JPH05315709A - 半導体発光素子及び当該半導体発光素子を用いた光学装置 - Google Patents

半導体発光素子及び当該半導体発光素子を用いた光学装置

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JPH05315709A
JPH05315709A JP4146588A JP14658892A JPH05315709A JP H05315709 A JPH05315709 A JP H05315709A JP 4146588 A JP4146588 A JP 4146588A JP 14658892 A JP14658892 A JP 14658892A JP H05315709 A JPH05315709 A JP H05315709A
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JP
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light emitting
semiconductor light
current blocking
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JP4146588A
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Takeshi Takagi
剛 高木
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Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 AlGaInP系の半導体発光素子におい
て、素子抵抗を低減させ、微小径で発光させながら高出
力を得る。 【構成】 活性層14の上にp−AlGaInP上クラ
ッド層15、p−AlGaAs拡散停止層16、n−A
lGaAs電流阻止層17、p−AlGaAs導電層1
8及びp−GaAsコンタクト層19を積層し、コンタ
クト層19から拡散停止層16までZnを拡散させて電
流通路領域21を形成する。電流通路領域21の中央領
域は拡散停止層16まで達し、電流通路領域21の周辺
領域は導電層18まで形成されていて中央領域よりも浅
くなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体発光素子及び当該
半導体発光素子を用いた光学装置に関する。具体的にい
うと、発光ダイオード(LED)や半導体レーザ素子等
の半導体発光素子に関する。さらに、投光器やポイン
タ、光学式エンコーダや距離センサ等の光学検知装置、
レーザビームプリンタやバーコードリーダ等の光スキャ
ナを備えた装置、光ファイバーモジュールなどの、当該
半導体発光素子を用いた光学装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図1はpn接合を用いて電流狭窄構造を
実現した従来のAlGaInP系半導体発光素子Aの構
造を示す断面図である。従来の半導体発光素子Aにあっ
ては、n−GaAs基板1の上に、n−AlGaInP
下クラッド層2、undoped-AlGaInP活性層3、p
−AlGaInP上クラッド層4、n−AlGaInP
電流阻止層5、p−GaAsコンタクト層6を順次エピ
タキシャル成長させた後、電流阻止層5を貫通させてコ
ンタクト層6から上クラッド層4までZnのようなp型
不純物をドーピングしてp型電流通路領域7を形成して
いる。さらに、コンタクト層6の上面には電流通路領域
7の上方で開口したp側電極8を設け基板1の下面全面
にはn側電極9を設けている。
【0003】しかして、p側電極8から電流を注入する
と、電流阻止層5と上クラッド層4との間は逆バイアス
となって電流が流れず、p側電極8から導入された電流
は電流通路領域7を通って活性層3へ注入される。活性
層3に電流が注入されると、その部分で活性層3が発光
し、発光した光は電流通路領域7を通ってp側電極8の
光出射窓から出射される。したがって、電流狭窄構造の
半導体発光素子Aが実現される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、p型の
AlGaInPはキャリア濃度を高くするのが困難な材
料であって、そのドーピング濃度は5×1017cm-3
度までしか上昇せず、低抵抗化が難しい。このため、A
lGaInP系の半導体発光素子Aにおいて電流狭窄構
造を実現した場合には、n−AlGaInP電流阻止層
5にp型不純物を導入して電流阻止層5の一部分をp型
に反転させたとしても、反転領域(電流通路領域7)の
キャリア濃度を高くすることが困難で素子抵抗が高くな
る。このため微小発光径を得るために電流通路領域7を
小さくしていくと、素子の抵抗が非常に高くなってしま
い、その抵抗による発熱のために光出力の低下や信頼性
の低下を招くという問題があった。
【0005】また、電流通路領域7におけるコンタクト
層6とp型反転した電流阻止層5との間のp−GaAs
/p−AlGaInPのヘテロ接合においては、図2に
示すように、価電子帯のバンド不連続値ΔEvが360
meVと非常に大きいため、有効質量の大きい正孔をヘ
テロ障壁ΔEvを越えてp−GaAsコンタクト層6か
らp−(Al0.2Ga0.8)InP電流阻止層5に注入す
るためには、大きな電圧を加えないと注入できなくな
り、前述のように光出力の低下や信頼性の低下といった
問題があった。
【0006】本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなさ
れたものであり、発光ダイオードや半導体レーザ素子等
のAlGaInP系の半導体発光素子において、電流通
路領域における電流阻止層の抵抗を低減し、微小発光径
化を図りながら素子抵抗を小さくすることを主な目的と
してなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体発光素子
は、活性層の上方にp型上クラッド層、n型電流阻止
層、p型コンタクト層を備えた電流阻止構造を有し、p
型不純物の導入により前記n型電流阻止層の一部を貫通
する電流通路領域を形成された電流狭窄型の半導体発光
素子において、前記活性層を含む主要構成部分にAlG
aInP系材料を用い、前記n型電流阻止層にAlGa
As系材料を用いたことを特徴としている。
【0008】また、本発明の半導体発光素子は、活性層
の上方にp型上クラッド層、n型電流阻止層、p型コン
タクト層を備えた電流阻止構造を有し、p型不純物の導
入により前記n型電流阻止層の一部を貫通する電流通路
領域を形成された電流狭窄型の半導体発光素子におい
て、前記電流通路領域の中央領域と周辺領域とで不純物
導入の深さが異なり、当該中央領域ではn型電流阻止層
の下側接合面よりも深い部分までp型不純物が導入さ
れ、当該周辺領域ではp型コンタクト層の下側接合面よ
りも深く、n型電流阻止層の下側接合面よりも浅い部分
までp型不純物が導入されていることを特徴としてい
る。
【0009】また、本発明の半導体発光素子は、活性層
の上方にp型上クラッド層、n型電流阻止層、p型コン
タクト層を備えた電流阻止構造を有し、p型不純物の導
入により前記n型電流阻止層の一部を貫通する電流通路
領域を形成された電流狭窄型の半導体発光素子におい
