JPH05253978A - 射出成形用金型 - Google Patents
射出成形用金型Info
- Publication number
- JPH05253978A JPH05253978A JP5796792A JP5796792A JPH05253978A JP H05253978 A JPH05253978 A JP H05253978A JP 5796792 A JP5796792 A JP 5796792A JP 5796792 A JP5796792 A JP 5796792A JP H05253978 A JPH05253978 A JP H05253978A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core
- mold
- pin
- spring
- core pin
- Prior art date
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- Pending
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 成形品のアンダーカット部の貫通孔を、型
トラブルやバリ等を発生させることなく成形することが
できる。 【構成】 傾斜面が離型方向に面した傾斜部９が設け
られたスライドコア４と、該傾斜部９に対応して傾斜面
が反離型方向に面した傾斜部１０を有し、一端に突起１
１が設けられ、他端にバネ１３を装着した戻しピン１２
が螺着されたコアピン５と、該バネ１３を支え、該戻し
ピン１２が貫通されるバネ受け部１８が設けられたコア
３とを備えてなる。
トラブルやバリ等を発生させることなく成形することが
できる。 【構成】 傾斜面が離型方向に面した傾斜部９が設け
られたスライドコア４と、該傾斜部９に対応して傾斜面
が反離型方向に面した傾斜部１０を有し、一端に突起１
１が設けられ、他端にバネ１３を装着した戻しピン１２
が螺着されたコアピン５と、該バネ１３を支え、該戻し
ピン１２が貫通されるバネ受け部１８が設けられたコア
３とを備えてなる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形用金型、詳し
くはアンダーカット部を有する射出成形品の射出成形用
金型に関する。
くはアンダーカット部を有する射出成形品の射出成形用
金型に関する。
【０００２】
【従来の技術】貫通孔が設けられた成形品は、コアとキ
ャビティの双方からピンの押切面同士が僅かの隙間をお
いて突き合わされるようにピンを突出させるか、又はコ
アピンの押切面がキャビティの内面に当接するように、
或いは僅かの間隙があくように、コアピンをコアから突
出させた金型を用いて射出成形されている。コアピンを
コアから突出させた金型は、例えば、図３のように、成
形品１にアンダーカット部２２があるような場合には、
スライドコア２４をＸ矢印方向に往復動させて、アンダ
ーカット部２２の離型ができるようにし、かつ、コアピ
ン２５をコア２３から、その押切面７がスライドコア２
４の成形面８に当接するように突出させて、貫通孔６が
形成されるようになされている。なお２１はキャビティ
である。
ャビティの双方からピンの押切面同士が僅かの隙間をお
いて突き合わされるようにピンを突出させるか、又はコ
アピンの押切面がキャビティの内面に当接するように、
或いは僅かの間隙があくように、コアピンをコアから突
出させた金型を用いて射出成形されている。コアピンを
コアから突出させた金型は、例えば、図３のように、成
形品１にアンダーカット部２２があるような場合には、
スライドコア２４をＸ矢印方向に往復動させて、アンダ
ーカット部２２の離型ができるようにし、かつ、コアピ
ン２５をコア２３から、その押切面７がスライドコア２
４の成形面８に当接するように突出させて、貫通孔６が
形成されるようになされている。なお２１はキャビティ
である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで成形品１は、
図４に示すように、スライドコア２４が作動され、Ｙ矢
印方向に摺動されてアンダーカット部２２が離型できる
ようにされた後、突き出しピン等によりＺ矢印方向に突
き出されて離型されるが、このスライドコア２４がＹ矢
印方向に摺動するときに、コアピン２５が固定されてい
るために、コアピン２５の押切面７が擦られて押切面７
に面だれが生じ易く、場合によりコアピン２５が破損す
る等の型トラブルが発生していた。またこの押切面７の
