JPH05287500A - フィルムキャリア形基板の製造方法 - Google Patents

フィルムキャリア形基板の製造方法

Info

Publication number
JPH05287500A
JPH05287500A JP8575792A JP8575792A JPH05287500A JP H05287500 A JPH05287500 A JP H05287500A JP 8575792 A JP8575792 A JP 8575792A JP 8575792 A JP8575792 A JP 8575792A JP H05287500 A JPH05287500 A JP H05287500A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
type substrate
carrier type
metal layer
film carrier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8575792A
Other languages
English (en)
Inventor
Akinori Ebe
明憲 江部
Kiyoshi Ogata
潔 緒方
Satoru Nishiyama
哲 西山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Electric Co Ltd filed Critical Nissin Electric Co Ltd
Priority to JP8575792A priority Critical patent/JPH05287500A/ja
Priority to US07/892,380 priority patent/US5496772A/en
Priority to DE69228374T priority patent/DE69228374T2/de
Priority to EP92109568A priority patent/EP0564693B1/en
Publication of JPH05287500A publication Critical patent/JPH05287500A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 十分な可撓性を有すると共に金属層の密着性
が高く、且つ、フィルムと金属層等との間の熱伝導性も
良いフィルムキャリア形基板を乾式で容易に、安価に、
一定の品質で得る。 【構成】 真空中で有機高分子材料から成るフィルム2
1に対して、金属蒸気36の蒸着と加速された窒素ガス
イオン40の照射とを行うことによって、当該フィルム
上に金属層23を、且つ、両者の界面付近に両者の構成
物質を含んで成る混合層22を形成するフィルムキャリ
ア形基板の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、フィルムキャリア方
式による例えばIC等の高密度実装に用いられるフィル
ムキャリア形基板とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フィルムキャリア方式は、IC実装の連
続化、ボンディングスピードの向上等が図れることか
ら、IC実装技術の中でも特に注目を浴びている方式で
ある。そのようなフィルムキャリア方式に用いられるフ
ィルムキャリア形基板としては、従来、例えば図3に
示すように、フィルム11上に銅箔13を接着剤12で
接着し、この銅箔13をエッチング法によりパターン化
して所定の電気回路を形成したもの、或いは上記のよ
うなフィルム11の表面に無電解メッキ法を用いて銅、
ニッケル等の電気回路を形成したもの、等が用いられて
いる。いずれの場合もフィルム11としては、ポリイミ
ドを主に有機高分子材料が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、銅箔等を接
着した基板においては、接着剤層12を介在している
ためフィルム11と銅箔13等との熱伝導性が悪い、
ポリイミド等のフィルム11と銅箔13との接着性が必
ずしも満足できるものではない、更にフィルム11と
銅箔13との接合性が150℃以上の温度に長時間さら
されると著しく劣化する、等の問題がある。
【0004】一方、湿式法である無電解メッキ法による
基板においては、メッキ層の密着性が大きくばらつ
く、公害排除のためにメッキ液の管理等を厳重にする
必要がある、等の問題がある。そこでこの発明は、上記
のような従来の問題点を解決したフィルムキャリア形基
板とその製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明のフィルムキャ
リア形基板は、有機高分子材料から成るフィルム上に金
属層が形成されており、且つ、両者の界面付近に両者の
構成物質を含んで成る混合層が形成されていることを特
徴とする。この発明の製造方法は、真空中で有機高分子
材料から成るフィルムに対して、金属蒸気の蒸着と加速
された窒素ガスイオンの照射とを行うことによって、当
該フィルム上に金属層を、且つ、両者の界面付近に両者
の構成物質を含んで成る混合層を形成することを特徴と
する。
【0006】
