JPH05251998A - フィルタ演算方式及びフィルタ演算回路 - Google Patents

フィルタ演算方式及びフィルタ演算回路

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JPH05251998A
JPH05251998A JP8327492A JP8327492A JPH05251998A JP H05251998 A JPH05251998 A JP H05251998A JP 8327492 A JP8327492 A JP 8327492A JP 8327492 A JP8327492 A JP 8327492A JP H05251998 A JPH05251998 A JP H05251998A
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sample
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median
extraction circuit
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JP8327492A
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English (en)
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Moriji Izumida
守司 泉田
Kazuhiro Hiraide
和弘 平出
Yasuhiko Hoshi
恭彦 星
Hideyuki Aoki
英幸 青木
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Hitachi Microcomputer System Ltd
Original Assignee
Hitachi Microcomputer System Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像信号の高周波成分を残しつつそのインパ
ルス性ノイズやごま塩状ノイズを抑制する。これによ
り、画像処理システム等の演算速度を高速化し高周波特
性を改善して、その高性能化を推進する。 【構成】 中央値抽出回路MEDを、連続する3個のサ
ンプル値SIn−1,SIn及びSIn+1の中からそ
れぞれ異なる2個を組み合わせて比較し大きい方を選択
する第1ないし第3の最大値抽出回路と、第1及び第2
の最大値抽出回路により抽出されたサンプル値の小さい
方を選択する第1の最小値抽出回路と、第3の最大値抽
出回路及び第1の最小値抽出回路により抽出されたサン
プル値の小さい方を選択する第2の最小値抽出回路とを
もとに構成するとともに、中央値抽出回路MEDにより
抽出された中央値Smedと入力信号SIの第n次のサ
ンプル値SInとを加算して出力信号SOの第n次のサ
ンプル値とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、フィルタ演算方式及
びフィルタ演算回路に関し、例えば、画像処理システム
に含まれる非線形のフィルタ演算回路ならびにそのフィ
ルタ演算方式に利用して特に有効な技術に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】画像処理システム等において、画像信号
に重畳されたインパルス性ノイズやごま塩状ノイズを除
去するための非線形フィルタがある。また、このような
非線形フィルタを構成するためのフィルタ演算方式とし
て、平均値(平滑化)フィルタ方式及び中央値(メディ
アン)フィルタ方式がある。
【0003】平均値フィルタ方式及び中央値フィルタ方
式等の非線形フィルタについては、例えば、1989年
1月30日、日刊工業新聞社発行の『画像処理装置とそ
の使い方』第61頁〜第62頁に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記に記載される平均
値フィルタにおいて、所定の時系列でサンプルされた画
像信号等の入力信号SIは、例えば、連続する3個のサ
ンプル値の平均値をもって出力信号SOの対応するサン
プル値とされる。このため、図15(A)に例示される
ように、サンプル時間TE及びTGにおいて入力信号S
Iにインパルス性ノイズが重畳される場合、信号の平均
化によって出力信号SOの上記サンプル時間TE及びT
Gにおけるノイズ成分は小さくされるが、サンプル時間
TFにおけるステップ状の正規な信号変化までもが影響
を受け、これによって出力信号SOの信号波形がなまっ
てしまう。
【0005】一方、中央値フィルタにおいて、所定の時
系列でサンプルされた入力信号SIは、例えば、連続す
る3個のサンプル値の中央値をもって出力信号SOの対
応するサンプル値とされる。このため、上記サンプル時
間TE及びTGにおいて入力信号SIに重畳されるイン
パルス性ノイズは、図15(B)に示されるように、い
ずれのサンプル時間においても対応する中央値がその前
後のサンプル値と等しくなるために除去される。また、
サンプル時間TFにおけるステップ状の正規な信号変化
は、対応する中央値が入力信号SIのサンプル値とほぼ
等しくなるために問題なく残される。ところが、図15
(C)に例示されるように、入力信号SIにサンプル時
間TA及びTDにおいてインパルス性ノイズが重畳され
