JPH0531632A - 薄肉貴金属パイプ部品の製造方法 - Google Patents
薄肉貴金属パイプ部品の製造方法Info
- Publication number
- JPH0531632A JPH0531632A JP20843691A JP20843691A JPH0531632A JP H0531632 A JPH0531632 A JP H0531632A JP 20843691 A JP20843691 A JP 20843691A JP 20843691 A JP20843691 A JP 20843691A JP H0531632 A JPH0531632 A JP H0531632A
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- Japan
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- pipe
- precious metal
- metal pipe
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 パイプの内外径の中心に芯ずれがなく、また
パイプの薄肉部分に変形、破れのない薄肉貴金属パイプ
部品を作る。 【構成】 貴金属パイプ内にCuパイプを嵌入し、次に
所要の外径、内径に伸管加工してクラッドパイプとな
し、次いでこのクラッドパイプの外周を所要の形状に加
工し、然る後所要の長さに切り落とし、Cuパイプを薬
品で除去することを特徴とする。
パイプの薄肉部分に変形、破れのない薄肉貴金属パイプ
部品を作る。 【構成】 貴金属パイプ内にCuパイプを嵌入し、次に
所要の外径、内径に伸管加工してクラッドパイプとな
し、次いでこのクラッドパイプの外周を所要の形状に加
工し、然る後所要の長さに切り落とし、Cuパイプを薬
品で除去することを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医療用、装身具用等の
薄肉貴金属パイプ部品の製造方法に関する。
薄肉貴金属パイプ部品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、薄肉貴金属パイプ部品を製造する
には、自動盤で図6に示す無垢の貴金属棒1をドリルで
切削加工して図7に示すように孔2を穿設してパイプ部
分3を形成し、次のこのパイプ部分3の外周をバイトで
図8に示すように所要の形状に加工し、次いでこの外形
加工したパイプ4を図9に示すように切り落として薄肉
貴金属パイプ部品5を得ていた。
には、自動盤で図6に示す無垢の貴金属棒1をドリルで
切削加工して図7に示すように孔2を穿設してパイプ部
分3を形成し、次のこのパイプ部分3の外周をバイトで
図8に示すように所要の形状に加工し、次いでこの外形
加工したパイプ4を図9に示すように切り落として薄肉
貴金属パイプ部品5を得ていた。
【0003】ところで、上記の薄肉貴金属パイプ部品の
製造方法では、無垢の貴金属棒1を切削加工して孔2を
穿設すると、パイプ部分3の外形の中心と孔2の中心と
が芯ずれすることが多い。またパイプ部分3の外周を所
要の形状に加工したパイプ4の薄肉の部分4aは図10に
示すように変形したり、図11に示すように破れたりする
ことがある。特に外径が2mmで内径が 1.9mm以上、つま
り肉厚が0.05mm以下になると、殆んど上記の変形、破れ
が発生する。
製造方法では、無垢の貴金属棒1を切削加工して孔2を
穿設すると、パイプ部分3の外形の中心と孔2の中心と
が芯ずれすることが多い。またパイプ部分3の外周を所
要の形状に加工したパイプ4の薄肉の部分4aは図10に
示すように変形したり、図11に示すように破れたりする
ことがある。特に外径が2mmで内径が 1.9mm以上、つま
り肉厚が0.05mm以下になると、殆んど上記の変形、破れ
が発生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、パイ
プの内外径の中心に芯ずれがなく、またパイプの薄肉部
分に変形、破れのない薄肉貴金属パイプ部品を作ること
のできる方法を提供しようとするものである。
プの内外径の中心に芯ずれがなく、またパイプの薄肉部
分に変形、破れのない薄肉貴金属パイプ部品を作ること
のできる方法を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の薄肉貴金属パイプ部品の製造方法は、貴金属
パイプ内にCuパイプを嵌入し、次に所要の外径、内径
に伸管加工してクラッドパイプとなし、次いでこのクラ
ッドパイプの外周を所要の形状に加工し、然る後所要の
長さに切り落とし、Cuパイプを薬品で除去することを
特徴とするものである。
の本発明の薄肉貴金属パイプ部品の製造方法は、貴金属
パイプ内にCuパイプを嵌入し、次に所要の外径、内径
に伸管加工してクラッドパイプとなし、次いでこのクラ
ッドパイプの外周を所要の形状に加工し、然る後所要の
長さに切り落とし、Cuパイプを薬品で除去することを
特徴とするものである。
【0006】
【作用】上記のように本発明の薄肉貴金属パイプ部品の
製造方法では、当初より貴金属パイプを用いるので、従
来のように貴金属棒を切削加工して孔を穿設する必要が
なく、従ってパイプの内外径の中心に芯ずれが生じるこ
とがない。また外周を所要の形状に加工する際、貴金属
パイプの内周面にCuパイプがクラッドされているの
で、強度を有し、従って外径加工による材料のフレが防
止され、変形、破れが生じない。
製造方法では、当初より貴金属パイプを用いるので、従
来のように貴金属棒を切削加工して孔を穿設する必要が
なく、従ってパイプの内外径の中心に芯ずれが生じるこ
とがない。また外周を所要の形状に加工する際、貴金属
パイプの内周面にCuパイプがクラッドされているの
で、強度を有し、従って外径加工による材料のフレが防
止され、変形、破れが生じない。
【0007】
【実施例】本発明の薄肉貴金属パイプ部品の製造方法の
一実施例を図によって説明すると、図1に示す内径 1.9
mm、外径 2.2mmのAuパイプ6内に内径1.02mm、外径1.
