JPH05316673A - 外転型永久磁石回転子 - Google Patents
外転型永久磁石回転子Info
- Publication number
- JPH05316673A JPH05316673A JP4119101A JP11910192A JPH05316673A JP H05316673 A JPH05316673 A JP H05316673A JP 4119101 A JP4119101 A JP 4119101A JP 11910192 A JP11910192 A JP 11910192A JP H05316673 A JPH05316673 A JP H05316673A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- permanent magnet
- field
- rotor
- magnets
- yoke
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 加工困難な界磁用永久磁石のセグメント数を
従来の半分とし、それにともない界磁用永久磁石の回転
子への貼着作業を減少させ、低コストで、生産性に優れ
る外転型永久磁石回転子を提供する。 【構成】 ヨーク１の円周方向内面に、半径方向に着磁
された界磁用永久磁石２が等間隔で貼着された外転型永
久磁石回転子において、全ての界磁用永久磁石２は中心
方向に同一極を向けて貼着され、また界磁用永久磁石間
に凸状の突起部３を設けることにより、突起部３に界磁
用永久磁石の中心方向への極性とは逆の極性を発生さ
せ、円周方向内面にＮ極Ｓ極を交互に発生させる磁気回
路を構成する。
従来の半分とし、それにともない界磁用永久磁石の回転
子への貼着作業を減少させ、低コストで、生産性に優れ
る外転型永久磁石回転子を提供する。 【構成】 ヨーク１の円周方向内面に、半径方向に着磁
された界磁用永久磁石２が等間隔で貼着された外転型永
久磁石回転子において、全ての界磁用永久磁石２は中心
方向に同一極を向けて貼着され、また界磁用永久磁石間
に凸状の突起部３を設けることにより、突起部３に界磁
用永久磁石の中心方向への極性とは逆の極性を発生さ
せ、円周方向内面にＮ極Ｓ極を交互に発生させる磁気回
路を構成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、外転型永久磁石回転子
に関する。
に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の外転型永久磁石回転子の断面を図
５に示す。図５の外転型永久磁石回転子は磁極数が６極
の外転型永久磁石回転子を例に示しており、６枚の界磁
用永久磁石２と、軟磁性材料または積層された軟磁性鋼
板により形成されたヨーク１とから構成されていた。界
磁用永久磁石は半径方向に着磁され、中心軸方向に対し
てＮ極Ｓ極が交互になるように、円周方向内面に接着剤
等を用い等間隔で貼着されていた。
５に示す。図５の外転型永久磁石回転子は磁極数が６極
の外転型永久磁石回転子を例に示しており、６枚の界磁
用永久磁石２と、軟磁性材料または積層された軟磁性鋼
板により形成されたヨーク１とから構成されていた。界
磁用永久磁石は半径方向に着磁され、中心軸方向に対し
てＮ極Ｓ極が交互になるように、円周方向内面に接着剤
等を用い等間隔で貼着されていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の外
転型永久磁石回転子において、界磁用永久磁石がヨーク
１の円周方向内面にＮ極Ｓ極を交互となるように配し貼
着されている構造は、加工が困難な円弧状の界磁用永久
磁石２を多数枚必要とする課題を有していた。さらに多
数枚の界磁用永久磁石２を貼着する事は回転子組立作業
の低効率化を招き、コスト上昇の要因となっていた。
転型永久磁石回転子において、界磁用永久磁石がヨーク
１の円周方向内面にＮ極Ｓ極を交互となるように配し貼
着されている構造は、加工が困難な円弧状の界磁用永久
磁石２を多数枚必要とする課題を有していた。さらに多
数枚の界磁用永久磁石２を貼着する事は回転子組立作業
の低効率化を招き、コスト上昇の要因となっていた。
【０００４】本発明の目的は、かかる従来技術の欠点を
なくし、円弧状の界磁用永久磁石２の数を減少させると
ともに、組立作業の効率を上げ、低コスト化を可能とす