しかもサンプル時間TB及びTCにおいて高周波成分の
多い対称的な正規の信号変化が含まれる場合、サンプル
時間TA及びTDのインパルス性ノイズが除去されるの
は無論のこと、サンプル時間TB及びTCにおいても対
応する中央値がその前後のサンプル値と等しくなるため
に正規な信号変化が除去され、画像信号の高周波成分が
劣化する。さらに、中央値の抽出処理をソフトウエアで
行う従来の画像処理システムでは、サンプル値を大きさ
の順に並び換えるための演算処理が必要となって処理速
度が低下し、この抽出処理をハードウエア的に高速裏に
行う方法も実現されていない。これらの結果、非線形フ
ィルタひいては画像処理システムとしての処理能力が低
下し、その高性能化が制限される。
【0006】この発明の目的は、画像信号の高周波成分
を残しつつそのインパルス性ノイズやごま塩状ノイズを
抑制しうるフィルタ演算方式及びフィルタ演算回路を提
供することにある。この発明の他の目的は、画像処理シ
ステム等の演算速度を高速化し高周波特性を改善して、
その高性能化を推進することにある。
【0007】この発明の前記ならびにその他の目的と新
規な特徴は、この明細書の記述及び添付図面から明らか
になるであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次
の通りである。すなわち、中央値抽出回路を、例えば連
続する3個のサンプル値の中からそれぞれ異なる2個を
組み合わせて比較し大きい方を選択する第1ないし第3
の最大値抽出回路と、第1及び第2の最大値抽出回路に
よって抽出されたサンプル値の小さい方を選択する第1
の最小値抽出回路と、第3の最大値抽出回路及び第1の
最小値抽出回路によって抽出されたサンプル値の小さい
方を選択する第2の最小値抽出回路とをもとに構成する
とともに、中央値抽出回路によって抽出された中央値と
入力信号の第n次のサンプル値あるいは入力信号の第n
次のサンプル値ならびにその前後2個のサンプル値の平
均値とを加算した結果を、出力信号の第n次のサンプル
値とする。
【0009】
【作用】上記手段によれば、3個の最大値抽出回路の並
列動作により中央値抽出回路の中央値抽出処理を高速化
できるとともに、抽出された中央値と入力信号又は3個
のサンプル値の平均値とを所定の割合で加算して、その
高周波成分を残しながら入力信号に重畳されたインパル
ス性ノイズやごま塩状ノイズを抑制することができる。
これらの結果、画像処理システム等の演算速度を高速化
し高周波特性を改善して、その高性能化を推進すること
ができる。
【0010】
【実施例】図1には、この発明が適用されたフィルタ演
算回路の一実施例の基本構成図が示され、図2には、そ
の一実施例の信号波形図が示されている。これらの図を
もとに、まずこの実施例のフィルタ演算回路の基本構成
及び動作の概要とその特徴について説明する。なお、こ
の実施例のフィルタ演算回路は、画像処理システムに含
まれる。図1の各ブロックを構成する回路素子は、特に
制限されないが、画像処理システムを構成する他の所定
の回路素子とともに、単結晶シリコンのような1個の半
導体基板上に形成される。
【0011】図1において、この実施例のフィルタ演算
回路は、入力信号SIを受ける遅延回路DL1と、この
遅延回路DL1の出力信号を受けるもう一つの遅延回路
DL2とを含む。遅延回路DL1の出力信号は、入力信
号SIの第n次のサンプル値SInとして中央値抽出回
路MEDの第2の入力端子に供給されるとともに、信号
加算回路ADDの一方の入力端子に供給される。また、
遅延回路DL2の出力信号は、第n−1次すなわちサン
プル値SInの直前のサンプル値SIn−1として中央
値抽出回路MEDの第3の入力端子に供給され、入力信
号SIは、そのまま第n+1次すなわちサンプル値SI
nの直後のサンプル値SIn+1として中央値抽出回路
MEDの第1の入力端子に供給される。
【0012】ここで、入力信号SIは、特に制限されな
いが、画像信号であって、サンプル値SIn−1,SI
n及びSIn+1は、同一画像の同一行つまり同一走査
線上の隣接する三つの列にある3個の画素に対応し、又
は同一画像の隣接する三つの行の同一列にある3個の画
素に対応し、あるいは隣接する三つの画像の同一行及び
列にある3個の画素に対応するものとされ、これらのサ
ンプル値と画素の対応に応じて遅延回路DL1及びDL
2による遅延時間が設定される。
【0013】中央値抽出回路MEDは、その第1ないし
第3の入力端子に供給される3個のサンプル値SIn−
1,SIn及びSIn+1の大きさを比較し、中間の大
きさにあるサンプル値を抽出して、その出力信号すなわ
ち中央値Smedとして信号加算回路ADDの第2の入
力端子に供給する。なお、中央値抽出回路MEDの具体
的な構成及び動作については、後で詳細に説明する。
【0014】一方、信号加算回路ADDは、中央値抽出
回路MEDからその第2の入力端子に供給される中央値
Smedに所定の係数kを乗じ、その第1の入力端子に
供給される入力信号すなわちサンプル値SInに係数1
−kを乗じた後加算して、出力信号SOの第n次のサン
プル値とする。この実施例において、係数kの値は、0
≦k≦1なる範囲の実数とされ、例えば0.75に固定
される。しかるに、図2に例示されるように、入力信号
SIにサンプル時間TA及びTDにおいてインパルス性
ノイズが重畳されかつサンプル時間TB及びTCにおい
て高周波成分を含む対称的な正規の信号変化が含まれる
