JPH05316303A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH05316303A
JPH05316303A JP4129781A JP12978192A JPH05316303A JP H05316303 A JPH05316303 A JP H05316303A JP 4129781 A JP4129781 A JP 4129781A JP 12978192 A JP12978192 A JP 12978192A JP H05316303 A JPH05316303 A JP H05316303A
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JP4129781A
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English (en)
Inventor
Yasushi Ishida
石田  靖
Kunitoshi Hayashi
邦俊 林
Junichi Suzuki
順一 鈴木
Masahiko Yokota
理彦 横田
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】読取媒体を先行読取を行い、画像信号の最適な
しきい値を自動的に決定すること。 【構成】読取動作に先立って、駆動モータ24を正転駆動
することにより、分離ローラ12a及び給送側搬送ローラ
13に同時に駆動させて原稿10を読取位置まで1枚ずつ分
離搬送して所定長分だけ画像読み取らせた後、前記駆動
モータ24を逆転駆動することにより、分離ローラ12a及
び給送側搬送ローラ13に同時に駆動させて原稿10を読取
開始位置まで戻す。このとき読み取られた画像情報によ
り画像信号の最適なしきい値を決定し、前記駆動モータ
24を再度正転駆動させて読取動作を開始する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】(1)本発明はファクシミリ,複
写機等の画像読取装置に係り、特に読取画像を二値化す
るしきい値を自動的に選択するために先行読取動作を行
う画像読取装置に関するものである。
【0002】(2)本発明はファクシミリ,複写機,イ
メージリーダー等の原稿読取系を有する画像読取装置に
関するものである。
【0003】(3)本発明はファクシミリ装置,複写機
等に適用される画像読取装置に係り、特に読取原稿を順
方向及び逆方向に搬送可能な画像読取装置に関するもの
である。
【0004】
【従来の技術】(1)従来よりファクシミリ,複写機等
に適用される画像読取装置においては、CCD等の光電
変換素子により読み取った画像のアナログ情報を二値化
するためのしきい値を決定する際に、一般に操作者が原
稿の濃淡の程度を判断して「濃く」或いは「薄く」等を
選択できるように構成されており、鉛筆書き等の薄い原
稿を送信しても白く読みとばすことがないように構成さ
れているものが多い。
【0005】(2)従来よりファクシミリ,複写機等の
原稿読取系においては、一般に原稿を搬送手段により所
定速度で光学読取系に搬送して画像を読み取り、画像情
報を記録系に送信するように構成されている。
【0006】上記原稿読取系は、例えば図11に示すよう
に、原稿台111 より供給された原稿112 は、最下側のも
のから予備搬送ローラ113 aと押圧片113 bにより下流
側に給送され、次いで分離ローラ114 a及び摩擦片114
bにより一枚ずつ分離搬送された後、搬送ローラ対115
によって読取位置に搬送されるように構成されている。
【0007】上記読取位置には、密着型イメージセンサ
ー116 に保持されたプラテンガラス117 が、原稿112 の
搬送方向に対して水平に配置されている。上記プラテン
ガラス117 の対向位置には、原稿112 をプラテンガラス
117 に密着させるためのシート状の絶縁性弾性部材118
が設けられている。上記シート状弾性部材118 は、原稿
112 の幅方向に設けられた自由軸119 によってプラテン
ガラス117 上に一定の押圧力が付与されている。
【0008】上記原稿112 は上記プラテンガラス117 の
前後に設けられた一定の隙間δを保って上下に配置した
搬送ガイド120 ,121 間を搬送ローラ対115 によって搬
送され、密着型イメージセンサー116 に保持されたプラ
テンガラス117 上で原稿画像が読み取られる。そして、
画像が読み取られた原稿112 は、下流側に配置した排出
ローラ対122 により図示しない排出トレイに排出され
る。
【0009】(3)従来、ファクシミリ装置,複写機等
に適用される画像読取装置の原稿搬送系においては、固
定読取部に対して原稿を移動させて読み取る装置が一般
に用いられている。例えば、固定された原稿読取部に原
稿を搬送する搬送ローラと、その上流側に原稿載置台か
ら原稿を分離搬送する分離搬送ローラが設けられてい
る。上記原稿載置台に載置された原稿を一枚ずつ分離搬
送して原稿読取部にて原稿画像を読み取るように構成さ
れている。この場合、原稿の読取濃度は、使用者の判断
に委ねられており、『濃く』又は『薄く』の濃度の設定
は、キー操作による手動式で行われていた。
【0010】また複数枚の原稿が連続して原稿読取部に
搬送されないように、分離搬送ローラと搬送ローラとの
間に周速差を設けている。例えば図25に示す装置にあっ
ては、原稿搬送時に分離ローラ131 が搬送ローラ132 に
したがって連れ回りするように駆動伝達系にワンウェイ
クラッチ133 が設けられている。上記ワンウェイクラッ
チ133 は、分離ローラ132 に図の矢印に示す原稿搬送方
向(反時計回り方向)に負荷が加わった場合には駆動力
を伝達せず、原稿搬送方向とは逆方向(時計回り方向)
に負荷が加わったときには駆動力を伝達するように巻方
向が定められている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】(1)しかしながら、
上記従来技術(1)によれば、原稿の濃淡を操作者が判
断するため、原稿を送信する際に一度コピーモードにて
画像の濃淡を確認する必要があり作業に手間取る場合が
あった。
【0012】特にコントラストの低い原稿を読み取る場
合、何度も画像の濃淡を確認する作業を行わなければ、
情報の欠落が生じてしまうため、原稿毎に設定を行う必
要があった。
【0013】(2)しかしながら、上記従来技術(2)
によれば、多数枚の原稿112 を突っ込み過ぎてセットし
た場合や、原稿112 の先端を揃えずにセットした場合
に、分離ローラ114 aへの原稿突入によるショック及び
原稿先端の不揃いの影響によって、正常な原稿の分離搬
送が行われず、原稿112 の重送,連送が生ずるおそれが
あった。
【0014】例えば、図12(a)は利用者が多数枚の原
稿112 をセットした状態を示すもので、最下側の1枚目
の原稿は予備搬送ローラ113 a等の負荷により上流側に
ずれ易く、原稿先端112 aにおいて1枚目の原稿112 が
2枚目の原稿112 より上流側に位置しているため、図12
(b)に示すように、分離搬送部114 a,114 bにおい
て重送112 bが生ずる。
【0015】また図13(a)は利用者が多数枚の原稿11
2 を分離搬送部114 a,114 bまで強く突っ込んでセッ
トした状態を示すもので、原稿先端112 aによって摩擦
片114 bを矢印A方向に押し上げてしまうため、図13
(b)に示すように重送112 bが生じてしまう。
【0016】また、原稿112 をプラテンガラス117 に密
着させた状態で搬送して読み取らせるため、原稿112 は
常に絶縁性のシート状弾性部材118 に接触した状態で搬
送されていた。そのため、原稿112 を多数枚読み取った
場合や、低湿環境下、更には高速読み取りを行った場合
等には、原稿112 とシート状弾性部材118 間に摩擦帯電
