JPH05253363A - 電気かみそり - Google Patents

電気かみそり

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Publication number
JPH05253363A
JPH05253363A JP4055584A JP5558492A JPH05253363A JP H05253363 A JPH05253363 A JP H05253363A JP 4055584 A JP4055584 A JP 4055584A JP 5558492 A JP5558492 A JP 5558492A JP H05253363 A JPH05253363 A JP H05253363A
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JP
Japan
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head
outer blade
case
blade
force
Prior art date
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Pending
Application number
JP4055584A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Yoshida
敏之 吉田
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Tokyo Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electric Co Ltd filed Critical Tokyo Electric Co Ltd
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Publication of JPH05253363A publication Critical patent/JPH05253363A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、外刃ヘッドが少ない力で容易に回動
し、効率の良いひげ剃りを行えるとともに、内刃体と外
刃との間の刃圧も充分に確保できる電気かみそりの提供
を目的とする。 【構成】ケース21に回動可能に連結された外刃ヘッド
31が、往復駆動される複数の内刃体54a,54b
と、これら内刃体を外刃41に押し付けるコイルばね5
5とを備えた電気かみそりを前提としている。そして、
ケースに、このケースに対し突没する方向に往復動可能
で、コイルばね28を介して常時ケースから突出する方
向に付勢されたヘッド支持体22a,22bを設け、こ
のヘッド支持体に、枢軸36a,36bを介して外刃ヘ
ッドを回動可能に連結するとともに、上記ヘッド支持体
を付勢するコイルばねを、上記外刃を弾性支持するコイ
ルばねよりも撓み易くしたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の内刃体を有する
外刃ヘッドが首振り可能な電気かみそりに関する。
【0002】
【従来の技術】往復駆動される一対の内刃体を備えた、
いわゆるツイン刃タイプの電気かみそりは、肌に接する
部分を二箇所確保できるので、ひげ剃り領域を拡大する
ことができ、ひげ剃りを短時間のうちに行えるといった
利点がある。
【0003】この種の電気かみそりは、図8の(a)に
その一例を示すように、箱状のケース1を備えている。
ケース1の一端部には、一対のヘッド支持壁2a,2b
が一体に突設されている。ヘッド支持壁2a,2bは、
ケース1の幅方向に離間して配置されており、これらヘ
ッド支持壁2a,2bの間に、外刃ヘッド3が支持され
ている。
【0004】外刃ヘッド3は、ヘッド支持壁2a,2b
の間に跨がるヘッド本体4を備えている。このヘッド本
体4には、外刃ホルダ5を介して外刃6が取り付けられ
ている。外刃6は、図8の(b)に示すように、断面円
弧状に彎曲された一対の細長い彎曲部6a,6bを有し
ており、これら彎曲部6a,6bがヘッド支持壁2a,
2bの間から外方に露出されている。そして、ヘッド本
体4のヘッド支持壁2a,2bとの対向面には、夫々枢
軸7が突設されている。この枢軸7は、ヘッド支持壁2
a,2bの凹部8に嵌合されており、この嵌合により、
外刃ヘッド3がヘッド支持壁2a,2bに回動可能に枢
支されている。
【0005】ヘッド本体4には、外刃6の長手方向に沿
って往復駆動される駆動子9が支持されている。駆動子
