JPH05285521A - 鋼ストリップの絞り込み防止方法 - Google Patents
鋼ストリップの絞り込み防止方法Info
- Publication number
- JPH05285521A JPH05285521A JP4116842A JP11684292A JPH05285521A JP H05285521 A JPH05285521 A JP H05285521A JP 4116842 A JP4116842 A JP 4116842A JP 11684292 A JP11684292 A JP 11684292A JP H05285521 A JPH05285521 A JP H05285521A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel strip
- rolling mill
- rolling
- threshold value
- load difference
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Control Of Metal Rolling (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 鋼ストリップの尾端部が圧延機を通り抜ける
ときの絞り込みを防止するための方法を提供する。 【構成】 圧延機１の入側に鋼ストリップの幅方向に移
動自在のサイドガイド３を備え、圧延機１の圧延ロール
２の左右の荷重差の検出値と比較するための閾値を設定
する。移動する鋼ストリップ４の尾端部が圧延機１を通
り抜けるときに圧延ロール２の左右の荷重差を検出し、
その検出値と前記閾値とを比較し、前記荷重差の検出値
が前記閾値を超えたときにのみサイドガイド３の幅を拡
げる。
ときの絞り込みを防止するための方法を提供する。 【構成】 圧延機１の入側に鋼ストリップの幅方向に移
動自在のサイドガイド３を備え、圧延機１の圧延ロール
２の左右の荷重差の検出値と比較するための閾値を設定
する。移動する鋼ストリップ４の尾端部が圧延機１を通
り抜けるときに圧延ロール２の左右の荷重差を検出し、
その検出値と前記閾値とを比較し、前記荷重差の検出値
が前記閾値を超えたときにのみサイドガイド３の幅を拡
げる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、熱間圧延において、
鋼ストリップの尾端部が仕上げ圧延機を通過する直前に
発生する鋼ストリップの蛇行による絞り込みを防止する
ための方法に関するものである。
鋼ストリップの尾端部が仕上げ圧延機を通過する直前に
発生する鋼ストリップの蛇行による絞り込みを防止する
ための方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】熱間圧延の連続ラインにおいて、被圧延
材（以後、鋼ストリップで説明する）の尾端部が仕上げ
圧延機（以下、「圧延機」という）を通過する時には、
通過する直前に（いわゆる尻抜け時に）鋼ストリップの
尾端部が横流れ（以下、「蛇行」という）し、これが原
因で「絞り込み」と称される現象が発生する。絞り込み
とは、鋼ストリップの尾端部の両端縁が蛇行により圧延
機入側に設けられているサイドガイドと激しく接触し、
鋼ストリップが破断したり、鋼ストリップが２重、３重
と重なった状態となり、このように折れ込んだ状態で圧
延されることにより圧延機の圧延ロールを疵付け、次の
鋼ストリップの圧延が困難となるような現象をいう。こ
の現象は、特に、厚さ1.2mm 程度、幅1200mm程度の薄物
広幅材の熱間圧延においてしばしば発生する。
材（以後、鋼ストリップで説明する）の尾端部が仕上げ
圧延機（以下、「圧延機」という）を通過する時には、
通過する直前に（いわゆる尻抜け時に）鋼ストリップの
尾端部が横流れ（以下、「蛇行」という）し、これが原
因で「絞り込み」と称される現象が発生する。絞り込み
とは、鋼ストリップの尾端部の両端縁が蛇行により圧延
機入側に設けられているサイドガイドと激しく接触し、
鋼ストリップが破断したり、鋼ストリップが２重、３重
と重なった状態となり、このように折れ込んだ状態で圧
延されることにより圧延機の圧延ロールを疵付け、次の