を生じ、原稿112 がシート状弾性部材118 に貼り付い
て、搬送ローラ対115 とシート状弾性部材118 間におい
て座屈してジャムが生ずるおそれがあった。特に剛性の
低い原稿(薄紙等)においては、摩擦帯電による影響が
顕著に表れる。
【0017】(3)しかしながら、上記従来技術(3)
によれば、読取濃度を予め設定してしまうために、濃淡
の異なる複数枚の原稿を同時に読み込ませた場合、夫々
の濃度に適合して読み取りを行うことができない。
【0018】また読取濃度を自動的に決定するために
は、一度原稿を読み取る必要があり、読み取った原稿を
排出してしまう画像読取装置では、読取濃度を自動的に
決定しても濃淡の異なる原稿が複数枚あるため再度同じ
濃度で読み直すことができない。たとえ途中まで原稿を
読んで読取濃度を決定し、原稿を逆搬送しようとして
も、摩擦分離を行う分離ローラ131 と原稿との間に滑り
を生ずると、分離ローラ131 と搬送ローラ132 間でジャ
ム(紙づまり)が生じ、分離ローラ131 及び搬送ローラ
132 を単に逆転駆動させただけでは逆搬送することがで
きない。
【0019】更に、原稿を逆搬送する場合、分離ローラ
131 はワンウェイクラッチ133 が緩む方向に駆動するた
めに搬送力がなく、ローラが空回りするため分離ローラ
131と搬送ローラ132 間でジャムを生ずる。
【0020】(1)本発明の目的は、上記従来技術
(1)に示す課題を解決し、読取媒体の先行読み取りを
行うことにより画像信号の最適なしきい値を自動的に決
定することにある。
【0021】(2)本発明の目的は、上記従来技術
(2)に示す課題を解決し、原稿の分離搬送に先立って
原稿先端を揃えることにより、分離搬送手段における重
送,連送を防止することにある。
【0022】また原稿とガイド部材との摩擦を低減して
ガイド部材への摩擦帯電を抑止し、読取部におけるジャ
ムの発生を防止することにある。
【0023】(3)本発明の目的は上記従来技術(3)
に示す課題を解決し、原稿毎に読取濃度を自動設定し、
原稿逆搬送時にジャム,不整列を生ずるのを防止した画
像読取装置を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】(1)前記従来技術
(1)に示す課題(1)を解決し、以下に述べる実施例
に適用される手段は、読取媒体を分離搬送するための分
離手段と、前記読取媒体を読取位置に搬送するための搬
送手段と、前記読取媒体の画像を読み取るための読取手
段と、前記分離手段及び搬送手段を駆動するための駆動
手段と、前記駆動手段より前記給送手段及び分離手段に
駆動力を同時に伝達する伝達手段と有し、前記伝達手段
は駆動手段の正逆転により前記給送手段及び分離手段の
駆動力の伝達方向を切り換えることを特徴とする。
【0025】(2)前記従来技術(2)に示す課題
(2)を解決し、以下に述べる実施例に適用される代表
的な手段は、原稿を読取位置に予備搬送するための予備
搬送手段と、前記原稿を分離搬送するための分離搬送手
段と、前記原稿の画像を読み取るための読取手段と、前
記予備搬送手段及び分離搬送手段との間に設けた原稿搬
送面とのなす角度が鋭角となる原稿先端位置決め部材
と、前記原稿先端位置決め部材を前記角度を保持したま
ま移動させる移動手段とを有することを特徴とする。
【0026】また原稿の画像を読み取るための読取手段
と、前記原稿を読取位置に搬送するための搬送手段と、
前記読取位置に配置した原稿を支持するための支持部材
と、前記支持部材に対向させて配置した前記原稿を支持
部材に密着させるように導くためのガイド部材と、前記
原稿を前記ガイド部材を介して支持部材に押圧するため
の押圧手段と、前記支持部材を原稿搬送面に対してほぼ
垂直方向に移動させるための移動手段とを有することを
特徴とする。
【0027】(3)前記従来技術(3)に示す課題
(3)を解決し、以下に述べる実施例に適用される代表
的な手段は、原稿を分離搬送するための分離搬送手段
と、前記原稿画像を読み取るための読取手段と、前記原
稿を前記読取手段に搬送するための搬送手段と、前記分
離搬送手段及び搬送手段を正逆転駆動するための駆動手
段と、前記駆動手段の正転駆動時のみ前記搬送手段に対
して駆動力を伝達するための第1伝達手段と、前記駆動
手段の逆転駆動時のみ前記分離搬送手段に対して駆動力
を伝達するための第2伝達手段とを有することを特徴と
する。
【0028】また原稿を分離搬送するための分離搬送手
段と、前記原稿画像を読み取るための読取手段と、前記
原稿を前記読取手段に搬送するための搬送手段と、前記
分離搬送手段及び搬送手段を駆動するための駆動手段
と、前記原稿を逆搬送時に、次に分離搬送されるべく待
機している原稿とは接触しない位置に前記原稿を導くた
めのガイド手段とを有することを特徴とする。
【0029】
【作用】(1)前記手段(1)によれば、読取媒体の読
取動作に先立って、駆動手段を正転駆動させて、分離手
段及び搬送手段を駆動させて読取媒体を1枚ずつ分離し
て読取位置まで搬送して画像を読み取らせた後、前記駆
動手段を逆転駆動させて前記分離手段及び搬送手段を駆
動させて読取媒体を読取開始位置まで逆搬送する。この
とき読み取られた画像情報により画像信号の最適なしき
い値を決定することができる。
【0030】(2)前記手段(2)によれば、予備搬送
手段及び分離搬送手段との間に設けた原稿搬送面とのな
す角度が鋭角となる原稿先端位置決め部材を設けたこと
により、利用者の原稿セット状態及び原稿の整合状態に
かかわらず、原稿先端を上記原稿先端位置決め部材が原
稿搬送面となす角度に揃えてから分離搬送を行うことが
できる。
【0031】また読取位置に配置した原稿を支持するた
めの支持部材を、原稿搬送面に対してほぼ垂直方向に移
動させることにより、ガイド部材と支持部材間に一定の
間隙を形成して原稿を搬送することができ、原稿とガイ
ド部材間の摩擦を低減させてガイド部材への摩擦帯電を
抑止することができる。
【0032】(3)前記手段(3)によれば、駆動源手
段を正転駆動させて搬送手段により原稿を読取手段に搬
送して画像を読み取り読取濃度を決定し、次いで駆動手
段を逆転駆動させて分離搬送手段により原稿を逆搬送し
て原稿を読取開始位置まで戻す。
【0033】また前記原稿を逆搬送時に、ガイド手段に
よって次に分離搬送されるべく待機している原稿とは接
触しない位置に戻すことができる。
【0034】
【実施例】〔第1実施例〕
【0035】以下、図面を参照して前記手段(1)を適
用したファクシミリ装置の一実施例について説明する。
図1は画像読取装置の駆動系の正転駆動時を示す斜視説
明図、図2は前記駆動系の逆転駆動時の斜視説明図、図
3は原稿読取系の構成を示す断面図、図4は原稿の先行
読取動作を示す説明図、図5はファクシミリ装置の外観
構成を示す斜視図、図6はファクシミリ装置の概略構成
を示す断面図である。
【0036】装置本体1の上面には、読取媒体である原
稿を複数枚載置することができる原稿載置台2、上記原
稿載置台2上に積載した原稿の幅方向をガイドするスラ
イダー2a、原稿を読み取るための原稿読取部3、テン
キー,ファンクションキー等を設けた操作パネル4、ハ
ンドセット5が夫々設けられている。また上記装置本体
1の側面には、読取後の原稿を排出する原稿排出トレイ
6及び記録後の記録シートを排出するための記録シート
排出トレイ7、及び記録シートを手差し給送するための
手差しトレイ8が夫々設けられている。また、上記原稿
読取部3の下部には感熱記録方式を採用した記録部9が
夫々配置されている。
【0037】次に上記ファクシミリ装置の概略構成につ
いて図6を参照して説明する。先ず原稿読取部3の構成
について説明すると、原稿載置台2に積載された読取媒
体である原稿10は、予備搬送ローラ11a及び押圧片11b
によって分離手段である分離ローラ12a及び摩擦片12b
により構成される自動給送装置(ADF)に搬送され、
最下層の原稿10のみが分離されて搬送手段である給送側