場合には、まず中央値抽出回路MEDの出力端子すなわ
ち中央値Smedにおいてサンプル時間TA及びTDの
インパルス性ノイズが除去された後、信号加算回路AD
Dによって入力信号SIに0.25倍した信号が加算さ
れる。このため、出力信号SOは、サンプル時間TB及
びTCにおける入力信号SIの正規な信号変化を残しつ
つサンプル時間TA及びTDにおけるインパルス性ノイ
ズを抑制したものとなり、これによってフィルタ演算回
路を含む画像処理システムの高周波特性が改善される。
【0015】なお、上記係数kの値は、入力信号SIに
含まれる高周波成分の大きさに応じて選択的に設定する
ことができる。すなわち、入力信号SIに含まれる高周
波成分が小さい場合には、係数kの値を1に近づけてイ
ンパルス性ノイズを除去しやし、入力信号SIに含まれ
る高周波成分が大きい場合には、係数kの値を0に近づ
けて高周波成分を伝達しやすくすればよい。言うまでも
なく、この実施例のフィルタ演算回路は、係数kの値が
1とされるとき、いわゆる中央値フィルタとして機能
し、係数kの値が0とされるとき、入力信号SIをその
まま出力信号SOとして伝達する。さらに、入力信号S
Iが第n次サンプル時点の近傍において平坦である場合
には、係数kの値を1に近づけてインパルス性ノイズを
除去しやすくし、その近傍において信号が大きく変化す
る場合には、係数kの値を0に近づけて高周波成分を伝
達しやすくする方法を採ることもできる。
【0016】図3には、図1のフィルタ演算回路に含ま
れる中央値抽出回路MEDの第1の実施例のブロック図
が示され、図4には、その一実施例の真理値図が示され
ている。また、図5には、図1のフィルタ演算回路に含
まれる中央値抽出回路MEDの第2の実施例のブロック
図が示され、図6には、その一実施例の真理値図が示さ
れている。さらに、図7及び図8には、図3及び図5の
中央値抽出回路MEDに含まれる最大値抽出回路MAX
1及び最小値抽出回路MIN1をアナログ回路によって
構成した場合の一実施例の回路図がそれぞれ示され、図
9及び図10には、これらの最大値抽出回路MAX1及
び最小値抽出回路MIN1をディジタル回路によって構
成した場合の一実施例の回路ブロック図が示されてい
る。これらの図をもとに、この実施例のフィルタ演算回
路に含まれる中央値抽出回路MEDの具体的構成及び動
作ならびにその特徴について説明する。
【0017】図3において、この実施例の中央値抽出回
路MEDは、特に制限されないが、3個の最大値抽出回
路MAX1(第1の最大値抽出回路),MAX2(第2
の最大値抽出回路)及びMAX3(第3の最大値抽出回
路)を含む。このうち、最大値抽出回路MAX1の第1
の入力端子には、前記入力信号SIの第n+1次のサン
プル値SIn+1が供給され、その第2の入力端子に
は、第n次のサンプル値SInが供給される。また、最
大値抽出回路MAX2の第1及び第2の入力端子には、
入力信号SIの第n+1次のサンプル値SIn+1及び
第n−1次のサンプル値SIn−1がそれぞれ供給さ
れ、最大値抽出回路MAX3の第1及び第2の入力端子
には、入力信号SIの第n次のサンプル値SIn及び第
n−1次のサンプル値SIn−1がそれぞれ供給され
る。これにより、最大値抽出回路MAX1ないしMAX
3には、入力信号SIの第n次のサンプル値SInなら
びにその前後2個のサンプル値SIn−1及びSIn+
1がそれぞれ異なる組み合わせで2個ずつ供給されるも
のとなる。
【0018】最大値抽出回路MAX1ないしMAX3
は、その第1及び第2の入力端子に供給される2個のサ
ンプル値の大きさを比較し大きい方を選択して、その出
力信号max1ないしmax3として出力する。すなわ
ち、例えば図4(A)に示されるように、サンプル値S
Inがサンプル値SIn+1より大きくサンプル値SI
n−1より小さい場合、最大値抽出回路MAX1は、そ
の出力信号max1としてサンプル値SInを選択し、
最大値抽出回路MAX2及びMAX3は、その出力信号
max2及びmax3としてサンプル値SIn−1を選
択する。また、例えば図4(B)に示されるように、サ
ンプル値SIn−1がサンプル値SIn+1より大きく
サンプル値SInより小さい場合、最大値抽出回路MA
X2は、その出力信号max2としてサンプル値SIn
−1を選択し、最大値抽出回路MAX1及びMAX3
は、その出力信号max1及びmax3としてサンプル
値SInを選択する。以下、他の組み合わせについて
は、類推されたい。
【0019】ここで、最大値抽出回路MAX1ないしM
AX3は、図7の最大値抽出回路MAX1に代表して示
されるように、そのベースに対応するサンプル値SIn
+1及びSLnをそれぞれ受ける一対のNPN型バイポ
ーラトランジスタ(以後、バイポーラトランジスタのこ
とを単にトランジスタと略称する)T1及びT2を含
む。以下、この最大値抽出回路MAX1を例に、説明を
進める。
【0020】最大値抽出回路MAX1を構成するトラン
ジスタT1及びT2のコレクタは、電源電圧VCCに結
合される。また、そのエミッタは共通結合された後、抵
抗R1を介して回路の接地電位に結合され、その電位
は、最大値抽出回路MAX1の出力信号max1とされ
る。なお、電源電圧VCCは、特に制限されないが、+
5Vのような正の電源電圧とされる。
【0021】これにより、トランジスタT1及びT2
は、差動回路を構成し、2個のサンプル値SIn+1及
びSLnの電位を比較してその大きいつまりは高い方を
