JPH0524559A - エンジンアンダーカバー - Google Patents

エンジンアンダーカバー

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JPH0524559A
JPH0524559A JP20860691A JP20860691A JPH0524559A JP H0524559 A JPH0524559 A JP H0524559A JP 20860691 A JP20860691 A JP 20860691A JP 20860691 A JP20860691 A JP 20860691A JP H0524559 A JPH0524559 A JP H0524559A
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JP
Japan
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flame retardant
hdpe
antimony oxide
flame
under cover
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Withdrawn
Application number
JP20860691A
Other languages
English (en)
Inventor
Aramichi Yamazaki
新田 山崎
Takesumi Nishio
武純 西尾
Hitoshi Hayashi
倫 林
Takahiro Hirai
隆宥 平井
Minoru Hosokawa
実 細川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Toyota Motor Corp
Idemitsu Fine Composites Co Ltd
Original Assignee
CALP Corp
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by CALP Corp, Idemitsu Petrochemical Co Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical CALP Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 A、B、C成分を含有する難燃性樹脂組成物
より成るエンジンアンダーカバー。(A+B+C=100
wt%) A:高密度ポリエチレンとポリプロピレンを含む熱可塑
性樹脂……84〜95wt% B:下記a、bを含む難燃剤 ……4〜12wt% a:ハロゲン化フタル酸イミド誘導体 b:臭素化ポ
リスチレン C:アンチモン酸化物 ……1〜4wt% ここで、AのPP/HDPE=2/8〜8/2(重量
比)とし、かつBのa/b=3/7〜7/3(重量比)
とし、加えてB/C=2〜4(重量比)とする。 【効果】 軽量で、かつ衝撃強度や剛性に優れ、加えて
充分な難燃性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂製のエンジン
アンダーカバーに関する。
【0002】
【背景技術】近年、自動車の性能の改善に伴って、自動
車部材にも、以前にも増して軽量化、強度、安全性、快
適化等が求められるようになってきている。これらの要
求の中で、特に安全性と軽量化が強く求められ、また各
種自動車部材の中でも、特にエンジンアンダーカバーに
関する改良が求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、エンジンアンダ
ーカバー用の材料として、主として鉄板やポリエチレン
等の熱可塑性樹脂が用いられている。しかし、鉄板は、
重くて軽量化の障害になる上に、錆びるという欠点があ
る。一方、熱可塑性樹脂は、軽量である反面、衝撃強度
や剛性に劣り、加えて難燃性(自己消火性)が不充分で
あって安全性に問題がある。従って、従来、軽量で、か
つ衝撃強度や剛性にも優れ、加えて充分な難燃性を有す
る素材より成るエンジンアンダーカバーが望まれてい
た。そこで、本発明は、これらの要求を同時に満たすこ
とができるエンジンアンダーカバーを提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明に係るエ
ンジンアンダーカバーは、下記A、B、C成分を含有す