搬送ローラ13a及びバックアップコロ13bと排出側搬送
ローラ14a及びバックアップコロ14bによって夫々挟持
されて搬送される。
【0038】15は原稿画像を読み取るための読取手段で
ある密着型イメージセンサであり、1つのハンジング内
に読取光学系である1次元ラインセンサ,短焦点結像レ
ンズ(登録商標;セルフォックレンズ)アレイ,LED
アレイが収納されている。
【0039】分離搬送された原稿は、上記給送側搬送ロ
ーラ13及び排出側搬送ローラ14によって所定ピッチで搬
送されながら、密着型イメージセンサ15の読取位置に密
着される際に画像を読み取られ、読み取られた画像は光
電変換されて、ファクシミリモードの場合には他機に送
信され、コピーモードの場合には記録部9に転送され
る。そして読み取り後の原稿は原稿排出トレイ6に排出
される。
【0040】次に記録部9の構成について説明すると、
感光ドラム16上に顕画像化された記録画像は、カセット
17よりピックアップローラ18によって1枚ずつ給送され
た記録シート19を感光ドラム16と転写ローラ20との間に
搬送して転写され、次いで定着器21によって転写画像を
定着した後、排出ローラ22によって記録シート排出トレ
イ7に排出される。
【0041】次に前記原稿読取部3における原稿10の頭
出し動作について図3及び図4を参照して説明する。図
3において、後述の駆動源を正転駆動して原稿載置台2
に積載された原稿10のうち最下層の1枚が分離ローラ12
aと摩擦片12bの協働作用によって分離され、更に給送
側搬送ローラ13a及びバックアップコロ13bによって挟
持されて搬送される。
【0042】上記原稿10の先端部が原稿端検出センサー
(以下『DES』と言う)23によって検出されると、図
示しない制御部によって図4に示すように原稿10はDE
S23の位置から読取ラインの位置まで所定量(長さL)
だけ搬送され、所謂頭出しが行われる。上記原稿10は、
長さLだけ搬送される間に画像が読み取られて、その画
像信号を基にしてしきい値を決定する。このとき得られ
たしきい値を用いて、密着型イメージセンサ15の出力で
ある画像信号をデジタル化された画像情報に変換するこ
とになるが、原稿10は先端から長さLだけ搬送されてい
るので、前述の駆動源を逆転駆動して給送側搬送ローラ
13aを逆回転させて原稿10を読み取り前の位置まで戻
す。
【0043】上記原稿10が長さLだけ戻されると、原稿
10の先端部は読取ラインの位置戻っているはずである
が、実際には動力伝達系のバックラッシュ等により戻し
量は不足する場合がある。このバックラッシュの統計を
見積もることは困難であり、機械間のばらつきも大き
い。
【0044】そこで、原稿10の先端部がDES23の位置
より更に上流側に逆搬送する。このときいままでON状
態にあったDES23がOFFすることにより、原稿10の
先端部がDES23の位置より上流側まで戻されたことを
検出することができる。また上記原稿10の戻し動作は、
DES23がOFFしてから更に若干量戻すか、またはD
ES23のしきい値を決めるオペアンプのヒステリシス特
性を適当に選ぶことにより安定する。
【0045】次に前記駆動源を再度正転駆動して搬送ロ
ーラ13a,14aを回転駆動させて原稿10を下流側に搬送
して、先端部がDES23を通過したら頭出し動作を行い
読取動作を開始する。このとき前述したしきい値を用い
て画像信号をデジタル化し、画像情報に変換しながら読
取動作を行う。
【0046】ここで前述した原稿読取部3の駆動系の構
成について図1を参照して説明する。24は駆動源である
駆動モータであって、前記分離ローラ12a及び給送側搬
送ローラ13aを駆動するものである。上記駆動モータ24
の回転軸にはモータギヤ24aが固定されており、このモ
ータギヤ24aより伝達ギヤ25,アームギヤ26に駆動力が
伝達される。上記アームギヤ26の回転軸には揺動アーム
27が固定されており、アームギヤ26の回転に伴って揺動
するように構成されている。この揺動アーム27の両端に
は、分離ローラ12a側に駆動力を伝達する揺動ギヤ28a
及び給送側搬送ローラ13aに駆動力を伝達する揺動ギヤ
28bが夫々アームギヤ26に噛合している。
【0047】先ず分離ローラ12a側の駆動伝達系につい
て説明すると、29a,30aは揺動アーム27が揺動した際
に揺動ギヤ28aが噛合する伝達ギヤである。上記伝達ギ
ヤ29a,30aは回転軸31,32の一端に夫々固定されてお
り、その回転軸31,32の他端には伝達ギヤ29b,30bが
夫々固定されている。
【0048】上記伝達ギヤ29bは伝達ギヤ33と噛合して
おり、伝達ギヤ33は分離ローラ12aの側面に取り付けら
れた分離ギヤ12bとワンウェイクラッチ34を介して連結
されている。また上記伝達ギヤ30bは分離ギヤ12cと噛
合している。
【0049】次に給送側搬送ローラ13a側の駆動伝達系
について説明すると、35a,35bは揺動アーム27が揺動
した際に揺動ギヤ28bが噛合する伝達ギヤである。この
伝達ギヤ35a,35bは伝達ギヤ36と噛合している。上記
伝達ギヤ36の側面には小径のプーリギヤ37が同軸状に固
定されており、また給送側搬送ローラ13aの回転軸端に
はプーリギヤ38が固定されている。上記プーリギヤ37と
プーリギヤ38間には、タイミングベルト39が張設されて
いる。
【0050】次に上記駆動系の動作について図1及び図
2を参照して説明する。図1において原稿10の先行読取
動作及び送信時においては、駆動モータ24を矢印方向
(時計回り方向)に正転駆動する。この時モータギヤ24
a,伝達ギヤ25を介してアームギヤ26を矢印に示す時計
回り方向に回転させる。このときアームギヤ26に取り付
けられた揺動アーム27は矢印A方向に揺動して、その一
端に取り付けられた揺動ギヤ28aは伝達ギヤ29aに噛合
する。
【0051】上記揺動ギヤ28aの回転により伝達ギヤ29
a,29bは時計回り方向に回転して、伝達ギヤ29bに噛
合する伝達ギヤ33が反時計回り方向に回転する。この時
ワンウェイクラッチ34は締まる方向に回転するので駆動
力が分離ローラ12aに伝達されて反時計回り方向に回転
する。尚、上記ワンウェイクラッチ34は時計回り方向に
は駆動力を伝達しないように巻方向が定められている。
【0052】従って、駆動モータ24が正転駆動した場合
に、分離ローラ12aは反時計回り方向に回転し、図示し
ない原稿は図1の矢印Cに示すように給送側搬送ローラ
13aに搬送される。
【0053】また前記揺動アーム27の矢印A方向の揺動
によってその他端に取り付けられた揺動ギヤ28bは伝達
ギヤ35aと噛合し、揺動ギヤ28bの回転により伝達ギヤ
35aを介して伝達ギヤ36を反時計回り方向に回転させ
る。このとき上記伝達ギヤ36の側面に一体的に取り付け
られたプーリギヤ37も同方向に回転して、タイミングベ
ルト39を介して連結されたプーリギヤ38を反時計回り方
向に回転駆動する。
【0054】従って、駆動モータ24が正転駆動した場合
に、給送側搬送ローラ13aは反時計回り方向に回転し、
図示しない原稿は図1の矢印Cに示すように排出側搬送
ローラ14a側に搬送される。
【0055】尚、上記給送側搬送ローラ13aへの駆動力
の伝達にタイミングベルト39を用いたが、ギヤ列駆動に
しても良い。また本実施例では、通常のADFに採用さ
れるように、(分離ローラ12aの周速)<(給送側搬送
ローラ13aの周速)になるようにギヤ減速系を設定して
いる。そこで、原稿10の先端が給送側搬送ローラ13aと
バックアップコロ13b間に挟持されて搬送されると、分
離ローラ12aは原稿10によって引っ張られるので、ワン
ウェイクラッチ34による駆動力の伝達はすべり状態にな
る。
【0056】次に原稿10の先行読取動作終了後、先端部
をDES23近傍まで戻す動作について図2を参照して説
明する。駆動モータ24を矢印方向(反時計回り方向)に
逆転駆動すると、モータギヤ24a,伝達ギヤ25を介して
