JPH05263834A - 歯車変速機のキー式同期装置 - Google Patents
歯車変速機のキー式同期装置Info
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- JPH05263834A JPH05263834A JP4060260A JP6026092A JPH05263834A JP H05263834 A JPH05263834 A JP H05263834A JP 4060260 A JP4060260 A JP 4060260A JP 6026092 A JP6026092 A JP 6026092A JP H05263834 A JPH05263834 A JP H05263834A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- key
- gear
- sleeve
- shifting
- spline
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D23/00—Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
- F16D23/02—Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches
- F16D23/04—Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch
- F16D23/06—Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch and a blocking mechanism preventing the engagement of the main clutch prior to synchronisation
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D23/00—Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
- F16D23/02—Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches
- F16D23/025—Synchro rings
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D23/00—Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
- F16D23/02—Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches
- F16D23/04—Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch
- F16D23/06—Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch and a blocking mechanism preventing the engagement of the main clutch prior to synchronisation
- F16D23/0612—Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch and a blocking mechanism preventing the engagement of the main clutch prior to synchronisation the blocking mechanism comprising a radial pin in an axial slot with at least one branch
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
- Structure Of Transmissions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 スリーブの形状を複雑にすることなくいわゆ
る２段入り現象の発生を減少させ、しかもスリーブの軸
方向移動量を短くして操作性を向上させる。 【構成】 歯車変速機のキー式同期装置において、シフ
ティングキー１７とシンクロナイザーリング２１，２２
のキー溝２１ａ，２２ａ部に両者の相対回転によりシフ
ティングキー１７を外周に向けて押圧する作用力を発生
させるカム面１７ｂ，１７ｃ・２１ｂ，２２ｂを設ける
とともに、シンクロナイザーリング２１，２２を外スプ
ライン部の無い構成とした。
る２段入り現象の発生を減少させ、しかもスリーブの軸
方向移動量を短くして操作性を向上させる。 【構成】 歯車変速機のキー式同期装置において、シフ
ティングキー１７とシンクロナイザーリング２１，２２