面だれとコアピン２５の破損を防止するために、コアピ
ン２５の押切面７とスライドコア２４の成形面８との間
に間隙を設けた場合には、成形された貫通孔６にバリ、
カエリ等が発生し易いという問題があった。
図４に示すように、スライドコア２４が作動され、Ｙ矢
印方向に摺動されてアンダーカット部２２が離型できる
ようにされた後、突き出しピン等によりＺ矢印方向に突
き出されて離型されるが、このスライドコア２４がＹ矢
印方向に摺動するときに、コアピン２５が固定されてい
るために、コアピン２５の押切面７が擦られて押切面７
に面だれが生じ易く、場合によりコアピン２５が破損す
る等の型トラブルが発生していた。またこの押切面７の
面だれとコアピン２５の破損を防止するために、コアピ
ン２５の押切面７とスライドコア２４の成形面８との間
に間隙を設けた場合には、成形された貫通孔６にバリ、
カエリ等が発生し易いという問題があった。
【０００４】本発明は、上記の点に鑑み、成形品のアン
ダーカット部の貫通孔を、型トラブルやバリ等を発生さ
せることなく成形することができる射出成形用金型を提
供することを目的とする。
ダーカット部の貫通孔を、型トラブルやバリ等を発生さ
せることなく成形することができる射出成形用金型を提
供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の射出成形用金型
は、傾斜面が離型方向に面した傾斜部が設けられたスラ
イドコアと、該傾斜部に対応して傾斜面が反離型方向に
面した傾斜部を有し、一端に突起が設けられ、他端にバ
ネを装着した戻しピンが螺着されたコアピンと、該バネ
を支え、該戻しピンが貫通されるバネ受け部が設けられ
たコアとを備えてなることを特徴とするものである。
は、傾斜面が離型方向に面した傾斜部が設けられたスラ
イドコアと、該傾斜部に対応して傾斜面が反離型方向に
面した傾斜部を有し、一端に突起が設けられ、他端にバ
ネを装着した戻しピンが螺着されたコアピンと、該バネ
を支え、該戻しピンが貫通されるバネ受け部が設けられ
たコアとを備えてなることを特徴とするものである。
【０００６】
【作用】型開時には、スライドコアの摺動に伴ってコア
ピンに螺着された戻しピンに装着されたバネの力によ
り、コアピンが引き戻されて、コアピンの押切面がスラ
イドコアの成形面から引き離される。型閉時には、スラ
イドコアの摺動により、コアピンの傾斜部がスライドコ
アの傾斜部に押されて、コアピンがバネの力に逆らって
移動し、コアピンの押切面がスライドコアの成形面に当
接される。これにより型の開閉時に、コアピンの押切面
がスライドコアにより擦られることがなくなり、コアピ
ンの押切面の面だれとコアピンの破損が防止される。
ピンに螺着された戻しピンに装着されたバネの力によ
り、コアピンが引き戻されて、コアピンの押切面がスラ
イドコアの成形面から引き離される。型閉時には、スラ
イドコアの摺動により、コアピンの傾斜部がスライドコ
アの傾斜部に押されて、コアピンがバネの力に逆らって
移動し、コアピンの押切面がスライドコアの成形面に当
接される。これにより型の開閉時に、コアピンの押切面
がスライドコアにより擦られることがなくなり、コアピ
ンの押切面の面だれとコアピンの破損が防止される。
【０００７】
【実施例】以下実施例を図面を用いて説明する。図１は
本発明の射出成形金型の一実施例の型閉時の部分断面図
である。１はアンダーカット部２を有し、貫通孔６が設
けられる成形品であり、３はコアであり、４はスライド
コアであり、５はコアピンであり、２０はキャビティで
ある。スライドコア４の下部側面には傾斜面が離型方向
（Ｄ矢印方向）に面した傾斜部９が設けられている。コ
アピン５の下部側面には上記傾斜部９の傾斜角度に対応
した傾斜角度を有し、傾斜面が反離型方向（Ｂ矢印方
向）に面した傾斜部１０が設けられている。この傾斜部
１０を有する面と反対側の面はコア３の側面１４上を摺
動する摺動面１５とされている。コアピン５の成形品１
側に成形品１の貫通孔６を形成する突起１１が設けら
れ、その反対側にバネ１３を装着した戻しピン１２が螺
着されている。コア３には、バネ１３を支え、戻しピン
１２が貫通されるバネ受け部１８が設けられている。ま
たコア３にはコアピン５が往復動可能なように凹部１７
が設けられ、バネ受け部１８はこの凹部１７の底部に設
けられている。凹部１７の深さはスライドコア、スライ
ドピンの形状に応じて適宜決められる。
本発明の射出成形金型の一実施例の型閉時の部分断面図
である。１はアンダーカット部２を有し、貫通孔６が設
けられる成形品であり、３はコアであり、４はスライド