9は、その両端に突設された可撓性の脚部9a,9bを
ヘッド本体4に固定することで、このヘッド本体4に浮
動状態に支持されており、この駆動子9の上面中央部に
は、支持軸10が突設されている。この支持軸10の上
端部には、支持台11が取り付けられている。支持台1
1には、多数の内刃12を有する一対の内刃体13a,
13bが上下動可能に支持されている。
【0006】内刃体13a,13bは、図8の(b)に
示すように、外刃6の彎曲部6a,6bに内側に位置さ
れており、夫々コイルばね14を介して外刃6の内面に
押し付けられている。このことにより、内刃体13a,
13bと外刃6との間に、ひげそりに必要な所定の刃圧
が得られるとともに、これら内刃体13a,13bと外
刃6がヘッド本体4に対し浮動状態に弾性支持されてい
る。
【0007】また、ケース1内には、内刃体13a,1
3bを駆動するためのモータ15が収容されている。モ
ータ15の回転軸15aは、ジョイント16を介して駆
動子9に連結されている。ジョイント16は、回転軸1
5aに対し偏心した偏心軸17を備えており、この偏心
軸17が駆動子9の底面の溝18に嵌合されている。
【0008】したがって、モータ15によってジョイン
ト16が回転駆動されると、偏心軸17は回転軸15a
を中心とする回転運動をなすので、この偏心軸17の回
転が駆動子9との嵌合部分で往復運動に変換され、この
駆動子9を介して内刃体13a,13bが往復駆動され
るようになっている。
【0009】このような構成の電気かみそりによると、
外刃ヘッド3がケース1のヘッド支持壁2a,2bに回
動可能に支持されているので、ひげ剃り時に外刃6の一
つの彎曲部6aを肌に押し当てると、外刃ヘッド3が枢
軸7を支点にして下向きに回動する。この回動により、
外刃6の二つの彎曲部6a,6bが肌に接することにな
り、ひげ剃り領域を拡大することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の電
気かみそりでは、図8の(b)に示すように、外刃6の
一つの彎曲部6aを肌に押し当てた時に、この彎曲部6
aの肌との接触点Aには、外側から押圧力R1 が作用す
る。この押圧力R1 が外刃ヘッド3の回動中心Oに向か
うような場合に、この回動中心Oを通る水平線X1 に対
する押圧力R1 の作用角度をθ1 とすると、接触点Aに
作用する押圧力R1 は、下向きの第1の力F1 (R1 ×
sin θ1 )と、横向きの第2の力F2 (R1 ×cos
θ1 )とに分解することができる。
【0011】そして、上記接触点Aから回動中心Oまで
の水平方向の距離をL1 、同じく接触点Aから回動中心
Oまでの垂直方向の距離をL2 とすると、接触点Aに
は、外刃ヘッド3を下向きに回動させようとするモーメ
ントM1 (F1 ×L1 )と、この外刃ヘッド3を逆向き
に回動させようとするモーメントM2 (F2 ×L2 )が
夫々作用することになる。
【0012】ところが、上記のように接触点Aに作用す
る押圧力R1 が外刃ヘッド3の回動中心Oに向うような
場合には、上記二つのモーメントM1 とM2 の大きさが
略釣り合うので、外刃ヘッド3を下向きに回動させよう
とする力が打ち消されてしまう。
【0013】したがって、これら原因で、外刃6を肌に
押し付けても外刃ヘッド3が滑らかに回動し難くなり、
外刃6の二つの彎曲部6a,6bを肌に当てることがで
きなくなるといった問題が生じてくる。
【0014】また、外刃6は内刃体13a,13bと共
にコイルばね14で押し上げられているので、外刃6を
肌に押し付けた時に、上記接触点Aに作用する下向きの
第1の力F1 がコイルばね14の付勢力に打ち勝てば、
外刃6が沈み込み、外刃ヘッド3の回動中心Oに対する
押圧力R1 の作用方向が変化する。
【0015】このため、外刃ヘッド3の回動を妨げてい
るモーメントM1 とM2 のバランスが崩れ、外刃ヘッド
3が回動し易くなる。
【0016】しかしながら、いずれにしても外刃6を押
し下げるためには、コイルばね14を無理に圧縮させる
必要があるから、外刃6を肌に強く押し付けねばならな
い。このため、外刃ヘッド3を円滑に回動させるために
は、外刃6および内刃体13a,13bの押し下げ力を
弱める必要がある。そうすると、今度は外刃6と内刃体
13a,13bとの間の刃圧が不足気味となり、切れ味
が低下するといった新たな問題が生じてくる。
【0017】本発明は、このような事情にもとづいてな
されたもので、外刃を肌に押し当てた際に、外刃ヘッド
が少ない力で容易に回動し、効率の良いひげ剃りを行う
ことができるとともに、外刃と内刃体との間の刃圧も充
