JPH05275988A - 信号遅延方法、信号遅延装置及び信号遅延装置用回路 - Google Patents

信号遅延方法、信号遅延装置及び信号遅延装置用回路

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JPH05275988A
JPH05275988A JP5012549A JP1254993A JPH05275988A JP H05275988 A JPH05275988 A JP H05275988A JP 5012549 A JP5012549 A JP 5012549A JP 1254993 A JP1254993 A JP 1254993A JP H05275988 A JPH05275988 A JP H05275988A
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満男 東井
Hiroshi Ishii
宏 石井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高精度な遅延信号を得ると共に、全信号経路
に係る総遅延時間を配慮した信号遅延方法,信号遅延装
置及び信号遅延装置用回路を得る。 【構成】 入力信号を遅延させて、該入力信号に対して
遅延時間の異なる複数の遅延信号を出力する信号遅延手
段1と、前記複数の遅延信号の内から、前記入力信号に
対して所定の遅延時間を有する遅延信号を選択する信号
選択手段2,3とを一回路ユニット内とに設けたことを
特徴とする信号遅延装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は信号遅延方法、信号遅延
装置及び信号遅延装置用回路に関し、更に詳しくは、高
精度な遅延を得ると共に、全信号経路に係る総遅延時間
を配慮した信号遅延方法、信号遅延装置及び信号遅延装
置用回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ある信号に任意の遅延時間を持た
せる場合、市販のディレイラインを使用するのが一般的
であった。このようなディレイラインの内部構造として
は、同軸ケーブルや遅延ケーブルのような構造の分布定
数型や、ディスクリートのL,Cで構成する集中定数型
があり、精度の良い遅延信号を得ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
のディレイラインは、非常に高価であるという欠点を有
している。一方、安価に遅延信号を得る手法として、集
積回路のディレイ素子を複数段重ねることによって所望
の遅延時間を得ることが考えられるが、製造工程でのば
らつきや、温度、湿度、電源電圧の変動によって遅延時
間が大きく影響されるという欠点を有するため、必要な
精度の遅延信号を得ることはできない。
【0004】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであって、その第1の目的は、一つの集積回
路内で、所望の遅延時間を高精度に得ることのできる信
号遅延方法を提供することにある。その第2の目的は、
簡単な構成で所望の遅延時間を高精度に管理することが
でき、しかも一つの集積回路内で実現可能な信号遅延装
置を提供することにある。その第3の目的は、全信号に
係る総遅れ時間をも配慮した信号遅延装置を提供するこ
とにある。その第4の目的は、例え入力される信号のデ
ューティーが崩れていても、高精度な遅延信号を得るこ
とのできる信号遅延装置を提供することにある。その第
5の目的は、回路外のCPU等により、遅延信号に対し
て遅延時間の微調整やマニュアルでの選択を行える信号
遅延装置を提供することにある。その第6の目的は、回
路外の出力信号決定手段を用いることにより、遅延信号
を高精度に管理することができ、しかも一つの集積回路
内で実現可能な信号遅延装置用回路を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の目的は、
入力信号を遅延させて得られる、互いに異なる遅延時間
を有する複数の遅延信号の内から、前記入力信号と特定
の関係にある遅延信号の選択を、一回路ユニット内で行
うことを特徴とする信号遅延方法によって達成される。
【0006】本発明の第2の目的は、入力信号を遅延さ
せて、該入力信号に対して遅延時間の異なる複数の遅延
信号を出力する信号遅延手段と、前記複数の遅延信号の
内から、前記入力信号に対して所定の遅延時間を有する
遅延信号を選択する信号選択手段と、を一回路ユニット
内とに設けたことを特徴とする信号遅延装置によって達
成される。
【0007】本発明の第3の目的は、入力信号を遅延さ
せて、該入力信号に対して遅延時間の異なる複数の遅延
信号を出力する信号遅延手段と、前記複数の遅延信号の
内から、前記入力信号に対して特定の関係にある遅延信
号を検出する信号検出手段と、前記信号検出手段での検
出結果に基づいて前記複数の遅延信号の内から出力すべ
き遅延信号を決定する出力信号決定手段と、を有するこ
とを特徴とする信号遅延装置によって達成される。
【0008】本発明の第4の目的は、主入力信号を遅延
させて、該主入力信号に対して遅延時間の異なる複数の
遅延信号を出力する主信号遅延手段と、前記主入力信号
とは異なる副入力信号を遅延させて、前記副入力信号に
対して遅延時間の異なる複数の遅延信号を出力する副信
号遅延手段と、前記主信号遅延手段より出力される複数
の遅延信号の内から、前記主入力信号に対して特定の位
相関係にある遅延信号を検出する信号検出手段と、前記
信号検出手段での検出結果に基づいて前記主信号遅延手
段より出力される複数の遅延信号の内から出力すべき遅
延信号を決定する主出力信号決定手段と、前記信号検出
手段での検出結果に基づいて前記副信号遅延手段より出
