JPH0530647Y2 - - Google Patents

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JPH0530647Y2
JPH0530647Y2 JP1986156159U JP15615986U JPH0530647Y2 JP H0530647 Y2 JPH0530647 Y2 JP H0530647Y2 JP 1986156159 U JP1986156159 U JP 1986156159U JP 15615986 U JP15615986 U JP 15615986U JP H0530647 Y2 JPH0530647 Y2 JP H0530647Y2
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claw piece
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案はコンパクト容器に関し、より詳しくは
上面プツシユ方式により蓋体の開放を行えるよう
にしたコンパクト容器に関する。
《従来の技術》 従来、上面プツシユ方式のコンパクト容器、す
なわち容器本体の上面に下方へ押圧される押しボ
タン部を備え、この押しボタン部を押し下げるこ
とで容器本体に対する蓋体の閉止状態を解除する
ようにしたものが提案されている(実開昭61−
106108号公報及び実開昭61−89311号公報)。
これらにあつては、容器本体に対する蓋体の閉
止状態を確保するにあたり、容器本体側に配設し
た解除操作用の押しボタン部に形成した第1の係
合突起を、蓋体側に形成した第2の係合突起に係
合させるようにしていた。
《考案が解決しようとする問題点》 ところで、上記従来の技術にあつては、いずれ
も蓋体の容器本体に対する閉止位置決めが、容器
本体と蓋体との直接的な係合ではなく、押しボタ
ン部を介しての間接的な係合であるため、容器本
体と蓋体とを直接係合させる構成と比較して、こ
の押しボタン部の介在による寸法誤差の累積や、
この押しボタン部本来の機能である解除動作のた
めの必要的な作動構成などからして、蓋体のしつ
かりした安定的な閉塞状態を確保することが難し
かつた。詳述すると、実開昭61−106108号公報に
示されている押しボタン部には、解除操作のため
に回動される機構に抗して係合を保持する弾性片
が備えられて、蓋体の閉止状態を確保する押しボ
タン部と蓋体との係合が専ら弾性片の弾発力によ
つており、この結果閉止状態の維持が不安定にな
るおそれがある。また実開昭61−89311号公報に
あつても、蓋体との係合を保持する押しボタン部
が、弾性変形される軟質材で構成されているた
め、蓋体の閉止状態を確保する押しボタン部と蓋
体との係合が不安定であると考えられる。
本考案は以上の問題点に鑑みてなされたもので
あつて、その目的は、上面プツシユ方式におけ
る、片手で軽い操作力で開放操作ができ、その状
態で直ちに使用できる利点を活かしつつ、蓋体の
閉止状態を安定確実なものとすることができて製
品による作動のバラツキがなく、しかも高級な外
観イメージのコンパクト容器を提供するにある。
《問題点を解決するための手段》 前記目的を達成するため、この考案は、容器本
体と蓋体とをそれぞれの後方部で開閉自在に蝶着
して構成したコンパクト容器において、上記容器
本体の前端縁部に形成され、上方へ開口された凹
所と、該凹所内の後方面に形成された第1の係合
突起と、上記蓋体の前端縁部から垂下された爪片
に形成され、上記凹所内へ挿入されて該蓋体を閉
止すべく上記第1の係合突起に上方から係脱自在
に係合する第2の係合突起と、上記凹所内に、そ
の前方面に沿つて上下動自在に設けられた押しボ
タン部と、該押しボタン部の上部を被覆しつつ上
記凹所の上方開口を閉塞する軟質材と、上記押し
ボタン部の下部に肉薄な可撓部を介して基端が一
体的に連結され、その揺動先端が、上記爪片に下
方から臨むべく上記凹所内の後方面へ向かつて延
出され、且つその下面が支点部を介して該凹所内
の底面に揺動自在に支持されて、該押しボタン部
の下方移動で揺動されて該揺動先端が該爪片を上
方へ押圧する作動腕と、を備えたことを特徴とす
る。
《作用》 コンパクト容器を片方の掌に持ち、その手の親
指で軽く軟質材の表面を下方に押せば蓋体と容器
本体との止錠が解かれるので、容器本体を持ち換
えることなくその状態のまま蓋体を所望の角度に
開けて化粧を行うことができ、上面プツシユ方式
の利点を確保することができる。殊に、蓋体と容
器本体との直接の場合、詳細には容器本体の凹所
に形成した第1の係合突起と、蓋体の爪片に形成
した第2の係合突起との直接的な係合で蓋体の閉
止状態が保持され、解除操作のための押しボタン
部及び作動腕は別途配設されるので、寸法誤差の
累積や間接的な係合に起因する不安定性を排除し
