JPH05301973A - Abs樹脂とゴムとの接着複合体の製造方法 - Google Patents

Abs樹脂とゴムとの接着複合体の製造方法

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JPH05301973A
JPH05301973A JP4107571A JP10757192A JPH05301973A JP H05301973 A JPH05301973 A JP H05301973A JP 4107571 A JP4107571 A JP 4107571A JP 10757192 A JP10757192 A JP 10757192A JP H05301973 A JPH05301973 A JP H05301973A
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rubber
sheet
abs resin
rubber sheet
molding material
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JP4107571A
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Hiroshi Hirakawa
弘 平川
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Yokohama Rubber Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ABS樹脂と汎用ゴムとを接着一体化した複
合体の製造方法を提供する。 【構成】 ABS樹脂からなる成形材料Aと臨界表面張
力γcが37〜39ミリニュートン/メートルの原料ゴ
ム成分を含有するゴム組成物からなる未加硫ゴムシート
aとを積層した後加熱して接着一体化するか、又はAB
S樹脂成形材料Aと臨界表面張力γcが25〜33ミリ
ニュートン/メートルの原料ゴム成分を含有するゴム組
成物からなる未加硫のゴムシートBとの間に、37〜3
9ミリニュートン/メートルの原料ゴム成分含有ゴム組
成物からなる未加硫ゴムシートa、メタクリル酸と酸化
亜鉛と過酸化物とを含有する水素添加アクリロニトリル
−ブタジエン共重合体ゴム組成物からなる未加硫ゴムシ
ートb、イソブチル−イソプレン共重合体ゴム組成物か
らなる未加硫ゴムシートc及び超高分子量ポリエチレン
シートdを介在させ、A/a/b/c/d/Bの順に積
層した後加熱して接着一体化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ABS樹脂にゴムを接
着一体化した複合体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ABS樹脂は、優れた機械的、電気的性
質により自動車の内装材、冷蔵庫、クーラー、掃除機、
テレビ等各種の電気製品のキャビネット等の外装材など
の多くの用途に使用されている。確かにABS樹脂は他
の樹脂と比較して耐衝撃性に優れているものの、他の各
種プラスチックと同様に硬くて弾性に乏しいため衝撃に
より割れたり、クラックを生じたりする欠点があった。
【0003】このような欠点は、柔軟で弾性に富み、各
種汎用ゴムと積層し一体化することができれば解消可能
であるが、ABS樹脂と汎用ゴムとは接着性に乏しく、
強固に接着一体化した複合体を製造することができなか
った。本発明者は、ABS樹脂と汎用ゴムとの接着性に
ついて鋭意検討を進めた結果、各種汎用ゴムの中で、臨
界表面張力γcが高い37〜39ミリニュートン/メー
トル(以下mN/mと略す)のABS樹脂のそれに近似
する原料ゴム成分を含有するゴム組成物であればABS
樹脂に対して選択的に接着することを知見し、この知見
をベースにして第3の中間媒体を利用して上記以外の多
くの汎用ゴムに対しても優れた接着性を有することを見
出し、本発明に到達したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、AB
S樹脂と汎用ゴムとを接着一体化した複合体の製造方法
を提供することにある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような目的を達成
