JPH05237622A - 外面フィン付管体の遠心鋳造法 - Google Patents

外面フィン付管体の遠心鋳造法

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JPH05237622A
JPH05237622A JP23912491A JP23912491A JPH05237622A JP H05237622 A JPH05237622 A JP H05237622A JP 23912491 A JP23912491 A JP 23912491A JP 23912491 A JP23912491 A JP 23912491A JP H05237622 A JPH05237622 A JP H05237622A
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JP
Japan
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tubular body
fins
centrifugal casting
cylindrical portion
molten metal
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JP23912491A
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Arata Komitsu
新 好光
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外面フィン付部(16)の一端又は両端から円筒
部(14)又は/及び(18)が軸方向に突出する外面フィン付
管体(12)を、遠心鋳造法によって、注湯時に溶湯を金型
(20)内で飛散させることなく一体化鋳造する。 【構成】 遠心鋳造金型(20)は、鋳造すべき管体円筒部
(14)又は/及び(18)の軸方向長さ部分に対応する位置
に、管体フィンの外径よりも大きい内径の円筒部(20B)
又は/及び(20C)を形成すると共に、該金型の円筒部
に、管体円筒部成形用環状ライナー(26)又は/及び(28)
を着脱可能に配置し、溶湯(34)をライナーのある端部側
からライナー上に落下するように注湯する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、断面形状が一様でない
管体を遠心鋳造で製造する方法に関し、より具体的に
は、円筒体の外面に軸方向に延びるフィンを突設した外
面フィン付部の一端又は両端に円筒部を有する管体の遠
心鋳造方法に関する。
【0002】
【従来技術及び問題点】図1に示すラジアントチューブ
は、U字状管(10)に、外周面にフィン(16a)(図2参照)
を突設した外面フィン付部(16)を有する外面フィン付管
体(12)を突合せ溶接して形成されている。外面フィン付
管体(12)は、図1及び図3に示す如く、外面フィン付部
(16)の両端に、第1円筒部(14)及び第2円筒部(18)を有
している。
【0003】この外面フィン付管体(12)は、従来、置注
鋳造法により製作されていた。置注鋳造法は、一体化鋳
造できるという利点を有するが、生産性が低い不都合が
ある。また、引け巣、ボイド等の鋳造欠陥が存在する
と、気密テストで漏れが発生するため、溶接補修に多大
の工数を必要とする。
【0004】このため、特に鋳造欠陥等の品質問題を解
消させることを目的として、円筒部(14)(18)と、外面フ
ィン付部(16)を別々に遠心鋳造した後に、突合せ溶接を
実施する方法が行なわれている。しかし、円筒部と外面
フィン付部の突合せ溶接を行なうには、溶接開先加工を
せねばならない。特に、外面フィン付部の場合、フィン
の一部を削り取るのが厄介である。また、外面フィン付
部(16)を遠心鋳造する場合、図4に示す如く、金型(20)
の両端に、開口(24)を有するエンドプレート(22)を湯止
め手段として夫々装着し、一方のエンドプレート(22)の
開口部(24)から溶湯を流し込む。ところで、金型(20)に
は、成形すべきフィン(16a)に対応して、凹部(16b)(図
5参照)が形成されているから、注湯樋(32)から注がれ
る溶湯がこの凹部(16b)に落下すると、金型は高速回転
しているため、溶湯が飛散して、品質上好ましくない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記不都合を解消する
ため、本発明は、外面フィン付部の一端又は両端から円
筒部が軸方向に突出する外面フィン付管体を、注湯時に
溶湯を金型内で飛散させることなく一体化鋳造できる遠
心鋳造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】遠心鋳造金型は、鋳造す
べき外面フィン付管体円筒部の軸方向長さ部分に対応す
る位置に、管体フィンの外径よりも大きい内径の円筒部
を形成すると共に、該金型円筒部に、管体円筒部成形用
環状ライナーを着脱可能に配置し、溶湯をライナーのあ
る端部側から注湯する。
【0007】
【作用】注湯の際、溶湯は筒状ライナー部の上に落下す
るから、溶湯はスムーズに凹部に流れ込み、溶湯の飛散
を防止できる。環状ライナーを配置した金型円筒部の内