る難燃性樹脂組成物より成ることを特徴とする。 A:高密度ポリエチレンとポリプロピレンを含む熱可塑
性樹脂 ……84〜95wt% B:下記a、bを含む難燃剤 ……4〜12wt% a:ハロゲン化フタル酸イミド誘導体 b:臭素化ポリスチレン C:アンチモン酸化物 ……1〜4wt% 但し、A+B+C=100 wt%
【0005】本発明において使用する前記熱可塑性樹脂
の高密度ポリエチレン(A)は、その物性について特に
限定はないが、MI(メルトインデックス)に関しては
0.1〜0.9 程度のものが好適である。また、前記熱可塑
性樹脂のポリプロピレンは、ブロックプロピレンが好適
であり、その物性について特に限定はないが、MIに関
しては0.5 〜4程度のものがよい。
【0006】この熱可塑性樹脂の含有割合が前記84wt%
未満では、耐衝撃性が低下してエンジンアンダーカバー
としての強度が不足し、また難燃性樹脂組成物より成る
シートをエンジンアンダーカバーに成形する際の成形加
工性が低下する。また、前記96wt%を越えると難燃性の
低下が顕著になる。この熱可塑性樹脂(A)のポリプロ
ピレン(PP)と高密度ポリエチレン(HDPE)の含
有割合(PP/HDPE)は、2/8〜8/2(重量
比)とするが、この範囲を外れると難燃性が低下する。
【0007】前記難燃剤(B)中、下記の化1で示され
るハロゲン化フタル酸イミド誘導体の具体例としては、
次のような化合物が挙げられる。例えば、メチレンビス
(テトラブロモフタル酸イミド)、エチレンビス(テト
ラブロモフタル酸イミド)、プロピレンビス(テトラブ
ロモフタル酸イミド)、ブチレンビス(テトラブロモフ
タル酸イミド)、ベンジジンビス(テトラブロモフタル
酸イミド)、メチレンビス(テトラクロロフタル酸イミ
ド)、エチレンビス(テトラクロロフタル酸イミド)、
プロピレンビス(テトラクロロフタル酸イミド)、ブチ
レンビス(テトラクロロフタル酸イミド)等があり、こ
れらの中で特にエチレンビス(テトラブロモフタル酸イ
ミド)が好ましい。
【0008】
【化1】
【0009】前記難燃剤(B)中の臭素化ポリスチレン
は、その重合度と臭素含量について特に限定はないが、
スチレン単位当たり3個以上の臭素を有するものが好ま
しい。
【0010】これらのa、bを含む難燃剤(B)の含有
割合が前記4wt%未満では、充分な難燃性が得られな
い。また、前記12wt%を越えると、耐衝撃性が低下して
エンジンアンダーカバーとしての強度が不足し、また難
燃性樹脂組成物より成るシートをエンジンアンダーカバ
ーに成形する際の成形加工性が低下する。また、難燃剤
(B)中のa、bの含有割合(a/b)は、3/7〜7
/3(重量比)とするが、3/7未満では、難燃性が低
下し、また7/3を越えると、難燃性と引張り伸び率が
低下することに加えて、耐衝撃性も低下し、例えば落球
テストにおいてクラックが入りやすくなる。
【0011】前記アンチモン酸化物(C)は難燃助剤と
して作用するものであり、この具体例としては、三酸化
二アンチモン(Sb2 3 )、四酸化二アンチモン(S
2 4 )、五酸化二アンチモン(Sb2 5 )等があ
る。これらの中で、特に三酸化二アンチモンが好まし
い。このアンチモン酸化物(C)の含有割合が前記1〜
4wt%の範囲を外れると、難燃剤の分散性が低下するこ
とによって、難燃性が低下する。難燃剤(B)とアンチ
モン酸化物(C)の含有割合(B/C)は、2〜4(重
量比)とするが、この範囲を外れると、充分な難燃性が
得られなくなる。
【0012】本発明に係る難燃性樹脂組成物中には、上
記A、B、C以外に各種の添加剤や充填剤を添加しても
よい。例えば、添加剤としては、酸化防止剤、滑剤、紫
外線吸収剤、安定剤、顔料等の樹脂成形品において通常
添加されるものがあり、これらを適宜使用することがで
きる。また、充填剤としては、タルク、炭酸カルシウ
ム、沈降性硫酸バリウム等を適宜使用することができ
る。
【0013】なお、本発明に係る難燃性樹脂組成物を製
造する際の原料の混合、混練方法は任意である。例え
ば、下記実施例記載の方法の他に、HDPEとPP
(A)、難燃剤(B)、アンチモン酸化物(C)を混
合、混練してマスターバッチを調製し、これにHDPE
とPP(A)を前記マスターバッチに対して5〜10倍量
配合して最終的に本発明に係る樹脂組成物を製造するよ
うにしてもよい。前記難燃性樹脂組成物のエンジンアン
ダーカバーへの成形方法は、任意であり、例えば難燃性
樹脂組成物より成るシートを成形した後、このシートを
