JPH05273882A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

Info

Publication number
JPH05273882A
JPH05273882A JP13334891A JP13334891A JPH05273882A JP H05273882 A JPH05273882 A JP H05273882A JP 13334891 A JP13334891 A JP 13334891A JP 13334891 A JP13334891 A JP 13334891A JP H05273882 A JPH05273882 A JP H05273882A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing roller
surface layer
fixing
roller
rubber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13334891A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryuichiro Maeyama
龍一郎 前山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP13334891A priority Critical patent/JPH05273882A/ja
Publication of JPH05273882A publication Critical patent/JPH05273882A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 定着ローラ表面の離型性オイルの塗布量を少
なくでき、塗布ムラも改善でき、且つ十分な離型性を発
揮させて定着動作をさせることができ、定着ローラ外径
の変化による紙送りのトラブル等もなく、定着ローラ表
層の破壊等を防止して定着ローラの耐久性をも向上可能
とした定着装置を提供することである。 【構成】 定着ローラ10の表層3を、ヨウ素価が7以
上でエチリデンノルボーネンを配合のEPDMをシリコ
ーンゴムに混合したゴム混合物で形成した。 【効果】 表層3の組成により定着ローラ10に目的の
性能が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真装置又は静電
記録装置等の画像形成装置において、記録材上に転写さ
れた複数色のトナー像を定着してフルカラーの永久像と
するのに使用される定着装置に関し、特にその定着ロー
ラの表層を改良した定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フルカラー電子写真装置又は静電記録装
置等の画像形成装置においては、複数色のトナー像が転
写された記録材を、定着装置に設けられた1対の定着ロ
ーラと加圧ローラとの間に通紙して加熱及び加圧するこ
とにより、記録材上にトナー像を定着して永久像を得る
ことを行なっている。
【0003】このような定着装置にあっては、記録材上
のトナー像を形成するトナーが定着により記録材上に接
着せず定着ローラ側に付着し、これが次の記録材に転写
されてしまう所謂オフセット現象を生じる問題がある。
特にフルカラーの画像形成装置では、単にトナーを軟化
してこれを加圧、接着させる単色の画像形成の場合とは
異なり、複数色のトナー像を不完全溶融の状態で混色す
る低温定着が行なわれるために、オフセット現象を生じ
る傾向が強い。
【0004】従ってこれを防止するために、メチルシリ
コーンオイルのような離型性オイルからなるオフセット
防止液を、フェルトのような浸透性材料を介して定着ロ
ーラ表面に塗布することが行なわれる。
【0005】又定着ローラは、芯金上に室温加硫シリコ
ーンゴム若しくは低温加硫シリコーンゴムのゴム層を有
し、加圧ローラは、フッ素樹脂の表層を有するように構
成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
は、オフセット現象を防止するために、次のような欠点
があった。 (1)A4サイズの面積当たり10mg以上の多くの離
型性オイル塗布量を必要とし、離型性オイルが周囲に飛
散する。 (2)離型性オイルが高価で、経済的でない。 (3)記録材と加圧ローラ間で離型性オイルの粘着性が
高まり、加圧ローラに記録材が巻き付く。 (4)離型性オイルの流動性が元々悪いので、オイル量
が増大したことにより離型性オイルが定着ローラ表面に
均一に付着せず、記録材上に離型性オイルがムラとなっ
て現れる。又定着ローラ表層の破壊等により定着ローラ
の耐久性にも問題がある。
【0007】本発明の目的は、定着ローラ表面の離型性
オイルの塗布量を少なくでき、塗布ムラも改善でき、且
つ十分な離型性を発揮させて定着動作をさせることがで
き、定着ローラ外径の変化による紙送りのトラブル等も
なく、定着ローラ表層の破壊等を防止して定着ローラの
耐久性をも向上できる定着装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
定着装置にて達成される。要約すれば本発明は、定着ロ
ーラとこれに圧接された加圧ローラとからなる1対の回
転するローラを有し、前記1対のローラの少なくとも一
方に熱源が設置され、前記1対のローラ間に複数色のト
ナー像を前記定着ローラ側として通紙される前記トナー
像が転写された記録材を挟持して、前記1対のローラ間
でトナー像を加熱及び加圧することにより、前記トナー
像を溶融、混色して前記転写材上に定着する定着装置に
おいて、前記定着ローラの表層を、ヨウ素価が7以上で
エチリデンノルボーネンを配合のエチレンプロピレンゴ
ムをシリコーンゴムに混合したゴム混合物からなるゴム
層で形成したことを特徴とする定着装置である。前記エ
チレンプロピレンゴムは、シリコーンゴム100重量部
に対し0.5〜100重量部混合される。
【0009】
【実施例】図1は、本発明の定着装置の一実施例の概略
構成図、図2は、図1の定着装置の定着ローラの斜視
図、図3は、図2のX−X先矢視図である。
【0010】定着装置は、図1に示すように、定着ロー
ラ10とこれに圧接された加圧ローラ20とからなる1
対の回転するローラを有し、その少なくとも一方のロー
ラ、本実施例では加圧ローラ20に熱源21が内蔵され
ている。定着ローラ10の例えば上部には図示しないオ
イル塗布手段が設けられている。
【0011】これら1対の定着ローラ10と加圧ローラ
20とは、これらの間に複数色のトナー像を定着ローラ
10側として通紙される記録材を挟持して、トナー像を
加熱及び加圧することにより、トナー像を溶融、混色し
て転写材上に定着するようになっている。
【0012】さて、定着ローラ10は、基本的に、芯金
となるローラ基材1上にシリコーンゴムからなる弾性層
2を設け、その上にオフセット防止層となる表層3を備
えてなっている。本発明によれば表層3は、ヨウ素価が
7以上で且つエチリデンノルボーネンを配合したエチレ
ンプロピレンゴム(以下、EPDMという)をシリコー
ンゴムに混合して、このゴム混合物を使用して形成され
ている。加圧ローラ20は、従来と同様、表層がフッ素
樹脂で形成されている。
【0013】本発明において、定着ローラ10の表層3
を形成するシリコーンゴムにEPDMを混合したのは、
これで表層3を形成すると、表層3のシリコーンゴム中
にEPDMが島状に存在するようになり、そのEPDM
が離型性オイルに対する親和性があるので、表層3の離
型性オイルに対する濡れ性が向上して、離型性オイルの
