JPH1052007A - 着磁ヨーク - Google Patents
着磁ヨークInfo
- Publication number
- JPH1052007A JPH1052007A JP19862996A JP19862996A JPH1052007A JP H1052007 A JPH1052007 A JP H1052007A JP 19862996 A JP19862996 A JP 19862996A JP 19862996 A JP19862996 A JP 19862996A JP H1052007 A JPH1052007 A JP H1052007A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yoke
- coil
- magnets
- magnetic field
- rotor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】 永久磁石式大型同期モータ用ロータを精度よ
く、安全に製作する着磁ヨークを提供する。 【解決手段】 リング状磁性ヨーク４と、該リング状磁
性ヨーク内周に組み込まれた複数の永久磁石５を備えた
大型同期モータ用ロータの着磁ヨークにおいて、該ロー
タの外周及び内周の両側にパルス磁場発生用内周コイル
１、外周コイル２を配置してなることを特徴とする着磁
ヨーク。
く、安全に製作する着磁ヨークを提供する。 【解決手段】 リング状磁性ヨーク４と、該リング状磁
性ヨーク内周に組み込まれた複数の永久磁石５を備えた
大型同期モータ用ロータの着磁ヨークにおいて、該ロー
タの外周及び内周の両側にパルス磁場発生用内周コイル
１、外周コイル２を配置してなることを特徴とする着磁
ヨーク。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両や工業用の数
十ｋＷ級を超える永久磁石式大型同期モータ用の磁石ロ
ータを容易に製作することが可能な着磁ヨークに関する
ものである。
十ｋＷ級を超える永久磁石式大型同期モータ用の磁石ロ
ータを容易に製作することが可能な着磁ヨークに関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】図３は、永久磁石式同期モータ用の磁石
ロータの断面模式図を示し、その構成は、リング状磁性
ヨーク１４の内周に複数の永久磁石１５が組み込まれて
いるものである。数十ｋＷを超える永久磁石式大型同期
モータ用の磁石ロータは、ロータ自体が非常に大きいも
のであり、また大型磁石を組み込んだ状態で磁石を飽和
着磁できるような磁場発生を行える方法がないため、通
常は、小さな磁石を着磁後に貼り合わせて一つのセグメ
ントとして、ロータに治具立てして擦り込む方法が取ら
れていた。
ロータの断面模式図を示し、その構成は、リング状磁性
ヨーク１４の内周に複数の永久磁石１５が組み込まれて
いるものである。数十ｋＷを超える永久磁石式大型同期
モータ用の磁石ロータは、ロータ自体が非常に大きいも
のであり、また大型磁石を組み込んだ状態で磁石を飽和
着磁できるような磁場発生を行える方法がないため、通
常は、小さな磁石を着磁後に貼り合わせて一つのセグメ
ントとして、ロータに治具立てして擦り込む方法が取ら
れていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのような方法
では、着磁した磁石を貼り合わせる時に大掛かりな治具
を必要とするだけでなく、組み立て時の磁石寸法精度も
悪くなる。また組み立てに危険を伴うことが多い。
では、着磁した磁石を貼り合わせる時に大掛かりな治具
を必要とするだけでなく、組み立て時の磁石寸法精度も
悪くなる。また組み立てに危険を伴うことが多い。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記問題点に
鑑み、鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成させた。す
なわち本発明は、リング状磁性ヨークと、該リング状磁
性ヨーク内周に組み込まれた複数の永久磁石を備えた大
型同期モータ用ロータの着磁ヨークにおいて、該ロータ
の外周及び内周の両側にパルス磁場発生用コイルを配置
してなる着磁ヨークを要旨とするものである。
鑑み、鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成させた。す
なわち本発明は、リング状磁性ヨークと、該リング状磁
性ヨーク内周に組み込まれた複数の永久磁石を備えた大
型同期モータ用ロータの着磁ヨークにおいて、該ロータ
の外周及び内周の両側にパルス磁場発生用コイルを配置
してなる着磁ヨークを要旨とするものである。
