嵌合体部3の外周上から
この能動嵌合体部11`を差し込むように半径方向内方
に強制的に移行せしめた際、この移行作動に関連して主
平行脚11b、11cが区画部片3a,3bにより弾性
変形されながら移行し、ついには第一の係合要素11
e,11fがそれぞれ第一の被係合要素としての区画部
片3a,3bにカチャと嵌り込んで係合し、能動嵌合体
部11`が受動嵌合体部3から外れないように第一の係
合手段11e,11f;3a3bにより保持される。肩
11i,11jはストッパとして機能することになる。
【0012】この時、滑り止めアーム部12は曲がり部
が引っ張られて変形し、他端がタイヤTの走行面(トレ
ッド)に強く圧接される。受動嵌合体部3には、滑り止
めアーム部12に予期せぬ引っ張り、ねじり等の大きな
力が作用しても、能動嵌合体部11`の第一の係合要素
11e,11fが第一の被係合要素3a,3bから外れ
ないように、保持手段として円板11cにコの字形に切
り欠き穴を施し、板バネ状のロック部1dが穴3`内に
突出して設けられている。即ち、能動嵌合体部11`の
主平行脚11b、11cは中央の補助脚11cより長
く、能動嵌合体部11`を嵌合した状態で主平行脚11
b、11c間にロック部1が係合して、主平行脚11
b、11cの変形を規制する。
【0013】従って、滑り止め体10の能動嵌合体部1
1`を受動嵌合体部3に装着する際は、基板1aに設け
たロック解除開口1eを利用して、ロック部1dを矢印
(ロ)で示す方向に押し曲げつつ能動嵌合体部11`を
穴3`に挿入することができ、能動嵌合体部11`を受
動嵌合体部3に持着でき、さらにロック部の復元力でロ
ック部1dが主平行脚11b、11cに係合して、主平
行脚11b、11cの変形を規制でき、第一の係合要素
11e,11fと第一の被係合要素3a,3bとの係合
を高めることができ、滑り止め体10を基体1に強く保
持でき、かかるタイヤ滑り止め装置の安全性を高めるこ
とができる。
【0014】能動嵌合体部11`を受動嵌合体部3から
外す場合は、ロック部1dを(ロ)方向に人差し指で押
し曲げつつ、基板1aに設けられている第一の係合手段
解除開口1eを利用して、主平行脚11b、11cを互
いに内側に親指と中指で変形すると、第一の係合要素1
1e,11fと第一の被係合要素3a,3bの係合が解
除され、滑り止め体10は基体1の受動嵌合体部3から
半径方向外方に弾きだすことができる。
【0015】なお、滑り止めアーム部12の根本部に設
けた小孔11e,11fを利用して互いにゴムひも等の
連結部材5により連結されているので、万一、走行中に
一つが外れても基体1からは外れないように工夫されて
いる。
【0016】
【実施例2】実施例1に類似した例であって、特に滑り
止め体50を第4図に示すように構成したものである。
即ち、滑り止め体50は、基部51aから平行に延びる
平行脚51b,51cをもつ能動嵌合体部51`と滑り
止めアーム部52とからなり、この能動嵌合体部51`
は平行脚51b、51cの根本部に第一の係合要素とし
て、凹部51d,51eが施され、持着体51として機
能する。
【0017】平行脚51b、51cの根本部間に圧縮バ
ネ等の、第一の係合要素51d,51eと第一の被係合
要素(図示せず)とを強く係合する方向に付勢する付勢
手段53が配設され、かかるタイヤ滑り止め装置の安全
性を高めることができる。
【0018】
【実施例3】他の実施例を図5〜図7に基づいて説明す
る。基体101(要部のみ図示)が実施例1と同様に、
ホイール(図示せず)の軸方向の一端に取り付けりれて
いる。この基体101は、樹脂製の基板101aの外周
縁部分に間隔を隔てて複数の放射状に延びる穴103`
(1個のみ図示)を設け、受動嵌合体部103をこの基
板101aと一体に形成したものである。そしてこの受
動嵌合体部103に滑り止め体110を着脱することが
できる。
【0019】受動嵌合体部103は基板101aの外周
縁部に表面側に張り出した環状の表面板部101bと裏
面側に突出した複数個のコの字形の区画部101c間
で、穴103`を形成することにより構成されている。
詳しくは、表面板部101bと、これと対面する区画部
101cの裏面壁101hおよび側壁101d,101
eを備え、さらに主壁101hの中央に、外周縁部分が
残るコの字状の切り抜き101を設けて形成された、穴
103`内に突出するカギ状の第一の被係合要素101
iをもつ弾性的に変形可能な薄板部101fを備えてい
る。
【0020】一方、滑り止め体112の能動嵌合体部1
11`には第一の係合要素として、第一の被係合要素1
01iと係合する係合穴111aが形成されていて、受
動嵌合体部103の外周上から実質的に能動嵌合体部1
11`を半径方向内方に強制移行した際、薄板部101
fを押し圧変形せしめつつ、能動嵌合体部111`の基
部に設けた段部111b,111cが受動嵌合体部10
3の側壁101d,101eに当接した時、第一の係合
要素111aを第一の被係合要素101iにカチャと係
合でき、能動嵌合体部111`を受動嵌合体部103に
一対の係合手段111a,101iにより保持できる共
に、滑り止めアーム部112の自由端をタイヤのトレッ
ドに強く圧接状態に接合できるようになっている。
【0021】従って、能動嵌合体部111`は第一の係
合要素111aを備えることにより、持着体111とし
て機能することになる。
【0022】なお、受動嵌合体部103にはタイヤの外
側壁面と平行に延びる一対の嵌合面101j,101k
が形成されている。
【0023】薄板部101fの自由端部に、基板101
aに設けた係合解除開口101mを挿通して突出したピ
ン部材120が固着されている。このピン部材120の
先端にはフランジ部120aが施されていて、フランジ
部120aと基板101aの隙間にピン部材120とス
ナップ係合するUの字状の保持部材130が矢印(ホ)
方向に着脱可能に保持される。従って、薄板部101f
の変形が拘束され、滑り止め体110が基体101から
外れる虞がなくなる。
【0024】滑り止め体110を基体101の受動嵌合
体部103から外すには、把手130aで保持手段13
0をピン部材120から引き抜いた後、ピン部材120
を矢印(ニ)方向に押し、薄板部101fを変形させる
ことにより、一対の第一の係合手段111a,101i
の係合状態を解除でき、滑り止め体110を容易に弾き
出すことができる。
【0025】
【実施例4】さらに、他の実施例を図8,図9に基づい
て説明する。201が既存のホイールH`に取りつけら
れている基体であり、基体201は円板状の基板201