る外転型永久磁石回転子を提供するものである。
なくし、円弧状の界磁用永久磁石２の数を減少させると
ともに、組立作業の効率を上げ、低コスト化を可能とす
る外転型永久磁石回転子を提供するものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明による外転型永久
磁石回転子は、軟磁性材料または積層された複数枚の軟
磁性鋼板によりヨークが形成され、前記ヨークの円周方
向内面には、半径方向に着磁された界磁用永久磁石が等
間隔で貼着されており、全ての前記界磁用永久磁石は中
心軸方向に同一極を向けて貼着されており、また前記界
磁用永久磁石間のヨーク形状を凸状にし突起部を設ける
ことにより、その部位に前記界磁用磁石の中心軸方向面
の磁極とは異なる磁極を発生させることにより、円周方
向内面にＮ極Ｓ極を交互に発生させる磁気回路を持つこ
とを特徴とする。
磁石回転子は、軟磁性材料または積層された複数枚の軟
磁性鋼板によりヨークが形成され、前記ヨークの円周方
向内面には、半径方向に着磁された界磁用永久磁石が等
間隔で貼着されており、全ての前記界磁用永久磁石は中
心軸方向に同一極を向けて貼着されており、また前記界
磁用永久磁石間のヨーク形状を凸状にし突起部を設ける
ことにより、その部位に前記界磁用磁石の中心軸方向面
の磁極とは異なる磁極を発生させることにより、円周方
向内面にＮ極Ｓ極を交互に発生させる磁気回路を持つこ
とを特徴とする。
【０００６】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。
る。
【０００７】図１は、本発明の一実施例を示す外転型永
久磁石回転子の断面図であり、磁極数が６極の外転型永
久磁石回転子について説明する。本発明の外転型永久磁
石回転子は、軟磁性材料または複数枚の軟磁性鋼板を積
層したヨーク１と、界磁用永久磁石２から構成されてお
り、３個の界磁用永久磁石２は半径方向に着磁されてい
る。３個の界磁用永久磁石２は中心方向のすべての面が
Ｓ極、ヨーク方向の面がＮ極となっており、すべての同
一極が中心方向に向くように貼着されている。界磁用永
久磁石２の間には凸状の突起部３Ａが形成されており、
界磁用磁石と突起部は円周方向に交互に配置されるよう
に構成されている。突起部の高さは界磁用永久磁石と同
じ厚さであり、界磁用永久磁石と突起部の中心方向の面
は同一半径の円弧上にある。突起部の円弧の長さは界磁
用永久磁石の円弧の長さと等しくなっており、また界磁
用永久磁石と突起部との間隔は適度の空隙を有してい
る。
久磁石回転子の断面図であり、磁極数が６極の外転型永
久磁石回転子について説明する。本発明の外転型永久磁
石回転子は、軟磁性材料または複数枚の軟磁性鋼板を積
層したヨーク１と、界磁用永久磁石２から構成されてお
り、３個の界磁用永久磁石２は半径方向に着磁されてい
る。３個の界磁用永久磁石２は中心方向のすべての面が
Ｓ極、ヨーク方向の面がＮ極となっており、すべての同
一極が中心方向に向くように貼着されている。界磁用永
久磁石２の間には凸状の突起部３Ａが形成されており、
界磁用磁石と突起部は円周方向に交互に配置されるよう
に構成されている。突起部の高さは界磁用永久磁石と同
じ厚さであり、界磁用永久磁石と突起部の中心方向の面
は同一半径の円弧上にある。突起部の円弧の長さは界磁
用永久磁石の円弧の長さと等しくなっており、また界磁
用永久磁石と突起部との間隔は適度の空隙を有してい
る。
【０００８】次に本発明の磁気回路構造について詳細に
説明する。図２は本発明の外転型永久磁石回転子の断面
拡大図であり、図中の矢印４，５Ａ，５Ｂは界磁用永久
磁石２からの磁束の流れを示している。界磁用磁石２の
中心側の面の磁束４は、図に示すように中心から外側方
向に向かい流れるため、その部位はＳ極となる。また中
心軸方向と反対側の面の磁束５Ａは、図に示すようにヨ
ーク１を通り、隣接する界磁用永久磁石からの磁束５Ｂ
との同一極による反発作用により、外側から中心方向に
向かい突起部３Ａへと流れる。よって突起部３ＡはＮ極
を発生する。この結果、回転子は円周方向内面にＮ極Ｓ
極を交互に発生する事となる。これにより界磁用永久磁
石を同一方向に着磁するだけで、円周方向に交互に界磁
用永久磁石を着磁した場合と同様の磁気回路を構成する
ことが可能となる。
説明する。図２は本発明の外転型永久磁石回転子の断面