塗布ムラをなくすようになり、又表層3に離型性オイル
を適度に保持して、A4サイズの面積当たり10mg以
下の離型性オイル塗布量で済むようになるからである。
【0014】EPDMのヨウ素価が7以上であるとした
のは、これ未満ではEPDMのシリコーンゴムとの相溶
性が低く、EPDMとシリコーンゴムとを混合してもボ
ロボロくずれて、EPDMがシリコーンゴム中に島状に
存在することができなくなるからである。好ましくは1
0〜30の範囲であり、この範囲ではEPDMとシリコ
ーンゴムの混合作業が行ない易い。
【0015】本発明において、EPDMにエチリデンノ
ルボーネンを配合したのは、EPDMの加硫速度をシリ
コーンゴムの加硫速度と合わせるためである。ジシクロ
ペンタジエン、1,4−ヘキサジエン等では、加硫速度
の差が大きくなりすぎる。
【0016】EPDMの混合量は、シリコーンゴム10
0重量部に対し0.5〜100重量部とする。混合量が
0.5重量部未満では、添加の効果がなく、10重量部
を超えると定着ローラ10の表層3に耐熱性を持たすこ
とができなくなるからである。フルカラーの定着装置に
おいては連続使用温度が170℃であり、シリコーンゴ
ムというゴム分の表層3でその半分以上をEPDMで占
める(つまりEPDMの混合量を100重量部以上とす
る)ことはできない。
【0017】本発明では、以上のような表層3を定着ロ
ーラ10の表面に形成することにより、定着ローラ10
のシリコーンオイルの塗布量をA4サイズの面積当たり
10mg以下にすることができ、且つ塗布ムラを防止す
ることができる。又表層3の耐久性を向上して定着ロー
ラ10の寿命を増すことができる。然も定着ローラ10
の外径変化による紙送りのトラブル等がなく、転写材上
のトナー像に対し十分な離型性を発揮して定着動作をさ
せることができる。
【0018】次に、本発明を具体例により更に説明す
る。
【0019】シリコーンゴム基材としてゴムパウンドS
H841U(トーレ・シリコーン(株)製)100重量
部、架橋剤としてRC−4(50P)(トーレ・シリコ
ーン(株)製)3重量部に対し、表1に示す如く、それ
ぞれヨウ素価が7、18、36でEPDMを10重量部
配合したものを使用して、プレス法、インジェクション
法、巻き蒸し法などにより定着ローラ10の弾性層2上
に表層3を作成し、48時間放置後に4時間の後硬化
(ポストキュアー)をし、その後研磨により所定の外径
として、本発明に係る定着ローラを得た。これをヨウ素
価7、18、36の順に実施例1、2、3とした。
【0020】比較のために、EPDM無配合品の定着ロ
ーラを作成して、これを比較例1とした。又弾性層2上
に、スプレーコーティング法により一液型縮合反応硬化
型シリコーンゴム(信越化学工業(株)製 KE445
T・RTV)を塗布することにより厚み約200μmの
表層を形成し、同様に放置、後硬化、研磨して定着ロー
ラを得、これを比較例2とした。
【0021】これらの定着ローラは、シリコーンオイル
(信越化学製KF96 300csシリコーンオイルを
使用)の150℃、6時間の含浸処理を行なって、耐久
試験に供した。
【0022】定着ローラの耐久試験は、定着ローラをキ
ャノン(株)製カラー複写機CLC−200(A4フル
カラ−の複写スピード:5枚/分)の定着装置に組み込
み、多数枚の連続複写を行なうことにより実施し、その
際の定着ローラ表層のトナーとのオフセット性(耐汚れ
性)、シリコーンオイル塗布量、シリコーンオイルによ
る表層の膨潤などを調べて、定着ローラの評価を行なっ
た。その結果を表1に示す。
【0023】定着ローラへのシリコーンオイルの塗布ム
ラについてはランク分けを行ない、A:非常に良好、
B:良好、C:可の順位を付けた。
【0024】
【表1】
【0025】表1に示されるように、実施例1〜3で
は、定着ローラの表層を、ヨウ素価が7以上でエチリデ
ンノルボーネンを配合のEPDMをシリコーンゴムに混
合したゴム混合物で形成したので、シリコーンオイル塗
布量が8mg以下の少量で済み、定着ローラ表面のトナ
ーとのオフセット性(耐汚れ性)も良好で、枚数5×1
4 の最後まで問題なく複写をすることができた。又シ
リコーンオイルの塗布ムラも非常に良好(ランクA)で
あった。ここには示さなかったが、特にEPDMのヨウ
素価が18の実施例2では最も良い結果を収めており、
これらからEPDMのヨウ素価を調製することにより塗
布ムラを改善できることが分る。
【0026】これに対し比較例1〜2では、シリコーン
オイルの塗布ムラが良好(ランクB)又は可(ランク
C)であった。又塗布量は12mg以上と多く必要で、
比較例1ではトナーオフセットが原因で、比較例2では
定着ローラ表層の破壊が原因で、それぞれ複写を中途で
終了しなければならなかった。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、定着
装置の定着ローラ表層を、ヨウ素価が7以上でエチリデ
ンノルボーネンを配合のエチレンプロピレンゴムをシリ
コーンゴムに混合したゴム混合物からなるゴム層で形成
したので、定着ローラ表面の離型性オイルの塗布量を少
なくでき、塗布ムラも改善でき、且つ十分な離型性を発
揮させて定着動作をさせることができ、定着ローラ外径
の変化による紙送りのトラブル等もなく、定着ローラ表
層の破壊等を防止して定着ローラの耐久性も向上し、フ
ルカラー用電子写真機や電子プリンターなどに好適であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の定着装置の一実施例の概略構成図であ
る。
【図2】図1の定着装置の定着ローラを示す斜視図であ
る。
【図】3図2のX−X線矢視図である。
【符号の説明】
1 ローラ基材 2 弾性層 3 表層 10 定着ローラ 20 加圧ローラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定着ローラとこれに圧接された加圧ロー
    ラとからなる1対の回転するローラを有し、前記1対の
    ローラの少なくとも一方に熱源が設置され、前記1対の
    ローラ間に複数色のトナー像を前記定着ローラ側として
    通紙される前記トナー像が転写された記録材を挟持し
    て、前記1対のローラ間でトナー像を加熱及び加圧する
    ことにより、前記トナー像を溶融、混色して前記転写材
    上に定着する定着装置において、前記定着ローラの表層
    を、ヨウ素価が7以上でエチリデンノルボーネンを配合
    のエチレンプロピレンゴムをシリコーンゴムに混合した
    ゴム混合物からなるゴム層で形成したことを特徴とする
    定着装置。
  2. 【請求項2】 前記エチレンプロピレンゴムをシリコー
    ンゴム100重量部に対し、0.5〜100重量部混合
    した請求項1の定着装置。
JP13334891A 1991-05-10 1991-05-10 定着装置 Pending JPH05273882A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13334891A JPH05273882A (ja) 1991-05-10 1991-05-10 定着装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13334891A JPH05273882A (ja) 1991-05-10 1991-05-10 定着装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05273882A true JPH05273882A (ja) 1993-10-22