力される複数の遅延信号の内から出力すべき遅延信号を
決定する副遅延出力決定手段と、を有することを特徴と
する信号遅延装置によって達成される。
【0009】本発明の第5の目的は、入力信号を遅延さ
せて、該入力信号に対して遅延時間の異なる複数の遅延
信号を出力する信号遅延手段と、前記複数の遅延信号の
内から、前記入力信号に対して特定の位相関係にある遅
延信号を検出する信号検出手段と、前記基準信号検出手
段での検出結果を補正する補正手段と、前記補正手段で
の補正結果に基づいて前記複数の遅延信号の内から出力
すべき遅延信号を決定する出力信号決定手段と、を有す
ることを特徴とする信号遅延装置によって達成される。
【0010】本発明の第6の目的は、入力信号を遅延さ
せて、該入力信号に対して遅延時間の異なる複数の遅延
信号を出力する信号遅延手段と、前記複数の遅延信号の
内から、前記入力信号に対して特定の関係にある遅延信
号を検出する信号検出手段とを一回路ユニット内に有す
ることを特徴とする信号遅延装置用回路によって達成さ
れる。
【0011】
【作用】本発明において、信号遅延手段から出力される
複数の遅延信号の中から、基準信号検出手段により入力
信号と特定の関係にある遅延信号が検出され、この基準
信号検出手段の検出結果に基づいて出力信号決定手段に
より出力されるべき遅延信号が選択的に出力される。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。図1は本発明の第1の実施例の全体構成
を示す構成図である。この図1において、1は入力信号
を遅延させて複数の遅延信号を得るための、本発明の信
号遅延手段を構成するディレイ素子群である。また、2
は本発明の信号検出手段を構成する基準信号検出部、3
は本発明の出力信号決定手段を構成する出力信号決定群
であり、この基準信号検出部2と出力信号決定群3とに
よって、所定の遅延時間を有する遅延信号を選択する信
号選択手段を構成している。更に、後述の通り、出力信
号決定群3は複数の出力信号決定部3a〜3nから構成
されている。
【0013】ここで、本発明の信号遅延装置に入力する
入力信号としては、高精度の遅延信号を得るために、デ
ューティーが50%の矩形波であるクロック信号を用い
ることが好ましい。以下の実施例においては、入力信号
としてクロック信号を前提とした説明を行っている。
【0014】図2はディレイ素子群1の内部構成の一例
を示した構成図である。この図2に示す例では、集積回
路の内部セル(インバータ)を使用して複数段重ねてデ
ィレイ素子群を構成している。前記ディレイ素子群1に
おいては、クロック信号のデューティーが最終段までく
ずれないように、各段毎に2個のインバータを接続して
いる。また、各インバータの分岐数やファンアウト数を
揃えて、各段毎のばらつきを最少限に抑えるように構成
している。従って、図2においては、DL0 〜DLn が
実際にディレイ素子群1で得られる遅延信号であり、分
岐数やファンアウト数を揃えるためのダミー信号である
DL0D〜DLnDは、遅延信号の経路とインピーダンス等
を等しくするためにダミーのインバータ等に入力され
る。また、このディレイ素子群の段数に関して特に制限
はないが、各々のディレイ素子における遅延時間が、温
度変化等の環境変化によってtyp値に対して1/3倍
から3倍の範囲を変化する可能性があるため、各々のデ
ィレイ素子の遅延時間の変化をも考慮して基準信号を検
出することができ、且つ所望の遅延時間が得られるよう
な段数をとっておくと安全である。尚、本発明の信号遅
延手段はこれに限定されるものではなく、クロック信号
に対して異なる遅延時間を有する複数の遅延信号を発生
させる構成であればよく、例えばカウンタ等を利用する
ことも可能である。
【0015】図3は基準信号検出部2の内部構成の一例
を示した構成図である。この基準信号検出部2では、デ
ィレイ素子群1で得られた複数の遅延信号と入力信号と
を受けて、入力信号と特定の関係にある遅延信号を検出
している。ここで、基準信号検出部2が検出する特定の
関係とは、主として入力信号に対して遅延信号が特定量
の位相差を有する関係のことを表すが、本発明はこれに
限定されない。遅延時間に影響を与える温度等の外部要
因に対して、実質的に影響を受けない入力信号及び遅延
信号中の因子に着目し、そこに検出し得る何かしらの関
係が存在すれば、本発明は実施可能である。本実施例に
おいては、温度等に対して実質的に影響を受けない波長
に着目し、入力信号及び遅延信号の各々の波長の関係、
つまり位相差に基づいて検出を行っている。
【0016】また特に、入力信号がクロック信号である
場合には、同位相(位相差が1周期の整数倍)若しくは
逆位相(位相差が半周期の奇数倍)の関係を検出するこ
とが好ましい。そこで、本明細書においては、クロック
信号に対して同位相若しくは逆位相の関係にあること
を、位相同期の関係と称することにし、本実施例では、
逆位相の関係にある遅延信号を検出するように構成して
ある。
【0017】この図3に示す例では、フリップフロップ
群2aを構成する複数のフリップフロップの一端にクロ
ック信号CLKが入力され、それぞれの他端にはディレ
イ素子群1からの遅延信号DLが各々接続されている。
そして、あるフリップフロップの正端子と隣接するフリ
ップフロップの負端子とを受ける論理積回路が各々接続
されている。従って、フリップフロップからの出力信号
の内、初めて“H”になったフリップフロップに対応す
る論理積回路からの出力(セレクト信号SL)のみが
“H”となり、このセレクト信号が、クロック信号に位
相同期した遅延信号を表す検出結果となる。尚、このよ
うなセレクト信号SLを出力できる回路であれば、この
図3の回路構成に限定されるものではなく、フリップフ
ロップを他のものに置換したり、論理積の論理を反転さ