a外周縁部分に周方向に間隔を隔てて受動嵌合体部20
3を備えている。
【0026】受動嵌合体部203は、基板201aの外
周縁部20bの裏面側に、略放射状に開口したの凹部2
03aと、凹部203a内にホイールH`側に突出した
係合ピン部204を第一の被係合要素として備え、その
半径方向内方に傾斜面205aをもつ凸部205を第二
の被係合要素として備えている。
【0027】係合ピン部204は小径の軸部204bの
先端に大径部204aが形成されている。一方この係合
ピン部204に係合できる滑り止め体210の能動嵌合
体部111`は大径部204aが挿入できる大孔部21
1aと、これから滑り止めアーム部212側に小径の軸
部204bを係合案内できる小孔部211bとからなる
ダルマ孔を備えている。
【0028】従って、滑り止め体210の能動嵌合体部
211`をホイールH`と基体20との隙間に挿入し
て、矢印(ト)で示すように、大孔部211aを係合ピ
ン部204の大径部204aから小径の軸部204bの
位置まで挿入した後、タイヤの外側壁面Tsに沿わせて
凹部203aと大径部204a間の一対の嵌合面に係合
しつつ半径方向内方に押し圧移行した際、この作動に関
連して、能動嵌合体部211`の先端部が変形しつつ、
第一および第二の係合要素として大孔部211aが凸部
205にカチャと係合し、能動嵌合体部211`は一対
の係合手段205,211aにより受動嵌合体部203
に保持される。
【0029】この時、受動嵌合体部203の半径方向内
方からこれに向かって延びる、基板2にボルト等(図示
せず)にて取りつけられている板バネ等の、付勢手段2
06により一対の第一の係合手段211a,205が外
れないようになっている。
【0030】滑り止め体201を受動嵌合体部203か
ら外すには、基板201aに設けられている解除穴20
1cから能動嵌合体部211`の先端部を矢印(ヘ)で
示す方向に押し、第一の係合手段211a,205を解
除することができる。
【0031】能動嵌合体部211`は、第一の係合要素
として大孔部211aを備えているので、持着体211
として機能する。また、かかる係合手段211a,20
5を各受動嵌合体部各に複数組並設してもよい。
【0032】
【実施例5】さらに他の実施例を図10〜図12に基づ
いて説明する。301が既存のホイール本体H`に取り
つけられている基体であり、ホイール本体H`に取りつ
けられている基板301aと、基板301aの外周縁部
301bと同心的に対面してボルト305により取りつ
けられた環状の表面側円板306とを備え、基板301
aの外周縁部301bの裏面に突出して、周方向に等間
隔を隔てて複数の円筒部303a(1個のみ図示)が一
体に形成され、これと対応する位置に、表面側円板30
6に略半径方向に延びるリブ状の一対の区画部306
a,306bにより、滑り止め体300の能動嵌合体部
311`を半径方向に嵌め外しできる受動嵌合体部30
3としての嵌合穴303`が形成されている。
【0033】円筒部303aと対向する表面側円板30
6の嵌合面に、円筒部303aの内径と同内径の円筒凹
部306cが形成され円筒空部Bが形成され、この円筒
空部B内に大径円筒部304aと小径の軸部304bと
をもつピン部材304が軸方向に移動可能に支持されて
いる。そして、ピン部材304は、円筒部303aに収
納さりた圧縮バネ、ゴム等の付勢手段307により、大
径円筒部304aは表面側円板306側に押され、嵌合
穴303を軸方向に横断し、小径の軸部304bは表面
側円板306の円筒凹部306c底の貫通孔を挿通して
外方に突出している。
【0034】一方、能動嵌合体部311`は、その中央
部にピン部材304の大径円筒部304aが嵌合する円
孔311aを有し、この円孔311aから、小径の軸部
304bの径に等しい幅の切り欠き311bが先端に向
かって開口している。
【0035】従って、ピン部材304の小径の軸部30
4bの先端に設けた押し部304cを押すことにより付
勢手段307に押し勝って軸方向に移行した時、滑り止
め体300の能動嵌合体部311`を実質的に受動嵌合
体部303の外周上からタイヤの外側壁面Tsと平行に
且つ半径方向内方に強制移行した際、切り欠き311b
はピン部材304の小径の軸部204bを通過でき、つ
いには能動嵌合体部311`の基部に設けられている段
部311c,311dが区画部306a,306cの頂
面に当接した時、付勢手段307の復元力で、第一の係
合要素としての円孔311aは第一の被係合要素として
の大径円筒部304aと係合すると同時に付勢手段30
7により能動嵌合体部311`は受動嵌合体部303に
強く保持される。
【0036】この時、望ましくは表面側円板306から
外方に突出している小径の軸部304bに、鍔状の押し
部304c間で移行を規制するように、Cリング等の保
持手段308を嵌め外し可能にスナップ係合させる。勿
論Cリングに代え1個のゴム等の環状の弾性連結部材で
全ての小径の軸部に、移行を規制するように嵌め外し可
能に係合してもよい。
【0037】滑り止め体300を受動嵌合体部303か
ら外す場合は、保持手段308を変形せしめて外した
後、押し部304cを押すことにより容易に第一の係合
手段31a,304aを解徐でき、滑り止め体300を
受動嵌合体部303から半径方向外方に弾き出すことが
できる。
【0038】
【実施例6】さらに他の実施例を図13,図14に基ず
いて説明する。401はホイール本体に取りつけられい
る基体である。基体401は円板状の基板401aの外
周縁部分に複数の雌形受動嵌合体部403を設けて構成
されている。
【0039】受動嵌合体部403は基板401aの外周
縁部401bに対面して同心的に取りつけられた環状の
表面側円板402との間に形成されている。詳しくは、
表面側円板402の裏面に一対の側壁403d,403
eをもつ半径方向に延びる凹溝403aが周方向に間隔
を隔てて形成されていて、外周縁部401bとの間に、
滑り止め体400の一端に設けられている雄形の能動嵌
合体部411`をタイヤの外側壁面(図示せず)と略平
行に且つ半径方向に内方に受け入れる雌形受動嵌合体部
403として、半径方向に延びる貫通穴403`が形成
されている。
【0040】それぞれの凹溝403aの中央部に支持穴
401cが施され、支持穴401cと同心的に表面側に
突出する円筒部402aが表面側円板402に形成され
ている。そして円筒部402aの中間に***を有する仕
切り部402bが設けられ、一端がこの***に挿通され