選択的に伝達する抽出回路として作用する。すなわち、
サンプル値SIn+1の電位がサンプル値SInに比較
して高いとき、最大値抽出回路MAX1ではトランジス
タT1がオン状態とされ、トランジスタT2はオフ状態
とされる。このため、トランジスタT1及びT2の共通
結合されたエミッタすなわち最大値抽出回路MAX1の
出力端子max1には、サンプル値SIn+1よりトラ
ンジスタT1のベース・エミッタ電圧分だけ低い電位つ
まりは実質的なサンプル値SIn+1が伝達される。一
方、サンプル値SIn+1の電位がサンプル値SInに
比較して低いとき、最大値抽出回路MAX1ではトラン
ジスタT2がオフ状態とされ、代わってトランジスタT
2がオン状態とされる。このため、トランジスタT1及
びT2の共通結合されたエミッタすなわち最大値抽出回
路MAX1の出力端子max1には、サンプル値SIn
よりトランジスタT2のベース・エミッタ電圧分だけ低
い電位つまりは実質的なサンプル値SInが伝達され
る。
【0022】図3に戻ろう。最大値抽出回路MAX1の
出力信号max1は、最小値抽出回路MIN1(第1の
最小値抽出回路)の第1の入力端子に供給される。ま
た、最大値抽出回路MAX2の出力信号max2は、最
小値抽出回路MIN1の第2の入力端子に供給され、最
大値抽出回路MAX3の出力信号max3は、最小値抽
出回路MIN2(第2の最小値抽出回路)の第2の入力
端子に供給される。最小値抽出回路MIN1の出力信号
min1は、最小値抽出回路MIN2の第1の入力端子
に供給され、最小値抽出回路MIN2の出力信号は、中
央値抽出回路MEDの出力信号すなわち中央値Smed
となる。
【0023】最小値抽出回路MIN1は、その第1及び
第2の入力端子に供給される2個の最大値抽出回路MA
X1及びMAX2の出力信号max1及びmax2の大
きさを比較し小さい方を選択して、その出力信号min
1とする。すなわち、例えば図4(A)に示されるよう
に、最大値抽出回路MAX1の出力信号max1つまり
はサンプル値SInが最大値抽出回路MAX2の出力信
号max2つまりはサンプル値SIn−1より小さい場
合、最小値抽出回路MIN1は、その出力信号min1
としてサンプル値SInを選択する。また、例えば図4
(B)に示されるように、最大値抽出回路MAX1の出
力信号max1つまりはサンプル値SInが最大値抽出
回路MAX2の出力信号max2つまりはサンプル値S
In−1より大きい場合、最小値抽出回路MIN1は、
その出力信号min1としてサンプル値SIn−1を選
択する。
【0024】同様に、最小値抽出回路MIN2は、その
第1の入力端子に供給される最小値抽出回路MIN1の
出力信号min1と第2の入力端子に供給される最大値
抽出回路MAX3の出力信号max3の大きさを比較し
小さい方を選択して、その出力信号つまり中央値Sme
dとする。すなわち、例えば図4(A)に示されるよう
に、最小値抽出回路MIN1の出力信号min1つまり
はサンプル値SInが最大値抽出回路MAX3の出力信
号max3つまりはサンプル値SIn−1より小さい場
合、最小値抽出回路MIN2は、中央値Smedとして
サンプル値SInを選択する。また、例えば図4(E)
に示されるように、最小値抽出回路MIN1の出力信号
min1つまりはサンプル値SIn+1が最大値抽出回
路MAX3の出力信号max3つまりはサンプル値SI
n−1より大きい場合、最小値抽出回路MIN2は、中
央値Smedとしてサンプル値SIn−1を選択する。
以下、他の組み合わせについては、図4をもとに類推さ
れたい。
【0025】ここで、最小値抽出回路MIN1及びMI
N2は、図8の最小値抽出回路MIN1に代表して示さ
れるように、そのベースに対応する最大値抽出回路MA
X1及びMAX2の出力信号max1及びmax2をそ
れぞれ受ける一対のPNP型トランジスタT3及びT4
を含む。以下、この最小値抽出回路MIN1を例に、説
明を進める。
【0026】最小値抽出回路MIN1を構成するトラン
ジスタT3及びT4のコレクタは、回路の接地電位に共
通結合される。また、これらのトランジスタのエミッタ
は、共通結合された後、抵抗R2を介して電源電圧VC
Cに結合され、その電位は、最小値抽出回路MIN1の
出力信号min1とされる。
【0027】これにより、トランジスタT3及びT4
は、差動回路を構成し、最大値抽出回路MAX1及びM
AX2の出力信号max1及びmax2の電位を比較し
てその小さいつまりは低い方を選択する抽出回路として
作用する。すなわち、最大値抽出回路MAX1の出力信
号max1が最大値抽出回路MAX2の出力信号max
2に比較して高いとき、最小値抽出回路MIN1ではト
ランジスタT4がオン状態とされ、トランジスタT3は
オフ状態とされる。このため、トランジスタT3及びT
4の共通結合されたエミッタすなわち最小値抽出回路M
IN1の出力端子min1には、最大値抽出回路MAX
2の出力信号max2よりトランジスタT4のベース・
エミッタ電圧分だけ高い電位つまりは実質的な出力信号
max2が伝達される。一方、最大値抽出回路MAX1
の出力信号max1が最大値抽出回路MAX2の出力信
号max2に比較して低いとき、最小値抽出回路MIN
1ではトランジスタT4がオフ状態とされ、代わってト
ランジスタT3がオン状態とされる。このため、トラン
ジスタT3及びT4の共通結合されたエミッタすなわち
最小値抽出回路MIN1の出力端子min1には、最大
値抽出回路MAX1の出力信号max1よりトランジス