分に確保できる電気かみそりの提供を目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明において
は、モータを収容したケースと、このケースの先端に回
動可能に連結された外刃ヘッドとを備え、この外刃ヘッ
ドが、上記モータによって往復駆動されるとともに、互
いに並んで配置された複数の内刃体と、この内刃体を覆
う外刃と、上記内刃体を外刃に押し付けて、これら外刃
と内刃体を浮動状態に弾性支持する第1のばね部材とを
有している電気かみそりを前提としている。
【0019】そして、上記ケースに、このケースに対し
突没する方向に往復動可能で、しかも第2のばね部材を
介して常時ケースから突出する方向に弾性的に押圧付勢
されたヘッド支持体を設け、このヘッド支持体に、上記
外刃ヘッドを回動可能に連結するとともに、このヘッド
支持体を押圧付勢する第2のばね部材を、上記内刃体と
外刃を弾性支持する第1のばね部材よりも撓み易くした
ことを特徴としている。
【0020】
【作用】このような構成によれば、回動可能な外刃ヘッ
ドは、ケースに対し突没する方向にも往復動可能である
から、外刃を肌に押し当てると、外刃ヘッドがケース側
に向って沈む込む。このため、外刃の肌との接触点に作
用する押圧力の作用方向が外刃ヘッドの回動中心に向う
ような場合でも、上記外刃ヘッドの沈み込みによって押
圧力の作用点がケース側に近づくので、この押圧力の作
用方向が外刃ヘッドの回動中心からずれる。
【0021】したがって、外刃ヘッドの肌との接触点に
は、この外刃ヘッドを回動させようとする新たな力が発
生するので、外刃ヘッドの回動を妨げているモーメント
のバランスが崩れることになり、外刃ヘッドが滑らかに
回動することになる。
【0022】また、外刃ヘッドをケースから突出する方
向に付勢している第2のばね部材は、内刃体を外刃に押
し付けている第1のばね部材よりも撓み易いので、外刃
を肌に押し付けた際には、外刃が弾性的に変位する以前
に外刃ヘッドが速やかにケース側に向って沈み込む。
【0023】このため、外刃ヘッドは、外刃を肌に軽く
押し当てるだけで簡単に回動することになり、その分、
効率の良いひげそりが可能となる。それとともに、内刃
体の押し上げ力を弱める必要性もなくなるので、内刃体
と外刃との間の刃圧を充分に確保することができ、切れ
味を良好に維持することができる。
【0024】
【実施例】以下本発明の一実施例を、図1ないし図7に
もとづいて説明する。
【0025】図1および図4において、符号21で示さ
れる合成樹脂製のケースは、フロントケース21aとリ
ヤケース21bとを突き合わせて構成されている。この
ケース21は、四角形箱状をなしており、このケース2
1の上端には、一対のヘッド支持体22a,22bが突
没可能に設けられている。
【0026】ヘッド支持体22a,22bは、上下方向
に細長い平板状をなしており、ケース21の幅方向に沿
う両端部に位置されている。ヘッド支持体22a,22
bは、ケース21の上面の貫通孔21cを貫通してケー
ス21内に入り込むスライドガイド部23a,23bを
備えている。スライドガイド部23a,23bは、ケー
ス21の内側面に摺動可能に接しており、このケース2
1内の両端部には、各スライドガイド部23a,23b
の両側縁部を上下方向に往復動可能に支持するガイド板
24が設けられている。
【0027】ガイド板24の下端部には、スライドガイ
ド部23a,23bの下端部が接離するストッパ26が
形成されており、このストッパ26により、ケース21
に対するヘッド支持体22a,22bのストローク量が
決定されている。
【0028】スライドガイド部23a,23bの下端部
には、下向きに延びる軸部27が突設されている。この
軸部27の外周には、コイルばね28が装着されてい
る。コイルばね28は、ケース21の内面のばね受け2
9とスライドガイド部23a,23bとの間で圧縮され
ている。このため、コイルばね28は、ヘッド支持体2
2a,22bを常時ケース21から突出するように上向
きに付勢しており、このことにより、スライドガイド部
23a,23bの上端が貫通孔21cの開口周縁部に当
接し、ヘッド支持体22a,22bの最大突出位置が定
められている。
【0029】ヘッド支持体22a,22bの間には、外
刃ヘッド31が支持されている。外刃ヘッド31は、ヘ
ッド支持体22a,22bの間に跨がる合成樹脂製のヘ
ッド本体32を備えている。ヘッド本体32は、ヘッド
支持体22a,22bの内面に沿う一対の側壁33a,
33bと、これら側壁33a,33bの間に跨がる一対
の連結壁34a,34bとを有し、平面的に見て略四角
形枠状をなしている。このヘッド本体32の内側には、