【０００５】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、図に基づいて説明する。図１（ａ）、（ｂ）は本
発明の着磁ヨークの一例の部分断面模式図である。図１
（ａ）はロータ円周面での断面図であり、（ｂ）は
（ａ）のＡＡ′面の断面図である。本発明に用いるパル
ス磁場発生用コイルは、ロータの内周に内周コイル１
が、ロータの外周に外周コイル２が配置される。パルス
磁場発生用コイルが中空である場合、発生磁場が有効に
磁石に流れるように、該内外周コイルは図１（ａ）のよ
うに、それぞれ磁石５、リング状磁性ヨーク４の表面か
ら０〜５mmの位置に配置し、内外周コイルの幅Ｃ1 、Ｃ
2 は、それぞれ磁石５一極の内外周幅Ｍ1 、Ｍ2 より０
〜４０mm広い間隔で配置することが好ましい。また、内
外周コイルの長さＣ3 は、図１（ｂ）に示すように、磁
石長さＭ3 に対して０〜４０mm長く配向することが望ま
しい。永久磁石５（未着磁）は、例えばリング状磁性ヨ
ーク４の直径が４００mmの場合、６〜１２片を貼り合わ
せるのが好ましい。なお、このときの磁石５の組み込み
固定は、公知の接着、磁石間スペーサ６による機械的固
定等の方法で行えばよい。
いて、図に基づいて説明する。図１（ａ）、（ｂ）は本
発明の着磁ヨークの一例の部分断面模式図である。図１
（ａ）はロータ円周面での断面図であり、（ｂ）は
（ａ）のＡＡ′面の断面図である。本発明に用いるパル
ス磁場発生用コイルは、ロータの内周に内周コイル１
が、ロータの外周に外周コイル２が配置される。パルス
磁場発生用コイルが中空である場合、発生磁場が有効に
磁石に流れるように、該内外周コイルは図１（ａ）のよ
うに、それぞれ磁石５、リング状磁性ヨーク４の表面か
ら０〜５mmの位置に配置し、内外周コイルの幅Ｃ1 、Ｃ
2 は、それぞれ磁石５一極の内外周幅Ｍ1 、Ｍ2 より０
〜４０mm広い間隔で配置することが好ましい。また、内
外周コイルの長さＣ3 は、図１（ｂ）に示すように、磁
石長さＭ3 に対して０〜４０mm長く配向することが望ま
しい。永久磁石５（未着磁）は、例えばリング状磁性ヨ
ーク４の直径が４００mmの場合、６〜１２片を貼り合わ
せるのが好ましい。なお、このときの磁石５の組み込み
固定は、公知の接着、磁石間スペーサ６による機械的固
定等の方法で行えばよい。
【０００６】また、図２は磁路形成用ヨークを用いた本
発明の着磁ヨークの一例の部分断面模式図である。図２
に示すように、パルス磁場発生用内周コイル１、外周コ
イル２を、コイルを取り巻いて磁束をリターンするため
の磁路形成用ヨーク３に巻き付けることができる。磁路
形成用ヨーク３は、磁石５一極の内外周幅より１０〜３
０mm広い幅で、内周コイル１、外周コイル２がそれぞれ
磁石５、リング状磁性ヨーク４の表面から０〜１mmの位
置に配置されるようにすることが好ましい。また、磁路
形成用ヨーク３の長さは磁石長さに対し、０〜４０mm長
く配向することが望ましい。さらに磁路形成用ヨーク３
の内周の外側厚さＹ1 、外周の外側厚さＹ2 は、コイル
の発生磁束が十分流れるように飽和しない厚さ３０〜１
００mmになっている。このときの磁束の流れは、図２の
矢印の方向となる。パルス磁場発生用内外周コイル及び
磁路形成用ヨークの配置固定は、着磁時に発生する磁場
によりコイルにかかる力に耐えられるよう、樹脂モール
ドや、補強部材へのボルト等による機械的固定によれば
よい。
発明の着磁ヨークの一例の部分断面模式図である。図２
に示すように、パルス磁場発生用内周コイル１、外周コ
イル２を、コイルを取り巻いて磁束をリターンするため
の磁路形成用ヨーク３に巻き付けることができる。磁路
形成用ヨーク３は、磁石５一極の内外周幅より１０〜３
０mm広い幅で、内周コイル１、外周コイル２がそれぞれ
磁石５、リング状磁性ヨーク４の表面から０〜１mmの位
置に配置されるようにすることが好ましい。また、磁路
形成用ヨーク３の長さは磁石長さに対し、０〜４０mm長
く配向することが望ましい。さらに磁路形成用ヨーク３
の内周の外側厚さＹ1 、外周の外側厚さＹ2 は、コイル
の発生磁束が十分流れるように飽和しない厚さ３０〜１
００mmになっている。このときの磁束の流れは、図２の
矢印の方向となる。パルス磁場発生用内外周コイル及び
磁路形成用ヨークの配置固定は、着磁時に発生する磁場
によりコイルにかかる力に耐えられるよう、樹脂モール
ドや、補強部材へのボルト等による機械的固定によれば
よい。
【０００７】
【実施例】次に、本発明の実施例を挙げて説明する。 実施例１ 内径 450mm、外径 490mm、長さ 250mmのリング状磁性ヨ
ーク４を用意した。Nd系焼結タイプの永久磁石５を、公
知の方法で外径 450mm、内径 440mm、外周幅 150mm、長