のキー溝２１ａ，２２ａ部に両者の相対回転によりシフ
ティングキー１７を外周に向けて押圧する作用力を発生
させるカム面１７ｂ，１７ｃ・２１ｂ，２２ｂを設ける
とともに、シンクロナイザーリング２１，２２を外スプ
ライン部の無い構成とした。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、主として車両に使用さ
れる歯車変速機のキー式同期装置に関する。
れる歯車変速機のキー式同期装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】特開昭５９−２３１３０号公報にて提案
された歯車変速機のキー式同期装置においては、スリー
ブの内スプラインに、スリーブの軸方向移動過程でシン
クロナイザーリングの外スプラインに係合して同期作用
を行う歯と、シンクロナイザーリングの外周側に延びか
つ前記同期作用時に歯車のギヤスプラインに噛み合うべ
く同ギヤスプラインに近接して位置するよう形成された
補助歯とが設けられていて、同期完了からスリーブの内
スプラインが歯車のギヤスプラインに噛合するまでの距
離が短くなるようにしてある。
された歯車変速機のキー式同期装置においては、スリー
ブの内スプラインに、スリーブの軸方向移動過程でシン
クロナイザーリングの外スプラインに係合して同期作用
を行う歯と、シンクロナイザーリングの外周側に延びか
つ前記同期作用時に歯車のギヤスプラインに噛み合うべ
く同ギヤスプラインに近接して位置するよう形成された
補助歯とが設けられていて、同期完了からスリーブの内
スプラインが歯車のギヤスプラインに噛合するまでの距
離が短くなるようにしてある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の同期装
置においては、同期完了からスリーブの内スプラインが
歯車のギヤスプラインに噛合するまでの距離が短くなる
ため、いわゆる２段入り現象、すなわちシフト操作を行
う際に変速完了までにシフトレバーに最初の抵抗を感じ
た後、一旦抵抗力が消失し再び強い抵抗力を感じる現象
の発生を減少させることができるものの、スリーブの内
スプラインに同期作用を行う歯と補助歯を設ける必要が
あってスリーブの形状が複雑になる。また、スリーブの
軸方向移動によってスリーブの内スプラインの歯とシン
クロナイザーリングの外スプラインが係合することによ
り同期作用が得られるものであり、スリーブの軸方向移
動量を短くすることは難しい。本発明は、上記した問題
に対処すべくなされたものであり、その目的はスリーブ
の形状を複雑にすることなくいわゆる２段入り現象の発
生を減少させ、しかもスリーブの軸方向移動量を短くす
ることができて操作性を向上し得る歯車変速機のキー式
同期装置を提供することにある。
置においては、同期完了からスリーブの内スプラインが
歯車のギヤスプラインに噛合するまでの距離が短くなる
ため、いわゆる２段入り現象、すなわちシフト操作を行
う際に変速完了までにシフトレバーに最初の抵抗を感じ
た後、一旦抵抗力が消失し再び強い抵抗力を感じる現象
の発生を減少させることができるものの、スリーブの内
スプラインに同期作用を行う歯と補助歯を設ける必要が
あってスリーブの形状が複雑になる。また、スリーブの
軸方向移動によってスリーブの内スプラインの歯とシン
クロナイザーリングの外スプラインが係合することによ
り同期作用が得られるものであり、スリーブの軸方向移
動量を短くすることは難しい。本発明は、上記した問題
に対処すべくなされたものであり、その目的はスリーブ
の形状を複雑にすることなくいわゆる２段入り現象の発
生を減少させ、しかもスリーブの軸方向移動量を短くす
ることができて操作性を向上し得る歯車変速機のキー式
同期装置を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、歯車のギヤスプラインに選
択的に噛合する内スプラインを有してクラッチハブと一
体的に回転するスリーブの内周に凹凸嵌合されてスプリ
ングにより外周に向けて付勢されたシフティングキーを
スリーブの軸方向移動により軸方向へ移動させることに
より、前記シフティングキーが遊嵌するキー溝を外周に
有して前記歯車のテーパコーン部に遊嵌されたシンクロ
ナイザーリングを前記テーパコーン部に圧接させて同期
させるようにした歯車変速機のキー式同期装置におい
て、前記シフティングキーと前記シンクロナイザーリン
グのキー溝部に両者の相対回転により前記シフティング
キーを外周に向けて押圧する作用力を発生させるカム面
を設けるとともに、前記シンクロナイザーリングを外ス
プライン部の無い構成とした。
ために、本発明においては、歯車のギヤスプラインに選
択的に噛合する内スプラインを有してクラッチハブと一
体的に回転するスリーブの内周に凹凸嵌合されてスプリ
ングにより外周に向けて付勢されたシフティングキーを
スリーブの軸方向移動により軸方向へ移動させることに
より、前記シフティングキーが遊嵌するキー溝を外周に
