JPH0530545U - 偏心スラスト玉軸受 - Google Patents

偏心スラスト玉軸受

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Publication number
JPH0530545U
JPH0530545U JP088098U JP8809891U JPH0530545U JP H0530545 U JPH0530545 U JP H0530545U JP 088098 U JP088098 U JP 088098U JP 8809891 U JP8809891 U JP 8809891U JP H0530545 U JPH0530545 U JP H0530545U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
eccentric
outer ring
rotation
rolling
rolling elements
Prior art date
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Pending
Application number
JP088098U
Other languages
English (en)
Inventor
典男 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp filed Critical NTN Corp
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Publication of JPH0530545U publication Critical patent/JPH0530545U/ja
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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2360/00Engines or pumps
    • F16C2360/42Pumps with cylinders or pistons

Landscapes

  • Rotary Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 偏心回転部材のスラスト荷重を転がり接触で
支持することができ、かつ負荷容量も大きく得られ、製
造も容易なものとする。また、偏心回転部材の自転防止
機能が得られるものとする。 【構成】 中間輪1の両面に各々転動体2,3を介して
一対の外輪4,5を設けた2段構造とする。上段の外輪
4と中間輪1との対向面に、転動体2を転走させる円周
軌道溝6,7を各々設ける。下段の外輪5と中間輪1の
対向面に、転動体3を移動自在に案内する3本以上の放
射状溝9,10を各々設ける。各円周軌道溝6,7の中
心Pは、回転中心となる外輪4の内径または外径の中心
Oに対して偏心させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、偏心回転運動を行う部材のスラスト荷重を支持する偏心スラスト 玉軸受に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、偏心回転運動を行う各種の装置において、スラスト荷重の支持が必要な 場合がある。例えば、スクロール圧縮機は、圧縮室の螺旋状隔壁を設けた旋回ス クロール部材を、自転を生じることなく偏心回転させることにより圧縮動作を行 うものであるが、圧縮室内のガス圧によって旋回スクロール部材に大きなスラス ト荷重が作用する。
【0003】 このような偏心回転部材のスラスト荷重を支持する場合、製品化された汎用の スラスト軸受がなく、前記旋回スクロール部材と固定フレームとの間に、ボール 状の転動体を介在させる等、各装置毎に種々の工夫が施されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、旋回部材等に形成する転動体転走面を平坦面に形成したものでは、転 動体に対して点接触となるため、単位面積当たりの接触圧が大きく、そのため摩 耗や転がり疲れが著しくて寿命が短いという問題点がある。 転走面を円弧状断面の軌道溝で形成し、面圧の低下を図ったものも提案されて いるが、このような軌道溝を旋回スクロール部材や固定フレームに直接に加工す ることは非常に難しい。
【0005】 そのため、負荷容量の大きなものでは、滑り面で支持する構造が採られるが、 滑りトルクが大きいため、効率面で不利になる。