他端が支持穴401cを挿通可能にピン部材404が軸
方向にスライド可能に円筒部402aに支持されている
【0041】ピン部材404は***に挿通された中央の
小径の軸部404bの他端に筒状の大径の円筒部404
aを有し一端にフランジ404cが設けられている。そ
して小径の軸部404bの外周に位置して、大径の円筒
部404a内に、仕切り部402bに対して大径の円筒
部4aを支持穴401c側に押す圧縮バネ等の付勢手段
405が配置されており、フランジ404cが円筒部4
04の端面に当接して大径の円筒部404aが貫通穴4
03`を横断している。
【0042】一方、滑り止め体400の一端に設けられ
た能動嵌合体部411`は図13の2点鎖腺で示すよう
に中央部にピン部材404の大径部の円筒部404aが
嵌合する円孔411aが形成されている。
【0043】従って、滑り止め体400を受動嵌合体部
403に持着する際は、ピン部材404を外方に引っ張
ることにより、大径の円筒部404aが貫通穴403`
から外れ、能動嵌合体部411`を矢印(ヌ)で示す方
向に受動嵌合体部403の外周上から半径方向内方に強
制移行することができ、ついには能動嵌合体部411`
の段部411c,411dが側壁403d,403eに
当接すると同時に付勢手段405によりピン部材404
が元位置に押され、第一の係合要素としての円孔411
aに第一の被係合要素としての大径の円筒部404aが
挿通して係合し、能動嵌合体部411`を受動嵌合体部
403に強く保持することができる。
【0044】望ましくは、円筒部402aの他端部に貫
通孔402cが設けられていて、平行脚をもつU字状の
樹脂製の保持手段406の脚部がそれぞれ貫通孔402
cに挿通して、当初は2点鎖線で示す位置に保持手段4
06が装着されている。そして第一の係合手段411
a,404aが係合した後、矢印(ヌ)で示す方向に移
行することにより、ピン部材404の小径の軸部402
bに設けられた環状の溝404dに、保持手段405の
把持部406aがスナップ係合し、ピン部材404を軸
方向に移動不能に保持し、第一の係合手段411a,4
04aの係合はさらに強固となる。
【0045】望ましくは、全ての能動嵌合体部411`
が受動嵌合体部403に持着された状態で、能動嵌合体
部411`の先端が穴403`から半径方向内方に突出
する突出部411bを有し、この突出部411bに小孔
411eを設け、これ等の小孔411eにケブラー等の
紐、ゴム等の紐からなる連結部材408を挿通して、互
いに隣り合う能動嵌合体部411`が連結されている。
従って万一能動嵌合体部411`の一つが受動嵌合体部
403から外れても、滑り止め体400がホイール体
(図示せず)からは外れないようにし、さらに安全性を
確保することができる。この他の実施例も適宜変更を加
えて能動嵌合体部を互いに連結部材で連結できることは
勿論である。
【0046】
【実施例7】さらに他の実施例を図15,図16に基ず
いて説明する。501がホイール本体(図示せず)に取
りつけらている基体であり、基体501は、円板状の基
板501aと、基板501aの外周縁部分501bとこ
れの裏面に周方向に間隔を隔ててボルト506で取りつ
けられた複数個の枠部材502とで形成された受動嵌合
体部503を備えている。
【0047】枠部材502は、コの字形をなす略半径方
向に延びる平行した両側壁503d,503eおよび底
502aと裏面壁502`とからなり、裏面壁502`
にコの字形に切り欠いた切り欠き502bを設け、外周
縁部分501bとの間に受動嵌合体部503として形成
さた穴503`内に半径方向内方にV字状に折り曲げら
れて形成された弾発的に変形可能な折り曲げ部503c
が形成され、この折り曲げ部503cの先端部が第一の
被係合要素503aとして作用し、斜面は一方の嵌合面
として作用する。
【0048】従って、滑り止め体500の能動嵌合体部
511`を受動嵌合体部503の外周上から、矢印
(ル)で示すようにタイヤの外側壁面と平行に且つ半径
方向内方に強く押し込むと、折り曲げ部503cを弾性
変形できついには能動嵌合体部511`の基部に設けた
段部511c,511dが側壁503d,503eの頂
面に当接して嵌合した時、能動嵌合体部511`の先端
部に設けられているカギ状の第一の係合要素511bが
第一の被係合要素503aにカチャと係合でき、能動嵌
合体部511`を受動嵌合体部503に持着できると共
に、一端が能動嵌合体部511`に一体に連結されてい
る滑り止めアーム部512の他端(自由端)がタイヤの
トレッドに接合できるようになっている。勿論、能動嵌
合体部511`は持着体511として第一の係合要素5
11bを備えている。
【0049】そして、一対の第一の係合手段511b,
503aの係合を解除できるように折り曲げ部503c
の中央部に、基板501aの外周縁部501bの表面に
突出する押し棒504が設けられている。
【0050】望ましくは、基板201aの外周縁部50
1bの表面に、押し棒504の外周を覆う円筒部501
cが設けられいて、これの端部に平行脚をもつ保持手段
としてのU字状の保持部材505が開口501dに挿通
されて半径方向にスライド可能に装着されている。そし
て一対の第一の係合手段511b503aが係合した状
態において保持手段505の把持部505aが押し棒5
04に設けられている溝504aにスナップ係合できる
ようになっていて、係合状態を維持できさらに安全性を
保証できる。
【0051】望ましくは図16に示すように、折り曲げ
部503cの裏面側に第一の係合要素511bと第一の
被係合要素503aの係合を強める付勢手段として、圧
縮バネ506等設けて、安全性を高めることができる。
【0052】
【実施例8】更に他の実施例を第17図〜22図に基づ
いて説明する。ホイール体Hは、既存のホイール本体H
`の軸方向の一端に略同外径の円板状の基体601が取
りつけられて構成されている。
【0053】基体601は、円筒部601cの軸方向一
端に半径方向外方に延びる鍔部601bをもつ円筒状の
支持板601aと、この支持板601aの円筒部601
cの外周上に、スリット、爪等を施した切欠き内周筒部
601eにより弾発的に保持された円環状の基板601
dとから構成されている。
【0054】支持板601aとしては金属あるいは耐熱
性の樹脂を用いると良く、基板601dとしては耐侯性
に優れたポリプロピレン等の樹脂を用いることができ,
基板601dの外周縁部分が断面凸テーパ形で、一対の
案内嵌合面603a,603bをもつ雄形の環状の受動
嵌合体部603が形成されている。そしてこの受動嵌合