する本発明の第1の発明は、ABS樹脂からなる成形材
料と臨界表面張力γcが37〜39mN/mの原料ゴム
成分を含有するゴム組成物からなる未加硫ゴムシートと
を積層した後加熱して接着一体化することを特徴とする
ものである。
【0006】ここで、臨界表面張力γc とは、昭和53年
8月20日、丸善株式会社発行「化学便覧」基礎編II
(第3刷),第618頁に記載されているように、固体
面上で液体炭化水素その他の有機液体化合物の同族列が
示す接触角をθ、その液体の表面張力をγとすると、co
s θとγとの関係は同族体の種類に関せず大体一本の直
線となる。このとき、θ=0、すなわちcos θ=1に相
当するγc として定義される。ただし、本発明に定義す
る原料ゴム成分の臨界表面張力γc は、上記固体の代わ
りに、γc を測定しようとするゴムを熱プレスにより平
坦にしたゴムサンプルを使用して同様に測定した値をい
う。
【0007】このように、各種ゴムの中で、γcが37
〜39mN/mの原料ゴム成分としては、代表的なもの
としてアクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴム(N
BR)があり、その他に弗素ゴムやエピクロルヒドリン
ゴム等がある。NBRは、共重合成分としてABS樹脂
と同様にアクリロニトリルを含有しているから、両者の
臨界表面張力γcが近似すると考えられ、このことがA
BS樹脂と上記未加硫ゴムシートとの加熱による接着を
可能にする。 また、第2の発明は、ABS樹脂からな
る成形材料Aと臨界表面張力γcが37〜39mN/m
の原料ゴム成分以外の汎用ゴムとを接着するもので、臨
界表面張力γcが25〜33mN/mの原料ゴム成分を
含有するゴム組成物からなる未加硫のゴムシート(以下
汎用ゴムシートと称する)Bとの間に、γcが37〜3
9mN/mの原料ゴム成分を含有するゴム組成物からな
る未加硫のゴムシート(以下高γcゴムシートと称す
る)a、メタクリル酸と酸化亜鉛と過酸化物とを含有す
る水素添加アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴム
組成物からなる未加硫ゴムシート(以下変性NBRシー
トと称する)b、イソブチル−イソプレン共重合体ゴム
(IIR)組成物からなる未加硫ゴムシート(以下II
Rシートと称する)c及び削り出し方式により作製した
超高分子量ポリエチレンシート(以下超高分子量PEシ
ートと称する)dを介在させ、A/a/b/c/d/B
の順に積層した後加熱して接着一体化することを特徴と
するものである。
【0008】上述したように、NBRのような原料ゴム
成分を含有する高γcゴムシートaは、水素添加アクリ
ロニトリル−ブタジエン共重合体ゴム(変性NBRシー
トに用いられているゴムを以下変性NBRと称する)に
対しても同様に優れた接着性を有している。しかも、変
性NBRはIIRに対して良好な接着性を有するので、
上述したIIRをはじめとする多くの汎用ゴムに対して
優れた接着性を有する超高分子量PEシートdを使用す
ることにより汎用ゴムシートBと接着することができ
る。したがって、これらNBR、変性NBR、IIR、
超高分子量PEシートを組み合わせ、積層順序を定める
ことによって、ABS樹脂成形材料Aと汎用ゴムシート
Bとの両特性を有する複合体を製造することができる。
【0009】本発明に使用するABS樹脂としては、公
知のアクリロニトリル,ブタジエン,スチレンのモノマ
ーからなるABS樹脂がある。このABS樹脂として
は、製造方式により種々の性質を有するものが得られる
が、内部の分散構造はスチレン−アクリロニトリル共重
合体をマトリックス(海)とし、この海にスチレンとア
クリロニトリルがグラフト重合したポリブタジエンゴム
粒子を島状に均一に分散した海島構造を有する機械的な
性質が良好な樹脂がある。また、このABS樹脂は熱変
形温度(ASTM D648試験による)が85℃〜9
0℃の範囲であり、このABS樹脂を構成しているスチ
レン/アクリロニトリルのモノマー重量比は85/15
〜65/35の範囲で、好ましくは80/20〜70/
30の範囲がよい。
【0010】本発明において、汎用ゴムとして選択する
γcが37〜39mN/mの原料ゴム成分としてはNB
Rがあるが、γcが上記範囲内であればNBRに限られ
るものではなく、その他に弗素ゴムやエピクロルヒドリ