て、前記活性層を含む主要構成部分にAlGaInP系
材料を用い、前記n型電流阻止層にAlGaInP系材
料もしくはAlGaAs系材料を用いると共に当該電流
阻止層のAl組成比を上記p型コンタクト層に向かって
減少させたことを特徴としている。
【0010】本発明の半導体発光素子においては、前記
n型電流阻止層と前記p型コンタクト層との間に第1の
p型AlGaAs層を設けてもよい。
【0011】また、本発明の半導体発光素子において
は、前記p型コンタクト層と前記第1のp型AlGaA
s層とのヘテロ接合における価電子帯バンド不連続値
が、p型コンタクト層とn型電流阻止層のp型に反転し
た領域との間における価電子帯バンド不連続値よりも小
さく、p型コンタクト層とp型上クラッド層との間にお
ける価電子帯バンド不連続値よりも小さく設定してもよ
い。
【0012】さらに、本発明の半導体発光素子において
は、前記第1のp型AlGaAs層のAl組成比が、前
記p型コンタクト層に向かって減少させてもよい。
【0013】さらに、本発明の半導体発光素子において
は、前記n型電流阻止層と前記p型上クラッド層との間
に、第2のp型AlGaAs層を設けても良い。
【0014】さらに、本発明の半導体発光素子において
は、前記第2のp型AlGaAs層のキャリア濃度が、
前記n型電流阻止層のp型に反転した領域のp型キャリ
ア濃度よりも低く設定してもよい。
【0015】さらに、本発明の半導体発光素子は、前記
第2のp型AlGaAs層のキャリア濃度が、前記第1
のp型AlGaAs層のキャリア濃度よりも低く設定し
てもよい。
【0016】さらに、本発明の半導体発光素子は、前記
n型電流阻止層、第1のp型AlGaAs層及び第2の
p型AlGaAs層のバンドギャップを、いずれも活性
層のバンドギャップよりも大きくしてもよい。
【0017】さらに、本発明の半導体発光素子は、端面
出射型の素子であってもよく、上面出射型の素子であっ
てもよい。
【0018】さらに、本発明の半導体発光素子は、前記
電流通路領域のp型コンタクト層部分を、エッチングに
より除去もしくは薄く形成してもよい。
【0019】また、本発明の半導体発光素子は、受光素
子や光スキャナ等と共に光学装置に用いることができ
る。
【0020】
【作用】本発明にあっては、活性層や上下クラッド層等
の主要構成部分をAlGaInP系材料によって形成し
た電流狭窄構造の半導体発光素子において、n型電流阻
止層をAlGaAs系材料によって形成している。Al
GaAs系材料は、p型のキャリア濃度を高くすること
ができるので、p型不純物の導入によりn型電流阻止層
をp型に反転させて電流通路領域を形成する場合、電流
阻止層のp型反転領域で高いp型キャリア濃度を得るこ
とができる。このため、電流通路領域の高抵抗化を防止
することができ、低抵抗化を図ることができる。特に、
活性層へ注入する電流を微小領域に狭窄しようとした場
合でも、電流通路領域の低抵抗化を図れ、発熱による光
出力の低下や信頼性の低下を招くことがなく、微小発光
径のAlGaInP系材料による半導体発光素子を実現
することができる。
【0021】また、本発明の半導体発光素子は、電流通
路領域の中央領域と周辺領域とで不純物導入の深さが異
なり、当該中央領域ではn型電流阻止層の下側接合面よ
りも深い部分までp型不純物が導入され、当該周辺領域
ではp型コンタクト層の下側接合面よりも深く、n型電
流阻止層の下側接合面よりも浅い部分までp型不純物が
導入されているので、電流通路領域の周辺領域は少なく
ともコンタクト層の下まで拡散を行なわれているので、
正孔がヘテロ障壁を感じる領域が広くなり、低抵抗化さ
れる。一方、電流通路領域の活性層に近い部分は中央領
域だけであるので、電流狭窄構造により微小発光径で発
光させることができる。
【0022】また、本発明の半導体発光素子は、電流阻
止層のAl組成比をp型コンタクト層に向かって減少さ
せているので、電流阻止層とコンタクト層の間における
価電子帯の不連続(ヘテロ障壁)がなくなり、価電子帯
のエネルギーレベルが電流阻止層とコンタクト層との間
で滑らかに変化し、正孔の移動が容易になって、素子抵
抗を低減させることができる。
【0023】同様に、電流阻止層とコンタクト層の間に
第1のp型AlGaAs層を設けている場合には、第1
のAlGaAs層のAl組成比を、p型コンタクト層に
向かって減少させることにおり、第1のp型AlGaA
s層とコンタクト層の間における価電子帯の不連続をな
くすことができ、一層素子抵抗を低減させることができ
る。
【0024】さらに、第2のp型AlGaAs層のキャ
リア濃度が、n型電流阻止層のp型に反転した領域のp
型キャリア濃度や第1のp型AlGaAs層のキャリア
濃度よりも低く設定すれば、一旦電流狭窄を行なったに
も拘らず、再び電流が広がるということがなく、高い電
流狭窄効果を達成でき、高い発光効率が得られる。
【0025】また、p型コンタクト層の下に第1のp型
AlGaAs層を設け、p型コンタクト層と第1のp型
AlGaAs層とのヘテロ接合における価電子帯バンド
不連続値が、p型コンタクト層とn型電流阻止層のp型
に反転した領域との間における価電子帯バンド不連続値
よりも小さく、かつ、p型コンタクト層とp型上クラッ
ド層との間における価電子帯バンド不連続値よりも小さ
く設定してあるので、p型コンタクト層とその下層のp
型AlGaAs層とのヘテロ障壁を小さくすることがで
き、活性層への電流注入に際して低抵抗化を図ることが
でき、より素子抵抗を低減することができる。
【0026】さらに、n型電流阻止層の下に設けた第2
のp型AlGaAs層は、AlGaInP層に比べて不
純物の拡散速度が小さいので、不純物の導入に際し、そ
の不純物の導入位置を容易に制御することができ、電流
通路領域の不純物プロファイルを制御することができ
る。特に、中央領域と周辺領域とで深さの異なる不純物
プロファイルを有する電流通路領域の場合には、中央領
域における不純物深さを容易に制御することができる。
この結果、素子の歩留まりが向上し、素子製作の再現性
が向上する。
【0027】さらに、n型電流阻止層、第1のp型Al
GaAs層及び第2のp型AlGaAs層のバンドギャ
ップを、いずれも活性層のバンドギャップよりも大きく
することにより、活性層で発生した光が電流阻止層や第
1及び第2のAlGaAs層で吸収され、発光効率が低
下することを防止することができる。
【0028】また、本発明の半導体発光素子は、微小発
光径を有し、光出力も大きくすることができるので、受
光素子や光スキャナ、レンズ等と共に用いて投光器や光
学センサ、レーザビームプリンタ、バーコードリーダ等
の光学装置を構成することにより、性能の良好な光学装
置を製作することができる。
【0029】
【実施例】図3は本発明の一実施例によるAlGaIn
P系の面発光型発光ダイオードBの構造を示す一部破断
した斜視図である。この発光ダイオードBを製造手順に
沿って説明する。まず、MOCVD法により、n−Ga
As基板11の上に、n−AlAs層及びn−(Alx
Ga1-x)As層[x=0.4;以下、Al組成xのみを
示す。]からなる多層反射膜層12、n−(AlyGa
1-y)InP[y=0.7;以下、Al組成yのみを示
す。]下クラッド層13、p−GaInP活性層14、
p−AlGaInP[y=0.7]上クラッド層15、
p−AlGaAs[x=0.7]拡散停止層16、n−