鋼ストリップの圧延が困難となるような現象をいう。こ
の現象は、特に、厚さ1.2mm 程度、幅1200mm程度の薄物
広幅材の熱間圧延においてしばしば発生する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】鋼ストリップの尻抜け
時の絞り込みを防止するために、従来から、圧延機の圧
延ロールの左右の荷重差（以下、「荷重差」という）を
検出し、この荷重差の変動を蛇行とみなし、その検出値
から圧延ロールの左右のレベリング差の制御を行なうこ
とにより、蛇行を防止する方法が行われている。しかし
ながら、圧延ロールの左右の荷重差は、鋼ストリップの
蛇行以外にも、圧延荷重の変動、バックアップロールの
キーの影響、あるいは、圧延ロールの偏芯等の原因によ
っても変動するため、レベリング差制御のゲイン（以
下、「ゲイン」という）を低くせざるを得なかった。そ
のため、鋼ストリップ尾端部の蛇行に対する抑制効果は
小さく、従来方法では絞り込みの防止効果はあまり高く
なかった。
時の絞り込みを防止するために、従来から、圧延機の圧
延ロールの左右の荷重差（以下、「荷重差」という）を
検出し、この荷重差の変動を蛇行とみなし、その検出値
から圧延ロールの左右のレベリング差の制御を行なうこ
とにより、蛇行を防止する方法が行われている。しかし
ながら、圧延ロールの左右の荷重差は、鋼ストリップの
蛇行以外にも、圧延荷重の変動、バックアップロールの
キーの影響、あるいは、圧延ロールの偏芯等の原因によ
っても変動するため、レベリング差制御のゲイン（以
下、「ゲイン」という）を低くせざるを得なかった。そ
のため、鋼ストリップ尾端部の蛇行に対する抑制効果は
小さく、従来方法では絞り込みの防止効果はあまり高く
なかった。
【０００４】従って、この発明の目的は、熱間圧延にお
いて、仕上げ圧延機を通過する直前における鋼ストリッ
プの尾端部の蛇行を制御して、絞り込みを防止すること
ができる鋼ストリップの絞り込み防止方法を提供するこ
とにある。
いて、仕上げ圧延機を通過する直前における鋼ストリッ
プの尾端部の蛇行を制御して、絞り込みを防止すること
ができる鋼ストリップの絞り込み防止方法を提供するこ
とにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】我々は、上述の課題を解
決するために鋭意研究を重ねた。その結果、圧延機の入
側に、鋼ストリップの幅方向に移動自在のサイドガイド
を設け、尻抜け時に鋼ストリップの尾端部が蛇行したら
遅滞なくサイドガイドの幅を拡げれば、サイドガイドと
鋼ストリップの端縁とが接触せず、絞り込みも発生しな
いことを知見した。
決するために鋭意研究を重ねた。その結果、圧延機の入
側に、鋼ストリップの幅方向に移動自在のサイドガイド
を設け、尻抜け時に鋼ストリップの尾端部が蛇行したら
遅滞なくサイドガイドの幅を拡げれば、サイドガイドと
鋼ストリップの端縁とが接触せず、絞り込みも発生しな
いことを知見した。
【０００６】この発明は、上述の知見に基づいてなされ
たものであって、圧延機の入側に鋼ストリップの幅方向
に移動自在のサイドガイドを備え、圧延機の圧延ロール
の左右の荷重差の検出値と比較するための閾値を設定
し、移動する鋼ストリップの尾端部が圧延機を通り抜け
るときに圧延機の圧延ロールの左右の荷重差を検出し且
つその検出値と前記閾値とを比較し、前記荷重差の検出
値が前記閾値を超えたときにのみ前記サイドガイドの幅
を拡げることに特徴を有するものである。
たものであって、圧延機の入側に鋼ストリップの幅方向
に移動自在のサイドガイドを備え、圧延機の圧延ロール
の左右の荷重差の検出値と比較するための閾値を設定
し、移動する鋼ストリップの尾端部が圧延機を通り抜け
るときに圧延機の圧延ロールの左右の荷重差を検出し且
つその検出値と前記閾値とを比較し、前記荷重差の検出
値が前記閾値を超えたときにのみ前記サイドガイドの幅
を拡げることに特徴を有するものである。
【０００７】
【作用】鋼ストリップの尾端部の尻抜け時の蛇行により
発生する圧延ロールの左右の荷重差の大きな変動にのみ
着目する。圧延ロールの左右の荷重差（以下、「荷重
差」という）の大きな変動を蛇行とみなし、荷重差の検
出値と比較する一定の値（閾値）を予め設定する。移動