72mmのCuパイプ7を嵌入し、次にこれを伸管加工して
図2に示すように内径1.0mm、外径 2.0mm、外側のAu
の厚さ 0.1mmのクラッドパイプ8となし、次いでこのク
ラッドパイプ8の外周を図3に示すようにバイトにより
所要の形状に切削加工して外径 1.8mmの薄肉部分8aを
形成し、然る後図4に示すように長さ20mmに順次切り落
とし、この成形パイプ9を10%硝酸液に30分間浸漬して
図5に示すように内側のCuを溶解除去して薄肉貴金属
パイプ部品10を得た。
一実施例を図によって説明すると、図1に示す内径 1.9
mm、外径 2.2mmのAuパイプ6内に内径1.02mm、外径1.
72mmのCuパイプ7を嵌入し、次にこれを伸管加工して
図2に示すように内径1.0mm、外径 2.0mm、外側のAu
の厚さ 0.1mmのクラッドパイプ8となし、次いでこのク
ラッドパイプ8の外周を図3に示すようにバイトにより
所要の形状に切削加工して外径 1.8mmの薄肉部分8aを
形成し、然る後図4に示すように長さ20mmに順次切り落
とし、この成形パイプ9を10%硝酸液に30分間浸漬して
図5に示すように内側のCuを溶解除去して薄肉貴金属
パイプ部品10を得た。
【0008】こうして得た薄肉貴金属パイプ部品10を 1
00個検査した処、内径の中心と外径の中心とが芯ずれし
ているものは皆無であった。また薄肉部分8aには変
形、破れが、全く発生していなかった。
00個検査した処、内径の中心と外径の中心とが芯ずれし
ているものは皆無であった。また薄肉部分8aには変
形、破れが、全く発生していなかった。
【0009】
【発明の効果】以上の通り本発明の薄肉貴金属パイプ部
品の製造方法によれば、パイプの内外径の中心に芯ずれ
がなく、またパイプの薄肉部分に変形、破れのない薄肉
貴金属パイプ部品を容易に作ることができる。
品の製造方法によれば、パイプの内外径の中心に芯ずれ
がなく、またパイプの薄肉部分に変形、破れのない薄肉
貴金属パイプ部品を容易に作ることができる。
【図1】本発明の薄肉貴金属パイプ部品の製造方法の工
程を示す図である。
程を示す図である。
【図2】本発明の薄肉貴金属パイプ部品の製造方法の工
程を示す図である。
程を示す図である。
【図3】本発明の薄肉貴金属パイプ部品の製造方法の工
程を示す図である。
程を示す図である。
【図4】本発明の薄肉貴金属パイプ部品の製造方法の工
程を示す図である。
程を示す図である。
【図5】本発明の薄肉貴金属パイプ部品の製造方法の工
程を示す図である。
程を示す図である。
【図6】従来の薄肉貴金属パイプ部品の製造方法の工程
を示す図である。
を示す図である。
【図7】従来の薄肉貴金属パイプ部品の製造方法の工程
を示す図である。
を示す図である。
【図8】従来の薄肉貴金属パイプ部品の製造方法の工程
を示す図である。
を示す図である。
【図9】従来の薄肉貴金属パイプ部品の製造方法の工程
を示す図である。
を示す図である。
【図10】従来の製造方法により得た薄肉貴金属パイプ部
品の欠陥を示す図である。
品の欠陥を示す図である。
【図11】同じく従来の製造方法により得た薄肉貴金属パ
イプ部品の欠陥を示す図である。
イプ部品の欠陥を示す図である。
6 貴金属(Au)パイプ 7 Cuパイプ 8 クラッドパイプ 8a 薄肉部分 9 成形パイプ 10 薄肉貴金属パイプ部品
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 貴金属パイプ内にCuパイプを嵌入し、
次に所要の外径、内径に伸管加工してクラッドパイプと
なし、次いでこのクラッドパイプの外周を所要の形状に
加工し、然る後所要の長さに切り落とし、Cuパイプを
薬品で除去することを特徴とする薄肉貴金属パイプ部品
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20843691A JP2889743B2 (ja) | 1991-07-25 | 1991-07-25 | 薄肉貴金属パイプ部品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20843691A JP2889743B2 (ja) | 1991-07-25 | 1991-07-25 | 薄肉貴金属パイプ部品の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0531632A true JPH0531632A (ja) | 1993-02-09 |
JP2889743B2 JP2889743B2 (ja) | 1999-05-10 |
Family