拡大図であり、図中の矢印４，５Ａ，５Ｂは界磁用永久
磁石２からの磁束の流れを示している。界磁用磁石２の
中心側の面の磁束４は、図に示すように中心から外側方
向に向かい流れるため、その部位はＳ極となる。また中
心軸方向と反対側の面の磁束５Ａは、図に示すようにヨ
ーク１を通り、隣接する界磁用永久磁石からの磁束５Ｂ
との同一極による反発作用により、外側から中心方向に
向かい突起部３Ａへと流れる。よって突起部３ＡはＮ極
を発生する。この結果、回転子は円周方向内面にＮ極Ｓ
極を交互に発生する事となる。これにより界磁用永久磁
石を同一方向に着磁するだけで、円周方向に交互に界磁
用永久磁石を着磁した場合と同様の磁気回路を構成する
ことが可能となる。
【０００９】次に界磁用永久磁石と突起部との空隙距離
について説明をする。図３は本発明の空隙距離が小さい
場合の外転型永久磁石回転子の断面図である。図中の矢
印６は界磁用磁石から発生した磁束の流れを示してお
り、界磁用永久磁石２と突起部３Ａとの空隙距離が短い
場合、漏洩磁束７が発生し、モータを回転させるために
有効な中心方向への磁束が十分に得ることができない。
よって界磁用永久磁石と突起部との空隙距離は、少なく
とも界磁用永久磁石の厚みより大きくする必要がある。
について説明をする。図３は本発明の空隙距離が小さい
場合の外転型永久磁石回転子の断面図である。図中の矢
印６は界磁用磁石から発生した磁束の流れを示してお
り、界磁用永久磁石２と突起部３Ａとの空隙距離が短い
場合、漏洩磁束７が発生し、モータを回転させるために
有効な中心方向への磁束が十分に得ることができない。
よって界磁用永久磁石と突起部との空隙距離は、少なく
とも界磁用永久磁石の厚みより大きくする必要がある。
【００１０】また、図４は本発明の外転型永久磁石回転
子の突起部形状の異なる場合の断面図である。界磁用永
久磁石と突起部との距離が小さい場合や、漏洩磁束が多
い場合は、図に示す突起部形状３Ｂを用いる。図に示す
ように突起部の形状は凸状の角を面取りした形状となっ
ているために、界磁用永久磁石からの磁束は、隣接する
突起部への漏洩が減少し、モータを回転させるための有
効な中心方向への磁束６を十分に得ることが可能とな
る。
子の突起部形状の異なる場合の断面図である。界磁用永
久磁石と突起部との距離が小さい場合や、漏洩磁束が多
い場合は、図に示す突起部形状３Ｂを用いる。図に示す
ように突起部の形状は凸状の角を面取りした形状となっ
ているために、界磁用永久磁石からの磁束は、隣接する
突起部への漏洩が減少し、モータを回転させるための有
効な中心方向への磁束６を十分に得ることが可能とな
る。
【００１１】尚、本実施例では界磁用永久磁石が中心方
向にＳ極を向けて貼着された例を説明したが、界磁用永
久磁石２の磁化方向を変え、中心方向にＮ極を向けて貼
着しても同様な効果が得られることはいうまでもない。
また本実施例では、界磁用永久磁石が３個、突起部が３
個で構成された磁極数が６極を例にとり説明したが、極
数が２の倍数になっていれば、いずれの極数の外転型永
久磁石回転子の場合でも同様な効果が得られる。また界
磁用永久磁石には、高エネルギ密度を有する希土類磁石
が最適であるが、フェライト磁石、アルニコ磁石等様々
な磁石を用いても同様な効果が得られる。
向にＳ極を向けて貼着された例を説明したが、界磁用永
久磁石２の磁化方向を変え、中心方向にＮ極を向けて貼
着しても同様な効果が得られることはいうまでもない。
また本実施例では、界磁用永久磁石が３個、突起部が３
個で構成された磁極数が６極を例にとり説明したが、極
数が２の倍数になっていれば、いずれの極数の外転型永
久磁石回転子の場合でも同様な効果が得られる。また界
磁用永久磁石には、高エネルギ密度を有する希土類磁石
が最適であるが、フェライト磁石、アルニコ磁石等様々
な磁石を用いても同様な効果が得られる。
【００１２】
【発明の効果】本発明の外転型永久磁石回転子は以上説
明したように、界磁用永久磁石の同一極を中心軸方向に
向けて貼着し、前記界磁用磁石間のヨーク形状を凸状に
成型する構造により、従来の外転型回転子と比較して、
加工困難な界磁用永久磁石の数を減少させることが可能
である。またそれにともない、界磁用永久磁石の貼着が
従来の半分で済むことから作業効率が高まり、低コスト
で、生産性に優れるという効果を有する。
明したように、界磁用永久磁石の同一極を中心軸方向に