有して前記歯車のテーパコーン部に遊嵌されたシンクロ
ナイザーリングを前記テーパコーン部に圧接させて同期
させるようにした歯車変速機のキー式同期装置におい
て、前記シフティングキーと前記シンクロナイザーリン
グのキー溝部に両者の相対回転により前記シフティング
キーを外周に向けて押圧する作用力を発生させるカム面
を設けるとともに、前記シンクロナイザーリングを外ス
プライン部の無い構成とした。
【０００５】
【作用】本発明による歯車変速機のキー式同期装置にお
いては、スリーブを中立位置から軸方向へ移動すると、
その操作力によってスリーブの内周に凹凸嵌合されてい
るシフティングキーが軸方向へ移動されてシンクロナイ
ザーリングが軸方向へ押動され、シンクロナイザーリン
グが歯車のテーパコーン部に圧接して摩擦係合する。こ
のとき、歯車とクラッチハブ間に相対回転があると、歯
車のテーパコーン部に摩擦係合して回転しようとするシ
ンクロナイザーリングとシフティングキー間に相対回転
が生じて、シンクロナイザーリングのキー溝部とシフテ
ィングキーに設けたカム面によりシフティングキーを外
周に向けて押し上げる力が発生する。また、スリーブと
シフティングキーの関係により、スリーブを移動させよ
うとする操作力はシフティングキーを内周に向けて押し
下げる力も発生する。シフティングキーを押し上げる力
が押し下げる力より大きくなるようにスリーブの内周凹
凸とカム面の形状を決めることで同期が完了するまでは
スリーブの移動はシフティングキーにより阻止され、シ
フティングキーを介してスリーブによりシンクロナイザ
ーリングを歯車のテーパコーン部にその操作力の量だけ
押しつけることになる。同期が完了すると、上記操作力
にてシフティングキーがスプリングに抗して内周側へ押
動され、スリーブが軸方向移動を許容されてその内スプ
ラインが歯車のギヤスプラインに噛合し変速完了とな
る。
いては、スリーブを中立位置から軸方向へ移動すると、
その操作力によってスリーブの内周に凹凸嵌合されてい
るシフティングキーが軸方向へ移動されてシンクロナイ
ザーリングが軸方向へ押動され、シンクロナイザーリン
グが歯車のテーパコーン部に圧接して摩擦係合する。こ
のとき、歯車とクラッチハブ間に相対回転があると、歯
車のテーパコーン部に摩擦係合して回転しようとするシ
ンクロナイザーリングとシフティングキー間に相対回転
が生じて、シンクロナイザーリングのキー溝部とシフテ
ィングキーに設けたカム面によりシフティングキーを外
周に向けて押し上げる力が発生する。また、スリーブと
シフティングキーの関係により、スリーブを移動させよ
うとする操作力はシフティングキーを内周に向けて押し
下げる力も発生する。シフティングキーを押し上げる力
が押し下げる力より大きくなるようにスリーブの内周凹
凸とカム面の形状を決めることで同期が完了するまでは
スリーブの移動はシフティングキーにより阻止され、シ
フティングキーを介してスリーブによりシンクロナイザ
ーリングを歯車のテーパコーン部にその操作力の量だけ
押しつけることになる。同期が完了すると、上記操作力
にてシフティングキーがスプリングに抗して内周側へ押
動され、スリーブが軸方向移動を許容されてその内スプ
ラインが歯車のギヤスプラインに噛合し変速完了とな
る。
【０００６】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。図１に示した歯車変速機においては、出力軸
１１にベアリング１２，１３を介して歯車１４，１５が
回転自在かつ軸方向移動不能に組付けられるとともに、
両歯車１４，１５間にてクラッチハブ１６が軸方向移動
不能にスプライン嵌合されている。クラッチハブ１６
は、その外周にスリーブ１９を支承する外スプライン
（図示省略）を有し、かつ外周の周方向等間隔３箇所位
置にシフティングキー１７を収容する切欠１６ａを有し
ている。シフティングキー１７は、クラッチハブ１６の
切欠１６ａに軸方向及び径方向へ移動可能に組付けられ
ていて、一対のリング状スプリング１８によって外周に
向けて付勢されてスリーブ１９の内周面に押圧されてお
り、図示中立位置にてその凸部１７ａがスリーブ１９の
環状凹部（両側がテーパ形状とされている）１９ａに嵌
合している。スリーブ１９は、その内周にクラッチハブ
の外スプラインに常時噛合し後述する各歯車１４，１５
のギヤスプライン１４ａ，１５ａに選択的に噛合する内
スプライン１９ｂを有し、かつ外周にシフトフォーク
（図示省略）が嵌合する環状の溝１９ｃを有している。
説明する。図１に示した歯車変速機においては、出力軸
１１にベアリング１２，１３を介して歯車１４，１５が
回転自在かつ軸方向移動不能に組付けられるとともに、
両歯車１４，１５間にてクラッチハブ１６が軸方向移動
不能にスプライン嵌合されている。クラッチハブ１６
は、その外周にスリーブ１９を支承する外スプライン
（図示省略）を有し、かつ外周の周方向等間隔３箇所位
置にシフティングキー１７を収容する切欠１６ａを有し
ている。シフティングキー１７は、クラッチハブ１６の