する鋼ストリップの尾端部が圧延機を通り抜ける直前か
ら通り抜け直後までの間の時間において、荷重差の検出
値と閾値とを比較しながら圧延する。そして、荷重差の
検出値が閾値を超えた時にのみサイドガイドの幅を拡げ
る。かくして、蛇行した鋼ストリップの端縁とサイドガ
イドとの接触が回避され、そして、絞り込みが防止され
る。
発生する圧延ロールの左右の荷重差の大きな変動にのみ
着目する。圧延ロールの左右の荷重差（以下、「荷重
差」という）の大きな変動を蛇行とみなし、荷重差の検
出値と比較する一定の値（閾値）を予め設定する。移動
する鋼ストリップの尾端部が圧延機を通り抜ける直前か
ら通り抜け直後までの間の時間において、荷重差の検出
値と閾値とを比較しながら圧延する。そして、荷重差の
検出値が閾値を超えた時にのみサイドガイドの幅を拡げ
る。かくして、蛇行した鋼ストリップの端縁とサイドガ
イドとの接触が回避され、そして、絞り込みが防止され
る。
【０００８】閾値の決定方法は、下記の通り、、の
２方式ある。 テーブル方式 あらかじめ蛇行以外で発生する荷重差の変動を各圧延機
毎に、鋼ストリップのサイズ、鋼種等別に調査し、閾値
をテーブルする。そして、実際の圧延する鋼ストリップ
の種類と適合したテーブルから閾値を決定する。 自動決定方式 図２は閾値の決定方式を説明するグラフである。 閾値上限＝ａ＋α1 トン 閾値下限＝ｂ−α2 トン ａは閾値決定範囲での最大荷重差 ｂは閾値決定範囲での最小荷重差 α1 、α2 は調整代で下式による。 α1 ＝（ａ−ｂ）×ｘ α2 ＝（ａ−ｂ）×ｙ ｘとｙは通常１以下となる（ケースバイケース）。
２方式ある。 テーブル方式 あらかじめ蛇行以外で発生する荷重差の変動を各圧延機
毎に、鋼ストリップのサイズ、鋼種等別に調査し、閾値
をテーブルする。そして、実際の圧延する鋼ストリップ
の種類と適合したテーブルから閾値を決定する。 自動決定方式 図２は閾値の決定方式を説明するグラフである。 閾値上限＝ａ＋α1 トン 閾値下限＝ｂ−α2 トン ａは閾値決定範囲での最大荷重差 ｂは閾値決定範囲での最小荷重差 α1 、α2 は調整代で下式による。 α1 ＝（ａ−ｂ）×ｘ α2 ＝（ａ−ｂ）×ｙ ｘとｙは通常１以下となる（ケースバイケース）。
【０００９】
【実施例】図１はこの発明の方法に用いる仕上げ圧延機
の１つのスタンドの１実施態様を示す概略平面図であ
る。図１に示すように、圧延機１の入側には、サイドガ
イド３が設けられている。サイドガイド３は鋼ストリッ
プ４の幅方向に移動自在である。２は圧延機１の圧延ロ
ールであり、図中矢印は鋼ストリップ４の移動方向を示
す。この発明の方法によって、鋼ストリップの尻抜け時
の蛇行制御を行った。荷重差の検出値と比較するための
閾値を予め設定した。そして、鋼ストリップ４の尾端部
が圧延機１を通過する直前から通過するまでの間の時
間、サイドガイド３の幅を狭くして鋼ストリップ４を拘
束し、荷重差の検出およびその検出値と閾値との比較を
行ない、荷重差の検出値が閾値を超えたときにのみサイ
ドガイド３の幅を拡げた。
の１つのスタンドの１実施態様を示す概略平面図であ
る。図１に示すように、圧延機１の入側には、サイドガ
イド３が設けられている。サイドガイド３は鋼ストリッ
プ４の幅方向に移動自在である。２は圧延機１の圧延ロ
ールであり、図中矢印は鋼ストリップ４の移動方向を示
す。この発明の方法によって、鋼ストリップの尻抜け時
の蛇行制御を行った。荷重差の検出値と比較するための
閾値を予め設定した。そして、鋼ストリップ４の尾端部
が圧延機１を通過する直前から通過するまでの間の時
間、サイドガイド３の幅を狭くして鋼ストリップ４を拘
束し、荷重差の検出およびその検出値と閾値との比較を
行ない、荷重差の検出値が閾値を超えたときにのみサイ
ドガイド３の幅を拡げた。
【００１０】実施例によれば、鋼ストリップ尾端部の絞
り込みは発生しなかった。即ち、鋼ストリップが蛇行し
ないときは、荷重差が閾値を超えず、サイドガイドの幅
は拡がらなかった。そして、鋼ストリップが蛇行して荷
重差が閾値を超えたときにのみサイドガイドの幅が拡が
り、鋼ストリップの端縁とサイドガイドとの接触が回避
された。かくして、絞り込みの発生はなかった。
り込みは発生しなかった。即ち、鋼ストリップが蛇行し
ないときは、荷重差が閾値を超えず、サイドガイドの幅