タT3のベース・エミッタ電圧分だけ高い電位つまりは
実質的な出力信号max1が伝達される。
【0028】以上のように、この実施例の中央値抽出回
路MEDは、入力信号SIの第n次のサンプル値SIn
とその前後2個のサンプル値SIn−1及びSIn+1
をそれぞれ異なる組み合わせで2個ずつ受けてその大き
い方を選択的に伝達する3個の最大値抽出回路MAX1
ないしMAX3と、最大値抽出回路MAX1及び最大値
抽出回路MAX2の出力信号max1及びmax2ある
いは最小値抽出回路MIN1及び最大値抽出回路MAX
3の出力信号min1及びmax3を受けてその小さい
方を選択的に伝達する2個の最小値抽出回路MIN1及
びMIN2とからなる。中央値抽出回路MEDは、まず
最大値抽出回路MAX1ないしMAX3により3個のサ
ンプル値SIn−1,SIn及びSIn+1の中から順
に小さい2個のサンプル値を選択した後、最小値抽出回
路MIN1及びMIN2により選択された2個のサンプ
ル値の中から最小値を選択して中央値Smedとする。
このとき、最大値抽出回路MAX1ないしMAX3は、
並行してその抽出動作を実行する。これらの結果、この
実施例の中央値抽出回路MEDでは、その回路構成が簡
素化されるとともに、中央値抽出動作が高速化され、こ
れによってフィルタ演算回路としての処理速度が高速化
されるものとなる。
【0029】ところで、中央値抽出回路MEDを構成す
る最大値抽出回路MAX1ないしMAX3は、図9に例
示されるように、ディジタル回路からなる信号比較回路
MXCOM及びMXSLによって構成することもでき
る。この場合、サンプル値SIn+1及びSInは、信
号比較回路MXCOMの第1及び第2の入力端子にそれ
ぞれ供給されるとともに、信号選択回路MXSLの第1
及び第2の入力端子にそれぞれ供給される。信号比較回
路MXCOMは、減算回路によりサンプル値SI+1及
びSInを比較し、第1の入力端子に供給されるサンプ
ル値SIn+1が第2の入力端子に供給されるサンプル
値SInより大きいことを条件に、その出力信号XC1
を選択的にハイレベルとする。そして、信号選択回路M
XSLは、信号比較回路MXCOMの出力信号XC1が
ハイレベルとされるとき、第1の入力端子に供給される
サンプル値SIn+1を出力信号max1として選択
し、信号比較回路MXCOMの出力信号XC1がロウレ
ベルとされるとき、第2の入力端子に供給されるサンプ
ル値SInを出力信号max1として選択する。
【0030】同様に、中央値抽出回路MEDの最小値抽
出回路MIN1及びMIN2は、図10に例示されるよ
うに、ディジタル回路からなる信号比較回路MNCOM
及びMNSLにより構成できる。この場合、例えば、最
大値抽出回路MAX1及びMAX2の出力信号max1
及びmax2は、信号比較回路MNCOMの第1及び第
2の入力端子にそれぞれ供給されるとともに、信号選択
回路MNSLの第1及び第2の入力端子にそれぞれ供給
される。信号比較回路MNCOMは、減算回路によって
最大値抽出回路MAX1及びMAX2の出力信号max
1及びmax2を比較し、第1の入力端子に供給される
最大値抽出回路MAX1の出力信号max1が第2の入
力端子に供給される最大値抽出回路MAX2の出力信号
max2より大きいことを条件に、その出力信号NC1
を選択的にハイレベルとする。信号選択回路MNSL
は、信号比較回路MNCOMの出力信号NC1がハイレ
ベルとされるとき、第1の入力端子に供給される最大値
抽出回路MAX1の出力信号max1を出力信号min
1として選択し、信号比較回路MNCOMの出力信号N
C1がロウレベルとされるとき、第2の入力端子に供給
される最大値抽出回路MAX2の出力信号max2を出
力信号min1として選択する。
【0031】一方、中央値抽出回路MEDは、図5に例
示されるように、最大値抽出回路と最小値抽出回路を入
れ換えて構成することができるし、図11に例示される
ように、そのすべての回路をディジタル回路によって構
成することもできる。すなわち、図5の場合、中央値抽
出回路MEDは、入力信号SIの第n次のサンプル値S
Inならびにその前後2個のサンプル値SIn−1及び
SIn+1をそれぞれ異なる組み合わせで2個ずつ受け
る3個の最小値抽出回路MIN1ないしMIN3と、最
小値抽出回路MIN1及びMIN2の出力信号min1
及びmin2を受ける最大値抽出回路MAX1と、この
最大値抽出回路MAX1の出力信号max1及び最小値
抽出回路MIN3の出力信号min3を受ける最大値抽
出回路MAX2とからなる。そして、図6に示されるよ
うに、まず最小値抽出回路MIN1ないしMIN3によ
り3個のサンプル値SIn−1,SIn及びSIn+1
の中から順に小さい2個のサンプル値を選択した後、こ
れらのサンプル値の中から大きい方を選択してその出力
信号すなわち中央値Smedとする。これにより、この
実施例の中央値抽出回路MEDにおいても、図3の中央
値抽出回路MEDと同様な効果を得ることができる。
【0032】次に、図11の場合、中央値抽出回路ME
Dは、入力信号SIの第n次のサンプル値SInならび
にその前後2個のサンプル値SIn−1及びSIn+1
をそれぞれ異なる組み合わせで2個ずつ受ける3個の信
号比較回路MECOM1ないしMECOM3と、これら
の信号比較回路の出力信号EC1ないしEC3を受ける
デコーダDECと、デコーダDECの出力信号ES1〜
ES3に従って3個のサンプル値SIn−1,SIn及