AlGaAs[x=0.7]電流阻止層17、p−Al
GaAs[x=0.5]導電層18、p−GaAsコン
タクト層19を順次エピタキシャル成長させる。
【0030】この後、電流阻止層17の一部を貫通させ
てコンタクト層19から拡散停止層16に達するように
p型不純物としてZnを拡散させ、電流通路領域21を
形成する。この電流通路領域21は、中央領域では深く
なっていて電流阻止層17の下側接合面よりも下の拡散
停止層16まで達しており、周辺領域は浅くなっていて
コンタクト層19の下側接合面よりも下の導電層18ま
で達している。
【0031】図4(a)〜(e)は、このように中央領
域と周辺領域とで拡散深さの異なる不純物プロファイル
を得るための方法を示す。図4(a)は上記のようにn
−GaAs基板11の上に多層反射膜層12からコンタ
クト層19までの各層をエピタキシャル成長させた状態
(図4では、基板11から上クラッド層15までの各層
は省略している。)を示している。このコンタクト層1
9の全面にSiO2膜25を成膜し、図4(b)に示す
ように、SiO2膜25をパターニングして電流通路領
域21の中央領域と対応する形状の窓26を開口する。
ついで、SiO2膜25の窓26からコンタクト層19
の表面にZnドープ・スピンオングラス27を塗布する
と共に電流通路領域21の周辺領域と対応させてSiO
2膜25の上にZnドープ・スピンオングラス27を塗
布し、SiO2膜25のスピンオングラス27によって
覆われていない領域をエッチング等によって除去する
〔図4(c)〕。この後、スピンオングラス27中のZ
nを拡散させると、SiO2膜25の被着していない中
央部ではZnが直接コンタクト層19から拡散してゆく
ので拡散速度が大きく、拡散深さも深くなる。これに対
し、SiO2膜25の被着している周辺部では、SiO2
膜25を通してZnが拡散させられるので、SiO2
25の被着していない中央部よりもZnの拡散速度が遅
くなり、拡散深さも浅くなる〔図4(d)〕。この後、
スピンオングラス27及びSiO2膜25を除去する
と、図4(e)に示すように、中央領域で深く、周辺領
域で浅い不純物プロファイルを有する電流通路領域21
が得られる。
【0032】図5はGaAs中におけるZnの拡散深さ
dと拡散時間tとの関係を示す図であって、直線αはS
iO2膜25が被着しておらず、直接Znが拡散する場
合の関係を示し、直線β及びγは厚さD1,D2(D1
2)のSiO2膜25が被着しており、SiO2膜25
を通してZnが拡散する場合の関係を示している。Si
2膜25が被着していない部分では、拡散深さdが拡
散時間√tに比例するのに対し、SiO2膜25が被着
している部分では√t切片を有し、SiO2膜25が被
着していない部分と比較して同じ拡散時間tでは拡散深
さdが浅くなる。また、被着するSiO2膜25の厚さ
が厚いほど拡散深さdは浅くなる。例えば、拡散時間t
がt1の場合には、SiO2膜25が被着していない部分
では拡散深さがd1となり、比較的薄い膜厚D1のSiO
2膜25が被着している部分では拡散深さがd2となり、
比較的厚い膜厚D2のSiO2膜25が被着している部分
では拡散深さがd3となる(d1>d2>d3)。したがっ
て、拡散時間tとSiO2膜25の膜厚をコントロール
することにより、電流通路領域21の中央領域の拡散深
さと周辺領域の拡散深さとをそれぞれ自由にコントロー
ルすることができ、容易に図3のような不純物プロファ
イルを得ることができる。
【0033】また、n−AlGaAs電流阻止層17の
下には、拡散停止層16が形成されているので、中央領
域におけるZnの拡散深さの制御が容易になっている。
電流阻止層17の下までZnなどの不純物を導入する場
合、電流阻止層17の下の層がAlGaInP系材料で
あると、拡散係数が大きいために不純物の拡散深さ制御
が非常に困難であるが、AlGaAs層(拡散停止層1
6)であると、拡散係数が小さいため不純物の拡散深さ
制御を容易にできる。この結果、電流通路領域21の拡
散パターンの再現性が良好となり、素子の特性や信頼性
が向上する。
【0034】こうして電流通路領域21が形成された
後、活性層14から出射される光の吸収を防止するた
め、電流通路領域21の中央領域においてコンタクト層
19を除去して光出射窓20を開口し、さらに、コンタ
クト層19の上にオーミック接触のp側電極22を設
け、p側電極22にも光出射窓23を開口する。一方、
基板11の下面にはオーミック接触のn側電極24を設
ける。
【0035】しかして、p側電極22とn側電極との間
に電圧を印加すると、電流通路領域21を通ってp側電
極22から活性層14へ正孔が注入され、活性層14で
発光した光は電流通路領域21を通って光出射窓20,
23から外部へ出射される。
【0036】このようなAlGaInP系の発光ダイオ
ードBにおいて、本発明ではn型電流阻止層17にAl
GaAsを用いている。AlGaAsはp型キャリア濃
度を高くすることができるので、Znの拡散によりp型
に反転した電流阻止層17内の電流通路領域21はキャ
リア濃度も高く、抵抗率も小さくなり、この結果p側電
極22とn側電極間の素子抵抗を低くすることができ
る。
【0037】さらに、n−AlGaAs[x=0.7]
電流阻止層17とp−GaAs[x=0]コンタクト層
19との間にp−AlGaAs[x=0.5]導電層1
8を設け、コンタクト層19と導電層18とのヘテロ接
合における価電子帯バンド不連続値が、コンタクト層1
9と電流阻止層17のp型に反転した領域との間におけ
る価電子帯バンド不連続値よりも小さく、かつ、コンタ
クト層19と上クラッド15層との間における価電子帯
バンド不連続値よりも小さく設定してあるので、図6に
示すように、価電子帯における導電層18とコンタクト
層19の間のバンド不連続によるヘテロ障壁ΔEvを減
少させることができ、コンタクト層19の下面における
ヘテロ接合部分で正孔の移動を容易にして活性層14へ
の電流注入を低電圧で容易に行なえるようにできる。具
体的には、従来の発光ダイオードでは、前述のようにヘ
テロ障壁ΔEvが360meVであったのに対し、本発
明による発光ダイオードでは、ヘテロ障壁ΔEvを25
0meVにすることができ、100meV以上も低減す
ることができた。
【0038】また、p−AlGaAs導電層18は、比
較的高濃度にドーピングされているので、電流通路領域
21の外側からコンタクト層19を通じて注入された正
孔が導電層18内で移動し易くなっており、導電層18
で正孔が電流通路領域21の全体に均一に広がる。
【0039】さらに、電流通路領域21の不純物プロフ
ァイルが、中央領域で深く、周辺領域で比較的浅くなっ
ているので、電流通路領域21の上部では水平断面面積
が大きくなっていて電流拡散領域21が低抵抗化されて
おり、しかも、活性層14に近い電流通路領域21の下
部では水平断面積が小さくなっているので、電流狭窄構
造となっており、微小発光径化されている。つまり、電
流通路領域21の周辺領域は少なくともコンタクト層1
9の下面よりも下まで拡散を行なわれているので、正孔
がヘテロ障壁を感じる領域が広くなり、低抵抗化され
る。このようにすれば、光の吸収を防ぐためにコンタク
ト層19を除去していても、広い領域から電流通路領域
21へ正孔を注入することができるので、より低抵抗化
できる。