体部603に滑り止め体600が着脱可能に構成されて
いる。
【0055】支持板601aはハブナット5の一端に施
されているボルトネジ部により実質的にホイール本体H
`に取りつけられていて、滑り止め体600が必要でな
い時は、基板601dを支持板601aに対して矢印
(オ)で示すように軸方向に移行して2点鎖線で示すよ
うに、ホイールH`のリム端に隣接する位置に切欠き筒
部601eで弾発的に固定でき、基板601dを安全な
装飾ホイールカバーとして使用できるようになってい
る。一方、必要な時は基板601dを軸方向外方に移行
し、支持板601aの鍔部601bを基板601dの位
置決めストッパーとして使用できるようになっている。
【0056】なお、基板のホイール本体への固着手段と
しては第20図に示すように、鋼鈑で製した円筒部70
1bを有する支持板701aをハブナット70でホイー
ルH`と一緒にアクスルAに対して固着してもよい。
【0057】滑り止め体600は、バネ弾性を有し、周
方向両端に自由端611a,611bを有し、受動嵌合
体部603に嵌め込み可能になした断面V字状の雌形形
状の環状の能動嵌合体部611`と、この能動嵌合体部
611`の外周部に一端が接続されている複数の滑り止
めアーム部612と、さらに能動嵌合体部611`の両
端部611a,611bに設けられている緊締機能を有
する引っ張り第一の係合要素602とカギ状の第一の被
係合要素603とからなる一対の係合手段を備えてい
る。
【0058】能動嵌合体部611`は外観がC形形状を
なし、受動嵌合体部603に嵌合させるためには、自由
端611a,611b間の開口がタイヤの接地部になる
ようにして、一端側から順次ひねるように嵌め合わせつ
つ、他端側を強制的に大きく開口して嵌め込むことがで
きる。即ち、能動嵌合体部611`を受動嵌合体部60
3に強制的に嵌め合せた際、図22に示すように、能動
嵌合体部611`の雌形形状の内周溝が十分深く、受動
嵌合体部601に半径方向にしっかり係合し、強制的に
開口するまでは受動嵌合体部611`から外れないよう
に工夫されている。
【0059】しかる後、第一の被係合要素603に第一
の係合要素604を掛合し、自由端611a,611b
同志を強制的に緊締することにより、環状の能動嵌合体
部611`は変形して縮径し、一端612aがこの能動
嵌合体部611`にボルト605にて連結された滑り止
めアーム部612は実質的に全ての一端612aが半径
方向内方に移行せしめられ、この移行作動に関連して持
着体611として機能し、受動嵌合体部601に持着す
る一方、図17に示すように、曲り部612bが弾性変
形して、他端側612cはタイヤTのトレッドに圧接状
態に接合される。望ましくは、この時、能動嵌合体部6
11`の自由端の一方611aに爪607aをもつ雄形
の係合片607を設け、他方611bに係合穴608を
設けて、爪607aを係合穴608にスナップ係合する
一対の第ニの係合手段607a,608を備えている。
【0060】従って、走行時に一対の第一の係合手段6
03,604あるいは一対の第ニの係合手段607a,
608のいずれか一方が破損等して外れても滑り止め体
600が基体601から外れないように工夫されている
と共に、さらに両方が外れても滑り止め体600は基体
601から外れないように工夫され、安全性が確保され
ている。
【0061】望ましくは、一対の第一の係合手段60
3,604が係合した状態で、第一の被係合要素603
側に鎖606bを介して接続された掛け具606aをも
つ保持具600を第一の係合要素604側に設けられて
いる保持用穴604bに引掛けることができる一対の保
持手段を備えているので、さらに安全が確保される。
【0062】滑り止めアーム部612は、図18に示す
ように、能動嵌合体部611`の外周に取付突部611
cを設け、この取付突部611cの穴を利用してボルト
605で連結されている。
【0063】なお、上例の類似の形態として、図21に
示すように、受動嵌合体部703の断面形状を雌形にな
し、これにスナップ嵌合した能動嵌合体部711`の断
面形状を雄形に構成することができる。
【0064】また、一対の第一の係合手段として、例え
ば、特開昭59−19793号に記載されているクラン
プのフアスナーとして使用されている一方のダイアンカ
とねじ付きシャンク・ナットとからなる一対の係合手段
や、特開昭58−57589号に記載されているクリッ
プの一対の歯状部からなる係合部等の公知の係合手段に
適宜変更を加えて採用することができる。
【0065】
【実施例9】図23,図24に基づいて説明する。基体
8がハブナット1001に設けられている延長支持部1
001aに軸方向に移動可能に支持され、且つ適宜の環
状溝1001bが軸方向に列設されていて、ワンタッチ
で適宜の位置に定着できるように支持され、さらにホイ
ール本体H`の種類に応じて適宜の環状溝1001bに
ストッパーとしてC形のスナップリング85が係合さ
れ、基体8が延長部1001aから外れないように支持
されている。
【0066】降雪時等必要な時に、基体8をストッパー
85に当接するまで引っ張り出して基体8の外周縁部分
に滑り止め体800が容易に半径方向に嵌め外し可能に
係着でき、しかも、ストッパー85を適宜の位置に選択
できるので、ホイール本体H`の種類に応じて滑り止め
体800をタイヤTに対して軸方向に好位置に配置でき
るようになっている。
【0067】また、滑り止め体800が不必要な時は、
基体800を軸方向内方にスライドさせホイール本体H
`に近接させて係止することができる。詳しくは、基体
8にはハブナット1001の対応位置に、耐熱性樹脂か
らなる環状のクリップ8aが圧入固着されていて、クリ
ップ8aは一端に複数の係合爪を有し、係合爪を環状溝
1001bに係合して基体8を適宜の位置に係止できる
ようになっている。
【0068】基体8の外周縁部分には、周方向に間隔を
隔てて8個の仮想の半径上に、軸方向の両端に突出した
第一の被係合要素803d,803eと、この内方に第
二の彼係合要素としての貫通穴803aおよび周方向に
間隔を隔てて対象位置に略半径方向に延びる一対の切り
欠き溝803b,803cを配設した受動嵌合体部80
3が形成されている。
【0069】滑り止め体800は、雌形形状の能動嵌合
体部811と、能動嵌合体部811`に一端が連結され
ている滑り止めアーム部812とからなり、能動嵌合体
部811`は基部からY字形に延びた一対の係合脚81
1a,811bを有し、先端に内向きの第二の係合要素
811c,811dを有すると共に、各係合脚811
