JPH0525119A - p−トルエンスルホニル酢酸の製造方法 - Google Patents

p−トルエンスルホニル酢酸の製造方法

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JPH0525119A
JPH0525119A JP3178052A JP17805291A JPH0525119A JP H0525119 A JPH0525119 A JP H0525119A JP 3178052 A JP3178052 A JP 3178052A JP 17805291 A JP17805291 A JP 17805291A JP H0525119 A JPH0525119 A JP H0525119A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 出発原料のp-トルエンスルホニルクロリド
を亜硫酸ナトリウム水溶液に添加して、中間原料のp-
トルエンスルフィン酸ナトリウム(以下、Na塩と略す
る)水溶液を製造する。この水溶液中、Na塩とクロロ
酢酸を反応させ、目的物のp-トルエンスルホニル酢酸
を製造する。反応条件として、Na塩水溶液の濃度は 10
〜20重量%、クロロ酢酸の量はNa塩に対して 1.00〜1.
35モル比、塩基で反応液のpHを 1.0〜4.0 に調整し、
反応液にNa塩に対してヨウ化物 0.01〜0.10モル比を添
加し、反応温度は 50〜120℃、及び、反応時間は1〜5
時間である。p-トルエンスルホニル酢酸の収率は 91〜
96モル%である。 【効果】 この方法によれば、安価な出発原料を用い
て、高収率でp-トルエンスルホニル酢酸を製造でき
る。この化合物は中間原料として、工業用殺菌・殺かび
剤であるジヨードメチル-p-トリルスルホンの製造に用
いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はp-トルエンスルホニル
酢酸の製造方法に関する。p-トルエンスルホニル酢酸
は、中間原料としてジヨードメチル-p-トリルスルホン
の製造に用いられる。ジヨードメチル-p-トリルスルホ
ンは工業用殺菌・殺かび剤として有用な化合物である。
【0002】
【従来の技術】出発原料としてp-トルエンスルフィン
酸ナトリウムから目的物であるp-トルエンスルホニル
酢酸メチル、又は、p-トルエンスルホニル酢酸を製造
する方法(Zhurnal Organicheshoj Khimii,20, p.6
02〜608 ,(1984) に記載)が知られている。これらの方
法では、p-トルエンスルフィン酸ナトリウムに、N,N
-ジメチルホルムアミド中でクロロ酢酸メチル、又は、
水中でクロロ酢酸アルカリ水溶液を反応させ、p-トル
エンスルホニル酢酸メチル、又は、p-トルエンスルホ
ニル酢酸を得ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、クロロ酢酸メ
チルを用いる方法では、N,N-ジメチルホルムアミドな
どの有機溶剤中で反応させるので、目的物であるp-ト
ルエンスルホニル酢酸を回収するために濃縮などの操作
が必要になり、また、廃液処理上も問題となるため好ま
しい方法とはいえない。
【0004】一方、クロロ酢酸アルカリ水溶液を用いる
方法では、系内が中性から弱アルカリ性である。そのた
め、原料のクロロ酢酸が加水分解したり、目的物のp-
トルエンスルホニル酢酸が分解することによって、p-
トルエンスルホニル酢酸の収率が 50〜60%と低くなっ
ている。更に、どちらの方法でも原料であるp-トルエ
ンスルフィン酸ナトリウムは、比較的高価であるため
に、工業的生産において有利なことではない。
【0005】そこで、本発明では、工業化できる安価な
原料を用いて、高収率でp-トルエンスルホニル酢酸を
製造する方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
について鋭意検討した結果、出発原料としてp-トルエ
ンスルホニルクロリドを用いて、中間原料となるp-ト
ルエンスルフィン酸ナトリウム水溶液を得ること、更
に、この水溶液中でp-トルエンスルフィン酸ナトリウ
ムとクロロ酢酸の反応時に、水溶液のpHを1.0〜4.0
に調整し、及び又は、水溶液にヨウ化物を添加すること
が有効であることを見出し、本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、p-トルエンスルフ
ィン酸ナトリウムとクロロ酢酸とでp-トルエンスルホ
ニル酢酸を製造する際に、塩基で反応液のpHを 1.0〜
4.0に調整し、及び又は、ヨウ化物を添加することを特
徴とするp-トルエンスルホニル酢酸の製造方法であ
る。
【0008】まず、常法(例えば、Organic Syntheses
Collective Volume 1 ,p. 7,John Wiley & Sons,Inc.(1
941)に記載)にしたがって、亜硫酸ナトリウムと塩基を
水に溶解又は懸濁させ、それに出発原料のp-トルエン
スルホニルクロリドを添加することにより中間原料のp
-トルエンスルフィン酸ナトリウム水溶液を製造する。
【0009】具体的には、以下のようにp-トルエンス
ルフィン酸ナトリウム水溶液を製造する。亜硫酸ナトリ
ウムを水に溶解させる。亜硫酸ナトリウムの量は、p-
トルエンスルホニルクロリド 1.0モルに対して 0.9〜1.