真空又はプレス成形等でエンジンアンダーカバーに成形
すればよい。
【0014】
【実施例】実施例1〜6 先ず、原料として熱可塑性樹脂のHDPEとPP、難燃
剤のハロゲン化フタル酸イミド誘導体と臭素化ポリスチ
レン、難燃助剤のアンチモン酸化物、分散剤及び酸化防
止剤を使用し、これらを下記の表1,2に示す配合割合
で混練して各実施例に係る難燃性樹脂組成物より成る樹
脂ペレットを得た。但し、実施例9に係る配合量は、マ
スターバッチを構成するHDPE、PP、サイテックス
BT−93、パイロチェック68PB、Sb2 3 の合
計量を1重量部とし、このマスターバッチに対してHD
PE2.4 重量部及びPP1.6 重量部を加えて希釈し、バ
イバリーミキサーで混合することにより、表に示す配合
割合としたものである。
【0015】ここで使用した混練機は、池貝鉄工(株)
製のワーナータイプPCM2軸混練機(スクリュー直径
45mm)である。スクリューの回転数は150 rpm 、また成
形時のシリンダー温度は、ホッパー側からダイス側に 2
30℃、 250℃、 230℃、 220℃、 220℃、(ダイス) 2
20℃の分布を有していた。各実施例に係る樹脂組成物の
密度とメルトインデックス(MI)は、表1に示す通り
である。なお、このMIは、 230℃、荷重2160gの条件
で測定した。表中、各原料の配合量で熱可塑性樹脂、難
燃剤及び難燃助剤はwt%を示し、分散剤と酸化防止剤は
前記3者の合計を 100重量部とした場合の重量部を示
す。
【0016】なお、実施例及び下記の比較例で使用した
ハロゲン化フタル酸イミド誘導体等の具体例を示す。ハ
ロゲン化フタル酸イミド誘導体……下記の化2に示すサ
イテックスBT−93〔商品名、エチル・コーポレーシ
ョン製、物質名:1,2−ビス(テトラブロモフタルイ
ミド)エタン〕
【0017】
【化2】
【0018】臭素化ポリスチレン……下記の化3に示す
パイロチェック68PB〔商品名、日産フェロ有機化学
(株)製〕
【0019】
【化3】
【0020】アンチモン酸化物……三酸化二アンチモン
(Sb2 3 ) 分散剤……カデナックスGS90〔商品名、ライオン
(株)製、物質名:グリセリンモノステアレート〕及び
レオスタットT−60〔商品名、ライオン(株)製、物
質名:ソルビタンモノステアレート〕 酸化防止剤……マーク2112〔商品名、アデカ・アー
ガス(株)製、物質名:トリス(2,4ジt−ブチルフ
ェニル)ホスファイト〕及びマークAO−60〔商品
名、旭電化(株)製、物質名:テトラキス−[メチレン
−3−(3′,5′−ジ−ターシャリ−ブチル−4′−
ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン
【0021】次に、各実施例の樹脂ペレットを使用して
試験片を作製し、引張り試験、曲げ試験及びアイゾット
(IZOD)衝撃試験をそれぞれ行った。その結果を表
1,2に示す。前記引張り試験は、ASTM D638
に準拠して、引張り強度、引張り弾性率及び引張り伸び
率について測定した。前記曲げ試験は、ASTM D7
90に準拠して、曲げ強度と曲げ弾性率について測定し
た。前記アイゾット衝撃試験は、ASTM D256に
準拠して、23℃でノッチ付きのものについて測定した。
【0022】次に、各実施例の樹脂ペレットを成形して
厚さの異なる2種類の試験片(3.2mm ×12.7mm×127mm
及び1.6mm ×12.7mm×127mm )を作製し、燃焼試験を行
った。その結果を表1,2に示す。使用した射出成形機
は、日精樹脂工業(株)製のFS50(商品名)であ
る。成形時のシリンダー温度は、ホッパー側からダイス
側に 190℃、 200℃、 210℃、(ダイス) 200℃の分布
を有していた。
【0023】前記燃焼試験方法は、米国UL(Underwri
ters Laboratories Inc.)の試験規格である、UL94
の垂直試験(V)に基づいて行った。その燃焼性は、不
良なものから良好なものに、HB、V−2、V−1、V
−0の4段階に分けて評価する。なお、試験片の厚さが
薄い程、相対的に燃えやすくなるので、条件としては厳
しくなる。
【0024】次に、各実施例の樹脂ペレットを使用して
フィルム(厚さ20〜50μm 、50mm×50mm)を作製し、難
燃剤の分散性を評価した。その結果を表1に示す。フィ
ルム作製の際使用した成形機は。東邦機械工業(株)製
の50t圧縮成形機であり、ヒータ温度は 200℃であっ
