JPH0530543Y2 - - Google Patents

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JPH0530543Y2
JPH0530543Y2 JP513087U JP513087U JPH0530543Y2 JP H0530543 Y2 JPH0530543 Y2 JP H0530543Y2 JP 513087 U JP513087 U JP 513087U JP 513087 U JP513087 U JP 513087U JP H0530543 Y2 JPH0530543 Y2 JP H0530543Y2
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reinforcing
pillar
seat belt
fixed
reinforcing plate
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車のセンタピラーに設けられた
シートベルト取付部を大荷重に耐えうるよう補強
するための構造に関し、特にその剛性を向上でき
るようにした補強構造に関する。
〔従来の技術〕
一般に3点式シートベルトは、その2点を車体
のフロア部に取り付け、残りの1点をセンタピラ
ーの上部に取り付けるように構成されている。こ
のシートベルトの取付部は、衝突事故等による大
荷重が作用することとなるから、この大荷重に耐
えうる剛性を確保できるよう補強する必要があ
る。
このようなセンタピラー部分の補強構造の従来
例として、第5図に示す構造、又は第6図に示す
構造がある。
第5図の従来構造は、インナピラー11とアウ
タピラー12とからなるセンタピラー13内に略
コ字状の補強板14を配置し、該補強板14のア
ンカナツト15が固定された底辺部14aをイン
ナピラー11の内面に当接させるとともに、側辺
部14bをアウタピラー12の側壁部12aに溶
接固定したものである。
第6図の従来構造は、平板状の補強板16をイ
ンナピラー11の内面に沿つて配置するととも
に、該補強板14の両側縁部16aをインナピラ
ー11、アウタピラー12の接合フランジ部11
a,12bで挟持し、溶接固定したものである。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら上記いずれの従来構造において
も、センタピラーの内面の一部に沿つて補強板を
配設しているに過ぎず、センタピラーの閉断面形
状を有効に利用しているとは言えない。そのため
その接合強度、補強板自体の剛性はそれほど向上
していない。特にこの補強板にはシートベルトか
らの図示下方への大荷重ガ作用することから、第
5図の従来構造では、補強板14の側辺部14b
とアウタピラー12との溶接部が剪断され易く、
また、上記第6図の従来構造では、補強板16の
両縁部16aのインナピラー11、アウタピラー
12との溶接部が剥離され易い問題がある。
そこで本考案の目的は、補強板の剪断方向、剥
離方向及び捩じり方向のいずれの荷重に対しても
強度を向上でき、シートベルト取付部の全体とし
ての剛性を大きく向上できる4ドア型自動車のシ
ートベルト取付部補強構造を提供する点にある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、インナピラーとアウタピラーとで形
成されたセンタピラー内に、アンカナツトを有す
る補強部材を配置固定してなる自動車のシートベ
ルト取付部補強構造において、上記補強部材を、
第1ないし第3補強部からなり、横断面形状が車
両前側に開口する大略コ字形で、長さがルーフ部
分からセンタピラーの高さ方向中央より下側まで
延びる長さのものとし、上記第1補強部を上記ア
ンカナツトを有する大略平板状のものとするとと
もに、該第1補強部をインナピラーの内面に当接
し、かつその両縁部が該インナピラーとアウタピ
ラーとで挟持された状態に該インナ、アウタピラ
ーに固定し、上記第2補強部を上記アウタピラー
のコ字形の底壁部内面に当接させて固定し、上記
第3補強部により上記第1、第2補強部を車幅方
向に接続し、かつ該第3補強部とアウタピラーの
車両後側の側壁部とで上下に延びる閉断面を形成
したことを特徴としている。
ここで本考案における補強部材には、第1ない
し第3補強部をそれぞれ別部品とし、これを溶接
接合したもの、及びその一部又は全部を一体に形
成したものが含まれる。
〔作用〕
本考案に係る補強構造では、センタピラー内の
車幅方向内端に固定された第1補強部と、外端に
固定された第2補強部とを車幅方向に延びる第3
補強部で接合して補強部材を構成したので、該補
強部材はセンタピラーの内端、外端の2面にわた
つて溶接固定されており、従来の構造に比べて接
合面積が増大した分だけ剥離方向、剪断方向及び