ンゴム等を包含する。このようなゴム成分は、好ましく
は70重量%以上の範囲で配合し、これに硫黄等の加硫
剤、カーボンブラック等の補強剤、老化防止剤、加硫促
進剤、その他各々の原料ゴム成分を加硫する前に必要と
される各種ゴム薬品を、それぞれ所定量配合することが
できる。
【0011】本発明の第2の発明において、γcが37
〜39mN/mの原料ゴム成分を含有するゴム組成物以
外に選択される汎用ゴム含有ゴム組成物としては、その
臨界表面張力γcが25〜33mN/mの原料ゴム成分
を含有している必要がある。これら汎用ゴム組成物に含
まれる原料ゴム成分のγcの値が前記範囲外のときは、
超高分子量PEシートdに対する接着性が低下し、本発
明の接着複合体を製造することができなくなる。上記範
囲のγcを有する原料ゴム成分の例としては、IIR
(γc=27mN/m)、エチレン−プロピレン−ジエ
ン共重合体ゴム(EPDM,γc=28mN/m)、天
然ゴム(NR,γc=31mN/m)、スチレン・ブタ
ジエン共重合体ゴム(SBR,γc=33mN/m)等
を挙げることができる。これらは単独又は2種以上を混
合して使用することができる。
【0012】本発明の第2の発明に中間媒体として使用
する変性NBRゴム組成物としては、エチレン性不飽和
ニトリル単位を10〜60重量部、共役ジエン単位を3
0重量部以下含有する水素添加NBR100重量部に対
し、メタクリル酸を20〜60重量部、酸化亜鉛を10
〜60重量部,有機過酸化物を0.5〜20重量部配合
した組成物がある。
【0013】本発明の第2の発明に使用するIIRゴム
組成物も特に限定されるものではなく、IIRを原料ゴ
ム成分として含有し、硫黄等の加硫剤、カーボンブラッ
ク等の補強剤、老化防止剤、加硫促進剤、その他の各種
ゴム薬品を、それぞれ所定量配合した公知のゴム組成物
を挙げることができる。本発明において、削り出し方式
により作製した超高分子量PEシートdとは、超高分子
量のポリエチレン粉末を加熱加圧シンタリングして円柱
状の成形物を作製し、この成形物をその周方向に薄肉に
削ってシート状又はフィルム状に切り出したものをい
う。この超高分子量PEシートdは上記IIRシートc
に対して優れた接着性を有すると共に、上述した汎用ゴ
ムシートBに対して良好な接着性を有している。このた
め、超高分子量PEシートdは、ABS樹脂成形材料A
と汎用ゴムシートBとの接着を間接的に可能にする。
【0014】本発明の第2の発明に使用する超高分子量
PEシートdは、分子量100万以上のポリエチレンか
らなるものがよい。この分子量が100万以上であるこ
とにより、IIRシートcや汎用ゴムシートBに対する
接着性をより一層向上することができる。また、超高分
子量PEシートdは10〜200μmの範囲の厚さであ
ることが好ましい。この厚さを10μm以上にすること
により引張強度や弾性率を大きくし、補強効果を付与す
ることができる。一方、200μm以下にすることによ
り接着部分の柔軟性を確保することができる。
【0015】本発明の第1の発明においては、上述のA
BS樹脂を、公知の射出成形、押出成形、圧延成形等の
手段により成形材料に適宜成形し、他方、上述の高γc
の原料ゴム成分を含有するゴム組成物を同様にプレフォ
ームして未加硫の高γcゴムシートに成形する。高γc
ゴムシートはスチールコード、ナイロン、ポリエステ
ル、アラミド等の各種有機繊維コードにより補強したも
のであってもよい。これらABS樹脂成形材料と高γc
ゴムシートの厚さは、特に限定されるものではないが、
少なくとも0.05mm以上であることが望ましい。
【0016】第1の発明において、上記高γcゴムシー
トは未加硫の状態であることが必要であり、これが加硫
したものであるときは、ABS樹脂成形材料に強固に接
着させることができなくなり、本発明の接着複合体を製
造することができなくなる。積層されたABS樹脂成形
材料と高γcゴムシートとは加熱され、高γcゴムシー
トを加硫すると同時に両者を接着させることができる。
【0017】本発明第2の発明においては、上述したの
と同様にしてABS成形材料Aを作製し、他方、γcが
37〜39mN/mの原料ゴム成分を含有するゴム組成
物、変性NBRゴム組成物、IIRゴム組成物及び汎用
ゴム組成物を同様にプレフォームして板状又はシート状
の未加硫のシートa,b,c及び汎用ゴムシートBを作