さ 200mmの寸法で作製した。これら８枚をリング状磁性
ヨーク４の内側に配置し、磁石間スペーサ６及び接着に
より固定してリング状に組み立ててロータを作製した。
パルス磁場発生用内周コイル１、外周コイル２を、図１
（ａ）、（ｂ）に示すように該ロータの内周及び外周
に、それぞれ磁石５、リング状磁性ヨーク４の表面から
２mmの位置に、磁石５一極の内外周幅より１５mm広い間
隔で配置した。内周コイル１、外周コイル２の長さは２
３０mmとした。この着磁ヨークのパルス磁場発生用中空
コイルにパルス電流４ｋＡを印加して、磁場２５ｋOeを
発生させて磁石５を着磁した。着磁結果は、磁石を通常
の静磁場３０ｋOeを印加して着磁したものに対し、９７
〜９８％であった。
ーク４を用意した。Nd系焼結タイプの永久磁石５を、公
知の方法で外径 450mm、内径 440mm、外周幅 150mm、長
さ 200mmの寸法で作製した。これら８枚をリング状磁性
ヨーク４の内側に配置し、磁石間スペーサ６及び接着に
より固定してリング状に組み立ててロータを作製した。
パルス磁場発生用内周コイル１、外周コイル２を、図１
（ａ）、（ｂ）に示すように該ロータの内周及び外周
に、それぞれ磁石５、リング状磁性ヨーク４の表面から
２mmの位置に、磁石５一極の内外周幅より１５mm広い間
隔で配置した。内周コイル１、外周コイル２の長さは２
３０mmとした。この着磁ヨークのパルス磁場発生用中空
コイルにパルス電流４ｋＡを印加して、磁場２５ｋOeを
発生させて磁石５を着磁した。着磁結果は、磁石を通常
の静磁場３０ｋOeを印加して着磁したものに対し、９７
〜９８％であった。
【０００８】実施例２ 図２に示すように、パルス磁場発生用内周コイル１、外
周コイル２を磁路形成用ヨーク３に巻き付けた以外は、
実施例１と同様に着磁ヨークを作製した。ただし磁路形
成用ヨーク３は、材質 SS400、長さが２３０mm、磁路形
成用ヨークの内周の外側厚さＹ1 が４０mm、外周の外側
厚さＹ2 が５０mmとした。また、内周コイル１、外周コ
イル２が、それぞれ磁石５、リング状磁性ヨーク４の表
面から０．５mmの位置に、磁石５一極の内外周幅より１
５mm広い間隔で配置されるように磁路形成用ヨーク３を
設置した。着磁結果は、磁石を通常の静磁場３０ｋOeを
印加して着磁したものに対し、１００％と同等であっ
た。
周コイル２を磁路形成用ヨーク３に巻き付けた以外は、
実施例１と同様に着磁ヨークを作製した。ただし磁路形
成用ヨーク３は、材質 SS400、長さが２３０mm、磁路形
成用ヨークの内周の外側厚さＹ1 が４０mm、外周の外側
厚さＹ2 が５０mmとした。また、内周コイル１、外周コ
イル２が、それぞれ磁石５、リング状磁性ヨーク４の表
面から０．５mmの位置に、磁石５一極の内外周幅より１
５mm広い間隔で配置されるように磁路形成用ヨーク３を
設置した。着磁結果は、磁石を通常の静磁場３０ｋOeを
印加して着磁したものに対し、１００％と同等であっ
た。
【０００９】
【発明の効果】本発明によれば、未着磁磁石をロータに
組み込んだ後での着磁が可能となるため、精度の良い大
型の磁石ロータが製作可能となり、また作業性、安全性
も大幅に向上できる。
組み込んだ後での着磁が可能となるため、精度の良い大
型の磁石ロータが製作可能となり、また作業性、安全性
も大幅に向上できる。
【図１】本発明の着磁ヨークの一例の部分断面模式図で
ある。 （ａ） 円周面での断面図である。 （ｂ） （ａ）のＡＡ′面の断面図である。
ある。 （ａ） 円周面での断面図である。 （ｂ） （ａ）のＡＡ′面の断面図である。
【図２】本発明の着磁ヨークの別の一例の部分断面模式
図である。
図である。
【図３】永久磁石式大型同期モータの磁石ロータの断面
模式図である。
模式図である。
１‥‥ パルス磁場発生用内周コイル ２‥‥ パルス磁場発生用外周コイル ３‥‥ 磁路形成用ヨーク ４、１４‥ リング状磁性ヨーク ５、１５‥ 永久磁石 ６、１６‥ 磁石間スペーサ Ｃ1 ‥‥‥ 内周コイル幅 Ｃ2 ‥‥ 外周コイル幅 Ｃ3 ‥‥ 内外周コイル長さ Ｍ1 ‥‥ 内周磁石幅 Ｍ2 ‥‥ 外周磁石幅 Ｍ3 ‥‥ 内周磁石長さ Ｙ1 ‥‥ 磁路形成用ヨークの内周の外側厚さ Ｙ2 ‥‥ 磁路形成用ヨークの外周の外側厚さ
Claims (3)
- 【請求項１】 リング状磁性ヨークと、該リング状磁性
ヨーク内周に組み込まれた複数の永久磁石を備えた大型
同期モータ用ロータの着磁ヨークにおいて、該ロータの
外周及び内周の両側にパルス磁場発生用コイルを配置し
てなることを特徴とする着磁ヨーク。 - 【請求項２】 磁場発生用コイルが中空である請求項１
に記載の着磁ヨーク。 - 【請求項３】 磁場発生用コイルが磁路形成用ヨークに