せたものでも、同様の基準信号検出部を実現することが
できる。
【0018】図4は基準信号検出部2での位相同期検出
の基本的タイミングを示したタイムチャートであり、例
として、前記ディレイ素子群1のn段目〜(n+3)段
目から出力される遅延信号DLn 〜DLn+3 と、クロッ
ク信号(図4(a))との、位相同期の検出を示している。
この図4においては、遅延信号DLn+2 が、クロック信
号と位相同期していることが理解される。
【0019】また、ディレイ素子群1の段数によって
は、図5のタイムチャートに示す如く位相同期する信号
が複数検出される可能性がある。即ち、この図5におい
ては、DLn+2 、DLn+m+3 、DLn+m の3箇所で位相
同期している。しかし、位相同期の検出は一箇所で検出
されれば充分であり、この実施例ではクロック信号に対
して同位相の遅延信号DLn+m は検出されないように、
フリップフロップ及び論理積回路が組み合わせられてい
る。また、逆位相の関係にある遅延信号DLn+2、DLn
+m+3 については、誤動作防止のために、後述する構成
によってマスクし、何方か一つのみを検出するようにす
ることが好ましい。
【0020】図6は図1に示されている出力信号決定部
3aの内部構成の一例を示した構成図である。この出力
信号決定部3aは、基準信号検出部2からの検出結果に
対応する遅延信号(これは後述する割り付け式によって
予め割り付けられている)を出力する部位であり、複数
の論理積回路から構成されている。従って、基準信号検
出部2の検出結果“H”が入力されて論理積回路に接続
されているディレイ素子群1からの遅延信号DLが、所
望の遅延時間を有する遅延信号として出力される。
【0021】尚、所望の遅延時間を有する遅延信号を一
つのみ出力する場合には、出力信号決定手段を出力信号
決定部3aのみで構成することが可能であるが、複数の
出力を要するような場合には各々割付を変えた複数の出
力信号決定部3b〜3nをディレイ素子群1及び基準信
号検出部2に対して並列的に接続する。この結果、一つ
の信号遅延装置から、各々の出力信号決定部より各々異
なる遅延時間を有した遅延信号を出力させることが可能
となり、例えば遅延時間が10ns、20ns、30n
sである3つの遅延信号を同時に出力することもでき
る。
【0022】また、本実施例においては、ディレイ素子
群1と基準信号検出部2とにより全体の精度が決定さ
れ、特にディレイ素子群においては、インバータとその
配線ディレイにより精度が決定される。従って、本明細
書中に特に詳述しないが、遅延時間の精度を上げる為
に、次のような点に留意して回路設計を行うと良い。 ・インバータのディレイとその配線ディレイに関して最
少のものを選択する。 ・ディレイのばらつきを少なくするために、ファンアウ
トの大きいものや配線ディレイの小さいものを使用し、
各インバータのファンアウト及び分岐数が均一になるよ
うに設計する。 ・正理論と負理論とを組み合わせて、デューティーが崩
れないようにする。 ・不必要なゲートは極力少なくする。 ・レイアウトの際はディレイ素子群をブロック化して配
置する。 ・1段当たりの遅延時間は、レイアウト後のtyp値を
参考にして設計する。
【0023】以上のような構成からなる本発明は、ディ
ジタル回路のみで構成することが可能であるから、例え
ばディレイ素子群と基準信号検出部と出力信号決定部と
を1つの集積回路内に設けることができる。また、ディ
レイ素子群及び基準信号検出部のみを1つの集積回路内
に設け、信号遅延装置用回路とすることもできる。
【0024】上述の構成を有する本実施例の回路の動作
は、以下の通りである。外部より与えられるクロック信
号CLKは、ディレイ素子群1の複数段のディレイ素子
により遅延が与えられ、異なる遅延時間を有する複数の
遅延信号DLが発生する。この複数の遅延信号DLは、
基準信号検出部2のフリップフロップ群2aの各々のフ
リップフロップの一方の端子に供給される。
【0025】また、前記各々のフリップフロップの他方
の端子にはクロック信号CLKが供給されており、各々
のフリップフロップは、クロック信号CLKと遅延信号
DLとの立ち上がり(或いは立ち下がり)を検出するこ
とにより、クロック信号CLKに対して位相同期してい
る遅延信号DLを検出する。そして、論理積回路群2b
で、該検出された遅延信号に対応する論理積回路からの
セレクト信号SLのみが“H”レベルとなる。
【0026】こうして基準信号検出部2より出力される
セレクト信号SLは、例えば以下の割り付け式に基づい
たディレイ素子群1からの遅延信号DLと、一の論理積
回路に入力される。
【0027】 A=(B/C)×D−E/F …(1) ここで、 A:クロック信号の入力される点からの経路長(又はク
ロック信号が入力される点から通過する回路素子) B:所望の遅延時間 C:基準信号検出部でクロック信号と同位相の遅延信号
を検出する場合にはクロック信号の一周期、若しくは、
基準信号検出部でクロック信号と逆位相の遅延信号を検
出する場合にはクロック信号の半周期 D:クロック信号の入力される点から、基準信号検出部
により検出された遅延信号が出力されているディレイ素
子群内の点までの経路長(又は、クロック信号の入力さ
れる点から、基準信号検出部により検出された遅延信号
が出力されているディレイ素子群内の点までの、クロッ
ク信号が通過する回路素子の単位個数) E:クロック信号が、ディレイ素子群内の通過に要する
遅延時間を除いた、クロック信号の入力される点から所
望の遅延時間Bを有する遅延信号が出力される点までの
経路を通過する為に要する総遅延時間 F:クロック信号が、単位長さ当たりの信号経路(又
は、単位個数のディレイ素子)を、クロック信号が通過
に要する標準遅延時間 また、上記(1)式は、本実施例に限定すれば、次の