製する。これらABS成形材料A、未加硫のシートa,
b,c及び汎用ゴムシートBの厚さは、特に限定れるも
のではないが、通常、0.05mm以上であるのがよ
い。また、未加硫のゴムシートa,b,c及び汎用ゴム
シートBには、上述した各種のコードで補強することが
できる。
【0018】本発明の第2の発明においては、高γcゴ
ムシートa、変性NBRシートb、IIRシートc及び
汎用ゴムシートBは、それぞれ未加硫の状態であること
が必要である。これらの一つでも加硫されているとき
は、本発明の接着複合体を製造することができなくなる
からである。これらの未加硫ゴムシートa,b,c及び
超高分子量PEシートd並びに汎用ゴムシートBは、A
BS樹脂成形材料Aに対して高γcゴムシートaを直接
積層し、以下A/a/b/c/d/Bの順になるように
積層する必要がある。ABS樹脂成形材料Aには高γc
ゴムシートaを直接積層しないと、他のゴムシートは強
固に接着させることができないし、上記の順に積層する
ことにより、ABS樹脂成形材料Aと汎用ゴムシートB
とを強固にに接着一体化することができる。
【0019】上記のごとく積層した後は、上記高γcゴ
ムシートa、変性NBRシートb、IIRシートc及び
汎用ゴムシートBがそれぞれ加硫し、かつ超高分子量P
Eシートdが融解する条件下に加熱する。加熱条件とし
ては、未加硫ゴムシートa,b,c及び汎用ゴムシート
Bがそれぞれ加硫し、超高分子量PEシートdが融解す
る温度であれば、特に限定されるものではないが、好ま
しくは温度140〜200℃で適度に加圧する条件にす
るのがよい。
【0020】
【実施例】
実施例1 ABS樹脂成形材料として、住友ノーガタック社製クラ
ラスチック−MLAの2mm平板を150mm×50m
m×2mmの大きさに切断した。高γcゴムシートとし
て、表1に示す配合のNBRゴム組成物イを使用して、
150mm×50mm×0.1mmの未加硫のNBRシ
ートを作製した。
【0021】これらABS樹脂成形材料と未加硫のNB
Rシートとを積層し、160℃で20分間加熱したとこ
ろ、加硫されたNBRシートがABS樹脂成形材料に強
固に接着した複合体が得られた。 実施例2〜4、比較例1 ABS樹脂成形材料A及び高γcゴムシートaとして、
実施例1と同様にして、ABS樹脂成形材料と未加硫の
NBRシートとを作製した。
【0022】変性NBRシートbとして、日本ゼオン社
製のZSC−2295,85重量%と日本ゼオン社製の
ZETPOL−2020(水素添加NBR)15重量%
をロールで添加し、この混合物100重量部に対して、
老化防止剤(“ナウガード”445)1.5重量部、有
機過酸化物として化薬アクゾ社製“パーカドックス”1
4/40(1,3−ビスターシャリーブチルパーオキシ
イソプロピル・ベンゼン)5重量部をロールで混合した
ものを使用し、これをロールで150mm×50mm×
0.1mmのシートに成形した。
【0023】IIRシートc及び汎用ゴムシートBとし
て、表1に示す配合のIIRゴム組成物ロ、3種類の汎
用ゴム組成物ハ−1(原料ゴム成分EPDM,γc=2
8mN/m)、ハ−2(原料ゴム成分NR,γc=31
mN/m)及びハ−3(原料ゴム成分SBR,γc=3
3mN/m)を用いて、それぞれ150mm×50mm
×0.5mmの未加硫のIIRシートc及び汎用ゴムシ
ートB−1,B−2及びB−3を成形した。
【0024】超高分子量PEシートdとして、作新工業
株式会社製の削り出し方式により作製された分子量50
0万のポリエチレンからなる厚さ0.05mmのフィル
ム状シートを用意した。上記ABS樹脂成形材料Aと、
それぞれ汎用ゴムシートB−1,2,3との間に、未加
硫のそれぞれ高γcゴムシートa、変性NBRシート
b、IIRシートc、超高分子量PEシートdを、それ
ぞれ同じ順序(A/a/b/c/d/B)に積層した
後、160℃で30分間加熱し、未加硫のゴムシート
a,b,c及び汎用ゴムシートB−1,2,3をそれぞ
れ加硫すると共に、超高分子量PEシートdを融解さ
せ、接着複合体A/a/b/c/d/B−1(実施例
2)、A/a/b/c/d/B−2(実施例3)、及び
A/a/b/c/d/B−3(実施例4)を製作した。
【0025】また、比較のため、汎用ゴムシートB−4
として、NBRゴム組成物イからなるゴムシートaを使
用した以外は同様にして、接着積層体A/a/b/c/