巻き付けられている請求項１または２に記載の着磁ヨー
ク。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19862996A JPH1052007A (ja) | 1996-07-29 | 1996-07-29 | 着磁ヨーク |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19862996A JPH1052007A (ja) | 1996-07-29 | 1996-07-29 | 着磁ヨーク |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1052007A true JPH1052007A (ja) | 1998-02-20 |
Family
ID=16394386
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19862996A Pending JPH1052007A (ja) | 1996-07-29 | 1996-07-29 | 着磁ヨーク |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1052007A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020014699A (ko) * | 2000-08-10 | 2002-02-25 | 다니구찌 이찌로오, 기타오카 다카시 | 영구 자석 회전자의 착자 장치 |
| EP1517428A2 (en) * | 2003-09-17 | 2005-03-23 | LG Electronics Inc. | magnetizer of a permanent magnetic rotor |
| KR100914792B1 (ko) * | 2001-06-13 | 2009-09-02 | 니혼 덴산 산쿄 가부시키가이샤 | 기어드 모터 |
| WO2013140400A1 (en) * | 2012-03-20 | 2013-09-26 | Shlakhetski Victor | Brushless dc motor |
| EP2722971A3 (en) * | 2012-10-16 | 2017-07-26 | Samsung Electronics Co., Ltd | Motor and washing maching having the same |
-
1996
- 1996-07-29 JP JP19862996A patent/JPH1052007A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020014699A (ko) * | 2000-08-10 | 2002-02-25 | 다니구찌 이찌로오, 기타오카 다카시 | 영구 자석 회전자의 착자 장치 |
| KR100914792B1 (ko) * | 2001-06-13 | 2009-09-02 | 니혼 덴산 산쿄 가부시키가이샤 | 기어드 모터 |
| EP1517428A2 (en) * | 2003-09-17 | 2005-03-23 | LG Electronics Inc. | magnetizer of a permanent magnetic rotor |
| EP1517428A3 (en) * | 2003-09-17 | 2005-05-11 | LG Electronics Inc. | magnetizer of a permanent magnetic rotor |
| WO2013140400A1 (en) * | 2012-03-20 | 2013-09-26 | Shlakhetski Victor | Brushless dc motor |
| US9407129B2 (en) | 2012-03-20 | 2016-08-02 | Vastech Holdings Ltd. | Brushless DC motor |
| EA028494B1 (ru) * | 2012-03-20 | 2017-11-30 | Вастек Холдингз Лтд. | Бесщеточный электродвигатель постоянного тока |
| EP2722971A3 (en) * | 2012-10-16 | 2017-07-26 | Samsung Electronics Co., Ltd | Motor and washing maching having the same |
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