【0040】また、拡散停止層16のキャリア濃度は、
5×1017cm-3程度となっており、導電層18のキャ
リア濃度やp型に反転した電流阻止層17のp型キャリ
ア濃度よりも低く設定することにより、一旦電流狭窄を
行なったにも拘らず、再び電流が広がるということがな
く、高い電流狭窄効果を達成でき、高い発光効率が得ら
れる。
【0041】本発明によれば、上記各構成により微小発
光径を達成しながら、素子抵抗を低減することができ
る。図7は発光ダイオードにおける順方向電圧と電流通
路領域21の拡散面積(電流通路領域の断面積)との関
係を示す図であって、δは電流阻止層5にAlGaIn
P層を用いた従来例、εは電流阻止層17にAlGaA
s層を用いた本発明の発光ダイオードを示している。な
お、ここでは、順方向電流IFが10mA時における電
圧を順方向電圧としている。従来例では、拡散面積が小
さくなると、素子抵抗の増大に伴い、順方向電圧が3V
近くと非常に高い値となっている。これに対し、本発明
によりAlGaAsを電流阻止層17に用いた素子にお
いては、順方向電圧を2V程度と低く抑えることができ
た。
【0042】このように本発明によれば、素子抵抗を下
げることが可能で、それに伴う初熱量を低く抑えること
が可能になる。この結果、発熱による光出力の飽和を抑
えることができ、高出力動作が可能になる。また、素子
の温度上昇を抑えることができるので、長寿命化が図れ
る。特に、発光領域を微小化(例えば、発光径が直径1
0μmや5μm)する場合には、本発明は非常に有効で
ある。
【0043】また、n型電流阻止層、第1のp型AlG
aAs層及び第2のp型AlGaAs層のバンドギャッ
プは、いずれも活性層のバンドギャップよりも大きくし
ているので、活性層で発生した光が電流阻止層や第1及
び第2のAlGaAs層で吸収されず、発光効率を高め
ることができる。
【0044】図8(a)〜(e)は、中央領域と周辺領
域で拡散深さの異なる不純物プロファイルを形成するた
めの別な方法を示す断面図である。この方法にあって
は、図8(a)に示すようにn−GaAs基板11の上
に多層反射膜層12からコンタクト層19までの各層を
エピタキシャル成長させた(図8では、基板11から上
クラッド層15までの各層は省略している。)後、図8
(b)に示すように、電流通路領域21の中央領域とな
る箇所においてコンタクト層19の上面をエッチングし
てコンタクト層19の中央部に凹部28を設ける。つい
で、コンタクト層19の全面にZnドープ・スピンオン
グラス27を塗布した後、スピンオングラス27をパタ
ーニングして電流通路領域21と対応する領域にスピン
オングラス27を残し、他の領域でスピンオングラス2
7を除去する〔図8(c)〕。この後、スピンオングラ
ス27中のZnを拡散させると、コンタクト層19のG
aAs中では拡散速度が遅いので、コンタクト層19の
凹部28ではZnのコンタクト層通過時間が短く、拡散
深さが深くなる。これに対し、コンタクト層19の凹部
28の周辺部では、Znのコンタクト層通過時間が長い
ので、中央領域よりも拡散深さが浅くなる〔図8
(d)〕。この後、スピンオングラス27を除去する
と、図8(e)に示すように、中央領域で深く、周辺領
域で浅い不純物プロファイルの電流通路領域21が得ら
れる。なお、コンタクト層19の凹部28における膜厚
の薄い部分は、このまま残しておいてもよく、あるい
は、この後除去して光出射窓20を開口してもよい。
【0045】図9は本発明の別な実施例による発光ダイ
オードのバンド構造を示すバンド構造図である。この実
施例においては、導電層18のコンタクト層19に近接
している領域にAlの組成比xが次第に変化するp−A
lGaAs[x=0.5〜0]グレード層29を形成し
ている。すなわち、導電層18のコンタクト層19から
離れた領域ではAl組成比はx=0.5となっている
が、グレード層29ではAl組成比がコンタクト層19
に向けてx=0.5〜0と次第に減少している。このた
め、価電子帯の不連続がなくなり、価電子帯のエネルギ
ーレベルが導電層18とコンタクト層19との間で滑ら
かに連続的に変化する。この結果、正孔がコンタクト層
19と導電層18の間のヘテロ障壁を移動し易くなり、
素子抵抗を低減させることができる。なお、この実施例
では、グレード層29のAl組成比は連続的に変化させ
ているが、ステップ状に変化させてもよい。
【0046】図10に示すものは本発明による発光ダイ
オードのさらに別な実施例を示す断面図である。この発
光ダイオードB1にあっては、電流阻止層17とコンタ
クト層19との間に導電層18を設けず、電流阻止層1
7の上に直接コンタクト層19を設けている。この実施
例においては、電流阻止層17のコンタクト層19に近
接している領域にAlの組成比xが次第に変化するp−
AlGaAs[x=0.7〜0]グレード層30を形成
している。すなわち、電流阻止層17のコンタクト層1
9から離れた領域ではAl組成比はx=0.7となって
いるが、グレード領域30ではAl組成比がコンタクト
層19に向けてx=0.7〜0と次第に減少している。
このため、図11に示すように、価電子帯のエネルギー
レベルが電流阻止層17とコンタクト層19との間で滑
らかに連続的に変化する。この結果、導電層18を設け
ない場合でも、電流通路領域21において正孔がコンタ
クト層19と電流阻止層17の間のヘテロ障壁を移動し
易くなり、素子抵抗を低減させることができる。なお、
この実施例においても、グレード層30のAl組成比は
連続的に変化させているが、ステップ状に変化させても
よい。なお、この実施例においては、電流阻止層はn−
AlGaAsであっても、n−AlGaInPであって
もよい。
【0047】図12は本発明のさらに別な実施例による
AlGaInP系の半導体レーザ素子Cの構造を示す斜
視図である。この半導体レーザ素子Cは、n−GaAs
基板31の上に、n−(AlyGa1-y)InP[y=
0.7]下クラッド層32、undoped−GaInP活性層
33、p−AlGaInP[y=0.7]上クラッド層
34、p−AlGaAs[x=0.7]拡散停止層3
5、n−AlGaAs[x=0.7]電流阻止層36、
p−AlGaAs[x=0.5]導電層37、p−Ga
Asコンタクト層38を順次エピタキシャル成長させ、
このエピタキシャル結晶基板31の全長にわたって端面
から端面まで電流通路領域39を形成したものである。
電流通路領域39は、電流阻止層36を貫通してコンタ
クト層38から拡散停止層35に達するようにZnを拡
散させて形成されたものであり、中央領域では深くなっ
ていて電流阻止層36の下側接合面よりも下の拡散停止
層35まで達しており、周辺領域では浅くなっていてコ
ンタクト層38の下側接合面よりも下の導電層37まで
達している。なお、このような不純物プロファイルを形
成するためには、図4や図8に示したのと同様な方法に
よればよい。また、コンタクト層38の上面にはp側電
極40を設け、基板31の下面にはn側電極41を設け
てある。
【0048】この半導体レーザ素子Cにあっては、電流
通路領域39を通して活性層33に正孔が注入される
と、活性層33の端面からレーザ光が出射される。
【0049】図13は本発明の別な実施例によるAlG
aInP系の端面出射型発光ダイオードDの構造を示す
斜視図である。この発光ダイオードDは、n−GaAs
基板51の上に、n−(AlyGa1-y)InP[y=