d/B−4(比較例1)を製作した。
【0026】 表1中の数値は、いずれも重量部である。
【0027】また、*1 はN−フェニル−N’−イソプ
ロピル−p−フェニレンジアミン *2 はN−t−ブチル−2−ベンゾチアゾールスルフェ
ンアミド *3 はテトラメチルチウラムジスルフィド *4 は2−メルカプトベンゾチアゾール *5 はテトラメチルチウラムモノスルフィド *6 はベンゾチアジルジスルフィドである。
【0028】実施例2〜4の接着複合体はいずれもAB
S樹脂成形材料Aと汎用ゴムシートB−1,B−2,B
−3とは、それぞれゴムシートa,b,c及び超高分子
量PEシートdを介して強固に接着一体化していた。し
かし、比較例1の接着複合体は、ゴムシートB−4と超
高分子量PEシートdとの間の接着性が低く容易に剥離
した。 実施例5、比較例2 実施例2において、汎用ゴムシートB−1を加硫し、こ
の加硫したゴムシートB−1’を積層した接着複合体A
/a/b/c/d/B−1’(実施例5)と、汎用ゴム
シートB−3を加硫し、この加硫したゴムシートB−
3’を積層した接着複合体A/a/b/c/d/B−
3’(比較例2)を製作した。
【0029】実施例5の接着複合体は、ABS樹脂成形
材料Aと汎用ゴムシートB−1’とはゴムシートa,
b,c及び超高分子量PEシートdを介して強固に接着
していた。これに対し、比較例2の接着複合体は、汎用
ゴムシートB−3’と超高分子量PEシートdとの間の
接着性が低く容易に剥離した。 比較例3,4 実施例2において、積層順序を変更した以外は、同様に
して接着複合体A/b/a/c/d/B−1(比較例
3)を作製した。しかし、この接着積層体はABS樹脂
成形材料Aと変性NBRシートbとの間が接着していな
かった。
【0030】
【発明の効果】本発明の第1の発明によれば、37〜3
9mN/mの高γcのゴム成分は、NBRのように、共
重合成分としてABS樹脂と同様にアクリロニトリルを
含有しているから、両者の臨界表面張力γcが近似する
ものと考えられる。このため、ABS樹脂と未加硫の高
γcゴムシートとを積層して加熱するときは、両者の選
択的な接着性により強固に接着一体化したABS樹脂と
ゴムとの接着複合体の製造を可能になると考えられる。
【0031】また、本発明の第2の発明によれば、上述
したABS樹脂成形材料Aに対し選択的に接着する高γ
cゴムシートaを直接積層し、この高γcゴムシートa
に順次、それぞれ相互間で良好な接着性を有する変性N
BRシートb、IIRシートc、超高分子量PEシート
d及び汎用ゴムシートBを、A/a/b/c/d/Bの
順に積層した後加熱することにより接着一体化すること
が可能となり、ABS樹脂と汎用ゴムの両特性を併せ有
する接着複合体を製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 21:00 55:02 B29L 9:00 4F

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ABS樹脂からなる成形材料と臨界表面
    張力γcが37〜39ミリニュートン/メートルの原料
    ゴム成分を含有するゴム組成物からなる未加硫ゴムシー
    トとを積層した後加熱して接着一体化するABS樹脂と
    ゴムとの接着複合体の製造方法。
  2. 【請求項2】 ABS樹脂からなる成形材料Aと臨界表
    面張力γcが25〜33ミリニュートン/メートルの原
    料ゴム成分を含有するゴム組成物からなる未加硫のゴム
    シートBとの間に、37〜39ミリニュートン/メート
    ルの原料ゴム成分を含有するゴム組成物からなる未加硫
    ゴムシートa、メタクリル酸と酸化亜鉛と過酸化物とを
    含有する水素添加アクリロニトリル−ブタジエン共重合
    体ゴム組成物からなる未加硫ゴムシートb、イソブチル
    −イソプレン共重合体ゴム組成物からなる未加硫ゴムシ
    ートc及び削り出し方式により作製した超高分子量ポリ
    エチレンシートdを介在させ、A/a/b/c/d/B
    の順に積層した後加熱して接着一体化するABS樹脂と
    ゴムとの接着複合体の製造方法。
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