JPH05276855A - 穂先竿 - Google Patents

穂先竿

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JPH05276855A
JPH05276855A JP7708492A JP7708492A JPH05276855A JP H05276855 A JPH05276855 A JP H05276855A JP 7708492 A JP7708492 A JP 7708492A JP 7708492 A JP7708492 A JP 7708492A JP H05276855 A JPH05276855 A JP H05276855A
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JP
Japan
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fishing rod
fibers
tip
rod
reinforcing fibers
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JP7708492A
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Nobuhiro Takada
信洋 高田
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Globeride Inc
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Daiwa Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、釣竿の先端に配置されて使用され
る穂先竿に関し、大きな撓みに充分に耐えることができ
る屈撓性を有するとともに、強度の高い穂先竿を提供す
ることを目的とする。 【構成】 熱可塑性樹脂を含浸した強化繊維を、竿本体
の軸長方向に多数引き揃え、一体に加熱成形して構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、釣竿の先端に配置され
て使用される穂先竿に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、釣竿の先端に配置されて使用され
る穂先竿として、例えば、実開昭55−69975号公
報に開示されるように、熱硬化性樹脂を含浸した補強繊
維束を加熱成形した後、研磨加工によりソリッド芯を形
成し、このソリッド芯の外側に、熱可塑性樹脂を厚く被
覆したものが知られており、このような穂先竿では、穂
先竿の撓み量を大きくし、しなやかな調子の穂先竿を得
ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の穂先竿では、ソリッド芯が、熱硬化性樹脂を
含浸した補強繊維束を加熱成形した後、研磨加工するこ
とにより形成され、外側層が、ソリッド芯の外側に、熱
可塑性樹脂を厚く被覆して形成されているため、穂先竿
が撓んだ後に、元の形状に復元する速度が、ソリッド芯
に大きく影響され、粘りのある屈撓性の良好な穂先竿を
得ることが困難であるという問題があった。
【0004】また、ソリッド芯の外側に、熱可塑性樹脂
を厚く被覆し外側層を形成するため、ソリッド芯と外側
層との温度差により、ソリッド芯と外側層との間に、熱
変形応力が生じ、穂先竿に、曲がりや捩れが発生し易い
という問題があった。
【0005】さらに、穂先竿の横断面の繊維量が比較的
少なく、特に、外側層には、補強繊維の全くない厚い層
ができるため、穂先竿の太さの割りには、強度が低く、
傷つき易く、また、破断が発生し易いという問題があっ
た。
【0006】また、ソリッド芯の外側に、熱可塑性樹脂
を、比較的厚く均一に、かつ、ソリッド芯が偏位しない
ように被覆するのが難しいという問題があった。本発明
は、かかる従来の問題を解決するためになされたもの
で、大きな撓みに充分に耐えることができる屈撓性を有
するとともに、強度の高い穂先竿を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の穂先竿は、熱可
塑性樹脂を含浸した強化繊維を、竿本体の軸長方向に多
数引き揃え、一体に加熱成形してなるものである。
【0008】
【作用】本発明の穂先竿では、熱可塑性樹脂をマトリッ
クスとして使用しているため、熱硬化性樹脂をマトリッ
クスとして使用する場合に比較して、撓みに対する変形
許容量が大きくなり、しかも、強化繊維を軸長方向に引
き揃えたので、強化繊維と熱可塑性樹脂との密着性が均
一良好になる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。図1は、本発明の穂先竿の一実施例を示して
おり、この穂先竿は、後端部11から先端部13に向け
て、先細り状に形成されている。
【0010】この穂先竿は、図2および図3に示すよう
に、竿本体15の外周に皮膜層17を形成して構成され
ている。そして、竿本体15は、熱可塑性樹脂を含浸し
た強化繊維19を、竿本体15の軸長方向に多数引き揃
え、一体に加熱成形して形成されている。
【0011】ここで、熱可塑性樹脂には、例えば、ポリ
エーテルエーテルケトン(PEEK),ポリエーテルイ
ミド(PEI),ポリカーボネート(PC),ポリフェ
ニレンサルファイド(PPS),ポリエーテルサルファ
イド(PES),ポリアミド(PA),ポリエチレンテ
レフタレート(PET),ポリブチレンテレフタレート
(PBT),ポリプロプレン(PP),ABS樹脂(A
BS)等の樹脂が使用される。
【0012】また、強化繊維19には、カーボン繊維,
ガラス繊維,アラミド繊維等の高強度繊維が使用される
が、必ずしも高強度繊維である必要はなく、例えば、公
知の低弾性繊維を使用しても良い。
【0013】さらに、強化繊維19は、竿本体15の横
断面の全体にほぼ均一に配置するか、あるいは、軸芯側
に多く配置するのが望ましい。上述した穂先竿は、熱可
塑性樹脂を含浸した強化繊維19を、竿本体15の軸長
方向に、横断面が円形になるように、多数引き揃え、一
体に加熱成形して竿本体15を形成した後、この竿本体
15の表面に皮膜層17を形成することにより製造され