て、しつかりと安定的に閉蓋状態を維持すること
ができる。さらに、軟質材によつて押しボタン部
の上部を被覆しつつ凹所の上方開口を閉塞するよ
うにしたので、高級な外観のコンパクト容器を得
ることもできる。
《実施例》 以下に本考案の好適な実施例について添附図面
を参照にして説明する。
第1図は本考案の第1実施例に係るコンパクト
容器の蓋体の閉止状態を示す側断面図、第2図は
第1図のコンパクト容器のロツク部分を拡大して
示す部分側断面図、第3図は第2図の状態からプ
ツシユピースを押し込んで蓋体をロツク解除した
状態を示す部分側断面図、第4図は同一部拡大分
解斜視図である。
図において、1は内部に化粧料収納部1aを形
成した合成樹脂製の容器本体を示し、この容器本
体1の後端縁部にはピン2を介して蓋体3が開閉
自在に蝶着されている。
蓋体3の内面には鏡4が接着され、またその前
端縁部には爪片5が一体的に垂下形成されてい
る。
この爪片5に対応して容器本体1の前端部には
上面のみが開口した凹所6が形成されている。凹
所6の奥面上方には第1の係合突起7が突設され
ている。
一方、爪片5の後方内面には第2の係合突起8
が突出形成されている。
従つて、蓋体3を閉じると、その爪片5が容器
本体1の凹所6内に入るとともに、爪片5に形成
した第2の係合突起8が凹所6の奥面に形成した
第1の係合突起7を乗り越え、クリツク音を発し
つつ係合し、蓋体3は閉止位置を占め、その状態
にロツクされることになる。
このように上面プツシユ方式のコンパクト容器
において、容器本体1に対する蓋体3の閉止状態
を、容器本体1と蓋体3との直接の係合で確保す
るようにしたので、寸法誤差の累積や間接的な係
合に起因する不安定性を排除して、しつかりと安
定的に閉蓋状態を維持することができる。
凹所6の上面開口は軟質材9により覆われてい
る。該軟質材9は例えば、小形のカード形電子計
算機のキーボードシートなどと同じ材質の可撓性
シートであつて、前記爪片5を受け入れる開口1
0を上面に形成し、その前縁と後縁を容器本体1
に固着している。
そして、前記凹所6内にはプツシユピース12
が配設されている。このプツシユピース12は前
記軟質材9の下面に接する頭部14aを設けた押
しボタン部14と、該押しボタン部14の下端に
形成された薄肉の可撓部15を介して後方に延び
る作動腕16とからなつている。このプツシユピ
ース12は通常は押しボタン部14と作動腕16
とが可撓部15を介して水平に成形され、図示の
ようにL字形に折曲げると水平状態に復帰しよう
とする弾性復帰力が働く。
そして、作動腕16の下部にあつて、凹所6の
内底面には支点となる突起18が突設され、これ
の上端を前記作動腕16のほぼ中央下面に係合
し、作動腕16を揺動可能に支持している。
上記のように構成されたプツシユピース12を
凹所6内に組付けた状態では、前記押しボタン部
14は、前記可撓部15の開き方向に対する弾性
復帰力により、常時上方に突出付勢され、その頭
部14aは前記軟質材9の下面に当接した状態と
なつている。
今、第2図に示したように蓋体3が閉止した状
態の容器本体1を例えば左手の掌に載せ、この左
手の親指を、軟質材9に押し当ててこれを下方に
押圧すると、軟質材9は下方に湾曲し、押しボタ
ン部14は押し下げられる。これにより、作動腕
16は突起18を基点に揺動し、その作動腕16
の揺動先端16aは手前側に円弧錠の軌跡を描き
つつ上昇する。そして、その揺動先端16aは蓋
体3の爪片5の下端面に圧接してこれを上方手前
側に押し上げるため、爪片5に形成した第2の係
合突起8は凹所6の奥面に形成した第1の係合突
起7から比較的容易に離脱し、蓋体3はロツク解
除され、以後は例えば右手の親指で所望の角度に
開放されるのである。
なお、押圧動作の後、押しボタン部14は、可
撓部15のバネ力により上部側に復帰し、またこ
れに伴ない軟質材9も平坦な状態に復帰する。
次に第5図ないし第8図はこの考案の第2実施
例を示す。なお、図において、前記第1実施例と
同一箇所には同一記号を付し、その説明を省略す
る。
図において、作動腕16の下面中央には三角形
状の支点部20が形成され、該支点腕20を前記
凹所6の内底面に当接し、ここを基点に作動腕1
6を揺動自在に支持している。
本実施例についても前記第一実施例と同様の作
用効果があるほか、前記実施例に較べて支点用突
起部を凹部6の内底面に形成する必要がないの
で、容器本体1を成形する金型構造が簡単とな
る。
尚、上記第1及び第2実施例では作動腕16の
内方上手を平坦にし、ここに蓋体3の爪片5の下
端部が当接するようにしたが、好ましくは第9図
に示すように、作動腕16の揺動先端を後方に向
けて上昇した傾斜面16bとし、蓋体3の閉止状
態においてこの傾斜面16bが爪片5の下端後方
部傾斜面5aと当接するようにすることである。