a,811bの中央部に第一の係合要素として同心的な
係合穴811e,811fを備えている。
【0070】係合脚811a,811bを全体に囲う筒
状の保持手段806が係合脚811a,811bに沿っ
てスライド可能に装着されている。従って、保持手段8
06を図23の2点鎖線で示す位置に、半径方向外方に
移行でき、係合脚811a,811bを開くことができ
るので、能動嵌合体部811を受動嵌合体部803の外
周上からタイヤの外側壁面Tsと略平行に且つ半径方向
内方に嵌め合わせる強制移行作動に関連して、能動嵌合
体部811`を受動嵌合体部803に嵌め合わせた時、
第一の係合要素811e,811fを第一の被係合要素
803e,803fに係合できると共に第二の係合要素
811c,811dを第二の被係合要素803aに係合
でき、能動嵌合体部811を受動嵌合体部803にしっ
かり持着することができる。この際、保持手段806が
移動しないように表面側の係合脚811aに変形可能な
係合突出部811gが施されている。
【0071】
【実施例10】図25,図26に基ずいて説明する。ホ
イー本体ルH`の一端に円筒状の取付部材1003が特
殊ハブナット1002により固着されている。このハブ
ナット1002は割り爪部1002bをもつナット部1
002aと、皿状のハブ部1002cとからなり、取付
部材1003の鍔に設けた穴に爪部1002bを挿通す
ると共にハブナットを挿通した後、ナット部1002a
にて取付部材1003がアクスルAに対してホイールH
`と一体的に取付けられている。
【0072】デイスク状の基体9は内周縁部の筒状のボ
ス部9bと円板部9aとからなり、ボス部9bの内周一
端に環状溝9cを有し、この環状溝9cにC形形状で、
両自由端に外方に延びる脚1004aをもつスナップリ
ング1004がその脚1004aを長穴部9bから突出
させ、装着されている。一方取付部材1003の外周面
に一端から複数個形成されていて、取付部材1003に
対して基体9が軸方向の所望の位置にワンタッチで着脱
可能になっている。
【0073】係合脚811a,811bを全体に囲う筒
状の保持手段806が係合脚811a,811bに沿っ
てスライド可能に装着されている。従って、保持手段8
06を図23の2点鎖線で示す位置に、半径方向外方に
移行でき、係合脚811a,811bを開くことができ
るので、能動嵌合体部811を受動嵌合体部803の外
周上から半径方向内方に嵌め合わせる強制移行作動に関
連して、能動嵌合体部811を受動嵌合体部803に嵌
め合わせた時、第一の係合要素811a,811bを第
一の被係合要素803c,803dに係合できると共に
第二の係合要素811c,811dを第二の被係合要素
803aに係合でき、能動嵌合体部811を受動嵌合体
部803にしっかり係着することができる。
【0074】円板部9aの外周縁部に、円弧状切欠凹部
903bから半径方向内方に延びる一対の軸方向に間隔
を隔てて対向する嵌合面と、この嵌合面間に窓903c
を設けて形成された第一の被係合要素903aとを備え
た凸形の受動嵌合体部903を複数個周方向に間隔を隔
てて配設させたものである。そしてこの受動嵌合体部9
03に、凹形の能動嵌合体部911と滑り止めアーム部
912とからなる滑り止め体900が、その能動嵌合体
部911を半径方向に嵌め外し可能に係着されている。
【0075】能動嵌合体部911`は基部からV字状に
開いた係合脚911a,911bを有し、表面側の係合
脚911aには、第一の被係合要素911cに係止する
内方に突出した一方の第一の係合要素911cを有する
と共に、端部に第二の被係合要素として係合穴911d
を有し、裏面側の係合脚911bには、第一の被係合要
素911cに係止する他方の第一の係合要素911eと
これから外方に曲って延びる曲り部911fを有し、先
端に係合穴911dを挿通して突出するカギ状の第二の
係合要素911gを備えている。
【0076】従って、滑り止め体900の能動嵌合体部
911`を受動嵌合体部903の外周上から、2点鎖線
で示すように、係合脚911a,911bを根本から変
形せしめて嵌め込むことができ、さらに押し込むことに
より第一の係合要素911c,911eを第一の被係合
要素911cにカチャと係止でき、かつ第二の被係合要
素911gが表面側に突出する。
【0077】しかる後、複数の掛け片91aを備えたス
プリング、ゴム等からなる変形可能な独立した環状の保
持手段91の掛け片91aをそれぞれ係合穴911dを
通して掛け部911hに引っ掛け、係合脚911aを互
いに半径方向内方に引っ張り、第二の被係合要素911
gに第二の係合要素911fをに強く係合するかかる係
合要素911c,911e,911fを備えた持着手段
911により能動嵌合体部911`を受動嵌合体部90
3にしっかり保持している。
【0078】
【実施例11】図27,図28に基づいて説明する。ホ
イール本体H`の軸方向一端に、フランジ部103aを
もつ支持手段としての筒状の支持金具103が固着され
ている。そしてこの支持金具103の円筒部103bの
外周上に円板状の基体9000がその内周縁部に固着し
たオイルレス部材9001を介して回転可能且つ軸方向
に移動可能に、さらにフランジ部103aに対して環状
の調節板105を介して皿バネ状の付勢手段104によ
り軸方向内方に押し圧状態で支持されている。
【0079】2点鎖線の位置から引っ張り出した基体9
000の外周縁部分に周方向に間隔を隔てて形成されて
いる雄形の受動嵌合体部1113に、その外周上から半
径方向に嵌め外しできる能動嵌合体部1111`をもつ
滑り止め体1100が係着されている。望ましくはタイ
ヤTの関係で、滑り止め体900を好位置に配置するた
めに調節板105を複数個用意されている。
【0080】受動嵌合体部1113は、基体9000の
外周縁部分に形成された円弧状切欠1113dから半径
方向内方に延びる裏表に嵌合面をもちここに通過溝11
13c,第一の被係合要素としての円孔1113bおよ
び,係合穴1113aを設けて形成された第二の被係合
要素1113eとで構成されている。
【0081】能動嵌合体部1111`は、基部からV字
状に延びる表側および裏側の係合脚1111a,111
1bと、これらの自由端部に互いに内側に突出して設け
られた第二の被係合要素1113eに係合する第二の係
合要素1111d,1111eと、裏側の係合脚111
1bの中央部に固着され、表側の係合脚1111aの中
央を挿通して突出したピン部材1114とを備えてい
る。
【0082】ピン部材1114は、固着部から突出側へ