びSIn+1を選択的に伝達してその出力信号すなわち
中央値Smedとする信号選択回路MESLとからな
る。このうち、信号比較回路MECOM1ないしMEC
OM3は、減算回路によって対応する2個のサンプル値
の大きさを比較し、図12に例示されるように、第1の
入力端子に供給されるサンプル値が第2の入力端子に供
給されるサンプル値より大きいことを条件に、その出力
信号EC1ないしEC3を選択的にハイレベルとする。
デコーダDECは、信号比較回路MECOM1ないしM
ECOM3の出力信号EC1ないEC3を予め定められ
たアルゴリズムに従ってデコードし、その出力信号ES
1〜ES3を択一的にハイレベルとする。その結果、信
号選択回路MESLによって3個のサンプル値SIn−
1,SIn及びSIn+1の中から中間の大きさにある
サンプル値が択一的に選択され、中央値Smedとな
る。
【0033】図13には、この発明が適用されたフィル
タ演算回路の第2の実施例の基本構成図が示されてい
る。なお、この実施例のフィルタ演算回路は、前記図1
のフィルタ演算回路を基本的に踏襲するものであるた
め、これと異なる部分についてのみ説明を追加する。
【0034】図13において、この実施例のフィルタ演
算回路は、その第1の入力端子に入力信号SIの第n次
のサンプル値SInを受けその第2の入力端子に中央値
抽出回路MEDの出力信号つまりは中央値Smedを受
ける信号比較回路ACOMを備える。この信号比較回路
ACOMの出力信号は、前記係数kとして信号加算回路
ADDに供給される。この実施例において、信号比較回
路ACOMは、入力信号SIの第n次のサンプル値SI
nと中央値抽出回路MEDによって選択された中央値S
medとを比較し、その差分つまりは入力信号SIに含
まれる高周波成分の大きさに応じて係数kの値を0≦k
≦1の範囲で選択的に設定する。なお、信号比較回路A
COMによる差分の判定レベルは、例えば入力信号SI
に含まれるインパルス性ノイズの分散σの3倍すなわち
3σとされる。
【0035】しかるに、サンプル値SInと中央値Sm
edとの差分が判定レベルを超える場合、入力信号SI
の高周波成分は有効成分として見なされ、係数kの値は
大きくされるが、差分が判定レベルに達しない場合に
は、入力信号SIの高周波成分はインパルス性ノイズと
見なされ、係数kの値は小さくされる。これにより、こ
の実施例のフィルタ演算回路は、そのフィルタ特性が入
力信号SIつまり画像信号の高周波成分に応じて最適化
され、より高性能化されるものとなる。
【0036】図14には、この発明が適用されたフィル
タ演算回路の第3の実施例の基本構成図が示されてい
る。なお、この実施例のフィルタ演算回路は、前記図1
のフィルタ演算回路を基本的に踏襲するものであるた
め、これと異なる部分についてのみ説明を追加する。
【0037】図14において、この実施例のフィルタ演
算回路は、入力信号SIの第n次のサンプル値SInな
らびにその前後2個のサンプル値SIn−1及びSIn
+1を受ける平均値演算回路AVEを備える。この平均
値演算回路AVEの出力信号すなわち平均値Save
は、サンプル値SInに代えて信号加算回路ADDの第
1の入力端子に供給される。信号加算回路ADDの第2
の入力端子には、中央値抽出回路MEDの出力信号すな
わち中央値Smedが供給される。なお、係数kの値
は、特に制限されないが、例えば0.75に固定され
る。
【0038】平均値演算回路AVEは、3個のサンプル
値SIn−1,SIn及びSIn+1の値を例えば所定
の重み付けをしながら平均化して、平均値Saveを形
成する。信号加算回路ADDは、中央値Smedに係数
kを乗じ平均値Saveに係数1−kを乗じた後加算し
て、出力信号SOとする。これにより、この実施例のフ
ィルタ演算回路は、係数kが1とされるときいわゆる中
央値フィルタとして機能し、係数kが0とされるときい
わゆる平均値フィルタとして機能する。係数kの値が0
ないし1の中間にある場合、フィルタ演算回路は、中央
値フィルタと平均値フィルタの中間的特性を持ち、入力
信号SIの高周波成分を残しつつインパルス性ノイズや
ごま塩状ノイズ等を抑制しうるものとなる。
【0039】以上の複数の実施例に示されるように、こ
の発明を画像処理システムに含まれる非線形のフィルタ
演算回路及びそのフィルタ演算方式に適用することで、
次のような作用効果が得られる。すなわち、 (1)中央値抽出回路を、例えば連続する3個のサンプ
ル値の中からそれぞれ異なる2個を組み合わせて比較し
大きい方を選択する第1ないし第3の最大値抽出回路
と、第1及び第2の最大値抽出回路によって抽出された
サンプル値の小さい方を選択する第1の最小値抽出回路
と、第3の最大値抽出回路及び第1の最小値抽出回路に
よって抽出されたサンプル値の小さい方を選択する第2
の最小値抽出回路とをもとに構成することで、3個の最
大値抽出回路を並列動作させ、中央値抽出回路の中央値
抽出処理を高速化できるという効果が得られる。 (2)上記(1)項において、中央値抽出回路によって
抽出された中央値と入力信号の第n次のサンプル値ある
いは入力信号の第n次のサンプル値ならびにその前後2
個のサンプル値の平均値とを所定の割合で加算し、出力
信号の第n次のサンプル値とすることで、その高周波成
分を残しながら入力信号に重畳されたインパルス性ノイ
ズやごま塩状ノイズを抑制できるという効果が得られ
る。 (3)上記(1)項及び(2)項により、画像処理シス