(2)式と等価である。
【0028】 G=(H/I)×J−K/L …(2) ここで、 G:遅延信号を取り出すべきディレイ素子群内の段数目 H:所望の遅延時間(ns) I:クロック信号の半周期(ns) J:セレクト信号の段数目 K:クロック信号が、ディレイ素子群内の通過に要する
遅延時間を除いた、クロック信号の入力される点から所
望の遅延時間Hを有する遅延信号が出力される点までの
経路を、通過する為に要する総遅延時間(ns) L:クロック信号が、単位個数のディレイ素子(即ちイ
ンバータ2個分)の通過に要する標準遅延時間(ns) つまり、上記(1)式或いは(2)式によって、基準信
号検出部2での検出結果に基づいて、出力するべき遅延
信号を求めることができる。
【0029】例えば、今、I:100ns、J:100
段目、K:5ns、L:1nsであり、H:10nsの
遅延時間を有する遅延信号を所望する場合には、(2)
式よりG=5が得られる。即ち、100段目のセレクト
信号(つまり、遅延信号出力決定部3aにおける100
段目の論理積回路)は、ディレイ素子群1の5段目のデ
ィレイ素子から出力される遅延信号と論理積を取られて
いる。尚、(2)式の解が整数ではない場合には、小数
第1位を四捨五入や切り捨て等を行って、整数として取
り扱うことは勿論である。
【0030】尚、セレクト信号と遅延信号との割り付け
方としては、多種多様なものが考えられるので、必要な
遅延時間の精度に応じて選択すれば良い。以上のように
割付を行った結果、出力信号決定部3aから、所望の遅
延信号が出力される。即ち、ディレイ素子群1からの遅
延信号の有する遅延時間が、電源電圧や温度変化等によ
り変動した場合でも、基準信号検出部2が常に位相同期
の検出を行っているので、位相同期の検出のタイミング
の1クロック後には、新たなセレクト信号に基づいて、
出力信号決定部3aで新たな遅延信号が出力され、ほぼ
リアルタイムで遅延信号が修正される。
【0031】このようにして得られた遅延信号は、例え
ば後述するPWM回路等へ出力されるが、PWM回路で
遅延信号を必要としない時に遅延信号を出力させないよ
うに、出力信号決定群3の次(或いは内部)に、出力の
可否を制御可能なように構成されていても有効である。
【0032】尚、ディレイ素子群1の段数が充分でない
場合には、基準信号検出部2でクロック信号と位相同期
した遅延信号が検出されない可能性が考えられる。この
場合には、ディレイ素子群1の最終段から出力される遅
延信号が、所望する遅延時間に最も近い遅延時間を有し
ているはずであるから、出力信号決定群3にセレクト信
号SLが入力されない場合には、ディレイ素子群1の最
終段から出力される遅延信号を出力するように構成して
おいても良い。
【0033】また、出力信号決定手段として、上述した
出力信号決定群3の代わりに、信号遅延装置外のCPU
等を利用することも考えられる。即ち、ディレイ素子群
1及び基準信号検出部2を外部CPUに接続し、更にソ
フトウェアで制御することによって、上記(1)式若し
くは(2)式の割付を逐次計算し、所望の遅延時間を有
する遅延信号を出力させるようにすることも可能であ
る。
【0034】次に、図5で示される遅延信号DLn+2 、
DLn+m+3 の如く、ディレイ素子群1の段数が多いため
に、ディレイ素子群1からの出力に1クロック以上遅延
された遅延信号が複数含まれ、その結果、基準信号検出
手段で位相同期する信号が複数検出された場合の誤動作
防止に関する構成を説明する。
【0035】この場合の基準信号検出手段は、図7に示
される基準信号検出ブロック2A〜2Dを、図8の如く
に構成されていることが好ましい。以下、この基準信号
検出ブロックの構成について説明する。
【0036】先ず、基準信号検出ブロック2Aでは、所
定個数のフリップフロップの一端にクロック信号CLK
が入力され、それぞれの他端にディレイ素子群1からの
遅延信号DLが各々接続される。そして、あるフリップ
フロップの正端子と、隣接するフリップフロップの負端
子とを受ける2入力論理積回路が接続される。更に、前
記2入力論理積回路の出力は、セレクト信号SLとして
遅延信号出力決定群3に入力されると共に、否定論理和
をとってマスク出力信号COとして出力される。
【0037】一方、基準信号検出ブロック2B〜2D
は、所定個数のフリップフロップの一端にクロック信号
CLKが入力され、それぞれの他端にはディレイ素子群
1からの遅延信号DLが各々接続される。そして、ある
フリップフロップの正端子と、隣接するフリップフロッ
プの負端子と、マスク信号CTとを受ける3入力論理積
回路が接続される。更に、前記3入力論理積回路の出力
は、セレクト信号SLとして出力信号決定群3に入力さ
れると共に、否定論理和をとってマスク出力信号COと
して出力される。
【0038】そして、上記構成を有する基準信号検出部
ブロック2A〜2Dは、図8に示す如く、基準信号検出
ブロック2Aのマスク出力信号COと、基準信号検出ブ
ロック2B〜2Dの各々のマスク信号CT及びマスク出
力信号COとが、各々の次段以降の全てのマスク信号C
Tの入力に、論理積をとって接続されている。
【0039】このように構成することにより、各基準信
号検出ブロック2A〜2Dの内、最初に位相同期した箇
所でのみセレクト信号が“H”となり、以下のブロック
ではマスク信号CTの入力が“L”であるために、位相
同期を検出することはない。従って、ディレイ素子群1
の段数を増やして基準信号検出手段の検出範囲を広くし
ておくことにより、温度や電源電圧の変動が極めて大き
い環境下においても充分対応することができる。尚、図
8においては、4段のブロック構成の場合を示したが、
勿論これに限定されるものではない。また、これと異な
るマスク処理の手法として、基準信号検出ブロック2A
