JPH052913U - 成形機の型締装置 - Google Patents

成形機の型締装置

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JPH052913U
JPH052913U JP7939991U JP7939991U JPH052913U JP H052913 U JPH052913 U JP H052913U JP 7939991 U JP7939991 U JP 7939991U JP 7939991 U JP7939991 U JP 7939991U JP H052913 U JPH052913 U JP H052913U
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JP
Japan
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mold
mold clamping
fixed
tie bar
movable
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JP7939991U
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Inventor
繁雄 福沢
正昭 藤村
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Ube Corp
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Ube Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 型締時に型締シリンダとピストンロッド部側
間に係止部材を係入させ,射出装置からの射出圧によっ
て可動金型が固定金型に対して型開き方向に移動しない
ような型締装置を提供すること。 【構成】 可動盤を移動シリンダによって可動金型と固
定金型の両金型が軽く接触するまで移動させたねじ噛合
調整装置を駆動させ半割ナットをタイバに噛合させる。
その後,型締シリンダのピストンロッド室側に圧油を供
給して型締めを行ない,さらに,型締シリンダとピスト
ンロッド部側間に係止部材を係入する。こうしたことに
より両金型が安全に型締状態を保持できるためバリが生
じない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は,射出成形機やダイカストマシンあるいはプレス機などの成形機の型 締装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6に従来の型締装置の平面断面図を示す。図6における型締装置は,固定盤 10,可動盤20,タイバ7,半割ナット22,ナットボックス21,連結板5 0,型締シリンダ3,移動シリンダ2,固定金型30a,可動金型30b,スト ッパボックス33,圧縮ばね32,ローラ36,ストッパ部材34などから構成 される。
【0003】 固定金型30aはマシンベース1の一端部上に固着された固定盤10へ取付け られており,一方,マシンベース1の他端部側上には前記固定盤10と対向して 可動金型30bが可動盤20へ取付けられている。固定盤10へ固設された移動 シリンダ2のピストンロッド6の先端は可動盤20に取付けられ,固定盤10に 対してマシンベース1上を摺動し進退することができる。前記可動盤20を貫通 するタイバ7は,全長同一径に製作されたものが複数個(本考案では4個)設け られており,その一端は型締シリンダ3の内部ピストン5に固着され,他端は連 結板50と略直角方向に貫通した後,ナットまたはエンドプレート51にて締付 けて固定されると同時に,タイバ7と連結板50とはキーなどを用いてタイバ7 の廻り止め防止がされている。また,タイバ7の略中位部には,後述する半割ナ ット22と噛合して可動盤20をタイバ7に係止するためにねじ部または溝部8 が形成され,さらに,タイバ7の軸線方向に対して垂直の固定盤10側のストッ パ面9aと反固定盤10側に向かって傾斜した勾配面9bを有する凹部9がタイ バ7の前記ねじ部または溝部8の後側に設けられている。
【0004】 可動盤20に固設されたストッパボックス33のストッパ部材34は,凹部9 の底部方向に作用する力を常時付勢されており,ストッパ部材34が勾配面9b を降下して凹部9に入ったとき最終的にはストッパ部材34の前面部は,凹部9 の垂直ストッパ面9aに当接するようになっている。