捩り方向の強度を向上できる。またこの補強部材
は車両前側に開口する大略コ字形になつており、
またこのコ字形の底壁である第3補強部とアウタ
ピラーの後側壁部とで閉断面を形成したので、セ
ンタピラーの閉断面形状を有効に利用した立体的
な形状となつており、これにより補強部材自体の
断面係数が増大して全体としての剛性を大きく向
上できる。特にシートベルトによる斜め前方から
の大荷重(第1図矢印b参照)によつて第1補強
部とインナ、アウタピラーとの車両後側の挟持部
分が剥離するのを第3補強部によつて防止でき、
その結果シートベルトの取付剛性を向上できる。
また、補強部材を前側に開口する大略コ字形と
し、上記第1、第2補強部を1枚の第3補強部だ
けで接続したので、つまり、上記大荷重による第
1補強部と、インナ、アウタピラーとの前側の挟
持部の剥離力はそれほど大きくないので、第3補
強部は後側のみに設けたので、必要最小限の部材
でセンタピラー全体を補強することができ、それ
だけ重量の増大を抑制できる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図について説明する。
第1図ないし第3図は本考案の一実施例による
4ドア型自動車のシートベルト取付部補強構造を
説明するための図であり、第2図は右側のサイド
パネルを車室内側から見た側面図、第1図は第2
図の−線断面図である。図において、1は本
実施例構造が適用された4ドア型自動車用サイド
パネルであり、該サイドパネル1の略中央にはフ
ロントドア開口1aが、後部にはリヤドア開口1
bがそれぞれ形成されており、該両開口1a,1
bの境界部分がセンタピラー2となつている。こ
のセンタピラー2はインナピラー3とアウタピラ
ー4とを、それぞれの接合フランジ部3a,4a
で溶接接合してなり、箱状の閉断面形状を有し、
上下に延びている。
上記センタピラー2内に本実施例の補強部材5
が配設されている。この補強部材5は上記センタ
ピラー2の上端から下端近傍まで延びる横断面大
略コ字形の棒状のもので、第1補強部であるイン
ナ補強板6、第2補強部部であるアウタ補強板7
及び第3補強部である接合補強板8の3部品から
構成されている。
上記インナ補強板6は帯板状のもので、その上
部にボルト穴6aが形成され、該ボルト穴6a部
分の内面にアンカナツト9が溶接固定されてい
る。またこのインナ補強板6の両縁部6bはイン
ナピラー3、アウタピラー4の接合フランジ部3
a,4a間に挿入され、スポツト溶接によつて固
定されている。
上記アウタ補強板7は、横断面略コ字形の棒状
のもので、その底辺部7aがアウタピラー4の外
側壁4bの内面にスポツト溶接によつて固定され
ている。
上記接合補強板8は横断面略〓形の棒状のもの
で、その上横辺部8aは波形状に形成され、その
凹部8b内に上記アウタ補強板7とアウタピラー
4との溶接部が位置し、凸部8cが上記アウタ補
強板7の内面に溶接されている。また接合補強板
8の下横辺部8dは上記インナ補強板6の内面に
溶接固定されている。
また、上記接合補強板8はセンタピラー2内の
車両後部側に位置しており、この補強板8とアウ
タピラー4の車両後側に位置する側壁部4cとで
閉断面aが形成されている。
ここで、本実施例構造の補強部材5のセンタピ
ラー2への組立手順について説明する。
まず、サイドパネル組立ライン外の別工程にお
いて、インナ補強板6、アウタ補強板7及び接合
補強板8を予め第3図に示すように、溶接により
いわゆるサブアツシーする。そして次にこの補強
部材5のアウタ補強板7部分をアウタピラー4に
溶接固定し、しかる後インナ補強板6の両縁部6
bをアウタピラー4の接合フランジ部4a、イン
ナピラー3の接合フランジ部3aで挟持するよう
にインナピラー3を配置し、この状態で上記接合
フランジ部をスポツト溶接する。なお、上記イン
ナ補強板6のアンカナツト9にシートベルトの端
部がボルト締め固定される。
これにより、上記シートベルトを介してアンカ
ナツト9にかかる斜め前方への荷重(第1図矢印
b参照)は、補強部材5、及びセンタピラー2全
体で吸収されるようになつている。
次に本実施例の作用効果について説明する。
本実施例構造では、インナ補強板6をインナピ
ラー6の内面、つまりセンタピラー2の内側端に
位置させてアウタピラー4とで挟持固定し、アウ
タ補強板7をアウタピラー4の内面、つまりセン
タピラー2の外側端に位置させて該アウタピラー
4に溶接固定するとともに、この両補強板6,7
をセンタピラー2内にて車幅方向に延びるように
配置された接合補強板8で接合したので、補強部
材5はセンタピラー2の内周面のうち内側、外側
の2面にわたつて溶接固定されたこととなり、上
述の従来構造に比べて接合面積が増大しており、
それだけ接合部の剥離方向、剪断方向、及び捩り
方向の強度を向上できる。またこの補強部材5は