中の論理積回路を、前記基準信号検出ブロック2B〜2
Dと同様に3入力論理積回路にし、図9に示される如
く、外部CPU等からのマスク信号によりマスク処理を
行うことも可能である。
【0040】通常、図7乃至図9に示した回路構成によ
り、基準信号検出部2において複数の検出結果が得られ
るといった異常状態を除去することが可能である。しか
し、マスクを行う部分の回路の故障や、基準信号検出部
2等の内部素子の不良、或いは動作保証範囲を大幅に越
えるような場合には、図7乃至図9に示した回路では係
る誤動作を回避することができない。そしてこのような
場合には、出力信号決定部3aからの遅延信号が不正確
になったり、遅延信号が現れないといった異常状態にな
る。こうした異常状態を回避するために、図10に示さ
れる補正手段を設けておくことが有効である。
【0041】即ち、図10には、外部CPU等で構成さ
れる監視部4が基準信号検出部2からのセレクト信号S
Lの状態を監視すると共に、セレクタ部5において、監
視部4の監視結果に基づいて、所定のセレクト信号を選
択したり、セレクト信号をマスクしたり、或いは書き込
んだりした後、出力信号決定群3に出力する構成が示さ
れている。
【0042】この監視部4は、例えば、内部にルックア
ップテーブル形式のテーブルを複数用意しておくことに
より、セレクト信号の異常状態を監視することができ
る。そして、各異常状態に対して、例えば、次のような
制御を行うものである。
【0043】セレクト信号が複数選ばれている場合の異
常状態では、最初に現れたセレクト信号以外をマスクす
るという指示を、監視部4がセレクタ部5に与える。ま
た、基準信号検出部2からセレクト信号が出力されない
場合の異常状態では、監視部4から、所定のセレクト信
号(例えば基準信号検出部2の最終段から出力されるセ
レクト信号)を発生させる指示信号をセレクタ部5に出
力する。また、基準信号検出部2の故障時などに、基準
信号検出部2を完全に無視し、監視部4から任意のセレ
クト信号を書き込むように構成することも可能である。
【0044】また、監視部4を設けることは異常状態に
対処する為のみならず、マニュアルで遅延信号を得る場
合にも有効である。即ち、出力信号決定群3で割付を行
っていない所望の遅延時間を得たい場合、例えば所望の
遅延信号として、10ns及び20nsの割付しか行っ
ていなくても、監視部4に入力されるセレクト信号か
ら、前述した割り付け式(1)に基づいて、15nsの
遅延時間を有する遅延信号を出力するセレクト信号を算
出・選択することもできる。
【0045】図11はセレクト信号を監視する他の実施
例の構成を示す構成図であり、図に示される通り予備出
力信号決定手段を構成する外部可変組合わせ部6が基準
信号検出部2に対して出力信号決定群3と並列的に設け
られている。この外部可変組合わせ部6は、セレクト信
号の異常について予めパターンを備えており、係る異常
パターンに応じて、予め定められた組合わせにより出力
すべき遅延信号の出力の決定を行うものである。つま
り、この外部組合わせ部6は、基準信号検出部2の検出
結果を書き換えると共に遅延信号の出力決定を行うもの
であり、図10における出力信号決定群3及び監視部4
の役割を担っている。従って、セレクト信号が異常状態
になった場合や、割り付けを行なっていない遅延信号を
所望する場合などに、出力信号決定群3代わって遅延信
号の出力決定を行うことが可能である。
【0046】更に、出力信号決定群3若しくは外部可変
組合わせ部6の少なくとも何れか一方の出力は、外部制
御部7により選択状態が制御されるセレクタ8によって
外部に取り出される。このセレクタ8の動作としては、
何れか一方の信号を出力したり、また複数の信号を同時
に出力したり、外部制御部7からの指示により可変(プ
ログラマブル)にすることも可能である。
【0047】また、本発明の信号遅延装置は、図12に
示されるようなネットワーク構成にしても良い。図中A
ディレイライン11〜Dディレイライン14は、各々図
2及び図6で示されているディレイ素子群1、出力信号
決定群3と同様な構成のディレイ素子群11a〜14
a、出力信号決定群11b〜14bから構成されてい
る。そして、ディレイ素子群11aに入力されるクロッ
ク信号に基づき、基準信号検出部2′で位相同期を検出
する。この検出結果は、各々出力信号決定群11b〜1
4bに入力され、各々の出力信号決定群毎に該検出結果
に基づいてディレイ素子群から所望の遅延時間を有する
遅延信号を出力するように構成されている。
【0048】このようなネットワーク構成にすること
は、入力されるクロック信号のデューティーが崩れてい
るような場合に有効である。つまり、デューティーが5
0%の一番純粋な波形のクロック信号にしたり、外部の
発振器からの純粋なクロック信号を、クロック信号CL
K1として基準信号検出部2′に入力することにより、
他のディレイライン(B〜D)に入るクロック信号(C
LK2〜4)のデューティーが崩れていても、基準信号
検出部2′において正確な検出結果を得ることができ
る。つまり、ネットワーク構成にしたことにより、基準
信号検出部2に入力するクロック信号のみを純粋なもの
にすれば正確な基準信号検出が行えるため、全体として
正確な動作を行えるようになる。また、クロック信号C
LK1がデューティーが50%でないクロックであって
も、分周を行えば正確なクロック信号として用いること
ができるようになる。また、基準信号検出部2を共有化
することでゲート数を大幅に減らすことができ、回路構
成を簡略化できる上に、信頼性の向上、コストの低減化
にも貢献できる。
【0049】図13に本発明の更なる実施例を示す。上
述した本信号遅延装置は、ゲートアレイ等の集積回路で
構成し全てディジタル処理を行うことが可能であるか
ら、他の機能を有する回路と組み合わせて使用したり、