ID=16556181
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20843691A Expired - Lifetime JP2889743B2 (ja) | 1991-07-25 | 1991-07-25 | 薄肉貴金属パイプ部品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2889743B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6758004B2 (en) * | 1999-05-14 | 2004-07-06 | Michaels Of Oregon Co. | Firearm barrel manufacturing methods and barrel assemblies |
JP2009050658A (ja) * | 2007-08-29 | 2009-03-12 | Tokuriki Honten Co Ltd | 微小薄肉貴金属パイプの製造方法 |
CN103639655A (zh) * | 2013-11-28 | 2014-03-19 | 江西洪都航空工业集团有限责任公司 | 一种大曲率全型面薄壁件的制造工艺 |
CN104625594A (zh) * | 2013-11-14 | 2015-05-20 | 上海飞轮有色新材料股份有限公司 | 大型汽轮发电机转子用异型截面接头铜管的制造工艺方法 |
CN105414890A (zh) * | 2015-11-24 | 2016-03-23 | 沈阳黎明航空发动机(集团)有限责任公司 | 一种薄壁导管精加工方法 |
CN110449848A (zh) * | 2019-09-23 | 2019-11-15 | 沈阳三科核电设备制造股份有限公司 | 一种堆焊司太立硬质合金薄壁套的加工工艺 |
CN112427890A (zh) * | 2020-11-09 | 2021-03-02 | 中国船舶重工集团公司第七二四研究所 | 消除细长薄壁裂缝线源批量成型中细微变形的方法 |
-
1991
- 1991-07-25 JP JP20843691A patent/JP2889743B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6758004B2 (en) * | 1999-05-14 | 2004-07-06 | Michaels Of Oregon Co. | Firearm barrel manufacturing methods and barrel assemblies |
US7152357B2 (en) | 1999-05-14 | 2006-12-26 | Michaels Of Oregon Co. | Composite firearm barrel assemblies |
JP2009050658A (ja) * | 2007-08-29 | 2009-03-12 | Tokuriki Honten Co Ltd | 微小薄肉貴金属パイプの製造方法 |
CN104625594A (zh) * | 2013-11-14 | 2015-05-20 | 上海飞轮有色新材料股份有限公司 | 大型汽轮发电机转子用异型截面接头铜管的制造工艺方法 |
CN103639655A (zh) * | 2013-11-28 | 2014-03-19 | 江西洪都航空工业集团有限责任公司 | 一种大曲率全型面薄壁件的制造工艺 |
CN105414890A (zh) * | 2015-11-24 | 2016-03-23 | 沈阳黎明航空发动机(集团)有限责任公司 | 一种薄壁导管精加工方法 |
CN110449848A (zh) * | 2019-09-23 | 2019-11-15 | 沈阳三科核电设备制造股份有限公司 | 一种堆焊司太立硬质合金薄壁套的加工工艺 |
CN110449848B (zh) * | 2019-09-23 | 2021-12-17 | 沈阳三科核电设备制造股份有限公司 | 一种堆焊司太立硬质合金薄壁套的加工工艺 |
CN112427890A (zh) * | 2020-11-09 | 2021-03-02 | 中国船舶重工集团公司第七二四研究所 | 消除细长薄壁裂缝线源批量成型中细微变形的方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2889743B2 (ja) | 1999-05-10 |
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