上記各壁33a,33bおよび34a,34bに連なる
隔壁35が形成されている。この隔壁35は、ヘッド本
体32の内側を上下に区画している。
【0030】また、側壁33a,33bのヘッド支持体
22a,22bとの対向面には、円柱状の枢軸36a,
36bが突設されている。これら枢軸36a,36b
は、ヘッド支持体22a,22bに形成した凹部37
a,37bに嵌合されており、この嵌合により、ヘッド
本体32がヘッド支持体22a,22bに回動可能に枢
支されている。
【0031】ヘッド本体32の上部には、外刃ホルダ4
0を介して外刃41が着脱可能に取り付けられている。
外刃41は、図2や図6の(b)に示すように、上向き
に凸となるように円弧状に彎曲された一対の彎曲部41
a,41bを備えている。彎曲部41a,41bは、ヘ
ッド本体32の側壁33a,33bの間に亘って延びて
いるとともに、互いに平行に配置されており、本実施例
の場合、彎曲部41a,41bの隣接する側縁部が、円
弧状をなす連結部41cを介して一体に連結されてい
る。そして、このような外刃41は、外刃ホルダ40に
上下方向に変位可能に支持されており、この外刃41
は、上記ヘッド支持体22a,22bの間から外方に露
出されている。
【0032】ヘッド本体32の隔壁35には、合成樹脂
製の駆動子45が支持されている。駆動子45は、肉厚
の基盤部46と、この基盤部46の両端に一体に形成さ
れた可撓性を有する薄肉な脚部47a,47bを備えて
いる。脚部47a,47bは、基盤部46の両端から上
向きに折り返されており、その上端部が隔壁35の下面
に固定されている。このため、駆動子45は、脚部47
a,47bが可撓変形可能であることから、ヘッド本体
32に対し自由に動き得る状態に支持されている。
【0033】基盤部46の上面中央部には、上向きに延
びる支持軸48が一体に突設されている。支持軸48
は、隔壁35に開けた通孔49を貫通して、隔壁35と
外刃41との間に導出されており、この支持軸48の上
端には、支持台50が取り付けられている。支持台50
は、上向きに延びる一対の支持軸51a,51bを有し
ている。支持軸51a,51bは中空状をなしており、
上記外刃41の彎曲部41a,41bの下方に位置され
ている。
【0034】これら支持軸51a,51bには、一対の
内刃台52a,52bが上下動可能に支持されている。
内刃台52a,52bは、外刃41の彎曲部41a,4
1bに沿って細長く形成されている。これら内刃台52
a,52bは、外刃41の彎曲部41a,41bに対応
して互いに並んで配置されている。そして、各内刃台5
2a,52bの上面に、多数の内刃53を有する内刃体
54a,54bが取り付けられている。
【0035】支持軸51a,51bの外周には、コイル
ばね55が装着されている。このコイルばね55は、内
刃台52a,52bと支持台50との間で圧縮されてい
る。このため、コイルばね55は、内刃体54a,54
bを外刃41の彎曲部41a,41bに押し付けてお
り、このことにより内刃体54a,54bと外刃41と
の間にひげそりに必要な刃圧が得られるとともに、これ
ら内刃体54a,54bと外刃41が外刃ホルダ40に
対し浮動状態に弾性的に支持されている。そして、この
場合、内刃体54a,54bを押し上げているコイルば
ね55と、上記ヘッド支持体22a,22bを介して外
刃ヘッド31を押し上げているコイルばね28とでは、
この外刃ヘッド31を押し上げているコイルばね28の
方が撓み易くなっている。
【0036】なお、隔壁35の通孔49の開口縁部に
は、この通孔49と支持軸48との間の隙間を埋めて、
ひげくずの漏れを防止するゴム製のパッキン56が取り
付けられている。
【0037】また、ケース21の内部には、内刃体54
a,54bを駆動するためのモータ60が収容されてい
る。モータ60は、上向きに突出する駆動軸61を備え
ている。この駆動軸61には、ジョイント62が固定さ
れている。
【0038】ジョイント62は、駆動軸61から偏心し
て位置されたカウンタウエイト部63を備えており、こ
のジョイント62の上面には、上向きに突出する偏心軸
64が一体に設けられている。図3に示すように、偏心
軸64は、駆動軸61の軸線から偏心しており、この偏
心軸64やカウンタウエイト部63の上部は、ケース2
1の上面に開設した円形の開口部65から外方に導出さ
れている。開口部65は、上記カウンタウエイト部63
が駆動軸61を中心に偏心回転するため、このカウンタ
ウエイト部63の外周が描く軌跡に沿って形成されてい
る。
【0039】したがって、カウンタウエイト部63の外
周と開口部65との間には、カウンタウエイト部63の