テム等の演算速度を高速化し、その高周波特性を改善し
て、画像処理システム等の高性能化を推進することがで
きるという効果が得られる。
【0040】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、この発明は、上記実
施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例え
ば、上記実施例では、入力信号SIの第n次のサンプル
値SInとその前後2個のサンプル値SIn−1及びS
In+1をもとにフィルタ演算を行っているが、例えば
入力信号SIの第n次のサンプル値SInとその前後4
個のサンプル値SIn−2,SIn−1,SIn+1及
びSIn+2をもとにフィルタ演算を行うこともでき
る。この場合、最大値抽出回路及び最小値抽出回路は、
これらのサンプル値の組み合わせの数に応じて増設する
必要がある。信号加算回路ADDに供給される係数kの
値を設定するためのアルゴリズムは、上記実施例による
制約を受けないし、係数kの値を保持するリードオンリ
ーメモリ等をフィルタ演算回路に設けることもよい。図
14のフィルタ演算回路において、係数kの値は、図1
3の実施例を踏襲して、動的に変化させることができ
る。さらに、中央値抽出回路MED及び最大値抽出回路
MAX1ないしMAX3ならびに最小値抽出回路MIN
1ないしMIN3の具体的構成や電源電圧の極性及び絶
対値等、種々の実施形態を採りうる。
【0041】以上の説明では、主として本発明者によっ
てなされた発明をその背景となった利用分野である画像
処理システムに含まれるフィルタ演算回路及びそのフィ
ルタ演算方式に適用した場合について説明したが、それ
に限定されるものではなく、例えば、画像通信システム
や同様なアナログ信号を処理する各種のディジタル制御
システム等にも適用できるし、フィルタ演算方式につい
ては、ソフトウエア的に同様なフィルタ演算処理を行う
ディジタル信号処理装置等にも適用できる。この発明
は、少なくとも中央値抽出処理を含むフィルタ演算方式
又は中央値抽出回路を含むフィルタ演算回路ならびにこ
のようなフィルタ演算方式を採りこのようなフィルタ演
算回路を含むシステムに広く適用できる。
【0042】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、中央値抽出回路を、例えば
連続する3個のサンプル値の中からそれぞれ異なる2個
を組み合わせて比較し大きい方を選択する第1ないし第
3の最大値抽出回路と、第1及び第2の最大値抽出回路
によって抽出されたサンプル値の小さい方を選択する第
1の最小値抽出回路と、第3の最大値抽出回路及び第1
の最小値抽出回路によって抽出されたサンプル値の小さ
い方を選択する第2の最小値抽出回路とをもとに構成す
るとともに、中央値抽出回路によって抽出された中央値
と入力信号の第n次のサンプル値あるいは入力信号の第
n次のサンプル値ならびにその前後2個のサンプル値の
平均値とを加算した結果を、出力信号の第n次のサンプ
ル値とすることで、中央値抽出回路の中央値抽出処理を
高速化できるとともに、その高周波成分を残しながら入
力信号に重畳されたインパルス性ノイズやごま塩状ノイ
ズを抑制することができる。これにより、画像処理シス
テム等の演算速度を高速化し高周波特性を改善して、そ
の高性能化を推進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用されたフィルタ演算回路の第1
の実施例を示す基本構成図である。
【図2】図1のフィルタ演算回路の一実施例を示す信号
波形図である。
【図3】図1のフィルタ演算回路に含まれる中央値抽出
回路の第1の実施例を示すブロック図である。
【図4】図3の中央値抽出回路の一実施例を示す真理値
図である。
【図5】図1のフィルタ演算回路に含まれる中央値抽出
回路の第2の実施例を示すブロック図である。
【図6】図5の中央値抽出回路の一実施例を示す真理値
図である。
【図7】図3及び図5の中央値抽出回路に含まれる最大
値抽出回路の第1の実施例を示す回路ブロック図であ
る。
【図8】図3及び図5の中央値抽出回路に含まれる最小
値抽出回路の第1の実施例を示す回路ブロック図であ
る。
【図9】図3及び図5の中央値抽出回路に含まれる最大
値抽出回路の第2の実施例を示す回路ブロック図であ
る。
【図10】図3及び図5の中央値抽出回路に含まれる最
小値抽出回路の第2の実施例を示す回路ブロック図であ
る。
【図11】図1のフィルタ演算回路に含まれる中央値抽
出回路の第3の実施例を示すブロック図である。
【図12】図11の中央値抽出回路の一実施例を示す真
理値図である。
【図13】この発明が適用されたフィルタ演算回路の第
2の実施例を示す基本構成図である。
【図14】この発明が適用されたフィルタ演算回路の第
3の実施例を示す基本構成図である。
【図15】平均値フィルタ方式又は中央値フィルタ方式
を採る従来のフィルタ演算回路の一例を示す信号波形図
である。
【符号の説明】
DL1〜DL2・・・遅延回路、MED・・・中央値抽
出回路、ADD・・・信号加算回路。MAX1〜MAX
3・・・最大値抽出回路、MIN1〜MIN3・・・最
小値抽出回路。T1〜T2・・・NPN型バイポーラト
ランジスタ、T3〜T4・・・PNP型バイポーラトラ
ンジスタ、R1〜R2・・・抵抗。MXCOM,MNC
OM,MECOM1〜MECOM3,ACOM・・・信
号比較回路、MXSL,MNSL,MESL・・・信号