アームギヤ26を矢印に示す反時計回り方向に回転させ
る。このときアームギヤ26に取り付けられた揺動アーム
27は矢印B方向に揺動して、その一端に取り付けられた
揺動ギヤ28aは伝達ギヤ30aに噛合する。
【0057】上記揺動ギヤ28aの回転により伝達ギヤ30
a,30bは反時計回り方向に回転して、伝達ギヤ30bに
噛合する分離ギヤ12cが時計回り方向に回転する。この
時ワンウェイクラッチ34を介在させずに駆動力が分離ロ
ーラ12aに伝達されて時計回り方向に回転する。
【0058】また前記揺動アーム27の矢印B方向の揺動
によってその他端に取り付けられた揺動ギヤ28bは伝達
ギヤ35bと噛合し、揺動ギヤ28bの回転により伝達ギヤ
35bを介して伝達ギヤ36を時計回り方向に回転させる。
このとき上記伝達ギヤ36の側面に一体的に取り付けられ
たプーリギヤ37も同方向に回転して、タイミングベルト
39を介して連結されたプーリギヤ38を時計回り方向に回
転駆動する。
【0059】従って、駆動モータ24が逆転駆動した場合
に、分離ローラ12a及び給送側搬送ローラ13aは夫々時
計回り方向に回転し、図示しない原稿は図2の矢印Dに
示すようにDES23側に逆搬送される。そして、原稿10
の先端がDES23より上流側に戻った後に、先行読取動
作によって決定されたしきい値を用いて再度駆動モータ
24を正転駆動して読取動作を開始する。これによって、
従来のように操作者が読取画像の濃淡を判断する等の作
業は不要となり、原稿画像に応じて応じてしきい値を自
動的に決定して原稿10の読取を確実に行うことが可能と
なる。
【0060】尚、原稿10を図2に示す矢印D方向に搬送
する場合には、分離ローラ12aに対する駆動減速系を、
分離ローラ12aの周速が給送側搬送ローラ13aの周速と
同じか僅かに速くなるように設定しておけば、分離ロー
ラ12aと給送側搬送ローラ13aとの間で原稿10がたるむ
ことを防止できる。
【0061】また前述した画像読取装置の形態として
は、ファクシミリ装置に限定されるものではなく、コン
ピュータ等の情報処理機器の画像入力機器として用いら
れるもの、リーダ等と組み合わせた複写装置等の形態を
とるものであっても良い。
【0062】〔第2実施例〕以下、図面を参照して前記
手段(2)を適用した画像読取装置装置の一実施例につ
いて説明する。図7は画像読取装置の概略構成を示す断
面図、図8は原稿先端位置決め部材の構成を示す説明図
である。
【0063】41は原稿載置台42に積載された原稿であっ
て、原稿41は予備搬送手段である予備搬送ローラ43a及
び押圧片43bによって下流側に搬送される。上記原稿41
は、分離搬送手段である分離ローラ44a及び摩擦片44b
によって最下側の原稿41のみが分離されて搬送手段であ
る搬送ローラ45a及び押圧コロ45bと排出ローラ46a及
び押圧コロ46bによって夫々挟持されて搬送される。
【0064】47は原稿画像を読み取るための読取手段で
ある密着型イメージセンサであり、1つのハンジング内
に読取光学系である1次元ラインセンサ,短焦点結像レ
ンズアレイ,LEDアレイが収納されている。上記密着
型イメージセンサ47の上面には、原稿43を支持する支持
部材であるプラテンガラス48が搬送方向に対して水平に
保持されている。上記プラテンガラス48に対向する位置
には、原稿41をプラテンガラス28に密着させるように導
くためのガイド部材である絶縁性のシート状弾性部材49
が設けられている。上記シート状弾性部材49は、裏面側
に配置された原稿41の幅方向に設けられた押圧手段であ
る自由軸50によってプラテンガラス48に対して一定の押
圧力が付与されている。
【0065】前記予備搬送ローラ43aと分離搬送ローラ
44aとの間であって、下搬送ガイド51a側には、原稿41
の先端を位置決めするための原稿先端位置決め部材52が
設けられている。上記原稿先端位置決め部材52は、図8
に示すように一端を移動手段であるソレノイド53の可動
板金53aにピン54を中心に回動可能に取り付けられてお
り、原稿搬送面とのなす角度が鋭角となるように保持さ
れている。上記ソレノイド53をON,OFFさせること
により、原稿先端位置決め部材52を図7の矢印B方向に
移動させることができる。また上記ソレノイド53は、板
金55によって保持されており、一端をソレノイド53に、
他端を図示しないシャーシに夫々ビス止めされている。
【0066】ここで上記原稿41を原稿積載台42にセット
してから、排出するまでの搬送動作について説明する。
原稿41が原稿載置台42に沿って予備搬送ローラ43aに差
し込まれると、図示しない原稿有無センサーにより原稿
41の検知によりソレノイド53がONして、図7に示すよ
うに、原稿端位置決め部材52の先端部を下搬送ガイド51
aより突出させる。
【0067】上記原稿41は、予備搬送ローラ43a及び押
圧片43bにより、下流側に搬送されて先端部が原稿端位
置決め部材52に突き当たるまで搬送される。このとき、
上記原稿41は、原稿端位置決め部材52に突き当たった状
態で、予備搬送ローラ43aが回転し続けているため、先
端が不揃いであっても原稿搬送面に対して鋭角に突出し
た原稿端位置決め部材52に沿って原稿先端部が整合され
る。
【0068】上記ソレノイド53は、所定時間経過後タイ
マー(図示せず)によってOFFし、原稿端位置決め部
材52は下搬送ガイド51aより下側に移動して待機する。
更に先端部を整合された原稿41は、予備搬送ローラ43a
及び押圧片43bによって下流側に搬送され、分離搬送ロ
ーラ44a及び摩擦片44bによって、1枚ずつ分離搬送さ
れる。分離搬送された原稿41は、更に下流側に搬送され
搬送ローラ45a及び押圧コロ45bによって、画像読取位
置であるプラテンガラス48上に搬送される。
【0069】上記原稿41は、上搬送ガイド51bと下搬送
ガイド51a間を、搬送ローラ45aによりピッチ搬送さ
れ、密着型イメージセンサー47によって原稿画像が読み
取られ、読み取られた画像は光電変換されて、ファクシ
ミリモードの場合には他機に送信され、コピーモードの
場合には記録部に転送される。そして画像読取後の原稿
41は、排出ローラ46a及び押圧コロ46bによって装置外
に設けられた図示しない排出トレイに排出される。
【0070】上記構成によれば、多数枚の原稿41をセッ
ト状態にかかわらず、原稿先端位置決め部材52によって
整合させて分離搬送するため、分離搬送ローラ44aにお
いて重送,連送が生ずるのを防止することができ、安定
した搬送動作を維持することができる。
【0071】尚、上記原稿先端位置決め部材52及びソレ
ノイド53は、上搬送ガイド51b側に配置することも可能
である。また上記原稿先端位置決め部材52及びソレノイ
ド53は、予備搬送ローラ43aと分離搬送ローラ44aとの
間であるなら、任意の位置に複数箇所に設けることも可
能である。また移動手段はソレノイド53に限定されるも
のではなく、原稿先端位置決め部材52の材質も板金,樹
脂等の剛性を有するものであれば種々のものを使用する
ことが可能である。
【0072】〔第3実施例〕次に前記第2実施例に示す
画像読取装置の他の実施例について図面を参照して説明
する。図9は画像読取装置の概略構成を示す断面図、図
10は読取手段の昇降機構を示す斜視図である。尚、画像
読取装置の概略構成は前記第2実施例と同様であり、同
一番号を付した部材については説明を省略する。
【0073】図9において、画像読取位置に配置された
シート状弾性部材49の下流側端部は、ソレノイド56と連
結した板金57に固定されている。また密着型イメージセ
ンサー47は、以下に述べる移動手段である昇降機構によ
り原稿搬送面に対してほぼ垂直方向に移動させることが
できる。
【0074】上記密着型イメージセンサー47の移動手段
である昇降機構について図10を参照して説明する。密着
型イメージセンサー47の幅方向両端部には、突起47aが
突設されており、下方で回転するカム58に当接して上記