た。前記難燃剤の分散性は、フィルム中に存在する直径
0.1 〜0.5mm の白点(難燃剤の分散不良による凝集物)
の数を数えることにより行った。この分散性の評価で、
白点が0〜5個を○、6〜30個を△、31個以上を×とし
た。
【0025】次に、各実施例の樹脂ペレットを使用し、
単軸押出し機(スクリュー直径90mm)により樹脂温度 2
30〜 250℃で押し出してシート(厚さ1.5mm 、幅1050m
m)に成形した後、引き続きこのシートを2本のロール
間に通して 100〜 180℃に冷却した。そして、前記シー
トについて下記の要領で耐衝撃性を評価した。その結果
を表1,2に示す。前記耐衝撃性は、−30℃で535gの鋼
球を2mの高さから前記シートに自然落下させ、シート
にクラックが生じるかどうかにより評価した。この落球
テストを各実施例のシートに対して5回行い、クラック
が生じなかったものの数(x)をx/5として示す。
【0026】次に、このシートを使用し、プレス成形に
より、シート温度 100〜 180℃で図1に示す形状を有す
るエンジンアンダーカバー11を成形した。そして、この
エンジンアンダーカバー11への成形加工性を評価した。
その結果を表1,2に示す。この成形加工性の評価で、
○…金型形状に忠実に成形可能、△…コーナ部に一部丸
みが発生、×…コーナ部の全域に丸み又は破れが発生、
をそれぞれ示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】比較例1〜11 上記実施例と同様にして、各比較例に係る樹脂組成物よ
り成る試験片について各種の物性試験と燃焼試験を行
い、またフィルムについて難燃剤の分散性を評価し、更
にシートについて耐衝撃性及びエンジンアンダーカバー
11への成形加工性を評価した。その結果を下記の表3,
4に示す。但し、表に示すように、各比較例において使
用した原料は実施例と同じであるが、各原料の配合割合
を異ならせた。即ち、熱可塑性樹脂(HDPEとP
P)、難燃剤(ハロゲン化フタル酸イミド誘導体と臭素
化ポリスチレン)及びアンチモン酸化物のうちの少なく
とも一つの配合量を本発明に係る範囲外のものとした。
【0030】
【表3】
【0031】
【表4】
【0032】実施例及び比較例の考察 上記実施例1〜9によれば、各実施例に係る難燃性樹脂
組成物は、それぞれ本発明に係る原料より成り、また各
原料の含有量が本発明に係る範囲内であるため、各実施
例に係る試験片は、それぞれ引張り試験、曲げ試験及び
アイゾット衝撃試験の結果が示すように良好な物性を有
している。また、各実施例に係る樹脂組成物より成るフ
ィルムは、難燃剤の分散性の評価において、難燃剤の分
散不良による凝集物を示す白点が殆ど見られず、難燃剤
の分散性が良好であることがわかる。このように難燃剤
が良好に分散しているため、各実施例に係る2種類の燃
焼試験用の試験片は、燃焼試験の結果が示すように、い
ずれも難燃性を有している。
【0033】更に、各実施例に係るシートは、落球テス
トでクラックの生じたものがなく、耐衝撃性が良好であ
ることがわかる。そして、このシートを使用してエンジ
ンアンダーカバー11に成形する際の成形加工性は、いず
れの実施例の場合も○であり、コーナ部に丸みが生じる
ことなく、金型形状に忠実に成形可能である。従って、
各実施例の難燃性樹脂組成物より成るエンジンアンダー
カバー11も上記フィルム、試験片及びシートが有する特
性を備えているため、引張り特性、曲げ特性及び衝撃特
性に優れ、かつ充分な難燃性を有している。
【0034】これに対して、比較例1によれば、熱可塑
性樹脂の含有量が本発明に係る範囲より少ないため、ア
イゾット衝撃値が低いことに加えて、コーナ部に丸みが
生じて成形加工性に問題があった。また、落球テストで
クラックの生じたシートが1枚あり、耐衝撃性にも問題
があった。比較例2によれば、熱可塑性樹脂の含有量が
本発明に係る範囲より多いため、難燃性が不良であっ
た。
【0035】比較例3によれば、難燃剤の含有量が本発
明に係る範囲より少ないため、難燃性が不良であった。
比較例4によれば、アンチモン酸化物が含まれていない
ため、燃焼試験で試験片の厚さが厚い場合には難燃性が
良好であるが、薄くなると難燃性が不良になった。ま
た、難燃剤の分散性が不良であった。比較例5によれ
ば、アンチモン酸化物の含有量が本発明に係る範囲より
多いため、燃焼試験で試験片の厚さが厚い場合には難燃
性が良好であるが、薄くなると難燃性が不良になった。