0モルである。p-トルエンスルフィン酸ナトリウムの合
成には、塩基を使用する必要がある。塩基の種類として
は、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属水酸化物等を用
いることができる。具体的には、炭酸ナトリウム、炭酸
カリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、水酸化リチウム等が挙げられる。これら
の塩基は固体又は水溶液で添加する。塩基は初期に全量
添加することもできるが、p-トルエンスルホニルクロ
リドの添加に合わせて少しずつ連続的に添加することも
できる。塩基を連続的に添加する場合は、pHが 6.0以
上になるように調整する。pHが 6.0未満では、副生す
るp-トルエンスルホン酸が多くなり、p-トルエンスル
フィン酸ナトリウムの収率が低下する。塩基の量はp-
トルエンスルホニルクロリド 1.0モルに対して 1.5〜2.
0モルである。反応温度は 60〜100℃が望ましい。反応
時間は反応温度により異なるが、通常1〜3時間であ
る。
【0010】次に、上記の方法で得られるp-トルエン
スルフィン酸ナトリウム水溶液を用いて、クロロ酢酸を
反応させ、塩基で反応液のpHを調整し、更に、収率を
上げるためには、反応液にヨウ化物を添加し、目的物で
あるp-トルエンスルホニル酢酸を製造する。使用する
p-トルエンスルフィン酸ナトリウム水溶液の濃度は、
通常 10〜20重量%、好ましくは 10〜17重量%である。
【0011】クロロ酢酸は水溶液又は固体のままで、p
-トルエンスルフィン酸ナトリウム水溶液に添加する。
クロロ酢酸が水溶液の場合、30重量%以上の濃度で用い
ることが好ましい。クロロ酢酸水溶液の濃度が 30重量
%未満では、水量ばかり増加して生産性が低下し、好ま
しくない。クロロ酢酸の量は、p-トルエンスルフィン
酸ナトリウム 1.0モルに対して 1.00〜1.35モルが好ま
しい。クロロ酢酸の量が 1.00モル未満では、反応が完
結せず、1.35モルを越えて添加してもその効果に差がな
い。
【0012】クロロ酢酸を添加した後の水溶液のpHは
1.0〜4.0に調整する。pHが 4.0を越えると、原料の
クロロ酢酸の加水分解等が顕著になり、pHが 1.0未満
では、原料のp-トルエンスルフィン酸ナトリウムの不
均化反応等が生じ、どちらの場合でも目的物であるp-
トルエンスルホニル酢酸の収率が低下する。水溶液のp
H調整は、塩基を添加することにより行う。塩基の種類
としては、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属水酸化物
が望ましい。具体的には、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム等が挙げられる。これらの塩基は一種類で使用す
ることもできるが、二種類以上混合して使用することも
可能である。塩基の形状は水溶液又は固体である。塩基
を添加する時期は、クロロ酢酸の添加とほぼ同時に一括
で行うことが望ましいが、クロロ酢酸の添加前又は後か
らpH調整しつつ連続的に行うこともできる。また、ク
ロロ酢酸の水溶液中に塩基を予め一括添加することでも
よい。pH調整又は一括添加に要する塩基の量は、塩基
の種類及びpH値によって異なるが、p-トルエンスル
フィン酸ナトリウム 1.0モルに対して 0.3〜1.0モル程
度である。
【0013】上記のように塩基を添加して、p-トルエ
ンスルホニル酢酸の収率を向上させることができるが、
更に効果的には、ヨウ化物を添加する。ヨウ化物の種類
としては、アルカリ金属ヨウ化物、アルカリ土類金属ヨ
ウ化物等を用いる。具体的には、ヨウ化リチウム、ヨウ
化ナトリウム、ヨウ化カリウム、ヨウ化ルビジウム、ヨ
ウ化マグネシウム、ヨウ化カルシウム、ヨウ化ストロン
チウム、ヨウ化バリウム等が挙げられる。これらのヨウ
化物は一種類で使用することもできるが、二種類以上混
合して使用することも可能である。ヨウ化物の形状は水
溶液又は固体である。これらのヨウ化物の量は、p-ト
ルエンスルフィン酸ナトリウム 1.0モルに対して、通常
0.01〜0.10モル、好ましくは 0.02〜0.06モルである。
ヨウ化物を添加する時期は、クロロ酢酸の添加直後でも
よいが、好ましくはクロロ酢酸の添加後、30分〜2時間
の間である。クロロ酢酸の添加後、2時間を越えてから
ヨウ化物を添加しても、目的物の収率を上げる効果はな
く、また、クロロ酢酸の添加前でもその効果は低い。