円孔1113bに係合する第一の係合要素としての大径
部1114aと、通過溝1113cを通過できる小径部
1114bと、小径部1114bから取りはずし可能に
延長して設けられている押し部1114cとからなり、
表側の係合脚1111bの先端に設けた摘み部1111
fに対して押し部1114cを押すことにより、2点鎖
線で示すように、係合脚1111a,1111bを開く
ことができ、受動嵌合体部1113の外周上から半径方
向内方に嵌め合わせる強制移行作動に関連して、第一の
係合要素1114aを第一の被係合要素1113bに、
且つ第二の係合要素1111d,1111eを第一の被
係合要素1113eにカチヤとしっかり係合して、能動
嵌合体部1111`を受動嵌合体部にしっかり係着でき
る一方、滑り止めアーム部1112の自由端をタイヤT
のトレッドに圧接できるようになっている。
【0083】基体9000を回動可能に構成することに
より、バルブへの注入用の穴をハブナット用の穴に関係
なく適宜の位置に施すことができる。また、坂道発進時
に滑り止め体に対してタイヤが相対的にスリップでき、
滑り止め体の寿命を延命できる。なお、オイルレス部材
9001をゴム等の弾性部材に変えることにより基体9
000を支持金具103に体して弾発的に保持すること
ができる。
【0084】
【実施例12】図29,図30に基づいて説明する。ア
ルミ製あるいは樹脂製のホイールH`の中央部の軸方向
一端に、円筒状の取付部106が本体H`と一体に設け
られていて、取付部106の外周面に複数の環状溝10
6aが等ピッチで列設されている。
【0085】取付部106には、円板状の基体9100
がU字状の保持部材107により、環状溝106aを適
宜選んで所望の位置に着脱可能に取りつけられている。
そのために、基体9100の内周縁部のボス部9101
にその内周面に接する一対の貫通孔9101aが施され
ている。
【0086】そして、基体9100の外周縁部分に、実
施例11と同様の雄形の受動嵌合体部が設けられてい
て、この受動嵌合体部に実施例11と類似の滑り止め体
1210が着脱可能に装着されている。ここでは雌形の
能動嵌合体部1211`に設けたピン部材1214が、
第一の係合要素としての大径部1214aと小径部12
14bと鍔状の押し部1214cとから一体にして形成
されており、能動嵌合体部1211`を受動嵌合体部に
嵌め合わせた後、係合脚1211a,1211bが無理
な力で開かないように、係合脚1211a,と押し部1
214c間に隙間に応じた太さのスプリング、ゴム等の
環状の保持手段108が全ての小径部1214bを掛け
渡たされ、能動嵌合体部1211が受動嵌合体部から外
れないように、しっかり保持されている。
【0087】なお、上例に開示したように、能動嵌合体
部を雌形形状に構成すると、受動嵌合体部の軸方向に延
びる寸法を極力抑制できるので、滑り止め体の不使用時
に基体がホイールから突出するのを防止するのに有利で
ある。
【0088】
【実施例13】さらに、前記実施例5の類似の形態を図
31に基ずいて説明する。基体9200が同様にホイー
ルH`に取り付けられている(取り付け部は図示せ
ず)。
【0089】基体9200の円板部9200aの外周縁
部分に周方向に間隔を隔てて、略放射状に延びる穴11
23`を設けて受動嵌合体部1123が形成されてい
る。この受動嵌合体部1123は、穴1123`を形成
する表面壁部1123aと対向する裏面壁1123bか
ら半径方向内方に且つ表面側に向かって傾斜して(能動
嵌合体部1122`が嵌め込まれていない自由状態にお
いて)延長したバネ弾性を有する付勢片1123cが設
けられている。そして、付勢片1123cの内側面には
第一の被係合要素として鋸歯部1123dが形成されて
いる。
【0090】滑り止め体1120は雄形の能動嵌合体部
1121`と滑り止めアーム部1122とからなり、一
体に形成されている。そして能動嵌合体部1121`に
は内側に第一の係合要素としての鋸歯部1121aが形
成されている。
【0091】滑り止め体1120は受動嵌合体部112
3の外周上からその能動嵌合体部1121`を半径方向
内方に、軽く挿入して仮配置でき、しかる後自動車を動
かせることにより、実質的に能動嵌合体部1121`が
半径方向内方に押し圧され、自動的に段部1121bが
ストッパー1123eに当接して能動嵌合体部1121
`が受動嵌合体部1123から外れないように強く持着
される。よって能動嵌合体部1121`に係合要素11
21aを備えることにより持着体1121として機能す
る。
【0092】滑り止め体1120を外すには、円板部9
200aに設けらた解除開口9200bから、付勢片1
123cに設けたピン1123fを押すことにより、付
勢片1123cを2点鎖線で示すように弾性変形させ、
一対の係合手段1121a,1123dを解除できる。
【0093】
【実施例14】さらに図32,図33に基ずいて説明す
る。金属製基体9300が上例と同様ホイール本体H`
に取り付けられている(図示せず)。円板部9300a
の外周縁部分に、周方向に間隔を隔てて受動嵌合体部1
133が形成されている。
【0094】この受動嵌合体部1133は、円板部93
00aの外周縁部を利用した案内面1133aと、切り
出して曲げ形成した一対の入り口支持部1133b,1
133cおよび一対の係合支持部1133d,1133
eと、一対の入り口支持部1133b,1133cを掛
け渡す軸1133fと、この軸1133fに回動可能に
支持された爪部1133gをもつカバーアーム1133
hとを備えている。
【0095】そして、この受動嵌合体部1133に滑り
止め体1130が着脱可能になっている。即ち、滑り止
め体1130は鋸歯部1131aをもつ持着体1131
と、この持着体1131の能動嵌合体部1131`と一
体に接続されている曲り部1132もつ滑り止めアーム
部1132とからなり、受動嵌合体部1133のカバー
アーム1133hを2点鎖線で示す位置に開いた時、爪
1133gが作用位置からずれ、能動嵌合体部1131
`を受動嵌合体部1133の外周上から半径方向内方に
挿入可能となり、実質的に能動嵌合体部1131`を半
径方向内方に強制移行して段部1131b,1131c
を入り口支持部1133b,1133cに当接せしめ、
付勢手段としてのカバーアーム1133hを閉めるとそ
の両端部が係合支持部1133d,1133eにスナッ
プ係合すると共に、第一の係合要素としての後部の鋸歯
1131dを第一の被係合要素としての爪1133gに
強く圧接係合して能動嵌合体部1132を受動嵌合体部