0.7]下クラッド層52、undoped−GaInP活性層
53、p−AlGaInP[y=0.7]上クラッド層
54、p−AlGaAs[x=0.7]拡散停止層5
5、n−AlGaAs[x=0.7]電流阻止層56、
p−AlGaAs[x=0.5]導電層57、p−Ga
Asコンタクト層58を順次エピタキシャル成長させ、
このエピタキシャル結晶基板51の一方の端面に臨ませ
るようにして部分的に電流通路領域59を形成したもの
である。電流通路領域59は、電流阻止層56を貫通し
てコンタクト層58から拡散停止層55に達するように
Znを拡散させて形成されたものであり、中央領域では
深くなっていて電流阻止層56の下側接合面よりも下の
拡散停止層55まで達しており、周辺領域では浅くなっ
ていてコンタクト層58の下側接合面よりも下の導電層
57まで達している。また、コンタクト層58の上面に
はp側電極60を設け、基板51の下面にはn側電極6
1を設けてある。
【0050】この発光ダイオードDは端面出射型である
ので、電流通路領域59を通して活性層53に電流が注
入されると、活性層53の端面から光が出射される。
【0051】つぎに、上記半導体発光素子を用いた応用
例について説明する。まず、図14(a)(b)(c)
に示す投光器Eについて説明する。この投光器Eは、本
発明の半導体発光素子71を一方のリードフレーム72
の上にダイボンディングすると共に他方のリードフレー
ム73にワイヤボンディングした状態で透明エポキシ樹
脂等の封止樹脂74で所定形状に低圧注型して封止し、
全体として角ブロック状の外形に構成されている。封止
樹脂74の表面には多数の環状レンズ単位を同心状に配
列したフレネル型平板状レンズ75が一体形成されると
共に、表面の両側にはフレネル型平板状レンズ75と同
じ高さ、あるいはフレネル型平板状レンズ75よりもや
や高いアゴ部76を突設してあり、アゴ部76によって
フレネル型平板状レンズ75を保護している。
【0052】この投光器Eの場合、半導体発光素子71
は、高い発光効率で、しかも微小な発光領域を有するも
のであるから、フレネル型平板状レンズ75により光の
指向特性が狭小化し、出力が強く、かつ細いビームが長
距離においても得られる。例えば、フレネル型平板状レ
ンズ75を焦点距離f=4.5mm、レンズ直径3.5m
mとし、半導体発光素子71の光取り出し窓を直径20
μmにしたとき、1mの距離におけるビーム径は直径4
mm程度である。しかるに、従来より用いられている通
常の発光ダイオード(すなわち、その光の出射面積が3
50μm角程度のもの)では、直径70mm程度まで広
がってしまうので、本発明による半導体発光素子71を
用いて投光器Eを作製することにより大きなメリットが
得られる。
【0053】また、従来より用いられている投光器とし
ては、ステムから突出したヒートシンクに半導体レーザ
素子及びフレネル型平板状レンズを取り付け、これらを
金属キャップで覆ったキャンシール型のものなどがある
が、このような従来の投光器と比較して本発明の投光器
Eは構造が大幅に簡略化されており、コスト及び嵩体積
の低減を図ることができる。
【0054】なお、ここでは投光ビームとして指向性の
狭い平行光線を出射するものについて説明したが、フレ
ネル型平板状レンズ75のパラメータを変えることによ
り、集光ビームや偏向ビームなどの投光器にも適用でき
ることは自明である。
【0055】図15に示すものは、スクリーンなどの上
の映像等の位置を指示するためのハンディタイプのポイ
ンタ(投光器)Fである。このポインタFは、本発明に
よる発光ダイオード(LED)81、コリメート用の投
光レンズ82、動作回路83及びバッテリー84からな
っており、半導体発光素子81から出射された光は投光
レンズ82でコリメートされた後、スクリーン上に投射
され、光スポットにより指示箇所を示す。
【0056】現在使用されているポインタは、半導体レ
ーザ素子を用いたものがほとんどであるが、レーザ光を
用いているため、出射レーザ光が周囲の人の目に入ると
有害である。この危険性のため、レーザ規制等の問題が
起こっている。したがって、このような問題を解決する
ため、発光ダイオードを用いたLEDポインタなどが考
えられている。しかし、従来の全面発光型LED(発光
径400μm)を用い、焦点距離f=10mm、レンズ
径4mmの投光レンズでコリメートしたLEDポインタ
の場合、5m先のスクリーン上でのビーム径は200m
mと大きく広がってしまい、ほとんど見えなくなってし
まう。
【0057】これに対し、本発明によるLED81を用
いたポインタFの場合には、発光径10μmのLED8
1と、焦点距離f=10mm、レンズ径4mmの同様な
投光レンズ82を用いた場合、5m先のスクリーン上で
もビーム径は5mmと小さく、見易いものとなる。した
がって、本発明のLED81で光出力や指向性を向上さ
せることにより、安全で見易いポインタFを製作するこ
とができる。
【0058】図16(a)に示すものは本発明による半
導体発光素子95を用いた透過型光学式ロータリーエン
コーダGを示す斜視図である。このロータリーエンコー
ダGは、回転軸91に取り付けられた回転板92、回転
板92の外周部に対向した固定板93、回転板92及び
固定板93を挟んで対向させられた投光レンズ94と本
発明による半導体発光素子95及び受光素子96から構
成されている。回転板92の外周部には全周にわたって
1mmの間隔のスリット97が穿孔されており、固定板
93にも1mmの間隔でトラックAスリット98及びト
ラックBスリット99が穿孔されている。
【0059】しかして、半導体発光素子95から出射さ
れた光は、投光レンズ94でコリメートされた後、固定
板93のスリット98,99で分割され、回転板92の
スリット97を通り、受光素子96で検知される。固定
板93のトラックAスリット98とトラックBスリット
99は電気位相角を90゜ずらしてあり、A相信号・B
相信号が共にオン(受光状態)になるときをスケールの
1単位(1スリット)と数えることによりスケールを読
むものである。また、図16(b)に示すようにA相か
らオンになるか、あるいはB相からオンになるかで回転
方向を判別できるようになっている。
【0060】このロータリーエンコーダにおいて、例え
ば、従来の全面発光型半導体発光素子(発光径400μ
m)を用い、焦点距離f=10mm、レンズ径4mmの
投光レンズでコリメートしたとすると、そのコリメート
性の悪さによって回転板上のビーム径は、固定板のスリ
ット幅+約40μmに広がってしまう。したがって、6
00DPI(40μmピッチ)以上のスケールではスリ
ット幅以上にビームが広がることとなり、スケールを読
み取ることができず、高分解能化が不可能である。
【0061】これに対し、本発明による半導体発光素子
95を用いたロータリーエンコーダGでは、半導体発光
素子95の発光径を10μm程度に微小発光径化できる
ので、焦点距離f=10mm、レンズ径4mmの同様な
投光レンズ94を用いてコリメートしたとしても、回転
板92上のビーム径は、固定板93のスリット幅+約
0.5μmにビームの広がりを抑えることができる。し
たがって、高分解能化が可能であり、600DPI(4
0μmピッチ)以上のスケールを読み取ることも可能に
なる。よって、本発明による半導体発光素子95をロー
タリーエンコーダGに用いることにょり、特別な光学系