【0005】 本考案におけるストッパ手段は,ストッパボックス33,圧縮ばね32,スト ッパ部材34,軸31,ブッシュ35およびローラ36から構成されている。ス トッパボックス33内を上下に摺動可能に配設されているストッパ部材34の上 部にはストッパ部材34の軸線方向に軸31が固着され,該軸31はストッパボ ックス33の上部に穿設した通孔を貫通して摺動自在に設けられている。また, 一方,ストッパ部材34の下部にはローラ36が支軸36aに回転自在に軸支さ れており,該ローラ36はタイバ7に対してその軸心と略直角方向に圧縮ばね3 2に付勢されて進退自在に常にタイバ7に押付けられ,可動盤20に付随してタ イバ7の軸心方向に前後自在に移動可能な構造となっている。また,可動盤20 に固設されたナットボックス21には半割ナット22が内装され,型締時にタイ バ7に刻設されたねじ部または溝部8と略直角方向に噛合させたり,あるいは離 脱させるための半割ナット用油圧装置(図示せず)が設けられていた。
【0006】 つぎに,従来例の型締装置の動作について説明する。 図6に示すように,型締に際して移動シリンダ2のピストンロッド室側4aに 圧油を供給することにより可動盤20および可動盤20に固着されたナットボッ クス21とストッパボックス33がタイバ7に沿って固定盤10側へ軸線方向に 移動する。この時,ストッパ部材34の先端部に支軸36aに回転自在に軸支さ れたローラ36がタイバ上を回転しながら移動することになり,まず,タイバ7 の略中位部に刻設されたねじ部または溝部8は可動盤20の挿通孔24内へ円滑 に挿入される。この時,予め型締操作に際して移動シリンダ2によって可動盤2 0を固定盤10に接近途中において,半割ナット22をタイバ7の略中位部に刻 設されたねじ部または溝部8に素早く噛合させる動作が半割ナット油圧装置によ って併行して行なわれているため,可動盤20に隣接して固設されたナットボッ クス21がタイバ7の凹部9を貫通し,続いてストッパボックス33内から圧縮 ばね32によって付勢され穿設したストッパ部材34の前面部が凹部9のストッ パ面9aに衝合し,係止することで,半割ナット22をタイバ7上のねじ部また は溝部8に確実に早く噛合させることが可能である。
【0007】 また,噛合が完了した時型締シリンダ3による可動盤金型30bと固定盤金型 30aの型締めは開始可能な状態に入っている。この状態で,さらに移動シリン ダ2のピストンロッド室側4aに圧油を供給しつづけているため可動金型30b と固定金型30aはより接近する動作を続けることになる。その後,固定盤10 に固設された型締シリンダ3のピストンロッド室側5aへ圧油を供給することに より強力な型締めを開始させることができ,この型締状態で射出成形していた。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
ところが従来の装置は,型締めに際して移動シリンダ2に圧油を供給し可動盤 20を固定盤10側へ移動中,前記したようにストッパボックス33内から圧縮 ばね32によって付勢されてストッパ部材34の先端のローラ36がタイバ7の 略中位部の凹部9の勾配面9b上を移動し始める段階でストッパ部材34が突設 し,前面部がストッパ面9aに衝合し係止することで,半割ナット22をタイバ 7上のねじ部または溝部8に噛合させた後,さらに,移動シリンダ2のピストン ロッド室側4aへ圧油を供給し,両金型30を軽く接触させた後に型締動作を開 始させていた。
【0009】 しかし,型締動作時は,型締シリンダ3のピストンロッド室側5aへ圧油を供 給することにより強力な型締状態が形成され,この時点でピストン5が右行する ためピストンロッド室5aにより大きな隙間が生じる。この後,射出装置からキ ャビティへ高圧の溶融樹脂が射出されると可動金型30bは型締力に打ち勝って 左行することになり,この結果,ピストンロッド室5aは前記した型締状態下の 隙間より小さな隙間を形成することになる。可動金型30bの左行によって固定 金型30a間に微小の隙間が生じ,金型30間でバリを生じるといった欠点があ った。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この問題を解決するために,本考案では,複数個の型締シリンダを有する固定 金型保持用の固定盤をマシンベースの一端部上に固着し,可動金型保持用の可動 盤をマシンベースの他端部側上で固定盤と対向した状態で前後進可能に載置し, 可動盤を貫通している複数個のタイバの一端部を各型締シリンダ内で摺動自在に 設けたピストン部とし,タイバの軸線方向のほぼ中央部にねじ部を設け,可動盤 を固定盤に向けて前後進させる装置を固定盤と可動盤間に設け,タイバ上の前記 ねじ部に噛合可能に設けた半割ナットを可動盤に取付けた成形機の型締装置にお いて,型締シリンダ内のピストンロッド部側に出し入れ自在な係止部材を設けた 構成にした。