外部からソフトウェアによりデータを書き換えて動作を
変更するといったプログラマブルな処理が可能である。
例えば、他の機能を有する回路との組み合わせの例とし
ては、 ・信号遅延装置+PWM変調回路 ・信号遅延装置+同期回路 等であり、これらの回路は他機能回路12として出力信
号決定群3の後段に接続される。
【0050】例えば、他機能回路12としてPWM変調
回路を用いた場合を考える。従来は、PWM信号を生成
する上で必要な多数の遅延信号を外部から供給していた
ために、発生するノイズが外部に影響を与えたり、PW
M出力信号の時間幅がディレイラインのタップ数に制限
されるという問題点などが生じていた。しかしながら、
図13に示される如く、本実施例の信号遅延装置ととも
に構成すれば、単に省スペースといった利点を有するば
かりか、ノイズの輻射の点でも非常に優れた改善がなさ
れることになる。しかも、外部CPUからの制御信号
(セレクト信号)を書き込むことにより、容易にタップ
間ディレイ量を変更することができ、PWM出力信号の
時間幅の微調整が可能となる。更に、プロセスの要因に
よる変更にも、外部からソフトウェアによりデータを書
き換えて動作を変更することも可能である。
【0051】次に同期回路と信号遅延装置とを組み合わ
せた場合を考える。従来、ドットクロックの精度を上げ
るためには、ディレイラインのタップ数を増やす必要が
あった。しかしながら、高価なディレイラインを使用し
ていたので、精度を上げるとコストアップになるという
問題を生じていた。しかしながら、本実施例の信号遅延
装置は、遅延信号出力決定部を増やすのみで容易にタッ
プ数を増やすことができるので、安価にドットクロック
の精度を上げることが可能である。しかも、例えば本件
出願に先立ち出願された特願平2−150425号(特
開平4−150425号公報参照)に記載されているよ
うな同期回路と、1チップ上で組み合わせて構成するこ
とも可能であるため、ノイズ輻射が改善される。更に、
前述した外部可変組合せ回路6等を用いることで、外部
からソフトウェアによりデータを書き換えて動作を変更
することも可能である。
【0052】以上のように、本実施例の信号遅延装置
は、他機能回路12とともに一集積回路上に構成可能で
あり、レーザビームプリンタ、複写機、ファクシミリと
いった画像形成装置におけるデータ送出の同期等に利用
可能である。また、DRAMにおいて、行アドレスを決
定するRAS信号と、列アドレスを決定するCAS信号
と、該RAS、CAS信号の切り換えをR/C信号との
3つのタイミングを作るために用いたり、CCDのリセ
ットパルスの発生に適応させることも可能である。その
他、多相クロック発生回路に用いて高速処理を行った
り、クロック位相同期回路に用いて外部クロックと内部
クロックとの位相合わせを行ったり、同期信号発生回路
に用いて外部データと同期したクロックを発生させたり
等々、従来用いられてきたディレイラインの適用箇所に
適用することが可能である。
【0053】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明で
は、信号遅延手段からの複数の遅延信号の中から基準信
号検出手段により入力信号に位相同期したものが検出さ
れ、この基準信号検出手段の検出結果に基づいて、出力
信号決定手段により信号遅延手段からの遅延信号の内か
ら必要な遅延時間を有する遅延信号が選択される。従っ
て、簡単な構成で遅延時間を高精度に管理することが可
能であると共に、全信号経路に係る総遅れ時間をも配慮
した信号遅延方法、信号遅延装置及び信号遅延装置用回
路を実現することができる。
【0054】そして、基準信号検出が行われたタイミン
グの1クロック後には遅延信号の選択が実行されている
ので、遅延量に変動があってもリアルタイムに正確な遅
延時間を有した遅延信号が得られる。
【0055】また、基準信号検出出力が複数発生したよ
うな場合にも所定の信号以外をマスクするようにしてい
るので、誤動作の恐れがない。そして、基準信号検出出
力を監視する監視手段を設けることにより、遅延時間の
異常による基準信号検出出力の異常を除去することが可
能になり、信号遅延手段によって与えられる遅延時間が
許容範囲内に収まっていないような場合にも所望の遅延
時間を得ることができる。
【0056】更に、複数の信号遅延手段及び出力信号決
定手段を設けた場合には、単一の基準信号検出手段によ
る基準信号検出を行うネットワーク構成にすることで、
基準信号検出部に入るクロック信号を一番純粋な波形に
でき、他のディレイラインに入るクロックのデューティ
ーが崩れていても正確な基準信号検出の情報が得られ
る。また、基準信号検出部を共用化することでゲート数
が大幅に減ることにより、回路構成を簡略化することが
でき、信頼性向上、低コストに貢献することができる。
【0057】また、全回路をディジタル回路で構成する
ことができるので、従来のディレイラインの価格の1/
4程度という低コスト化が実現でき、しかも拡張するこ
とも容易である。更に、ゲート・アレイ等の集積回路内
で1チップで構成することにより、外付けディレイライ
ンで問題となる干渉も発生せず、信号ノイズの問題も解
消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す構成図である。
【図2】本発明の一実施例の構成部分を示す構成図であ
る。
【図3】本発明の一実施例の構成部分を示す構成図であ
る。
【図4】本発明の一実施例の動作説明のためのタイムチ
ャートである。
【図5】本発明の一実施例の動作説明のためのタイムチ
ャートである。
【図6】本発明の一実施例の構成部分を示す構成図であ
る。
【図7】本発明の一実施例の構成部分を示す構成図であ
る。
【図8】本発明の一実施例の構成部分を示す構成図であ