切欠１６ａに軸方向及び径方向へ移動可能に組付けられ
ていて、一対のリング状スプリング１８によって外周に
向けて付勢されてスリーブ１９の内周面に押圧されてお
り、図示中立位置にてその凸部１７ａがスリーブ１９の
環状凹部（両側がテーパ形状とされている）１９ａに嵌
合している。スリーブ１９は、その内周にクラッチハブ
の外スプラインに常時噛合し後述する各歯車１４，１５
のギヤスプライン１４ａ，１５ａに選択的に噛合する内
スプライン１９ｂを有し、かつ外周にシフトフォーク
（図示省略）が嵌合する環状の溝１９ｃを有している。
【０００７】各歯車１４，１５は、対向する端部にギヤ
スプライン１４ａ，１５ａとテーパコーン部１４ｂ，１
５ｂを有していて、各テーパコーン部１４ｂ，１５ｂに
は各シンクロナイザーリング２１，２２が遊嵌されてい
る。各シンクロナイザーリング２１，２２は、対向する
端部外周の周方向等間隔３箇所位置にシフティングキー
１７の各端部を軸方向及び径方向へ移動可能に収容する
キー溝２１ａ，２２ａを有し、かつ外周に外スプライン
の無い構成とされていて、シフティングキー１７の各端
部と各キー溝２１ａ，２２ａ部には、図１及び図２にて
示したように、両者の相対回転によりシフティングキー
１７を外周に向けて押圧する作用力を発生させるカム面
１７ｂ，１７ｃとカム面２１ｂ，２２ｂが形成されてい
る。
スプライン１４ａ，１５ａとテーパコーン部１４ｂ，１
５ｂを有していて、各テーパコーン部１４ｂ，１５ｂに
は各シンクロナイザーリング２１，２２が遊嵌されてい
る。各シンクロナイザーリング２１，２２は、対向する
端部外周の周方向等間隔３箇所位置にシフティングキー
１７の各端部を軸方向及び径方向へ移動可能に収容する
キー溝２１ａ，２２ａを有し、かつ外周に外スプライン
の無い構成とされていて、シフティングキー１７の各端
部と各キー溝２１ａ，２２ａ部には、図１及び図２にて
示したように、両者の相対回転によりシフティングキー
１７を外周に向けて押圧する作用力を発生させるカム面
１７ｂ，１７ｃとカム面２１ｂ，２２ｂが形成されてい
る。
【０００８】上記のように構成した本実施例において
は、スリーブ１９を図１の中立位置から左方へ軸方向移
動すると、その操作力によってスリーブ１９の内周に凹
凸嵌合されているシフティングキー１７が軸方向へ移動
されてこれと当接するシンクロナイザーリング２１が軸
方向へ押動され、シンクロナイザーリング２１が歯車１
４のテーパコーン部１４ｂに圧接して摩擦係合する。こ
のとき、歯車１４とクラッチハブ１６間に相対回転があ
ると、歯車１４のテーパコーン部１４ｂに摩擦係合して
回転しようとするシンクロナイザーリング２１とシフテ
ィングキー１７間に相対回転が生じて、図３にて示した
ように、シンクロナイザーリング２１のキー溝部とシフ
ティングキー１７に設けたカム面２１ｂ，１７ｂが接す
る。さらにスリーブ１９を左へ移動させようとすると、
スリーブ１９は環状凹部１９ａの作用でシフティングキ
ー１７を内周に向けて押し下げようとし、一方シンクロ
ナイザーリング２１のカム面２１ｂはシフティングキー
１７を外周に向けて押し上げようとする。この二つの力
はスリーブ１９を左へ移動させようとする力で発生する
ことになり、シフティングキー１７を押し下げる力より
押し上げる力が大きくなるような環状凹部１９ａ及びカ
ム面２１ｂ，１７ｂ形状とすることで、シンクロナイザ
ーリング２１をシフティングキー１７を介してスリーブ
１９を左へ移動させる力で上記相対回転がゼロになるま
で押すことになる。上記相対回転がゼロとなり同期が完
了すると、テーパコーン部１４ｂでの摩擦係合力はなく
なりシフティングキー１７を押し上げようとする力はゼ
ロとなるので、スリーブ１９はシフティングキー１７を
スプリング１８に抗して内周側へ押し下げて左に移動
し、その内スプライン１９ｂが歯車１４のギヤスプライ
ン１４ａに噛合し変速完了となる。
は、スリーブ１９を図１の中立位置から左方へ軸方向移
動すると、その操作力によってスリーブ１９の内周に凹
凸嵌合されているシフティングキー１７が軸方向へ移動
されてこれと当接するシンクロナイザーリング２１が軸
方向へ押動され、シンクロナイザーリング２１が歯車１
４のテーパコーン部１４ｂに圧接して摩擦係合する。こ
のとき、歯車１４とクラッチハブ１６間に相対回転があ
ると、歯車１４のテーパコーン部１４ｂに摩擦係合して
回転しようとするシンクロナイザーリング２１とシフテ
ィングキー１７間に相対回転が生じて、図３にて示した
ように、シンクロナイザーリング２１のキー溝部とシフ
ティングキー１７に設けたカム面２１ｂ，１７ｂが接す
る。さらにスリーブ１９を左へ移動させようとすると、
スリーブ１９は環状凹部１９ａの作用でシフティングキ
ー１７を内周に向けて押し下げようとし、一方シンクロ
ナイザーリング２１のカム面２１ｂはシフティングキー
１７を外周に向けて押し上げようとする。この二つの力
はスリーブ１９を左へ移動させようとする力で発生する