【0006】 この考案の目的は、偏心回転部材のスラスト荷重を転がり接触で支持すること ができ、かつ負荷容量も大きく得られ、製造も容易な偏心スラスト玉軸受を提供 することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案の偏心スラスト玉軸受は、中間輪の軸方向両面に各々転動体を介して 一対の外輪を設けた2段構造とし、一方の外輪と中間輪との対向面に、前記転動 体を転走させる円周軌道溝を各々設け、他方の外輪と中間輪の対向面に、前記転 動体を移動自在に案内する3本以上の放射状溝を各々設けたものである。
【0008】
【作用】
この構成によると、各放射状溝内の転動体が溝長さ方向に自由に移動すること により、放射状溝側の外輪に対して、中間輪が任意方向に任意距離だけ自由に偏 心する。この任意に偏心可能な中間輪に対して、円周軌道溝側の外輪が回転自在 に支持される。そのため、円周軌道溝側の外輪は、放射状溝側の外輪に対して偏 心回転が可能となり、偏心回転運動する部材のスラスト荷重を、両外輪間で支持 することができる。
【0009】
【実施例】
この考案の一実施例を図1ないし図4に基づいて説明する。この偏心スラスト 玉軸受Aは、中間輪1の軸方向両面に各々転動体2,3を介して一対の外輪4, 5を配置した2段構成のものである。
【0010】 上段の外輪4と中間輪1の対向面には、通常の平面座型スラスト玉軸受と同様 の円周軌道溝6,7が形成されており、外輪4の円周軌道溝6の中心Pは、外輪 4の回転中心となる内径または外径の中心Oに対して、偏心量eだけ偏心してい る。上段の転動体2を保持する保持器8は、標準的スラスト玉軸受用またはもみ 抜き形の保持器である。
【0011】 下段の外輪5と中間輪1の対向面には、各々転動体3を案内する半径方向の放 射状溝9,10が互いに対向して形成されている(図2(A),図3)。各放射 状溝9,10は、全長に渡って一定幅に形成してある。これら放射状溝9,10 は、最低3本設けることが必要であり、隣合う放射状溝9,9間、および10, 10間の角度θは、その倍数が90°にならないようにすることが望ましい。 また、上段の外輪4に設けた円周軌道溝6は、前記のように偏心しているが、 これに対応して中間輪1の円周軌道溝7の中心は、下面の放射状溝10の放射中 心に対して前記偏心量eだけ偏心している。
【0012】 下段の保持器11は、図4に示すように円板で形成されており、円形に形成し た各ポケット12の孔径を、偏心運動に対して転動体3が自由に移動できるだけ のポケット隙間が形成される径としてある。または、転動体3が放射状に移動で きるように、長孔のポケット形状としてもよい。この保持器11は、単に転動体 3が外輪5や中間輪1から外れないように保持するものである。保持器11の材 質には、樹脂,銅合金,鋼板等が使用できる。 なお、各放射状溝9,10間には、転動体3を複数個入れても良い。その場合 、保持器11のポケット12は、複数個の転動体3を入れるものとしても良く、 また1個の転動体3ごとに設けても良い。
【0013】 この構成によると、各放射状溝9,10内の転動体3が溝長さ方向に自由に移 動することにより、下段の外輪5に対して、中間輪1が任意方向に任意距離だけ 自由に偏心する。この任意に偏心可能な中間輪1に対して、上段側の外輪4が回 転自在に支持される。そのため、上段の外輪4は、下段の外輪5に対して偏心回 転が可能となり、上段の外輪4に取付けられた偏心回転部材のスラスト荷重を、 両外輪4,5間で支持することができる。 この場合に、偏心回転部材の回転中心を前記中心Oとし、前記偏心量eで偏心 回転させると、偏心回転の軌道が円周軌道溝6,7の軌道と一致する。そのため 、偏心回転に伴ってこれら円周軌道溝6,7と転動体2との接触部分において、 自転を発生させる力が作用せず、偏心回転部材の自転防止が行える。
【0014】 この偏心スラスト玉軸受は、このように、転がり接触で偏心回転のスラスト荷 重支持が行え、この軸受を使用する偏心回転装置の効率を高めることができる。 また、各転動体2,3はいずれも溝6,7,9,10内で支持するため、平坦面 で支持するものに比べて面圧が低く、負荷容量が大きく得られる。しかも、放射 状溝9,10は、直線状に溝加工すれば良いため、加工が容易に行える。 また、この偏心スラスト玉軸受Aは、このように独立した軸受製品として偏心 回転のスラスト荷重支持が行え、しかも偏心回転に伴う自転の防止が行え、その ため自転を行うことなく偏心回転運動を行う各種の装置に組み込んで、それらの 装置の製造の簡易を図ることができる。
【0015】 図5は、この偏心スラスト玉軸受Aの応用例であるスクロール圧縮機の概略断 面図である。この圧縮機は、旋回スクロール部材13および静止スクロール部材 14に螺旋状隔壁15,16を各々有し、両各壁15,16間に形成される圧縮 室17を、旋回スクロール部材13の偏心回転に伴って容積変化させることによ り圧縮動作を行うものである。