これにより、軟質材9の押下げにより作動腕16
が前方に揺動するときに、作動腕16の傾斜面1
6bが爪片5を手前に引掛けながら押し上げるた
め、爪片5の第2の係合突起8が容器本体1の第
1の係合突起7から極めて容易に離脱されること
になる。また、前記各実施例では、特に説明して
いないが、前記軟質材9の表面には押圧箇所を指
定するマークなどを印刷、あるいは貼り付けるこ
とができることは言うまでもなく、デザインに応
じた表示を形成し得ることは勿論である。
《効果》 以上のように、本願考案に係るコンパクト容器
では、コンパクト容器を片方の掌に持ち、親指で
軽く軟質材の表面を下方に押せば蓋体と容器本体
との止錠が解かれるので、容器本体を持ち換える
ことなくその状態のまま他方の手の親指で蓋体を
所望の角度に開けて化粧を行うことができ、上面
プツシユ方式の優れた操作性を確保することがで
きる。
また殊に、蓋体と容器本体との直接の係合で蓋
体の閉止状態が保持され、解除操作のための押し
ボタン部及び作動腕は別途配設されるので、寸法
誤差の累積や間接的な係合に起因する不安定性を
排除して、製品による作動のバラツキなく、確実
かつ安定的に閉蓋状態を維持することができる。
また、押しボタン部を直接押すのでなく、軟質
材を介して押すので、指圧面積が広くなり、ソフ
トタツチとなると共に、その押圧部の外観が恰も
カード形電子計算機のシート式キーボードのよう
な外観を呈することができるので、斬新かつ高級
な商品イメージとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本考案の第一実施例を示
し、第1図は本考案のコンパクト容器の蓋体の閉
止状態を示す側断面図、第2図は第1図のコンパ
クト容器のロツク部分を拡大して示す部分側断面
図、第3図は第2図の状態からプツシユピースを
押し込んで蓋体をロツク解除した状態を示す部分
側断面図、第4図は同一部拡大分解斜視図、第5
図ないし第8図は本考案の第二実施例を示し、第
5図は本考案のコンパクト容器の蓋体の閉止状態
を示す側断面図、第6図は第5図のコンパクト容
器のロツク部分を拡大して示す部分側断面図、第
8図は第6図の状態からプツシユピースを押し込
んで蓋体をロツク解除した状態を示す部分側断面
図、第8図は同一部拡大分解斜視図、第9図は作
動腕の変形例を示す部分側断面図である。 1……容器本体、3……蓋体、5……爪片、6
……凹所、7……第1の係合突起、8……第2の
係合突起、9……軟質材、14……押しボタン
部、15……可撓部、16……作動腕、16a…
…揺動先端、18……支点用突起、20……支点
部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 容器本体と蓋体とをそれぞれの後方部で開閉自
    在に蝶着して構成したコンパクト容器において、 上記容器本体の前端縁部に形成され、上方へ開
    口された凹所と、 該凹所内の後方面に形成された第1の係合突起
    と、 上記蓋体の前端縁部から垂下された爪片に形成
    され、上記凹所内へ挿入されて該蓋体を閉止すべ
    く上記第1の係合突起に上方から係脱自在に係合
    する第2の係合突起と、 上記凹所内に、その前方面に沿つて上下動自在
    に設けられた押しボタン部と、 該押しボタン部の上部を被覆しつつ上記凹所の
    上方開口を閉塞する軟質材と、 上記押しボタン部の下部に肉薄な可撓部を介し
    て基端が一体的に連結され、その揺動先端が、上
    記爪片に下方から臨むべく上記凹所内の後方面へ
    向かつて延出され、且つその下面が支点部を介し
    て該凹所内の底面に揺動自在に支持されて、該押
    しボタン部の下方移動で揺動されて該揺動先端が
    該爪片を上方へ押圧する作動腕と、 を備えたことを特徴とするコンパクト容器。
JP1986156159U 1986-10-14 1986-10-14 Expired - Lifetime JPH0530647Y2 (ja)

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JPS6362006U JPS6362006U (ja) 1988-04-25
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6346002Y2 (ja) * 1984-11-16 1988-11-30
JPH0118087Y2 (ja) * 1984-12-20 1989-05-26

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JPS6362006U (ja) 1988-04-25

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