選択回路、DEC・・・デコーダ、AVE・・・平均値
演算回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 英幸 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立マイコンシステム内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号の第n次のサンプル値ならびに
    その前後所定数個のサンプル値の中から中央値を抽出
    し、抽出された中央値と上記第n次のサンプル値あるい
    は上記第n次のサンプル値ならびにその前後所定数個の
    サンプル値の平均値とを加算した結果を出力信号の第n
    次のサンプル値とすることを特徴とするフィルタ演算方
    式。
  2. 【請求項2】 上記加算処理は、上記中央値に0≦k≦
    1なる所定の係数kを乗じ入力信号の第n次のサンプル
    値又は上記平均値に係数1−kを乗じた後行われるもの
    であることを特徴とする請求項1のフィルタ演算方式。
  3. 【請求項3】 上記係数kの値は、入力信号の周波数成
    分の分布状態に応じて設定されるものであることを特徴
    とする請求項2のフィルタ演算方式。
  4. 【請求項4】 上記係数kの値は、上記中央値と上記入
    力信号の第n次のサンプル値又は上記平均値との差分に
    応じて設定されるものであることを特徴とする請求項2
    又は請求項3のフィルタ演算方式。
  5. 【請求項5】 上記入力信号は、画像信号であって、上
    記入力信号の第n次のサンプル値ならびにその前後所定
    数個のサンプル値は、同一画像の同一行の隣接する所定
    数の列にあり、又は同一画像の隣接する所定数の行の同
    一列にあり、あるいは隣接する所定数の画像の同一行及
    び列にある画素のそれぞれに対応するものであることを
    特徴とする請求項1,請求項2,請求項3又は請求項4
    のフィルタ演算方式。
  6. 【請求項6】 p−1個からなる奇数個のサンプル値の
    中から順に大きなp/2個を選択しこれらのサンプル値
    の中から最小の1個を選択して中央値とし、あるいはp
    −1個からなる奇数個のサンプル値の中から順に小さな
    p/2個を選択しこれらのサンプル値の中から最大の1
    個を選択して中央値とする中央値抽出回路を具備するこ
    とを特徴とするフィルタ演算回路。
  7. 【請求項7】 上記pは、4であって、上記中央値抽出
    回路は、3個のサンプル値の中からそれぞれ異なる2個
    を組み合わせて比較し大きい方を選択する第1ないし第
    3の最大値抽出回路と、上記第1及び第2の最大値抽出
    回路によって選択されたサンプル値の中から小さい方を
    選択する第1の最小値抽出回路と、上記第3の最大値値
    抽出回路及び第1の最小値抽出回路によって選択された
    サンプル値の中から大きい方を選択し上記中央値とする
    第2の最小値抽出回路とを含むものであることを特徴と
    する請求項6のフィルタ演算回路。
  8. 【請求項8】 上記中央値抽出回路は、上記入力信号の
    第n次のサンプル値ならびにその前後2個のサンプル値
    の中から中央値を抽出するためのものであって、上記フ
    ィルタ演算回路は、上記中央値抽出回路によって抽出さ
    れた中央値と第n次のサンプル値あるいは第n次のサン
    プル値ならびにその前後2個のサンプル値の平均値とを
    加算した結果を出力信号の第n次のサンプル値とするも
    のであることを特徴とする請求項6又は請求項7のフィ
    ルタ演算回路。
  9. 【請求項9】 上記加算処理は、上記中央値に0≦k≦
    1なる所定の係数kを乗じ上記入力信号の第n次のサン
    プル値又は上記平均値に係数1−kを乗じた後行われる
    ものであることを特徴とする請求項8のフィルタ演算回
    路。
  10. 【請求項10】 上記入力信号は、画像信号であって、
    上記入力信号の第n次のサンプル値ならびにその前後2
    個のサンプル値は、同一画像の同一行の隣接する三つの
    列にあり、又は同一画像の隣接する三つの行の同一列に
    あり、あるいは隣接する三つの画像の同一行及び列にあ
    る画素のそれぞれに対応するものであることを特徴とす
    る請求項8又は請求項9のフィルタ演算回路。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0915618A2 (en) * 1997-11-10 1999-05-12 Samsung Electronics Co., Ltd. Impulse noise reduction apparatus and method
JP2006514479A (ja) * 2003-02-21 2006-04-27 オプティクロン・インコーポレーテッド 非線形フィルタ
JP2009177305A (ja) * 2008-01-22 2009-08-06 National Institute Of Advanced Industrial & Technology m倍拡散フィルタ及び拡散伝送システム
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