密着型イメージセンサー47を上下方向に移動させること
ができる。上記カム58は、カム軸59に固定されており、
このカム軸59は上記密着型イメージセンサー57を位置決
め保持している支持板60に、図9に示す軸受61を介して
回転可能に取り付けられている。上記カム軸59の一端に
はギヤ62が固定されており、また排出ローラ46aの排出
ローラ軸63には制御クラッチ64が固定されている。この
制御クラッチ64のクラッチギヤ65とギヤ62との間にはベ
ルト66が架設されており、このベルト66を介して排出ロ
ーラ46aから駆動力をギヤ62に伝達するものである。
【0075】上記制御クラッチ64は、制御環64aの爪46
bを、支持板68に固定されたソレノイド67に設けた爪67
aにより係止した場合に、排出ローラ軸63の回転がクラ
ッチギヤ65に伝達されず、爪64bが爪67aとの係止状態
を解除した場合のみ、排出ローラ軸63の回転がクラッチ
ギヤ65に伝達されるように構成されている。また上記排
出ローラ軸63は、予備搬送ローラ43a,分離搬送ローラ
44a,搬送ローラ45aと図示しないギヤ列を介して駆動
源であるモータより駆動力を伝達されるものである。
【0076】ここで上記原稿41のプラテンガラス48上に
おける読取動作について説明する。原稿41は搬送ローラ
45a及び押圧コロ45bにより搬送されて先端部が排出ロ
ーラ46a及び押圧コロ46b間に達するまでは、シート状
弾性部材49によって一定の押圧力を付与される。このと
き上記原稿41は、プラテンガラス48上に密着させられて
読取が行われる。
【0077】次に原稿41の先端部が排出ローラ46a及び
押圧コロ46b間に到達すると、密着型イメージセンサー
47に保持されたプラテンガラス48は、ソレノイド67の爪
67aと制御環64aの爪64bとの係止が解除されて、カム
58の作用により原稿41に密着するように移動する。上記
プラテンガラス48の移動が終了した時、前記シート状弾
性部材49は、ソレノイド56の働きにより自由軸50と共に
上方向に引き上げられ原稿41と一定の間隙を形成する。
この時原稿41は、搬送ローラ45a及び排出ローラ46a間
で付与される張力によりプラテンガラス48に密着されて
搬送され、画像を読み取られる。
【0078】更に上記原稿41の後端が搬送ローラ45a及
び押圧コロ45b間を通過した場合には、ソレノイド56の
働きにより前記シート状弾性部材49はフリーの状態にな
り、前記自由軸50と共に原稿51を押圧してプラテンガラ
ス48上に密着させる。その後上記密着型イメージセンサ
ー47に保持されたプラテンガラス48は、カム58の作用に
より、元の位置まで下がって画像を読み取る。そして、
画像を読み取られた原稿41は、排出ローラ46a及び押圧
コロ46bによって図示しない排出トレイに排出される。
【0079】上記構成によれば、原稿41がプラテンガラ
ス48上を搬送される場合、原稿41の先端及び後端のみを
前記シート状弾性部材49に接触して搬送されるため、原
稿41とシート状弾性部材49間の摩擦は低減され、前記シ
ート状弾性部材49の摩擦帯電を抑止することができる。
よって、原稿41として薄紙を使用しても、シート状弾性
部材49に貼り付くことにより生ずるジャムを防止するこ
とかできる。
【0080】上記密着型イメージセンサー47の昇降機構
において、カム58に対する駆動力の伝達は、搬送ローラ
45a等より行っても良く、昇降機構もカム58に限定され
ず、他の手段であってもよい。
【0081】また前述した画像読取装置の形態として
は、ファクシミリ装置に限定されるものではなく、コン
ピュータ等の情報処理機器の画像入力機器として用いら
れるもの、リーダ等と組み合わせた複写装置等の形態を
とるものであっても良い。
【0082】〔第4実施例〕次に前記手段(3)を適用
した画像読取装置の一実施例について図面を参照して説
明する。図14は原稿搬送系の斜視説明図、図15は画像読
取装置の概略構成を示す断面図、図16は制御系を示すブ
ロック図、図17は原稿の読取動作を示すフローチャー
ト、図18は読取動作時の各部の動作を示すタイミングチ
ャートである。
【0083】先ず画像読取装置の概略構成について図15
を参照して説明する。71は複数枚の原稿72を載置可能な
原稿台であり、この原稿台71に積載された原稿72は、幅
方向に移動可能なスライダー71aによって幅方向の位置
決めがなされる。73a,73bは上記原稿台71に積載され
た原稿72を搬送するための予備搬送ローラ及び押圧片で
ある。原稿72は挿入口74より挿入され原稿有無センサー
75により原稿72の存在が検出されると、上記予備搬送ロ
ーラ73aを駆動して下流側に搬送するものである。
【0084】76aは上記原稿72を分離搬送するための分
離搬送手段である分離搬送ローラであり、76bは上記分
離搬送ローラ76aに押圧して摩擦によって積載原稿72を
分離する摩擦片であり、裏面側より押圧バネ76dによっ
て付勢されている。77aは原稿72を原稿読取部に搬送す
るための搬送手段である搬送ローラであり、77bは上記
搬送ローラ77aに押圧して従動回転する押圧コロであ
る。78は原稿72の読取開始及び終了を検出するための原
稿端検出センサーであり、原稿72が読取部にある時にO
N状態となり、原稿読取部にない場合にはOFF状態と
なる。79は原稿画像を読み取るための読取手段である密
着型イメージセンサーであって、ハウジング内に一次元
ラインセンサー,短焦点結像レンズアレイ,LEDアレ
イ等が内蔵されている。80aは読取後の原稿72を排出す
るための排出ローラであり、80bは上記排出ローラ80a
に押圧して従動回転する押圧コロである。
【0085】上記原稿台71に原稿72を載置して挿入口74
より挿入すると、原稿有無センサー75により原稿72の存
在が検出され、予備搬送ローラ73aによって原稿72は最
下側より下流側に順次搬送される。次に分離搬送ローラ
76aによって、原稿72を1枚ずつ分離搬送し、搬送ロー
ラ77a及び押圧コロ77bによって原稿読取部に搬送さ
れ、密着型イメージセンサー79によって画像が読み取ら
れる。
【0086】次に図14を参照して上記画像形成装置の駆
動系の構成について説明する。81は前記分離搬送ローラ
76a及び搬送ローラ77aを駆動するための駆動手段であ
る駆動モーターである。上記駆動モーター81の駆動軸に
設けられたモータギヤ81aは、伝達ギヤ82を介して搬送
ローラ77aの駆動軸77cの端部に取り付けられた伝達ギ
ヤ83の大径部に噛合している。上記伝達ギヤ83の小径部
には、回転軸84の端部に設けられた伝達ギヤ85が噛合し
ている。
【0087】上記駆動軸77c及び回転軸84には、駆動モ
ータ81からの駆動力を伝達する第1,第2伝達手段であ
る第1,第2電磁クラッチ86,87が夫々設けられてい
る。上記第1電磁クラッチ86は、駆動モータ81が正転駆
動時(反時計回り方向に回転)には駆動力を駆動軸77c
に伝達し、駆動モータ81を逆転駆動時(時計回り方向に
回転)には駆動力の伝達を遮断するように制御されてい
る。また上記第2電磁クラッチ87は、駆動モータ81が正
転駆動時には原稿72の先端部が原稿端検出センサー78を
通過すると駆動力の伝達が遮断され、また駆動モータ81
を逆転駆動時には駆動力を回転軸84に伝達するように制
御されている。
【0088】また上記駆動軸77c及び、排出ローラ80a
の回転軸80cには夫々プーリ88,89が取り付けられてい
る。上記プーリ88,89間にはタイミングベルト90が張設
されており、搬送ローラ77aと排出ローラ80aとを同期
させて駆動するものである。また上記回転軸84の他端に
は、伝達ギヤ91が固定されており、分離搬送ローラ76a
の回転軸76cの端部に設けられた伝達ギヤ92と噛合して
いる。また上記回転軸76cと予備搬送ローラ73aの回転
軸73cとの間にはベルト93が張設されており、分離搬送