【0016】 旋回スクロール部材13と固定フレーム18との間に、図1の偏心スラスト玉 軸受Aを介在させてある。静止スクロール部材14は固定フレーム18と一体に 固定される。旋回スクロール部材13は、下面の中心部に突設した被伝達軸19 が、回転駆動軸20に形成された偏心孔内にニードル軸受等の転がり軸受21を 介して係合しており、回転駆動軸20の回転により偏心回転させられる。回転駆 動軸20はモータ22のロータ軸からなり、軸受23,24で固定フレーム18 に支持されている。 この場合に、旋回スクロール部材13に固定された外輪4の中心Oを、回転駆 動軸20の中心に一致させ、外輪4の円周軌道溝6の中心Pを被伝達軸19の中 心に一致させる。
【0017】 このように偏心スラスト玉軸受Aを設けることにより、偏心回転する旋回スク ロール部材13の圧縮室17のガス圧によるスラスト荷重を支持することができ 、また旋回スクロール部材13の偏心回転に伴う自転を防止することができる。
【0018】 なお、前記実施例では外輪4の円周軌道溝6を外輪4の内径または外径の中心 Oに対して偏心させたが、同心に形成しても良い。
【0019】
【考案の効果】
この考案の偏心スラスト玉軸受は、中間輪の両面に転動体を介して一対の外輪 を設けた2段構造とし、転動体の軌道溝を一方の外輪に対しては円周軌道溝とし 、他方の外輪に対しては放射状溝としたため、放射状溝側の外輪に対して、中間 輪が自由に偏心することにより、両外輪間で偏心回転のスラスト荷重支持が行え る。このように、転がり接触で偏心回転のスラスト荷重支持が行える。 また、各転動体は溝内で支持するため、平坦面で支持するものに比べて面圧が 低く、負荷容量が大きく得られる。しかも、独立した軸受として製造でき、また 転動体を案内する一部の溝が放射状溝であるため、加工が容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例の断面図である。
【図2】(A)はその上段側の外輪の下面図、(B)は
下段側の外輪の上面図である。
【図3】同じくその下段側の外輪の斜視図である。
【図4】同じくその下段側の保持器の平面図である。
【図5】同実施例の偏心スラスト玉軸受を応用したスク
ロール圧縮機の断面図である。
【符号の説明】
1…中間輪,2,3…転動体、4,5…外輪、6,7…
円周軌道溝、8,11…保持器、9,10…放射状溝

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中間輪の軸方向両面に各々転動体を介し
    て一対の外輪を設け、一方の外輪と中間輪との対向面
    に、前記転動体を転走させる円周軌道溝を各々設け、他
    方の外輪と中間輪の対向面に、前記転動体を移動自在に
    案内する3本以上の放射状溝を各々設けた偏心スラスト
    玉軸受。
JP088098U 1991-09-30 1991-09-30 偏心スラスト玉軸受 Pending JPH0530545U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP088098U JPH0530545U (ja) 1991-09-30 1991-09-30 偏心スラスト玉軸受

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP088098U JPH0530545U (ja) 1991-09-30 1991-09-30 偏心スラスト玉軸受

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0530545U true JPH0530545U (ja) 1993-04-23

Family

ID=13933396

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP088098U Pending JPH0530545U (ja) 1991-09-30 1991-09-30 偏心スラスト玉軸受

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JP (1) JPH0530545U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004103485A1 (ja) * 2003-05-23 2004-12-02 Kabushiki Kaisha Culture Machine 旋回台装置及びこれを用いた運動器具

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WO2004103485A1 (ja) * 2003-05-23 2004-12-02 Kabushiki Kaisha Culture Machine 旋回台装置及びこれを用いた運動器具

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