る。
【0014】なお、この実施例では、竿本体15が先端
先細りになっているため、図2に示したように、外側に
位置する強化繊維19の軸長方向長さが変えられ、後端
部11側に、先端部13より多数の強化繊維19が配置
される。
【0015】しかして、以上のように構成された穂先竿
では、熱可塑性樹脂を含浸した強化繊維19を、竿本体
15の軸長方向に多数引き揃え、一体に加熱成形して竿
本体15を形成するようにしたので、大きな撓みに充分
に耐えることができる屈撓性を有するとともに、強度の
高い穂先竿を得ることができる。
【0016】すなわち、上述した穂先竿では、熱可塑性
樹脂をマトリックスとして使用しているため、熱硬化性
樹脂をマトリックスとして使用する場合に比較して、撓
みに対する変形許容量が大きくなり、しかも、強化繊維
19を軸長方向に引き揃えたので、強化繊維19と熱可
塑性樹脂との密着性が均一良好になるため、大きな撓み
に充分に耐えることができる屈撓性を有する穂先竿を得
ることができる。
【0017】また、竿本体15の横断面の全体に強化繊
維19を配置したので、この強化繊維19により屈撓性
が充分に維持され、かつ、皮膜層17からの傷つき、破
断が防止されるため、、強度の高い穂先竿を得ることが
可能となる。
【0018】さらに、上述した穂先竿では、竿本体15
の外側に、天然漆あるいは熱硬化性樹脂からなる皮膜層
17を形成したので、従来のように外側層を熱可塑性樹
脂により厚く形成する場合に比較して、皮膜層17と竿
本体15との間の温度差による熱応力が小さくなり、穂
先竿の曲がり、あるいは捩れを小さくすることができ
る。
【0019】なお、以上述べた実施例では、竿本体15
を中実状に形成した例について説明したが、本発明はか
かる実施例に限定されるものではなく、例えば、中空状
の管状に形成しても良いことは勿論である。
【0020】また、以上述べた実施例では、強化繊維1
9を軸長方向に完全に引き揃えた例について説明した
が、本発明はかかる実施例に限定されるものではなく、
例えば、軸長方向の強化繊維19の保持のため、あるい
は、竿本体15が管体の時には、潰れを防止するため、
一部の強化繊維19を周方向に配置したり、あるいは軸
長方向に対して所定の角度をもって配置するようにして
も良いことは勿論である。
【0021】さらに、以上述べた実施例では、竿本体1
5の外側に、天然漆あるいは熱硬化性樹脂からなる皮膜
層17を形成した例について説明したが、本発明はかか
る実施例に限定されるものではなく、必ずしも皮膜層1
7を形成しなくても良く、また、熱可塑性樹脂により皮
膜層17を形成するようにしても良い。
【0022】また、以上述べた実施例では、1種類の強
化繊維19を使用した例について説明したが、本発明は
かかる実施例に限定されるものではなく、例えば、竿本
体15の中心部に高弾性の強化繊維を配置し、この外側
に比較的弾性の低い強化繊維を配置しても良い。
【0023】さらに本発明では、竿本体15の強化繊維
19として、弾性率20ton /mm2以下の低弾性ピッチ
系カーボン繊維を使用することができる。この場合、ピ
ッチ系カーボン繊維は、低弾性化しても、吸水性が殆ど
ないので、穂先竿として長く水中に入れられていても、
吸水劣化による強度低下あるいは調子の変化がなく、性
能の良い、しなりの良い穂先竿を得ることができる。
【0024】さらにまた、本発明では、竿本体15の強
化繊維19を一定量以下にすることにより、大撓み時
に、穂先竿を塑性変形するように構成することができ
る。すなわち、例えば、穂先竿の先端を元竿に着くまで
輪状に大きくしならせた後に、元の形状位置に復元させ
ないで、少し撓みの残った状態にすることが可能とな
り、この場合には、鯨穂のように、粘りのある調子の穂
先竿にすることができる。
【0025】そして、この場合、強化繊維19は、竿本
体15の横断面に略均一か、あるいは、中心に多く配置
するのが良く、また、繊維比率は60重量%以下、特
に、カーボン繊維やガラス繊維の場合には、50重量%
以下にするのが好ましい。
【0026】また、この場合には、破断伸度の高い強化
繊維19を使用するほど、繊維比率を高くしても破損す
ることがなくなり、充分に塑性変形させることが可能と
なる。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の穂先竿で
は、穂先竿を、熱可塑性樹脂を含浸した強化繊維を、竿
本体の軸長方向に多数引き揃え、一体に加熱成形して形
成するようにしたので、大きな撓みに充分に耐えること
ができる屈撓性を有するとともに、強度の高い穂先竿を
得ることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の穂先竿の一実施例を示す側面図であ
る。
【図2】図1の穂先竿のII部の詳細を示す断面図であ
る。
【図3】図2のIII−III線に沿う断面図である。
【符号の説明】
15 竿本体 17 皮膜層 19 強化繊維

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂を含浸した強化繊維を、竿
    本体の軸長方向に多数引き揃え、一体に加熱成形してな
    ることを特徴とする穂先竿。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002059497A (ja) * 2000-08-16 2002-02-26 Daiwa Seiko Inc 管状体およびその製造方法
JP2010233546A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Globeride Inc 釣り用穂先竿および釣竿
JP2010259347A (ja) * 2009-04-30 2010-11-18 Globeride Inc 釣り用穂先竿、及び釣竿

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010233546A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Globeride Inc 釣り用穂先竿および釣竿
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