Family

ID=15102624

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13334891A Pending JPH05273882A (ja) 1991-05-10 1991-05-10 定着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05273882A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4372246A (en) Externally heated fusing member for electrostatographic copiers
US4078286A (en) Heat fixing roll for electrophotographic duplicators
US4064313A (en) Heat fixing member for electrophotographic copiers
US4518655A (en) Fusing member for electrostatographic copiers
CA1214503A (en) Fusing system with unblended silicone oil
US5049943A (en) Fixing rotating member coated with an elastic layer and an offset prevention layer with a predetermined oil absorption rate
US5563695A (en) Image forming apparatus for preventing release agent from being adhered onto image carrier
JPS5858669B2 (ja) トナ−像を溶着させる方法
US5227853A (en) Compliant fusing roller
JP3735991B2 (ja) 定着用ベルト
US6219522B1 (en) Fuser and image forming apparatus
US5999786A (en) Fixing apparatus having cleaning member
JP4756619B2 (ja) 定着装置及び該定着装置を有するカラー画像形成装置
JPH05273882A (ja) 定着装置
JP2796307B2 (ja) 定着器用ロール
JP2958833B2 (ja) 離型剤供給装置
JPH02308289A (ja) 画像定着装置
JP3567673B2 (ja) 定着装置および画像形成方法
JP3233349B2 (ja) 定着装置及び定着用エンドレスベルト
JP3087663B2 (ja) 定着装置
JPS5953872A (ja) 転写材
JPH0446292Y2 (ja)
JPH0419561Y2 (ja)
JPH0643774A (ja) 熱ローラ定着装置
JPH01173083A (ja) 定着装置