コアであり、５はコアピンであり、２０はキャビティで
ある。スライドコア４の下部側面には傾斜面が離型方向
（Ｄ矢印方向）に面した傾斜部９が設けられている。コ
アピン５の下部側面には上記傾斜部９の傾斜角度に対応
した傾斜角度を有し、傾斜面が反離型方向（Ｂ矢印方
向）に面した傾斜部１０が設けられている。この傾斜部
１０を有する面と反対側の面はコア３の側面１４上を摺
動する摺動面１５とされている。コアピン５の成形品１
側に成形品１の貫通孔６を形成する突起１１が設けら
れ、その反対側にバネ１３を装着した戻しピン１２が螺
着されている。コア３には、バネ１３を支え、戻しピン
１２が貫通されるバネ受け部１８が設けられている。ま
たコア３にはコアピン５が往復動可能なように凹部１７
が設けられ、バネ受け部１８はこの凹部１７の底部に設
けられている。凹部１７の深さはスライドコア、スライ
ドピンの形状に応じて適宜決められる。
【０００８】図２は図１の金型の型開時の部分断面図で
ある。図１の状態からスライドコア４が作動してＡ矢印
の方向に摺動すると、傾斜部９，１０が引き離されて、
コアピン５はバネ１３によりＢ矢印方向に摺動し、コア
３の凹部１７の底部に設けられたバネ受け部１８に当接
するまで引き戻される。このＢ矢印方向への引き戻し動
作はスライドコア４のＡ矢印方向への移動とともに開始
されるので、コアピン５の押切面７がスライドコア４に
より擦られることがなくなる。これによりコアピン５の
押切面７の面だれとコアピン５の破損が防止される。型
締時には、型開時と反対の動作が行なわれる。スライド
コア４を作動させてＣ矢印の方向にスライドコア４を摺
動させると、スライドコア４の傾斜部９がコアピン５の
傾斜部１０に押し付けられ、これによりバネ１３の力に
逆らってコアピン５がＤ矢印の方向に摺動される。スラ
イドコア４をさらに摺動させ、コアピン５の押切面７が
スライドコア４の成形面８に当接された状態でスライド
コア４による型締めが完了する。
ある。図１の状態からスライドコア４が作動してＡ矢印
の方向に摺動すると、傾斜部９，１０が引き離されて、
コアピン５はバネ１３によりＢ矢印方向に摺動し、コア
３の凹部１７の底部に設けられたバネ受け部１８に当接
するまで引き戻される。このＢ矢印方向への引き戻し動
作はスライドコア４のＡ矢印方向への移動とともに開始
されるので、コアピン５の押切面７がスライドコア４に
より擦られることがなくなる。これによりコアピン５の
押切面７の面だれとコアピン５の破損が防止される。型
締時には、型開時と反対の動作が行なわれる。スライド
コア４を作動させてＣ矢印の方向にスライドコア４を摺
動させると、スライドコア４の傾斜部９がコアピン５の
傾斜部１０に押し付けられ、これによりバネ１３の力に
逆らってコアピン５がＤ矢印の方向に摺動される。スラ
イドコア４をさらに摺動させ、コアピン５の押切面７が
スライドコア４の成形面８に当接された状態でスライド
コア４による型締めが完了する。
【０００９】
【発明の効果】型の開閉時にコアピンの押切面がスライ
ドコアにより擦られることがなくなるので、コアピンの
押切面の面だれとコアピンの破損を防止することができ
る。コアピンの押切面とスライドコアの成形面との間に
間隙を設けずに貫通孔を形成することができるので、貫
通孔のバリ、カエリの発生を防止することができる。こ
れにより、成形品のアンダーカット部の貫通孔を、型ト
ラブルやバリ等を発生させることなく成形することがで
きる。
ドコアにより擦られることがなくなるので、コアピンの
押切面の面だれとコアピンの破損を防止することができ
る。コアピンの押切面とスライドコアの成形面との間に
間隙を設けずに貫通孔を形成することができるので、貫
通孔のバリ、カエリの発生を防止することができる。こ
れにより、成形品のアンダーカット部の貫通孔を、型ト
ラブルやバリ等を発生させることなく成形することがで
きる。
【００１０】
【図１】本発明の射出成形金型の一実施例の型閉時の部
分断面図である。
分断面図である。
【図２】図１の金型の型開時の部分断面図である。
【図３】従来の射出成形金型の型閉時の部分断面図であ
る。
る。
【図４】図３の金型の型開時の部分断面図である。
【０００１】
１ 成形品 ２，２２ アンダーカット部 ３，２３ コア ４，２４ スライドコア ５，２５ コアピン ６ 貫通孔 ７ 押切面 ８ 成形面 ９，１０ 傾斜部 １１ 突起 １２ 戻しピン １３ バネ １４ 側面 １５ 摺動面 １７ 凹部 １８ バネ受け部 ２０，２１ キャビティ
Claims (1)
- 【請求項１】 傾斜面が離型方向に面した傾斜部が設け