ローラ76aと予備搬送ローラ73aとを同期して駆動する
ように構成されている。
【0089】次に上記画像形成装置の制御系を図16に示
すブロック図を参照して説明する。94は読み取った画像
情報を記憶するラインメモリや駆動系の動作を制御する
CPU等を内蔵して制御部である。上記制御部94には、
密着型イメージセンサー79により読み取った画像信号
や、原稿有無センサー75及び原稿端検出センサー78から
原稿72の搬送状態を検出する検出信号等が入力し、モー
タドライバー95や、第1,第2電磁クラッチ86,87に対
する駆動制御信号等を出力する。
【0090】次に上記画像読取装置の読取動作について
図17に示すフローチャート及び図18に示すタイミングチ
ャートを参照して説明する。先ずステップS1におい
て、モータドライバー95によって駆動モータ81を正転駆
動する。このとき第1電磁クラッチ86はON状態にあ
り、搬送ローラ77a及び排出ローラ80aは原稿搬送方向
に回転駆動している。
【0091】次にステップS2に移行して原稿台71に積
載して原稿72を挿入口74より挿入して原稿有無センサー
75により検出されると、第2電磁クラッチ87がONし
て、予備搬送ローラ73a及び分離搬送ローラ76aを駆動
させて、最下側の原稿72より1枚ずつ搬送ローラ77aに
分離搬送する。
【0092】次にステップS3に移行して原稿端検出セ
ンサー78によって原稿72が読取開始位置に達したか否か
を判断する。上記原稿端検出センサー78がONになった
ら、ステップS4に移行して密着型イメージセンサー79
を作動させて読取動作を開始する。そして、ステップS
5において原稿72の読取濃度を判定し、適正読取濃度を
決定する。次いでステップS6に移行して上記原稿72が
分離搬送ローラ76aと摩擦片76bに挟持されている間、
即ち原稿72の後端が分離搬送ローラ76aより離れる前に
駆動モータ81の駆動を停止して、原稿72の搬送を中止す
る。
【0093】次にステップS7に移行して第1電磁クラ
ッチ86をOFFして、搬送ローラ77aと排出ローラ80a
の回転をフリーにする。これは、分離搬送ローラ76aが
原稿72との間で滑りを生じた時にジャムを防止するため
である。
【0094】次いでステップS8に移行して前記駆動モ
ータ81を逆転駆動(時計回り方向に回転)する。このと
き駆動モータ81からの駆動力は、第2電磁クラッチ87を
介して分離搬送ローラ76aのみに伝達され、この分離搬
送ローラ76aの時計回り方向の回転によって原稿72は逆
搬送される。このとき原稿72の逆搬送速度は任意であ
り、処理速度を速める観点から速い方が良い。
【0095】次にステップS9において、原稿72の先端
が原稿端検出センサー78を通過してOFFしたら、ステ
ップS10に移行して前記駆動モータ81の逆転駆動を停止
させる。このとき原稿72の先端は読取開始位置に待機し
た状態にある。
【0096】次にステップS11に移行して前記第1電磁
クラッチ86をON、第2電磁クラッチ87をOFFする。
これは次に搬送する原稿72との間隔を空けるためであ
り、分離搬送ローラ76aに駆動力が伝達されて回転駆動
すると、逆搬送した1枚目の原稿72に続いて次の原稿72
を引き出してしまい、原稿間隔がないので原稿端検出セ
ンサー78が1枚目の原稿72の後端を検出できず『1枚目
の原稿を読み終わった』と判断できなくなるのを防止す
るためである。
【0097】次にステップS12に移行して駆動モータ81
を正転駆動して、搬送ローラ77a及び排出ローラ80aを
回転駆動させて逆搬送した原稿72を下流側に搬送し、ス
テップS13において原稿72の先端が原稿端検出センサー
78を通過すると、ステップS14に移行して密着型イメー
ジセンサー79を作動させて、前記決定した読取濃度にし
たがって原稿画像の読取動作を開始する。
【0098】次にステップS15において上記原稿72の後
端が原稿端検出センサー78を通過したか否かを判断し、
通過した場合(ONの場合)にはステップS16に移行し
て原稿有無センサー75により原稿台71に積載されている
原稿72の有無を検出する。また上記原稿72の後端が原稿
端検出センサー78を通過していない場合(OFFの場
合)には、ステップS14に戻って読取動作を続行する。
【0099】上記ステップS16において、積載原稿72が
ある場合には、ステップS17に移行して第2電磁クラッ
チ87をONさせて次の原稿72の分離搬送を行い、再度ス
テップS2〜ステップS16までの動作を繰り返す。また
上記積載原稿72がない場合には、ステップS18に移行し
て排出ローラ80aによって読取後の原稿72を排出させ、
ステップS19に移行して駆動モータ81の駆動を停止さ
せ、読取動作を終了する。以上の動作を図18に示すタイ
ミングチャートに示す。
【0100】上記構成によれば、原稿画像を予め読み取
って読取濃度を自動決定した後、原稿72を読取開始位置
まで逆搬送して読取動作を開始するので、適正濃度で再
度原稿を読み取ることができる。また濃度が異なる複数
枚の原稿72を読み取る場合にも、原稿毎に適正濃度を決
定して読み取ることができる。更に原稿72を逆搬送する
場合、搬送ローラ77aをフリーに回転させることにより
分離搬送ローラ76aと原稿72との間で滑りが生じてもジ
ャムが生ずることなく、読取動作を行うことができる。
【0101】尚、上記実施例で用いた第1電磁クラッチ
86の代わりに円筒バネにより構成されるワンウェイクラ
ッチを用いることも可能である。即ち、駆動モータ81を
正転駆動させて原稿72を読取部に搬送する場合にはバネ
が締まって搬送ローラ77aにトルクを付与し、駆動モー
タ81を逆転駆動させて原稿72を逆搬送する場合にはバネ
が緩んで搬送ローラ77aのトルクが切れて、フリーに回
転するように構成することも可能である。また上記画像
読取装置は、コンピュータ等の情報処理機器の画像入力
装置として用いられるものの他、リーダ等と組み合わせ
た複写装置、更には送受信機能を有するファクシミリ装
置の形態をとるもの等であっても良い。
【0102】〔第5実施例〕次に前記第4実施例に示す
画像読取装置の他の実施例について図面を参照して説明
する。図19は画像読取装置の概略構成を示す断面図、図
20は原稿搬送状態を示す断面図、図21は原稿逆搬送時の
待機位置を示す説明図である。尚、前記第4実施例と同
一部材については同一番号を付して説明を省略する。
【0103】先ず図19を参照して画像読取装置の概略構
成を説明する。本実施例は、前記第4実施例に示す画像
読取装置と概略構成がほぼ同一であり、以下異なる点に
ついて説明する。本実施例の駆動系には、前記第1,第
2電磁クラッチ86,87は用いられておらず、分離搬送ロ
ーラ76aの回転軸に、ワンウェイクラッチ96が取り付け
られており、搬送ローラ77aとの周速差を打ち消してい
る。即ち、分離搬送ローラ76aが下流方向に負荷を受け
る場合、ワンウェイクラッチ96は緩んで、分離搬送ロー
ラ76aは図の矢印a方向にフリーに回転する。よって、
原稿72が搬送ローラ77aによって下流側に搬送されると
き、分離搬送ローラ76aは原稿72に引っ張られて連れ回
りをする。また原稿72が搬送ローラ77aに引っ張られる
以前では、分離搬送ローラ76aは矢印a方向とは逆方向
の負荷を受けるので、ワンウェイクラッチ96は締り、分
離搬送ローラ76aに駆動力が伝達されるように構成され
ている。
【0104】97は原稿72を逆搬送する際に、原稿後端側
より導くためのガイド手段である原稿逃げガイドであ
る。この原稿逃げガイド97は、原稿72の画像を読み取っ
て読取濃度を決定後逆搬送する際に、次に分離搬送され
るべく待機している原稿72とは接触しない待機位置に導
くものである。上記原稿逃げガイド97の先端部には、原
稿下ガイド98に押圧する原稿すくいシート99が取り付け
られている。この原稿すくいシート99は、弾性材よりな
る薄いシート状のものを用いており、原稿72を下流側に