【作用】この発明のフィルムキャリア形基板は、有機高
分子材料から成るフィルム上に金属層を形成したもので
あるから十分な可撓性を有している。しかも混合層が言
わば連結体のような作用をするので、金属層のフィルム
に対する密着性が高く剥離しにくい。また接着剤を介在
させていないので、フィルムと金属層等との間の熱伝導
性も良い。
【0007】一方、この発明の製造方法によれば、上記
のようなフィルムキャリア形基板を乾式で容易に、安価
に、一定の品質で製造することができる。しかも金属層
や混合層の厚みの調整や金属層のパターン化等も容易で
ある。
【0008】
【実施例】図1は、この発明に係るフィルムキャリア形
基板の一例を拡大して示す部分断面図である。このフィ
ルムキャリア形基板20は、例えばポリイミド等の有機
高分子材料から成るフィルム21上に、例えばAu、A
g、Cu、Ni、Al等の高電気伝導性の金属層23を
形成し、且つ、フィルム21と金属層23の界面付近に
両者の構成物質、即ち上記有機高分子材料と上記金属を
含んで成る混合層(ミキシング層)を形成している。
【0009】金属層23等は、フィルム21上の全面に
形成されている場合もあるし、一部分に電気回路として
パターン化されている場合もある。金属層23の厚み
は、例えば0.1μm〜50μm程度の範囲内にするの
が好ましい。これは、電気伝導性の面より0.1μm未
満では不足であり、逆に50μmを超えるとフィルム2
1の可撓性を低下させる恐れがあると共にコスト高にな
ってくるからである。
【0010】混合層22の厚みは、例えば5nm〜50
0nm程度の範囲内にするのが好ましい。これは、その
程度で密着性が十分得られるからであり、またそれより
も厚くするとフィルム21の可撓性等に影響が出始める
からである。上記のようなフィルムキャリア形基板20
の特徴を列挙すれば次の通りである。 有機高分子材料から成るフィルム21上に金属層2
3を密着形成したものであるから十分な、即ち従来の基
板と同等以上の可撓性を有している。 混合層22が言わば連結体のような作用をするの
で、金属層23のフィルム21に対する密着性が高く剥
離しにくい。 フィルム21と金属層23間には接着剤等を介在さ
せていないので、しかも混合層22によってフィルム2
1と金属層23の界面の組成が連続的に変化したものと
なるため、フィルム21と金属層23等との間の熱伝導
性が非常に良い。
【0011】次に上記のようなフィルムキャリア形基板
20の製造方法の一例を図2を参照して説明する。図2
は、この発明に係る製造方法を実施する装置の一例を示
す概略図である。前述したようなフィルム21がホルダ
30に取り付けられて真空容器(図示省略)内に収容さ
れており、当該フィルム21に向けて蒸発源32及びイ
オン源38が配置されている。蒸発源32は例えば電子
ビーム蒸発源であり、蒸発金属材料34を加熱蒸気化し
て金属蒸気36をフィルム21上に蒸着させることがで
きる。イオン源38は例えばバケット型イオン源が好ま
しく、それによれば供給された窒素ガスGをイオン化し
て均一で大面積の窒素イオン40を加速してフィルム2
1に向けて照射することができるので、一度に大面積の
処理が可能になる。尚、42はフィルム21上に形成さ
れる薄膜の膜厚モニタである。
【0012】上記金属蒸気36としては、例えば前述の
ようなAu、Ag、Cu、Ni、Al等の高電気伝導性
金属の蒸気を用いる。処理に際しては、真空容器内を例
えば10-5〜10-7Torr程度にまで排気した後、蒸
発源32からの上述のような金属蒸気36をフィルム2
1上に蒸着させるのと同時に、またはそれと交互に、イ
オン源38からの加速された窒素ガスイオン40をフィ
ルム21に向けて照射する。その際、必要に応じてホル
ダ30に冷却水等の冷却媒体を供給してフィルム21を
冷却しても良い。
【0013】また、蒸発源32或いはイオン源38は、
処理しようとするフィルム21の面積等に応じて複数台
を併用しても良い。以上によってフィルム21上に前述
したような金属層23が形成されると共に、イオン40
の押込み(ノックオン)作用によりフィルム21と金属
層23の界面付近に前述したような混合層22が形成さ
れ、その結果、例えば図1に示したようなフィルムキャ
リア形基板20が得られる。
【0014】金属層23の膜厚は、例えば膜厚モニタ4
2を用いることによって所望のものに、例えば前述した
0.1μm〜50μm程度に容易に調整することができ
る。混合層22の厚みは、照射するイオン40の加速エ
ネルギー(換言すればイオン40の平均射影飛程)やイ
オン照射量に依存するが、この混合層22を過度に厚く
すると(即ちイオン40のエネルギーを過度に高めた
り、照射量を多くすると)、基材であるフィルム21が
イオン照射により劣化する、フィルム21の可撓性が低
下する、装置のコストが上昇する、等の問題が出るた
め、また前述のように混合層23の密着性の面からは5
nm〜500nm程度の厚みで十分であるため、イオン
40の加速エネルギーは500eV〜10KeV程度
に、特に20KeV程度以下に、そしてイオン照射量を
1.0×1014〜1.0×1018イオン/cm2 に抑え
るのが得策である。
【0015】尚、所定のパターンをしたマスクを介して
前記蒸着とイオン照射とを行っても良く、そのようにす