【0011】
【作用】
この構成によれば,可動盤は移動シリンダによって可動金型と固定金型の両金 型が軽く接触するまで移動シリンダのピストンロッド室側へ圧油を供給し,両金 型が接触後は半割ナット開閉シリンダのピストンヘッド室側に圧油を供給して, 半割ナットとタイバ上のねじ部または溝部と噛合させるようにねじ噛合調整装置 を駆動させ,半割ナットとタイバ上のねじ部または溝部が完全に噛合した後に型 締シリンダのピストンロッド室側に圧油を供給して型締めを完了する。
【0012】 型締めに入る時は,ピストンロッド室側への圧油の供給で型締シリンダ内のピ ストンは微小ストローク移行する。この時点で係止部材用シリンダのピストンヘ ッド側に圧油を供給して型締シリンダとピストンロッド部側間に係止部材を係入 させる。係止部材の先端部はクザビ状を有しているため,型締シリンダ内のピス トンの微小ストローク変化に対して対応変化が容易で,射出時に可動金型が固定 金型に対して型開きする方向に移動しないためバリが生じない。また,型開きは ,まず型締シリンダのピストンロッド室側の圧油を抜くとともに,ピストンヘッ ド室側のラム室に圧油を供給することにより開始される。こうして,ストローク の小さい型締シリンダを用い,かつ,ピストンヘッド側のラム室に少量の圧油を 供給することで型締めや型開きが容易に行なえる。
【0013】
【実施例】
図1ないし図5は本考案に係る型締装置の1実施例を示し,図1は可動金型と 固定金型が接触した時にタイバ上のねじ部または溝部と半割ナットを噛合させる ようにした平面縦断面図,図2はねじ噛合調整装置とタイバ係止装置の断面拡大 図,図3は図1のIII−III線から視たタイバ係止装置の平面横断面図であ って,図3(a)は半割ナット開閉シリンダのピストンロッド室側に圧油を供給 して半割ナットとタイバの噛合を解除した場合を,図3(b)は半割ナット開閉 シリンダのピストンヘッド室側に圧油を供給して半割ナットとタイバを噛合した 場合の作動状態を示す。
【0014】 本考案の実施例を図1,図2および図3にしたがって説明する。 図1における型締装置は,固定盤10,可動盤20,タイバ7,型締シリンダ 3,移動シリンダ2,固定金型30a,可動金型30b,連結板50,半割ナッ ト22,ナットボックス21,タイバ係止装置26およびねじ噛合調整装置11 などから構成される。 固定金型30aはマシンベース1の一端部上に固着された固定盤10へ取付け られており,一方,マシンベース1の他端部側上には前記固定盤10と対向して 可動金型30bが可動盤20へ取付けられている。固定盤10の両側面部にそれ ぞれ固設された移動シリンダ2のピストンロッド6の先端は可動盤20に取付け られ,固定盤10に対してマシンベース1上を摺動し進退することができる。前 記可動盤20を貫通するタイバ7は,全長同一径に製作されたものが複数個(本 考案では4個)設けられており,その一端は型締シリンダ3の内部ピストン5に 固着され,他端は連結板50と略直角方向に貫通した後,ナットまたはエンドプ レート51にて締付けて固定されると同時に,タイバ7と連結板50とはキーな どを用いてタイバ7の廻り止め防止がされている。
【0015】 前記した型締シリンダ3は本考案に関するものであって,型締シリンダ3内に 前後摺動自在にピストン5を設けるとともに,ピストン5の外周に油もれ防止用 のパッキンを配設し,ピストン5のロッド側にはタイバ7が固着され,ヘッド側 にはラム53をピストン5の略中心上に接触するように設けた。さらに,ラム5 3と係合したラムシリンダ52をラム53が前後摺動自在に設けるとともに,ラ ム53外周の摺動部にパッキンを配設してラム室5cからの油がもれないような 構造になっている。
【0016】 本考案では,ラム53の外径は,例えば,タイバ7の外径の1/2以下,また はピストン5の外径の1/3〜1/4以下とし,ラム53の長さは,型締時にピ ストン5のヘッド端面側がラムシリンダ52の端面に当接する前に,ラム53の 先端がラムシリンダ52の奥部に当接するような構成になっている。 タイバ7の略中位部には,型閉動作時に可動金型30bと固定金型30aが接 触した時に後述する半割ナット22と噛合して可動盤20をタイバ7に係止する ためのねじ部または溝部8が形成されている。