1133にしっかり持着することができる。
【0096】なお、滑り止めアーム部1132の曲り部
1132aの両端部に溝1132bおよび孔1132c
を設けると共に、溝1132bにピン1134を係着し
て輪ゴム1135を張ることにより、高速走行時での滑
り止めアーム部1131の浮き上りを防止することがで
きる。
【0097】この例の類似の形態として、図示しない
が、爪1133gを能動嵌合体部1131の表面に噛み
込ませて係着するように構成することができる。また、
軸1133fにスプリングを装置して、爪1133gを
ラチエット式に鋸歯1131aと係合するように構成す
ることができる。
【0098】
【実施例15】さらに、他の実施例を図34,図35に
基づいて説明する。滑り止め体1140の雄形の能動嵌
合体部1141を穴1143`を設けた雌形の受動嵌合
体部1143に係着できるように構成したものであっ
て、受動嵌合体部1143は、裏面壁1143bの半径
方向内方に接近して対向位置の表面壁1143aに第一
の被係合要素として内向きに突出した傾斜面をもつ突部
1143cをその半径方向内方に隣接した開口1143
dと一体に備えている。
【0099】一方、能動嵌合体部1141`は、実質的
にこの能動嵌合体部1141`を半径方向内方に移行し
た際、能動嵌合体部1141`を2点鎖線で示すように
変形させた後、突部1143cに係合する第一の係合要
素としての係合穴1141aを備え、持着体1141と
して機能する。
【0100】また、能動嵌合体部1141`は先端部に
係合穴1141aに隣接して掛け穴1141bを備えて
いて、保持手段としてのスプリング、ゴム等のリング1
145に慴動可能に保持された掛金具1144を開口1
143dを介して互いに引っ張り状態に係合し、第一の
係合要素1141aが第一の被係合要素1143cから
容易に外れないようにしたものである。
【0101】なお、基体9400を軸方向内方に移動せ
しめて適宜の位置に固定できるように、基体9400を
ホイール本体H`に取り付けるための基板部9400a
に設けた穴9400bの内周面に環状の溝をほどこし、
この溝にOリング、シールリング、ゴムブッシュ等のゴ
ムリングやスプリングリング等の弾性部材1146を装
着し、基体9400を支持手段としてのハブナットの延
長軸1002aに弾発的に支持している。勿論これとは
逆に、延長軸1112aに複数の溝を施し、この溝に予
め弾性リングを装着するように構成しても差し支えな
い。また、図に示すように相手側にも溝を設けて弾性リ
ングを溝に係合するようにしてもよい。
【1102】
【実施例16】図36に示すように、第一の被係合要素
として、方形の環状基部1154dから延びる対向する
嵌合面をもつ一対の変形可能な脚1154c,1154
dの先端部に爪状の被係合部1154a,1154bを
設けた、独立分離した樹脂、金属等からなる被係合部材
1154で構成でき、これを予め、受動嵌合体部として
の穴1153`にスナップ係着しておき、滑り止め体1
150の能動嵌合体部1151を実質的に半径方向内方
に移行することにより、一緒に被係合部材1154を移
行して、能動嵌合体部1151`の係合部としての最後
部の凹部1151a,1151bに被係合部1154a
を嵌合でき、しかる後、能動嵌合体部1151`を半径
方向外方に移行することにより被係合部材1154も一
緒に移行でき、付勢手段として、穴1153`に設けた
中間段部1153a,1153bで被係合部1154
a,1154bを互いに内方に押し圧でき、被係合部1
153a,1153bを能動嵌合体部1151`の凹部
1151a,1151bに噛み込み状態あるいは強く係
合させることができる。外す場合は、この後、被係合部
材1154を半径方向内方に移行することにより、被係
合部1154aを穴の奥の拡大部に広げて収容でき、能
動嵌合体部1151`を受動嵌合体部1153`から取
り外すことができる。
【1103】望ましくは、半径方向外方に移行した分、
変形可能な保持手段1155を図に示すようにスナップ
係合して挟み込むとよい。
【1104】本発明は各実施例の要素を適宜組み合わせ
て構成することができることは勿論のこと、本発明に基
づいて本発明の主旨を逸脱しない範囲で公知の接続手段
を応用すれば、普通の技術者の知識に基づき変更を加え
てその他多くの形態で実施することができる。なお、上
記したホイール本体への基体取り付け手段は、公知の特
開昭90−56609号のタイヤ滑り止め装置等基体を
必要とするものに採用することができる、また上記のい
ずれの滑り止め体は、ホイール本体と一体にあるいは一
体的に設けて構成した基体に装着できることは勿論であ
る。
【0105】
【発明の効果】本発明によれば、滑り止め体の不使用時
に基体の破損を防止でき且つ構造簡単でジヤッキアップ
することなく容易に着脱でき、しかも走行時の振動を抑
制できるタイヤ滑り止め装置の安全性を確保でき、かか
るタイヤ滑り止め装置の実用化が可能になる。
【0106】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の組み立状態を示す上半分
の断面図である。
【図2】 図1の要部を示す正面図である。
【図3】 実施例1の滑り止め体の正面図である。
【図4】 実施例2の正面図である。
【図5】 実施例3の要部断面図である。
【図6】 図5を右から見た部分正面図である。
【図7】 図5における保持部材の正面図である。
【図8】 実施例4の要部断面図
【図9】 図8の能動嵌合体部の受動嵌合体部への装着
方法を説明する斜視図である。
【図10】 実施例5の要部正面図である。
【図11】 図10の組み立状態を示す上半分の断面図
である。
【図12】 図11の保持手段の正面図である。
【図13】 実施例6の図14のX−X線に沿った断面
図である。
【図14】 実施例6の要部断面図である。
【図15】 実施例7の図16のY−Y線に沿った断面
図である。
【図16】 実施例7の要部を示す断面図である。
【図17】 実施例8の組み立状態を示す上半分の断面
図である。
【図18】 図17の係着体と滑り止めアーム部の分解
状態を示す斜視図である。
【図19】 図18における係合片の斜視図である。
【図20】 実施例8に使用できる他の基体を説明する
上半分の断面図である。
【図21】 実施例8において、類似のタイヤ滑り止め
装置を説明する上半分の断面図である。
【図22】 図17の能動嵌合体部の自由端同志を緊締
状態に係止する直前を示す断面図である。
【図23】 実施例9の上半分の断面図である。