れば別工程を要することなく簡単に、フィルム21上の
一部分に電気回路としてパターン化された金属層23等
を形成することができる。もっとも、所定の電気回路パ
ターンを得る方法として、上記のようにして金属層23
を形成した後、従来技術であるエッチング法によってそ
れをパターン化しても良い。
【0016】上記のような製造方法の特徴を列挙すれば
次の通りである。 前述のような特徴を有するフィルムキャリア形基板
20を、乾式で容易に、安価に、一定の品質で製造する
ことができる。 金属層23や混合層22の厚みの調整が容易であ
り、従って用途等に応じた、且つ、諸特性に優れたフィ
ルムキャリア形基板20を容易に得ることができる。 表面の平滑性の良いものが得られるため、ICチッ
プ等との密着性や熱伝導性の良いフィルムキャリア形基
板20が得られる。 別工程によることなく金属層23の形成と同時にそ
れをパターン化することができる。 実験例 図2に示すような装置を用い、冷却水を流したホルダ3
0に厚み0.15mmのポリイミドフィルムを装着し、
蒸発源32の蒸発材料34として無酸素銅を入れ、これ
を電子ビームで加熱して銅を当該フィルム上に蒸着させ
た。同時に、イオン源38より窒素ガスイオンを5Ke
Vの加速エネルギーで引き出し、ホルダ30上の電流密
度を16.7μA/cm2 にて上記フィルムに照射し
た。この場合、銅の蒸着速度は5.0Å/secとし、
100秒間処理を行って前述したようなフィルムキャリ
ア形基板を得た。
【0017】得られた試料基板についてポリイミドフィ
ルムと銅蒸着膜との界面強度をPeeling試験(引
き剥し試験)にて評価した結果を表1に示す。同表には
比較としてイオン照射せずに真空蒸着しただけの試料
と、Arガスイオンを用いて窒素ガスイオンのときと同
様な条件にてIVD処理を施した試料についても併せて
記してある。同表に示すように、窒素ガスイオン照射を
することにより密着力が著しく向上し、銅蒸着層が剥離
せずフィルムが破断し測定が不可能であった。
【0018】
【表1】
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明によると、十分な可
撓性を有すると共に金属層の密着性が高く、且つ、フィ
ルムと金属層等との間の熱伝導性も良いフィルムキャリ
ア形基板を乾式で容易に、安価に、一定の品質で製造す
ることができる。特に、照射するイオンに窒素ガスイオ
ンを用いたので、不活性ガスイオンを用いるよりも高い
密着性が得られている。また、金属層や混合層の厚みの
調整や金属層のパターン化も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフィルムキャリア形基板の一例を
拡大して示す部分断面図である。
【図2】本発明に係る製造方法を実施する装置の一例を
示す概略図である。
【図3】従来のフィルムキャリア形基板の一例を拡大し
て示す部分断面図である。
【符号の説明】
20 フィルムキャリア形基板 21 フィルム 22 混合層 23 金属層 32 蒸発源 36 金属蒸気 38 イオン源 40 イオン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空中で有機高分子材料から成るフィル
    ムに対して、金属蒸気の蒸着と加速された窒素ガスイオ
    ンの照射とを行うことによって、当該フィルム上に金属
    層を、且つ、両者の界面付近に両者の構成物質を含んで
    成る混合層を形成することを特徴とするフィルムキャリ
    ア形基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 所定のパターンをしたマスクを介して前
    記蒸着とイオン照射とを行うことを特徴とする請求項1
    記載のフィルムキャリア形基板の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記金属層を形成した後、エッチング法
    でそれをパターン化することを特徴とする請求項1記載
    のフィルムキャリア形基板の製造方法。
JP8575792A 1992-04-07 1992-04-07 フィルムキャリア形基板の製造方法 Pending JPH05287500A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8575792A JPH05287500A (ja) 1992-04-07 1992-04-07 フィルムキャリア形基板の製造方法
US07/892,380 US5496772A (en) 1992-04-07 1992-06-04 Method of manufacturing film carrier type substrate
DE69228374T DE69228374T2 (de) 1992-04-07 1992-06-05 Herstellungsverfahren für ein Substrat vom Filmträgertyp
EP92109568A EP0564693B1 (en) 1992-04-07 1992-06-05 Method of manufacturing a film carrier type substrate