また、難燃剤の分散性が不良であった。
【0036】比較例6によれば、熱可塑性樹脂の含有量
は本発明に係る範囲内であるが、PPとHDPEの含有
割合(PP/HDPE)が本発明に係る範囲より少ない
ため、難燃性が不良であった。比較例7によれば、熱可
塑性樹脂の含有量は本発明に係る範囲内であるが、PP
とHDPEの含有割合(PP/HDPE)が本発明に係
る範囲より多いため、難燃性が不良であった。
【0037】比較例8によれば、難燃剤の含有量は本発
明に係る範囲内であるが、ハロゲン化フタル酸イミド誘
導体(a)と臭素化ポリスチレン(b)の含有割合(a
/b)が本発明に係る範囲より少ないため、燃焼試験で
試験片の厚さが厚い場合には難燃性が良好であるが、薄
くなると難燃性が不良になった。比較例9によれば、難
燃剤の含有量は本発明に係る範囲内であるが、前記a、
bの含有割合(a/b)が本発明に係る範囲より多いた
め、引張り試験の伸び率とアイゾット衝撃値が低いこと
に加えて、難燃性が不良であった。また、落球テストで
クラックの生じたシートが2枚あり、耐衝撃性にも問題
があった。
【0038】比較例10によれば、難燃剤とアンチモン
酸化物の含有量は本発明に係る範囲内であるが、難燃剤
(B)とアンチモン酸化物(C)の含有割合(B/C)
が本発明に係る範囲より多いため、燃焼試験で試験片の
厚さが厚い場合には難燃性が良好であるが、薄くなると
難燃性が不良になった。比較例11によれば、難燃剤と
アンチモン酸化物の含有量は本発明に係る範囲内である
が、前記B、Cの含有割合(B/C)が本発明に係る範
囲より少ないため、難燃性が不良であった。
【0039】
【発明の効果】本発明に係るエンジンアンダーカバーに
よれば、軽量で、かつ衝撃強度や剛性にも優れ、加えて
充分な難燃性を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るエンジンアンダーカバ
ーの斜視図である。
【符号の説明】
11 エンジンアンダーカバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西尾 武純 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 林 倫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 平井 隆宥 東京都千代田区神田和泉町1番地277 カ ルプ工業株式会社内 (72)発明者 細川 実 東京都千代田区神田和泉町1番地277 カ ルプ工業株式会社内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 下記A、B、C成分を含有する難燃性樹
    脂組成物より成ることを特徴とするエンジンアンダーカ
    バー。 A:高密度ポリエチレンとポリプロピレンを含む熱可塑
    性樹脂 ……84〜95wt% B:下記a、bを含む難燃剤 ……4〜12wt% a:ハロゲン化フタル酸イミド誘導体 b:臭素化ポリスチレン C:アンチモン酸化物 ……1〜4wt% 但し、A+B+C=100 wt% ここで、前記Aのポリプロピレン(PP)と高密度ポリ
    エチレン(HDPE)の含有割合は、PP/HDPE=
    2/8〜8/2(重量比)とし、かつ前記Bのa、bの
    含有割合は、a/b=3/7〜7/3(重量比)とし、
    加えて前記B、Cの含有割合は、B/C=2〜4(重量
    比)とする。
JP20860691A 1991-07-24 1991-07-24 エンジンアンダーカバー Withdrawn JPH0524559A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007223606A (ja) * 1998-05-12 2007-09-06 Rieter Automotive (Internatl) Ag 音響効果のある車両部品

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007223606A (ja) * 1998-05-12 2007-09-06 Rieter Automotive (Internatl) Ag 音響効果のある車両部品

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Effective date: 19981008