【0014】クロロ酢酸による反応温度は通常 50〜120
℃であり、好ましくは 60〜100℃である。もちろん、加
圧下の場合は 120℃を越えても反応させることができる
が、常圧下で充分に反応が進行するため、敢えてその必
要はない。反応温度が 50℃未満では、反応の進行が遅
いため有利ではない。反応時間は反応温度により異なる
が、通常1〜5時間である。
【0015】反応終了後、反応液を塩基で中和し、液中
の不溶解分を濾過等の簡単な操作で除去し、均一なp-
トルエンスルホニル酢酸水溶液を得る。この水溶液は、
次のヨウ素化工程に供することができる。
【0016】
【実施例】以下に、実施例により本発明を詳細に説明す
る。以下において、「%」は特記する以外は重量基準で
ある。また、目的物の定量はHPLCで行った。
【0017】実施例1 フラスコ(四つ口、容量 500 ml )に、水 215.7gと亜
硫酸ナトリウム 40.7g(0.321モル)を入れ、70℃に昇
温した。p-トルエンスルホニルクロリド 62.8g(0.33
0モル)及び 35%水酸化ナトリウム水溶液 69.8g(0.6
09モル相当)を1時間かけて導入し、14%p-トルエン
スルフィン酸ナトリウム水溶液を得た。これを 90℃に
昇温し、50%クロロ酢酸水溶液 71.2g(0.377モル相
当)及び35%水酸化ナトリウム水溶液 19.3g(0.169モ
ル相当) を 10分間かけて同時に添加した。更に、この
水溶液を 90℃で3時間撹拌し、反応させた。反応液の
pHは最終で 2.5であった。反応液を 30℃に冷却し、
水酸化ナトリウムで中和し、液中の不溶解分を濾過し
た。得られた均一な溶液を定量したところ、p-トルエ
ンスルホニル酢酸の収率は 91.5モル%であった。p-ト
ルエンスルホニル酢酸の反応条件及び収率を表1にまと
めた。
【0018】実施例2 実施例1において、50%クロロ酢酸水溶液 71.2g(0.3
77モル相当)を 48%クロロ酢酸水溶液 68.2g(0.346
モル相当)に変えた以外は実施例1と全く同様に操作し
た。その結果、反応液のpHは最終で 3.0で、p-トル
エンスルホニル酢酸の収率は 90.5モル%であった。p-
トルエンスルホニル酢酸の反応条件及び収率を表1にま
とめた。
【0019】実施例3 実施例2において、48%クロロ酢酸水溶液添加時及び反
応時の温度 90℃を 100℃に変えた以外は実施例2と全
く同様に操作した。その結果、反応液のpHは最終で
2.5で、p-トルエンスルホニル酢酸の収率は 91.7モル
%であった。p-トルエンスルホニル酢酸の反応条件及
び収率を表1にまとめた。
【0020】実施例4 実施例1において、50%クロロ酢酸水溶液の添加時に 3
5%水酸化ナトリウム水溶液を同時にではなく、連続的
に添加し、pH 2.5〜3.0 に調整した以外は実施例1と
全く同様に操作した。その結果、p-トルエンスルホニ
ル酢酸の収率は 90.5モル%であった。p-トルエンスル
ホニル酢酸の反応条件及び収率を表1にまとめた。
【0021】比較例1 実施例1において、50%クロロ酢酸水溶液の添加時に 3
5%水酸化ナトリウム水溶液を添加しなかった以外は実
施例1と全く同様に操作した。その結果、反応液のpH
は最終で 1.0未満で、p-トルエンスルホニル酢酸の収
率は 82.3モル%であった。p-トルエンスルホニル酢酸
の反応条件及び収率を表1にまとめた。
【0022】比較例2 実施例1において、50%クロロ酢酸水溶液の添加時に 3
5%水酸化ナトリウム水溶液 45.3g(0.402モル相当)
を連続的に添加し、pH 4.5 に調整した以外は実施例
1と全く同様に操作した。その結果、p-トルエンスル
ホニル酢酸の収率は 84.2モル%であった。p-トルエン
スルホニル酢酸の反応条件及び収率を表1にまとめた。
【0023】実施例5 実施例1と同様に操作して、14%p-トルエンスルフィ
ン酸ナトリウム水溶液を得た。 これを 90℃に昇温
し、50%クロロ酢酸水溶液 71.2g(0.377モル相当)及
び 35%水酸化ナトリウム水溶液 19.3g(0.169モル相
当) を 10分間かけて同時に添加した。更に、1時間
後、この水溶液に固体のヨウ化ナトリウム 0.99g(0.0
066モル)を添加し、 90℃で2時間撹拌し、反応させ
た。反応液のpHは最終で 2.5であった。反応液を 30
℃に冷却し、水酸化ナトリウムで中和し、液中の不溶解
分を濾過した。得られた均一な溶液を定量したところ、
p-トルエンスルホニル酢酸の収率は 95.5モル%であっ