る。
【図9】本発明の一実施例の構成部分を示す構成図であ
る。
【図10】本発明の他の実施例の構成を示す構成図であ
る。
【図11】本発明の他の実施例の構成を示す構成図であ
る。
【図12】本発明の他の実施例の構成を示す構成図であ
る。
【図13】本発明の他の実施例の構成を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
1 ディレイ素子群 2 基準信号検出部 3 出力信号決定群 3a〜3n 出力信号決定部 4 監視部 5 セレクタ部 6 外部可変組合わせ部 7 外部制御部 8 セレクタ 11 ディレイライン 12 他機能回路

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を遅延させて得られる、互いに
    異なる遅延時間を有する複数の遅延信号の内から、所定
    の遅延時間を有する遅延信号の選択を、一回路ユニット
    内で行うことを特徴とする信号遅延方法。
  2. 【請求項2】 入力信号を遅延させて得られる、互いに
    異なる遅延時間を有する複数の遅延信号の内から、前記
    入力信号と特定の関係にある遅延信号を検出し、この検
    出結果に基づいて、前記入力信号に対して所定の遅延時
    間を有する遅延信号を出力することを特徴とする信号遅
    延方法。
  3. 【請求項3】 前記特定の関係が、特定量の位相差に基
    づく関係であることを特徴とする請求項2記載の信号遅
    延方法。
  4. 【請求項4】 入力信号を遅延させて、該入力信号に対
    して遅延時間の異なる複数の遅延信号を出力する信号遅
    延手段と、 前記複数の遅延信号の内から、前記入力信号に対して所
    定の遅延時間を有する遅延信号を選択する信号選択手段
    と、 を一回路ユニット内に設けたことを特徴とする信号遅延
    装置。
  5. 【請求項5】 前記信号選択手段が、前記入力信号の持
    つ、外部要因に対して実質的に影響されない因子に基づ
    いて、前記入力信号に対して所定の遅延時間を有する遅
    延信号を選択することを特徴とする請求項4記載の信号
    遅延装置。
  6. 【請求項6】 入力信号を遅延させて、該入力信号に対
    して遅延時間の異なる複数の遅延信号を出力する信号遅
    延手段と、 前記複数の遅延信号の内から、前記入力信号に対して特
    定の関係にある遅延信号を検出する信号検出手段と、 前記信号検出手段での検出結果に基づいて前記複数の遅
    延信号の内から出力すべき遅延信号を決定する出力信号
    決定手段と、 を有することを特徴とする信号遅延装置。
  7. 【請求項7】 前記信号検出手段が、前記入力信号に対
    して特定の位相関係にある遅延信号を検出することを特
    徴とする請求項6記載の信号遅延装置。
  8. 【請求項8】 主入力信号を遅延させて、該主入力信号
    に対して遅延時間の異なる複数の遅延信号を出力する主
    信号遅延手段と、 前記主入力信号とは異なる副入力信号を遅延させて、前
    記副入力信号に対して遅延時間の異なる複数の遅延信号
    を出力する副信号遅延手段と、 前記主信号遅延手段より出力される複数の遅延信号の内
    から、前記主入力信号に対して特定の位相関係にある遅
    延信号を検出する信号検出手段と、 前記信号検出手段での検出結果に基づいて前記主信号遅
    延手段より出力される複数の遅延信号の内から出力すべ
    き遅延信号を決定する主出力信号決定手段と、 前記信号検出手段での検出結果に基づいて前記副信号遅
    延手段より出力される複数の遅延信号の内から出力すべ
    き遅延信号を決定する副遅延出力決定手段と、を有する
    ことを特徴とする信号遅延装置。
  9. 【請求項9】 入力信号を遅延させて、該入力信号に対
    して遅延時間の異なる複数の遅延信号を出力する信号遅
    延手段と、 前記複数の遅延信号の内から、前記入力信号に対して特
    定の位相関係にある遅延信号を検出する信号検出手段
    と、 前記信号検出手段での検出結果を補正する補正手段と、 前記補正手段での補正結果に基づいて前記複数の遅延信
    号の内から出力すべき遅延信号を決定する出力信号決定
    手段と、 を有することを特徴とする信号遅延装置。
  10. 【請求項10】 入力信号を遅延させて、該入力信号に
    対して遅延時間の異なる複数の遅延信号を出力する信号
    遅延手段と、 前記複数の遅延信号の内から、前記入力信号に対して特
    定の位相関係にある遅延信号を検出する信号検出手段
    と、 前記信号検出手段での検出結果に基づいて前記複数の遅
    延信号の内から出力すべき遅延信号を決定する出力信号
    決定手段と、 前記信号検出手段での検出結果を補正するとともに、こ
    の補正結果に基づいて前記複数の遅延信号の内から出力
    すべき遅延信号を決定する予備出力信号決定手段と、 を有することを特徴とする信号遅延装置。
  11. 【請求項11】 前記信号検出手段が、前記入力信号に
    対して特定の位相関係にあり且つ前記入力信号に対する
    遅延時間が最も短い遅延信号のみを検出するように構成
    されていることを特徴とする請求項6乃至10記載の信
    号遅延装置。
  12. 【請求項12】 前記信号検出手段の内部が区画化され
    ており、前記入力信号に対して特定の位相関係にある遅
    延信号を検出した区画が、次段以降の区画へ、検出を行
    わせないための信号を発生することを特徴とする請求項
    6乃至11記載の信号遅延装置。
  13. 【請求項13】 前記信号検出手段での検出結果が得ら