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8575792A JPH05287500A (ja) 1992-04-07 1992-04-07 フィルムキャリア形基板の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05287500A true JPH05287500A (ja) 1993-11-02

Family

ID=13867737

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8575792A Pending JPH05287500A (ja) 1992-04-07 1992-04-07 フィルムキャリア形基板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05287500A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100518147B1 (ko) * 1998-06-01 2005-11-25 가부시키가이샤 아루박 증착장치,유기증발원및유기박막제조방법
JP2006306009A (ja) * 2004-07-27 2006-11-09 Kakogawa Plastic Kk 2層フィルム、2層フィルムの製造方法およびプリント基板の製造方法
JP2010272831A (ja) * 2009-05-20 2010-12-02 Faintekku:Kk フレキシブルプリント基板の製造方法
JP2011061113A (ja) * 2009-09-14 2011-03-24 Shinko Electric Ind Co Ltd 配線基板及びその製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100518147B1 (ko) * 1998-06-01 2005-11-25 가부시키가이샤 아루박 증착장치,유기증발원및유기박막제조방법
JP2006306009A (ja) * 2004-07-27 2006-11-09 Kakogawa Plastic Kk 2層フィルム、2層フィルムの製造方法およびプリント基板の製造方法
JP2010272831A (ja) * 2009-05-20 2010-12-02 Faintekku:Kk フレキシブルプリント基板の製造方法
JP2011061113A (ja) * 2009-09-14 2011-03-24 Shinko Electric Ind Co Ltd 配線基板及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4720401A (en) Enhanced adhesion between metals and polymers
JPH0149788B2 (ja)
JPH05287500A (ja) フィルムキャリア形基板の製造方法
JP2501791B2 (ja) フイルムキヤリヤ形基板とその製造方法
US6210547B1 (en) Enhanced solder surface and process for chemically and mechanically enhancing solder surface properties
US5496772A (en) Method of manufacturing film carrier type substrate
JPH05287501A (ja) フィルムキャリア形基板の製造方法
JPH04346651A (ja) メタライジング法
JP4013352B2 (ja) 樹脂基材表面への金属膜形成方法
JPH04329690A (ja) キャリア
JP2600336B2 (ja) 高熱伝導性ic用基材の作製方法
JPH06293581A (ja) AlNセラミックス材の表面へのメタライズ方法
JPS62256648A (ja) 配線基板とその製造方法
JP2802181B2 (ja) セラミック回路板における導体膜の形成方法
JPH05132754A (ja) 炭化チタン薄膜の形成方法
JP3176096B2 (ja) セラミック表面への金属膜形成方法
JPH03150360A (ja) 高機能性被膜の形成方法
JPS62257794A (ja) 積層配線基板とその製造方法
JP2512898B2 (ja) 絶縁基体とその製造方法
JP3314405B2 (ja) フィルムコンデンサ
JPH01275746A (ja) ダイヤモンドに対して金属炭化物層を被着する方法
JP4013353B2 (ja) 樹脂基材表面への金属膜形成方法
TW202310212A (zh) 積層體及積層體之製造方法
JPH1161378A (ja) 有機質基材表面への金属膜形成方法
JPS62254449A (ja) 複合基体とその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020514