【0017】 可動盤20に一端を固設され,他端を後で述べるねじ噛合調整装置11の調整 軸13のねじ部12と螺合するとともに半割ナット22を内装している。ここで ,ねじ噛合調整装置11は,ねじ部12,調整軸13,押圧部材17,すべりキ ー18,スプロケット19および押え板25などから構成されている。
【0018】 つぎに,タイバ係止装置26を図2を用いて説明する。タイバ係止装置26は ,半割ナット開閉シリンダ14,ピストン15,ピストンロッド16,半割ナッ ト22,連結棒101,ストッパ102,103から構成される。
【0019】 半割ナット22は可動盤20に隣接して設けられ,タイバ7毎に上下に2分割 された各1組の半割ナット22を有しており,半割ナット22aの反噛合側端面 にピストンロッド16の一端が固着されている。さらにピストンロッド16の他 端に半割ナット開閉シリンダ14に係合して上下に摺動するピストン15を配設 し,半割ナット開閉シリンダ14の下端部に調整板100が固着されている。半 割ナット22aと22bの中を通して連結した連結棒101がピストンロッド1 6の左右に配してあり,連結棒101の一端は前記した調整板100に固着され ,また他端は半割ナット22bに固着されている。
【0020】 そして,図3(a)に示すように,前記半割ナット開閉シリンダ14のピスト ンロッド側室15bに圧油を供給することにより,ピストン15を押上げるとと もに半割ナット開閉シリンダ14が下方に押下げられて,上下1組の半割ナット 22aと22bがナットボックス21を摺動しつつ移動して半割ナット22とタ イバ7との噛合状態が解除され,それぞれストッパ102,103に当接するこ とで停止することになっている。また,半割ナット22をタイバ7と噛合させた いときは,図3(b)に示すように,前記半割ナット開閉シリンダ14のピスト ンヘッド側室15aに圧油を供給することにより,ピストン15を押下げるとと もに半割ナット開閉シリンダ14が上方に押上げられて,半割ナット22a,2 2bがナットボックス21を摺動しつつ移動して最後には接触し,タイバ7との 噛合が行なわれるような構成になっている。
【0021】 さらに,前記した半割ナット22の左右180度方向では,半割ナット22の 一端は,タイバ7を挿通して配された調整軸13の端部に固設されたスプロケッ ト部19を廻すことにより,反スプロケット部19側の調整軸13の端部が半割 ナット22と常時当接して摺動するようになっている。また,半割ナット22の 他端には,可動盤20の反固定盤10側の一部に押圧部材17の挿入室を2個1 組の半割ナット22毎に数ヶ所設けて,たえず半割ナット22をタイバ7の軸方 向に押圧するようになっており,前記した調整軸13が固定盤10側へ移動する ときは押圧部材17のスプリングは圧縮され,反固定盤10側へ移動するときは 伸張されるように配されている。
【0022】 調整軸13の反半割ナット22側の端部近傍の外周部にはスプロケット部19 を有し,すべりキー18を用いて調整軸13と廻り止め防止がなされている。ス プロケット部19を図示しないチエーンで連結すると共に,チエーンに図示しな いモータの出力軸と一体のスプロケットを連結し,モータの回転によりチエーン を駆動して調整軸13をタイバ7の軸方向に前後移動させることで,調整軸13 と当接した半割ナット22をタイバ7上のねじ部または溝部8と噛合させるよう に半割ナット22の位置を調整可能に構成されている。また,スプロケット部1 9の軸部の外周部については,一端部をナットボックス21の端部と,さらに, 他端部はスプロケット部19の脱落防止のために一端をナットボックス21に固 着された押え板25によって回動自在に支持されている。
【0023】 つぎに,係止用装置を図4および図5を用いて説明する。図4は係止用装置の 断面図を示し,図4(a)は係止部材の作用前の状態図,図4(b)は係止部材 の作用時の状態図,図5は係止部材の係入状態を示す説明図である。係止用装置 60は係止部材用シリンダ61,ピストン62および係止部材63から構成され る。