搬送する場合には、原稿すくいシート99と原稿下ガイド
98との間を原稿72を通過させることができ、原稿72を逆
搬送する場合には、原稿72の後端をすくい上げて原稿逃
げガイド97に導くものである。
【0105】また原稿72は読取部100 において、原稿押
さえ部材101 によって押圧するように構成されている。
更に読取手段としては、光源102 によって原稿面を照射
して反射光をミラー103 ,レンズ等を介して図示しない
光電変換素子に結像させるように構成されている。
【0106】次に上記画像読取装置の読取動作について
図20及び図21を参照して説明する。先ず図20において、
原稿台71に積載された原稿72は、予備搬送ローラ73aに
よって先端をさばかれながら分離搬送ローラ76aに搬送
される。上記分離搬送ローラ76aは摩擦片76bとの摩擦
力の差により、積載原稿72の最下側より一枚ずつ引き出
して下流側の搬送ローラ77aに搬送する。
【0107】上記分離搬送された原稿72は、原稿すくい
シート99と原稿下ガイド98との間を通過して、搬送ロー
ラ77a及び押圧コロ77bにより読取部100 に搬送され、
原稿画像が読み取られる。上記原稿72の後端が原稿端検
出センサー78を通過してセンサーがOFFしたところ
で、前記駆動モータ81の駆動を停止して原稿72の搬送を
中止する。ここで読み取った画像に基づいて読取濃度を
決定し、前記駆動モータ81を逆転駆動させて原稿72を読
取開始位置まで逆搬送する。
【0108】上記原稿72は、図21に示すように原稿端検
出センサー78をONさせながら搬送ローラ77a及び押圧
コロ77bにより上流側に搬送され、原稿すくいシート99
によって後端をすくい上げられ、次に搬送される積載原
稿72とは隔離された原稿逃げガイド97へ搬送される。上
記原稿72は待機中の積載原稿72に接触しないので、逆搬
送による不整列,ジャム等は引き起こさない。
【0109】上記逆搬送された原稿72の先端が原稿端検
出センサー78を通過してセンサーをOFFさせると前記
駆動モータ81の逆転駆動を停止する。そして前記駆動モ
ータ81を再度正転駆動して、原稿逃げガイド97に待機し
ている原稿72を読取部100 に搬送する。搬送ローラ77a
及び押圧コロ77bによって搬送された原稿72は原稿端検
出センサー78を通過してセンサーがONすると、前述し
た読取濃度にしたがって読取が開始され、原稿72の後端
が原稿端検出センサー78を通過してセンサーがOFFす
ると読取が終了し、読み取り後の原稿72は、排出ローラ
80a及び押圧コロ80bによって装置外に排出される。そ
して,次の原稿72が分離搬送されて、前述した濃度決
定,逆搬送,搬送動作による読取動作が繰り返される。
【0110】上記構成によれば、原稿画像を予め読み取
って読取濃度を自動決定した後、原稿72を読取開始位置
まで逆搬送して読取動作を開始するので、適正濃度で再
度原稿を読み取ることができる。また濃度が異なる複数
枚の原稿72を読み取る場合にも、原稿毎に適正濃度を決
定して読み取ることができる。また逆搬送した原稿72が
空転して搬送力のない分離搬送ローラ76aの影響を受け
ない位置に搬送されるので、分離搬送ローラ76aの空転
によるジャムを生ずることがない。更に逆搬送した原稿
は、次に搬送される積載原稿に接触することがないの
で、原稿の不整列を防止することができる。
【0111】尚、上記第5実施例において、逆搬送する
際の原稿72の待機位置は、図22に示すように原稿下ガイ
ド98側であっても良い。
【0112】また上記原稿72を逆搬送する場合の原稿後
端を逃がす手段としては、原稿すくいシート99の他に、
図23に示すように、原稿逃げガイド97の端部に回動可能
に取り付けた回動部材104 によって行うことも可能であ
る。上記回動部材104 は、原稿72の分離搬送時には、上
側に回動して原稿72を通過させ、逆搬送時は原稿下ガイ
ド98上に当接した状態で原稿後端をすくい上げるもので
ある。
【0113】更に上記回動部材104 は、図24に示すよう
に、原稿下ガイド98上に回動可能に取り付けることも可
能である。上記回動部材104 は、原稿72を分離搬送時に
は、原稿下ガイド98の一部に収納されて原稿72を通過さ
せ、逆搬送時には原稿逃げガイド97側に回動して原稿後
端を原稿逃げガイド97に導くものである。
【0114】
【発明の効果】(1)本発明は前述したように、読取動
作に先立って、駆動手段を正逆転駆動させて読取媒体の
先行読取動作を行い、このとき読み取られた画像情報に
より画像信号の最適なしきい値を決定することにより、
従来のように操作者が読取画像の濃淡を判断してしきい
値を決定する等の作業は不要となり、簡易な構成で読取
画像に応じた確実な読取動作を行うことができる。
【0115】また前記読取媒体の搬送・戻しを行って
も、分離手段及び搬送手段の両方を同時に駆動するた
め、読取媒体搬送時にたるみ,しわ,ジャム,斜行等が
生ずるのを防止できる。
【0116】(2)本発明は前述したように、予備搬送
手段及び分離搬送手段との間に設けた原稿搬送面とのな
す角度が鋭角となる原稿先端位置決め部材を設けたこと
により、利用者の原稿セット状態及び原稿の整合状態に
かかわらず、原稿先端を上記原稿先端位置決め部材が原
稿搬送面とのなす角度に揃えることができるので、分離
搬送手段における原稿の重送,連送を防止し、安定した
原稿の分離搬送を行うことができる。
【0117】特に、多数枚の原稿をセットした場合、1
枚目の原稿先端が2枚目の原稿先端より上流側に位置す
る場合に、重送,連送を防止する効果は大である。
【0118】また読取位置に配置した原稿を支持するた
めの支持部材を、原稿搬送面に対してほぼ垂直方向に移
動させることにより、ガイド部材と支持部材間に一定の
間隙を形成して原稿を搬送することができ、原稿とガイ
ド部材間の摩擦を低減させてガイド部材への摩擦帯電を
抑止し、原稿がガイド部材に貼り付いてジャムが生ずる
のを防止することができる。
【0119】更に前記ガイド部材が前記支持部材と一定
の間隙を形成している間は、原稿は支持部材によって支
持されると共に、読取位置の上流側及び下流側に配置し
た搬送手段によって挟持されて搬送されるため、原稿に
付与される張力によって、確実に支持部材に密着させて
搬送することができる。
【0120】(3)本発明は前述したように、原稿画像
を予め読み取って読取濃度を自動決定した後、原稿を読
取開始位置まで逆搬送して読取動作を開始するので、適
正濃度で再度原稿を読み取ることができる。また濃度が
異なる複数枚の原稿を読み取る場合にも、原稿毎に適正
濃度を決定して読み取ることができる。
【0121】また原稿を逆搬送する場合、搬送手段をフ
リーに回転させることにより分離搬送手段と原稿との間
で滑りが生じてもジャムが生ずることなく、読取動作を
行うことができる。
【0122】更に逆搬送した原稿が空転して搬送力のな
い分離搬送手段の影響を受けない位置に搬送する場合に
は、分離搬送手段の空転によるジャムを生ずることがな
い。更に逆搬送した原稿は、次に搬送される積載原稿に
接触することがないので、原稿の不整列を防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像読取装置の駆動系の正転駆動時を示す斜視
説明図である。
【図2】前記駆動系の逆転駆動時の斜視説明図である。
【図3】原稿読取系の構成を示す断面図である。
【図4】原稿の先行読取動作を示す説明図である。
【図5】ファクシミリ装置の外観構成を示す斜視図であ
る。
【図6】ファクシミリ装置の概略構成を示す断面図であ
る。
【図7】第2実施例における画像読取装置の概略構成を
示す断面図である。
【図8】第2実施例における原稿先端位置決め部材の構
成を示す説明図である。
【図9】第3実施例における画像読取装置の概略構成を
示す断面図である。
【図10】第3実施例における読取手段の昇降機構を示
す斜視図である。