ことになり、シフティングキー１７を押し下げる力より
押し上げる力が大きくなるような環状凹部１９ａ及びカ
ム面２１ｂ，１７ｂ形状とすることで、シンクロナイザ
ーリング２１をシフティングキー１７を介してスリーブ
１９を左へ移動させる力で上記相対回転がゼロになるま
で押すことになる。上記相対回転がゼロとなり同期が完
了すると、テーパコーン部１４ｂでの摩擦係合力はなく
なりシフティングキー１７を押し上げようとする力はゼ
ロとなるので、スリーブ１９はシフティングキー１７を
スプリング１８に抗して内周側へ押し下げて左に移動
し、その内スプライン１９ｂが歯車１４のギヤスプライ
ン１４ａに噛合し変速完了となる。
【０００９】また、スリーブ１９を図１の中立位置から
右方へ軸方向移動する場合には、歯車１５，シフティン
グキー１７，スプリング１８，スリーブ１９，シンクロ
ナイザーリング２２，カム面２２ｂ，１７ｃ等によって
上記した作動と実質的に同じ作動が得られる。
右方へ軸方向移動する場合には、歯車１５，シフティン
グキー１７，スプリング１８，スリーブ１９，シンクロ
ナイザーリング２２，カム面２２ｂ，１７ｃ等によって
上記した作動と実質的に同じ作動が得られる。
【００１０】上記実施例においては、シフティングキー
１７に凸部１７ａを設けるとともにスリーブ１９に環状
凹部１９ａを設けて本発明を実施したが、図４にて示し
たように、シフティングキー１１７に凹部１１７ａを設
けるとともにスリーブ１１９に環状凸部１１９ａを設け
て本発明を実施することも可能である。この場合には、
シフティングキー１１７を押し下げる作用点と押し上げ
る作用点が近くなるため同期作用中にシフティングキー
１１７に作用する回転モーメントを小さくすることがで
き、シフティングキー１１７が傾く可能性がなくなる。
１７に凸部１７ａを設けるとともにスリーブ１９に環状
凹部１９ａを設けて本発明を実施したが、図４にて示し
たように、シフティングキー１１７に凹部１１７ａを設
けるとともにスリーブ１１９に環状凸部１１９ａを設け
て本発明を実施することも可能である。この場合には、
シフティングキー１１７を押し下げる作用点と押し上げ
る作用点が近くなるため同期作用中にシフティングキー
１１７に作用する回転モーメントを小さくすることがで
き、シフティングキー１１７が傾く可能性がなくなる。
【００１１】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
においては、従来技術（特開昭５９−２３１３０号公報
の装置）に比べ、スリーブの内スプラインは単一歯形状
でよくてスリーブの形状が複雑とならず、またシンクロ
ナイザーリングの外スプラインを必要としないためシン
クロナイザーリングの形状が簡単となる。また、シンク
ロナイザーリングに外スプラインが無いため、中立位置
においてスリーブの内スプラインと歯車のギヤスプライ
ンを近づけて配置することができ、同期完了後にスリー
ブの内スプラインが歯車のギヤスプラインに噛合するま
でのスリーブの軸方向移動量を小さくすることができ
て、いわゆる２段入り現象の発生を減少させることがで
きる。また、シフティングキーとシンクロナイザーリン
グの相対回転によって、シンクロナイザーリングのキー
溝部とシフティングキーに設けたカム面によりシフティ
ングキーを外周に向けて押圧する作用力が発生して、歯
車とクラッチハブ間の相対回転を小さくする同期作用が
得られ、この同期作用はスリーブの軸方向移動を実質的
に必要としないものであり、少なくともその分だけはス
リーブの軸方向移動量を従来に比して短くすることがで
き、シフトレバーでのシフトストロークを従来と同一と
してレバー比を従来に比して大きくすることができ、操
作力の低減を図ることができる。
においては、従来技術（特開昭５９−２３１３０号公報
の装置）に比べ、スリーブの内スプラインは単一歯形状
でよくてスリーブの形状が複雑とならず、またシンクロ
ナイザーリングの外スプラインを必要としないためシン
クロナイザーリングの形状が簡単となる。また、シンク
ロナイザーリングに外スプラインが無いため、中立位置
においてスリーブの内スプラインと歯車のギヤスプライ
ンを近づけて配置することができ、同期完了後にスリー
ブの内スプラインが歯車のギヤスプラインに噛合するま
でのスリーブの軸方向移動量を小さくすることができ
て、いわゆる２段入り現象の発生を減少させることがで
きる。また、シフティングキーとシンクロナイザーリン
グの相対回転によって、シンクロナイザーリングのキー
溝部とシフティングキーに設けたカム面によりシフティ
ングキーを外周に向けて押圧する作用力が発生して、歯
車とクラッチハブ間の相対回転を小さくする同期作用が
得られ、この同期作用はスリーブの軸方向移動を実質的
に必要としないものであり、少なくともその分だけはス
リーブの軸方向移動量を従来に比して短くすることがで
き、シフトレバーでのシフトストロークを従来と同一と
してレバー比を従来に比して大きくすることができ、操
作力の低減を図ることができる。