た。p-トルエンスルホニル酢酸の反応条件及び収率を
表1にまとめた。
【0024】実施例6 実施例5において、50%クロロ酢酸水溶液 71.2g(0.3
77モル相当)を 48%クロロ酢酸水溶液 68.2g(0.346
モル相当)に変えた以外は実施例5と全く同様に操作し
た。その結果、反応液のpHは最終で 3.0で、p-トル
エンスルホニル酢酸の収率は 95.5モル%であった。p-
トルエンスルホニル酢酸の反応条件及び収率を表1にま
とめた。
【0025】実施例7 実施例6において、48%クロロ酢酸水溶液添加時及び反
応時の温度 90℃を 100℃に変えた以外は実施例6と全
く同様に操作した。その結果、反応液のpHは最終で
2.5で、p-トルエンスルホニル酢酸の収率は 95.6モル
%であった。p-トルエンスルホニル酢酸の反応条件及
び収率を表1にまとめた。
【0026】実施例8 実施例5において、ヨウ化ナトリウム 0.99g(0.0066
モル)をヨウ化カリウム1.09g(0.0066モル)に変えた
以外は実施例5と全く同様に操作した。その結果、反応
液のpHは最終で 2.5で、p-トルエンスルホニル酢酸
の収率は 94.4モル%であった。p-トルエンスルホニル
酢酸の反応条件及び収率を表1にまとめた。
【0027】
【表1】 *1 p−トルエンスルフィン酸ナトリウム1.00モルに
対する、クロロ酢酸又はヨウ化物のモル比
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、工業用殺菌・殺かび剤
であるジヨードメチル-p-トリルスルホン製造時の中間
原料であるp-トルエンスルホニル酢酸を、安価なp-ト
ルエンスルホニルクロリドを出発原料として用いること
により経済的に製造できる。また、p-トルエンスルフ
ィン酸ナトリウムとクロロ酢酸の反応時に、水溶液のp
Hを 1.0〜4.0 に調整し、及び又は、水溶液にヨウ化物
を添加することにより、高収率でp-トルエンスルホニ
ル酢酸を得ることができる。更に、反応液中には副生物
の量が少ないため、反応液を塩基で中和し、液中の不溶
解分を濾過程度の簡単な操作で除去し、得られるp-ト
ルエンスルホニル酢酸水溶液を次のヨウ素化工程に供す
ることができる。
フロントページの続き (72)発明者 田中 良典 千葉県茂原市東郷1900番地 三井東圧化学 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 p-トルエンスルフィン酸ナトリウムと
    クロロ酢酸とでp-トルエンスルホニル酢酸を製造する
    際に、塩基で反応液のpHを 1.0〜4.0 に調整すること
    を特徴とするp-トルエンスルホニル酢酸の製造方法。
  2. 【請求項2】 p-トルエンスルフィン酸ナトリウムと
    クロロ酢酸とでp-トルエンスルホニル酢酸を製造する
    際に、反応液にヨウ化物を添加することを特徴とするp
    -トルエンスルホニル酢酸の製造方法。
  3. 【請求項3】 p-トルエンスルフィン酸ナトリウムと
    クロロ酢酸とでp-トルエンスルホニル酢酸を製造する
    際に、塩基で反応液のpHを 1.0〜4.0 に調整し、か
    つ、反応液にヨウ化物を添加することを特徴とするp-
    トルエンスルホニル酢酸の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0619303A1 (de) * 1993-04-03 1994-10-12 Hoechst Aktiengesellschaft 4-Alkyl-3-chlor-benzolsulfinsäuren,4-Alkyl-3-chlor-benzolsulfonylcarbonsäuren, 4-Alkyl-3-chlor-alkylsulfonylbenzole und Verfahren zu ihrer Herstellung
WO2002074762A1 (fr) * 2001-03-15 2002-09-26 Takeda Chemical Industries, Ltd. Procede relatif a l'elaboration de derive sulfone
JPWO2015198945A1 (ja) * 2014-06-23 2017-04-20 日産化学工業株式会社 スルホニル結合を有するシラン化合物の製造方法

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