【図11】従来の画像読取装置の断面図である。
【図12】従来の原稿の重送,連送状態を示す断面図で
ある。
【図13】従来の原稿の重送,連送状態を示す断面図で
ある。
【図14】第4実施例における原稿搬送系の斜視説明図
である。
【図15】第4実施例における画像読取装置の概略構成
を示す断面図である。
【図16】第4実施例における制御系を示すブロック図
である。
【図17】第4実施例における原稿の読取動作を示すフ
ローチャートである。
【図18】第4実施例における読取動作時の各部の動作
を示すタイミングチャートである。
【図19】第5実施例における画像読取装置の概略構成
を示す断面図である。
【図20】第5実施例における原稿搬送状態を示す断面
図である。
【図21】第5実施例における原稿逆搬送時の待機位置
を示す説明図である。
【図22】第5実施例における原稿後端を逃がす手段の
他例を示す説明図である。
【図23】第5実施例における原稿後端を逃がす手段の
他例を示す説明図である。
【図24】第5実施例における原稿後端を逃がす手段の
他例を示す説明図である。
【図25】従来の原稿搬送系を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…装置本体 2, 42…原稿載置台 2a, 71a…スライダー 3, 100 …原稿読取部 4…操作パネル 5…ハンドセット 6…原稿排出トレイ 7…記録シート排出トレイ 8…手差しトレイ 9…記録部 10, 41, 72…原稿 11a, 43a, 73a…予備搬送ローラ 11b, 43b, 73b…押圧片 12a…分離ローラ 12b…分離片 12c…分離ギヤ 13a…給送側搬送ローラ 13b,14b…バックアップコロ 14a…排出側搬送ローラ 15, 47, 79…密着型イメージセンサ 16…感光ドラム 17…カセット 18…ピックアップローラ 19…記録シート 20…転写ローラ 21…定着器 22, 46a, 80a…排出ローラ 23, 78…原稿端検出センサー 24, 81…駆動モータ 24a, 81a…モータギヤ 25,29a,29b,30a,30b,33,35a,35b,36, 8
2,83,85,91,92…伝達ギヤ 26…アームギヤ 27…揺動アーム 28a,28b…揺動ギヤ 31,32, 76c,80c,84…回転軸 34, 96…ワンウェイクラッチ 37,38はプーリギヤ 39, 90…タイミングベルト 44a, 76a…分離搬送ローラ 44b, 76b…摩擦片 45a, 77a…搬送ローラ 45b,46b, 77b,80b…押圧コロ 46a, 80a…排出ローラ 48…プラテンガラス 49…シート状弾性部材 50…自由軸 51a…下搬送ガイド 51b…上搬送ガイド 52…原稿先端位置決めガイド 53,56,67…ソレノイド 53a…可動板金 54…ピン 55,57…板金 58…カム 59…カム軸 60,68…支持板 61…軸受 62…ギヤ 63…排出ローラ軸 64…制御クラッチ 64a…制御環 64b,67a…爪 65…クラッチギヤ 66…ベルト、 71…原稿台 74…挿入口 75…原稿有無センサー 76d…押圧バネ 77c…駆動軸 86…第1電磁クラッチ 87…第2電磁クラッチ 88,89…プーリ 93…ベルト 94…制御部 95…モータドライバー 97…原稿逃げガイド 98…原稿下ガイド 99…原稿すくいシート 101 …原稿押さえ部材 102 …光源 103 …ミラー 104 …回動部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横田 理彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 読取媒体を分離搬送するための分離手段
    と、 前記読取媒体を読取位置に搬送するための搬送手段と、 前記読取媒体の画像を読み取るための読取手段と、 前記分離手段及び搬送手段を駆動するための駆動手段
    と、 前記駆動手段より前記分離手段及び搬送手段に駆動力を
    伝達する伝達手段と有し、 前記伝達手段は駆動手段の正逆転駆動に応じて前記分離
    手段及び搬送手段に対する駆動力の伝達方向を切り換え
    ることを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記伝達手段は、駆動手段の正逆転駆動
    に応じて分離手段及び搬送手段の正逆回転駆動を同時に
    切り換えることを特徴とする請求項1記載の画像読取装
    置。
  3. 【請求項3】 原稿を読取位置に予備搬送するための予
    備搬送手段と、 前記原稿を分離搬送するための分離搬送手段と、 前記原稿の画像を読み取るための読取手段と、 前記予備搬送手段及び分離搬送手段との間に設けた原稿
    搬送面とのなす角度が鋭角となる原稿先端位置決め部材
    と、 前記原稿先端位置決め部材を前記角度を保持したまま移
    動させる移動手段と、 を有する画像読取装置。
  4. 【請求項4】 原稿の画像を読み取るための読取手段
    と、 前記原稿を読取位置に搬送するための搬送手段と、 前記読取位置に配置した原稿を支持するための支持部材
    と、 前記支持部材に対向させて配置した前記原稿を支持部材
    に密着させるように導くためのガイド部材と、 前記原稿を前記ガイド部材を介して支持部材に押圧する
    ための押圧手段と、 前記支持部材を原稿搬送面に対してほぼ垂直方向に移動
    させるための移動手段と、 を有する画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記ガイド部材は、前記支持部材が原稿
    に対して密着する方向に移動した際に、前記支持部材と
    一定の間隙を形成することを特徴とする請求項4記載の
    画像読取装置。
  6. 【請求項6】 原稿を分離搬送するための分離搬送手段
    と、 前記原稿画像を読み取るための読取手段と、 前記原稿を前記読取手段に搬送するための搬送手段と、 前記分離搬送手段及び搬送手段を正逆転駆動するための
    駆動手段と、 前記駆動手段の正転駆動時のみ前記搬送手段に対して駆
    動力を伝達するための第1伝達手段と、 前記駆動手段の逆転駆動時のみ前記分離搬送手段に対し
    て駆動力を伝達するための第2伝達手段と、 を有する画像読取装置。
  7. 【請求項7】 原稿を分離搬送するための分離搬送手段
    と、 前記原稿画像を読み取るための読取手段と、 前記原稿を前記読取手段に搬送するための搬送手段と、 前記分離搬送手段及び搬送手段を駆動するための駆動手
    段と、 前記原稿を逆搬送時に、次に分離搬送されるべく待機し
    ている原稿とは接触しない位置に前記原稿を導くための
    ガイド手段と、 を有する画像読取装置。
JP4129781A 1992-04-24 1992-04-24 画像読取装置 Pending JPH05316303A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006256762A (ja) * 2005-03-16 2006-09-28 Brother Ind Ltd 給紙装置
JP2015053653A (ja) * 2013-09-09 2015-03-19 ▲うぇい▼強科技股▲ふん▼有限公司 走査画像の校正装置及び校正方法
JP2015128243A (ja) * 2013-12-27 2015-07-09 ニスカ株式会社 画像読取装置
CN107718922A (zh) * 2017-08-18 2018-02-23 王小强 一种书芯胶订联动生产线的翻转***
JP2020182032A (ja) * 2019-04-23 2020-11-05 セイコーエプソン株式会社 画像読取装置、記録装置

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