偏心回転を許容するための隙間が存在することになる
が、本実施例では、カウンタウエイト部63の上端部
に、駆動軸61を中心とする円板状のフランジ部66が
一体に設けられている。このフランジ部66は、開口部
65と同軸状をなしており、カウンタウエイト部63と
開口部65との間の隙間を可能な限り少なくしている。
【0040】また、ジョイント62の偏心軸64は、駆
動子45の基盤部46に係合されている。この基盤部4
6の下面には、上記内刃台52a,52bの並置方向に
延びる溝69が形成されており、この溝69内に偏心軸
64が摺動可能に嵌合されている。
【0041】次に、上記構成の電気かみそりの作用につ
いて説明する。
【0042】モータ60を動作させると、ジョイント6
2の偏心軸64が偏心回転するので、この偏心軸64が
溝69内を摺動変位し、この偏心軸64の回転が溝69
との嵌合部分で直線的な往復運動に変換されて駆動子4
5に伝えられる。駆動子45は、可撓性を有する脚部4
7a,47bを介してヘッド本体32に支持されている
ので、この駆動子45の基盤部46は、脚部47a,4
7bを変形させながら、外刃41の長手方向に沿って直
線的に往復移動される。
【0043】したがって、この駆動子45に支持された
二つの内刃体54a,54bは、互いに同方向に往復移
動されることになり、これら内刃体54a,54b上の
内刃53と外刃41との間でひげ剃りが行われる。
【0044】ところで、上記外刃41や内刃体54a,
54bを有する外刃ヘッド31は、枢軸36a,36b
を中心としてヘッド支持体22a,22bに回動可能に
枢支されているので、ひげ剃り時に外刃41の一方の彎
曲部41aが肌に押し付けられると、外刃ヘッド31が
下向きに回動し、二つの彎曲部41a,41bが肌に接
することになる。
【0045】この場合、図5に示すように、外刃41の
一方の彎曲部41aを肌に押し当てた時に、この彎曲部
41aの肌との接触点Aには、押圧力R1 が作用する
が、この押圧力R1 の作用方向が外刃ヘッド31に回転
中心Oに向かうような場合には、[発明が解決しようと
する課題]の項目のところで既に述べたように、外刃4
1上の接触点Aに作用するモーメントM1 とM2 が釣り
合い、外刃ヘッド31の回動が妨げられる。
【0046】しかるに、上記構成においては、外刃ヘッ
ド31自体がケース21に対し上下方向に往復動可能に
支持されているので、外刃41上の接触点Aに押圧力R
1 が作用すると、図8の(b)に示す下向きの第1の力
F1 の大きさが、外刃ヘッド31を押し上げているコイ
ルばね28の付勢力に打ち勝った時点で、外刃ヘッド3
1がケース21に近接する方向に距離Lだけ沈み込む。
【0047】すると、図6の(b)に示すように、外刃
ヘッド31の回動中心OがO1 へ移るとともに、外刃4
1上の肌との接触点Aの位置がケース21に近づいて、
押圧力R1 の作用方向がR2 となり、水平線X1 に対す
る押圧力R2 の作用角度が大きくなる。このため、外刃
ヘッド31の回動中心Oに対する押圧力R2 の作用方向
が角度θ2 だけ下向きにずれることになり、外刃41上
の接触点Aには、R2×sin θ2 で表される下向きの新
たな力F3 が発生することになる。
【0048】この新たな力F3 の存在により、外刃ヘッ
ド31の回動を妨げているモーメントM1 とM2 のバラ
ンスが崩れるので、図7に示すように、外刃ヘッド31
が回動中心O1 を支点に下向き(反時計回り方向)に回
動し、外刃41上の接触点Aの位置がさらに下にずれ
る。このため、押圧力R2 の作用方向がR3 となり、こ
の押圧力R3 の作用方向が外刃ヘッド31が回動中心O
1 から大きくずれて、外刃ヘッド31が容易に回動する
ことになる。
【0049】しかも、外刃ヘッド31をケース21から
突出する方向に押し上げているコイルばね28は、外刃
41を弾性的に支持しているコイルばね55よりも撓み
易いので、外刃41を肌に押し付けた際には、外刃41
が変位するよりも先に外刃ヘッド31全体が速やかにケ
ース21に近づく方向に沈み込む。
【0050】したがって、外刃ヘッド31は、外刃41
を肌に軽く押し当てるだけで簡単に回動することにな
り、外刃41の二つの彎曲部41a,41bを少ない力
で無理なく肌に当てることができる。
【0051】それとともに、外刃41の変位に先立って
外刃ヘッド31が沈み込むので、内刃体54a,54b
の押し上げ力を弱める必要性もない。このため、内刃体
54a,54bと外刃41との間の刃圧を充分に確保す
ることができ、切れ味を良好に維持することができる。
【0052】また、本実施例では、モータ60の駆動軸