【図24】 図23の部分正面図である。
【図25】 実施例10の上半分の断面図である。
【図26】 図25の部分正面図である。
【図27】 実施例11の上半分の断面図である。
【図28】 図27の基体の要部正面図である。
【図29】 実施例12の上半分の断面図である。
【図30】 図29の部分正面図である。
【図31】 実施例13の要部断面図てある。
【図32】 実施例14の要部断面図である。
【図33】 図32の部分正面図である。
【図34】 実施例15の要部断面図である。
【図35】 図34の部分正面図である。
【図36】 実施例16の要部断面図である。
【符号の説明】
1,201,301,401,501,601,8,
9,9000,9100,9200,9300,940
0 基体 10,110,210,300,400,500,60
0,800,900,1100,1120,1210,
1130,1140,1150 滑り止め体 12,112,212,312,412,512,61
2,812,912,1112,1122,1132,
1152 滑り止めアーム部 11`,51`,111`,211`,311`,41
1`,511`,611`,711`,811`,91
1`,1111`.1121`,1211`,1131
`,1141,1151` 能動嵌合体部 3,103,203,303,403,503,60
4,703,803,903,1113,1123,1
133,1143,1153` 受動嵌合体部 11e,11f,51d,51e,111a,311
a.411a,511b,604,811e,811
f,911c,911e,1111a,211a,12
14a,1121a,1214a,1121a,113
1d,1141a,11,1154a,1154b 第
一の係合要素 3a,3b,111b,111c,111i,205,
304,404a,503a,603,803d,80
3e,811e,811f,903a,911c,11
13b,11123d,1133g,1143c 第一
の被係合要素 53,101f,206,307,405,503b,
506,611`,806,911c,1123c,1
133h,1145,1153a,1153b付勢手段 1d,130,308,406,408,505,60
6,806,91,108,1145,1155 保持
手段 204,,607a,811c,811d,911f,
1111d,1111e 第二の係合要素 608,803g,9111g,1113e 第二の被
係合要素
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 タイヤ滑り止め装置用基体およびこれ
を用いたタイ滑り止め装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤが装着されているホイール体と;
    該ホイール体の軸方向の一端に、実質的外周縁部分に該
    ホイール体と同心的に設けられている、実質的に半径方
    向に案内する該タイヤの外側壁面と略平行に延びる嵌合
    面をもつ受動嵌合体部を備えた基体と;該受動嵌合体部
    の外周上から該受動嵌合体部に半径方向に嵌め外しでき
    る能動嵌合体部と、曲がり部を有し、一端が該能動嵌合
    体部に連結されている板状のバネ弾性を有する滑り止め
    アーム部とで構成された滑り止め体と;該能動嵌合体部
    を実質的に該受動嵌合体部の外周上から該受動嵌合体部
    に半径方向内方に嵌め合せる移行作動に関連して、該能
    動嵌合体部を該受動嵌合体部に嵌合せしめた時、該能動
    嵌合体部が該受動嵌合体部から外れるのを防止するため
    の、被係合要素と、該被係合要素に係合する該能動嵌合
    体部に設けられている係合要素とで構成された一対の係
    合手段と;からなり、該能動嵌合体部を該受動嵌合体部
    の外周上から該受動嵌合体部に半径方向内方に嵌め合せ
    しめた時、該一対の係合手段により該能動嵌合体部は該
    受動嵌合体部に保持され、該滑り止めアーム部の他端が
    タイヤのトレッドに接合するようになした自動車のタイ
    ヤ滑り止め装置において、 該係合要素と被係合要素との係合を付勢する付勢手段お
    よび/または該係合要素と該被係合要素の係合状態を保
    持するための保持手段を備えいることを特徴とする自動
    車のタイヤ滑り止め装置。
  2. 【請求項2】 タイヤが装着されているホイール本体の
    軸方向の一端に該本体と同心的に設けけられた基体と、
    該基体に対して取り外し可能になした持着される、曲が
    り部を有し一端が該能動嵌合体部に結合されている板状
    のバネ弾性を有する滑り止めアーム部をもつ滑り止め体
    とからなるものにおいて、該基体を軸方向に移動可能に
    支持する一方、軸方向の一端に該基体が外れるのを防止
    するストッパー手段をもつ支持手段を備えたタイヤ滑り
    止め装置用基体。
  3. 【請求項3】 前記基体に、一対の係合手段および/ま
    たは保持手段を解除するための解除開口を備えているこ
    とを特徴とする請求項1のタイヤ滑り止め装置。
  4. 【請求項4】 前記一対の係合手段が噛み込むように構
    成されていることを特徴とする請求項1のタイヤ滑り止
    め装置。
  5. 【請求項5】 前記能動嵌合体部が雌形に構成されてい
    ることを特徴とする請求項1のタイヤ滑り止め装置。
  6. 【請求項6】さらに第二の一対の係合手段を備えている
    請求項1のタイヤ滑り止め装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004012949A1 (en) * 2002-08-06 2004-02-12 Kwang Suk Yu The tool to protect sliding for auto mobile
US6860306B2 (en) 2001-11-05 2005-03-01 Kouichi Sakakibara Slip-preventing device for vehicle tire
US7096905B2 (en) 2002-10-09 2006-08-29 Kouichi Sakakibara Slip-preventing device for vehicle tire

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