を用いることなく、ロータリーエンコーダGの分解能を
向上させることができる。
【0062】なお、上記実施例では、ロータリーエンコ
ーダを説明したが、リニアエンコーダヘッドにおいて本
発明による半導体発光素子を用いることによっても同様
な効果を得ることができる。
【0063】図17は本発明による半導体発光素子10
1を用いた光学式距離センサHの構成を示す説明図であ
る。この距離センサHは、本発明による半導体発光素子
101及びコリメートレンズ102からなる投光部と、
受光レンズ103及び位置検出素子104からなる受光
部とから構成されている。
【0064】図17は当該距離センサHによって対象物
105が有する凹凸の段差dを計測する場合を表わして
いる。半導体発光素子101から出射された光はコリメ
ートレンズ102で平行光化された後、対象物105上
に照射されてビームスポットSP1,SP2を生成し、そ
れぞれビームスポットSP1,SP2の反射像を位置検出
素子104上に結像させる。これらの結像位置は、位置
検出素子104の信号線106,107で得た信号比を
もって検出でき、その位置ずれ量より三角測量の原理を
用いて段差qが算出される。
【0065】本発明による半導体発光素子101は、高
出力で、かつ発光領域が制限されていて微小発光窓を有
するものであるので、このような距離センサHに本発明
による半導体発光素子101を用いれば、長距離検出が
可能で、しかもビームスポット径が小さく、分解能を向
上させることができる。
【0066】図18は上記距離センサHによる段差qの
測定結果を示している。これは距離センサHから10c
mだけ離れた位置に高さが2mmと5mmの凸部及び2
mmと5mmの凹部を有する対象物を位置させた場合の
測定結果であり、段差qに応じた特性曲線108が得ら
れている。なお、特性曲線108において、イは2mm
の凸部、ロは5mmの凸部、ハは2mmの凹部、ニは5
mmの凹部に対応する箇所である。
【0067】図19は本発明による半導体レーザ素子1
11を用いたレーザビームプリンタJを示す斜視図であ
る。これは、半導体レーザ素子111、投光側コリメー
トレンズ112、回転多面鏡(ポリゴンミラー)11
3、回転多面鏡113を一定方向に一定速度で回転させ
るスキャナモータ114、スキャナコントローラ11
5、集光レンズ116、感光体ドラム117、水平同期
用受光センサ118などから構成されている。
【0068】しかして、半導体レーザ素子111から出
射された光は投光側コリメートレンズ112を通ってコ
リメート光となり、回転多面鏡113で反射されると共
に水平方向にスキャンされ、集光レンズ116で感光体
ドラム117上に集光され、感光体ドラム117上に潜
像を生じさせる。
【0069】このようなレーザビームプリンタにおい
て、例えば全面発光型の従来のLED(発光径400μ
m)を用い、焦点距離f=15mmの集光レンズで15
0mm先の感光体ドラム上に集光したとすると、その集
光性の悪さのため、感光体ドラム上でのビーム径は4.
8mmと大きくなり、400DP1の印字密度仕様を満
足できなかった。
【0070】これに対し、本発明による半導体レーザ素
子111を用いたレーザビームプリンタJにあっては、
その発光径を5μm程度に微小化できるので、同一条件
で集光させた場合でもビーム径を60μm以下に絞るこ
とができ、400DPIの仕様を十分に満足することが
できる。
【0071】図20(a)は本発明による半導体発光素
子121を用いたバーコードリーダKを示す斜視図であ
る。このバーコードリーダKは、半導体発光素子12
1、投光側集光レンズ122、回転多面鏡123、回転
多面鏡123を一定方向に一定速度で回転させるスキャ
ナモータ124、等速走査レンズ125、受光側集光レ
ンズ126、受光素子127から構成されている。
【0072】しかして、半導体発光素子121から出射
された光は投光側集光レンズ122を通り、回転多面鏡
123で反射されると共に水平方向にスキャンされ、等
速走査レンズ125で等速化された後、バーコード12
8上で集光され、バーコード128上を走査される。さ
らに、バーコード128からの反射光は、受光側集光レ
ンズ126により受光素子127上に集光されて検知さ
れ、バーコード信号BSが得られる。このバーコードリ
ーダKにおいては、等速走査レンズ125により光ビー
ムの走査速度が等速化されているので、横軸に時間をと
り、縦軸に検知信号(バーコード信号BS)をとると、
図20(b)に示すようにバーコードに応じた信号BS
が得られる。
【0073】このようなバーコードリーダにおいて、例
えば全面発光型の従来のLED(発光径400μm)を
用い、焦点距離f=15mmの集光レンズで250mm
先のバーコード上に集光したとすると、その集光性の悪
さのため、バーコード上でのビーム径は約6.7mmと
大きくなり、ハーコード(一般的に、最小線幅は0.2
mm)は到底読み取ることができない。
【0074】これに対し、本発明による半導体発光素子
121を用いたバーコードリーダKにあっては、その発
光径を10μm程度に微小発光径化できるので、同一条
件で集光させた場合でもバーコード128上のビーム径
をバーコード128の最小線幅以下(0.2mm弱)ま
で絞ることができ、バーコード128を読み取ることが
できる。
【0075】図21(a)〜(g)は、それぞれ、本発
明による半導体発光素子131と光ファイバー132と
からなる光ファイバーモジュールL1〜L7を示す概略
図である。図21(a)は、半導体発光素子131の発
光領域に光ファイバー132の端面を対向させ、半導体
発光素子131から出射された光が光ファイバー132
の端面からコア内に入射し、光ファイバー132内を伝
送されるようになった直接結合方式の光ファイバーモジ
ュールL1である。また、図21(b)は、半導体発光
素子131と光ファイバー132の端面とを近接させ、
半導体発光素子131と光ファイバー132の端面との
間に光学樹脂133を充填した直接結合方式の光ファイ
バーモジュールL2である。また、図21(c)(d)
(e)は、半導体発光素子131と光ファイバー132
の端面との間に集束用光学系を置き、半導体発光素子1
31から出た光が集束用光学系で集束させられて光ファ
イバー132内に効率的に入射するようにした個別レン
ズ結合方式の光ファイバーモジュールL3〜L5であっ
て、集束用光学系として図21(c)の光ファイバーモ
ジュールL3では集束用ロッドレンズ134を用い、図
21(d)の光ファイバーモジュールL4では樹脂13
5で固定された球レンズ136を用い、図21(e)の
光ファイバーモジュールL5では集束用ロッドレンズ1
34及び球レンズ136を用いている。また、図21
(f)(g)の光ファイバーモジュールL6,L7は、
先端にレンズ機能をもつ球状部137を設けた光ファイ
バー(先球ファイバー)132を半導体発光素子131
に対向させたファイバーレンズ結合方式のものである。
【0076】このような光ファイバーモジュールにおい
ては、半導体発光素子と光ファイバーとの結合効率は、
半導体発光素子の発光径に強く依存している。図22は
直接結合方式及びレンズ結合方式の数種の光ファイバー
モジュールにおける結合効率の理論限界値αcを示す図
である(光学図書「光通信素子工学」米津宏雄 著)。
この図に表わされているように、半導体発光素子の発光
径Dが小さければ小さいほど、結合効率が高くなること