【図１】 本発明による歯車変速機のキー式同期装置の
一実施例を示す縦断側面図である。
一実施例を示す縦断側面図である。
【図２】 図１のＡ−Ａ線断面図である。
【図３】 図２の同期作動状態における図である。
【図４】 本発明による歯車変速機のキー式同期装置の
他の実施例を示す縦断側面図である。
他の実施例を示す縦断側面図である。
１４，１５…歯車、１４ａ，１５ａ…ギヤスプライン、
１４ｂ，１５ｂ…テーパコーン部、１６…クラッチハ
ブ、１７…シフティングキー、１７ａ…凸部、１７ｂ，
１７ｃ…カム面、１８…スプリング、１９…スリーブ、
１９ａ…環状凹部、１９ｂ…内スプライン、２１，２２
…シンクロナイザーリング、２１ａ，２２ａ…キー溝、
２１ｂ，２２ｂ…カム面。
１４ｂ，１５ｂ…テーパコーン部、１６…クラッチハ
ブ、１７…シフティングキー、１７ａ…凸部、１７ｂ，
１７ｃ…カム面、１８…スプリング、１９…スリーブ、
１９ａ…環状凹部、１９ｂ…内スプライン、２１，２２
…シンクロナイザーリング、２１ａ，２２ａ…キー溝、
２１ｂ，２２ｂ…カム面。
Claims (1)
- 【請求項１】 歯車のギヤスプラインに選択的に噛合す
る内スプラインを有してクラッチハブと一体的に回転す
るスリーブの内周に凹凸嵌合されてスプリングにより外
周に向けて付勢されたシフティングキーをスリーブの軸
方向移動により軸方向へ移動させることにより、前記シ
フティングキーが遊嵌するキー溝を外周に有して前記歯
車のテーパコーン部に遊嵌されたシンクロナイザーリン
グを前記テーパコーン部に圧接させて同期させるように
した歯車変速機のキー式同期装置において、前記シフテ
ィングキーと前記シンクロナイザーリングのキー溝部に
両者の相対回転により前記シフティングキーを外周に向
けて押圧する作用力を発生させるカム面を設けるととも
に、前記シンクロナイザーリングを外スプライン部の無
い構成としたことを特徴とする歯車変速機のキー式同期
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4060260A JPH05263834A (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | 歯車変速機のキー式同期装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4060260A JPH05263834A (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | 歯車変速機のキー式同期装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05263834A true JPH05263834A (ja) | 1993-10-12 |
Family
ID=13137015
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4060260A Pending JPH05263834A (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | 歯車変速機のキー式同期装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05263834A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011237027A (ja) * | 2010-05-10 | 2011-11-24 | Hyundai Motor Co Ltd | 変速機の同期噛合機構 |
| JP2012013223A (ja) * | 2010-06-29 | 2012-01-19 | Hyundai Motor Co Ltd | 変速機用同期噛合機構 |
| JP2012241899A (ja) * | 2011-05-17 | 2012-12-10 | Hyundai Motor Co Ltd | 変速機の同期噛合い機構 |
-
1992
- 1992-03-17 JP JP4060260A patent/JPH05263834A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011237027A (ja) * | 2010-05-10 | 2011-11-24 | Hyundai Motor Co Ltd | 変速機の同期噛合機構 |
| JP2012013223A (ja) * | 2010-06-29 | 2012-01-19 | Hyundai Motor Co Ltd | 変速機用同期噛合機構 |
| JP2012241899A (ja) * | 2011-05-17 | 2012-12-10 | Hyundai Motor Co Ltd | 変速機の同期噛合い機構 |
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