られたスライドコアと、該傾斜部に対応して傾斜面が反
離型方向に面した傾斜部を有し、一端に突起が設けら
れ、他端にバネを装着した戻しピンが螺着されたコアピ
ンと、該バネを支え、該戻しピンが貫通されるバネ受け
部が設けられたコアとを備えてなることを特徴とする射
出成形用金型。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5796792A JPH05253978A (ja) | 1992-03-16 | 1992-03-16 | 射出成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5796792A JPH05253978A (ja) | 1992-03-16 | 1992-03-16 | 射出成形用金型 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05253978A true JPH05253978A (ja) | 1993-10-05 |
Family
ID=13070788
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5796792A Pending JPH05253978A (ja) | 1992-03-16 | 1992-03-16 | 射出成形用金型 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05253978A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE3144565A1 (de) * | 1980-11-24 | 1982-05-27 | PPG Industries, Inc., 15222 Pittsburgh, Pa. | Verfahren zum behandeln einer rauhen oberflaeche eines kunststoffs |
| US8002485B2 (en) * | 2005-06-29 | 2011-08-23 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Guide apparatus for mounting and dismounting inner part and image forming device having the same |
| CN109551721A (zh) * | 2018-11-05 | 2019-04-02 | 浙江工商职业技术学院 | 带有侧滑块双斜顶内收抽芯机构的模具 |
| CN111645282A (zh) * | 2020-06-29 | 2020-09-11 | 湛江德利车辆部件有限公司 | 静模预抽芯模具结构 |
-
1992
- 1992-03-16 JP JP5796792A patent/JPH05253978A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE3144565A1 (de) * | 1980-11-24 | 1982-05-27 | PPG Industries, Inc., 15222 Pittsburgh, Pa. | Verfahren zum behandeln einer rauhen oberflaeche eines kunststoffs |
| US8002485B2 (en) * | 2005-06-29 | 2011-08-23 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Guide apparatus for mounting and dismounting inner part and image forming device having the same |
| CN109551721A (zh) * | 2018-11-05 | 2019-04-02 | 浙江工商职业技术学院 | 带有侧滑块双斜顶内收抽芯机构的模具 |
| CN111645282A (zh) * | 2020-06-29 | 2020-09-11 | 湛江德利车辆部件有限公司 | 静模预抽芯模具结构 |
| CN111645282B (zh) * | 2020-06-29 | 2022-03-22 | 湛江德利车辆部件有限公司 | 静模预抽芯模具结构 |
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