    れない場合に、前記入力信号に対する遅延時間が最も長
    い遅延信号に相当する検出結果を出力することを特徴と
    する請求項6乃至12に記載の信号遅延装置。
  14. 【請求項14】 前記信号検出手段が、前記入力信号に
    対して同位相若しくは逆位相の関係にある遅延信号を検
    出することを特徴とする請求項6乃至13記載の信号遅
    延装置。
  15. 【請求項15】 前記出力信号決定手段が、 A=(B/C)×D−E/F (但し、ここで、 A:入力信号の入力される点からの経路長(又は入力信
    号の入力される点から入力信号が通過する回路素子
    数)、 B:所望の遅延時間、 C:信号検出手段が入力信号に対して同位相の遅延信号
    を検出する場合には入力信号の周期、若しくは、信号検
    出手段が入力信号と逆位相の遅延信号を検出する場合に
    は入力信号の半周期、 D:入力信号の入力される点から、信号検出手段により
    検出された遅延信号が出力されている信号遅延手段内の
    点までの経路長(又は、入力信号の入力される点から、
    信号検出手段により検出された遅延信号が出力されてい
    る信号遅延手段内の点までの入力信号が通過する回路素
    子数)、 E:入力信号が、前記信号遅延手段内の通過に要する遅
    延時間を除いて、入力信号が入力される点から出力すべ
    き遅延信号が出力される点までの経路を入力信号が通過
    する為に要する総遅延時間、 F:単位長あたりの信号経路(又は、単位個数あたりの
    回路素子)を、入力信号が通過する為に要する標準遅延
    時間)で与えられるAに相当する前記信号遅延手段内の
    位置からの遅延信号を、前記出力信号決定手段の出力を
    決定すべき遅延信号とすることを特徴とする請求項6乃
    至14記載の信号遅延装置。
  16. 【請求項16】 前記出力信号決定手段が複数の出力信
    号決定部から構成され、且つ各々の出力信号決定部が前
    記信号検出手段からの検出結果に基づいて、前記信号遅
    延手段より出力される複数の遅延信号の内から各々出力
    すべき遅延信号を決定することを特徴とする請求項6乃
    至15記載の信号遅延装置。
  17. 【請求項17】 前記出力信号決定手段からの遅延信号
    の出力の許可/不許可を制御可能としたことを特徴とす
    る請求項6乃至16記載の信号遅延装置。
  18. 【請求項18】 少なくとも前記信号遅延手段と前記信
    号検出手段とが、前記出力信号決定手段より出力される
    遅延信号を入力する他回路とともに、一回路ユニット内
    に設けられていることを特徴とする請求項6乃至17記
    載の信号遅延装置。
  19. 【請求項19】 前記他回路が、PWM変調回路である
    ことを特徴とする請求項18記載の信号遅延装置。
  20. 【請求項20】 前記他回路が、同期回路であることを
    特徴とする請求項18記載の信号遅延装置。
  21. 【請求項21】 前記入力信号が、矩形波からなるクロ
    ック信号であることを特徴とする請求項4乃至20記載
    の信号遅延装置。
  22. 【請求項22】 前記信号遅延手段が、縦続接続されて
    いる複数の回路素子の間から異なる複数の遅延信号を出
    力するように構成されていることを特徴とする請求項4
    乃至21記載の信号遅延装置。
  23. 【請求項23】 縦続接続された複数の回路素子を備
    え、該回路素子の一端に矩形波からなるクロック信号が
    入力され、前記回路素子の間から前記クロック信号に対
    して遅延時間の異なる複数の遅延信号を出力するように
    構成されている信号遅延手段と、 前記複数の遅延信号の内から、前記クロック信号に対し
    て同位相若しくは逆位相の関係にある遅延信号を検出す
    る信号検出手段と、 前記信号検出手段での検出結果から、下記の割り付け式
    により算出される前記信号遅延手段内の回路素子間Aか
    らの出力を、出力すべき遅延信号とする出力信号決定手
    段とを備え、 少なくとも前記信号遅延手段と前記信号検出手段とが一
    回路ユニット内に設けられていることを特徴とする信号
    遅延装置。 A=(B/C)×D−E/F (但し、ここで、 A:クロック信号の入力される点からクロック信号が通
    過する回路素子数、 B:所望の遅延時間、 C:信号検出手段がクロック信号に対して同位相の遅延
    信号を検出する場合には、クロック信号の周期、若しく
    は、信号検出手段がクロック信号と逆位相の遅延信号を
    検出する場合にはクロック信号の半周期、 D:クロック信号の入力される点から信号検出手段によ
    り検出された遅延信号が出力されている信号遅延手段内
    の回路素子間までの、クロック信号が通過する回路素子
    数、 E:クロック信号が、前記信号遅延手段を通過する為に
    要する遅延時間を除いた、クロック信号が入力される点
    から出力すべき遅延信号が出力される点までの信号経路
    をクロック信号が通過する為に要する総遅延時間、 F:単位個数あたりの回路素子を、クロック信号が通過
    する為に要する標準遅延時間)
  24. 【請求項24】 入力信号を遅延させて、該入力信号に
    対して遅延時間の異なる複数の遅延信号を出力する信号
    遅延手段と、 前記複数の遅延信号の内から、前記入力信号に対して特
    定の関係にある遅延信号を検出する信号検出手段と、 を一回路ユニット内に有することを特徴とする信号遅延
    装置用回路。
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