は拡がらなかった。そして、鋼ストリップが蛇行して荷
重差が閾値を超えたときにのみサイドガイドの幅が拡が
り、鋼ストリップの端縁とサイドガイドとの接触が回避
された。かくして、絞り込みの発生はなかった。
【００１１】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、熱間圧延における、鋼ストリップの尻抜け時に発生
する絞り込みを防止することができる、鋼ストリップの
絞り込み防止方法を得ることができ、かくして、工業上
有用な効果が得られる。
ば、熱間圧延における、鋼ストリップの尻抜け時に発生
する絞り込みを防止することができる、鋼ストリップの
絞り込み防止方法を得ることができ、かくして、工業上
有用な効果が得られる。
【図１】この発明の方法に用いる仕上げ圧延機の１つの
スタンドの１実施態様を示す概略平面図
スタンドの１実施態様を示す概略平面図
【図２】閾値決定方式を説明するグラフ。
１ 圧延機 ２ 圧延ロール ３ サイドガイド ４ 鋼ストリップ。
Claims (1)
- 【請求項１】 圧延機の入側に鋼ストリップの幅方向
に移動自在のサイドガイドを備え、圧延機の圧延ロール
の左右の荷重差の検出値と比較するための閾値を設定
し、移動する鋼ストリップの尾端部が圧延機を通り抜け
るときに圧延機の圧延ロールの左右の荷重差を検出し且
つその検出値と前記閾値とを比較し、前記荷重差の検出
値が前記閾値を超えたときにのみ前記サイドガイドの幅
を拡げることを特徴とする熱間圧延における鋼ストリッ
プの絞り込み防止方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4116842A JPH05285521A (ja) | 1992-04-09 | 1992-04-09 | 鋼ストリップの絞り込み防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4116842A JPH05285521A (ja) | 1992-04-09 | 1992-04-09 | 鋼ストリップの絞り込み防止方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05285521A true JPH05285521A (ja) | 1993-11-02 |
Family
ID=14696980
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4116842A Pending JPH05285521A (ja) | 1992-04-09 | 1992-04-09 | 鋼ストリップの絞り込み防止方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05285521A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013112831A (ja) * | 2011-11-25 | 2013-06-10 | Jfe Steel Corp | 金属帯の連続真空処理方法 |
| US8616034B2 (en) | 2009-12-29 | 2013-12-31 | Sms Siemag Aktiengesellschaft | Method for controlling side guides of a metal strip |
-
1992
- 1992-04-09 JP JP4116842A patent/JPH05285521A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8616034B2 (en) | 2009-12-29 | 2013-12-31 | Sms Siemag Aktiengesellschaft | Method for controlling side guides of a metal strip |
| JP2013112831A (ja) * | 2011-11-25 | 2013-06-10 | Jfe Steel Corp | 金属帯の連続真空処理方法 |
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