が一般に知られている。したがって、光ファイバーモジ
ュールの結合効率を高くするためには、半導体発光素子
の発光径を小さくすることが非常に有効である。
【0077】しかし、従来のLED等の半導体発光素子
では、発光径を小さくすると素子抵抗が上昇し、発熱が
激しくなって大きな光出力が得られなかった。
【0078】これに対し、本発明による微小発光径の半
導体発光素子(特に、LED)131では、発光径を小
さくしていっても素子抵抗の上昇を低く抑えることがで
きるので、光出力の低下を小さくすることができる。し
たがって、光出力の低下を招くことなく高い結合効率を
得ることが可能になる。特に、本発明の半導体発光素子
131は、活性層にAlGaInP系の材料を用いてい
るため、プラスチックファイバーの伝送損失が最小とな
る660nmあたりでも高い発光効率を得ることがで
き、プラスチックファイバーを用いた光ファイバー通信
システムにおいて低損失でSN比の高いシステムを構成
することができる。
【0079】図23(a)は本発明による半導体発光素
子141を用いた光ファイバー型センサMを示す概略図
である。この光ファイバー型センサMは、半導体発光素
子141、投光用光ファイバー142、受光用光ファイ
バー143、受光素子144及び処理回路145より構
成されている。
【0080】しかして、半導体発光素子141から出射
された光は投光用光ファイバー142内を低損失で送ら
れ、光ファイバー142の端面から対象物146に向け
て出射される。対象物146で反射された光は受光用光
ファイバー143内に入射し、受光素子144で検知さ
れる。こうして受光素子144で検知される受光信号の
出力は、投受光用光ファイバー142,143の端面と
対象物146との距離Sによって図23(b)のように
変化するので、受光出力から対象物146までの距離S
を知ることができる。このようなセンサにおいては、受
光信号が検出可能なレベルまで低下したときの距離が検
知可能距離となる。したがって、本発明による半導体発
光素子141を用いると、微小発光径の光を出射するこ
とができるので、投光用光ファイバー142との結合効
率が高くなり、投光用光ファイバー142内に入射する
光を増加させ、検知物145までの距離Sを長くとって
も十分な検知信号を得ることができ、検知可能距離を長
くすることができる。
【0081】
【発明の効果】本発明によれば、n型電流阻止層をAl
GaAs系材料によって形成することにより、電流通路
領域を低抵抗化することができる。特に、活性層へ注入
する電流を微小領域に狭窄しようとした場合でも、電流
通路領域の低抵抗化を図れ、発熱による光出力の低下や
信頼性の低下を招くことがなく、微小発光径のAlGa
InP系材料による半導体発光素子を実現することがで
きる。
【0082】また、電流通路領域を中央領域では深く、
周辺領域で浅くすることにより、正孔がヘテロ障壁を感
じる領域が広くなり、素子抵抗を小さくできる。一方、
電流通路領域の活性層に近い下部は中央領域だけである
ので、電流狭窄構造により微小発光径で発光させること
ができる。
【0083】また、電流阻止層(あるいは、第1のAl
GaAs層)のAl組成比をp型コンタクト層に向かっ
て減少させているので、正孔のコンタクト層から電流阻
止層(あるいは、第1のAlGaAs層)への移動が容
易になり、素子抵抗を低減させることができる。
【0084】さらに、第2のp型AlGaAs層のキャ
リア濃度が、n型電流阻止層のp型に反転した領域のp
型キャリア濃度や第1のp型AlGaAs層のキャリア
濃度よりも低く設定すれば、一旦電流狭窄を行なったに
も拘らず、再び電流が広がるということがなく、高い電
流狭窄効果を達成でき、高い発光効率が得られる。
【0085】また、p型コンタクト層の下に第1のp型
AlGaAs層を設けているので、p型コンタクト層と
その下層のp型AlGaAs層とのヘテロ障壁を小さく
することができ、活性層への電流注入に際して低抵抗化
を図ることができ、より素子抵抗を低減することができ
る。
【0086】さらに、n型電流阻止層の下に設けた第2
のp型AlGaAs層は、AlGaInP層に比べて不
純物の拡散速度が小さいので、不純物の導入に際し、そ
の不純物の導入位置を容易に制御することができ、電流
通路領域の不純物プロファイルを制御することができ
る。特に、中央領域と周辺領域とで深さの異なる不純物
プロファイルを有する電流通路領域の場合には、中央領
域における不純物深さを容易に制御することができる。
この結果、素子の歩留まりが向上し、素子製作の再現性
が向上する。
【0087】さらに、n型電流阻止層、第1のp型Al
GaAs層及び第2のp型AlGaAs層のバンドギャ
ップを、いずれも活性層のバンドギャップよりも大きく
することにより、活性層で発生した光が電流阻止層や第
1及び第2のAlGaAs層で吸収され、発光効率が低
下することを防止することができる。
【0088】また、本発明の半導体発光素子は、微小発
光径を有し、光出力も大きくすることができるので、受
光素子や光スキャナ、レンズ等と共に用いて投光器や光
学センサ、レーザビームプリンタ、バーコードリーダ等
の光学装置を構成することにより、性能の良好な光学装
置を製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の電流狭窄構造を有するAlGaInP系
の半導体発光素子を示す断面図である。
【図2】同上の半導体発光素子のコンタクト層と電流阻
止層におけるバンド構造を示すバンド構造図である。
【図3】本発明の一実施例による面発光型の発光ダイオ
ードを示す一部破断した斜視図である。
【図4】(a)(b)(c)(d)(e)は同上の発光
ダイオードにおいて、電流通路領域を形成するための工
程を示す断面図である。
【図5】GaAs中におけるZnの拡散深さと拡散時間
との関係を示す図である。
【図6】導電層とコンタクト層の間におけるバンド構造
を示すバンド構造図である。
【図7】順方向電圧と拡散面積との関係を示す図であ
る。
【図8】(a)(b)(c)(d)(e)は電流通路領
域を形成するための別な工程を示す断面図である。
【図9】本発明の別な実施例による発光ダイオードのバ
ンド構造を示すバンド構造図である。
【図10】本発明のさらに別な実施例を示す断面図であ
る。
【図11】同上のバンド構造を示すバンド構造図であ
る。
【図12】本発明のさらに別な実施例による半導体レー
ザ素子を示す斜視図である。
【図13】本発明のさらに別な実施例による端面出射型
の発光ダイオードを示す斜視図である。
【図14】(a)(b)(c)は本発明による投光器を
示す斜視図、水平断面図及び側断面図である。
【図15】本発明によるポインタを示す断面図である。
【図16】(a)は本発明によるロータリーエンコーダ
を示す斜視図、(b)は当該エンコーダのA相信号とB
相信号を示す波形図である。
【図17】本発明による距離センサの構成を示す概略図
である。
【図18】同上の距離センサによる測定結果の一例を示
す図である。
【図19】本発明によるレーザビームプリンタを示す斜
視図である。
【図20】(a)は本発明によるバーコードリーダを示
す斜視図、(b)はバーコードリーダによる検知信号を
示す図である。
【図21】(a)(b)(c)(d)(e)(f)
(g)は、それぞれ、本発明による各種光ファイバーモ