【0024】 まず,型締動作に入る際に,可動金型30bと固定金型30aの表面がゆっく り接触して係止し,移動シリンダ2のピストンロッド室側4aへの圧油の供給は 停止される。次いで,ねじ噛合調整装置11の半割ナット22がタイバ7上のね じ部または溝部8との噛合を完了した後,固定盤10に固設された型締シリンダ 3のピストンロッド室側5aへ圧油を供給しピストン5を右行させる。この時, 係止用装置60の係止部材63の先端はピストン5の前後進の動きの邪魔になら ない位置にあり,前記した型締時のピストン5の右行に伴って,図4(b)に示 すように係止部材用シリンダ61のピストン62のヘッド側に圧油を導入して係 止部材63を型締シリンダ3とピストンロッド室側5a間に係入する。この時, 図5に示すように型締力をさらに増強するためにピストンロッド室側5aに圧油 を導入するとピストン5は距離Sだけ右行するため係止部材用シリンダ61のピ ストン62のヘッド側に圧油をさらに導入してクサビ状を有している係止部材6 3を距離Sだけ係入することで,確実な型締めを行なうことができる。なお,本 考案では,1つの型締シリンダ3に係止用装置を2個対向して配したが,等間に 3個またはそれ以上設けてもよい。
【0025】 つぎに,このように構成された本考案の型締装置の動作について説明する。 以上のように構成された型締装置において,型閉に際して移動シリンダ2のピ ストンロッド室側4aに圧油を供給することにより可動盤20および可動盤20 の側面に固着されたナットボックス21やねじ噛合調整装置11などが固定盤1 0側へタイバ7の軸線方向に一緒に移動する。まず,タイバ7の略中位部に刻設 されたねじ部または溝部8は可動盤20の挿通孔24内へ円滑に挿入され,さら に可動盤20が前進することにより,まず,可動金型30bと固定金型30aの 表面がゆっくり接触して係止し,これによって移動シリンダ2のピストンロッド 室側4aへの圧油の供給は停止される。
【0026】 つぎに,半割ナット22がタイバ7上のねじ部または溝部8と噛合を開始する 。まず,半割ナット開閉シリンダ14内のピストンヘッド室側15aに図示しな い配管を通して圧油を供給すると,半割ナット22はタイバ7に対して略直角方 向に前進する。ここで,前もって可動金型30bと固定金型30aが接触した場 合の両金型の金型厚み(ダイハイト)Hをスケールで測定しておき,これをタイ バ7上のねじ部または溝部8のピッチPで除した(H/P)とき,ここで,もし 割切れて少数点以下の端数が生じないときは,両金型が軽く接触した状態で半割 ナット開閉シリンダ14のピストンヘッド室側15aに圧油を供給すれば,半割 ナット22はタイバ7上のねじ部または溝部8と完全に噛合することになる。し かし,前記したこととは逆に,H/Pが割切れずに少数点以下の端数か生じたと きは,少数点以下の端数にタイバ7上のねじ部8のピッチ(あるいは半割ナット 22のねじのピッチP)を乗じた数値が,半割ナット22とタイバ7上のねじ部 8を完全に噛合させるための移動距離Aとなる。
【0027】 すなわち,両金型を軽く接触させた後は移動距離Aに見合う分だけチエーンに よって連結されたモータを回転させることでスプロケット19を回転させて調整 軸13を前後進させる。ただし,モータの回転はパルスで測定し,調整軸13の 前後の移動距離に換算できるようになっている。こうして,タイバ7上のねじ部 8に半割ナット22を完全に噛合させることが可能となる。 また,噛合が完了した時型締シリンダ3による可動盤金型30bと固定盤金型 30aの型締めは開始可能な状態に入っている。その後,固定盤10に固設され た型締シリンダ3のピストンロッド室側5aへ圧油を供給することにより強力な 型締めを開始することができる。
【0028】 型締後は係止部材用シリンダ61のピストン62のヘッド側に圧油を導入して 係止部材63を同時に型締シリンダ3とピストンロッド側5a間に係入する。こ の型締状態で射出成形する。また,型開きに際しては,係止部材用シリンダ61 のピストン62のヘッド側の圧油を解除するとともに,ロッド側に圧油を供給し て係止部材63を型締シリンダ3とピストンロッド側5a間から後退させる。次 いで,ピストンロッド室側5aの圧油を解除して抜出し,それとともに,ラム室 5cに圧油を供給すると,ラム53と当接したピストン5は後退側に移動して型 開きが開始されることになる。
【0029】 本考案においては,図1に示すようにタイバ7上にねじ部または溝部8を図6 に示す従来例より長く刻設する必要があり,両金型を軽く接触した状態から型締 シリンダ3によって型締動作に入るため,逆に型締シリンダ3のストロークは短 かくてすむ。図2では押圧部材17としてスプリング17を用いた場合を説明し たが,これに限定されるものでなく,スプリング17の代りに可動盤20の反固 定盤10側の一部にラム室を設けておき,ここに半割ナット22の側面部に固設 されたラムを摺動自在に設け,ラム室に供給される圧油または圧縮空気で,たえ ず調整軸13をタイバ7の軸方向に押圧しているようにしてもよい。 さらに,図2に示すスプロケット19の代りにギアを用いてもよい。