センタピラー2の箱状の閉断面を略全体にわたつ
て有効に利用した立体的な形状となつている。即
ち、接合補強板8とアウタピラー4の後側壁部4
cとで、閉断面状のセンタピラー2内にさらにも
う1つの上下に延びる閉断面aを形成したので、
これにより、大きな断面係数を確保でき、補強部
材5自体の剛性を向上できる。
また上記接合補強板8をセンタピラー2内の車
両後側のみに設けたので、該ピラー2内の車両前
側にも補強板を設ける構造に比べて、重量の増大
を抑制できる。
また、アウタ補強板7をコ字状にするととも
に、該アウタ補強板7の略中央に接合補強板8の
上横辺部8aを位置させたので、大きな剛性を確
保しながら、該アウタ補強板7の幅を狭くでき、
その結果センタピラー2も比較的細い形状にする
ことができ、デザイン上の自由度を向上できる。
なお、上記実施例では、アウタ補強板7と接合
補強板8とを別部品としたが、本考案では、この
両補強板7,8は、例えば第4図に示すように、
一体成形してもよい。この場合は、部品点数が少
なくてすむので、それだけ製造、組立工数を減少
できる効果がある。
また、上記実施例では4ドア型自動車の場合に
ついて説明したが、本考案は2ドア型自動車にも
適用でき、この場合はフロントドア開口と、リヤ
クオータウインド開口との境界に位置するピラー
内に上述の構造の補強部材を配置することとな
る。
〔考案の効果〕
以上のように本考案に係る自動車のシートベル
ト取付部補強構造によれば、補強部材を、インナ
ピラーに固定された第1補強部と、アウタピラー
に固定された第2補強部とを車幅方向に延びる第
3補強部で接合するとともに、該第3補強部とア
ウタピラーの後側壁部とで閉断面を形成し、かつ
上記補強部材をルーフ部分からセンタピラーの高
さ方向中央より下側まで延びる長さに設定したの
で、センタピラーの閉断面形状を有効に利用して
接合面積及び断面係数を増大でき、重量の増大を
抑制しながら剛性を向上できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案の一実施例による
自動車のシートベルト取付部補強構造を説明する
ための図であり、第1図は第2図の−線断面
平面図、第2図は該構造が適用された右側サイド
パネルの車室内側から見た側面図、第3図はその
補強部材の側面図、第4図は本考案の他の実施例
を示す断面平面図、第5図、第6図はそれぞれ従
来構造を示す断面平面図である。 図において、2はセンタピラー、3はインナピ
ラー、4はアウタピラー、4cは後側壁部、5は
補強部材、6はインナ補強板(第1補強部)、7
はアウタ補強板(第2補強部)、8は接合補強板
(第3補強部)、9はアンカナツトである。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 大略平板状のインナピラーと大略コ字状のア
    ウタピラーとからなる閉断面状のセンタピラー
    内に、シートベルト取付用アンカナツトを有す
    る補強部材を配置固定してなる自動車のシート
    ベルト取付部補強構造において、上記補強部材
    を、第1ないし第3補強部からなり、横断面形
    状が車両前側に開口する大略コ字形で、長さが
    ルーフ部分からセンタピラーの高さ方向中央よ
    り下側まで延びる長さのものとし、上記第1補
    強部を上記アンカナツトを有する大略平板状の
    ものとするとともに、該第1補強部をインナピ
    ラーの内面に当接し、かつその両縁部が該イン
    ナピラーとアウタピラーとで挟持された状態に
    該インナ、アウタピラーに固定し、上記第2補
    強部を上記アウタピラーのコ字形の底壁部内面
    に当接させて固定し、上記第3補強部により上
    記第1、第2補強部を車幅方向に接続し、かつ
    該第3補強部とアウタピラーの車両後側の側壁
    部とで上下に延びる閉断面を形成したことを特
    徴とする自動車のシートベルト取付部補強構
    造。 (2) 上記補強部材が、それぞれ別体の第1ないし
    第3補強部を溶接接合してなることを特徴とす
    る実用新案登録請求の範囲第1項記載の自動車
    のシートベルト取付部補強構造。 (3) 上記補強部材が、一体形成された第2、第3
    補強部と、これらと別体の第1補強部とを溶接
    接合してなることを特徴とする実用新案登録請
    求の範囲第1項記載の自動車のシートベルト取
    付部補強構造。
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JPS63112957U JPS63112957U (ja) 1988-07-20
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