61から偏心したカウンタウエイト部63を有するジョ
イント62に、駆動軸61を中心とする円板状のフラン
ジ部66を一体に形成し、このフランジ部66でカウン
タウエイト部63とケース21の開口部65との間に生
じる隙間を可能な限り小さくしたので、この開口部65
を通じてひげくずや埃等がケース21内に侵入するのを
防止できるといった利点もある。
【0053】なお、上記実施例では、二つ並んだ内刃体
を互いに同方向に往復駆動させるようにしたが、これら
内刃体を互いに逆方向に往復駆動させるようにしても良
い。
【0054】また、外刃も複数の彎曲部が一体に連結さ
れているものに限らず、これら彎曲部を互いに独立して
設けても良い。
【0055】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、外刃を肌
に押し当てると、外刃ユニット全体がケース側に沈み込
み、外刃上の肌との接触点に作用する押圧力の作用方向
が外刃ヘッドの回動中心からずれるので、外刃ヘッドを
回動させようとする新たな力が発生し、外刃ヘッドの回
動を妨げようとするモーメントのバランスが崩れる。し
かも、外刃ヘッドは、外刃が変位する以前にケース側に
速やかに沈み込むので、この外刃ヘッドは、外刃を軽く
肌に押し当てただけで簡単に回動することになる。
【0056】したがって、外刃の複数箇所を少ない力で
以て無理なく肌に当てることができ、その分、ひげそり
を効率良く行うことができる。また、内刃体の押し上げ
力を弱める必要性もなくなるので、内刃体と外刃との間
の刃圧を充分に確保でき、切れ味を良好に維持できると
いった利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における往復動形電気かみそ
りの断面図。
【図2】図1のBーB線に沿う断面図。
【図3】ケースの開口部とジョイントとの関係を示す平
面図。
【図4】往復動形電気かみそりの側面図。
【図5】外刃に、外刃ヘッドの回動中心に向かう押圧力
が作用した状態の断面図。
【図6】(a)は、外刃ヘッドがケース側に沈み込んだ
状態の断面図。(b)は、外刃に作用する押圧力の作用
方向と、外刃ヘッドの回動中心との位置関係を示す図。
【図7】(a)は、外刃ヘッドが回動された状態を示す
断面図。(b)は、外刃ヘッドが回動された時、その外
刃に作用する押圧力の作用方向と、外刃ヘッドの回動中
心との位置関係を示す図。
【図8】(a)は、従来の往復動形電気かみそりの外刃
ヘッド回りの断面図。(b)は、外刃に、外刃ヘッドの
回動中心に向かう押圧力が作用した状態を示す図。
【符号の説明】
21…ケース、22a,22b…ヘッド支持体、28…
第2のばね部材(コイルばね)、31…外刃ヘッド、3
6a,36b…枢軸、41…外刃、54a,54b…内
刃体、55…第1のばね部材(コイルばね)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータを収容したケースと、 このケースの先端に回動可能に連結された外刃ヘッドと
    を備え、 この外刃ヘッドが、 上記モータによって往復駆動されるとともに、互いに並
    んで配置された複数の内刃体と、これら内刃体を覆う外
    刃と、上記内刃体を外刃に押し付けて、これら内刃体と
    外刃を浮動状態に弾性支持する第1のばね部材とを有し
    ている電気かみそりにおいて、 上記ケースに、このケースに対し突没する方向に往復動
    可能で、しかも第2のばね部材を介して常時ケースから
    突出する方向に弾性的に押圧付勢されたヘッド支持体を
    設け、 このヘッド支持体に、上記外刃ヘッドを回動可能に連結
    するとともに、 このヘッド支持体を押圧付勢する第2のばね部材を、上
    記内刃体と外刃を弾性支持する第1のばね部材よりも撓
    み易くしたことを特徴とする電気かみそり。
JP4055584A 1992-03-13 1992-03-13 電気かみそり Pending JPH05253363A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016036358A (ja) * 2014-08-05 2016-03-22 株式会社泉精器製作所 往復式電気かみそり

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016036358A (ja) * 2014-08-05 2016-03-22 株式会社泉精器製作所 往復式電気かみそり

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