ジュールを示す概略図である。
【図22】直接結合方式及びレンズ結合方式の光ファイ
バーモジュールにおける結合効率の理論限界値を示す図
である。
【図23】(a)は光ファイバー型センサの構成を示す
概略図、(b)は対象物の距離による受光出力の変化を
示す図である。
【符号の説明】
14 活性層 15 上クラッド層 16 拡散停止層 17 電流阻止層 18 導電層 19 コンタクト層 21 電流通路領域 29 グレード層 30 グレード層
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 33/00 B 8934−4M L 8934−4M

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性層の上方にp型上クラッド層、n型
    電流阻止層、p型コンタクト層を備えた電流阻止構造を
    有し、p型不純物の導入により前記n型電流阻止層の一
    部を貫通する電流通路領域を形成された電流狭窄型の半
    導体発光素子において、 前記活性層を含む主要構成部分にAlGaInP系材料
    を用い、 前記n型電流阻止層にAlGaAs系材料を用いたこと
    を特徴とする半導体発光素子。
  2. 【請求項2】 活性層の上方にp型上クラッド層、n型
    電流阻止層、p型コンタクト層を備えた電流阻止構造を
    有し、p型不純物の導入により前記n型電流阻止層の一
    部を貫通する電流通路領域を形成された電流狭窄型の半
    導体発光素子において、 前記電流通路領域の中央領域と周辺領域とで不純物導入
    の深さが異なり、 当該中央領域ではn型電流阻止層の下側接合面よりも深
    い部分までp型不純物が導入され、 当該周辺領域ではp型コンタクト層の下側接合面よりも
    深く、n型電流阻止層の下側接合面よりも浅い部分まで
    p型不純物が導入されていることを特徴とする半導体発
    光素子。
  3. 【請求項3】 活性層の上方にp型上クラッド層、n型
    電流阻止層、p型コンタクト層を備えた電流阻止構造を
    有し、p型不純物の導入により前記n型電流阻止層の一
    部を貫通する電流通路領域を形成された電流狭窄型の半
    導体発光素子において、 前記活性層を含む主要構成部分にAlGaInP系材料
    を用い、 前記n型電流阻止層にAlGaInP系材料もしくはA
    lGaAs系材料を用いると共に当該電流阻止層のAl
    組成比を上記p型コンタクト層に向かって減少させたこ
    とを特徴とする半導体発光素子。
  4. 【請求項4】 前記n型電流阻止層と前記p型コンタク
    ト層との間に第1のp型AlGaAs層を設けたことを
    特徴とする請求項1,2又は3に記載の半導体発光素
    子。
  5. 【請求項5】 前記p型コンタクト層と前記第1のp型
    AlGaAs層とのヘテロ接合における価電子帯バンド
    不連続値が、p型コンタクト層とn型電流阻止層のp型
    に反転した領域との間における価電子帯バンド不連続値
    よりも小さく、p型コンタクト層とp型上クラッド層と
    の間における価電子帯バンド不連続値よりも小さく設定
    されていることを特徴とする請求項4に記載の半導体発
    光素子。
  6. 【請求項6】 前記第1のp型AlGaAs層のAl組
    成比が、前記p型コンタクト層に向かって減少している
    ことを特徴とする請求項4に記載の半導体発光素子。
  7. 【請求項7】 前記n型電流阻止層と前記p型上クラッ
    ド層との間に、第2のp型AlGaAs層を設けたこと
    を特徴とする請求項1,2,3,4,5又は6に記載の
    半導体発光素子。
  8. 【請求項8】 前記第2のp型AlGaAs層のキャリ
    ア濃度が、前記n型電流阻止層のp型に反転した領域の
    p型キャリア濃度よりも低く設定されていることを特徴
    とする請求項7に記載の半導体発光素子。
  9. 【請求項9】 前記第2のp型AlGaAs層のキャリ
    ア濃度が、前記第1のp型AlGaAs層のキャリア濃
    度よりも低く設定されていることを特徴とする請求項7
    に記載の半導体発光素子。
  10. 【請求項10】 前記n型電流阻止層、第1のp型Al
    GaAs層及び第2のp型AlGaAs層のバンドギャ
    ップが、いずれも活性層のバンドギャップよりも大きい
    ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8又は9に記載の半導体発光素子。
  11. 【請求項11】 p型不純物の導入による前記電流通路
    領域が前記電流阻止構造の端面に臨んで形成され、前記
    p型コンタクト層の上面のほぼ全面にオーミック接触電
    極が形成された端面出射型の素子であることを特徴とす
    る請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9又は10
    に記載の半導体発光素子。
  12. 【請求項12】 p型不純物の導入による前記電流通路
    領域が前記電流阻止構造の一部に形成され、この電流通
    路領域に対応する領域を除くp型コンタクト層上面のほ
    ぼ全面にオーミック接触電極を形成された上面出射型の
    素子であることを特徴とする請求項1,2,3,4,
    5,6,7,8,9又は10に記載の半導体発光素子。
  13. 【請求項13】 前記電流通路領域のp型コンタクト層
    部分が、エッチングにより除去もしくは薄く形成されて
    いることを特徴とする請求項12に記載の半導体発光素
    子。
  14. 【請求項14】 請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8,9,10,11,12又は13に記載の半導体発光
    素子を備えた光学装置。
  15. 【請求項15】 請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8,9,10,11,12又は13に記載の半導体発光
    素子と、受光素子とを備えた光学装置。
  16. 【請求項16】 請求項1,2,3,4,5,6,7,
    8,9,10,11,12又は13に記載の半導体発光
    素子と、当該半導体発光素子から出射された光を走査さ
    せる光スキャナとを備えた光学装置。
JP4146588A 1992-05-11 1992-05-11 半導体発光素子及び当該半導体発光素子を用いた光学装置 Pending JPH05315709A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH11186601A (ja) * 1997-12-19 1999-07-09 Showa Denko Kk 化合物半導体発光素子
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JP2015084391A (ja) * 2013-10-25 2015-04-30 富士ゼロックス株式会社 半導体発光素子、光源ヘッド、及び画像形成装置

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