向けて貼着し、前記界磁用磁石間のヨーク形状を凸状に
成型する構造により、従来の外転型回転子と比較して、
加工困難な界磁用永久磁石の数を減少させることが可能
である。またそれにともない、界磁用永久磁石の貼着が
従来の半分で済むことから作業効率が高まり、低コスト
で、生産性に優れるという効果を有する。
【図１】本発明の外転型永久磁石回転子の断面図。
【図２】本発明の外転型永久磁石回転子の断面拡大図。
【図３】本発明の空隙距離が小さい場合の外転型永久磁
石回転子の断面図。
石回転子の断面図。
【図４】本発明の外転型永久磁石回転子の突起部形状の
異なる場合の断面図。
異なる場合の断面図。
【図５】従来の外転型永久磁石回転子の断面図。
１ヨーク ２界磁用永久磁石 ３Ａ，３Ｂ突起部 ４，５Ａ，５Ｂ，６界磁用永久磁石の発生する磁束の流
れ ７漏洩磁束
れ ７漏洩磁束
Claims (1)
- 【請求項１】 軟磁性材料または積層された複数枚の軟
磁性鋼板によりヨークが形成され、前記ヨークの円周方
向内面には、半径方向に着磁された界磁用永久磁石が等
間隔で貼着されている外転型永久磁石回転子において、
全ての前記界磁用永久磁石は中心軸方向に同一極を向け
て貼着されており、また前記界磁用永久磁石間に凸状の
突起部を界磁用磁石の数と同数設け、その部位に前記界
磁用永久磁石の中心軸方向面の極性とは逆の極性を発生
させることにより、円周方向内面にＮ極Ｓ極を交互に発
生させる磁気回路を持つことを特徴とする外転型永久磁
石回転子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4119101A JPH05316673A (ja) | 1992-05-12 | 1992-05-12 | 外転型永久磁石回転子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4119101A JPH05316673A (ja) | 1992-05-12 | 1992-05-12 | 外転型永久磁石回転子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05316673A true JPH05316673A (ja) | 1993-11-26 |
Family
ID=14752935
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4119101A Pending JPH05316673A (ja) | 1992-05-12 | 1992-05-12 | 外転型永久磁石回転子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05316673A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002331986A (ja) * | 2001-05-08 | 2002-11-19 | Meidensha Corp | 電動アシスト自転車用モータ |
| CN102347655A (zh) * | 2010-07-28 | 2012-02-08 | 株式会社安川电机 | 旋转电机、直动电机以及风力发电*** |
-
1992
- 1992-05-12 JP JP4119101A patent/JPH05316673A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002331986A (ja) * | 2001-05-08 | 2002-11-19 | Meidensha Corp | 電動アシスト自転車用モータ |
| CN102347655A (zh) * | 2010-07-28 | 2012-02-08 | 株式会社安川电机 | 旋转电机、直动电机以及风力发电*** |
| US8653709B2 (en) | 2010-07-28 | 2014-02-18 | Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki | Rotating electrical machine, linear motion electrical machine, and wind generator system |
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