径は、管体フィンの外径よりも大きいから、鋳造後、環
状ライナーを取り外すことにより、鋳造した外面フィン
付管体を軸方向に移動させて容易に脱型することができ
る。
【0008】
【発明の効果】遠心鋳造法によって製管するから、置注
鋳造法のような鋳造欠陥は生じない。従って、溶接補修
等の追加工程を必要としない。また、一体鋳造であるか
ら、従来のような外面フィン付部と円筒部との突合せ溶
接工程は不要である。さらに、遠心鋳造時、溶湯の飛散
による鋳造品質低下を回避できる。
【0009】
【実施例】図3に、鋳造すべき外面フィン付管体(12)を
示しており、外面フィン付部(16)の両端に、第1円筒部
(14)及び第2円筒部(18)を有している。図6は、図3に
示す外面フィン付管体(12)を一体鋳造する遠心鋳造方法
の説明図である。
【0010】図6を参照すると、金型(20)の(20A)の部
分は、鋳造すべき管体の外面フィン付部(16)のフィン(1
6a)(実施例では8箇所に設けている)に対応して、軸方
向に伸びる凹部(16b)を等間隔に開設している(図5参
照)。(20B)の部分は円筒状であって、第1円筒部(14)の
軸方向長さに対応する長さを有しており、また内径は凹
部(16b)の直径よりも大きくして、鋳造後、(20A)の部分
によって形成された外面フィン付部(16)を軸方向に移動
させて取り出すことができるようにする。同様に、(20
C)の部分も円筒状であって、第2円筒部(18)の軸方向長
さ対応する長さを有し、直径は凹部(16b)の直径よりも
大きくしている。(20B)の部分には第1円筒部成形用環
状ライナー(26)を、(20C)の部分に第2円筒部成形用環
状ライナー(28)を夫々着脱可能に配置する。なお、ライ
ナー(26)(28)の外径は、ライナーが金型の(20B)(20C)の
部分に着脱可能に嵌まるように設定し、ライナーの内径
は、鋳造すべき管体円筒部の外径に対応する寸法に設定
する。金型(20)の各端部には、湯止め手段として、開口
(24)を有するエンドプレート(22)を環状ライナー(26)(2
8)に夫々当接するように装着し、(20A)の両端面と、(20
B)及び(20C)の各端面が密着状態になるように押しつけ
る。
【0011】而して、取鍋(32)から注湯樋(30)を通じ
て、遠心鋳造材である溶湯(34)を一方のエンドプレート
(22)の開口部(24)に流し込む。なお、図6に示す実施例
では、溶湯(34)が環状ライナー(28)の上に落下するよう
に注湯樋(30)の位置を調節する。鋳造後、エンドプレー
ト(22)(22)及び環状ライナー(26)(28)を取り外し、鋳造
された管体を軸方向に移動させて金型から離脱させる。
【0012】なお、上記実施例では、外面フィン付部の
両端から2つの円筒部が軸方向に突出する外面フィン付
管体の鋳造方法について説明したが、鋳造すべき製品
が、外面フィン付部の一方の端部からのみ円筒部が突出
し、他端は外面フィン付部で終端している管体の場合で
あっても、本発明の遠心鋳造法を同じように適用できる
ことは勿論である。この場合、環状ライナーは一方の端
部にのみ配置することになる。また、鋳造すべき製品の
フィンの個数についても、制限を受けないことは勿論で
ある。
【0013】本発明は、上記実施例の構成に限定される
ことはなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で種々の変
形が可能である。例えば、エンドプレート(22)を環状ラ
イナー(26)又は(28)と一体にした構成でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】U字状管と外面フィン付管体を突合せ溶接によ
って形成したラジアントチューブの側部断面図である。
【図2】図1の2−2線に沿う断面図である。
【図3】外面フィン付管体の斜視図である。
【図4】外面フィン付管体の外面フィン部のみを遠心鋳
造するときに使用する金型の側部断面図である。
【図5】図4の5−5線に沿う金型の断面図である。
【図6】本発明の鋳造方法の説明図である。
【符号の説明】
(12) 外面フィン付管体 (14)(18) 円筒部 (16) 外面フィン付部 (16a) フィン (16b) 凹部 (20) 金型 (26)(28) 管体円筒部成形用環状ライナー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒体の外面に軸方向に延びるフィンを
    突設した外面フィン付部の一端又は両端から、円筒部が
    軸方向に突出する外面フィン付管体を、遠心鋳造法によ
    って一体化鋳造する方法であって、遠心鋳造金型は、鋳
    造すべき管体円筒部の軸方向長さ部分に対応する位置
    に、管体フィンの外径よりも大きい内径の円筒部を形成
    すると共に、該金型円筒部に、管体円筒部成形用環状ラ
    イナーを着脱可能に配置し、溶湯をライナーのある端部
    側から注湯することを特徴とする、外面フィン付管体の
    遠心鋳造法。
JP23912491A 1991-09-19 1991-09-19 外面フィン付管体の遠心鋳造法 Withdrawn JPH05237622A (ja)

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