【0030】 また,ダイハイトHについては,スケールで測定した場合について述べたが, ダイハイトHを自動的に検知するためのスケールセンサを配し,このデータを自 動的に計算機に入力させ,予め入力したタイバ7上のねじ部のピッチPで除して ,前記したように,H/Pが割切れない時には半割ナット22とタイバ7上のね じ部8が完全に噛合するように,スプロケット19とチエーンを介して連結され たモータに,計算機からの指令で必要パルスが発せられ,これに見合うスプロケ ット19の回転で調整軸13が前後必要な移動距離Aとして作動するようにして もよく,もしH/Pが割切れた時は,半割ナット22はタイバ7上のねじ部8と その場で半割ナット開閉シリンダ14内のピストンヘッド室側15aに圧油を供 給して噛合させるように計算機からの指令が発せられるようにしてもよいし,手 動で行なってもよい。 なお,本考案では,ラム53のピストン5側端面と,ピストン5のラム53側 端面は固着されていないが,これに限定されるものでなく,ピストン5とラム5 3を固着してもよい。
【0031】
【考案の効果】
以上述ベた通り,本考案によれば,従来装置は型厚寸法に関係なくストッパ部 材がタイバ上の段部に当接した時点で半割ナットとタイバ上のねじ部または溝部 が噛合するために型開きストロークが常に一定になるものの,最大と最小型厚差 の長さのストロークを有した型締シリンダが必要となり,多量の作動圧油が必要 であった。
【0032】 本考案のものは,型厚の大小にかかわらず可動盤の移動はすべて移動シリンダ で行なわれ,最後の型締めのみが型締シリンダで行なわれるのみであるため作動 圧油は少なくてすみ,さらに,ピストンヘッド側にピストンよりかなり小さいラ ムを固設した構造にしたため,型開き時の圧油量はさらに少なくてすみ,圧油供 給装置も小さくてよく,さらに製品の成形サイクルも短かくなる。また,型締シ リンダ内のピストンロッド部側に出し入れ自在な係止部材を設けたことにより, 射出時に可動金型が固定金型に対して型開き方向に移動しないため金型間にバリ が生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る可動金型と固定金型が接触した
時にタイバ上のねじ部または溝部と半割ナットを噛合さ
せるようにした平面縦断面図である。
【図2】本実施例に係るねじ噛合調整装置とタイバ係止
装置の断面拡大図である。
【図3】本実施例に係る図1のIII−III線から視
たタイバ係止装置の平面横断面図である。
【図4】本実施例に係る係止用装置の断面図である。
【図5】本実施例に係る係止部材の係入状態を示す説明
図である。
【図6】本考案に類する従来装置の1例を示す平面縦断
面図である。
【符号の説明】
1 マシンベース 2 移動シリンダ 3 型締シリンダ 4,5 ピストン 6 ピストンロッド 7 タイバ 8 ねじ部または溝部 9 凹部 10 固定盤 11 ねじ噛合調整装置 13 調整軸 14 半割ナット開閉シリンダ 17 押圧部材 19 スプロケット部 20 可動盤 21 ナットボックス 22 半割ナット 26 タイバ係止装置 30a 固定金型 30b 可動金型 33 ストッパボックス 34 ストッパ部材 50 連結板 52 ラムシリンダ 53 ラム 60 係止用装置 61 係止部材用シリンダ 62 ピストン 63 係止部材

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 複数個の型締シリンダを有する固定金型
    保持用の固定盤をマシンベースの一端部上に固着し,可
    動金型保持用の可動盤をマシンベースの他端部側上で固
    定盤と対向した状態で前後進可能に載置し,可動盤を貫
    通している複数個のタイバの一端部を各型締シリンダ内
    で摺動自在に設けたピストン部とし,タイバの軸線方向
    のほぼ中央部にねじ部を設け,可動盤を固定盤に向けて
    前後進させる装置を固定盤と可動盤間に設け,タイバ上
    の前記ねじ部に噛合可能に設けた半割ナットを可動盤に
    取付けた成形機の型締装置において,型締シリンダ内の
    ピストンロッド部側に出し入れ自在な係止部材を設けた
    成形機の型締装置。
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